JP2016148126A - 液体柔軟剤組成物 - Google Patents

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孝一 宮嵜
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貴則 星
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祥子 池内
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Abstract

【課題】経時による変色等を防止し、かつ柔軟性と吸水性を最大限に両立させる結果を達成できる柔軟剤を提供する。【解決手段】(A):下記一般式(1)で示されるカチオン界面活性剤(B):水溶性有機塩、および(C):有機酸からなる酸化防止剤を含む液体柔軟剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、液体柔軟剤組成物に関する。より詳しくは、本発明は、特にイミダゾリウム塩を主成分とし、水溶性有機塩および有機酸の酸化防止剤を配合した液体柔軟剤組成物であって、柔軟性と吸水性を両立させ、かつイミダゾリウム塩を主成分とした際に、該柔軟剤製造時の加熱および経時により発生する可能性がある、変色(黄色に変色する)を防止可能な液体柔軟剤組成物に関する。
現在市販されている家庭用柔軟剤は、大部分が1分子中に2個の長鎖アルキル基を有する第4級アンモニウム塩を主成分とした組成である。
例えばジ(硬化牛脂アルキル)ジメチルアンモニウムクロライド類は、優れた柔軟性と帯電防止能を有するため、家庭用柔軟剤の成分として広く使用されている。しかしながら、これらのジ(硬化牛脂アルキル)ジメチルアンモニウムクロライド類を使用した場合、繊維表面が撥水化されてしまうため、繊維の吸水性が悪くなり、着用の際に汗の吸い取りが悪いなどの欠点を有していた。
一方、上記の吸水性の悪化という課題に対して種々の提案がなされる中で、イミダゾリウム塩の配合により、欠点となる吸水性を改善する提案がされている(特許文献3、4、5、6を参照)。しかしながら、イミダゾリウム塩配合の家庭用柔軟剤は、長鎖アルキル基を有する第4級アンモニウム塩配合の家庭用柔軟剤よりも柔軟性が劣るため、イミダゾリウム塩を主成分として配合する場合は、該柔軟剤におけるイミダゾリウム塩の配合量を増やす必要がある。このため、該柔軟剤製造時の加熱および経時により変色(黄色に変色する)が生じるという課題については、イミダゾリウム塩を使用した場合でも、未だ解決に至っていない。
換言すれば、柔軟性と吸水性を両立させかつ最大限の性能を得るためには、イミダゾリウム塩を主成分として用いることで、それを「ある程度」は達成しうるが、実際にはイミダゾリウム塩は長鎖アルキル基を有する第4級アンモニウム塩よりも柔軟性が劣るため、イミダゾリウム塩の配合率を高くする必要がある。この結果、柔軟剤製造時の加熱および経時により発生する変色(黄色に変色する)に関わる課題については、「単なるイミダゾリウム塩」添加のみでは、未だ解決されていない。
特開平7−18576号公報 特開2001−192970号公報 特開2014−65984号公報 特許第3712384号公報 特許第3914529号公報 特許第3212175号公報
本発明の目的は、イミダゾリウム塩の配合率を増大させた場合にも、経時による変色等を防止し、かつ柔軟性と吸水性を最大限に両立させる結果を達成できる柔軟剤を提供することにある。
本発明者は鋭意研究の結果、イミダゾリウム塩を主成分とし、かつ水溶性有機塩と、および有機酸からなる酸化防止剤との併用が、上記課題の解決に極めて効果的なことを見出した。
本発明の液体柔軟剤組成物は、このような発見に基づくものであり、より詳しくは、以下の(A)〜(C)を必須成分として含有する液体柔軟剤組成物である。
(A):下記一般式(1)で示されるカチオン界面活性剤
Figure 2016148126
[式(1)中、Rは、水素原子または炭素数1〜24のアルキル基、炭素数2〜24のアルケニル基または炭素数2〜24のβ−ヒドロキシアルキル基;Rは炭素数6〜24のアルキル基、炭素数6〜24のアルケニル基、炭素数8〜24のアルカポリエニル基またはベンジル基、またはエステル基又はアミド基で分断されていてもよい炭素数8〜24の炭素水素基;Rはエステル基又はアミド基で分断されていてもよい炭素数8〜24の炭素水素基;Rは水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基である。hは1〜5の整数であり、Y−は超強酸アニオンを除くh価のアニオンである。]
(B):水溶性有機塩
(C):有機酸からなる酸化防止剤。
本発明者は、上記発見に基づき更に研究を進めた結果、本発明の液体柔軟剤組成物においては、イミダゾリウム塩を主成分とした場合であっても、製造時の加熱および経時により発生する変色(黄色に変色する)の課題を解決できることを確認した。
これに対して、従来技術においては、イミダゾリウム塩を主成分とする柔軟性と吸水性の両立が提案されているが、これに加えて、水溶性有機塩および有機酸の酸化防止剤を配合することは、報告されていない。
従来技術において、イミダゾリウム塩を主成分とした際に生産時の熱あるいは経時で生じる変色(黄色に変色する)の課題の解決が成されていない理由としては、本発明者の知見によれば、以下のように推定される。
すなわち、従来技術においては、実際には上記課題を解決するためにイミダゾリウム塩以外のカチオン界面活性剤を主成分とし、生産時の熱あるいは経時での変色(黄色に変色する)に支障を与えない範囲内でイミダゾリウム塩を配合する手段が主流であり、根本的な解決の手段について言及されなかったためと推定される。そのため、イミダゾリウム塩の特徴である吸水性能を最大限利用できていなかったものと推定される。
これに対して、本発明においては、イミダゾリウム塩の吸水性能を最大限利用するために、該(A)成分(イミダゾリウム塩)を主成分として採用しつつ、水溶性有機塩および有機酸による酸化防止剤を配合することで、上記課題を解決でき、更には、イミダゾリウム塩の特徴である柔軟性と吸水性能を最大限に発揮可能である。
本発明によれば、イミダゾリウム塩の柔軟性と吸水性を最大限に両立させ、イミダゾリウム塩を主成分とした際に、製造時の加熱および経時による変色(黄色に変色する)の発生を防止可能な液体柔軟剤組成物を提供することができる。
以下、本発明を更に具体的に説明する。以下の記載において量比を表す「部」および「%」は、特に断らない限り質量基準とする。
(本発明の液体柔軟剤組成物)
本発明は、例えば以下の様態を含むことができる。
[1]一般式(1)で示されるカチオン界面活性剤(A)
[式(1)中、Rは、水素原子または炭素数1〜24のアルキル基、炭素数2〜24のアルケニル基または炭素数2〜24のβ−ヒドロキシアルキル基;Rは炭素数6〜24のアルキル基、炭素数6〜24のアルケニル基、炭素数8〜24のアルカポリエニル基またはベンジル基、またはエステル基又はアミド基で分断されていてもよい炭素数8〜24の炭素水素基;Rはエステル基又はアミド基で分断されていてもよい炭素数8〜24の炭素水素基;Rは水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基である。hは1〜5の整数であり、Y−は超強酸アニオンを除くh価のアニオンである。]
(B)水溶性有機塩
(C)有機酸による酸化防止剤
Figure 2016148126
[2]上記(A)〜(C)成分に加えて、他の成分(D)を含有する[1]に記載の液体柔軟剤組成物。
(任意成分(D))
その他の任意成分(D)としては、ランドリー分野で使用される仕上げ剤成分、柔軟成分であれば特に限定されることなく、本発明に使用可能である。このような任意成分(D)としては、例えば、非イオン界面活性剤(d1)、アニオン性界面活性剤(d2)、両性界面活性剤(d3)、親水性溶剤(d4)、抗菌剤(d5)、香料(d6)、着色剤(d7)、シリコーン(d8)、保湿成分(d9)、再汚染防止剤(d10)、消臭剤(d11)、紫外線吸収剤および紫外線反射剤(d12)、水(d13)が挙げられる。
上記任意成分(D)(ただし、「水」(d13)以外の任意成分)の量比に関しては、例えば、上記(A)〜(C)成分の合計量100(質量)部に対して、成分(D)が400部以下であることが好ましく、更には200部以下(特に100部以下)であることが好ましい。
上記の非イオン界面活性剤(d1)としては、アルキレンオキシド付加型非イオン界面活性剤およびアルキルアミンオキシドなどが挙げられる。該非イオン界面活性剤(d1)を配合することにより、配合安定性が更に良好となる。
アニオン性界面活性剤(d2)としては、炭素数8〜24の炭化水素基を有するエーテルカルボン酸またはその塩[(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ラウリルエーテル酢酸ナトリウムなど]、炭素数8〜24の炭化水素基を有するエーテル硫酸エステル塩[(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ラウリル硫酸ナトリウムなど]、炭素数8〜24の炭化水素基を有するスルホコハク酸エステル塩[スルホコハク酸モノもしくはジアルキルエステルのジもしくはモノナトリウム塩、スルホコハク酸(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)モノもしくはジアルキルエステルのジもしくはモノナトリウム塩等]、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸ナトリウム、炭素数8〜24の炭化水素基を有するリン酸エステル塩[ラウリルリン酸ナトリウム、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ラウリルエーテルリン酸ナトリウム等]、脂肪酸塩[ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸トリエタノールアミン等]、アシル化アミノ酸塩[ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸ザルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシントリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム等]等が挙げられる。これらのうち好ましいものは、エーテルカルボン酸またはその塩、脂肪酸塩およびアシル化アミノ酸塩である。該アニオン性界面活性剤(d2)を含有することにより、配合安定性が更に良好となる。
両性界面活性剤(d3)としては、ベタイン型両性界面活性剤[ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウロイロアミドエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルベタインヒドロキシプロピルリン酸ナトリウム等]、アミノ酸型両性界面活性剤[β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム等]などが挙げられる。該両性界面活性剤(d3)を含有することにより、配合安定性が更に良好となる。
親水性溶剤(d4)としては、下記から選ばれる少なくとも一種の水溶性溶剤が挙げられる。
ここに、本発明においては、第15改正日本薬局方(通則)の「溶解性」定義に準拠して、以下のように「親水性」を定義する。すなわち、測定対象(この場合には、「(d4)成分」)1gを、溶媒(この場合には、「水」)30mL、好ましくは20mL、より好ましくは10mL、更に好ましくは5mL、特に好ましくは1mL中に入れ、20±5℃で5分ごとに強く30秒間振り混ぜるとき、30分以内に溶けるか又は混和することを、本発明における「溶解性」(この場合には、「親水性」)と定義する。ここに「溶解する」とは、澄明な溶液を与えるか、または任意の割合で澄明に混和することを言う。
上記親水性溶剤(d4)成分は、好ましくは、アルカノール、多価アルコール、ポリグリコール、アルキルエーテル、芳香族エーテル、またはアルカノールアミンから選ばれる少なくとも1種の親水性溶剤である。該親水性溶剤(d4)を含有することにより、配合安定性が更に良好となる。
抗菌剤(d5)としては、抗菌剤を、特に制限なく使用可能である。好ましい抗菌剤としては、例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、イソチアゾリン系、カーバニド系、イミダゾール系、ビグアナイド系およびチアゾール系抗菌剤等が挙げられる。該抗菌剤(d5)を含有することにより、菌による悪臭を防ぐことが可能となる。
香料(d6)としては、特に限定されるものではないが、使用される香料原料のリストは、種々の文献、例えば、以下に示す文献に記載されたものから適宜選択して(必要に応じて、2以上を組み合わせて)使用することができる。
・「Perfume and Flavor Chemicals」,Vol.I and II、Steffen Arctander, Allured Pub. Co.(1994);
・「合成香料化学と商品知識」、印藤元一著、化学工業日報社(1996);
・「Perfume and Flavor Materials of Natural Origin」、Sterren Arctander, Allured Pub. Co. (1994);
・「香りの百科」、日本香料協会編、朝倉書店(1989);
・「Perfumery Material Performance V. 3. 3」、Boelens Aroma Chemical Information Service(1996);および
・「Flower oils and Floral Compounds In Perfumery」、Danute Lajaujis Anonis, Allured Pub. Co.(1993)等。
着色剤(d7)としては、酸性染料、直接染料、塩基性染料、反応性染料及び媒染・酸性媒染染料から選択可能な、赤色、青色、黄色もしくは紫色系の水溶性染料の1種以上である。該着色剤(d7)を含有することにより、本発明の液体柔軟剤組成物の外観が更に良好となる。
シリコーン(d8)としては、商業的に入手できるものを特に制限なく使用することができる。好ましいシリコーン(d8)として、例えば、ストレートタイプ[ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、メチルハイドロジェンシリコーン等]、側鎖変性型シリコーン[モノアミン変性、ジアミン変性、特殊アミノ変性、エポキシ変性、脂環式エポキシ変性、カルビノール、メルカプト変性、カルボキシル変性、ハイドロジェン変性、アミノ・ポリエーテル変性、エポキシ・ポリエーテル変性、エポキシ・アラルキル変性等の反応性シリコーンおよびポリエーテル変性、アラルキル変性、フロロアルキル変性、長鎖アルキル変性、高級脂肪酸エステル変性、高級脂肪酸アミド変性、ポリエーテル・長鎖アルキル・アラルキル変性、長鎖アルキル・アラルキル変性、フェニル変性等の非反応性シリコーン等]、両末端変性型シリコーン[アミノ変性、エポキシ変性、脂環式エポキシ変性、カルビノール変性、メタクリル変性、ポリエーテル変性、メルカプト変性、カルボキシル変性、フェノール変性、シラノール変性、アクリル変性、カルボン酸無水物変性等の反応性シリコーンおよびポリエーテル変性、ポリエーテル・メトキシ変性等の非反応性シリコーン等]、片末端変性型シリコーン[エポキシ変性、カルビノール変性、ジオール変性、メタクリル変性、カルボキシル変性等の反応性シリコーン等]、側鎖両末端変性型シリコーン[側鎖アミノ・両末端メトキシ変性、エポキシ変性等の反応性シリコーン等]を挙げることができる。該シリコーン(d8)は、オイルの形態であってもよく、ノニオン界面活性剤やカチオン界面活性剤を乳化剤として用いることで乳化させたエマルジョンの形態であっても良い。該シリコーン(d8)を含有することにより、カチオン界面活性剤だけでは得られない風合いを繊維に付与することができる。
保湿成分(d9)としては、商業的に入手できるものを特に制限なく使用することができる。好適なものとして、例えば、オリーブ油、アボガド油、ヒアルロン酸、レシチン、アルギン酸塩およびラノリン酸などが挙げることができる。該保湿成分(d9)を含有することにより、衣類にしっとりとした風合いを付与することができる。
再汚染防止剤(d10)としては、商業的に入手できるものを特に制限なく使用することができ、アニオン性水溶性高分子などが挙げることができる。該再汚染防止剤(d10)を含有することにより、洗濯工程中に一度脱落した汚れ成分が衣類に再付着することを防ぐことができる。
消臭剤(d11)としては、商業的に入手できるものを特に制限なく使用することができ、化学的消臭剤および物理的消臭剤などが挙げることができる。該消臭剤(d11)を含有することにより、外部からの悪臭の吸着を軽減することができる。
紫外線吸収剤および紫外線反射剤(d12)としては、商業的に入手できるものを特に制限なく使用することができる。好適なものとして、例えば、光エネルギー(紫外線)を熱エネルギーに変換し紫外線を防ぐ化学的紫外線吸収剤、光(紫外線)を反射し紫外線を防ぐ物理的紫外線反射剤などを挙げることができる。該紫外線吸収剤および紫外線反射剤(d12)を含有することにより、衣類を透過する紫外線を軽減することができる。
本発明の液体柔軟剤組成物は、好ましくは水性組成物である。すなわち、本発明の液体柔軟剤組成物は、任意成分として水(d13)を含むことが好ましい。水としては、水道水、イオン交換水、純水、蒸留水等、いずれも用いることができる。保存安定性の点からはイオン交換水が好適である。
上記任意成分たる水(d13)の量比に関しては、例えば、上記(A)〜(C)成分の合計量100(質量)部に対して、成分(D)が3200部以下であることが好ましく、更には1000部以下(特に800部以下)であることが好ましい。
(好ましい量比)
本発明においては、(A)成分100(質量)部に対して、以下の量比が好ましい。
(B)成分:好ましくは、0.00001〜1部、更には0.0001〜0.5部、特に0.001〜0.1部
(C)成分:好ましくは、0.00001〜0.5部、更には0.0001〜0.25部、特に0.001〜0.1部
(好ましい変色防止効果)
本発明の液体柔軟剤組成物においては、後述する「CIELab系」における「b*」値が、以下の値を示すことが好ましい。
・製造直後の「b*」:−3.0以上、1.5以下であることが好ましく、更には−1.5以上、1.2以下であることが好ましく、特に−1.0以上、1.0以下であることが好ましい。
・経時後の「b*」:−3.0以上、1.5以下であることが好ましく、更には−1.5以上、1.2以下であることが好ましく、特に−1.0以上、1.0以下であることが好ましい。
ΔRb*値={(経時後のb*値)−(製造直後のb*値)}:−1.5以上、0.5以下であることが好ましく、更には−1.3以上、0.3以下であることが好ましく、特に−1.0以上、0.15以下であることが好ましい。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、実施例において配合量はすべて質量部(指定がある場合を除き、純分(すなわち固形分)換算である)を示す。
<吸水性試験>
1.評価用布の前処理方法
市販の綿金巾(金巾3号)50枚を、前処理専用洗剤(NSファーファ・ジャパン株式会社製;ポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO:9モル)25%溶液)により全自動洗濯機(HITACHI製BW−7MV)を用いて3回処理を行った(洗剤標準使用量(25g/30L)、水道水(常温)、水量50L、洗浄12分→注水すすぎ3回、脱水9分)後、前処理専用洗剤を使用せず、同様の工程(水道水(常温)、水量50L、洗浄12分→注水すすぎ3回、脱水9分)を1回行い、室温で乾燥させた。
2.すすぎ工程を考慮した処理
上記1の処理方法で前処理洗浄をした綿金巾(金巾3号)1枚を、後述する表1に記載の液体柔軟剤組成物を用いて処理を行った。ターゴ・トメーター(株式会社 大栄科学精器製作所製、商品名:攪拌式洗浄力試験機)を用いて、表1に記載の通り調製した柔軟剤組成物にて5分間処理(柔軟剤組成物0.33g、水道水(1L、30℃))を行った後、脱水を1分間行った。処理後、室温で乾燥させた。
3.吸水性評価方法
上記1および2で処理した綿金巾(金巾3号)を、2cm×24cmに裁断し、水(水道水)に1cm浸漬し、10分間に上昇する水の高さ(mm)を測定し、下記に示す評価試験に供した。
4.吸水性の評価
前記「すすぎ工程を考慮した処理」において、柔軟剤組成物を使用していない金巾(ブランク)において同様の試験を行い、ブランクが10分間に上昇する水の高さ(mm)を対照(100%)として、下記判断基準で判定した。
<判定基準>
N=2回の平均をとり、以下の基準に従って判定した。商品価値上0〜50%未満を×、50〜65%未満を△、65〜85%未満を○、85%以上を◎とした。表中「()」内は、上記方法により評価した際のブランクを100%とした際の数値を示す。
<柔軟性試験>
1.評価用布の前処理方法
市販の綿タオル((株)リポス製、商品名:F/T リポスゴールド 350匁 白ボーダー 34×80)15枚を、前処理専用洗剤(NSファーファ・ジャパン株式会社製;ポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO:9モル)25%溶液)を用いて、全自動洗濯機(HITACHI製BW−7MV)を用いて3回処理を行った(洗剤標準使用量(25g/30L)、水道水(常温)、水量50L、洗浄12分→注水すすぎ3回、脱水9分)後、前処理専用洗剤を使用せず、同様の工程(水道水(常温)、水量50L、洗浄12分→注水すすぎ3回、脱水9分)を1回行い、室温で乾燥させた。
2.洗濯時すすぎ工程での処理
前処理洗浄した綿タオル((株)リポス製、商品名:F/T リポスゴールド 350匁 白ボーダー 34×80)0.5kgを、二槽式洗濯機(HITACHI製PS−H35L)を用いて、表1に記載の通りに調製した柔軟剤組成物にて5分間処理(柔軟剤組成物3.33g、水10L、水道水(常温))を行った後、脱水を1分間行った。処理後、20℃、65%RHの恒温恒湿条件下で乾燥させ、下記に示す評価試験に供した。
3.柔軟性および肌触りの評価
前記「洗濯時すすぎ工程での処理」において、本発明の柔軟剤組成物に代えて、市販品たるNSファーファ・ジャパン社製ファーファトリップを用いたことを除いて、同条件で処理した綿タオル((株)リポス製、商品名:F/T リポスゴールド 350匁 白ボーダー 34×80)を対照として用い、専門パネラーの平均点により、下記判定基準で判定した。
<評価基準>
+2:対照よりも明らかに良好である。
+1:対照よりもやや良好である。
0 :対照とほぼ同じである。
−1:対照の方がやや良好である。
−2:対照の方が明らかに良好である。
<判定基準>
パネラー「7名以上」の点数の平均をとり、以下の基準に従って判定した。商品価値上、−1.0点未満を×、−1.0〜−0.5点未満を△、−0.5〜0.5点未満を○、0.5点以上を◎とした。表中()内は、上記方法により評価した際の点数の平均値を示す。
<製造時の加熱による変色防止評価方法>
1.製造直後の液体柔軟剤組成物の色の測定方法
CIELab系により、調合直後の(500mlトールビーカーを用い、70℃±5℃条件下で30分間乳化撹拌(スリーワンモーター、250rpm)させ、25℃まで冷却した)液体柔軟剤組成物の色(b値)を測定した。測定には、色差計(日本電色工業(株)製:Color meter ZE6000)を用い、反射による測定を行った。その際に得られるb値を読み取った。
なお、上記の「CIELab系」の詳細に関しては、例えば、以下の文献を参照することができる。
文献名:JIS Z 8729
<判定基準>
上記で得られたb値について、以下の基準に従って判定した。
商品価値上、b値が+1.5以上を×、+1.0以上〜+1.5未満を△、+0.5以上〜+1.0未満を○、0以上〜+0.5未満を◎とした。
<経時での変色防止評価方法>
1.経時後の液体柔軟剤組成物の色の測定方法
CIELab系により、経時後(60℃恒温条件で2週間放置後、25℃まで冷却)の液体柔軟剤組成物の色(b値)を測定した。測定には、色差計(日本電色工業(株)製:Color meter ZE6000)を用い、反射による測定を行った。その際に得られるb値を読み取った。
<判定基準>
上記で得られたb値について、以下の基準に従って判定した。
商品価値上、b値が+1.5以上を×、+1.0以上〜+1.5未満を△、+0.5以上〜+1.0未満を○、0以上〜+0.5未満を◎とした。
Figure 2016148126

Claims (1)

  1. 以下の(A)〜(C)を必須成分として含有する液体柔軟剤組成物。
    (A):下記一般式(1)で示されるカチオン界面活性剤
    Figure 2016148126
    [式(1)中、Rは、水素原子または炭素数1〜24のアルキル基、炭素数2〜24のアルケニル基または炭素数2〜24のβ−ヒドロキシアルキル基;Rは炭素数6〜24のアルキル基、炭素数6〜24のアルケニル基、炭素数8〜24のアルカポリエニル基またはベンジル基、またはエステル基又はアミド基で分断されていてもよい炭素数8〜24の炭素水素基;Rはエステル基又はアミド基で分断されていてもよい炭素数8〜24の炭素水素基;Rは水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基である。hは1〜5の整数であり、Y−は超強酸アニオンを除くh価のアニオンである。]
    (B):水溶性有機塩、および
    (C):有機酸からなる酸化防止剤。
JP2015026982A 2015-02-13 2015-02-13 液体柔軟剤組成物 Pending JP2016148126A (ja)

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