JP3204657B2 - 磁気カードの製法 - Google Patents

磁気カードの製法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は銀行クレジツトカードなどの磁気カードの
製法に関する。
〔従来の技術〕
近年、磁気カードの需要は増大しており、特に銀行ク
レジツトカードなどのように同一カードを長年保持する
必要のあるものでは全厚が0.4mm以上となる厚手のカー
ドが耐久性にすぐれたものとして賞用されている。
この種の磁気カードにあつては、その基板自体が厚手
となるため、これを磁気テープのようにロール状に巻回
して連続的に磁性層を形成するというわけにはいかな
い。このため、通常は転写用の磁気テープを用いてこれ
を適宜の大きさに裁断したうえで基板上の所望部分にス
トライプ状に熱転写するという方法でつくられており、
その際磁気ストライプの耐久性の向上を図つたり、外観
上その位置が判別しにくくなるように、磁気ストライプ
上またはその周辺部にさらに所要の図案を印刷したり、
隠蔽層を設けるようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記の如き方法でつくられる従来の磁
気カードは、転写用の磁気テープの作製、その裁断およ
び熱転写、部分的な図案層や隠蔽層の形成といつた非常
に面倒な工程を数多く必要とするため、製造コストが高
くつき、また各工程での不良品の発生率が高くなつて安
定した製品を得難いという問題があつた。
したがつて、この発明は、上記従来の問題点を解消し
て、安価でかつ品質の安定した磁気カードの製法を提供
することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
この発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検
討した結果、全厚が0.4mm以上となる厚手の磁気カード
の作製にあたり、薄手で柔軟なオーバーシートを用いて
その片面全面に予め磁性層とその上の図案層とを両層間
に樹脂塗膜タイプの隠蔽層を介在させて順次形成してお
き、これを上記オーバーシートが内側となるように基板
の少なくとも一方の面の全面にラミネートすることによ
り、また上記のオーバーシートおよび基板を用いる代わ
りに、2枚のフレキシブルシートを用いて両シートの片
面全面に予め磁性層とその上の図案層とを両層間に樹脂
塗膜タイプの隠蔽層を介在させて順次形成しておき、両
者をフレキシブルシートが内側となるようにラミネート
することにより、安価でかつ品質の安定した厚手の磁気
カードを非常に簡便に作製できるものであることを知
り、この発明を完成するに至つた。
すなわち、この発明の第1は、全厚が0.4mm以上とな
る磁気カードであって、かつ磁性層が基板に対しオーバ
ーシートを介して形成されてなる磁気カードの製法とし
て、オーバーシート上の片面全面に磁性層と図案層とを
両層間に樹脂塗膜タイプの隠蔽層を介在させて順次形成
し、これをオーバーシートを内側にして基板の少なくと
も一方の面の全面にラミネートすることを特徴とする上
記磁気カードの製法に係るものである。
またこの発明の第2は、全厚が0.4mm以上となる磁気
カードであってか基板が2枚のフレキシブルシートのラ
ミネート体からなる磁気カードの製法として、2枚のフ
レキシブルシート上の片面全面にそれぞれ磁性層と図案
層とを両層間に樹脂塗膜タイプの隠蔽層を介在させて順
次形成し、両者をフレキシブルシートを内側にしてラミ
ネートすることを特徴とする上記磁気カードの製法に係
るものである。
〔発明の構成・作用〕
以下、この発明の磁気カードの製法につき、図面を参
考にして説明する。
第1図は、この発明の磁気カードの一例を示したもの
であり、図中、1はポリ塩化ビニルシートなどからなる
厚さが約0.1〜0.7mm程度の厚手の基板、2は上記基板1
の片面の全面にオーバーシート3を介して形成された磁
性層、4はこの磁性層2上に隠蔽層5を介して形成され
た図案層である。6は上記基板1の反対面全面に設けら
れた図案層であり、7はオーバーシートとなる裏打ち材
である。
この磁気カードは、たとえば第2図に示すように、ま
ず、ポリ塩化ビニルシートなどからなる厚さが通常0.05
〜0.3mm程度の柔軟なオーバーシート3の片面全面に、
γ−Fe2O3粉、Co含有γ−Fe2O3粉などの磁性粉とこれを
分散結着する適宜のバインダとを含む磁性塗料を塗布乾
燥して厚さが約10〜15μm程度の磁性層2を形性し、さ
らにこの上に公知の方法で厚さが1〜3μm程度の樹脂
塗膜タイプの隠蔽層5および厚さが約1〜2μm程度の
図案層4を印刷形成して、オーバーコート材10を作製す
る。
つぎに、基板1の一面に図案層6を設けて、この基板
1の上下両側に前記同様の材質,厚さとされたオーバー
シートとしての裏打ち材7と上記のオーバーコート材10
とを第2図に示すように配置して、両側から加熱圧着し
てラミネートし、その後適宜の大きさに打ち抜き成形し
て、第1図に示す構造の磁気カードとする。
このようにして作製される磁気カードは、基板1の片
面の全面に磁性層2が形成され、さらにこの上に図案層
4が形成された構造を有する、全厚が0.4mm以上、通常
0.7〜0.8mm程度のものであつて、これは上述の如くオー
バーシート3上への磁性層2の連続形成と基板1への板
面全体にわたる均一な加熱圧着とにて作製できるもので
あるため、工程数の減少などに基づく大幅なコスト低減
を図れ、そのうえ品質の安定化にも大きく寄与させるこ
とができる。
しかも、この磁気カードは、板面全体に磁性層2が形
成されているため、記録容量を従来に比し大きくでき、
かつこの磁性層2をその全面にわたつて図案層4にて被
覆しているため、カード全体を美麗なものとできるとと
もに、この図案層4にて磁性層2の保護を図れるから、
全体の厚みが0.4mm以上となる厚手であることとあいま
つて耐久性に非常にすぐれた磁気カードとしてその利用
価値を一段と高めることができる。
なお、上記の例では、図案層4を隠蔽層5を介して設
けるようにしているので、磁性層2特有の黒色または茶
褐色も消去される。
また、上記の例において、裏打ち材7は、オーバーコ
ート材10を基板1の片面にのみ形成する場合に、その美
観などをより向上させる目的で必要に応じて設けられる
ものであるが、第3図に示すように、この裏打ち材7を
その図案層6が露出表面例となるように第1図とは図案
層位置が異なる状態としてもよい。
第4図は、この発明の磁気カードの他の例を示したも
のであり、基板1が2枚のフレキシブルシート8,8のラ
ミネート体にて構成されていると共に、その両面の全面
に前記同様の磁性層2、隠蔽層5および図案層4が順次
形成されている。
この磁気カードは、たとえば第5図に示すように、ポ
リ塩化ビニルシートなどからなる厚さが通常0.3〜0.4mm
程度の柔軟性を保有するフレキシブルシート8,8の片面
全面に、それぞれ磁性層2、隠蔽層5および図案層4を
順次形成して、ラミネート材11,11を作製する。
つぎに、両ラミネート材11,11を第5図に示すように
フレキシブルシート8,8が内側となるように配置して、
両側から加熱圧着してラミネートし、その後適宜の大き
さに打ち抜き成形して、第4図に示す構造の磁気カード
とする。
このように作製される磁気カードは、前記第1図の磁
気カードと同様の特徴,利点を備えていると共に、基板
1自体が2枚のフレキシブルシートのラミネート体から
なるために、第1図に示すようなより厚手の基板を用い
る必要がなく、磁気カードの製法上さらに有利となる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、基板の少なくとも
一方の面の全面に磁性層と図案層とさらにこれら両層間
に介在させた樹脂塗膜タイプの隠蔽層とを有するオーバ
ーシートをラミネートするか、上記同様の層を有する2
枚のフレキシブルシート同志をラミネートするという簡
単な手段でもつて、安価でかつ品質の安定した厚手の磁
気カードを作製できるという格別顕著な効果が奏し得ら
れるうえに、この磁気カードによれば、記録容量や耐久
性などの大幅な向上をも図れるものである。
〔実施例〕
以下に、この発明の実施例を記載してより具体的に説
明する。なお以下、部とあるのは重量部である。
実施例1 オーバーシートとしての厚さ0.1mmのポリ塩化ビニル
シートの片面に、下記の配合組成; Co含有γ−Fe2O3磁性粉 (平均長軸径0.4μm、平均軸比10) 100部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 11.3部 ポリウレタン樹脂 11.2部 三官能性ポリイソシアネート化合物 2.5部 メチルイソブチルケトン 116部 トルエン 116部 からなる磁性塗料を塗布,乾燥して、厚さが14μmの磁
性層を形成した。ついで、この磁性層上に常法に準じて
下記の配合成分; チタン白 100部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 10部 ポリウレタン樹脂 10部 三官能性ポリイソシアネート化合物 2.5部 を含む隠蔽層を3μm厚に設け、さらにこの上に下記の
配合成分; 顔料 20部 エポキシアクリレート 30部 1・6−ヘキサンジオールジアクリレート 40部 ベンゾインイソブチルエーテル 4部 ジメチルアミノ安息香酸アミル 2部 ポリエチレンワツクス 4部 を含む所望絵柄の図案層を2μm厚に印刷形成して、オ
ーバーコート材とした。
なお、顔料は、赤色には溶性アゾ顔料であるブリジア
ントカーミン6B、青色には銅フタロシアニンブルー、黄
色には不溶性アゾ顔料であるモノアゾエロー、黒色には
カーボンブラツクを用い、この組み合わせによりカラー
印刷を行つた。
一方、基板としての厚さ0.55mmのポリ塩化ビニルシー
トの片面に上記と同様の図案層を形成して、この基板の
上下両側に上記のオーバーコート材と裏打ち材としての
厚さ0.1mmのポリ塩化ビニルシートとを、第2図に示す
如く配置して、その上下両側から加熱圧着することによ
り、全厚が0.76mmとなる複合シートをつくり、これを5
4.0mm×85.6mmの大きさに打ち抜き形成して、第1図に
示すような磁気カードをつくつた。
この方法により、1万個のカードについて磁気特性お
よび外観上非常に品質の安定したものを低コストで製造
できた。また、この方法にて得た磁気カードはいずれも
良好な耐久性を備えており、記録容量についても従来に
較べてかなり大きいものであつた。
実施例2 裏打ち材の表面に図案層を設けるようにした以外は、
実施例1と全く同様にして第3図に示すような磁気カー
ドを作製した。このカードの品質、コスト、耐久性およ
び記録容量などはいずれも実施例1と同じであり、実施
例1と変わらない非常に良好な結果が得られた。
実施例3 フレキシブルシートとして厚さ0.37mmのポリ塩化ビニ
ルシートを2枚用い、両シートの片面にそれぞれ実施例
1と同様構成の14μm厚の磁性層、3μm厚の隠蔽層お
よび2μm厚の図案層を順次形成して、2枚のラミネー
ト材を作製した。
つぎに、この2枚のラミネート材をポリ塩化ビニルシ
ートが内側となるように配置して上下両側から加熱圧着
することにより、全厚が0.76mmとなる複合シートをつく
り、以下実施例1と同様にして第4図に示すような磁気
カードを作製した。
このカードの品質、耐久性および記録容量などはいず
れも実施例1と同じであり、実施例1と変わらない良好
な結果が得られた。また、コストや工程数などについて
は実施例1に比しさらに一段と低減できるものであつ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の磁気カードの一例を示す断面図、第
2図は上記第1図に示す磁気カードの製法を示す断面
図、第3図および第4図はそれぞれこの発明の磁気カー
ドの他の例を示す断面図、第5図は上記第4図に示す磁
気カードの製法を示す断面図である。 1……基板、2……磁性層、3……オーバーシート、4
……図案層、5……隠蔽層、8,8……フレキシブルシー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 富蔵 大阪府茨木市丑寅1丁目1番88号 日立 マクセル株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−138310(JP,A) 特開 昭58−105428(JP,A) 特開 昭58−201651(JP,A) 特開 昭59−45197(JP,A) 特開 昭63−227392(JP,A) 特開 平1−214489(JP,A) 特開 昭51−57725(JP,A) 実開 昭47−31243(JP,U) 実開 昭48−70616(JP,U) 実開 昭58−17179(JP,U) 実開 昭58−39739(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42D 5/00 - 15/10 551 G11B 5/80

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オーバーシート上の片面全面に磁性層と図
    案層とを両層間に樹脂塗膜タイプの隠蔽層を介在させて
    順次形成し、これをオーバーシートを内側にして基板の
    少なくとも一方の面の全面にラミネートすることを特徴
    とする全厚が0.4mm以上となる磁気カードの製法。
  2. 【請求項2】2枚のフレキシブルシート上の片面全面に
    それぞれ磁性層と図案層とを両層間に樹脂塗膜タイプの
    隠蔽層を介在させて順次形成し、両者をフレキシブルシ
    ートを内側にしてラミネートすることを特徴とする全厚
    が0.4mm以上となる磁気カードの製法。
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