JP3204277B2 - Icカードの製造方法およびicカード - Google Patents

Icカードの製造方法およびicカード

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JP3204277B2 JP35654192A JP35654192A JP3204277B2 JP 3204277 B2 JP3204277 B2 JP 3204277B2 JP 35654192 A JP35654192 A JP 35654192A JP 35654192 A JP35654192 A JP 35654192A JP 3204277 B2 JP3204277 B2 JP 3204277B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレジットカード,キ
ャッシュカード等に導入が検討・実施されているICモ
ジュールを内蔵したICカードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気記録方式のクレジットカー
ド、キャッシュカード等はその記憶容量に限界があるた
め、記憶容量の大きい半導体素子を内蔵したICカード
が実験的に使用されている。そして、この種のICカー
ドは、ICカードに嵌合されたICモジュール内の半導
体素子とICカード用のリーダライタ等の外部装置とを
ICモジュール上に形成されている外部端子を介して情
報の記録・再生を行っているため、ICカードに嵌合さ
れたICモジュールの外部端子はICカードの表面に位
置するように、カード基材の凹部にICモジュールを嵌
合している。しかるに、このようなICカードは、使用
中に種々の曲げ応力を受けるため、ICカードからIC
モジュールが剥離,脱落したり、ICモジュールが割れ
てICモジュール内の半導体素子の破損につながること
があり、また、ICモジュールの角部に接する部分のカ
ード基材が破れ、ICカードの使用時にICカード用の
リーダライタの内部のカード搬送系にICカードが挟ま
る等のトラブルが発生する可能性があった。また、カー
ド基材の破損によりICカード自体の外観にも悪影響を
与える可能性があった。このような欠点を排除するため
に、実開昭63−75370号公報に見られるように、
ICモジュールを嵌め込むカード基材の凹部の内周壁と
ICモジュールとの間に隙間を形成し、この隙間でIC
カード(ICモジュール内の半導体素子)に加わる曲げ
応力を吸収しICカードを保護することが行われてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
ようにカード基板の凹部に嵌め込んだICモジュールの
周囲に隙間を形成してICカードとすることは、曲げ応
力に対して強いICカードとなるが、カード基材の凹部
の内周壁とICモジュールとの隙間にごみ等の異物が入
り、ICカードの外観を損なうばかりか、ICカード用
のリーダライタの内部のカード搬送系でのトラブルが発
生したり、曲げ応力の吸収能力が低下する等の問題があ
った。本発明は、これら従来の問題点を排除し、曲げ応
力に対してICモジュールに内蔵した半導体素子を保護
し、ICカードの外観を損なうことがなく、ICカード
用のリーダライタの内部カード搬送系でトラブルが発生
することがないようにしたICカードの製造方法および
ICカードを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ICモジュー
ルの外周に発泡樹脂を射出成形して、厚みが200〜5
00μmで、泡の大きさが60〜80μmの発泡樹脂層
を形成し、発泡樹脂層を形成したICモジュールを、カ
ード基板に穿設したガイド治具のガイド孔を該凹部に挿
入し、前記発泡樹脂層を形成した前記ICモジュールを
該ガイド孔から前記凹部に押し込み、該ICモジュール
底部に接着剤で嵌合固着することを特徴とするICカ
ードの製造方法であり、また、カード基材に穿設した凹
部と、前記凹部に固着されるICモジュールと、前記I
Cモジュールの外周に設けられ、厚みが200〜500
μmで、泡の大きさが60〜80μmの発泡樹脂層と、
前記凹部の底面に接着剤を介して固着した前記ICモジ
ュールの外周と前記凹部内周との隙間とを備え、前記凹
部にICモジュールを固着した際、前記発泡樹脂層の復
元力によって、前記隙間を覆うことを特徴とするICカ
ードである。
【0005】
【作用】本発明によれば、カード基材の凹部に接着剤を
介して嵌合固着されたICモジュールの外周の間に曲げ
応力を吸収する発泡樹脂層が設けられているから、曲げ
応力に対して強く、また、カード基材の凹部の内周壁と
ICモジュールとの間の隙間にごみ等の異物が入らず、
ICカードの外観を損なうことがないばかりか、ICカ
ード用のリーダライタの内部のカード搬送系でのトラブ
ルが発生することがない。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、吸引用の穴21を設けた金型22a
と金型22bの間に発泡樹脂層を形成するICモジュー
ル1を位置させ、穴21を利用してバキュームにより型
22aに固着し、金型22bを閉めてキャビテイ内にI
Cモジュールを固着する。次に、熱可塑性樹脂と発泡剤
となる重炭酸塩,アゾ化合物又は過酸化物を混入し、熱
分解により無毒性のガスを発生させ微細な発泡を起こさ
せながら金型22bの射出ノズル23から発泡樹脂を充
填し、発泡樹脂層2を図2,3に示すようにICモジュ
ール1の周囲に形成する。この時の発泡樹脂層2の厚み
は、200〜500μm程度でICモジュール1の周囲
に均一の厚みに形成することが望ましい。発泡させる泡
の大きさは、大きすぎると曲げ応力を吸収することはで
きるが、発泡樹脂層2としての強度が弱く、ICカード
の使用中に発泡樹脂層2にキズが付くことがあり、ま
た、泡の大きさが小さすぎるとICカードの使用中に発
泡樹脂層2にキズが付く可能性は低いが曲げ応力を吸収
することができなくなることから、発泡させる泡の大き
さは、40μm以上であればよく、60〜80μmの範
囲に形成することが望ましい。
【0007】この発泡樹脂層2を形成するための具体例
を次に示す。 〔例1〕 熱可塑性樹脂 ポリエチレン 300 重量% 発泡剤(過酸化物) N′,N′−ジニトロソ− NN′ジメチルテレフタアミド 1 重量% 反応時の温度 110 ℃ 反応時間(形成時間) 80 sec 〔例2〕 熱可塑性樹脂 ポリスチレン 400 重量% 発泡剤(アゾ化合物) ジアゾアミノベンゼン 1 重量% 反応時の温度 100〜120 ℃ 反応時間(形成時間) 60 sec ここで使用できる熱可塑性樹脂として、ポリプロピレ
ン,ポリ塩化ビニルおよびポリ塩化ビニリデン等も使用
することができる。また、発泡剤となる重炭酸塩として
は、炭酸水素ナトリウム等が、アゾ化合物としては、ア
ゾビスイソブチルニトリル等が、ニトロソ化合物として
は、ジニトロソペンタメチレンテトラミン,t−ブチル
アミンニトリルおよびアゾビスイソブチロニトリル等
が、スルホンヒドラジド化合物としてはベンゼンスルホ
ン酸ヒドラジド等が使用可能である。
【0008】まず、図1に示すようにICモジュール1
を金型22aの所定の位置に固定するために穴21から
空気吸引を行う。次に、金型22aと金型22bとの型
締めを行った後に前記例1で示した発泡樹脂を110℃
に加熱し発泡反応を起こさせながらノズル23から金型
内に樹脂を射出し、次に金型の温度が約40℃になるま
で60sec程度冷却する。次に金型を開いて図2,3
のようにICモジュール1に発泡樹脂層2が形成された
ICモジュール1が形成される。例2についても、例1
と同様の手順で行い、ICモジュール1に発泡樹脂層2
が形成される。ここで、金型22bのエアーベント24
は、ICモジュール1の周囲に発泡樹脂の形成を確実に
する意味で設けられている。
【0009】一方、図4のように、カード基材3に図3
の発泡樹脂層2で囲繞されたICモジュール1を嵌め込
む凹部4をエンドミル等で穿設し、この凹部4の中に発
泡樹脂層2を形成したICモジュール1をICモジュー
ル1の発泡樹脂層2を形成していない部分にエポキシ系
の熱硬化型接着シートを貼着した接着剤5(図3参照)
を設け、接着剤5を介してカード基材3上の凹部4にI
Cモジュール1を加熱しながら嵌め込み固着する。
【0010】その具体例として、図5のように、薄い板
厚の板材で、発泡樹脂層2を形成したICモジュール1
が挿脱可能で、かつ、カード基材3の凹部4内に緩挿さ
れるガイド孔12を突出形成したガイド治具11を使用
し、図6のように、このガイド治具11のガイド孔12
をカード基材3の凹部4に緩挿し、熱硬化性接着剤5を
底面に設けたICモジュール1をガイド孔12から凹部
4の底面に加熱しながら押し付けて固着し、図7のよう
にガイド治具11を抜き取ることによって発泡樹脂層2
は復元し、図8のように、カード基材3の凹部4とIC
モジュール1の間に発泡樹脂層2を持ったICカードを
得られ、ICカードに加わる曲げ応力は発泡樹脂層2に
吸収される。この吸収力は、ゴム系の弾性材で同じよう
にICモジュール1を囲繞した場合に比べ、樹脂の充填
密度の違いから曲げ応力の吸収力が高いものとなる。
【0011】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、カード基
板に穿設した凹部にICモジュールを固着し、凹部とI
Cモジュールとの間に曲げ応力吸収用の発泡樹脂層を設
けたことによって、曲げ応力に対して強いICカードと
なり、カード基材の凹部の内周壁とICモジュールとの
間の隙間にごみ等の異物が入ることなく、ICカードの
外観を向上することができ、ICカード用のリーダライ
タの内部のカード搬送系でのトラブルが発生することも
なく、また、曲げ応力の吸収能力が低下することもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のICモジュールに発泡樹脂層を形成す
る金型の要部断面説明図である。
【図2】本発明のICカードの製造工程の一例を示すI
Cモジュールの平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図1の製造工程に使用するカード基板の要部断
面説明図である。
【図5】本発明のICカードの製造工程に使用するガイ
ド治具の要部断面説明図である。
【図6】図5のガイド治具の使用例を示す要部断面説明
図である。
【図7】図5のガイド治具の使用例を示す要部断面説明
図である。
【図8】本発明のICカードの要部断面説明図である。
【符号の説明】
1 ICモジュール 2 発泡樹脂層 3 カード基板 4 凹部 5 接着剤 11 ガイド治具 12 ガイド孔 21 穴 22a 金型 22b 金型 23 射出ノズル 24 エアーベント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 19/077

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICモジュールの外周に発泡樹脂を射出
    成形して、該ICモジュールの周囲に厚みが200〜5
    00μmで、泡の大きさが60〜80μmの発泡樹脂層
    を形成し、カード基板に穿設した凹部にガイド治具のガ
    イド孔を該凹部に挿入し、前記発泡樹脂層を形成した前
    記ICモジュールを該ガイド孔から前記凹部に押し込
    み、該ICモジュールの底面を接着剤で嵌合固着するこ
    とを特徴とするICカードの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記発泡樹脂層は、熱可塑性樹脂に重炭
    酸塩を混入し射出成形することを特徴とする請求項1
    記載のICカードの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記発泡樹脂層は、熱可塑性樹脂にアゾ
    化合物を混入し射出成形することを特徴とする請求項
    1記載のICカードの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記発泡樹脂層は、熱可塑性樹脂に過酸
    化物を混入し射出成形することを特徴とする請求項1
    記載のICカードの製造方法。
  5. 【請求項5】 カード基材に穿設した凹部と、前記凹部
    に固着されるICモジュールと、前記ICモジュールの
    外周に厚みが200〜500μmで、泡の大きさが60
    〜80μmの発泡樹脂層と、前記凹部の底面に接着剤を
    介して固着した前記ICモジュールの外周と前記凹部内
    周との隙間とを備え、前記凹部にICモジュールを固着
    した際、前記発泡樹脂層の復元力によって、前記隙間を
    覆うことを特徴とするICカード。
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JP2003044815A (ja) * 2001-07-31 2003-02-14 Toppan Forms Co Ltd Icカード
WO2014132973A1 (ja) * 2013-02-27 2014-09-04 ユニチカ株式会社 電子部品装置の製造方法および電子部品装置

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