JP2003044815A - Icカード - Google Patents

Icカード

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JP2003044815A
JP2003044815A JP2001231606A JP2001231606A JP2003044815A JP 2003044815 A JP2003044815 A JP 2003044815A JP 2001231606 A JP2001231606 A JP 2001231606A JP 2001231606 A JP2001231606 A JP 2001231606A JP 2003044815 A JP2003044815 A JP 2003044815A
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JP2001231606A
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Hajime Okubo
一 大久保
Kazuyuki Kinoshita
和之 木下
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Toppan Edge Inc
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Toppan Forms Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベース基材が曲がる方向に外力が加わった場
合にベース基材からのICモジュールの剥離を抑制す
る。 【解決手段】 ICモジュール10とベース基材20と
を、ICモジュール10の凸部とベース基材20にIC
モジュール10を埋め込むために形成された穴26のう
ちICモジュール10の凸部が埋め込まれる第1凹部2
6aの底面とにおいて接着剤25を介して接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報の書き込み及
び読み出しが可能なICチップが搭載されたICカード
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報化社会の進展に伴って、情報
をカードに記録し、該カードを用いた情報管理や決済等
が行われている。
【0003】このような情報管理や決済等に用いられる
カードは、ICチップが搭載されたICカードや、磁気
により情報が書き込まれた磁気カード等があり、専用の
装置を用いて情報の書き込み及び読み出しが行われる。
【0004】さらに、ICカードにおいては、情報の書
き込み及び読み出しを専用の装置に接触させることによ
り行う接触型ICカードと、専用の装置に近接させるだ
けで情報の書き込み及び読み出しを行うことができる非
接触型ICカードがある。これらのICカードは、磁気
カードと比較してセキュリティ性が高いとともに書き込
み可能な情報量が多く、また、1枚のカードを多目的に
使用できるため、市場における普及度は増加の一途を辿
っている。
【0005】さらに、近年では、上述したような接触型
ICカードと非接触型ICカードとを組み合わせた複合
ICカードも普及しており、接触状態にて情報の書き込
み及び読み出しを行うICチップと非接触状態にて情報
の書き込み及び読み出しを行うICチップとがそれぞれ
搭載されたハイブリッド型ICカードや、接触状態及び
非接触状態のいずれの場合においても情報の書き込み及
び読み出しが可能な1つのICチップが搭載されたコン
ビネーション型ICカードが用いられている。
【0006】図9は、一般的な接触型ICカードの一例
を示す図であり、(a)はその構造を示す図、(b)は
断面図である。
【0007】本従来例は図9に示すように、表面層12
1、中間層122,123及び裏面層124からなるか
らなるベース基材120に、情報の書き込み及び読み出
しが可能なICモジュール110が埋め込まれるように
搭載されて構成されており、ICモジュール110は接
着剤125によってベース基材120に固着されてい
る。なお、ICモジュール110とベース基材120と
は、ICモジュール110の底面のうちICチップ(不
図示)が内蔵されている凸部ではない部分の底面におい
て接着剤125によって互いに接着されており、ICモ
ジュール110の凸部となる部分とベース基材120と
の間には空間128が形成されている。また、ICモジ
ュール110の表面には、外部に設けられ、接触状態に
て情報の書き込み及び読み出しを行うための情報書込/
読出装置(不図示)と電気的に接するための接点111
が設けられており、この接点111が情報書込/読出装
置に接することにより、ICモジュール110の凸部に
内蔵されたICチップに対する情報の書き込みあるいは
読み出しが行われる。
【0008】上記のように構成された接触型ICカード
においては、ICモジュール110の接点111が、接
触状態にて情報の書き込み及び読み出しを行うための情
報書込/読出装置に電気的に接触すると、接点111を
介して、ICモジュール110内のICチップに情報が
書き込まれたり、ICモジュール110内のICチップ
に書き込まれた情報が接点111を介して読み出された
りする。
【0009】図10は、一般的なコンビネーション型I
Cカードの一例を示す図であり、(a)はその構造を示
す図、(b)は断面図である。
【0010】図10に示すように本従来例においては、
表面層221、中間層222,223及び裏面層224
からなるからなるベース基材220に、その表面に、外
部に設けられ、接触状態にて情報の書き込み及び読み出
しを行うための情報書込/読出装置(不図示)と電気的
に接するための接点211を有してなるICモジュール
210が埋め込まれた状態で接着剤225によってベー
ス基材220に固着されており、さらに、接続部材24
0を介してICモジュール210と電気的に接続され、
外部に設けられ、非接触状態にて情報の書き込み及び読
み出しを行うための情報書込/読出装置(不図示)から
の電磁誘導によりICモジュール210に電流を供給
し、それにより、ICモジュール210の凸部に内蔵さ
れたICチップ(不図示)に対する情報の書き込み及び
読み出しを行うためのアンテナ230がベース基材22
0を構成する中間層222と中間層223とに挟まれる
ように中間層223の裏面に形成されている。なお、I
Cモジュール210とベース基材220とは、ICモジ
ュール210の底面のうち凸部ではない部分の底面とベ
ース基材220とが接着剤225によって互いに接着さ
れており、ICモジュール210の凸部となる部分とベ
ース基材220との間には空間228が形成されてい
る。
【0011】上記のように構成されたコンビネーション
型ICカードにおいては、ICモジュール210の接点
211が、接触状態にて情報の書き込み及び読み出しを
行うための情報書込/読出装置に電気的に接触すると、
接点211を介して、ICモジュール210内のICチ
ップに情報が書き込まれたり、ICモジュール210内
のICチップに書き込まれた情報が接点211を介して
読み出されたりする。
【0012】また、非接触状態にて情報の書き込み及び
読み出しを行うための情報書込/読出装置に近接する
と、該情報書込/読出装置からの電磁誘導によってアン
テナ230に電流が流れ、この電流が接続部材240及
び接点212を介してICモジュール210に供給さ
れ、それにより、ICモジュール210内のICチップ
に対する情報の書き込みあるいは読み出しが行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図11は、図9に示し
た接触型ICカードに対してベース基材120が曲がる
方向に外力が加わった場合における作用を説明するため
の図である。
【0014】図11に示すように、図9に示した接触型
ICカードに対してベース基材120が曲がる方向に外
力が加わった場合は、ベース基材120が湾曲し、それ
に伴い、ベース基材120のうち接着剤125を介して
ICモジュール110が固着されている接続部分131
aと接続部分131bとの間隔が広がるように作用す
る。一方、ICモジュール110のうち接着剤125を
介してベース基材120に接着されている接続部分11
3aと接続部分113bとの間隔は、ベース基材120
が湾曲した場合においても広がるようには作用しない。
【0015】このため、図9に示した接触型ICカード
に対してベース基材120が曲がる方向に外力が加わっ
た場合、ICモジュール110とベース基材120とを
接着剤125によって固着している部分に負荷がかか
り、ICモジュール110がベース基材120から剥が
れてしまうという問題点がある。特に、接着剤125を
塗布可能な領域の面積が小さな場合は、小さな外力が加
わっただけでも、ICモジュール110がベース基材1
20から剥がれてしまう虞れがある。
【0016】なお、ベース基材120が図11に示した
ような方向とは反対の方向に湾曲した場合においても、
接続部分131aと接続部分131bとの間隔が狭くな
るように作用する一方、接続部分113aと接続部分1
13bとの間隔が狭くなるようには作用しないため、上
記同様の問題点が生じる。
【0017】また、ベース基材120が図11に示した
ような方向に湾曲した場合は、ICモジュール110の
凸部の底面とベース基材120との間に形成された空間
128がベース基材120が湾曲することにより押しつ
ぶされ、さらにベース基材120が湾曲すると、空間1
28に面していた裏面層124がICモジュール110
の凸部の底面を押し上げ、それにより、ICモジュール
110をベース基材120から剥がそうとする力が働く
ことになってしまう。
【0018】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、ベース基材
が曲がる方向に外力が加わった場合にベース基材からの
ICモジュールの剥離を抑制することができるICカー
ドを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、中央部分に凸部を有し、情報の書き込み及
び読み出しが可能なICモジュールと、前記ICモジュ
ールの凸部が埋め込まれるための第1凹部と前記ICモ
ジュールの凸部以外の部分が埋め込まれる第2凹部との
深さが互いに異なる2つの領域からなる第1の穴部が形
成されたベース基材とを具備し、前記ICカードが前記
凸部が形成された側から前記第1の穴部に埋め込まれる
ように前記ベース基材に搭載されてなるICカードにお
いて、前記ICモジュールは、前記第1凹部の底面にて
前記ベース基材に接着されていることを特徴とする。
【0020】また、前記ICモジュールは、前記凸部に
突起部を有し、前記ベース基材は、前記第1凹部の底面
に前記突起部が勘合するような第2の穴部を有すること
を特徴とする。
【0021】また、前記突起部は、その先端が球状であ
ることを特徴とする。
【0022】また、前記ICモジュールの前記凸部では
ない部分と前記第2凹部の底面との間に弾性体が介在し
ていることを特徴とする。
【0023】また、前記ICモジュールは、外部に設け
られた情報書込/読出手段に接することにより当該IC
モジュールに対する情報の書き込み及び読み出しを行う
ための接点を有することを特徴とする。
【0024】また、前記ICモジュールに接続され、外
部に設けられた情報書込/読出手段からの電磁誘導によ
り前記ICモジュールに電流を供給することにより前記
ICモジュールに対する情報の書き込み及び読み出しを
行うためのアンテナが前記ベース基材に形成されている
ことを特徴とする。
【0025】(作用)上記のように構成された本発明に
おいては、ICモジュールとベース基材とが、ICモジ
ュールの凸部とベース基材にICモジュールを埋め込む
ために形成された第1の穴部のうちICモジュールの凸
部が埋め込まれる第1凹部の底面とにおいて接着されて
いる。このようなICカードに対してベース基材が曲が
る方向に外力が加わった場合、ベース基材が湾曲し、そ
れに伴い、ベース基材に形成された第1の穴部が広がる
ように作用するが、第1凹部の底面は、ベース基材が湾
曲することに伴って第1の穴部が広がるように作用した
場合においても、その作用が最も小さな部分であるた
め、ICモジュールとベース基材とが接着されている部
分にかかる負荷が小さく、これにより、ICカードに対
してベース基材が曲がる方向に外力が加わった場合にお
いてベース基材からのICモジュールの剥離が抑制され
る。
【0026】また、ICモジュールとベース基材との間
において、ICモジュールの凸部ではない部分と該部分
が埋め込まれる第2凹部の底面との間に弾性体を介在さ
せれば、ICモジュールとベース基材との接着部分への
塵や水等の侵入が防止される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0028】(第1の実施の形態)図1は、本発明のI
Cカードの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は
その構造を示す図、(b)は断面図である。
【0029】本形態は図1に示すように、表面層21、
中間層22,23及び裏面層24からなるベース基材2
0に、情報の書き込み及び読み出しが可能なICモジュ
ール10が埋め込まれるように搭載されて構成された接
触型ICカードであって、ICモジュール10は、その
中央部分が、ICチップ(不図示)が内蔵されており他
の部分に対して底面が突出するような凸部を有する形状
であって、その底面のうち凸部となる部分において接着
剤25によってベース基材20に固着されている。ま
た、ICモジュール10の表面には、外部に設けられ、
接触状態にて情報の書き込み及び読み出しを行うための
情報書込/読出装置(不図示)と電気的に接するための
接点11が設けられており、この接点11が情報書込/
読出装置に接することにより、ICモジュール10内の
ICチップに対する情報の書き込みあるいは読み出しが
行われる。また、表面層21及び中間層22,23にお
いては、ICモジュール10が埋め込まれるため第1の
穴部である穴26が形成されている。なお、この穴26
は、ICモジュール10の形状に合わせて、ICモジュ
ール10の凸部が埋め込まれる領域となる第1凹部26
aと、ICモジュール10の凸部以外の部分が埋め込ま
れる第2凹部26bとの深さが異なる2つの領域から構
成されている。
【0030】上記のように構成された接触型ICカード
においては、ICモジュール10の接点11が、接触状
態にて情報の書き込み及び読み出しを行うための情報書
込/読出装置に電気的に接触すると、接点11を介し
て、ICモジュール10内のICチップに情報が書き込
まれたり、ICモジュール10内のICチップに書き込
まれた情報が接点11を介して読み出されたりする。
【0031】以下に、上記のように構成された接触型I
Cカードの製造方法について説明する。
【0032】まず、ベース基材20となる表面層21、
中間層22,23及び裏面層24を順次積層する。
【0033】次に、表面層21及び中間層22,23に
対して、ICモジュール10を埋め込むための穴26を
表面層21側から形成する。ここで、ICモジュール1
0はICチップが内蔵されている部分が凸部となるよう
な鍵状の形状を有しているため、その凸部が埋め込まれ
る領域となる中間層22,23に形成される第1凹部2
6aの大きさは、ICモジュール10の凸部ではない部
分が埋め込まれる表面層21に形成される第2凹部26
bの大きさよりも小さくなっている。
【0034】次に、表面層21及び中間層22,23に
形成された穴26のうち、ICモジュール10の凸部が
埋め込まれる第1凹部26aの底面に接着剤25を塗布
する。
【0035】その後、穴26にICモジュール10を埋
め込み、ICモジュール10を接着剤25によってベー
ス基材20に固着させる。この際、ICモジュール10
の底面のうち凸部ではない部分においては、第2凹部2
6bの底面となる中間層22と接着しないままとする。
【0036】以下に、上述したような接触型ICカード
に対してベース基材20が曲がる方向に外力が加わった
場合における作用について説明する。
【0037】図2は、図1に示した接触型ICカードに
対してベース基材20が曲がる方向に外力が加わった場
合における作用を説明するための図である。
【0038】図2に示すように、図1に示した接触型I
Cカードに対してベース基材20が曲がる方向に外力が
加わった場合は、ベース基材20が湾曲し、それに伴
い、ベース基材20に形成された穴26が広がるように
作用する。一方、ICモジュール10の形状は、ベース
基材20が湾曲した場合においても変化しない。ここ
で、本形態においては、ICモジュール10とベース基
材20とが、ICモジュール10の底面のうち凸部とな
る部分と穴26のうちICモジュール10の凸部が埋め
込まれる第1凹部26aの底面とにおいて接着剤25を
介して接着されている。第1凹部26aの底面は、ベー
ス基材20が湾曲することに伴って穴26が広がるよう
に作用した場合においても、その作用が最も小さな部分
であって、それにより、図11に示したものと比べてI
Cモジュール10とベース基材20とを接着剤25によ
って固着している部分にかかる負荷の大きさが小さくな
り、ICモジュール10がベース基材20から剥がれに
くくなる。
【0039】また、穴26のうち第2凹部26bの底面
がICモジュール10の凸部ではない部分に対して接着
されていないため、ベース基材20が湾曲することに伴
って穴26が広がるように作用した場合においても、そ
の作用がICモジュール10に影響を及ぼすことがな
く、また、ベース基材20が湾曲することに伴って、裏
面層24のうち第1凹部26aの底面となる、接着剤2
5を介してICモジュール10が固着されている部分が
ICモジュール10の凸部の底面を押し上げるように変
形した場合においても、ICモジュール10は裏面層2
4の作用に追従するように持ち上がるように作用するだ
けである。
【0040】また、ベース基材20が図2に示したよう
な方向とは反対の方向に湾曲した場合においても、穴2
6が狭まるように作用する一方、その作用によってIC
モジュール10とベース基材20との接着部分にかかる
負荷が小さいため、ICモジュール10がベース基材2
0から剥がれることが抑制される。
【0041】このように、本形態においては、接触型I
Cカードに対してベース基材20が曲がる方向に外力が
加わりベース基材20が湾曲した場合においても、それ
に伴ってベース基材20に生じる作用によってICモジ
ュール10とベース基材20との接着部分にかかる負荷
が小さくなるため、接触型ICカードに対してベース基
材20が曲がる方向に外力が加わりベース基材20が湾
曲した場合においてICモジュール10がベース基材2
0から剥がれることが抑制される。
【0042】(第2の実施の形態)図3は、本発明のI
Cカードの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は
その構造を示す図、(b)は断面図である。
【0043】本形態は図3に示すように、表面層21、
中間層22,23及び裏面層24からなるベース基材2
0に、情報の書き込み及び読み出しが可能なICモジュ
ール10が埋め込まれるように搭載されて構成された接
触型ICカードであって、ICモジュール10は、その
中央部分が、ICチップ(不図示)が内蔵されており他
の部分に対して底面が突出するような凸部を有する形状
であって、その底面のうち凸部となる部分に一体化して
形成された突起部である接合部材27aがベース基材2
0に形成された第2の穴部である穴26cに勘合すると
ともに当該部分において接着剤25によってベース基材
20に固着されている。また、ICモジュール10の表
面には、外部に設けられ、接触状態にて情報の書き込み
及び読み出しを行うための情報書込/読出装置(不図
示)と電気的に接するための接点11が設けられてお
り、この接点11が情報書込/読出装置に接することに
より、ICモジュール10内のICチップに対する情報
の書き込みあるいは読み出しが行われる。また、表面層
21及び中間層22,23においては、ICモジュール
10が埋め込まれるため第1の穴部である穴26が形成
されている。なお、この穴26は、ICモジュール10
の形状に合わせて、ICモジュール10の凸部が埋め込
まれる領域となる第1凹部26aと、ICモジュール1
0の凸部以外の部分が埋め込まれる第2凹部26bとの
深さが異なる2つの領域から構成されている。
【0044】上記のように構成された接触型ICカード
においては、ICモジュール10の接点11が、接触状
態にて情報の書き込み及び読み出しを行うための情報書
込/読出装置に電気的に接触すると、接点11を介し
て、ICモジュール10内のICチップに情報が書き込
まれたり、ICモジュール10内のICチップに書き込
まれた情報が接点11を介して読み出されたりする。
【0045】以下に、上記のように構成された接触型I
Cカードの製造方法について説明する。
【0046】まず、ベース基材20となる表面層21、
中間層22,23及び裏面層24を順次積層する。
【0047】次に、表面層21及び中間層22,23に
対して、ICモジュール10を埋め込むための穴26
と、ICモジュール10に一体化して形成された接合部
材27aが勘合するための穴26cとを表面層21側か
ら形成する。ここで、ICモジュール10はICチップ
が内蔵されている部分が凸部となるような鍵状の形状を
有しているため、その凸部が埋め込まれる領域となる中
間層22,23に形成される第1凹部26aの大きさ
は、ICモジュール10の凸部ではない部分が埋め込ま
れる表面層21に形成される第2凹部26bの大きさよ
りも小さくなっている。
【0048】次に、表面層21及び中間層22,23に
形成された穴26のうち、ICモジュール10の凸部が
埋め込まれる第1凹部26aの底面に接着剤25を塗布
する。
【0049】その後、穴26にICモジュール10を埋
め込み、ICモジュール10を接着剤25によってベー
ス基材20に固着させる。この際、ICモジュール10
に一体化して形成された接合部材27aを第1凹部26
aの底面に形成された穴26cに差し込むするようにす
る。また、ICモジュール10の底面のうち凸部ではな
い部分においては、第2凹部26bの底面となる中間層
22と接着しないままとする。なお、接合部材27aに
おいては、本形態のようにICモジュール10と一体化
して形成してもよいし、ICモジュール10に対して接
着剤等によって予め接着しておいてもよい。
【0050】以下に、上述したような接触型ICカード
に対してベース基材20が曲がる方向に外力が加わった
場合における作用について説明する。
【0051】図4は、図3に示した接触型ICカードに
対してベース基材20が曲がる方向に外力が加わった場
合における作用を説明するための図である。
【0052】図4に示すように、図3に示した接触型I
Cカードに対してベース基材20が曲がる方向に外力が
加わった場合は、ベース基材20が湾曲し、それに伴
い、ベース基材20に形成された穴26が広がるように
作用する。一方、ICモジュール10の形状は、ベース
基材20が湾曲した場合においても変化しない。ここ
で、本形態においては、ICモジュール10とベース基
材20とが、ICモジュール10の底面のうち凸部とな
り接合部材27aが形成された部分と穴26のうちIC
モジュール10の凸部が埋め込まれる第1凹部26aの
底面とにおいて接着剤25を介して接着されている。第
1凹部26aの底面は、ベース基材20が湾曲すること
に伴って穴26が広がるように作用した場合において
も、その作用が最も小さな部分であって、それにより、
図11に示したものと比べてICモジュール10とベー
ス基材20とを接着剤25によって固着している部分に
かかる負荷の大きさが小さくなり、ICモジュール10
がベース基材20から剥がれにくくなる。
【0053】また、穴26のうち第2凹部26bの底面
がICモジュール10の凸部ではない部分に対して接着
されていないため、ベース基材20が湾曲することに伴
って穴26が広がるように作用した場合においても、そ
の作用がICモジュール10に影響を及ぼすことがな
く、また、ベース基材20が湾曲することに伴って、裏
面層24のうち第1凹部26aの底面となる、接着剤2
5を介してICモジュール10が固着されている部分が
ICモジュール10の凸部の底面を押し上げるように変
形した場合においても、ICモジュール10は裏面層2
4の作用に追従するように持ち上がるように作用するだ
けである。
【0054】また、ベース基材20が図4に示したよう
な方向とは反対の方向に湾曲した場合においても、穴2
6が狭まるように作用する一方、その作用によってIC
モジュール10とベース基材20との接着部分にかかる
負荷が小さいため、ICモジュール10がベース基材2
0から剥がれることが抑制される。
【0055】(第3の実施の形態)図5は、本発明のI
Cカードの第3の実施の形態を示す図であり、(a)は
その構造を示す図、(b)は断面図である。
【0056】本形態は図5に示すように、表面層21、
中間層22,23及び裏面層24からなるベース基材2
0に、情報の書き込み及び読み出しが可能なICモジュ
ール10が埋め込まれるように搭載されて構成された接
触型ICカードであって、ICモジュール10は、その
中央部分が、ICチップ(不図示)が内蔵されており他
の部分に対して底面が突出するような凸部を有する形状
であって、その底面のうち凸部となる部分に一体化して
形成された突起部である接合部材27bがベース基材2
0に形成された第2の穴部である穴26dに勘合すると
ともに当該部分において接着剤25によってベース基材
20に固着されている。また、ICモジュール10の表
面には、外部に設けられ、接触状態にて情報の書き込み
及び読み出しを行うための情報書込/読出装置(不図
示)と電気的に接するための接点11が設けられてお
り、この接点11が情報書込/読出装置に接することに
より、ICモジュール10内のICチップに対する情報
の書き込みあるいは読み出しが行われる。また、表面層
21及び中間層22,23においては、ICモジュール
10が埋め込まれるため第1の穴部である穴26が形成
されている。なお、この穴26は、ICモジュール10
の形状に合わせて、ICモジュール10の凸部が埋め込
まれる領域となる第1凹部26aと、ICモジュール1
0の凸部以外の部分が埋め込まれる第2凹部26bとの
深さが異なる2つの領域から構成されている。この第2
凹部26bにおいては、その底面とICモジュール10
との間にゴム材等の弾性体29が介在しており、これに
より、第1凹部26aへの塵や水等の侵入が防止され
る。また、ICモジュール10に一体化して形成された
接合部材27bは、その先端が球状になっている。
【0057】上記のように構成された接触型ICカード
においては、ICモジュール10の接点11が、接触状
態にて情報の書き込み及び読み出しを行うための情報書
込/読出装置に電気的に接触すると、接点11を介し
て、ICモジュール10内のICチップに情報が書き込
まれたり、ICモジュール10内のICチップに書き込
まれた情報が接点11を介して読み出されたりする。
【0058】以下に、上記のように構成された接触型I
Cカードの製造方法について説明する。
【0059】まず、ベース基材20となる表面層21、
中間層22,23及び裏面層24を順次積層する。
【0060】次に、表面層21及び中間層22,23に
対して、ICモジュール10を埋め込むための穴26
と、ICモジュール10に一体化して形成された接合部
材27bが勘合するための穴26dとを表面層21側か
ら形成する。ここで、ICモジュール10はICチップ
が内蔵されている部分が凸部となるような鍵状の形状を
有しているため、その凸部が埋め込まれる領域となる中
間層22,23に形成される第1凹部26aの大きさ
は、ICモジュール10の凸部ではない部分が埋め込ま
れる表面層21に形成される第2凹部26bの大きさよ
りも小さくなっている。
【0061】次に、表面層21及び中間層22,23に
形成された穴26のうち、ICモジュール10の凸部が
埋め込まれる第1凹部26aの底面に接着剤25を塗布
する。
【0062】その後、穴26の第2凹部26bの底面と
の間に弾性体29を介在させて穴26にICモジュール
10を埋め込み、ICモジュール10を接着剤25によ
ってベース基材20に固着させる。この際、ICモジュ
ール10に一体化して形成された接合部材27bを第1
凹部26aの底面に形成された穴26dに差し込むよう
にする。また、ICモジュール10と弾性体29、並び
に弾性体29と第2凹部26bの底面とは互いに接着し
ないままとする。なお、接合部材27bにおいては、本
形態のようにICモジュール10と一体化して形成して
もよいし、ICモジュール10に対して接着剤等によっ
て予め接着しておいてもよい。
【0063】以下に、上述したような接触型ICカード
に対してベース基材20が曲がる方向に外力が加わった
場合における作用について説明する。
【0064】図6は、図5に示した接触型ICカードに
対してベース基材20が曲がる方向に外力が加わった場
合における作用を説明するための図である。
【0065】図6に示すように、図5に示した接触型I
Cカードに対してベース基材20が曲がる方向に外力が
加わった場合は、ベース基材20が湾曲し、それに伴
い、ベース基材20に形成された穴26が広がるように
作用する。一方、ICモジュール10の形状は、ベース
基材20が湾曲した場合においても変化しない。ここ
で、本形態においては、ICモジュール10とベース基
材20とが、ICモジュール10の底面のうち凸部とな
り接合部材27bが形成された部分と穴26のうちIC
モジュール10の凸部が埋め込まれる第1凹部26aの
底面とにおいて接着剤25を介して接着されている。第
1凹部26aの底面は、ベース基材20が湾曲すること
に伴って穴26が広がるように作用した場合において
も、その作用が最も小さな部分であって、それにより、
図11に示したものと比べてICモジュール10とベー
ス基材20とを接着剤25によって固着している部分に
かかる負荷の大きさが小さくなり、ICモジュール10
がベース基材20から剥がれにくくなる。
【0066】また、穴26のうち第2凹部26bの底面
がICモジュール10の凸部ではない部分に対して接着
されていないため、ベース基材20が湾曲することに伴
って穴26が広がるように作用した場合においても、そ
の作用がICモジュール10に影響を及ぼすことがな
く、また、ベース基材20が湾曲することに伴って、裏
面層24のうち第1凹部26aの底面となる、接着剤2
5を介してICモジュール10が固着されている部分が
ICモジュール10の凸部の底面を押し上げるように変
形した場合においても、ICモジュール10は裏面層2
4の作用に追従するように持ち上がるように作用するだ
けである。
【0067】また、ベース基材20が図6に示したよう
な方向とは反対の方向に湾曲した場合においても、穴2
6が狭まるように作用する一方、その作用によってIC
モジュール10とベース基材20との接着部分にかかる
負荷が小さいため、ICモジュール10がベース基材2
0から剥がれることが抑制される。
【0068】(第4の実施の形態)上述した第1〜第3
の実施の形態においては、情報の書き込み及び読み出し
を専用の装置に接触させることにより行う接触型ICカ
ードを例に挙げて説明したが、上述したような接触型I
Cカードと専用の装置に近接させるだけで情報の書き込
み及び読み出しを行うことができる非接触型ICカード
とを組み合わせた複合カードにおいても、本発明を適用
することができる。
【0069】図7は、本発明のICカードの第4の実施
の形態を示す図であり、(a)はその構造を示す図、
(b)は断面図である。
【0070】図7に示すように本形態においては、表面
層71、中間層72,73及び裏面層74からなるベー
ス基材70に、その表面に、外部に設けられ、接触状態
にて情報の書き込み及び読み出しを行うための情報書込
/読出装置(不図示)と電気的に接するための接点61
を有し、その中央部分が、ICチップ(不図示)が内蔵
されており他の部分に対して底面が突出するような凸部
を有する形状のICモジュール60が埋め込まれた状態
で接着剤75a,75bによってベース基材70に固着
されて構成されたコンビネーション型ICカードであっ
て、さらに、接続部材90を介してICモジュール60
と電気的に接続され、外部に設けられ、非接触状態にて
情報の書き込み及び読み出しを行うための情報書込/読
出装置(不図示)からの電磁誘導によりICモジュール
60に電流を供給し、それにより、ICモジュール60
に対する情報の書き込み及び読み出しを行うためのコイ
ル形状のアンテナ80が中間層72と中間層73とに挟
まれるように中間層72の裏面にエッチング等によって
形成されている。また、中間層72においては、ICモ
ジュール60が搭載された場合にICモジュール60の
接点62と裏面に形成されたアンテナ80とを電気的に
接続するための接続部材90が埋め込まれている。ま
た、表面層71及び中間層72,73においては、IC
モジュール60が埋め込まれるため第1の穴部である穴
76が形成されている。なお、この穴76は、ICモジ
ュール60の形状に合わせて、ICモジュール60の凸
部が埋め込まれる領域となる第1凹部76aと、ICモ
ジュール60の凸部以外の部分が埋め込まれる第2凹部
76bとの深さが異なる2つの領域から構成されてい
る。
【0071】上記のように構成されたコンビネーション
型ICカードにおいては、ICモジュール60の接点6
1が、接触状態にて情報の書き込み及び読み出しを行う
ための情報書込/読出装置に電気的に接触すると、接点
61を介して、ICモジュール60内のICチップに情
報が書き込まれたり、ICモジュール60内のICチッ
プに書き込まれた情報が接点61を介して読み出された
りする。
【0072】また、非接触状態にて情報の書き込み及び
読み出しを行うための情報書込/読出装置に近接する
と、該情報書込/読出装置からの電磁誘導によってアン
テナ80に電流が流れ、この電流が接合部材90及び接
点62を介してICモジュール60に供給され、それに
より、ICモジュール60内のICチップに対する情報
の書き込みあるいは読み出しが行われる。
【0073】以下に、上記のように構成されたコンビネ
ーション型ICカードの製造方法について説明する。
【0074】まず、ベース基材70を構成する表面層7
1、中間層72,73及び裏面層74を順次積層する。
なお、中間層72においては、エッチング等によってそ
の裏面にアンテナ80が形成されている。
【0075】次に、表面層71及び中間層72,73に
対して、ICモジュール60を埋め込むための穴76を
表面層71側から形成するとともに、中間層72に対し
て接続部材90を埋め込むための穴76eを形成する。
ここで、ICモジュール60はICチップが内蔵されて
いる部分が凸部となるような鍵状の形状を有しているた
め、その凸部が埋め込まれる領域となる中間層72,7
3に形成される第1凹部76aの大きさは、ICモジュ
ール60の凸部ではない部分が埋め込まれる表面層71
に形成される第2凹部76bの大きさよりも小さくなっ
ている。
【0076】次に、中間層72に形成された穴76eに
接続部材90を埋め込む。この接続部材90は金属から
なるものであって、中間層72の裏面においてアンテナ
80と接するように中間層72に埋め込まれる。
【0077】次に、表面層71及び中間層72,73に
形成された穴76のうち、ICモジュール60の凸部が
埋め込まれる第1凹部76aの底面に接着剤75aを塗
布する。また、第2凹部76bの底面のうち、接続部材
90が埋め込まれる面に、接続部材90を覆わないよう
に接着剤75bを塗布する。
【0078】その後、穴76にICモジュール60を埋
め込み、ICモジュール60を接着剤75a,75bに
よってベース基材70に固着させる。この際、第2凹部
76bの底面のうち接着剤75が塗布されていない部分
においては、ICモジュール60と接着しないままとす
る。
【0079】以下に、上述したようなコンビネーション
型ICカードに対してベース基材70が曲がる方向に外
力が加わった場合における作用について説明する。
【0080】図8は、図7に示したコンビネーション型
ICカードに対してベース基材70が曲がる方向に外力
が加わった場合における作用を説明するための図であ
る。
【0081】図8に示すように、図7に示したコンビネ
ーション型ICカードに対してベース基材70が曲がる
方向に外力が加わった場合は、ベース基材70が湾曲
し、それに伴い、ベース基材70に形成された穴76が
広がるように作用する。一方、ICモジュール60の形
状は、ベース基材70が湾曲した場合においても変化し
ない。ここで、本形態においては、ICモジュール60
とベース基材70とが、ICモジュール60の底面のう
ち凸部となる部分と穴76のうちICモジュール60の
凸部が埋め込まれる第1凹部76aの底面とにおいて接
着剤75aを介して接着されているとともに、第2凹部
76bの底面のうち接続部材90が埋め込まれた面とI
Cモジュール60とが接着剤75bを介して接続されて
いる。第1凹部76aの底面は、ベース基材70が湾曲
することに伴って穴76が広がるように作用した場合に
おいても、その作用が最も小さな部分であって、それに
より、図11に示したものと比べてICモジュール60
とベース基材70とを接着剤75aによって固着してい
る部分にかかる負荷の大きさが小さくなる。また、第2
凹部76bのうち接着剤75bを介してICモジュール
60が接着された部分は、ベース基材70の端までの距
離が小さいため、ベース基材70が湾曲した場合におい
てかかる応力が第2凹部76bの他の部分にかかる応力
と比べて小さなものとなる。そのため、第2凹部76b
のうち接着剤75bが塗布された領域がICモジュール
60と接着されていても第2の凹部76bの他の領域が
本形態のようにICモジュール60に対して接着されて
いなければ、ベース基材70が湾曲することに伴って穴
76が広がるように作用した場合においても、ICモジ
ュール60とベース基材70とを接着剤75bによって
固着している部分にかかる負荷は大きなものとはならな
い。
【0082】また、ベース基材70が図8に示したよう
な方向とは反対の方向に湾曲した場合においても、穴7
6が狭まるように作用する一方、接着剤75a,75b
が塗布された領域にかかる負荷が大きくはならないた
め、ICモジュール60がベース基材70から剥がれる
ことが抑制される。
【0083】このように、本形態においては、コンビネ
ーション型ICカードに対してベース基材70が曲がる
方向に外力が加わりベース基材70が湾曲した場合にお
いても、ICモジュール60がベース基材70から剥が
れることが抑制される。
【0084】なお、本形態においては、接触型ICカー
ドと非接触型ICカードとを組み合わせた複合ICカー
ドのうち、接触状態及び非接触状態のいずれの場合にお
いても情報の書き込み及び読み出しが可能な1つのIC
モジュールが搭載されたコンビネーション型ICカード
を例に挙げて説明したが、接触状態にて情報の書き込み
及び読み出しを行うICモジュールと非接触状態にて情
報の書き込み及び読み出しを行うICモジュールとがそ
れぞれ搭載されたハイブリッド型ICカードにおいても
本発明を適用することができる。ただし、ハイブリッド
型ICカードにおいては、搭載されるICモジュールと
内部に形成されるアンテナとを電気的に接続する必要が
ないため、第1〜第3の実施の形態に示したものと同様
に、ICモジュールの底面のうち凸部となる部分のみに
てICモジュールとベース基材とを接着すればよい。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
ICモジュールとベース基材とが、ICモジュールの凸
部とベース基材にICモジュールを埋め込むために形成
された第1の穴部のうちICモジュールの凸部が埋め込
まれる第1凹部の底面とにおいて接着されているため、
ICカードに対してベース基材が曲がる方向に外力が加
わりベース基材が湾曲した場合においても、それに伴っ
てベース基材に生じる作用によってICモジュールとベ
ース基材との接着部分にかかる負荷が小さく、それによ
り、ベース基材からのICモジュールの剥離を抑制する
ことができる。
【0086】また、ICモジュールとベース基材との間
において、ICモジュールの凸部ではない部分と該部分
が埋め込まれる第2凹部の底面との間に弾性体を介在さ
せたものにおいては、ICモジュールとベース基材との
接着部分への塵や水等の侵入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のICカードの第1の実施の形態を示す
図であり、(a)はその構造を示す図、(b)は断面図
である。
【図2】図1に示した接触型ICカードに対してベース
基材が曲がる方向に外力が加わった場合における作用を
説明するための図である。
【図3】本発明のICカードの第2の実施の形態を示す
図であり、(a)はその構造を示す図、(b)は断面図
である。
【図4】図3に示した接触型ICカードに対してベース
基材が曲がる方向に外力が加わった場合における作用を
説明するための図である。
【図5】本発明のICカードの第3の実施の形態を示す
図であり、(a)はその構造を示す図、(b)は断面図
である。
【図6】図5に示した接触型ICカードに対してベース
基材が曲がる方向に外力が加わった場合における作用を
説明するための図である。
【図7】本発明のICカードの第4の実施の形態を示す
図であり、(a)はその構造を示す図、(b)は断面図
である。
【図8】図7に示したコンビネーション型ICカードに
対してベース基材が曲がる方向に外力が加わった場合に
おける作用を説明するための図である。
【図9】一般的な接触型ICカードの一例を示す図であ
り、(a)はその構造を示す図、(b)は断面図であ
る。
【図10】一般的なコンビネーション型ICカードの一
例を示す図であり、(a)はその構造を示す図、(b)
は断面図である。
【図11】図9に示した接触型ICカードに対してベー
ス基材が曲がる方向に外力が加わった場合における作用
を説明するための図である。
【符号の説明】
10,60 ICモジュール 11,61,62 接点 20,70 ベース基材 21,71 表面層 22,23,72,73 中間層 24,74 裏面層 25,75a,75b 接着剤 26,26c,26d,76,76e 穴 26a,76a 第1凹部 26b,76b 第2凹部 27a,27b 接合部材 29 弾性体 80 アンテナ 90 接続部材
フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 MA07 MB03 MB08 NA03 NA08 NB01 NB17 NB23 NB26 NB36 NB39 PA03 PA18 PA33 PA34 RA03 RA06 RA16 TA21 TA22 5B035 AA08 BA04 BA05 BB09 CA03 CA23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部分に凸部を有し、情報の書き込み
    及び読み出しが可能なICモジュールと、前記ICモジ
    ュールの凸部が埋め込まれるための第1凹部と前記IC
    モジュールの凸部以外の部分が埋め込まれる第2凹部と
    の深さが互いに異なる2つの領域からなる第1の穴部が
    形成されたベース基材とを具備し、前記ICカードが前
    記凸部が形成された側から前記第1の穴部に埋め込まれ
    るように前記ベース基材に搭載されてなるICカードに
    おいて、 前記ICモジュールは、前記第1凹部の底面にて前記ベ
    ース基材に接着されていることを特徴とするICカー
    ド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のICカードにおいて、 前記ICモジュールは、前記凸部に突起部を有し、 前記ベース基材は、前記第1凹部の底面に前記突起部が
    勘合するような第2の穴部を有することを特徴とするI
    Cカード。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のICカードにおいて、 前記突起部は、その先端が球状であることを特徴とする
    ICカード。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    ICカードにおいて、 前記ICモジュールの前記凸部ではない部分と前記第2
    凹部の底面との間に弾性体が介在していることを特徴と
    するICカード。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    ICカードにおいて、 前記ICモジュールは、外部に設けられた情報書込/読
    出手段に接することにより当該ICモジュールに対する
    情報の書き込み及び読み出しを行うための接点を有する
    ことを特徴とするICカード。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のICカードにおいて、 前記ICモジュールに接続され、外部に設けられた情報
    書込/読出手段からの電磁誘導により前記ICモジュー
    ルに電流を供給することにより前記ICモジュールに対
    する情報の書き込み及び読み出しを行うためのアンテナ
    が前記ベース基材に形成されていることを特徴とするI
    Cカード。
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