JP3204138B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JP3204138B2
JP3204138B2 JP34596696A JP34596696A JP3204138B2 JP 3204138 B2 JP3204138 B2 JP 3204138B2 JP 34596696 A JP34596696 A JP 34596696A JP 34596696 A JP34596696 A JP 34596696A JP 3204138 B2 JP3204138 B2 JP 3204138B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の加速時に発
生する駆動輪のスリップを防止する所謂トラクション制
御と称される駆動力制御手段が作動しているときに変速
段を設定する変速制御マップを切換えるようにした自動
変速機の変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動変速機の変速制御装置では、
変速段を設定する場合には、予め設定された車速とスロ
ットル開度との関係を表し、且つ1−2速、2−3速、
3−4速を夫々切換えるためのアップシフト及びダウン
シフト変速線で分割された領域を形成した変速制御マッ
プを参照して行うようにしている。
【0003】ところで、最近の車両では、車両加速時に
発生する駆動輪のスリップを防止するために制動力を制
御するようにした駆動力制御手段を備えており、この駆
動力制御手段が作動状態となったときに、駆動輪に制動
力を作用させて、ホイールスピンを抑制するようにして
いるが、この駆動力制御手段のみによって駆動力を制御
する場合には、駆動系で発生する駆動力が無駄になるた
め、エンジン出力を低下させると共に、自動変速機側で
も駆動力制御を行わない通常状態よりアップシフトを早
めて高変速段側に維持することにより駆動力を低下させ
るようにしている。
【0004】このように駆動力制御時に自動変速機の駆
動力を低下させるためには、変速制御マップを通常用変
速制御マップと駆動力制御用変速制御マップとの2種類
で構成し、駆動力制御手段が作動しているときには駆動
力制御用変速制御マップを参照して変速段の設定を行
い、それ以外の通常状態では通常用変速制御マップを参
照して変速段の設定を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動変速機の変速制御装置にあっては、駆動力制御
手段が作動状態であるか否かによって通常用変速制御マ
ップと駆動力制御用変速制御マップとを切換えることに
より、自動変速機での駆動力抑制効果を発揮して、より
効果的に駆動力制御を行うことができるものであるが、
加速時のホイールスピンが解消されて駆動力制御手段が
非作動状態に切換わったときには、駆動力制御用変速制
御マップから通常用変速制御マップに切換わることにな
るため、例えば車速とスロットル開度をもとに駆動力制
御用変速マップを参照して求めた変速段が4速であっ
て、同じ車速とスロットル開度をもとに通常用変速制御
マップを参照して求めた変速段が2速である場合が生じ
る。
【0006】この状態では、駆動力制御手段が非作動状
態となった直後にスロットル開度が一定で且つ車速が増
加しているにもかかわらずダウンシフトが発生してしま
い、運転者に違和感を与えるという未解決の課題があ
る。
【0007】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、駆動力制御手段が
作動状態から非作動状態となったときに運転者に違和感
を与えることなく変速制御マップの切換えを行うことが
できる自動変速機の変速制御装置を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、車両加速時の車輪スリップ
を防止する駆動力制御手段の作動時に変速段を設定する
ための変速制御マップを切換えるようにした自動変速機
の変速制御装置において、前記駆動力制御手段が作動状
態であるか非作動状態であるかを検出する作動状態検出
手段と、該作動状態検出手段で駆動力制御手段が非作動
状態から作動状態となったことを検出したときに前記変
速制御マップを通常用変速制御マップから駆動力制御用
変速制御マップに切換え、逆に作動状態から非作動状態
となったことを検出したときに駆動力制御用変速制御マ
ップから通常用変速制御マップに切換えるマップ切換手
段と、前記作動状態検出手段で駆動力制御用変速制御マ
ップを参照して求めた変速段と通常用変速制御マップを
参照して求めた変速段とを比較しダウンシフトを生じ、
且つダウンシフト後の変速段が第2速以下であるときに
前記マップ切換手段によるマップ切換を禁止するマップ
切換禁止手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】また、請求項2に係る発明は、車両加速時
の車輪スリップを防止する駆動力制御手段の作動時に変
速段を設定するための変速制御マップを切換えるように
した自動変速機の変速制御装置において、前記駆動力制
御手段が作動状態であるか非作動状態であるかを検出す
る作動状態検出手段と、該作動状態検出手段で駆動力制
御手段が非作動状態から作動状態となったことを検出し
たときに前記変速制御マップを通常用変速制御マップか
ら駆動力制御用変速制御マップに切換え、逆に作動状態
から非作動状態となったことを検出したときに駆動力制
御用変速制御マップから通常用変速制御マップに切換え
るマップ切換手段と、前記作動状態検出手段で駆動力制
御用変速制御マップを参照して求めた変速段と通常用変
速制御マップを参照して求めた変速段とを比較しダウン
シフトを生じ、且つダウンシフト幅が2速以上であると
きに前記マップ切換手段によるマップ切換を禁止するマ
ップ切換禁止手段とを備えたことを特徴としている。
【0010】さらに、請求項3に係る発明は、請求項1
又は2に係る発明において、前記駆動力制御用変速制御
マップ及び通常用変速制御マップはスロットル開度と車
速の2次元テーブルで構成され、駆動力制御用変速制御
マップのアップシフト変速線が通常用変速制御マップに
おける同等のアップシフト変速線に対して低スロットル
開度で高速側となり、高スロットル開度で低速側となる
ように設定されていることを特徴としている。
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、作動状態
検出手段で駆動力制御手段が作動状態から非作動状態へ
状態変化を生じたときに、マップ切換禁止手段で、駆動
力制御用変速制御マップを参照して求めた変速段と通常
用変速制御マップを参照して求めた変速段とを比較しダ
ウンシフトを生じ、且つダウンシフト後の変速段が第2
速以下であるときにマップ切換手段によるマップ切換を
禁止するので、駆動力制御用変速制御マップから通常用
変速制御マップに切換える際に、スロットル開度が一定
で且つ車速が増加しているにもかかわらずダウンシフト
を生じて運転者に違和感を与えることを確実に防止する
ことができ、しかもダウンシフトを生じる場合であって
も、ダウンシフト後の変速段が3速以上であるときに
は、直ちにダウンシフトしたとしても大きな変速ショッ
ク等を生じることがないので、運転者に違和感を与える
ことが少ないと共に、通常用変速制御への復帰を早める
ことができるという効果が得られる。
【0014】また、請求項2に係る発明によれば、マッ
プ切換禁止手段は、駆動力制御用変速制御マップを参照
して求めた変速段と通常用変速制御マップを参照して求
めた変速段とを比較しダウンシフトを生じ、且つダウン
シフト幅が2速以上であるときにマップ切換手段による
マップ切換を禁止するので、ダウンシフト幅が1速即ち
4速から3速、3速から2速等であるときには、運転者
に与える違和感が少ないものと判断してマップ切換を許
容し、通常用変速制御マップへの復帰を早めることがで
きるという効果が得られる。
【0015】さらに、請求項3に係る発明によれば、
動力制御用変速制御マップのアップシフト変速線が通常
用変速制御マップにおける同等のアップシフト変速線に
対して低スロットル開度で高速側となり、高スロットル
開度で低速側となるように設定されているので、駆動力
制御手段の作動時に、駆動力制御用変速制御マップに切
換えたときに、低スロットル開度でのシフトアップを遅
らすことにより、冷機時における低摩擦係数路発進時の
シフトアップによるスリップの発生を防止することがで
きると共に、高スロットル開度でのシフトアップを早め
ることにより、圧雪路での高車速時のシフトアップによ
るスリップ発生を防止することができるという効果が得
られる。
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態を示
す概略構成図であり、図中、1FL,1FRは非駆動輪
としての前輪、1RL,1RRは駆動輪としての後輪で
あって、後輪1RL,1RRには、エンジン2の回転駆
動力が自動変速機3、プロペラシャフト4及び終減速装
置5を介し、さらに左右駆動軸6L,6Rを介して伝達
される。
【0019】また、各前輪1FL,1FRには、これら
の車輪の回転速度に応じた周波数の正弦波でなる車輪速
信号を出力する車輪速検出手段としての車輪速センサ7
FL,7FRが各々取付けられ、各後輪1RL,1RR
の駆動軸6L,6Rにも、これらの回転速度に応じた周
波数の正弦波でなる車輪速信号を出力する同じく車輪速
検出手段としての車輪速センサ7RL,7RRが取付け
られている。
【0020】エンジン2の吸気管路(具体的にはインテ
ークマニホールド)14には、アクセルペダル15の踏
込み量に応じて開度が調整されるメインスロットルバル
ブ16と、後述する駆動力制御用コントローラ31から
のスロットル開度制御信号SCによって制御されるステ
ップモータ17に連結されてそのステップ数に応じた回
転角で開度が調整されるサブスロットルバルブ18とが
配設されている。ここで、サブスロットルバルブ18の
開度を、メインスロットルバルブ16の開度以下にする
ことにより、エンジン出力を減少させることができる。
【0021】自動変速機3はエンジン1の出力側に接続
されたトルクコンバータTCと、このトルクコンバータ
17の出力側に接続された変速歯車機構TMとで構成さ
れ、その変速特性及び変速段の制御が下部に設けられた
コントロールバルブユニットVUによって行われる。
【0022】また、自動変速機3の変速段は、図1に示
すように、その下部側に設けられたコントロールバルブ
ユニット19に設けられた各種コントロールバルブを制
御するシフトソレノイド20A,20Bによって切換え
制御される。
【0023】ここで、シフトソレノイド20A,20B
は、後述する変速制御用コントローラ21からの制御信
号CSA,CSB によって変速歯車機構14の変速段即ち
車両走行状態に応じた変速点ギヤ位置を制御するもので
あり、ギヤ位置が両シフトソレノイド20A,20Bが
オン状態(通電状態)であるときには1速位置となり、
シフトソレノイド20Aがオフ状態(非通電状態)でシ
フトソレノイド20Bがオン状態であるときには2速位
置となり、両シフトソレノイド20A,20Bがオフ状
態であるときには3速位置となり、シフトソレノイド2
0Aがオン状態でシフトソレノイド20Bがオフ状態で
あるときには4速状態となる。
【0024】そして、これら各シフトソレノイド20
A,20Bが変速制御用コントローラ21によって電気
的に制御される。変速制御用コントローラ21は、例え
ばマイクロコンピュータを含んで構成されており、その
入力側にはエンジン2に取付けたメインスロットルバル
ブ16の開度を検知するスロットルセンサ22からのス
ロットル開度検出値TH及び自動変速機2の出力軸の回
転から車速を検知する車速センサ23からの車速検出値
Vが入力されると共に、後述する駆動力制御用コントロ
ーラ31からの駆動力制御状態であるか否かを表す制御
状態信号SSが入力され、出力側からは、前述した自動
変速機2の変速段即ちギヤ位置を制御するシフトソレノ
イド20A及び29Bに対する制御信号CSA,CSB
出力される。
【0025】そして、変速制御用コントローラ21では
これに含まれるマイクロコンピュータで、後述する駆動
力制御用コントローラ31からの駆動力制御状態信号S
Sが駆動力制御状態ではないことを表す論理値“0”で
あるときには通常用変速制御マップを選択し、駆動力制
御状態を表す論理値“1”であるときには駆動力制御用
変速制御マップを選択し、スロットルセンサ22のスロ
ットル開度検出値TH及び車速センサ23の車速検出値
Vをもとに選択された変速制御マップを参照してシフト
ソレノイド20A,20Bを制御することにより変速段
即ちギヤ位置を制御する変速制御処理を少なくとも実行
する。
【0026】また、サブスロットルバルブ18を駆動す
るステップモータ17は、駆動力制御用コントローラ3
1からのスロットル開度制御信号SCによって駆動制御
される。
【0027】駆動力制御用コントローラ31は、例えば
マイクロコンピュータを含んで構成されており、入力側
に各車輪速センサ8FL〜8RRから出力される車輪速
検出値VFL〜VRRが入力され、出力側から出力されるス
ロットル開度制御信号SCがステップモータ17に供給
されると共に、同様に出力側から出力される駆動力制御
状態信号SSが変速制御用コントローラ21に供給され
る。
【0028】そして、駆動力制御用コントローラ31で
は、入力された車輪速検出値VFL〜VRRとタイヤ径とか
ら車輪の周速度即ち車輪速VwFL〜VwRRを算出し、算
出された車輪速に基づいて制動時には車輪のロックを防
止するアンチロックブレーキ制御を実行し、非制動時に
は加速時の車輪スリップを防止する駆動力制御としての
トラクション制御を実行する。
【0029】次に、上記実施形態の動作を変速制御用コ
ントローラ21及び駆動力制御用コントローラ31の処
理手順を示す図2〜図4を伴って説明する。先ず、駆動
力制御用コントローラ31の処理手順を図2に従って説
明する。
【0030】駆動力制御コントローラ31は、メインプ
ログラムとして、図2の駆動力制御処理を実行する。す
なわち、先ず、ステップS1で各車輪速VwFL〜VwRR
に基づいて下記(1)式の演算を行ってスロットル制御
用スリップ率SSを算出すると共に、記憶装置に形成さ
れたスロットル制御用スリップ率の現在値記憶領域に格
納されているスリップ率の前回値S(n-1) を前回値記憶
領域に格納し、且つ算出した現在値S(n) を現在値記憶
領域に格納する。
【0031】 S(n) ={(VwRL+VwRR)/2}−{(VwFL+VwFR)/2}…(1) 次いで、ステップS2に移行して、現在値記憶領域及び
前回値記憶領域に格納されているスロットル制御用スリ
ップ率の現在値S(n) 及び前回値S(n-1) をもとに下記
(2)式の演算を行ってスリップ率変化量βを算出す
る。
【0032】 β=S(n) −S(n-1) …………(2) 次いで、ステップS3に移行して、スリップ率の現在値
S(n) が予め設定したスロットル制御開始閾値KL 以上
であるか否かを判定し、S(n) <KL であるときには、
ステップS4に移行して、サブスロットル開度θをステ
ップ状に増加させるための待機時間を表す待機時間変数
S が“0”であるか否かを判定し、N S =0であると
きには、ステップS5に移行してサブスロットル開度θ
が全開状態を表す設定値θMAX に達したか否かを判定
し、θ<θMAX であるときにはステップS6に移行し
て、待機時間変数NS をインクリメントし、次いでステ
ップS7に移行して、サブスロットル開度θに所定値Δ
θU を加算した値を新たなサブスロットル開度θに設定
して、これをモータ駆動回路37に出力してから処理を
終了し、θ=θMAX であるときにはステップS8に移行
して駆動力制御開始時に“1”にセットされる駆動力制
御フラグFSを“0”にリセットすると共に、駆動力制
御を行っていない非制御中を表す論理値“0”の駆動力
制御状態信号SSを変速制御用コントローラ21に出力
し、次いでステップS9に移行して待機時間変数NS
“0”にクリアしてから処理を終了する。
【0033】また、ステップS4の判定結果が、NS
0であるときには、ステップS10に移行して、待機時
間変数NS をインクリメントし、次いでステップS11
に移行して、待機時間変数NS が予め設定した待機時間
に対応する設定値NSSに達したか否かを判定し、NS
SSであるときには前記ステップS9に移行し、NS
SSであるときにはそのまま処理を終了する。
【0034】一方、前記ステップS3の判定結果がスリ
ップ率S(n) が閾値KL 以上であるときには、ステップ
S12に移行して、制御フラグFSが“1”にセットさ
れているか否かを判定し、これが“0”にリセットされ
ているときには、スロットル制御開始時であると判断し
てステップS13に移行し、サブスロットル開度θとし
て全閉状態に近い全閉側初期値θMIN に設定して、これ
に応じてステップモータ18を駆動するスロットル開度
制御信号SCをステップモータ18に出力し、次いでス
テップS14に移行して、制御フラグFSを“1”にセ
ットすると共に、論理値“1”の駆動力制御状態信号S
Sを変速制御用コントローラ21に出力してから処理を
終了する。
【0035】また、前記ステップS12の判定結果が、
制御フラグFSが“1”にセットされているものである
ときには、2回目以降の処理であると判断してステップ
S15に移行し、スリップ率変化量βが正であるか否か
を判定する。この判定は、スリップ率S(n) が増加傾向
にあるか否かを判定するものであり、β≦0であるとき
にはスリップ率が変化しないか減少しているものと判断
してそのまま処理を終了することにより、サブスロット
ル開度θが前回値に保持され、β>0であるときには、
スリップ率が増加しているものと判断して、ステップS
16に移行して、現在のスロットル開度θから所定値Δ
θD を減算した値を新たなサブスロットル開度θとして
設定し、これをモータ駆動回路37に出力してから処理
を終了する。
【0036】また、変速制御用コントローラ21では、
図3に示す変速制御処理を実行する。この変速制御処理
は、所定時間(例えば5msec)毎のタイマ割込処理
として実行され、先ず、ステップS21で、駆動力制御
用コントローラ21からの駆動力制御状態信号SSを読
込むと共に、スロットルセンサ22のスロットル開度検
出値TH及び車速センサ23の車速検出値Vを読込み、
次いでステップS22に移行して、駆動力制御状態信号
SSが論理値“1”であるか否かを判定し、駆動力制御
状態信号SSが論理値“1”であるときには、ステップ
S23に移行して図4で太い実線図示の特性線を有する
駆動力制御用変速制御マップを選択してからステップS
24に移行し、駆動力制御用マップの使用中であること
を表す使用中フラグFM を“1”にセットしてからステ
ップS25に移行して、スロットル開度検出値TH及び
車速検出値Vをもとに選択された制御マップを参照して
現在の変速段を設定し、次いでステップS26に移行し
て、設定された変速段に対応した制御信号CSA 及びC
B を出力してからタイマ割込処理を終了して所定のメ
インプログラムに復帰する。
【0037】一方、ステップS22の判定結果が駆動力
制御状態信号SSが論理値“0”であるときには、駆動
力制御を行っていないものと判断して、ステップS27
に移行し、使用中フラグFM が“1”にセットされてい
るか否かを判定し、これが“0”にリセットされている
ときには、直接ステップS30に移行して、図4で細線
図示の通常用変速制御マップを選択してから前記ステッ
プS25に移行する。
【0038】また、ステップS27の判定結果が、FM
=“1”であるときには、ステップS28に移行して、
現在使用している駆動力制御用変速制御マップから通常
用変速制御マップに切換えたときにダウンシフトが発生
するか否かを判定する。この判定は、現在の駆動力制御
用変速制御マップでの変速段を算出すると共に、通常用
変速制御マップでの変速段を算出し、両者を比較して通
変速制御マップの変速段が駆動力制御用変速制御マ
ップの変速段より小さいときには、ダウンシフトが発生
するものと判断してステップS31に移行し、ダウンシ
フト後のギヤ位置即ち通常用変速制御マップを参照して
設定されるギヤ位置が第2速以下であるか否かを判定
し、ギヤ位置が第2速以下であるときには駆動力による
違和感を与えるものと判断して前記ステップS23に移
行して現在使用中である駆動力制御用変速制御マップの
選択状態を継続し、ギヤ位置が3速以上であるときには
駆動力変化による違和感を与えないものと判断してステ
ップS29に移行して、使用中フラグFM を“0”にリ
セットしてから前記ステップS30に移行して通常用変
速制御マップを選択する。
【0039】ここで、通常用変速制御マップは、図4で
細線図示のように、横軸に車速検出値Vを縦軸にスロッ
トル開度検出THをとり、例えば3速から4速に移行す
るシフトアップ変速線UU34はスロットル開度検出値T
Hが設定値THU1より小さいときに所定車速V2 を維持
するように設定された線分L1 と、スロットル開度検出
値THが設定値THU1を越えて設定値THU2までの間で
車速検出値Vの増加に応じてスロットル開度検出値TH
が緩やかに増加するように設定された線分L2と、スロ
ットル開度THが設定値THU2を越えて設定値THU3
での間で車速検出値Vの増加に応じてスロットル開度検
出値THがやや急激に増加するように設定された線分L
3 と、スロットル開度THが設定値THU3を越えて設定
値THU4までの間で車速検出値Vの増加に応じてスロッ
トル開度THが急激に増加するように設定された線分L
4 とスロットル開度THが設定値THU4を越えたときに
一定車速V5 を維持するように設定された線分L5 とで
形成され、同様に3速から2速に移行するシフトダウン
変速線UD32も破線図示のようにシフトアップ変速UU
34と略等しい形状で低車速側にシフトした特性線として
設定されている。
【0040】一方、駆動力制御用変速制御マップは、図
4で太線図示のように、3速から4速に移行するシフト
アップ変速線TU34がスロットル開度検出値THが設定
値THU2及びTHU3間の値でなる設定値THT1以下では
所定車速V2 より高い車速V 3 を維持する線分LT1と、
スロットル開度検出値THが設定値THT1を越えて設定
値THT2までの間は車速検出値Vの増加に応じてスロッ
トル開度検出値THが急激に増加するように設定された
線分LT2と、スロットル開度THが設定値TH T2を越え
るたときに前述した通常用制御マップにおけるシフトダ
ウン変速線UD 32より低い車速V4 を維持するように設
定された線分LT3とで形成され、2速から3速に移行す
るシフトアップ変速線TU23も太線図示のようにシフト
アップ変速線TU34と略等しい形状で低車速側にシフト
した特性線として設定されている。
【0041】そして、駆動力制御用変速制御マップにお
けるシフトアップ変速線TU34及びTU23を上記のよう
に設定する理由は以下の通りである。すなわち、通常用
変速制御マップの同様のシフトアップ変速線UU34を選
択した状態で加速時のホイールスピンを防止する駆動力
制御を行っていても、スロットル開度検出値THが高開
度側であるときには、高車速検出値側まで3速状態が維
持され、高車速V5 を越えたときにシフトアップが行わ
れることになり、圧雪路等の低摩擦係数路面を走行して
いるときにホイールスピンが発生する。
【0042】また、スロットル開度検出値THが低開度
側であるときに例えば水温が−30℃であるときの駆動
力制御可能なエンジン回転数は暖気が完了した時点の回
転数例えば950rpmに比較して高い例えば1275
rpm程度となる冷機時回転数となるので、極低摩擦係
数路発進時に微小開度走行を行って、シフトアップした
ときにホイールスピンが生じると共に、エンジン回転数
が冷機時回転数未満に低下してしまうおそれがある。
【0043】このため、駆動力制御用変速制御マップで
は、シフトアップ変速線TU23及びTU34を通常用変速
制御マップにおけるシフトアップ変速線UU23及びUU
34に対して低スロットル開度側では高車速側にシフト
し、高スロットル開度側では低車速側にシフトすること
により、上記通常用変速制御マップを使用した駆動力制
御時のホイールスピンの発生やエンジン回転数の冷機時
回転数を下回ることを防止することができる。
【0044】したがって、今、車両がエンジン2を停止
させた駐車状態にあるものとし、この状態でセレクトレ
バー(図示せず)でパーキングレンジ又はニュートラル
レンジを選択してエンジン2を始動すると、各コントロ
ーラ21,31も作動状態となって初期化が行われる。
このとき、変速制御用コントローラ21では、通常用変
速制御マップが選択されると共に、使用中フラグFM
“0”にリセットされ、駆動力制御用コントローラ31
では、待機時間変数NS を“0”、サブスロットル開度
θを全開状態を表すθMAX に設定される。
【0045】この状態では、車両が停止しているので、
駆動力制御用コントローラ31では、図2の駆動力制御
処理が実行されたときに、ステップS1で算出されるス
リップ量S(n) が“0”となるため、ステップS3から
ステップS4に移行し、待機時間変数NS が“0”に初
期化されているので、ステップS5に移行して、サブス
ロットル開度θが全開状態を表すθMAX に設定されてい
るので、ステップS8に移行し、駆動力制御フラグFS
を“0”にリセットすると共に、駆動力制御を行ってい
ない非制御中を表す論理値“0”の駆動力制御状態信号
SSを変速制御用コントローラ21に出力し、サブスロ
ットル18の開度が全開状態に制御される。
【0046】一方、変速制御用コントローラ21では、
駆動力制御状態信号SSが“0”であるので、ステップ
S27に移行し、使用中フラグFM が“0”にリセット
されているので、ステップS30に移行して、通常用変
速制御マップの選択状態が継続される。
【0047】その後、セレクトレバーで例えばドライブ
レンジを選択して、ブレーキを解放すると共に、アクセ
ルペダルを踏込むと、変速制御用コントローラ21で、
そのときのスロットルセンサ22で検出されるスロット
ル開度THと車速センサ23で検出される車速検出値V
S とをもとに通常用変速制御マップを参照して第1速が
選択され、これに応じた変速出力がプロペラシャフト
4、終減速機5を介して駆動輪となる後輪1RL,1R
Rに伝達されて、車両が発進される。
【0048】このとき、アクセルペダルの踏込量が少な
い緩発進状態では、駆動輪となる後輪1RL,1RRに
ホイールスリップを生じることがなく、非駆動輪となる
前輪1FL,1RRの平均車輪速と、駆動輪となる後輪
1RL,1RRの平均車輪速とが略等しいため、図2の
駆動力制御処理が実行されたときに、ステップS1で算
出されるスロットル制御用スリップ量S(n) が略零の状
態を継続するので、駆動力制御状態信号SSも論理値
“0”の状態を維持し、図3の変速制御処理が実行され
たときに、通常用変速制御マップの選択状態が継続され
る。
【0049】その後、車速センサ23の車速検出値VS
の増加に伴って、通常用変速制御マップに従った変速段
が第2速、第3速、第4速と順次シフトアップされる。
ところが、今、例えば、変速制御処理で車速検出値VS
が例えばV5 で、スロットル開度THがTHU1を越えて
おり、図4における通常用変速制御マップのシフトアッ
プ変速線UU23の左側となる点P1にあって、第2速が
設定されている状態で、アクセルペダルの踏込量を大き
くして急加速状態とすると、駆動輪となる後輪1RL,
1RRにホイールスリップを生じることになり、図3の
駆動力制御処理が実行されたときに、ステップS1で算
出されるスロットル制御用スリップ量S(n) が正の大き
な値となり、設定値KL を越える状態となる。
【0050】このため、ステップS3からステップS1
2に移行し、駆動力制御フラグFSが“0”にリセット
されているので、ステップS13に移行して、サブスロ
ットル開度全閉側初期値θMIN が設定され、これに応じ
てステップモータ17が例えば正転駆動されてサブスロ
ットル18が全閉側に制御される。
【0051】この結果、エンジン2の駆動力が低下され
て、駆動輪としての後輪1RL,1RRに伝達される駆
動力も低下するので、これら後輪1RL,1RRのホイ
ールスリップが解消される。
【0052】次いで、ステップS14に移行して、駆動
力制御フラグFSが“1”にセットされると共に、論理
値“1”の駆動力制御状態信号SSが変速制御用コント
ローラ21に出力される。
【0053】このため、変速制御用コントローラ21で
図3の変速制御処理を実行したときに、駆動力制御状態
信号SSが論理値“1”となっているので、ステップS
22からステップS23に移行して、通常用変速制御マ
ップに代えて駆動力制御用変速制御マップが選択され
る。
【0054】このとき、駆動力制御用変速マップにおい
ては、車速検出値VS がV5 でスロットル開度THがT
U を越えている点P1がシフトアップ変速線TU23
TU 34の中間領域となるので、変速段が第2速から第3
速にシフトアップされ、この分駆動輪となる後輪1R
L,1RRに伝達される駆動力が低下されることにな
り、後輪1RL,1RRの駆動力がさらに低下してホイ
ールスピンを確実に防止することができる。
【0055】この状態で、車速検出値VS が増加して、
シフトアップ変速線TU34の設定車速V7 を越える状態
となると、第3速に代えて第4速が設定され、以後車速
検出値VS の増加にかかわらず第4速状態が維持され
る。
【0056】なお、サブスロットル18の開度を全閉側
初期値θMIN に設定しても、ステップS1で算出される
スリップ量S(n) が増加して、ステップS2で算出され
るスリップ率変化量βが正となるときには、ステップS
15からステップS16に移行して、サブスロットル開
度θが所定値ΔθD だけ減少され、サブスロットル18
がさらに閉じる方向に制御される。
【0057】このようにして、急加速時の駆動輪1R
L,1RRのホイールスピンが防止されると、駆動輪車
輪速と非駆動輪車輪速が略等しくなるため、駆動力制御
用コントローラ31で図2の駆動力制御処理が実行され
たときに、ステップS1で算出されるスロットル制御用
スリップ量S(n) が零に近い値となって、設定値KL
満となる。
【0058】このため、ステップS3からステップS4
に移行するが、待機時間変数NS が“0”に設定されて
いるので、ステップS5に移行し、サブスロットル開度
θが全閉側初期値θMIN 近傍の値に制御されているの
で、ステップS6に移行して、待機時間変数NS をイン
クリメントし、次いでステップS7に移行して、サブス
ロットル開度θを所定値ΔθU だけ加算して、サブスロ
ットル18を全開方向に所定量だけ開制御される。
【0059】このように、待機時間変数NS がインクリ
メントされると、次のタイマ割込処理時に、ステップS
4からステップS10に移行して、待機時間変数NS
さらにインクリメントし、この状態を待機時間変数NS
が設定値NSSに達するまで継続し、待機時間変数NS
設定値NSSに達すると、ステップS11からステップS
19に移行して、待機時間変数NS が“0”に設定さ
れ、このため、次回のタイマ割込処理時にステップS4
からステップS5に移行し、前述したようにサブスロッ
トル18の開度が全開方向に所定量開制御される。
【0060】以上の処理を繰り返して、待機時間変数N
S が設定値NSSに達する毎に、サブスロットル18の開
度が全開方向に所定量開制御され、サブスロットル開度
θが全開値θMAX に達すると、ステップS5からステッ
プS8に移行して、駆動力制御フラグFSが“0”にリ
セットされると共に、論理値“0”の駆動力制御状態信
号SSが変速制御用コントローラ21に出力される。
【0061】このとき、変速制御用コントローラ21で
は、図3の変速制御処理を実行したときに、駆動力制御
状態信号SSが論理値“0”であるので、ステップS2
2からステップS27に移行し、使用中フラグFM
“1”にセットされているので、ステップS28に移行
して、駆動力制御用変速制御マップから通常用変速制御
マップを切換えたときに、ダウンシフトが発生するか否
かを判定する。
【0062】この状態では、車速検出値VS がシフトア
ップ変速線TU34を越え、且つ通常用変速制御マップに
おけるシフトダウン変速線UD32の設定車速V7 ′未満
の点P2となっているので、駆動力制御用変速制御マッ
プでは第4速が設定されるが、通常用変速制御マップで
は第2速が設定されることになり、2速分のダウンシフ
トを生じ、ダウンシフト後の変速段が第2速となるの
で、ステップS28からステップS31を経てステップ
S23に移行して、駆動力制御用変速制御マップの選択
状態が継続され、この結果、第4速での走行状態が維持
され、スロットル開度が一定で且つ車速が増加している
にもかかわらずダウンシフトが発生することを確実に防
止することができる。
【0063】その後、車速検出値VS がさらに増加し
て、通常用変速制御マップにおけるシフトアップ変速線
UU23を越えた場合には、駆動力制御用変速制御マップ
では第4速が、通常用変速制御マップでは第3速が夫々
設定されることになり、相変わらずダウンシフトが発生
するので、ステップS28からステップS31に移行す
るが、ダウンシフト後のギヤ位置が第3速であり、第2
速以下ではないので、ステップS29に移行し、使用中
フラグF M を“0”にリセットしてから通常用変速制御
マップを選択し、マップ切換えを行う
【0064】そして、さらに車速検出値VS が増加し
て、通常用変速制御マップにおけるシフトアップ変速線
UU34を越える設定車速V8 以上となると、図2のステ
ップS28で駆動力制御用変速制御マップでは第4速
が、通常用変速制御マップでも第4速が夫々設定される
ことになり、ダウンシフトを発生しない状態となるの
で、ステップS28からステップS29を経てステップ
S30に移行することになり、通常用変速制御マップを
参照した通常変速制御状態を継続する。
【0065】また、点P2の状態からアクセルペダルを
踏込みを緩めることにより、スロットル開度THが低下
して、通常用変速制御マップにおけるシフトアップ変速
線UU34を下回る状態となって、通常用変速制御マップ
を参照した設定される変速段が第4速となる場合にも駆
動力制御用変速制御マップから通常用変速制御マップへ
の切換えが行われる。
【0066】このように、上記実施形態によれば、駆動
力制御用コントローラ31で駆動力制御が開始されて、
駆動力制御用変速制御マップが選択されている状態で、
駆動力制御が終了することにより、通常用変速制御マッ
プに復帰する際にダウンシフトが発生し、且つダウンシ
フト後の変速段が第2速以下である場合には、駆動力制
御用変速制御マップの選択状態が継続されて、通常変速
制御マップへの復帰が阻止されるので、スロットル開度
が一定で且つ車速が増加しているにもかかわらずダウン
シフトが発生することを運転者に違和感を与えることを
確実に防止することができる。ところが、ダウンシフト
が発生する場合でも、ダウンシフト後のギヤ位置が第3
速以上であるときには、ダウンシフトによって駆動力変
化が少なく、運転者に与える違和感は少ないので、速や
かに通常用変速制御マップへの切換えが行われ、良好な
変速制御状態に直ちに復帰することができる。
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】なお、上記実施形態においては、ダウンシ
フト後のギヤ位置が第2速以下であるときのみ駆動力制
御用変速制御マップの選択状態を継続して通常用変速制
御マップへの切換えを禁止する場合について説明した
が、これに限定されるものでばてく、マップ切換えによ
ってダウンシフトを生じる場合に、そのダウンシフト幅
2速以上であるときに駆動力制御用変速制御マップの選
択状態を継続して通常用変速制御マップへの切換えを禁
するようにしてもよい。
【0074】また上記実施形態においては、駆動力制御
処理が駆動輪でホイールスピンを生じたときに、スロッ
トル開度を閉側に制御することにより行う場合について
節目したが、これに限定されるものではなく、スロット
ル開度制御に加えて、駆動輪に制動力を与えることによ
り、駆動輪のスリップ状態を解消する制動力制御を行う
ようにしてもよく、さらにはスロットル開度制御に代え
て制動力制御のみを行うようにしてもよい。
【0075】さらに、上記第1及び第2の実施形態にお
いては、多段自動変速機に本発明を適用した場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、トロイ
ダル型無段変速機等の無段変速機にも本発明を適用し得
ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】1の実施形態における駆動力制御処理の一例
を示すフローチャートである。
【図3】1の実施形態における変速制御処理の一例を
示すフローチャートである。
【図4】1の実施形態における変速制御マップの一例
を示す車速とスロットル開度との関係を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1FL,1FR 前輪 1RL,1RR 後輪 2 エンジン 3 自動変速機 7FL〜7RR 車輪速センサ 16 スロットルバルブ 17 ステップモータ 18 サブスロットルバルブ 20A,20B シフトバルブ 21 変速制御用コントローラ 22 スロットル開度センサ 23 車速センサ 31 駆動力制御用コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // F16H 59:24 59:44 59:50 (56)参考文献 特開 平2−197434(JP,A) 特開 平1−220760(JP,A) 特開 平2−290745(JP,A) 実開 平2−102061(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 41/00 - 41/20 F16H 59/00 - 61/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両加速時の車輪スリップを防止する駆
    動力制御手段の作動時に変速段を設定するための変速制
    御マップを切換えるようにした自動変速機の変速制御装
    置において、前記駆動力制御手段が作動状態であるか非
    作動状態であるかを検出する作動状態検出手段と、該作
    動状態検出手段で駆動力制御手段が非作動状態から作動
    状態となったことを検出したときに前記変速制御マップ
    を通常用変速制御マップから駆動力制御用変速制御マッ
    プに切換え、逆に作動状態から非作動状態となったこと
    を検出したときに駆動力制御用変速制御マップから通常
    用変速制御マップに切換えるマップ切換手段と、前記作
    動状態検出手段で駆動力制御用変速制御マップを参照し
    て求めた変速段と通常用変速制御マップを参照して求め
    た変速段とを比較しダウンシフトを生じ、且つダウンシ
    フト後の変速段が第2速以下であるときに前記マップ切
    換手段によるマップ切換を禁止するマップ切換禁止手段
    とを備えたことを特徴とする自動変速機の変速制御装
    置。
  2. 【請求項2】 車両加速時の車輪スリップを防止する駆
    動力制御手段の作動時に変速段を設定するための変速制
    御マップを切換えるようにした自動変速機の変速制御装
    置において、前記駆動力制御手段が作動状態であるか非
    作動状態であるかを検出する作動状態検出手段と、該作
    動状態検出手段で駆動力制御手段が非作動状態から作動
    状態となったことを検出したときに前記変速制御マップ
    を通常用変速制御マップから駆動力制御用変速制御マッ
    プに切換え、逆に作動状態から非作動状態となったこと
    を検出したときに駆動力制御用変速制御マップから通常
    用変速制御マップに切換えるマップ切換手段と、前記作
    動状態検出手段で駆動力制御用変速制御マップを参照し
    て求めた変速段と通常用変速制御マップを参照して求め
    た変速段とを比較しダウンシフトを生じ、且つダウンシ
    フト幅が2速以上であるときに前記マップ切換手段によ
    るマップ切換を禁止するマップ切換禁止手段とを備えた
    ことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動力制御用変速制御マップ及び通
    常用変速制御マップはスロットル開度と車速の2次元テ
    ーブルで構成され、駆動力制御用変速制御マップのアッ
    プシフト変速線が通常用変速制御マップにおける同等の
    アップシフト変速線に対して低スロットル開度で高速側
    となり、高スロットル開度で低速側と なるように設定
    れていることを特徴とする請求項1又は記載の自動
    変速機の変速制御装置。
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