JP3202839B2 - 立体回路板の製造方法 - Google Patents

立体回路板の製造方法

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JP3202839B2
JP3202839B2 JP14404993A JP14404993A JP3202839B2 JP 3202839 B2 JP3202839 B2 JP 3202839B2 JP 14404993 A JP14404993 A JP 14404993A JP 14404993 A JP14404993 A JP 14404993A JP 3202839 B2 JP3202839 B2 JP 3202839B2
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立体的な表面に回路を
立体的に設けた立体回路板の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板として、樹脂のモールド
成形品で回路基板を作成した立体回路板が提供されてい
る。この立体回路板は表面が平坦面であることを前提と
する従来の回路形成法をそのまま採用することはできな
いので、特開平1−298792号公報、特開平4−7
6985号公報、特開平1−206692号公報、米国
特許第3694080号公報等にみられるように種々の
工夫がなされている。
【0003】図3及び図4は立体回路板の製造の各工程
を示すものであり、図3及び図4に基づいて立体回路板
の製造の一例の概略を説明する。まず図3(a)のよう
に立体的に表面を有する回路基板1を樹脂成形すること
によって作成し、表面を粗面化した後に、無電解メッキ
をおこなって図3(b)のように回路基板1の表面の全
面に無電解メッキ層2を施し、次にこの上から図3
(c)のようにフォトレジスト3を全面に亘って塗着
し、図3(d)のようにフォトマスク4を被せて露光し
た後に現像し、回路形成部分のフォトレジスト3を除去
する。この後に無電解メッキ層2に通電して電気メッキ
をおこなうことによって、図4(a)のように無電解メ
ッキ層2のフォトレジスト3で覆われていない露出面に
電気メッキ層5を析出させ、さらにこの電気メッキ層5
の上に図4(b)のようにニッケルメッキや金メッキを
してこれらのメッキ層7を形成した後に、図4(c)の
ようにフォトレジスト3を剥離すると共に無電解メッキ
層2の不要部分をエッチングすることによって無電解メ
ッキ層2と電気メッキ層5及びニッケルと金のメッキ層
7で構成される回路6の形成をおこなうことができる。
そして図4(d)のようにワイヤー19をボンディング
することによって電子部品等の部品18を回路基板1に
実装することができる。
【0004】上記のように回路形成をおこなうに際し
て、回路基板1の表面が立体的に形成されているため
に、平面状のフォトマスク4では回路基板1の表面に密
着させることができず、図3(d)のように回路基板1
の凹部9とフォトマスク4との間には隙間が生じること
になり、光漏れが生じて露光を正確におこなうことが難
しい。
【0005】このために前記特開平1−298792号
公報では、回路基板の表面の立体と雌雄関係の形状を有
する透光性の型に非透光性の配線パターンを施して立体
マスクを作成し、立体マスクを回路基板の表面に密着さ
せて露光をおこなうことを提案している。しかし回路基
板の表面の立体に合わせた立体形状にマスクを形成する
には非常な工数が必要になり、生産効率や生産コストの
面で実用上大きな問題がある。
【0006】また前記米国特許第3694080号公報
に開示されるものにも同様な問題がある。すなわちこの
ものは変換器のロータの曲面に導体パターンをフォトプ
リントする方法を開示するものであり、図30に示すよ
うに、フォトレジストで被覆した外部曲面30を持つロ
ータ31を割り出し台32に取付け、単一点光源33か
らの光をレンズ34に通して平行光線になし、ロータ3
1の外部曲面30に近接して(接触はしていない)配置
された副マスク35及び主マスク36を通してロータ3
1の外部曲面30のフォトレジストを露光するようにし
てある。図30において37はタイマ38によって作動
されるソレノイド39に連結されたシャッターである。
そしてこのものにあって、マスク35,36はロータ3
1の外部曲面30の曲面と同一形状の曲面に形成されて
おり、基本的にはマスク35,36とロータ31の外部
曲面30とは総ての面で平行になっているために、外部
曲面30への正確な露光が可能である。しかしこのもの
にあっても、露光をおこなう面が複雑な凹凸を持った立
体面であると、フォトマスクと回路形成表面との間の間
隔の変化に対して配慮がされていないので、平行光で露
光しても光の回折現象が発生し易く、適切な露光処理を
おこなうことができないという問題が生じるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、前記特開平4
−76985号公報では、平面状のフォトマスク4を用
いて図3(d)のように露光をおこなうにあたって、平
行光をフォトマスク4に照射することによって、フォト
マスク4に形成されたパターンで露光をおこなうことが
できるようにしている。
【0008】このように平行光を用いれば、回路基板1
の表面の凹凸差が小さいときには比較的正確なパターン
で露光をおこなうことができるが、図31(a)(b)
に示すように凹部9が深く形成されていてフォトマスク
4と回路基板1の回路形成表面との間の間隔が大きくな
ると、平行光であっても光の回折現象や光の僅かなズレ
で光が広がって光透過部4aから光非透過部4bの裏側
にも光が回り込み、光非透過部4bの裏側の一部におい
てもフォトレジスト3は露光されてしまうことになる。
この結果、回路基板1の表面のフォトレジスト3のうち
凹部9の底や斜面の箇所は未露光部分が細くなり、現像
する際に溶解する幅も狭くなって、図31(c)に示す
ように回路6は凹部9の部分の幅が細くなるものであっ
た。また回路基板1の平坦な面と傾斜する面とでは露光
量が不均一になるという問題もあった。
【0009】図31ではネガ型のフォトレジスト3を使
用する場合について説明したが、ポジ型フォトレジスト
3を使用する場合には図32のようになる。すなわちこ
の場合には、フォトマスク4の光透過部4aは図32
(b)のように回路基板1に形成する回路6と同じパタ
ーンに形成されるが、平行光を用いて露光するにあたっ
て、図32(a)(b)に示すようにフォトマスク4と
回路基板1の表面との間の間隔が大きくなる凹部9a,
9bの箇所では、上記と同様に光の回折現象等で光が広
がって光透過部4aから光非透過部4bの裏側にも光が
回り込み、光透過部4aの幅寸法よりも広い幅でフォト
レジスト3は露光されてしまうことになり、回路基板1
の表面のフォトレジスト3のうち凹部9a,9bの底や
斜面の箇所は露光幅が太くなって、現像する際に溶解す
る幅も太くなって、図32(c)に示すように回路6は
凹部9a,9bの部分の幅が太くなるものであった。
【0010】そしてこのように回路基板1の表面に形成
される回路6の幅寸法を均一に形成することができない
結果、高密度配線ができなくなるという問題が生じるも
のであった。本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、回路基板の表面の凹凸が複雑で凹凸差が大きくて
も、高密度配線で正確に回路を形成することができる立
体回路板の製造方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る立体回路板
の製造方法は、樹脂成形された立体的な回路基板1の表
面にフォトレジスト3を塗着し、この上に平板状のフォ
トマスク4を重ねて平行光で露光した後に現像する工程
を含んで立体回路板を製造するにあたって、フォトマス
ク4と回路基板1の回路形成表面との間の間隔に伴う平
行光の広がりに応じた寸法調整をした光透過部4aを形
成したフォトマスク4を用いて露光をおこなうことを特
徴とするものである。
【0012】また本発明に係る立体回路板の製造方法
は、樹脂成形された立体的な回路基板1の表面にフォト
レジスト3を塗着し、この上に平板状のフォトマスク4
を重ねて平行光で露光した後に現像する工程を含んで立
体回路板を製造するにあたって、フォトマスク4と回路
基板1の回路形成表面との間の間隔に応じて複数段に分
けてフォトマスク4を重ね、複数段の総てに対する一回
の露光、あるいは各段毎に複数回に分けた露光をおこな
うことを特徴とするものである。
【0013】またこのように複数段のフォトマスク4で
露光をおこなうにあたって、フォトマスク4として、フ
ォトマスク4と回路基板1の回路形成表面との間の間隔
に伴う平行光の広がりに応じた寸法調整をした光透過部
4aを形成したフォトマスク4を用いることができる。
そして、上記の樹脂成形された立体的な回路基板1とし
て、樹脂成形時に凹部又は凸部を一体成形して位置合わ
せ部10を設けたものを用い、位置合わせ部10によっ
て位置合わせした状態でフォトマスク4を回路基板1に
重ねるようにすることができる。
【0014】また、回路基板固定治具11に回路基板1
を位置決めしてセットし、フォトマスク4に脱着自在に
設けた支持棒12を回路基板固定治具11に結合させる
ことによって回路基板1にフォトマスク4を位置合わせ
した状態でフォトマスク4を回路基板1に重ねるように
することができる。さらに上記の複数段のフォトマスク
4のうち、一段のフォトマスク4に光透過部4aがパタ
ーンニングして設けられた露光マスク4′を用いると共
に他の段のフォトマスク4に光を透過しない遮光マスク
4″を用いて露光をおこない、順次露光マスク4′と遮
光マスク4″を入れ換えて複数回露光をおこなうように
することもできる。
【0015】さらにこの複数段のフォトマスク4のう
ち、隣合うフォトマスク4の端部同士を平行光の照射方
向に重複させてフォトマスク4を配置するようにするこ
ともできる。またこのように隣合うフォトマスク4の端
部同士を平行光の照射方向に重複させてフォトマスク4
を配置するにあたって、重ね合わせる部分においてフォ
トマスク4同士の位置合わせをおこなうようにしてもよ
い。
【0016】また、上記のように平行光を用いて露光を
おこなうにあたって、コリメータ51によって平行度を
高めた平行光で露光をおこなうようにすることができ
る。さらに、同じ露光パターンを形成した平板状のフォ
トマスク4を複数枚用い、平行光の照射方向に各露光パ
ターンが揃うように所定間隔をおいて複数枚のフォトマ
スク4を平行光の照射方向に重ねて露光をおこなうこと
ができる。
【0017】また表面と裏面にそれぞれ同じ露光パター
ンを設けて形成したフォトマスク4を用いて露光をおこ
なうようにしてもよい。さらに平行光を用いて露光をお
こなうにあたって、レーザー光56を光学レンズ52を
用いて光束を広げた平行光とし、この平行光で露光をお
こなうようにすることができる。
【0018】またピンホール53を通過させた光を光学
レンズ54で平行光にし、この平行光で露光をおこなう
ようにしてもよい。また二次光を遮蔽板55で遮蔽しな
がら太陽光57を平行光として導入し、この太陽光57
の平行光で露光をおこなうようにしてもよい。
【0019】
【作用】フォトマスク4と回路基板1の回路形成表面と
の間の間隔に伴う平行光の広がりに応じた寸法調整をし
た光透過部4aを設けて形成したフォトマスク4を用い
て露光をおこなうことによって、回路基板1とフォトマ
スク4との間の間隔が大きくてもこの間隔による平行光
の広がりを補正して露光をおこなうことができ、回路基
板1の表面の大きな凹凸差によって回路6の幅寸法が不
均一になることを回避することができる。
【0020】また、フォトマスク4と回路基板1の回路
形成表面との間の間隔に応じて複数段に分けてフォトマ
スク4を重ねて露光をおこなうことによって、回路基板
1の表面の凹凸差が大きくても各フォトマスク4と回路
基板1の回路形成表面との間の間隔を小さくすることが
でき、回路基板1の表面の複雑な凹凸によって回路6の
幅寸法が不均一になることを回避することができる。
【0021】さらに、複数段のフォトマスク4で同時に
露光をおこなうと、フォトマスク4のうち上下に重なり
合う部分ではフォトマスク4を通過する光量が若干減少
して露光量が不均一になるおそれがあるが、この複数段
のフォトマスク4のうち、一段のフォトマスク4に光透
過部4aがパターンニングして設けられた露光マスク
4′を用いると共に他の段のフォトマスク4に光を透過
しない遮光マスク4″を用いて露光をおこない、順次露
光マスク4′と遮光マスク4″を入れ換えて複数回露光
をおこなうことによって、露光量が不均一になることを
回避することができる。
【0022】また、平行光で露光をおこなうにあたっ
て、コリメータ51によって平行度を高めた平行光を用
いたり、レーザー光を光学レンズ52によって光束を広
げた平行光として用いたり、ピンホール53を通過させ
た光を光学レンズ54で平行光にして用いたり、二次光
を遮蔽板55で遮蔽しながら太陽光57を平行光として
導入して用いたりすることによって、平行度の高い平行
光で精度の高い露光をおこなうことができる。
【0023】さらに、同じ露光パターンを形成した平板
状のフォトマスク4を複数枚用い、平行光の照射方向に
各露光パターンが揃うように所定間隔をおいて複数枚の
フォトマスク4を平行光の照射方向に重ねて露光をおこ
なうようにしたり、あるいは表面と裏面にそれぞれ同じ
露光パターンを設けて形成したフォトマスク4を用いて
露光をおこなうことによって、光源に近い側の露光パタ
ーンの光非透過部4aを光が廻り込んでも次の露光パタ
ーンの光非透過部4aでこの光はカットされることにな
り、高い精度で露光をおこなうことができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳述する。図
3、図4は本発明の一実施例を示すものである。回路基
板1は立体的な表面を有する成形品によって形成される
ものであり、例えば樹脂としてポリプラスチック社製
「ベクトラC820」を用い、予備乾燥150℃、8時
間以上、射出時間4〜5秒、金型温度130℃、樹脂温
度310℃の条件で射出成形することによって、図3
(a)のように作成することができる。
【0025】上記のように成形した回路基板1に無電解
銅メッキ等の無電解メッキを施して、図3(b)に示す
ように回路基板1の表面の全面に無電解メッキ層2を形
成する。無電解メッキの処理工程の一例を説明すると、
まず奥野薬品社製「エースクリンA−220」の50g
/リットル溶液を用いて55℃、5分間の条件で脱脂す
ることによって、回路基板1の表面の油等を取り除き、
次にNaOHの500g/リットル溶液を用いて70
℃、30分間の条件でエッチングすることによって、メ
ッキの密着性を高めるために回路基板1の表面を粗面化
する。60℃、2分間の条件で湯洗してエッチングされ
た樹脂やフィラーを凹凸細部まで完全に取り除いた後
に、HCl(36%)の50ミリリットル/リットル溶
液を用いて室温下2分間処理することによって強アルカ
リを中和する。次に、奥野薬品社製「コンデイライザS
P」の150ミリリットル/リットル溶液を用いて40
℃、5分間の条件でコンディショナ処理をおこなって回
路基板1の表面の水濡れ性を良くし、さらに奥野薬品社
製「OPC−SALM」の250g/リットル溶液及び
奥野薬品社製「OPC−80キャタM」の40ミリリッ
トル/リットル溶液を用いて触媒付与処理を室温下5分
間おこなうことによって、パラジウムの触媒核を回路基
板1の表面に吸着させる。そして奥野薬品社製「OPC
−500アクセレMX−1」の100ミリリットル/リ
ットル溶液及び奥野薬品社製「OPC−500アクセレ
MX−2」の10ミリリットル/リットル溶液を用い
て、40℃、7分間の条件で活性化処理することによっ
て塩化パラジウムを金属パラジウムに還元した後に、奥
野薬品社製「OPC−750M A」の100ミリリッ
トル/リットル溶液、奥野薬品社製「OPC−750M
B」の100ミリリットル/リットル溶液、奥野薬品
社製「OPC−750M C」の2ミリリットル/リッ
トル溶液を用い、22℃、7分間の条件で無電解銅メッ
キをおこなうことによって、酸化還元反応で銅錯体化合
物を金属銅にして回路基板1の表面に析出させ、回路基
板1の全面に厚み0.5μmの無電解メッキ層2を形成
することができるものである。尚、上記のように粗面化
のエッチング処理をNaOH溶液を用いておこなうこと
によって、クロム酸を使用しない工法でおこなうことが
できるものである。
【0026】上記のようにして図3(b)のように回路
基板1の表面の全面に無電解メッキ層2を形成した後、
この上の全面に亘って図3(c)のようにフォトレジス
ト3を塗着する。フォトレジスト3としてはカチオン型
電着レジストを用い、電着塗装することによってフォト
レジスト3の塗着をおこなうものである。レジスト電着
工程の一例を説明すると、まず5%硫酸を用いて室温で
15秒間処理すると共に乳酸(10−5−1−0.2
%)を用いて室温で15秒間処理することによって、回
路基板1の表面を前処理する。次に回路基板1をシプレ
イ社製「イーグル」の電着レジスト液に浸漬すると共に
電着レジスト液に電極を差込み、回路基板1の表面に形
成した無電解メッキ層2を陰極に接続すると共に電極を
陽極に接続し、両者間に直流電流を流すことによって、
電着レジストによるフォトレジスト3を塗着することが
できる。浸漬は揺動5回で60秒間の条件でおこなうこ
とができ、また電着レジスト液を22℃に調整して50
V、40秒の条件で通電することによって電着塗装をお
こなうようにしている。
【0027】上記のように電着塗装をおこなって回路基
板1の表面の全面にフォトレジスト3を塗着した後、室
温でトップコートをおこない、さらに80℃で5分間乾
燥する。そして次に、回路基板1の回路形成面に図3
(d)のようにフォトマスク4を被せ、600mJ(1
000カウント)の条件でフォトマスク4の上方から平
行光を照射して露光し、次にフォトレジスト4を外して
回路基板1の表面にシプレイ社製「イーグル現像液」を
45℃、90秒の条件でスプレーして現像をおこなうこ
とによって、回路形成部分のフォトレジスト3を溶解除
去し、60℃で10分間乾燥する。
【0028】このようにして露光及び現像をおこなうこ
とができるが、本発明では平板状のフォトマスク4とし
て、回路基板1の回路形成表面とフォトマスク4との間
の間隔に応じて露光幅を調整したものを用いるものであ
る。すなわち、図1(a)に示すように回路基板1の表
面にフォトマスク4を被せるにあたって、フォトマスク
4と回路基板1の表面との間の間隔が大きくなる凹部9
の箇所では、フォトマスク4の光透過部4aを透過した
光は回折現象で広がって光非透過部4bの裏側の一部に
も回り込み、この光の回り込みはフォトマスク4と回路
基板1の表面との間の間隔が大きくなるに従って大きく
なる。そこで本発明では図1(b)に示すようにフォト
マスク4の光非透過部4bのうち凹部9に対応する部分
の幅を広くし、しかも凹部9の深さが深くなるほど光非
透過部4bの幅寸法を広くすることによって、光透過部
4aの幅をこの逆に凹部9に対応する部分の幅を狭くす
ると共に凹部9の深さが深くなるほど狭くなるように形
成したものを用い、光透過部4aを透過する平行光が凹
部9の部分で回折して広がって光非透過部4bの裏側に
回り込んでも、この光の回り込みは光非透過部4bの幅
を広くした寸法で吸収され、回路基板1の凹部9におい
ても他の箇所と同じ露光幅でフォトレジスト3を露光す
ることができるようにしてある。このように段差の大き
い凹部9を有する回路基板1であっても回路形成表面の
全面に露光幅を均一にして露光をおこなうことができる
ものであり、この結果、回路6と同パターンの未露光部
分の幅が均一になって現像する際に溶解除去するフォト
レジスト3の幅が均一になり、フォトレジスト3の溶解
除去部分において無電解メッキ層2に電気メッキをおこ
なうことによって作成する回路6を、図1(c)に示す
ように凹部9内も含めて均一な幅に形成することが可能
になるものである。
【0029】図1の実施例ではネガ型のフォトレジスト
3を使用する場合について説明したが、ポジ型フォトレ
ジスト3を使用する場合には図2のようになる。すなわ
ちこの場合には、フォトマスク4の光透過部4aは図2
(b)のように回路基板1に形成する回路6と同じパタ
ーンに形成されるが、図2(a)(b)のように、光透
過部4aのうち凹部9a,9bに対応する部分の幅を狭
くし、しかも凹部9a,9bの深さが深くなるほど光透
過部4aの幅寸法を狭くするようにしたフォトマスク4
を用い、光透過部4aを透過する平行光が凹部9a,9
bの部分で回折して広がって光非透過部4bの裏側に回
り込んでも、この光の広がりは光透過部4aの幅を狭く
した寸法で吸収され、回路基板1の凹部9a,9bにお
いても他の箇所と同じ露光幅でフォトレジスト3を露光
することができるようにしてある。このように段差の大
きい凹部9a,9bを有する回路基板1であっても回路
形成表面の全面に露光幅を均一にして露光をおこなうこ
とができるものであり、現像する際に溶解除去するフォ
トレジスト3の幅が均一になって、図2(c)に示すよ
うに凹部9a,9b内も含めて均一な幅に回路6を形成
することが可能になるものである。
【0030】フォトマスク4と回路基板1の表面との間
隔と回路基板1に形成される回路6の幅との関係は、フ
ォトマスク4の光透過部4aの幅寸法を一定にしてフォ
トマスク4と回路基板1の表面との間隔を変えて露光を
おこなって回路形成した際の、回路6の幅寸法を測定す
ることによって知ることができる。例えば、フォトマス
ク4の光透過部4aの幅寸法を200μmに設定し、3
00mJ/cm2 のUV照射エネルギーの露光量で平行
光を照射して露光をしたときの、フォトマスク4と回路
基板1の表面との間隔寸法と形成される回路6のライン
幅寸法との関係は次のようになる。 (フォトマスク4と回路基板1の表面との間隔寸法)(回路6のライン幅寸法) 0mm → 199μm 1.5mm → 206μm 3mm → 220μm 4.5mm → 245μm 6mm → 268μm 7.5mm → 294μm 9mm → 318μm 10.5mm → 357μm このような関係を求めて、これに応じてフォトマスク4
と回路基板1の表面との間隔に応じて光透過部4aの幅
寸法を狭くするように補正することによって、フォトマ
スク4と回路基板1の表面との間隔が変わっても均一な
ライン幅で回路6を形成することができるのである。
【0031】上記のようにして露光・現像をおこなって
回路形成部分のフォトレジスト3を除去し、回路形成部
分の無電解メッキ層2を露出させた後、無電解メッキ層
2に通電して電気銅メッキなど電気メッキを施して回路
6の形成をおこなうことができる。電気メッキ工程の一
例を説明すると、まず「エースクリン」の50g/リッ
トル溶液を用いて40〜50℃、2秒の条件で脱脂した
後、硫酸の50g/リットル溶液を用いて室温、20秒
の条件で酸洗する。そして硫酸銅80g/リットル、硫
酸180g/リットル、塩素イオン50mg/リットル
の組成の「トップルチナ」をメッキ浴として用いて、室
温、50分の条件で電気メッキをおこない、図4(a)
のように無電解メッキ層2の露出部のみに電気メッキ層
5を15μmの厚みで析出させる。
【0032】このようにして図4(a)のように電気メ
ッキをおこなったのちに、さらに無電解メッキ層2に通
電して電気メッキ層5の上に電気ニッケルメッキを施
す。電気ニッケルメッキは、「アクナB−40」の18
ミリリットル/リットル溶液、「アクナB−10」の1
ミリリットル/リットル溶液、硫酸ニッケルの270g
/リットル溶液、塩化ニッケルの50g/リットル溶液
をメッキ浴として用い、50℃、3A/dm2 、25分
の条件で通電して、電気メッキ層5の上にニッケルメッ
キを5μmの厚みで析出させることによっておこなうこ
とができる。
【0033】このようにニッケルメッキをおこなった後
に、さらに無電解メッキ層2に通電してニッケルメッキ
の上に電気金メッキを施す。電気金メッキは、「テンペ
レックス401(99.99%)」をメッキ浴として用
い、65℃、1A/dm2 、90秒の条件で通電して、
ニッケルメッキの上に金メッキを0.5μmの厚みで析
出させることによっておこなうことができる。
【0034】上記のようにして電気メッキをおこなった
後に、シプレイ社製「イーグル剥離液」を用いて回路基
板1を55℃の条件で1分間処理することによって、回
路基板1の表面のフォトレジスト3を剥離する。さらに
過硫酸アンモニウムを用いて40℃で1分間処理してソ
フトエッチングをおこなうことによって、回路形成部以
外の不要な無電解メッキ層2を回路基板1の表面から溶
解除去し、室温で15秒間純水洗した後、60℃で10
分間乾燥する。このようにして図4(c)に示すよう
に、無電解メッキ層2と電気メッキ層5及びニッケルと
金のメッキ層7からなる回路6のパターン形成をおこな
うことができるものであり、例えば傾斜角度70度、凹
凸の段差8mm、回路パターンのライン/スペース=2
00μm/200μmのワイヤーボンディング可能な立
体回路板を作成することができるものである。
【0035】そして上記図4(c)のように回路6の形
成をおこなった後に、LSIなど電子部品等の部品18
を搭載して回路6と部品18との間に金線等をワイヤー
19ボンディングすることによって、図4(d)や図5
に示すように回路基板1の上に部品18を実装すること
ができるものである。図6、図7は本発明の他の実施例
を示すものである。この実施例は図6(a)のように表
面の立体が複数段に形成された回路基板1に主として適
用されるものであり、まずこの回路基板1の表面を粗面
化した後に、既述した図3(b)の場合と同様にして図
6(b)のように回路基板1の表面に無電解メッキ層2
を形成し、また既述した図3(c)の場合と同様にして
図6(c)のように回路基板1の表面にフォトレジスト
3を塗着する。そしてこの実施例では露光を、図6
(d)に示すように、平板状のフォトマスク4を複数段
に分けると共に回路基板1の表面の各段1a,1bの上
に各フォトマスク4を重ね、この状態で既述した図3
(d)の場合と同様にフォトマスク4の上方から平行光
を照射することによっておこなうものである。ここで、
一枚の平面状のフォトマスク4を用いる場合には上の段
1aの上に重ねることになるが、このようにすると下の
段1bに形成される凹部9bとフォトマスク4との間隔
が大きくなる。これに対して図6(d)のようにフォト
マスク4を複数段に分けて回路基板1の各段1a,1b
の上に重ねるようにすると、各凹部9a,9bと各フォ
トマスク4,4との間の間隔は小さくなり、フォトマス
ク4と回路基板1の回路形成表面との間の間隔を小さく
した状態で露光をおこなうことができるものである。
【0036】このようにフォトマスク4と回路基板1の
回路形成表面との間の間隔を小さくすることができるた
めに、フォトマスク4としては従来から使用されている
図31(b)のものをそのまま用いても精度良く露光を
おこなうことができるものである。勿論、フォトマスク
4として図1(a)(b)や図2(a)(b)に示すよ
うな、フォトマスク4と回路基板1の回路形成表面との
間の間隔に伴う平行光の広がりに応じた寸法調整をした
光透過部4aを形成したフォトマスク4を用いるように
すれば、露光の精度をさらに高めることができるもので
ある。
【0037】また、フォトマスク4を複数段に分けて用
いるにあたって、深い凹部9bのみに部分的なフォトマ
スク4Aを重ねるようにすることもできる。すなわち図
8に示すように回路基板1の深い凹部9bの平面形状に
合わせてフォトマスク4Aを作成し、またフォトマスク
4にはフォトマスク4Aの形状に合わせて光を透過させ
る光透過部4c(図8の破線の間の部分)が形成してあ
る。勿論これらのフォトマスク4,4Aには回路形成す
るための光透過部4aや光非透過部4bがパターン形状
に形成してある。そして、図9に示すようにフォトマス
ク4Aを回路基板1の深い凹部9bに重ねると共にフォ
トマスク4を回路基板1の上の段1aに重ねる。このと
き、フォトマスク4の光透過部4cがフォトマスク4A
に平行光の照射方向に対向するようにフォトマスク4と
フォトマスク4Aを位置合わせして配置するものであ
り、フォトマスク4Aは凹部9bの平面形状に合わせて
外形を形成してあるために凹部9bの形状に合わせてフ
ォトマスク4Aを置くことによって位置決めすることが
できるが、フォトマスク4は図9の実施例では回路基板
固定治具11を用いて位置合わせするようにしてある。
すなわち、回路基板固定治具11は上面に回路基板1の
平面形状と適合する凹所20を設けて形成してあり、回
路基板固定治具11の端部の上面にねじ穴21を設ける
と共にフォトマスク4の四隅に位置決め孔22を設け、
そして凹所20に回路基板1をはめ込むことによって回
路基板固定治具11に回路基板1を位置決めした状態で
セットし、また位置決め孔22に固定ねじ23を通して
ねじ穴21に螺合することによってフォトマスク4を回
路基板固定治具11に位置決めした状態でセットし、こ
のように回路基板固定治具11に対して回路基板1とフ
ォトマスク4をそれぞれ位置決めすることによって、回
路基板固定治具11を介して回路基板1とフォトマスク
4を位置決めすることができるものである。尚、フォト
マスク4の位置決めは図9のように固定ねじ23などの
治具を用いる方法の他に、後述する図13、図14、図
15、図16、図18、図19、図20などの方法によ
っておこなうこともできる。そして、このようにフォト
マスク4とフォトマスク4Aを位置決めすることによっ
てフォトマスク4とフォトマスク4Aを相互に位置合わ
せすることができるのである。
【0038】上記のようにして回路基板1にフォトマス
ク4とフォトマスク4Aを重ねた後、平行光を照射して
露光をおこなう。フォトマスク4の部分では光透過部4
aと光非透過部4bで露光をおこなうことができると共
に、フォトマスク4Aの部分ではフォトマスク4の光透
過部4cを透過した光によって、フォトマスク4Aの光
透過部4aと光非透過部4bで露光をおこなうことがで
きる。
【0039】図10、図11は複数段に分けた平板状の
フォトマスク4を用いて露光をおこなう他の例を示すも
のであり、このものでは一つの段のみフォトマスク4と
して光透過部4aがパターンニングして設けられた露光
マスク4′を用い、他の段のフォトマスク4は光を透過
しない遮光マスク4″を用いて露光をおこなうようにし
てある。すなわち、図10(b)のように光透過部4a
と光非透過部4bとを設けて形成した露光マスク4′
と、全面を光非透過部4bとして形成した遮光マスク
4″を用い(図10(b)、図11(b)において光非
透過部4bを斜線で示す)、図10(a)のように露光
マスク4′を回路基板1の上の段1aに重ねると共に遮
光マスク4″を下の段1bに重ね、この状態で平行光を
照射する。この一回目の露光の際には、光は遮光マスク
4″を通過せず露光マスク4′の光透過部4aのみを光
が透過するために、図10(c)のように回路基板1の
表面の一部にのみ露光がおこなわれる(図10(c)、
図11(c)においてレジスト露光部3aをクロス斜線
で示す)。次に、図11(b)のような遮光マスク4″
と露光マスク4′を用い、図11(a)のように遮光マ
スク4″を回路基板1の上の段1aに重ねると共に下の
段1bに露光マスク4′を重ね、この状態で平行光を照
射する。この二回目の露光の際には、光は遮光マスク
4″を通過せず露光マスク4′の光透過部4aのみを光
が透過するために、図11(c)のように回路基板1の
他の部分にも露光がおこなわれて一回目の露光と合わせ
て回路基板1の全面を露光することができる。図10及
び図11の実施例ではフォトマスク4を二段に分けてい
るために二回の露光となるが、フォトマスク4を三段に
分けた場合には露光を三回繰り返すことになり、露光は
フォトマスク4の分割数に応じた回数をおこなうもので
ある。そしてこのように露光をおこなった後に、現像を
おこなって回路形成の処理をおこなうことによって、図
12のように回路基板1の表面に立体的に回路6を形成
することができるものである。
【0040】図10、図11のようにしないで、複数段
のフォトマスク4として総て露光マスク4′を用いて一
度に露光をおこなうようにする場合、隣合うフォトマス
ク4の端部間から光が回折等で侵入することを防ぐため
に後述のようにこの隣合うフォトマスク4は端部同士を
平行光の照射方向に重ねる必要があるが、フォトマスク
4を重ねた部分では二枚のフォトマスク4の光透過部4
aを平行光が通過するために一枚のフォトマスク4の光
透過部4aを通過する他の箇所に比べて光量が若干減少
し、この結果、露光量が不均一になって回路形成に支障
が生じるおそれがあり、特に高密度ファインパターンを
形成することが困難になるおそれがある。このために図
10、図11の実施例ではフォトマスク4の分割数に応
じた回数で露光をおこなうようにして、高密度ファイン
パターンの形成を可能にしているものである。
【0041】また、図10、図11の実施例では、露光
マスク4′として図1(b)に示したフォトマスク4と
同様に、光非透過部4bのうち凹部9a,9bに対応す
る部分の幅を広くし、しかも凹部9a,9bの深さが深
くなるほど光非透過部4bの幅寸法を広くすることによ
って、光透過部4aの幅をこの逆に凹部9a,9bに対
応する部分の幅を狭くすると共に凹部9a,9bの深さ
が深くなるほど狭くなるように形成したものを用いるよ
うにしており、光透過部4aを透過する平行光が凹部9
a,9bの部分で回折して広がって光非透過部4bの裏
側に回り込んでも、この光の回り込みを光非透過部4b
の幅を広くした寸法で吸収して、回路基板1の凹部9
a,9bにおいても他の箇所と同じ露光幅でフォトレジ
スト3を露光することができるようにしてある。この図
10、図11はネガ型のフォトレジスト3を使用する場
合について実施例であるが、ポジ型フォトレジスト3を
使用する場合には図2(b)に示したフォトマスク4と
同様な露光マスク4′を使用するようにすればよい。ま
た露光マスク4′と凹部9a,9bとの間隔が小さい場
合には、露光マスク4′としては従来から使用されてい
る図31(b)のフォトマスク4をそのまま用いること
ができる。上記各実施例のようにフォトマスク4を重ね
る際に、フォトマスク4のパターン形状に形成した光透
過部4aや光非透過部4bと回路基板1の表面の凹凸と
を位置合わせする必要がある。図13及び図14は回路
基板1にフォトマスク4を位置合わせして重ねる実施例
の一つを示すものであり、回路基板1の上面には回路基
板1を樹脂成形する際に同時に位置合わせ部10が一体
成形してある。この位置合わせ部10は凸部として形成
することもできるが、本実施例では図13(a)及び図
14(a)に示すように直径2mm、深さ3mm程度の
凹部として形成してある。またフォトマスク4にも図1
3(a)に示すように位置合わせ部10に対応して直径
2mm程度で2個の位置合わせ孔14が設けてある。そ
して回路基板1に既述の工程でフォトレジスト3を塗着
した後に、図14(b)のように回路基板1の位置合わ
せ部10とフォトマスク4の位置合わせ孔14を合わせ
て回路基板1の上にフォトマスク4を重ね、次に図13
(b)及び図14(c)のようにピン15を位置合わせ
孔14を通して位置合わせ部10に差し込むことによっ
てフォトマスク4を位置決めすることができ、回路基板
1の位置合わせ部10を基準にして回路基板1にフォト
マスク4を位置合わせして固定することができるもので
ある。このようにフォトマスク4を位置合わせして回路
基板1に重ねた後、露光をおこなうものである。
【0042】図15の実施例は位置合わせ部10を凸部
として形成するようにしたものであり、位置合わせ部1
0は例えば2mm角、高さ5mmで角柱状に形成するこ
とができる。またフォトマスク4には2mm角の角孔で
位置合わせ孔14が形成してあり、この位置合わせ孔1
4は図15(a)のように金属製補強金具16をかしめ
てはめ込むことによって補強してある。そして図15
(b)のように位置合わせ孔14に位置合わせ部10を
被挿して位置決めしつつフォトレジスト3を塗着した回
路基板1の上にフォトマスク4を重ねることによって、
回路基板1の位置合わせ部10を基準にして回路基板1
にフォトマスク4を位置合わせして固定することができ
る。
【0043】図16及び図17はフォトマスク4の位置
合わせの他の実施例を示すものであり、回路基板固定治
具11は上面に回路基板1の平面形状と適合する凹所2
0を設けて形成してあって、回路基板固定治具11の端
部の上面にはピン穴24が設けてある。またフォトマス
ク4の上側には2mm程度の直径の金属棒等でL字形に
屈曲して形成される支持棒12が取り付けてある。支持
棒12は図17(a)のように縦片12aの先端の雄ね
じ部をフォトマスク4の端部に差し通すと共に雄ねじ部
に螺合した一対のナット25,25でフォトマスク4の
表裏を挟持することによって、フォトマスク4に脱着自
在に取り付けるようにしてある。この支持棒12は図1
7(a)のように横片12bがフォトマスク4の外方へ
突出するように取り付けられるものであり、本実施例で
は各フォトマスク4に二本の支持棒12を取り付けるよ
うにしてある。また支持棒12の横片12bの先端には
図17(b)に示すように固定片26が設けてあり、固
定片26にピン通し孔27が穿設してある。
【0044】そしてフォトレジスト3を塗着した回路基
板1を凹所20にはめ込むことによって回路基板固定治
具11に回路基板1を位置決めした状態でセットし、ま
た回路基板固定治具11のピン穴24に支持棒12のピ
ン通し孔27を位置合わせした状態でフォトマスク4を
回路基板1の上に重ね、ピン通し孔27を通してピン穴
24にピン15を差し込むことによって、フォトマスク
4を回路基板固定治具11に位置決めした状態でセット
する。このように回路基板固定治具11に対して回路基
板1とフォトマスク4をそれぞれ位置決めすることによ
って、回路基板固定治具11を介して回路基板1とフォ
トマスク4を位置決めすることができ、回路基板1にフ
ォトマスク4を位置合わせした状態で固定することがで
きるものである。このようにフォトマスク4を位置合わ
せして回路基板1に重ねた後、露光をおこなうものであ
る。
【0045】また、回路基板1の表面に複数段に分けて
フォトマスク4を重ねるにあたって、前記図6(d)、
図10(a)、図11(a)、図14(c)、図16
(a)に示すように、隣合うフォトマスク4はその端部
同士を上下方向、すなわち平行光の照射方向に重なり合
うように重複させてフォトマスク4を配置するのがよ
い。このように隣合うフォトマスク4の各段差部に重ね
合わせ部を設けることによって、フォトマスク4の端部
間から光が回折等で侵入することを防ぐことができるも
のである。フォトマスク4の端部の重ね合わせ幅は、光
の平行度や回折の程度、フォトマスク4の上下間の距離
(段差)等を考慮して決定されるものである。尚、図6
(d)、図10(a)、図11(a)、図14(c)、
図16(a)の各実施例ではフォトマスク4を複数枚に
分割して複数段に分けて回路基板1に重ねるようにした
が、一枚のフォトマスク4を折り曲げるなどすることに
よって複数段に分けて回路基板1に重ねるようにしても
よい。
【0046】上記のように隣合うフォトマスク4をその
端部同士を重複させてフォトマスク4を配置するにあた
っては、両フォトマスク4を相互に位置合わせした状態
で回路基板1に位置決めして重ねるようにする必要があ
る。図18はその実施例を示すものであり、図18
(a)に示すように回路基板1の上面に直径2mm、深
さ2mm程度の凹穴28が2箇所形成してある。この凹
穴28は回路基板1を樹脂成形する際に同時成形で設け
たり、成形後に加工して設けたりすることができる。ま
た、隣合うように配置されるフォトマスク4は図18
(b)のように、各フォトマスク4の端部同士を重複さ
せた状態で結合治具29によって2箇所で結合固定させ
てある。この結合治具29は直径が2mm程度のボルト
29aとナット29bで形成してあり、各フォトマスク
4の重複させる端部に孔を設けてボルト29aを通し、
ナット29bをボルト29aに螺合することによって固
定するようにしてある。そして回路基板1に既述の工程
でフォトレジスト3を塗着した後に、このように結合治
具29で隣合うフォトマスク4を位置合わせして端部同
士重複させて結合させると共に、結合治具29の下端を
回路基板1の凹穴28に差し込み、回路基板1に対して
各フォトマスク4を位置合わせした状態で、図18
(c)のように回路基板1に各フォトマスク4を固定す
ることができるものである。
【0047】図19(c)は結合治具29の他の例を示
すものであって、この結合治具29は直径が3.5mm
程度のスペーサ部29cの上下両端に直径が2mm程度
のボルト部29dを突設して形成してあり、各フォトマ
スク4の重複させる端部に設けた孔にボルト部29dを
通して各ボルト部29dにナット29bを螺合すること
によって、ナット29bとスペーサ部29cの端面との
間に各フォトマスク4を挟着すると共にスペーサ部29
cで両フォトマスク4間に所定の間隔を保って、各フォ
トマスク4の端部同士を重複させた状態で結合治具29
によって2箇所で図19(b)のように結合固定させる
ようにしてある。このものでも同様にして図19(a)
のように結合治具29の下端のボルト部29dを回路基
板1の凹穴28に差し込んで回路基板1に対して各フォ
トマスク4を位置合わせした状態で、回路基板1に各フ
ォトマスク4を固定することができるものである。
【0048】図20は隣合うフォトマスク4を位置合わ
せした状態で回路基板1に位置決めして重ねる他の実施
例を示すものであり、上面に回路基板1の平面形状と同
形状の凹部41を設けたトレイ42と、トレイ42の外
周形状に合わせた枠体43とで形成される図20(b)
のような露光用治具44を用いるようにしてある。露光
用治具44のトレイ42の外周部の上面にはねじ穴45
が、枠体43のこのねじ穴45に対応する箇所には通孔
46がそれぞれ設けてある。そしてフォトレジスト3を
既述した工程で塗着した回路基板1を凹所41にはめ込
むことによって、図20(c)のように露光用治具44
のトレイ42に回路基板1を位置決めした状態でセット
すると共に隣合う一対のフォトマスク4のうち一方のフ
ォトマスク4を回路基板1に重ねる。このフォトマスク
4の端部にはねじ通し穴47が穿設してあり、このねじ
通し穴47をトレイ42のねじ穴45に合わせることに
よってフォトマスク4をトレイ42を介して回路基板1
に位置決めすることができる。尚、図20の実施例では
図20(a)のように回路基板1に大きく突出する突出
部1cが設けてあるので、フォトマスク4に設けた開口
48をこの突出部1cに被挿することによってもフォト
マスク4を回路基板1に位置決めできるようになってい
る。次にねじ穴45に通孔46を合わせて図20(d)
のようにトレイ42の上にフォトマスク4を介して枠体
43を重ね、さらに隣合う一対のフォトマスク4のうち
他方のフォトマスク4を枠体43の上に重ねる。この他
方のフォトマスク4の端部にもねじ通し穴47が穿設し
てあり、このねじ通し穴47を枠体43の通孔46に合
わせることによってフォトマスク4を枠体43及びトレ
イ42を介して回路基板1に位置決めすることができ
る。この後に、図20(e)のように各フォトマスク4
のねじ通し穴47と枠体43の通孔46に固定ねじ49
を通してトレイ42のねじ穴45に固定ねじ49を螺合
することによって、枠体43をトレイ42に結合させる
と共に各フォトマスク4を固定することができるもので
ある。
【0049】以上のようにして露光をして現像をおこな
った後は、図4(a)の場合と同様にして無電解メッキ
層2に通電して電気メッキ等をおこなうことによって図
7(a)のように電気メッキ層5を設けると共にさらに
図4(b)の場合と同様にしてニッケルメッキや金メッ
キ等のメッキ層7を設け、この後に図4(c)の場合と
同様にしてフォトレジスト3を剥離すると共に回路形成
部以外の不要な無電解メッキ層2を除去することによっ
て図7(b)のように無電解メッキ層2と電気メッキ層
5とメッキ層7からなる回路6のパターン形成をおこな
うことができるものである。そしてこのように回路6の
形成をおこなった後に、電子部品等の部品18を搭載し
て回路6と部品18との間に金線等をワイヤー19ボン
ディングすることによって、図7(c)に示すように回
路基板1の上に部品18を実装することができるもので
ある。
【0050】上記図1乃至図20の各実施例において、
平行光を用いて露光をおこなうが、この平行光としてコ
リメータ51を用いて平行度を高めた平行光を使用する
ことができる。図21はその一例を示すものであり、一
次平行光L1 をコリメータ51に通し、平行でない光を
遮断して平行度を高めた二次平行光L2 を回路基板1に
重ねたフォトマスクフォトマスク4の上から照射するよ
うにしてある。一次平行光L1 としては水銀ランプから
照射した光をミラーで集光すると共に平行レンズを通し
て平行にしたものを用いることができる。またコリメー
タ51としては既知の任意のもの、例えば円筒又は二枚
グリッドを用いたものを使用することができる。コリメ
ータ51に光を通して露光するときには、露光量が均一
になるようにコリメータ51を照射方向と垂直な平面で
回転させながら露光をおこなうようにするのがよい。こ
のようにコリメータ51で平行度を高めた二次平行光L
2を用いて露光をおこなうことによって、回路基板1の
回路形成表面と平面状のフォトマスク4との間の間隔が
大きくてもこの間隔による平行光の広がりを低減するこ
とができ、回路基板1が凹凸の大きい立体表面に形成さ
れていても回路の幅寸法が不均一になることを防ぐこと
ができるものであり、回路を均一幅で形成して高密度配
線に回路を形成することが可能になるものである。
【0051】図22は複数枚のフォトマスク4を用いて
露光をおこなうようにした実施例を示すものであり、平
板状(平面状)に形成される複数枚(図の実施例では2
枚)の各フォトマスク4には同じ露光パターンで光透過
部4aと光非透過部4bが形成してある。そしてこの複
数枚のフォトマスク4のうち一枚のフォトマスク4を図
22(a)のように回路基板1に重ねると共に他のフォ
トマスク4を所定の一定間隔を隔てて前記フォトマスク
4に重ね、この状態で平行光を照射して露光をおこなう
ものである。このとき光透過部4bが平行光の照射方向
に正確に対向するように露光パターンを合わせて各フォ
トマスク4を重ねるようにするものである。このように
複数枚のフォトマスク4を間隔を隔てて重ねて使用する
と、図22(b)に示すように、一枚目のフォトマスク
4の光非透過部4bの裏側に光が回り込んでも、回り込
んだ光はこの光非透過部4bと同じパターンで形成され
ている二枚目のフォトマスク4の光非透過部4bで遮断
されることになり、平行光が広がって回路基板1の紫外
線感光フォトレジスト3に照射されることを低減するこ
とができるのである。従って、回路基板1の回路形成表
面とフォトマスク4との間の間隔が大きくても平行光の
広がりを低減することができるものであり、回路基板1
の凹凸が大きい場合でも回路の幅寸法が不均一になるこ
とを回避することができ、回路を均一幅で形成して高密
度配線に回路形成をすることが可能になるものである。
【0052】次に上記フォトマスク4において光非透過
部4bに光吸収材58を塗布するようにした実施例を説
明する。先ず図23(a)のように光透過部4aと光非
透過部4bを設けて露光パターンを形成したフォトマス
ク4の上面(平行光が入射する側の面)の全面にポジ型
のドライフィルムなどフォトレジスト59を塗着し、図
23(b)のようにフォトマスク4を上側にして露光し
た後、感光されていない光非透過部4bに対応する部分
のフォトレジスト59を図23(c)のように現像して
除去する。次に図23(d)のようにカーボン等の光吸
収材58をスプレーしてフォトレジスト59を除去した
部分においてフォトマスク4の表面に光吸収材58を塗
布した後、フォトレジスト59を除去することによっ
て、図23(e)のような光非透過部4bに光吸収材5
8を塗布したフォトマスク4を得ることができる。
【0053】そして図24に示すように、光吸収材58
を塗布したフォトマスク4を光吸収材58が平行光の照
射側を向くように回路基板1に重ねると共に、光非透過
部4bが平行光の照射方向に正確に対向するように露光
パターンを合わせて、光吸収材58を塗布していないフ
ォトマスク4を所定の一定間隔を隔てて前記フォトマス
ク4に重ね、この状態で平行光を照射して露光をおこな
うものである。図24の実施例では光源60からの光を
光学レンズ61で平行光にして露光をおこなうようにし
ている。そしてこのものでは、一枚目のフォトマスク4
の光非透過部4bの裏側に回り込んだ光は二枚目のフォ
トマスク4の光非透過部4bで遮断されることになる
が、二枚目のフォトマスク4の光非透過部4bの表面に
光吸収材58が塗布してあるので、この回り込んだ光は
光吸収材58で吸収され、回路基板1のフォトレジスト
3に到達することを完全に防止することができるのであ
る。図24の実施例にあって、二枚目のフォトマスク4
と回路基板1の回路形成面との間隔をa、フォトマスク
4間の間隔をb、平行光起点となる光学レンズ61と一
枚目のフォトマスク4との間隔をcとすると、間隔a,
b,cのうち間隔bを変えることによって平行度が変わ
るが、間隔bを大きくするほど平行度が高くなるもので
ある。
【0054】図25の実施例では、表面と裏面にそれぞ
れ同じ露光パターンを設けて形成したフォトマスク4を
用いて露光をおこなうようにしている。すなわち、光透
過性の厚いマスク62の表面と裏面にそれぞれ光非透過
部4bを同じパターンで対向させて設けることによって
フォトマスク4が形成してあり、光非透過部4bは光の
反射率の低い材料を用いて反射光をカットするようにし
てある。そしてこのフォトマスク4を図25(a)のよ
うに回路基板1に重ね、平行光を照射して露光をおこな
うと、図25(b)に示すように、フォトマスク4の表
面側の光非透過部4bの裏側に光が回り込んでも、回り
込んだ光はこの表面側の光非透過部4bと同じパターン
で形成されている裏面側の光非透過部4bで吸収されて
遮断されることになり、平行光が広がって回路基板1の
フォトレジスト4に照射されることを低減することがで
きるのである。従って、回路基板1の回路形成表面とフ
ォトマスク4との間の間隔が大きくても平行光の広がり
を低減することができるものであり、回路基板1の凹凸
が大きく回路形成表面とフォトマスク4との間の間隔が
大きい場合でも回路の幅寸法が不均一になることを回避
することができ、回路を均一幅で形成して高密度配線に
回路形成をすることが可能になるものである。ここで、
平行光の平行度はフォトマスク4の透明なマスク62の
厚み及びマスク62と回路基板1の回路形成面との間隔
によって調節するとができるものであり、マスク62の
厚みを大きくするほど平行度が高くなるものである。
【0055】次に上記フォトマスク4の製造について説
明する。まず図26(a)のように厚い光透過性のフィ
ルムをマスク62として用い、図26(b)のようにマ
スク62の両面に光非透過部4bとなる部分を除いてド
ライフィルムなどフォトレジスト59をパターンイング
してマスキングし、次に図26(d)のようにカーボン
等の光の反射率の低い光吸収材58をスプレーしてフォ
トレジスト59でマスキングされていない部分において
マスク62の表面に光吸収材58を塗布した後、フォト
レジスト59を除去することによって、図26(e)の
ような光吸収材58によって光非透過部4bをマスク6
2の表面と裏面に設けて形成したフォトマスク4を得る
ことができる。
【0056】また、上記各実施例のように平行光を用い
て露光をおこなうにあたって、レーザー光56を光学レ
ンズ52を用いて光束を広げた平行光とし、この平行光
で露光をおこなうことができる。図27はその一例を示
すものであり、波長360nmのArレーザーなど出力
分布を均一にしたレーザー光56の出力強度をまずフィ
ルター63を用いて均一にする。次にこの均一な強度分
布のレーザー光56を光学レンズ52を用いて光束を広
げた平行光にする。図27の実施例では光学レンズ52
として光拡散レンズ52aと平行レンズ52bを用い、
まずレーザー光56を光拡散レンズ52aに通してレー
ザー光56を広げ、次にこの広げたレーザー光56を平
行レンズ52bに通して平行光にする。そしてこの均一
な強度分布をもった平行光で平面状のフォトマスク4を
通して回路基板1の紫外線感光フォトレジスト3を露光
するものである。レーザー光56は平行度の高い光線で
あるものの、光束の面積を大きく得ることが難しいので
レーザー光56を直接照射して回路基板1の全面を露光
することは困難であるが、レーザー光56を光学レンズ
52を用いて光束を広げた平行光として用いることによ
って、レーザー光56による平行度の高い平行光で露光
をおこなうことができる。従って、回路基板1の回路形
成表面とフォトマスク4との間の間隔が大きくても平行
光の広がりを低減し、回路基板1の凹凸が大きい場合で
も回路の幅寸法が不均一になることを回避することがで
きるものであり、回路を均一幅で形成して高密度配線に
回路形成をすることが可能になるものである。
【0057】また平行光を用いて露光をおこなうにあた
って、ピンホール53を通過させた光を光学レンズ54
で平行光にし、この平行光で露光をおこなうようにする
こともできる。図28はその一例を示すものであり、ま
ず紫外線感光型等のフォトレジスト3の感光に必要な波
長の光(紫外域の光など)を含んだ均一な強度の散乱光
64を水銀ランプ67等から照射して集光レンズ65で
集光する。この集光レンズ65と光遮蔽板66に設けた
ピンホール53との距離は、集光レンズ65における露
光に必要な波長(例えば360nm)の光の波長の焦点
距離に設定されるものであり、集光レンズ65で集光さ
れた光はピンホール53に集まって通過する。そして光
はピンホール53を点光源として平行レンズで形成され
る光学レンズ54に入射し、平行光に変換され、この平
行光で露光をおこなうことができるものである。光学レ
ンズ54とピンホール53との距離は、光学レンズ54
における露光に必要な波長の光の波長の焦点距離に設定
されるものであり、点光源となるピンホール53からの
光は光学レンズ54で平行度の高い平行光に変換される
ために、平行度の高い平行光で露光をおこなうことがで
きるものである。従って、回路基板1の回路形成表面と
フォトマスク4との間の間隔が大きくても平行光の広が
りを低減し、回路基板1の凹凸が大きい場合でも回路の
幅寸法が不均一になることを回避することができるもの
であり、回路を均一幅で形成して高密度配線に回路形成
をすることが可能になるものである。
【0058】また平行光を用いて露光をおこなうにあた
って、太陽光57を用いて露光をおこなうようにするこ
ともできる。太陽光57は無限遠にある点光源と考えら
れるので高い平行度をもった平行光であるが、地球上で
は反射光等の二次光73が存在するのでそのまま平行光
源として用いることはできない。そこで二次光73を遮
蔽板55で遮蔽しながら太陽光を平行光として導入する
ことによって、この太陽光の平行光で露光をおこなうこ
とが可能になる。図29はその一例を示すものであり、
光非透過性の円筒体等で遮光板55を作成し、遮光板5
5の内周にはシャッター69が設けてある。また露光台
70は傾斜角度を自在に調整できるように太陽追尾装置
71に支持してあり、平面状のフォトマスク4を重ねた
回路基板1をこの露光台70の上に載置すると共に遮光
板55を露光台70の上にセットして遮光板55で回路
基板1を覆う。このときシャッター69は閉じられてお
り、回路基板1は周囲を遮光板55で覆われていると共
にシャッター69でも遮光されているために、回路基板
1に設けたフォトレジスト3に光は作用しない。そして
太陽72からの太陽光57のフォトマスク4への入射角
が垂直になるように太陽追尾装置71を作動させて露光
台70の傾斜角度を調整し、この状態でシャッター69
を開くと、太陽72の方向を向く遮光板55の上端の開
口から入った太陽光71がシャッター69を通過して、
フォトマスク4の上から回路基板1のフォトレジスト3
を露光することができる。反射光等の二次光73は遮光
板55で遮断され、回路基板1に到達することがないた
めに、平行光である太陽光57のみで露光をおこなうこ
とができるものである。また遮光板55の内側にはシャ
ッター69の下側において露光量カウンター74を設け
てシャッター69を開いてからの露光量を測定するよう
にしてあり、目標露光量に達した時点でシャッター69
を閉じるようにしてある。ここで、フォトレジスト3と
しては紫外線感光レジストを用いることができるが、太
陽光57は広い波長範囲の光を均一に含んでいるので、
紫外線以外の波長で感光するレジストを用いることもで
きる。このように平行度の高い太陽光57で露光をおこ
なうことができるので、回路基板1の回路形成表面とフ
ォトマスク4との間の間隔が大きくても平行光の広がり
を低減し、回路基板1の凹凸が大きい場合でも回路の幅
寸法が不均一になることを回避することができるもので
あり、回路を均一幅で形成して高密度配線に回路形成を
することが可能になるものである。
【0059】
【発明の効果】上記のように本発明は、フォトマスクと
立体回路板の回路形成表面との間の間隔に伴う平行光の
広がりに応じた寸法調整をした光透過部を形成したフォ
トマスクを用いて露光をおこなうようにしたので、回路
基板とフォトマスクとの間の間隔が大きくてもこの間隔
による平行光の広がりを補正して露光をおこなうことが
でき、回路基板の凹凸差が大きい場合でも回路の幅寸法
が不均一になることを回避することができるものであ
り、回路を均一幅で形成して高密度配線に回路形成する
ことが可能になるものである。
【0060】また本発明は、フォトマスクと回路基板の
回路形成表面との間の間隔に応じて複数段に分けてフォ
トマスクを重ねて露光をおこなうようにしたので、回路
基板の表面の凹凸が複雑でも複数段に分けた各フォトマ
スクと回路基板の回路形成表面との間の間隔を小さくす
ることができ、回路基板の表面の大きな凹凸差によって
露光幅が異なることがなくなって回路の幅寸法が不均一
になることを回避することができるものであり、回路を
均一幅で形成して高密度配線に回路形成することが可能
になるものである。
【0061】このように複数段のフォトマスクで露光を
おこなうにあたって、フォトマスクとして、フォトマス
クと回路基板の回路形成表面との間の間隔に伴う平行光
の広がりに応じた寸法調整をした光透過部を形成したフ
ォトマスクを用いるようにすれば、露光幅を一層均一化
することができ、高い精度で高密度配線に回路形成する
ことが可能になるものである。
【0062】また上記の樹脂成形された立体的な回路基
板として、樹脂成形時に凹部又は凸部を一体成形して位
置合わせ部を設けたものを用い、位置合わせ部によって
位置合わせした状態でフォトマスクを回路基板に重ねる
ようにすれば、回路基板の表面の凹凸とフォトマスクの
パターンとを正確に対応させることができ、回路基板に
立体回路を正確に形成することができるものである。
【0063】また回路基板固定治具に回路基板を位置決
めしてセットし、フォトマスクに脱着自在に設けた支持
棒を回路基板固定治具に結合させることによって回路基
板にフォトマスクを位置合わせした状態でフォトマスク
を回路基板に重ねるようにしても、回路基板の表面の凹
凸とフォトマスクのパターンとを正確に対応させること
ができ、回路基板に立体回路を正確に形成することがで
きるものである。
【0064】さらに複数段のフォトマスクのうち、隣合
うフォトマスクの端部同士を平行光の照射方向に重複さ
せてフォトマスクを配置すれば、隣合うフォトマスクの
端部間から光が侵入することがなくなり、フォトマスク
を複数段に分けたにもかかわらず光の漏れ不良なく露光
をおこなうことができるものである。このように隣合う
フォトマスクの端部同士を平行光の照射方向に重複させ
てフォトマスクを配置するにあたって、重ね合わせる部
分においてフォトマスク同士の位置合わせをおこなうよ
うにすれば、隣合うフォトマスクの相互の位置ずれがな
くなって回路基板に立体回路を正確に形成することがで
きるものである。
【0065】また、複数段のフォトマスクで同時に露光
をおこなう場合には、フォトマスクの重なり合う部分で
はフォトマスクを通過する光量が他の部分よりも若干減
少して露光量が不均一になるおそれがあるが、複数段の
フォトマスクのうち、一段のフォトマスクに光透過部が
パターンニングして設けられた露光マスクを用いると共
に他の段のフォトマスクを光を透過しない遮光マスクを
用いて露光をおこない、順次露光マスクと遮光マスクを
入れ換えて複数回露光をおこなうようにすれば、フォト
マスクの段数に応じた回数で露光をおこなうことがで
き、露光量を均一化して高密度ファインパターンの形成
が可能になるものである。
【0066】また、平行光で露光をおこなうにあたっ
て、コリメータによって平行度を高めた平行光を用いた
り、あるいはレーザー光を光学レンズによって光束を広
げた平行光として用いたり、さらにピンホールを通過さ
せた光を光学レンズで平行光にして用いたり、また二次
光を遮蔽板で遮蔽しながら太陽光を平行光として導入し
て用いたりすることによって、平行度の高い平行光で精
度の高い露光をおこなうことができるものであり、回路
基板とフォトマスクとの間隔が大きくても回路幅を均一
に形成して高密度ファインパターンの形成が可能になる
ものである。
【0067】さらに、同じ露光パターンを形成した平板
状のフォトマスクを複数枚用い、平行光の照射方向に各
露光パターンが揃うように所定間隔をおいて複数枚のフ
ォトマスクを平行光の照射方向に重ねて露光をおこなう
ようにしたり、あるいは表面と裏面にそれぞれ同じ露光
パターンを設けて形成したフォトマスクを用いて露光を
おこなうことによって、光源に近い側の露光パターンの
光非透過部を光が回り込んでも次の露光パターンの光非
透過部でこの光をカットすることができ、高い精度で露
光をおこなうことができるものであり、回路基板とフォ
トマスクとの間隔が大きくても回路幅を均一に形成して
高密度ファインパターンの形成が可能になるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における露光工程の一実施例を示すもの
であり、(a)は回路基板にフォトマスクを被覆した状
態の断面図、(b)はフォトマスクの平面図、(c)は
形成された回路を示す平面図である。
【図2】本発明における露光工程の他の実施例を示すも
のであり、(a)は回路基板にフォトマスクを被覆した
状態の断面図、(b)はフォトマスクの平面図、(c)
は形成された回路を示す平面図である。
【図3】本発明の立体回路板の製造工程の一例を示すも
のであり、(a)乃至(d)はその前半部の各工程の断
面図である。
【図4】本発明の立体回路板の製造工程の一例を示すも
のであり、(a)乃至(d)はその後半部の各工程の断
面図である。
【図5】立体回路板の完成状態の斜視図である。
【図6】本発明の立体回路板の製造工程の他例を示すも
のであり、(a)乃至(d)はその前半部の各工程の断
面図である。
【図7】本発明の立体回路板の製造工程の他例を示すも
のであり、(a)乃至(c)はその後半部の各工程の断
面図である。
【図8】本発明におけるフォトマスクの位置合わせの一
実施例を示す分解斜視図である。
【図9】同上の実施例の断面図である。
【図10】本発明における露光工程の第1回目の露光操
作を示すものであり、(a)は断面図、(b)は平面
図、(c)は露光後の平面図である。
【図11】同上における露光工程の第2回目の露光操作
を示すものであり、(a)は断面図、(b)は平面図、
(c)は露光後の平面図である。
【図12】同上の露光によって回路形成された立体回路
板を示すものであり、(a)は正面図、(b)は平面図
である。
【図13】本発明におけるフォトマスクの位置合わせの
一実施例を示すものであり、(a)は分解斜視図、
(b)は斜視図である。
【図14】同上の実施例を示すものであり(a),
(b),()はそれぞれ断面図である。
【図15】同上の他の実施例を示すものであり(a)は
フォトマスクの平面図、(b)は回路基板とフォトマス
クの一部の拡大した断面図である。
【図16】本発明におけるフォトマスクの位置合わせの
他の実施例を示すものであり、(a)は断面図、(b)
は平面図である。
【図17】同上の実施例に用いる支持棒を示すものであ
り、(a)はフォトマスクに取り付けた状態の正面図、
(b)は斜視図である。
【図18】本発明におけるフォトマスクの位置合わせの
さらに他の実施例を示すものであり、(a)は回路基板
の斜視図、(b)はフォトマスクの斜視図、(c)は回
路基板にフォトマスクをセットした状態の斜視図であ
る。
【図19】同上のさらに他の実施例を示すものであり、
(a)は断面図、(b)はフォトマスクの平面図、
(c)はフォトマスクの一部の拡大した断面図である。
【図20】本発明におけるフォトマスクの位置合わせの
さらに他の実施例を示すものであり、(a)乃至(e)
は断面図である。
【図21】本発明におけるコリメータを用いて露光をお
こなうようにした実施例を示す断面図である。
【図22】本発明における複数枚のフォトマスクを用い
て露光をおこなうようにした実施例を示すものであり、
(a)は断面図、(b)は作用を説明する断面図であ
る。
【図23】同上のフォトマスクの製造を示すものであ
り、(a)乃至(e)は各工程の断面図である。
【図24】同上のフォトマスクを用いた実施例を示す断
面図である。
【図25】本発明における表裏に光非透過部を設けて形
成したフォトマスクを用いて露光をおこなうようにした
実施例を示すものであり、(a)は断面図、(b)は作
用を説明する断面図である。
【図26】同上のフォトマスクの製造を示すものであ
り、(a)乃至(d)は各工程の断面図である。
【図27】本発明におけるレーザー光を用いて露光をお
こなうようにした実施例を示す断面図である。
【図28】本発明におけるピンホールを用いて露光をお
こなうようにした実施例を示す断面図である。
【図29】本発明における太陽光を用いて露光をおこな
うようにした実施例を示す断面図である。
【図30】従来における露光工程の一例を示す概略図で
ある。
【図31】従来における露光工程の他例を示すものであ
り、(a)は回路基板にフォトマスクを被覆した状態の
断面図、(b)はフォトマスクの平面図、(c)は形成
された回路を示す平面図である。
【図32】従来における露光工程のさらに他例を示すも
のであり、(a)は回路基板にフォトマスクを被覆した
状態の断面図、(b)はフォトマスクの平面図、(c)
は形成された回路を示す平面図である。
【符号の説明】
1 回路基板 3 フォトレジスト 4 フォトマスク 4a 光透過部 4b 光非透過部 4′ 露光マスク 4″ 遮光マスク 6 回路 10 位置合わせ部 11 回路基板固定治具 12 支持棒 51 コリメータ 52 光学レンズ 53 ピンホール 54 光学レンズ 55 遮光板 56 レーザー光 57 太陽光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 手塚 義隆 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 大谷 隆児 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−76985(JP,A) 特開 昭61−181129(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 1/00 G03F 7/20 H05K 3/00 H05K 3/18 H05K 3/24

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂成形された立体的な回路基板の表面
    にフォトレジストを塗着し、この上に平板状のフォトマ
    スクを重ねて平行光で露光した後に現像する工程を含ん
    で回路基板を製造するにあたって、フォトマスクと回路
    基板の回路形成表面との間の間隔に伴う平行光の広がり
    に応じた寸法調整をした光透過部を形成したフォトマス
    クを用いて露光をおこなうことを特徴とする立体回路板
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 樹脂成形された立体的な回路基板の表面
    にフォトレジストを塗着し、この上に平板状のフォトマ
    スクを重ねて平行光で露光した後に現像する工程を含ん
    で回路基板を製造するにあたって、フォトマスクと回路
    基板の回路形成表面との間の間隔に応じて複数段に分け
    てフォトマスクを重ね、複数段の総てに対する一回の露
    光、あるいは各段毎に複数回に分けた露光をおこなうこ
    とを特徴とする立体回路板の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2のフォトマスクとして、フォト
    マスクと回路基板の回路形成表面との間の間隔に伴う平
    行光の広がりに応じた寸法調整をした光透過部を形成し
    たフォトマスクを用いることを特徴とする立体回路板の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3項のいずれかに記載の樹
    脂成形された立体的な回路基板として、樹脂成形時に凹
    部又は凸部を一体成形して位置合わせ部を設けたものを
    用い、位置合わせ部によって位置合わせした状態でフォ
    トマスクを回路基板に重ねることを特徴とする立体回路
    板の製造方法。
  5. 【請求項5】 回路基板固定治具に回路基板を位置決め
    してセットし、フォトマスクに脱着自在に設けた支持棒
    を回路基板固定治具に結合させることによって回路基板
    にフォトマスクを位置合わせした状態でフォトマスクを
    回路基板に重ねることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の立体回路板の製造方法。
  6. 【請求項6】 複数段の平板状のフォトマスクのうち、
    一段のフォトマスクに光透過部がパターンニングして設
    けられた露光マスクを用いると共に他の段のフォトマス
    クを光を透過しない遮光マスクを用いて露光をおこな
    い、順次露光マスクと遮光マスクを入れ換えて複数回露
    光をおこなうことを特徴とする請求項2乃至5のいずれ
    かに記載の立体回路板の製造方法。
  7. 【請求項7】 複数段の平板状のフォトマスクのうち、
    隣合うフォトマスクの端部同士を平行光の照射方向に重
    複させてフォトマスクを配置することを特徴とする請求
    項2乃至6のいずれかに記載の立体回路板の製造方法。
  8. 【請求項8】 隣合うフォトマスクの端部同士を平行光
    の照射方向に重複させてフォトマスクを配置するにあた
    って、重ね合わせる部分においてフォトマスク同士の位
    置合わせをおこなうことを特徴とする請求項7に記載の
    立体回路板の製造方法。
  9. 【請求項9】 コリメータによって平行度を高めた平行
    光で露光をおこなうことを特徴とする請求項1乃至8の
    いずれかに記載の立体回路板の製造方法。
  10. 【請求項10】 同じ露光パターンを形成した平板状の
    フォトマスクを複数枚用い、平行光の照射方向に各露光
    パターンが揃うように所定間隔をおいて複数枚のフォト
    マスクを平行光の照射方向に重ねて露光をおこなうこと
    を特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の立体回
    路板の製造方法。
  11. 【請求項11】 表面と裏面にそれぞれ同じ露光パター
    ンを設けて形成したフォトマスクを用いて露光をおこな
    うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載
    の立体回路板の製造方法。
  12. 【請求項12】 レーザー光を光学レンズを用いて光束
    を広げた平行光とし、この平行光で露光をおこなうこと
    を特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の立体
    回路板の製造方法。
  13. 【請求項13】 ピンホールを通過させた光を光学レン
    ズで平行光にし、この平行光で露光をおこなうことを特
    徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の立体回路
    板の製造方法。
  14. 【請求項14】 二次光を遮蔽板で遮蔽しながら太陽光
    を平行光として導入し、この太陽光の平行光で露光をお
    こなうことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに
    記載の立体回路板の製造方法。
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