JP3202538B2 - 電磁流量計を用いた計測システム - Google Patents

電磁流量計を用いた計測システム

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JP3202538B2
JP3202538B2 JP13659395A JP13659395A JP3202538B2 JP 3202538 B2 JP3202538 B2 JP 3202538B2 JP 13659395 A JP13659395 A JP 13659395A JP 13659395 A JP13659395 A JP 13659395A JP 3202538 B2 JP3202538 B2 JP 3202538B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁流量計を用いた計
測システムに係り、特に1台の電磁流量計検出器に2台
の電磁流量計変換器を接続した電磁流量計の計測システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電磁流量計は、例えば、特開平5
ー322621号公報に記載されているように、測定流
体を交流磁界により励磁して電極により流体の流量に関
する電気信号を検出する1台の電磁流量計検出器と、こ
の電磁流量計検出器に接続されており、検出された電気
信号に基づいて流量を算出する1台の電磁流量計変換器
から構成されている。
【0003】かかる電磁流量計を用いた計測システムの
中で、特に、上下水道での流量計測では、近年、計測器
の故障によるシステムダウン時間が極力短くなるように
システムの保護を行うことが試みられている。電磁流量
計は、上下水道の流量計測用センサとして数多く使用さ
れているが、電磁流量計を構成する検出器と変換器を比
較した場合、故障の可能性は、電子部品を多く使用して
いる変換器のほうが多いものである。このため、重要な
流量計測ラインの流量計測で用いられる電磁流量計は、
検出器1台に変換器2台(マスター、スレーブ)を接続
し、正常時にはマスター側変換器、スレーブ側変換器と
も同一の出力を指示し、マスター側変換器の故障時には
スレーブ側変換器が正常な出力が指示されるように構成
された二重化された電磁流量計の計測システムが試みら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マスタ
ー側変換器に故障が発生した場合には、一旦、マスター
側変換器及びスレーブ側変換器の電源をオフにした上
で、電磁流量計検出器をスレーブ側変換器に接続し直し
た上で、デイップスイッチ等の切り替えを行い、スレー
ブ側変換器を電源をオンするという極めて煩雑な作業の
必要がある。この時、電源のオフ・オンや、接続のし直
しを手動で行うのに時間を有することは勿論であるが、
スレーブ側変換器を電源を再投入すると、スレーブ側変
換器内のマイコンは、電源リセット処理を行い始める
が、この電源リセット処理に時間を要するので、システ
ムダウン後、システムの立ち上げまで時間、即ち、シス
テムダウン時間が長くなるという問題があった。このシ
ステムの立ち上げに要する時間は、約1時間以上は必要
となる。
【0005】また、マスター側変換器及びスレーブ側変
換器の電源をオフすることにより、マスター側変換器及
びスレーブ側変換器に記憶されていた過去の流量を示す
データが喪失してしまうことになる。特に、長時間にわ
たる流量の変化の具合を示すトレンドデータ等は、それ
をトレンドグラフなどとして表示部に表示するのに用い
られているが、かかる表示が不可能になるという問題が
あった。
【0006】本発明の目的は、システムダウン時間が短
く、しかも、変換器の電源をオフすることなく、システ
ムの回復のできる電磁流量計を用いた計測システムを提
供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、測定流体に磁界を印加して電極により流
体の流量に関する電気信号を検出する電磁流量計検出器
と、この電磁流量計検出器から検出された電気信号に基
づいて流量を算出する電磁流量計変換器とを有する電磁
流量計を用いた計測システムにおいて、1台の電磁流量
計検出器と、マスター側の電磁流量計変換器及びスレー
ブ側の電磁流量計変換器の2台の電磁流量計変換器と、
上記電磁流量計検出器と同等のインダクタンスを持つ模
擬検出器と、上記マスター側の電磁流量計変換器の励磁
電源回路を上記電磁流量計検出器及び上記模擬検出器の
いづれか一方に選択的に接続するとともに、上記スレー
ブ側の電磁流量計変換器の励磁電源回路を上記電磁流量
計検出器及び上記模擬検出器のいづれか他方に選択的に
接続する接続切替回路と、上記マスター側の電磁流量計
変換器から出力される制御信号と、上記スレーブ側の電
磁流量計変換器自身から出力される制御信号と選択して
切り替えて上記スレーブ側の電磁流量計変換器のCPU
に供給するCPU制御信号切替回路とを備え、上記マス
ター側の電磁流量計変換器のシステムダウン時には、上
記マスター側の電磁流量計変換器が出力する自己診断警
報信号に基づいて、上記接続切替回路は、上記スレーブ
側の電磁流量計変換器の励磁電源回路を上記電磁流量計
検出器に接続し、上記CPU制御信号切替回路は、上記
スレーブ側の電磁流量計変換器自身から出力される制御
信号を上記スレーブ側の電磁流量計変換器のCPUに供
給し、さらに、上記スレーブ側の電磁流量計変換器は、
リスタート動作を行うようにしたものである。
【0008】上記電磁流量計を用いた計測システムにお
いて、好ましくは、上記電磁流量計検出器の流量信号端
子は、それぞれ、上記マスター側の電磁流量計変換器及
び上記スレーブ側の電磁流量計変換器の両方の電磁流量
計変換器に接続され、両方の電磁流量計変換器は、それ
ぞれ、流量の算出を行い、流量のデータを出力するよう
にしたものである。
【0009】上記電磁流量計を用いた計測システムにお
いて、好ましくは、上記接続切替回路は、上記自己診断
警報信号の論理レベルの反転により動作して、上記電磁
流量計変換器と上記電磁流量計検出器及び上記模擬検出
器の接続を切替るようにしたものである。
【0010】上記電磁流量計を用いた計測システムにお
いて、好ましくは、上記接続切替回路は、リレーシーケ
ンス回路から構成するようにしたものである。
【0011】
【作用】本発明では、マスター側の電磁流量計変換器の
システムダウン時には、マスター側の電磁流量計変換器
が出力する自己診断警報信号に基づいて、接続切替回路
は、スレーブ側の電磁流量計変換器の励磁電源回路を電
磁流量計検出器に接続し、CPU制御信号切替回路は、
スレーブ側の電磁流量計変換器自身から出力される制御
信号をスレーブ側の電磁流量計変換器のCPUに供給
し、さらに、スレーブ側の電磁流量計変換器は、リスタ
ート動作を行うようにすることにより、システムダウン
時間を短くし、しかも、変換器の電源をオフすることな
く、システムの回復を行えるものとなる。
【0012】また、電磁流量計検出器の流量信号端子
は、それぞれ、マスター側の電磁流量計変換器及びスレ
ーブ側の電磁流量計変換器の両方の電磁流量計変換器に
接続され、両方の電磁流量計変換器は、それぞれ、流量
の算出を行い、流量のデータを出力することにより、常
に同じ出力を得て表示できるものとなる。
【0013】また、さらに、リレーシーケンス回路は、
自己診断警報信号の論理レベルの反転により動作して、
電磁流量計変換器と電磁流量計検出器及び模擬検出器の
接続を切替ることにより、フェイルセーフ機能を持たし
得るものとなる。
【0014】また、接続切替回路は、リレーシーケンス
回路から構成することにより、信頼性を向上し得るもの
となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を用
いて説明する。図1は、本発明の一実施例による電磁流
量計を用いた計測システムのブロック図である。
【0016】電磁流量計検出器100は、1台備えられ
ており、電磁流量計検出器100は、励磁コイル110
と、内部を測定すべき流体が流れる測定管120に取り
付けられた流量検出用の電極130a,130b,13
0cから構成されている。
【0017】励磁コイル110は、励磁端子140a,
140bに接続されている。励磁端子140a,140
bには、変換器側から交流の励磁電圧が供給され、測定
管120に交流磁界を印加している。
【0018】電極130a,130b,130cは、流
量信号端子150a,150b,150cに接続されて
いる。測定管120内を流れる流体に基づく流量信号
は、電極130a,130b,130cにより検出さ
れ、流量信号端子150a,150b,150cを介し
て、変換器側に供給される。
【0019】次に電磁流量計変換器について説明する。
ここでは、マスター電磁流量計変換器200M及びスレ
ーブ電磁流量計変換器200Sの2台の電磁流量計変換
器から構成されている。
【0020】マスター電磁流量計変換器200M及びス
レーブ電磁流量計変換器200Sには、AC100V又
はDC24Vの外部電源から電圧を供給される。マスタ
ー電磁流量計変換器200Mの電源端子210Ma,2
10Mbは、外部電源に、外部電源スイッチSW2−M
及び外部電源スイッチSW1を介して接続されている。
スレーブ電磁流量計変換器200Sの電源端子210S
a,210Sbは、外部電源に、外部電源スイッチSW
2−SM及び外部電源スイッチSW1を介して接続され
ている。通常は、これらの外部電源スイッチSW1,S
W2−M,SW2−Sはいづれもオンとなっており、シ
ステムダウンに伴うマスター電磁流量計変換器200M
からスレーブ電磁流量計変換器200S側への切り替え
時にも、これらの電源スイッチはオンのままである。
【0021】マスター電磁流量計変換器200Mには、
励磁用電源回路220Mが備えられている。励磁用電源
回路220Mは、励磁端子222Ma,222Mbに接
続されている。励磁端子222Ma,222Mbは、通
常は、リレーシーケンス回路300を介して、電磁流量
計検出器100の励磁端子140a,140bに接続さ
れており、励磁用電源回路220Mから供給される交流
の励磁電流によって、励磁コイル110から交流磁界を
発生している。
【0022】マスター電磁流量計変換器200Mには、
増幅回路230Mが備えられている。増幅回路230M
は、流量信号端子232Ma,232Mb,232Mc
に接続されている。流量信号端子232Ma,232M
b,232Mcは、電磁流量計検出器100の流量信号
端子150a,150b,150cに接続されており、
電磁流量計検出器100で検出された流量信号を増幅す
る。また、電磁流量計検出器100の流量信号端子15
0a,150b,150cは、スレーブ電磁流量計変換
器200Sにも接続されているが、この点については後
述する。
【0023】増幅回路230の出力は、A/D変換器2
40Mに接続されており、A/D変換器240Mは、入
力した信号をデイジタル信号に変換する。A/D変換器
240Mの出力は、CPU250Mに接続されている。
CPU250Mは、入力した流量信号に基づいて流量を
演算して算出する。CPU250Mによって算出された
流量は、D/A変換器260Mによって、アナログ信号
に変換された後、出力端子262Mから出力され、例え
ば、上下水道の計測システムのオペレーションルームに
流量のデータとして送られる。
【0024】また、マスター電磁流量計変換器200M
には、CPU制御回路270Mが備えられており、この
CPU制御回路270Mは、CPU制御信号として複数
の同期用制御信号を供給する。このCPU制御信号は、
電源に同期してサンプリングを行うためのクロック信
号、リセット回路の立ち上げタイミング信号、CPUの
CPUのマスターリセットのためのNMI(Non−M
askable−Interrupt)信号等のCPU
を外部から制御するための同期信号を作る。また、この
CPU制御回路270MからのCPU制御信号は、スレ
ーブ電磁流量計変換器200Sにも供給されるが、この
点については、後述する。
【0025】次に、スレーブ電磁流量計変換器200S
の構成について説明する。スレーブ電磁流量計変換器2
00Sには、励磁用電源回路220Sが備えられてい
る。励磁用電源回路220Sは、励磁端子222Sa,
222Sbに接続されている。励磁端子222Sa,2
22Sbは、通常は、リレーシーケンス回路300を介
して、模擬検出器400の励磁端子402a,402b
に接続されている。
【0026】ここで、模擬検出器400は、電磁流量計
検出器100の励磁コイル110とほぼ同等のインダク
タンスを持つコイル410を内臓している。スレーブ電
磁流量計変換器200SのCPU250Sは、各部の動
作チェックを行っているが、その中には、励磁電源回路
220Sが正常に動作して、励磁電流を供給しているか
どうかもチェックされている。従って、励磁電源回路2
20Sの端子222Sa,222Sbをどこにも接続せ
ず、開放端としておくと、励磁電源回路の動作異常と判
断するので、模擬検出器400を用いている。
【0027】スレーブ電磁流量計変換器200Sには、
増幅回路230Sが備えられている。増幅回路230S
は、流量信号端子232Sa,232Sb,232Sc
に接続されている。流量信号端子232Sa,232S
b,232Scは、電磁流量計検出器100の流量信号
端子150a,150b,150cに接続されており、
電磁流量計検出器100で検出された流量信号を増幅す
る。即ち、電磁流量計検出器100で検出された流量信
号は、マスター電磁流量計変換器200M及びスレーブ
電磁流量計変換器200Sの両方に同時に供給される。
【0028】増幅回路230Sの出力は、A/D変換器
240Sに接続されており、A/D変換器240Sは、
入力した信号をデイジタル信号に変換する。A/D変換
器240Sの出力は、CPU250Sに接続されてい
る。CPU250Sは、入力した流量信号に基づいて流
量を演算して算出する。CPU250Sによって算出さ
れた流量は、D/A変換器260Sによって、アナログ
信号に変換された後、出力端子262Sから出力され、
例えば、上下水道の計測システムのオペレーションルー
ムに流量のデータとして送られる。
【0029】また、スレーブ電磁流量計変換器200S
には、制御信号切替回路280Sが備えられており、通
常は、この制御信号切替回路280Sは、マスター電磁
流量計変換器200MのCPU制御回路270Sからの
制御信号を、スレーブ電磁流量計変換器200SのCP
U250Sに供給するように回路を切り替えている。
【0030】マスター電磁流量計変換器200Mとスレ
ーブ電磁流量計変換器200Sは、全く同じタイミング
で信号処理を行う必要がある。特に、外来ノイズなどに
より、マスター電磁流量計変換器200MのCPU25
0Mが瞬間的にリセット/リスタート動作をしたときな
ども、スレーブ電磁流量計変換器200Sも同じタイミ
ングでリスタート動作をする必要があるため、マスター
電磁流量計変換器200Mからスレーブ電磁流量計変換
器200Sに対して、マスター電磁流量計変換器200
MのCPU制御回路270Mから同期用制御信号が与え
られている。この信号により、両変換器は全く同じタイ
ミングで信号処理できるため、両変換器の出力端子26
2M,262Sからは、同一の出力信号が得られる。
【0031】従って、スレーブ電磁流量計変換器200
SのCPU250Sは、マスター電磁流量計変換器20
0MのCPU250Mと同期して流量の演算を行ってい
るので、出力端子262Mと出力端子262Sから出力
される信号は、原則的に同じものとなっている。出力端
子262Mと出力端子262Sからの出力信号は、オペ
レーションルームの表示部に並列的に表示され、両者を
比較することにより、両者が同一であれば、マスター電
磁流量計変換器200Mもスレーブ電磁流量計変換器2
00Sも正常に機能していることが判明する。
【0032】以上のように構成されているので、通常の
動作時には、電磁流量計検出器100は、マスター電磁
流量計変換器200Mの励磁電源回路220Mから供給
される励磁電流によって励磁されており、電極130
a,130b,130cによって検出された流量信号
は、マスター電磁流量計変換器200Mとスレーブ電磁
流量計変換器200Sの双方に同時に送られている。マ
スター電磁流量計変換器200MのCPU250Mと、
スレーブ電磁流量計変換器200SのCPU250S
は、単一のCPU制御回路270MからのCPU制御信
号によって制御され、単一の電磁流量計検出器100か
らの流量信号について流量を求めるように演算をするた
め、得られた結果は同一となり、それぞれ、出力端子2
62M,262Sから出力されて、オペレーションルー
ムの表示部に表示される。従って、両者を比較すること
により、マスター電磁流量計変換器200Mとスレーブ
電磁流量計変換器200Sが正常に動作していることが
容易に認識できる。
【0033】次に、マスター電磁流量計変換器200M
において、システムダウンが発生した場合について説明
する。
【0034】システムダウンの例としては、励磁電源回
路220Mが切れた場合、A/D変換器240Mが故障
した場合やドリフトしている場合、CPU250M内の
RAMやROMが故障した場合、CPU250M本体が
故障した場合がある。この中で、特に、励磁電源回路2
20Mは、100数十Vの高電圧でしかも300mA程
度のパルス励磁をしているので、雷等のインパルスが入
った場合に故障の確立が大きいものである。
【0035】マスター電磁流量計変換器200Mが何ら
かの原因で動作を停止し、システムがダウンすると、C
PU250Mの内部では自己診断機能が動作し、そし
て、自己診断警報信号を送出する。この時、マスター電
磁流量計変換器200Mの励磁電源回路220Mが励磁
電流を停止するか、CPU制御回路270Mからの同期
用制御信号が乱れるため、両変換器の出力はダウンする
が、自己診断警報信号は、リレーシーケンス回路30
0,制御信号切替回路280S及びCPU250Sに伝
達されているので、次の、出力を回復するための動作を
開始する。
【0036】リレーシーケンス回路300は、自己診断
警報信号を受けると、励磁電源回路の切り替えを行う。
リレーシーケンス回路300は、自己診断警報信号の論
理レベルが反転するために、リレー制御回路310の動
作が反転し、今までと逆の接点が接続する。論理レベル
の反転により、動作するため、マスター電磁流量計変換
器200Mがシステムダウンして、動作を停止した場合
でも、フェイルセーフで、スレーブ電磁流量計変換器2
00Sへの切り替えを実施できる。ここで、リレーシー
ケンス回路に代えて、半導体スイッチ回路を用いて、接
続を切り替えるようにしてもよい。なお、リレーシーケ
ンス回路を用いることにより、信頼性は向上する。
【0037】励磁電源回路220Mの励磁端子222M
a,222Mbは、リレーシーケンス回路300の励磁
入力端子320Ma,320Mbに接続され、励磁電源
回路220Sの励磁端子222Sa,222Sbは、リ
レーシーケンス回路300の励磁入力端子320Sa,
320Sbに接続されている。通常は、励磁入力端子3
20Ma,320Mbは、リレースイッチ330Ma,
330Mbを介して、励磁出力端子340Ma,324
Mbに接続され、励磁入力端子320Sa,320Sb
は、リレースイッチ330Sa,330Sbを介して、
励磁出力端子340Sa,324Sbに接続されてお
り、これまでは、電磁流量計検出器100には、マスタ
ー電磁流量計変換器200Mの励磁電源回路220Mか
ら励磁電流が供給されていたわけであるが、マスター電
磁流量計変換器200Mがシステムダウンしたので、今
度は、スレーブ電磁流量計変換器200Sの励磁電源回
路220Sから励磁電流を電磁流量計検出器100に供
給するように、リレー制御回路310が動作して、リレ
ースイッチを切り替える。このリレースイッチの切り替
えにより、それまで使用されていたマスター電磁流量計
変換器200Mの励磁電源回路220Mは、模擬検出器
400に接続し直される。
【0038】この励磁電源回路の切り替えに際して、従
来では、一度に4接点の切り替えを行うことはできない
ため、一旦、マスター電磁流量計変換器200M及びス
レーブ電磁流量計変換器200Sの電源を、外部電源ス
イッチSW1,SW2−M,Sw2−Sを用いてオフに
していたが、リレースイッチを用いることにより、外部
電源をオフにする必要はなくなる。従って、スレーブ電
磁流量計変換器200S内のCPU250Sも電源がオ
フにならないため、電源再投入時のリセット処理は不要
となる。また、電源がオフとならないため、内部RAM
に記憶されていたデータも破壊されることなく、RAM
の初期化をする必要もなく、記憶内容が保持された状態
でリスタートして立ち上げることができる。したがっ
て、流量演算の途中で1時間に1パルス程度の信号を積
算するような積算パルスや、長時間にわたる流量の変化
の具合を示すトレンドデータ等は、それをトレンドグラ
フ等などとして表示部に表示するのに用いられている
が、かかる表示を継続して行える。
【0039】また、制御信号切替回路280Sは、自己
診断警報信号を受けると、CPU制御回路の切り替えを
行う。即ち、これまでは、スレーブ電磁流量計変換器2
00SのCPU250Sには、マスター電磁流量計変換
器200MのCPU制御回路270MからCPU制御信
号が供給されていたわけであるが、マスター電磁流量計
変換器200Mがシステムダウンしたので、今度は、ス
レーブ電磁流量計変換器200SのCPU制御回路27
0SからCPU制御信号をスレーブ電磁流量計変換器2
00SのCPU250Sに供給するように、制御信号切
替回路280Sが動作する。
【0040】また、自己診断警報信号は、スレーブ電磁
流量計変換器200SのCPU250Sにも供給され
る。CPU250Sは、この警報信号に基づいて、スレ
ーブ電磁流量計変換器200Sのリスタート処理を始
め、スレーブ電磁流量計変換器200Sは単独で起動
し、出力を立ち上げる。電源リセット処理の場合には、
時間を要するが、このリスタート処理は、リセット処理
とは異なりRAMの内容を初期化することなく行え、上
述したCPU制御回路270MからCPU制御回路27
0Sへの切り替えに伴うクロックの切り替えによる同期
の取り直しが主であるため、この処理に要する時間が短
くて済む。従って、システム立ち上げに要する時間を短
縮できる。しかも、リスタート処理を行うので、電源を
遮断する必要がないものである。リセット時には、増幅
器が一旦オフとなり、再投入されるので、初期変動を含
むことになるが、リスタート時には電源系、増幅回路系
の変動がなく、すぐに安定な指示を得ることができる。
【0041】リスタートが完了すると、スレーブ電磁流
量計変換器200Sは、内臓した励磁電源回路230S
で電磁流量計検出器100を励磁して、電極130a,
130b,130cより信号を検出して、この電流信号
を内臓したCPU250Sで演算して出力端子262S
より出力する。この結果は、オペレーションルームの表
示部に表示される。上述したように、表示部には、マス
ター電磁流量計変換器200Mからの信号とスレーブ電
磁流量計変換器200Sからの信号が供給されている
が、マスター電磁流量計変換器200M側の表示はもは
や正常な表示ではないので、これに対しては、CPU2
50Mが出力する自己診断警報信号を用いて、表示部を
ブリンク表示する等によって、異常表示を行えばよい。
【0042】これまでの動作は、全て自動的に行われる
ものであり、作業員が介入する余地も無く、極めて短期
間にシステムダウンを回避することが出来る。また、動
作が自動的に行われるため、無人運転も可能となり、流
量計測システムの信頼性向上と、無人運転等による運転
コストの削減にもつながる。
【0043】本実施例によれば、マスター電磁流量計変
換器がシステムダウンした場合でも、変換器の電源をオ
フすることなく、システムの回復のでき、しかも、スレ
ーブ電磁流量計変換器をリセットではなく、リスタート
動作で立ち上げられるため、システムダウン時間が短く
することができる。
【0044】また、電磁流量計を用いた流量計測システ
ムにおいて、変換器の完全な二重化が可能となり、電磁
流量計を2セット使用するよりもはるかに安いコストで
二重化が実現できる。
【0045】また、マスター側変換器が故障した場合で
も、全自動で変換器の切替えが実施できるので、故障時
に電源の切断や再投入を行うための作業員を煩わすこと
無く、最短の時間でシステムダウンを回避することがで
きる。
【0046】また、無人運転をしているような場合で
は、従来は、故障発生から作業員が作業を開始するま
で、多くの時間を費やしていたが、無人でもシステムダ
ウン回避が可能なため、ダウン時間が短く、しかも、上
下水道等のポンプ場での無人運転も可能となり、無人運
転等による運転コストの削減にもつながる。
【0047】したがって、流量計測システムの信頼性向
上と、設備、運転上のコストの削減にも寄与し、極めて
大きな効果が得られる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、電磁流量計を用いた計
測システムのシステムダウン時間が短く、しかも、変換
器の電源をオフすることなく、システムの回復のできる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電磁流量計を用いた計
測システムのブロック図である。
【符号の説明】
100…電磁流量計検出器 110…励磁コイル 130a,130b,130c…電極 140a,140b,402a,402b…励磁端子 150a,150b,150c,232Ma,232M
b,232Mc,232Sa,232Sb,232Sc
…流量信号端子 200M…マスター電磁流量計変換器 200S…スレーブ電磁流量計変換器 210Ma,210Mb,210Sa,210Sb…電
源端子 220M,220S…励磁電源回路 230M,230S…増幅回路 240M,240S…A/D変換器 250M,250S…CPU 260M,260S…D/A変換器 262M,262S…出力端子 270M,270S…CPU制御回路 280S…CPU制御信号切替回路 300…リレーシーケンス回路 310…リレー制御回路 320Ma,320Mb,320Sa,320Sb…励
磁入力端子 340Ma,340Mb,340Sa,340Sb…励
磁出力端子 400…模擬検出器

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定流体に磁界を印加して電極により流体
    の流量に関する電気信号を検出する電磁流量計検出器
    と、 この電磁流量計検出器から検出された電気信号に基づい
    て流量を算出する電磁流量計変換器とを有する電磁流量
    計を用いた計測システムにおいて、 1台の電磁流量計検出器と、 マスター側の電磁流量計変換器及びスレーブ側の電磁流
    量計変換器の2台の電磁流量計変換器と、 上記電磁流量計検出器と同等のインダクタンスを持つ模
    擬検出器と、 上記マスター側の電磁流量計変換器の励磁電源回路を上
    記電磁流量計検出器及び上記模擬検出器のいづれか一方
    に選択的に接続するとともに、上記スレーブ側の電磁流
    量計変換器の励磁電源回路を上記電磁流量計検出器及び
    上記模擬検出器のいづれか他方に選択的に接続する接続
    切替回路と、 上記マスター側の電磁流量計変換器から出力される制御
    信号と、上記スレーブ側の電磁流量計変換器自身から出
    力される制御信号と選択して切り替えて上記スレーブ側
    の電磁流量計変換器のCPUに供給するCPU制御信号
    切替回路とを備え、 上記マスター側の電磁流量計変換器のシステムダウン時
    には、 上記マスター側の電磁流量計変換器が出力する自己診断
    警報信号に基づいて、上記接続切替回路は、上記スレー
    ブ側の電磁流量計変換器の励磁電源回路を上記電磁流量
    計検出器に接続し、 上記CPU制御信号切替回路は、上記スレーブ側の電磁
    流量計変換器自身から出力される制御信号を上記スレー
    ブ側の電磁流量計変換器のCPUに供給し、 さらに、上記スレーブ側の電磁流量計変換器は、リスタ
    ート動作を行うことを特徴とする電磁流量計を用いた計
    測システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電磁流量計を用いた計測
    システムにおいて、 上記電磁流量計検出器の流量信号端子は、それぞれ、上
    記マスター側の電磁流量計変換器及び上記スレーブ側の
    電磁流量計変換器の両方の電磁流量計変換器に接続さ
    れ、両方の電磁流量計変換器は、それぞれ、流量の算出
    を行い、流量のデータを出力することを特徴とする電磁
    流量計を用いた計測システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電磁流量計を用いた計測
    システムにおいて、 上記接続切替回路は、上記自己診断警報信号の論理レベ
    ルの反転により動作して、上記電磁流量計変換器と上記
    電磁流量計検出器及び上記模擬検出器の接続を切替るこ
    とを特徴とする電磁流量計を用いた計測システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電磁流量計を用いた計測
    システムにおいて、 上記接続切替回路は、リレーシーケンス回路であること
    を特徴とする電磁流量計を用いた計測システム。
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