JP3202407B2 - ディスクブレーキ装置付き誘導電動機 - Google Patents

ディスクブレーキ装置付き誘導電動機

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JP3202407B2 JP11017693A JP11017693A JP3202407B2 JP 3202407 B2 JP3202407 B2 JP 3202407B2 JP 11017693 A JP11017693 A JP 11017693A JP 11017693 A JP11017693 A JP 11017693A JP 3202407 B2 JP3202407 B2 JP 3202407B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に電車等の鉄道車両
用主電動機などとして利用される誘導電動機に関し、特
に電動機本体の端部に同軸的にディスクブレーキ装置を
連設した誘導電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄道車両の高速化が進められて来
ているが、その反面、車両の振動・騒音等の低減が求め
られている。これらの問題を解決するために有効な手段
として、車両の軽量化、特に台車のばね下重量の軽減が
あげられる。
【0003】このための一つの対策として、主電動機
(原動機)として搭載される誘導電動機の端部に同軸的
にディスクブレーキ装置を連設すること、即ち電動機と
ディスクブレーキ装置とを一体化することにより、全体
の重量軽減並びに小形化を図る考えがある。
【0004】このディスクブレーキ装置付き誘導電動機
の構成を図4に示す。即ち、図中1は電動機本体を示
し、2はその電動機本体1の端部に同軸的に連設された
ディスクブレーキ装置を示す。
【0005】電動機本体1はVVVFインバータ制御の
かご型誘導電動機と同等のもので、ステータとして固定
子鉄心3及び固定子コイル4と、該固定子鉄心3の両端
側に取り付けた分割フレーム5a,5b及びこれら相互
の継ぎ部材(図示省略)とを備え、このステータの両端
中央部に軸受ハウジング6a,6aを介し軸受(ベアリ
ング)7a,7bを有している。これら両端の軸受7
a,7bを介してロータの回転子軸8を回転自在に支承
している。この回転子軸8には回転子鉄心9とロータバ
ー10並びにエンドリング11が装着されている。
【0006】また、この電動機本体1内のステータやロ
ータの発熱を抑えるべく、一端側のフレーム5aに冷却
風導入口12を設け、ここに図示しないが車体側送風機
からフレキシブルダクトなどを介して冷却風を強制的に
導入するようになっている。この冷却風は矢印で示す如
く電動機本体1内の一端側に入り、そこから固定子鉄心
3と回転子鉄心9との間のギャップG並びに該回転子鉄
心9に貫通した複数の通風孔9aを通って機内を冷却し
ながら他端側に通風して、フレーム5bの排気口13よ
り機外に流出するようになっている。
【0007】ディスクブレーキ装置2は、前記電動機本
体1の回転子軸8の端部に筒状のスプライン軸21を同
心的に嵌着して繋ぎ、このスプライン軸21にスプライ
ン継手22を介して複数枚の回転ディスク23を取付け
る一方、電動機本体1のフレーム5bの外端に一体に設
けたフランジ状支持部5cに固定フレーム24を接合し
て突き合わせボルト等により締結固定し、この内部に複
数枚の固定ディスク25を前記回転ディスク23と一枚
ずつ交互に介在し合うように配設すると共に、これら各
固定ディスク25を制動指令信号により回転ディスク2
3に圧接させる油圧プランジャ26を設けた構成で、そ
の固定ディスク25と回転ディスク23との圧接摩擦力
により電動機本体1の回転子軸8の回転を抑制して車両
にブレーキをかける。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した構
成のディスクブレーキ装置付き誘導電動機では、ディス
クブレーキ装置2の制動時に、固定ディスク25と回転
ディスク23との圧接により摩擦熱が発生し、この熱が
フレーム24内にこもったり、スプライン軸21から電
動機本体1の回転子軸8に伝わり、これにより該回転子
軸8が高温に加熱して熱変形を起こしたり、軸受部(軸
受ハウジング6並びに軸受7b)を加熱して軸受グリ
ースの劣化や軸受7bの寿命の低下を招き、電動機本来
の機能が発揮できなくなる問題がある。
【0009】本発明は前記事情に鑑みなされ、その目的
とするところは、ディスクブレーキ装置の過大な発熱に
も耐え得る冷却構造をもつディスクブレーキ装置付き誘
導電動機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、電動機本体の端部に同軸的にディスクブレ
ーキ装置を連設した誘導電動機において、電動機本体内
に冷却風を導通するための冷却風導入口を設け、この冷
却風導入口から電動機本体内の一端側に冷却風を導入
し、この冷却風を電動機本体内の発熱部である回転子鉄
心と固定子鉄心との間のギャップおよび回転子鉄心に形
成されている通風孔を通して電動機本体の他端側の排気
口から外部に流出させる送風用の通路を設けると共に、
前記冷却風導入口に導入される冷却風の一部を電動機本
体のディスクブレーキ装置側端の軸受部近傍に、電動機
本体の内部に延びるバイパスダクトを介して導くバイパ
ス路を設け、且つこのバイパス路と連通し当該軸受部と
面して回転子軸周りを取り囲む環状通風路を設け、更に
この環状通風路と連通する状態で回転子軸内部を通り抜
ける通風孔を設け、前記冷却風導入口から電動機本体内
に導入されて回転子鉄心と固定子鉄心との間のギャップ
および回転子鉄心に形成されている通風孔を流通して電
動機本体の外部に流出する冷却風とは別に、前記冷却風
導入口に導入される冷却風の一部を電動機本体のディス
クブレーキ装置側端の軸受部近傍に前記バイパス路を通
して導くと共に、更にこのバイパス路から回転子軸周り
の環状通風路および回転子軸内部の通風孔を通して電動
機本体の外部に流出させるようにしたものである。
【0011】前記回転子軸内部の通風孔を通り抜けた冷
却風をディスクブレーキ装置内に導通する構成とするこ
とが望ましい。前記冷却風導入口に導入される冷却風の
一部をバイパス路途中から或いは該導入口から直接ディ
スクブレーキ装置内に導通する分岐孔を設けることが好
ましい。
【0012】
【作用】前記構成のディスクブレーキ装置付き誘導電動
機によれば、冷却風導入口から導入される冷却風が電動
機本体内に通風して、該本体内のステータやロータの発
熱部を冷却する一方、前記冷却風導入口に導入される冷
却風の一部がバイパス路を介して、電動機本体内の発熱
部の熱影響を殆ど受けずに、電動機本体のディスクブレ
ーキ装置側端の軸受部近傍に導か、その軸受部と面し
て回転子軸周りを取り囲む環状通風路を通り、更に回転
子軸内部の通風孔を通り抜けるようになるので、その冷
却風で電動機本体のディスクブレーキ装置側端の軸受部
を効率良く冷却すると共に、回転子軸を内部から効果的
に冷却できて、制動時、ディスクブレーキ装置からの過
大な発熱に耐え得る。即ち、ディスクブレーキ装置が電
動機本体に連設されていても、回転子軸の加熱・変形
や、軸受部の軸受グリース劣化・寿命短縮などを効果的
に抑制できて、電動機本来の機能を発揮できるようにな
る。
【0013】また、前記回転子軸内部の通風孔を通り抜
けた冷却風をディスクブレーキ装置内に導通したり、前
記冷却風導入口に導入される冷却風の一部をバイパス路
途中から分岐孔を介し或いは該導入口から直接分岐孔を
介してディスクブレーキ装置内に導通することで、その
ディスクブレーキ装置内部の冷却も効果的に図れて、更
に冷却性能がアップするようになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1及び図2によ
り説明する。なお、図1は本発明のディスクブレーキ装
置付き誘導電動機の略下半部を省略した縦断面図で、図
2は図1のX−X線に沿う横断面図である。ここで、前
述した図4の構成と重複するものには同一符号を付して
説明の簡略化を図る。
【0015】まず、電動機本体1とディスクブレーキ装
置2は基本的には図4に示したものと同様であり、その
電動機本体1の端部に同軸的にディスクブレーキ装置2
が連設されている。つまり、電動機本体1の回転子軸8
の端部に筒状のスプライン軸21を同心的に嵌着してス
プライン継手22を介し複数枚の回転ディスク23を支
持していると共に、電動機本体1のフレーム5bの外端
フランジ状支持部5cに固定フレーム24を突き合わせ
固定し、この内部に複数枚の固定ディスク25を前記回
転ディスク23と一枚ずつ交互に介在し合うように配設
すると共に、これら各固定ディスク25を制動指令信号
により回転ディスク23に圧接させる油圧プランジャ2
6を設けた構成である。
【0016】こうしたディスクブレーキ装置付き誘導電
動機において、電動機本体1の反ディスクブレーキ側の
フレーム5aの端部に冷却風導入口12が突設され、こ
れに車体側送風機30からフレキシブルダクト31を介
して冷却風を強制的に導入できるようになっている。
【0017】その冷却風導入口12は、内部が仕切壁3
3により略2対1の割合でA,Bに区画されている。そ
の広い区画Aに導入された冷却風は矢印で示す如く電動
機本体1内の一端側に入り、そこから固定子鉄心3と回
転子鉄心9との間のギャップG並びに該回転子鉄心9に
貫通した複数の通風孔9aを通って機内を冷却しながら
他端側に通風し、更にフレーム5bに破線で示す如く形
成した連通穴34を介しディスクブレーキ装置2内の外
周寄りに通風して、その固定フレーム24に形成した排
気口35から機外に流出するようになっている。
【0018】一方、冷却風導入口12に導入される冷却
風の一部が通る区画Bには、バイパス路36が接続され
ている。このバイパス路36は、電動機本体1の補強を
兼ねて該本体1の上面部に長手方向に亘って固着した断
面逆U字形のバイパスダクト37と、この先端部に連通
してフレーム5bに穿設した連通穴38と、この内端に
上端を接続し且つフレーム5b端板内面から及び軸受ハ
ウジング6b内面に縦に亘り固着した断面コ字形のバイ
パスダクト39とで構成されている。このバイパス路3
6により冷却風導入口12からの冷却風の一部を、電動
機本体1内の発熱部の影響を受けずに、ディスクブレー
キ装置側端の軸受部であるハウジング6b近傍に導ける
ようになっている。
【0019】このバイパス路36のバイパスダクト39
下端に連通して環状通風路40が設けられている。この
環状通風路40は、断面L形環状プレートを軸受部であ
るハウジング6bに取付けることで、その軸受ハウジン
グ6bに面して回転子軸8周りを取り囲むように構成さ
れている。
【0020】また、前記回転子軸8内部に複数の通風孔
41が形成されている。これら各通風孔41は、この内
端口41aがL字形に屈曲して前記環状通風路40と連
通する状態に開口され、外端側は該回転子軸8のディス
クブレーキ装置側端面に開口されている。つまり、バイ
パス路36から送り込まれる冷却風が環状通風路40内
を介して回転子軸8内部の通風孔41内を通り抜けるよ
うになっている。
【0021】なお、その回転子軸8内の通風孔41を通
り抜けた冷却風は、そのまま筒状のスプライン軸21内
空間を通って機外に排出させても良いが、この実施例で
は、該スプライン軸21内の空間21aを途中で塞ぐ遮
蔽板42が設けられていると共に、その空間21a内か
ら冷却風をディスクブレーキ装置2内のスプライン継手
22近傍に導通する通風口43がスプライン軸21に形
成されている。
【0022】また、前記バイパス路39を介し導入され
て来る冷却風の一部を、その途中で、即ち前記環状通風
路40に入る手前で、ディスクブレーキ装置2内に導通
する分岐孔44が前記軸受ハウジング6bに形成されて
いる。
【0023】こうした構成のディスクブレーキ装置付き
誘導電動機では、冷却風導入口12の区画Aから導入さ
れる冷却風が電動機本体1内の一端側に入り、そこから
固定子鉄心3と回転子鉄心9との間のギャップG並びに
該回転子鉄心9に貫通した複数の通風孔9aを通って機
内を冷却しながら他端側に通風し、更にフレーム5bの
連通穴34を介しディスクブレーキ装置2内の外周寄り
に通風して、その固定フレーム24の排気口35から機
外に流出するようになる。これにて電動機本体1内のス
テータやロータ並びに軸受部(軸受ハウジング6aや軸
受7a)等の発熱部を効率良く冷却する。
【0024】一方、前記冷却風導入口12の区画Bに導
入される冷却風はバイパス路36を介して、電動機本体
1内の発熱部の熱影響を殆ど受けずに、低温のまま電動
機本体1のディスクブレーキ装置側端の軸受部である軸
受ハウジング6b近傍に導通され、そこから該軸受ハウ
ジング6bと面して回転子軸8周りを取り囲む環状通風
路40を通って、更に回転子軸8内部の複数の通風孔4
1を通り抜けるようになる。
【0025】これにて、環状通風路40内を通る冷却風
が電動機本体1のディスクブレーキ装置側端の軸受部で
ある軸受ハウジング6b及びその内部の軸受7bを効率
良く冷却すると共に、回転子軸8内の通風孔41を通る
冷却風が該回転子軸8を内部から効果的に冷却できて、
制動時、ディスクブレーキ装置2の回転ディスク23と
固定ディスク25の摩擦による過大な発熱に耐え得る。
即ち、ディスクブレーキ装置2が電動機本体1に連設さ
れていても、回転子軸8の加熱・変形や、軸受部の軸受
グリース劣化・寿命短縮などを効果的に抑制できて、電
動機本来の機能を発揮できるようになる。
【0026】また、前記回転子軸8内部の通風孔41を
通り抜けた冷却風がスプライン軸21内の空間21aで
遮蔽板42に遮蔽されて通風口43よりディスクブレー
キ装置2内のスプライン継手22近傍に導通されてか
ら、そのディスクブレーキ装置2内を通って固定フレー
ム24の排気口35から機外に流出するようになる。こ
れにてスプライン継手22を効率良く冷却し、更にディ
スクブレーキ装置2内も冷却するようになる。
【0027】更にまた、前記バイパス路39を介し導入
されて来る低温の冷却風の一部が、その途中の分岐孔4
4からディスクブレーキ装置2内に導通し、そのディス
クブレーキ装置2内部の冷却を効果的に図るようにな
る。
【0028】次に、本発明の他の実施例を図3により説
明する。この実施例は基本的には前述のものと同様であ
るが、ここでは冷却風導入口12を電動機本体1のディ
スクブレーキ装置側のフレーム5b外端のフランジ状支
持部5cに隣接して形成している。
【0029】この場合、冷却風導入口12に導入された
冷却風は、前述とは逆に、電動機本体1内の他端側に入
り、そこから固定子鉄心3と回転子鉄心9との間のギャ
ップG並びに該回転子鉄心9に貫通した複数の通風孔9
aを通って機内を冷却しながら一端側に通風し、その他
端側のフレーム5aに形成した排気口13から機外に流
出するようになる。
【0030】こうした電動機本体1の冷却風導入口12
内の真下に上端を開口してバイパス路36を構成する断
面コ字形のバイパスダクト39がフレーム5b端板内面
から及び軸受ハウジング6b内面に縦に亘り取り付けら
れている。これにて冷却風導入口12に導入される冷却
風の一部を電動機本体1内の発熱部の影響を受けずに、
ディスクブレーキ装置側端の軸受部であるハウジング6
b近傍に導けるようになっている。
【0031】なお、このバイパス路36のバイパスダク
ト39下端には前述同様に環状通風路40が設けられ、
軸受けハウジング6b及び軸受け7bを効率良く冷却す
るようになっていると共に、この環状通風路40内に連
通する状態に複数の通風孔41が回転子軸8内部に形成
されて、その回転子軸8を内部から効果敵に冷却するよ
うになっている。更に前述同様に、通風孔40が開口す
るスプライン軸21内の空間21aに遮蔽板42が設け
られていると共に、そのスプライン軸21に通風口43
が形成されて、スプライン継手22を効率良く冷却し、
更にディスクブレーキ装置2内も冷却するようになって
いる。
【0032】更にまた、前述同様に、前記バイパス路3
9を介し導入されて来る低温の冷却風の一部を、その途
中の分岐孔44からディスクブレーキ装置2内に導通
し、そのディスクブレーキ装置2内部の冷却を効果的に
図るようになっていると共に、前記冷却風導入口12の
内側部にディスクブレーキ装置2内へ連通する分岐孔4
5が形成され、ここからも冷却風導入口12に導入され
る冷却風の一部が直接ディスクブレーキ装置2内に導通
されて、そのディスクブレーキ装置2内の冷却効果を更
に高め得るようになる。
【0033】この図3に示した実施例では、先の実施例
と同等の冷却効果が得られる上に、バイパス路36が短
くて済み、即ち図1に示したバイパスダクト37を廃止
できて全体の小形化及び簡素化が図るようになる。
【0034】
【発明の効果】本発明のディスクブレーキ装置付き誘導
電動機は、前述した如く構成したので、冷却風導入口か
ら導入される冷却風を電動機本体内に通風して、該本体
内のステータやロータの発熱部を冷却できる一方、前記
冷却風導入口に導入される冷却風の一部をバイパス路を
介して、電動機本体内の発熱部の熱影響を殆ど受けず
に、低温のまま電動機本体のディスクブレーキ装置側端
の軸受部近傍の環状通風路に導通し、更に回転子軸内部
の通風孔に通り抜けさせことができ、その冷却風で電動
機本体のディスクブレーキ装置側端の軸受部を効率良く
冷却すると共に、回転子軸を内部から効果的に冷却でき
て、制動時、ディスクブレーキ装置からの過大な発熱に
耐え得、回転子軸の加熱・変形や、軸受部の軸受グリー
ス劣化・寿命短縮などを効果的に抑制できて、電動機本
来の機能を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクブレーキ装置付き誘導電動機
の一実施例を示す略下半部を省略した縦断面図。
【図2】図1のX−X線に沿う横断面図。
【図3】本発明のディスクブレーキ装置付き誘導電動機
の他の実施例を示す略下半部を省略した縦断面図。
【図4】従来のディスクブレーキ装置付き誘導電動機を
示す略下半部を省略した縦断面図。
【符号の説明】
1…電動機本体、2…ディスクブレーキ装置、6b…軸
受ハウジング、8…回転子軸、12…冷却風導入口、2
1…スプライン軸、21a…空間、22…スプライン継
手、36…バイパス路、40…環状通風路、41…通風
孔、42…遮蔽板、43…通風口、44,45…分岐
孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川路 俊一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (56)参考文献 特開 平3−285551(JP,A) 実開 昭62−122457(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 7/102 H02K 5/20 H02K 9/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機本体の端部に同軸的にディスクブ
    レーキ装置を連設した誘導電動機において、電動機本体
    内に冷却風を導通するための冷却風導入口を設け、この
    冷却風導入口から電動機本体内の一端側に冷却風を導入
    し、この冷却風を電動機本体内の発熱部である回転子鉄
    心と固定子鉄心との間のギャップおよび回転子鉄心に形
    成されている通風孔を通して電動機本体の他端側の排気
    口から外部に流出させる送風用の通路を設けると共に、
    前記冷却風導入口に導入される冷却風の一部を電動機本
    体のディスクブレーキ装置側端の軸受部近傍に、電動機
    本体内に延びるバイパスダクトを介して導くバイパス路
    を設け、且つこのバイパス路と連通し当該軸受部と面し
    て回転子軸周りを取り囲む環状通風路を設け、更にこの
    環状通風路と連通する状態で回転子軸内部を通り抜ける
    通風孔を設け、前記冷却風導入口から電動機本体内に導
    入されて回転子鉄心と固定子鉄心との間のギャップおよ
    び回転子鉄心に形成されている通風孔を流通して電動機
    本体の外部に流出する冷却風とは別に、前記冷却風導入
    口に導入される冷却風の一部を電動機本体のディスクブ
    レーキ装置側端の軸受部近傍に前記バイパス路を通して
    導くと共に、更にこのバイパス路から回転子軸周りの環
    状通風路および回転子軸内部の通風孔を通して電動機本
    体の外部に流出させることを特徴とするディスクブレー
    キ装置付き誘導電動機。
  2. 【請求項2】 回転子軸内部の通風孔を通り抜けた冷却
    風をディスクブレーキ装置内に導通する構成としたこと
    を特徴とする請求項1記載のディスクブレーキ装置付き
    誘導電動機。
  3. 【請求項3】 冷却風導入口に導入される冷却風の一部
    をバイパス路途中から或いは該導入口から直接ディスク
    ブレーキ装置内に導通する分岐孔を設けたことを特徴と
    する請求項1又は2記載のディスクブレーキ装置付き誘
    導電動機。
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