JP3202296U - 指掛部を有する多用途包丁 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全、かつ多用途に使用可能な包丁を提供する。【解決手段】多用途包丁は、湾曲した頭部815と、柄の握り部より刀身側に刀身を押すための第1指掛部826と、を有し、頭部は、先端を含め刃付けがされていない部分を有する。【選択図】図12

Description

本考案は、多用途包丁に関する。
近年、共働きが増えた事などから家庭での調理は時短が叫ばれ、まな板で大きな食材を調理する機会が減っている。例えば、スーパマーケットなどでは予め食材が切られて売られている場合が多く、これに伴って家庭内では小さな調理器具を用いて、簡単に調理をまかなうケースが増えてきている。
また、従来の包丁やナイフは先端が尖っている場合が多く、近くにあるだけでもストレスの原因となる可能性が有った。特に子供が居る家庭では、使用する際のみならず置き場所等にも気を配る必要がある。
更に家庭では、例えばパックやパウチの袋を切ったり、肉の筋が切ったりといった細かい作業に対しても、汎用的な大型の包丁を使わねばならないことが多かった。また、長いパン切り包丁のような専用的な刃物を、小さなパンに対して使用することもあった。そこで、このような細かい作業を安全に、かつ多用途に用いることが可能な刃物が求められていた。
そこで例えば、丸い切っ先をプラスチックやゴム等のコーティングで被覆することで、安全に使用できるような形状のナイフが開発されている(例えば、特許文献1)。
実用新案登録第3102983号
ところがこのようなナイフは、切っ先のコーティングが施された部分を調理に利用することは難しい。また、切っ先付近からは完全に切断能が失われているため、この部分が切断対象物に当接しないよう使用しなければならないという問題があった。
そこで本考案は、安全、かつ多用途に使用可能な包丁を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案の多用途包丁は、湾曲した頭部と、柄の握り部より刀身側に刀身を押すための第1指掛部と、を有し、前記頭部は、先端を含め刃付けがされていない部分を有することを特徴とする。
また、前記第1指掛部は、刀身の厚さの2倍以上の厚さとしてもよい。
また、前記第1指掛部の刀身側に凸部を設けられていてもよい。
また、柄の握り部側に引く際に掛ける凸状の第2指掛部が設けられていてもよい。
また、直刃と波刃との両方の刃と、を有していてもよい。
また、前記直刃は、頭部側に形成される前直刃部であってもよい。
また、前記直刃は、顎側に形成される顎直刃部であってもよい。
また、前記刃は、頭部側に形成される前直刃部と、顎側に形成される顎直刃部と、両者に挟まれた波刃と、からなってもよい。
また、前記前直刃部は、刃渡りが10mmから40mmの範囲であってもよい。
また、前記顎直刃部は、刃渡りが10mmから40mmの範囲であってもよい。
また、前記頭部は、立てた状態から少なくとも10度倒しても刃が水平面に当接しないのが望ましい。
また、前記波刃は、凸部分の頂点が尖っていてもよい。
また、前記波刃は、三角形状であってもよい。
また、前記波刃は、微細波刃を有していてもよい。
また、前記刃は、対向する位置に形成された諸刃であってもよい。
また、前記刃が、略S字状に湾曲して峰方向への凹部を形成していてもよい。
本考案によれば、安全、かつ多用途に使用可能な包丁を提供することができる。
(a)本考案の第一の実施形態に係る多用途包丁10の平面図、(b)正面図、(c)底面図、(d)左側面図、(e)右側面図である。 (a)A−A´線断面を矢示方向から見た断面図、(b)B−B´線断面を矢示方向から見た断面図、(c)C−C´線断面を矢示方向から見た断面図である。 多用途包丁10の使用例を説明するための説明図である。 (a)本考案の第二の実施形態に係る多用途包丁20の平面図、(b)正面図、(c)底面図、(d)背面図である。 多用途包丁20の前直刃部216の使用例を示す説明図である。 図6(a)は、本考案の第三の実施形態に係る多用途包丁30の平面図、(b)正面図、(c)背面図である。 (a)多用途包丁30の前直刃部216の使用例を、(b)顎直刃部317の使用例を示す説明図である。 本考案の第四の実施形態に係る多用途包丁40の平面図である。 本考案の第五の実施形態に係る多用途包丁50の平面図である。 本考案の第六の実施形態に係る多用途包丁60の平面図である。 本考案の第七の実施形態に係る多用途包丁70の平面図である。 本考案の第八の実施形態に係る多用途包丁80の平面図、(b)多用途包丁80の使用例を示す説明図である。 (a)〜(c)本考案の第八の実施形態の実施例に係る多用途包丁80a〜cの平面図である。 本考案の第九の実施形態に係る多用途包丁90の平面図、(b)多用途包丁90の使用例を示す説明図である。 本考案の第十の実施形態の実施例に係る多用途包丁100の平面図、(b)多用途包丁100の使用例を示す説明図である。
本考案の実施の形態の例について、以下、図に基づいて説明する。
<第一の実施形態>
図1(a)は、本考案の第一の実施形態に係る多用途包丁10の平面図である。また、図1(b)は多用途包丁10の正面図、図1(c)は底面図、図1(d)は左側面図、図1(e)は右側面図である。
図1(a)〜(e)に示すように、本考案の一態様に係る多用途包丁10は、丸められ湾曲した頭部115を有する刀身11と、柄12と、を有する包丁(ナイフ)である。
具体的に、刀身11は、柄12から露出する刃111が形成される平板状の部材である。刀身11は、ここでは洋包丁と称される両面から刃付けが施された両刃構造の刃先112を有している。さらに、刃111は、刃先112と峰113の交わる頭部115が丸みを帯びた曲線状の構造となっており、略半円形を形成している。なお、頭部115の丸みは例えば曲率半径3mmから16mm、好ましくは5mmから10mmの範囲が好適である。このように、頭部115が略半円形に形成されているため、万が一の際にも利用者に刺さることなく安全である。
図2(a)〜(c)に、刃111の各箇所における断面図を示す。図2(a)は、図1(b)の刃111のA−A´線断面を矢示方向から見た断面図である。図2(b)はB−B´線断面を、図2(c)はC−C´線断面を矢示方向から見た断面図である。
図2(a)に示すように、刃先112の延長線上にある頭部115には、刃付けがされていない。一方、図2(b)及び(c)に示すように、それ以外の部分には、顎114に至るまで刃111が形成されている。
ここで、多用途包丁10の使用例について説明する。図3は、多用途包丁10の使用例を説明するための説明図である。
具体的に、図3は、多用途包丁10を立ててその頭部115を水平面Dに当接させて使用する例を示している。上記したように、頭部115は、刀身91の先端に相当する部分を含む所定の範囲において刃付けがされていない部分を有する。従って、頭部115を水平面Dに当接させながら、多用途包丁60を立てた場合や、10度、好ましくは30度倒した場合でも、刃111が水平面Dに当たらない。具体的には、「刃先に沿う線」が水平面Dに略垂直方向になるように立てた場合、刃111が水平面Dに当たらない。また、「刃先に沿う線」が垂直方向から10度、好ましくは30度になるように多用途包丁60を倒しても、刃111が水平面Dに当たらないよう、頭部115に刃付けがなされていない部分があるのが望ましい。なお、ここで「刃先に沿う線」とは、顎114から頭部115の方向に向かって略直線を描く部分の刃先112に沿った線のことである。また、後述する波刃の場合は、波刃部分を直刃に置き換えて「刃先に沿う線」を求めることができる。
従って、所定の角度立てて水平面Dに頭部115を押し当てれば、刃111が水平面Dを切断することがない。よって例えば、敷紙の上に置かれたチーズやバター等をカットする際、頭部115を押し当てても敷紙を切らずに済む。また、頭部115で取り分けたバターをパンに塗る際には、バターナイフとして使用することもできる。
なお、ここでは刀身が均一な厚さの例を示しているが、頭部方向に向かい徐々に薄くなっても良い。このような刀身によれば、より食材に刃が通り易くなる。更に、ここでは刀身の両面に刃付けしている両刃の例を示しているが、片面のみに刃付けした片刃でも良い。
また、刀身11の素材としては、例えば、鋼鉄、ステンレス鋼、セラミック等を使用することができる。
柄12は、内部に通る中子121と、中子121の周囲に形成される内部材122と、内部材122を覆う外部材123と、からなる。中子121は、図1(b)に示すように、一般的な包丁に使用される中子と同様に形成される板状の部材であり、刀身11と一体に形成されていてもよいし、同素材又は他の素材で形成した後、刀身11に溶接されていてもよい。
なお、本実施形態に係る中子121は、半中子と称され柄12の中間程度にまで通される形状のものとしている。半中子であれば、後述する柄12に中子部分が全て覆われるため、中子が錆びることなく、また、水分の柄内部への進入が無い点で有利である。もちろん、より強度のある形状、例えば、柄12の峰113側のみに通る背通しや、柄12と同形状の本通し等としてもよい。
内部材122は、中子121を覆うよう形成される樹脂製の部材であり、これらは例えばインサート成形により製造できる。すなわち、内部材122の成形型内にインサート品である中子121を装填してそこへ溶融樹脂を注入し、中子121を溶融樹脂で包んで固化させることで一体化させる。この際、中子121に設けられる図示しない貫通孔まで樹脂を満たすことで、内部材122と中子121とを確実に連結固定することができる。
内部材122と中子121との連結法は上記に限らず、例えば、一般的な和包丁のように、貫通孔の変わりに中子121にカギ形状を設けてインサート成形し、固化した樹脂がカギ形状に係合することで両者を連結固定することもできる。また、一般的な洋包丁のように、貫通孔と内部材122を貫く鋲を通してからインサート成形したり、柄を差し込んだ後に高周波を利用して内部を部分的に溶かして固化させたりすることで、連結固定してもよい。
外部材123は、内部材122よりも軟性の樹脂よりなる部材であり、内部材122を覆うように二重成形されている。具体的に、外部材123は、上記中子121と内部材122とを一体化した中間部材をインサート品として、溶融樹脂を一体的に被覆成形する。なお、内部材122の両側面に設けられる計6ヵ所の凸部124が鋲代わりとなって外部材123を貫通することで、両者はしっかりと固定される。また、このような凸部124は、表面が少し窪んでおり、握る際に利用者が指などを引っ掛け易くなっている。なお、凸部124はここでは6ヵ所としているが、いくつであってもよい。
さらに外部材123は、その下部が手指に沿った波型の凹部125が形成された形状となっている。これにより、安定して握り易く、高いグリップ性を実現することができる。なお、凹部125は指2本以上、好適には中指薬指を中心として支えるための、少なくとも2個の凹みを設けることで安定した握りが可能となる。
なお、ここでは外部材123は、内部材122の中央部分を覆うものとし、その両端は内部材122が露出している。このように、応力によって破損の生じやすい柄12と刀身11の接合部を剛性の樹脂からなる内部材122のみで形成することで、強度を高めることができる。また、包丁差しに包丁を収納する際の衝撃にも強く、口金を設けなくともひびやわれ等を生じることがない。
また、内部材122は必ずしも一体でなく、例えばブロックの様に組み合わせて強度を保ち構築されても良い。
ここで、内部材122の素材としては、ポリプロピレン、ABS、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネイト等の、高い機械特性を有する樹脂が適している。また、外部材123の素材としては、例えば、エラストマー、シリコンゴム、フッ素ゴム等の樹脂を使用できる。
このように、柄12がインサート成形及び二重成形により一体に形成されているため、洗いやすく、また、柄の内部に水分や汚れが入り込まずに衛生的である。
以上、第一の実施形態について説明した。本実施の形態に係る多用途包丁10によれば、頭部115に刃111や切っ先が存在しないため、容易かつ安全に利用することができる。また、頭部115を利用する際に刃が敷紙を破いたり、切っ先がまな板等を傷つけたりすることがない。さらに、頭部115をバターナイフ等の他の用途にも使用することもでき、一本で様々な使用が可能である。
<第二の実施形態>
次に、本考案の第二の実施形態について説明する。以下、上述の実施形態と同様の構成を有するものについては同様の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図4(a)は、本考案の第二の実施形態に係る多用途包丁20の平面図である。また、図4(b)は多用途包丁20の正面図、図4(c)は底面図、図4(d)は背面図である。図4(a)〜(d)に示すように、本考案の第二の実施形態に係る多用途包丁20は、刃211が波刃である点で、第一の実施形態に係る多用途包丁10とは異なる。
図示するように、多用途包丁20は波刃を有する刃211を備えている。波刃は頭部115と顎214を除く部分に設けられおり、波刃部218を形成している。なお、波刃は三角形状の三角刃(鋸刃)であってもよい。さらに、先端側には直刃形状の刃が備えられており、前直刃部216を形成している。この波刃部218と前直刃部216とは連続した、片刃の刃である(図4(d)参照)。なお、前直刃部216は、切刃の長さ(刃渡り)が10mm〜40mmの範囲であることが望ましい。
図5は、前直刃部216の使用例を示す説明図である。頭部115を使用する際よりも刀身21を倒すことで、前直刃部216が対象物に当接し切断能を発揮することが可能である。もちろん、水平面Dに対してだけでなく、空中で対象物に接触させて使用することも出来る。これにより、波刃が適した対象物、例えば肉やパン等は波刃部218で、先端部分の直刃が適した対象物、例えば商品包装パッケージや茎野菜等は前直刃部216で容易にカットすることが可能である。
なお、顎214には刃付けがされておらず、安全な曲線形状となっている。頭部115に刃付けがされていない点においては、第一の実施形態と同様である。
このように多用途包丁20によれば、波刃と直刃とを一本の包丁に設け、用途によって使用部位を変えることで、包丁を持ち替えずに様々な調理を行うことが可能である。
<第三の実施形態>
次に、本考案の第三の実施形態について説明する。図6(a)は、本考案の第三の実施形態に係る多用途包丁30の平面図である。また、図6(b)は多用途包丁30の正面図、図6(c)は背面図である。図6(a)〜(c)に示すように、本考案の第三の実施形態に係る多用途包丁30は、刃311が顎直刃部317を有している点で、第二の実施形態に係る多用途包丁20とは異なる。
図示するように、多用途包丁30は顎部分に顎直刃部317を有している。なお、顎直刃部317は、切刃の長さ(刃渡り)が10mm〜40mmの範囲であることが望ましい。また、波刃部318の波刃の凸部分の頂点が尖っており、対象物に引っ掛かり易くなっている。
図7(a)に前直刃部216の使用例を、図7(b)に顎直刃部317の使用例を示す。顎直刃部317の使用時には、前直刃部216の使用時よりもさらに刀身31を倒すことで、顎直刃部317が対象物に当接し切断能を発揮することが出来る。もちろん、水平面Dに対してだけでなく、空中で対象物に接触させて使用することも可能である。これにより、顎部分の直刃が適した対象物、例えば芋類の芽や魚の鱗を容易に除去することが可能である。
このように多用途包丁30は、波刃と直刃とを一本の包丁に設けた上、さらに先端と顎に分け両方に直刃を設けたことで、用途によって使用部位を変えて様々な調理を行うことが可能である。また、波刃が尖っていることで、より柔らかい対象物に対しても掛かりが良く、容易かつ安全にカットすることが出来る。
<第四の実施形態>
次に、本考案の第四の実施形態について説明する。図8は、本考案の第四の実施形態に係る多用途包丁40の平面図である。本考案の第四の実施形態に係る多用途包丁40は、波刃部418に微細波刃(ギザ刃)419を有している点で、上記実施形態とは異なる。
図8に示すように、多用途包丁40の刃411は、上記波刃部218の波刃に、ギザ状の微細波刃419が施されたものである。言い換えれば、これまで説明した波刃の波の1周期の間に、複数の小さな波状の刃が設けられている。微細波刃419は、例えば波刃部418の波刃をさらに細かくしたものであって、先端が尖っていてもよい。また、三角形状の三角刃(鋸刃)であってもよい。
このような構成により、多用途包丁40は、波刃がさらに掛かり良く、柔らかな対象物でも刀身41から逃さずに容易かつ安全にカットすることが可能である。
<第五の実施形態>
次に、本考案の第五の実施形態について説明する。図9は、本考案の第五の実施形態に係る多用途包丁50の平面図である。本考案の第五の実施形態に係る多用途包丁50は、波刃部518がS字状に湾曲している点で、上記実施形態とは異なる。
図9に示すように、多用途包丁50は、刃511が、峰113側に凹んだS字状の波刃部518を形成している。なお、刃511には前直刃部216は設けられておらず、先端まで波刃部518が形成されている。
このような構成により、多用途包丁50は、丸みのある食材、例えばフランスパンやトウモロコシ等が刀身51から滑ったり逃げたりせずに、凹部でしっかり捉えられる。なお、凹部で食材を切断することが難しい場合は、先端側の波刃を使用することで最後までカットが可能である。
<第六の実施形態>
次に、本考案の第六の実施形態について説明する。図10は、本考案の第六の実施形態に係る多用途包丁60の平面図である。本考案の第六の実施形態に係る多用途包丁60は、刀身61に顎直刃部317が設けられておらず、前直刃部216が設けられている点で、第五の実施形態とは異なる。
図10に示すように、多用途包丁60の刃611は、波刃部618と前直刃部216とを有している。なお、波刃部618は波刃の凸部分の頂点が尖っており、対象物に引っ掛かり易くなっている。
このような構成により、多用途包丁60は、固く切り難い食材、例えば筋の多い肉やトウモロコシ、根菜類等を捉えやすい波刃部618で容易かつ安全に切断し始めることができる。なお、最後の部分は先端の直刃でカットすることが可能である。
<第七の実施形態>
次に、本考案の第七の実施形態について説明する。図11は、本考案の第七の実施形態に係る多用途包丁70の平面図である。本考案の第七の実施形態に係る多用途包丁70は、顎が設けられていない点で、上述の実施形態とは異なる。
図11に示すように、多用途包丁70は、刀身71の頭部715が丸められ、顎のない両刃のナイフ型の形状を有している。両刃の刃711は、なだらかな凸形状を描き、頭部715を除く先端側から略中央まで波刃部718が形成され、中央から柄72側に直刃部717が形成されている。なお、直刃部717は波刃部718よりも曲率半径が大きく、より直線に近い。これにより、水平面Dに当接する面積が大きくなるため、切断対象を切断し易い。
このような構成により、多用途包丁70は、波刃部718を、切り難い食材、例えばフランスパンや肉等に使用し、直刃部717を、崩れやすい食材、例えば芋類を切り分け、果物や野菜の皮剥き等に使用することが可能である。このように使い分けることで、何本ものナイフを食卓に容易する必要がなく、また持ち帰る必要もない。
なお、波刃部718と直刃部717の比率はここでは略1:1程度であるが、その用途に応じてどのような比率としてもよい。また、波刃の細かさや先端の角度についても、特に限定するものではない。もちろん、刃の種類についてもこの限りではなく、例えば鋸刃と波刃としてもよい。
<第八の実施形態>
次に、本考案の第八の実施形態について説明する。図12(a)は、本考案の第八の実施形態に係る多用途包丁80の平面図、図12(b)は、多用途包丁80の使用例を示す説明図である。本考案の第八の実施形態に係る多用途包丁80は、左右対称の形状の刀身81を有し、諸刃である点で、上述の実施形態とは異なる。
図12(a)に示すように、多用途包丁80は、頭部815が丸められた、左右対称の刀身81を有している。刀身81には、その対向する位置に、刃811が形成されている。刃811は、頭部815を挟んで2つの直刃部817を有しており、直刃部817は、頭部815を除き先端側から刀身81の略中央まで形成されている。なお、刀身81の略中央から柄82の根本にかけては、刃付けがされていない第1指掛部826が設けられている。すなわち、柄82の握り部827より刀身側に第1掛部826が設けられている。
このような多用途包丁80は、図12(b)に示すように、どちらの直刃部817を下にしても使用が可能である。従って、どちらを下にしても持ち易いよう、多用途包丁80は、左右対称の柄82を備えている。柄82には、両側に凹部125が形成されており、どちらを下にしてもここへ指を掛けることができる。また、略中央から柄82にかけては刃付けがされていない第1指掛部826が形成されており、ここに人差し指を当てて、刀身を食材に押しつける際や、前方に押す様に切る際に力が入れ易く使用することも可能である。
このような構成により、多用途包丁80は、方向を気にすることなく使用することができる。また、左右対称形状の刀身81を有しているため、バターナイフ等としても使い勝手がよく、美観にも優れている。
なお、ここでは諸刃を両方直刃としているが、必ずしもこの限りでは無く、用途によってどのような形状の刃としてもよい。図13(a)は、一方に波刃818aを、他方に微細波刃819aを形成した多用途包丁80aである。図13(b)は、一方に直刃817b、他方に微細波刃819bを形成した多用途包丁80bである。また、一方の刃をさらに2つの刃を組み合わせたものとしても良い。例えば、図13(c)は、一方を、先端側の直刃817cと柄側の波刃818cとを組み合わせた刃とし、他方を微細波刃819cとした多用途包丁80cである。
なお、前述と同じように、第1指掛部826a、826b、826cを設け、ここに人差し指を当てて、刀身を食材に押しつける際や、前方に押す様に切る際に力が入れ易く使用することも可能である。
このように、異なる形状の刃を組み合わせることで、刃物を持ち替えることなく、上下を逆にするだけで異なる食材に対応することができる。
<第九の実施形態>
次に、本考案の第九の実施形態について説明する。図14(a)は、本考案の第九の実施形態に係る多用途包丁90の平面図、図14(b)は、多用途包丁90の使用例を示す説明図である。本考案の第九の実施形態に係る多用途包丁90は、柄92に第1指掛部926が形成されている点で、第八の実施形態とは異なる。
図14(a)に示すように、多用途包丁90は、柄92が、刀身91の刃付位置の手前までを覆っている。柄92には、握り部927より刀身91側に略平坦な(たとえば、凹凸や角の無い)第1指掛部926が刀身91の厚さより少なくとも2倍以上(例えば、2〜15倍)の厚さで形成されている。図14(b)に示すように、ここに人差し指を掛けて使用することができる。例えば、厚みは刀身91が1〜2mmに対し、第1指掛部926は6〜18mm、好ましくは8〜15mmぐらいとする。これにより、刀身91を押しつけた際に指や指の局部に負担がかかりにくくすることができる。さらに柄92は、主に薬指を掛ける凸状の第2指掛部928が設けられている。さらに中指、小指を主に掛けるための凹凸のある部位を備えている。第1指掛部926は、食材や料理を刀身で押しつけたり、前方に押し出すように切ったりする際に力を入れやすくすると共に、第1指掛部926の先には凸部929を設け、指が力を加えた際に前方にすべりにくいようにしている。このために表面はエラストマーなどのすべりにくい素材を使用するのがより効果的である。
第2指掛部928は、食材や料理を引き切りする際に、主に親指や、中指がすべりにくく、力を入れ易くしているものである。また、第1指掛部926と第2指掛部928が併用されることで、力を加えて刀身91の前後移動を繰り返すことが容易にできる。
なお、扱いやすさの観点から、刀身91の長さは柄92の長さの0.3〜0.6、好ましくは、0.4〜0.5とすることができる。
もちろん、上記のような諸刃の刀身に限らず、図15(a)(b)に示す多用途包丁100のような一般的な刀身101に、第1指掛部1026を有する柄102を形成してもよい。すなわち、柄102の凹凸形状の握り部1027より刀身側に、平坦な第1指掛部1026および凸部1029が設けられている。握り部1027側には、第2指掛部1028が設けられている。
このように、柄にそれぞれの指掛部を形成することで、利用者はより安定して、安全に刀身に力を伝えることが可能である。
以上、本考案の実施形態について説明した。なお、上記の実施形態は、本考案の要旨を例示することを意図し、本考案を限定するものではない。本考案の技術的思想の範囲内でさらなる様々な変形が可能である。
例えば、刀身が頭部側で徐々に薄くなる構成としてもよい。このような刀身によれば、より食材に刃が通り易くなる。
さらに、各実施形態及び変形例は、自由に組み合わせることが可能である。
10,20,30,40,50,60,70,80,80a,80b,80c,90,100:多用途包丁、11,21,31,41,51,61,71,81,91,101:刀身、111,211,311,411,511,611,711,811:刃、112:刃先、113:峰、114,214:顎、115,715,815:頭部、12,72,82,92,102:柄、121:中子、122:内部材、123:外部材、124:凸部、125:凹部、216:前直刃部、218,318,418,518,618,718:波刃部、317:顎直刃部、419,819a,819b:微細波刃(ギザ刃)、717,817:直刃部、826,826a,826b,826c,926,1026:第1指掛部、827,927,1027:握り部、928,1028:第2指掛部、929,1029:凸部。

Claims (16)

  1. 湾曲した頭部と、
    柄の握り部より刀身側に刀身を押すための第1指掛部と、を有し、
    前記頭部は、先端を含め刃付けがされていない部分を有する
    ことを特徴とする多用途包丁。
  2. 請求項1に記載の多用途包丁であって、
    前記第1指掛部は刀身の厚さの2倍以上の厚さとした
    ことを特徴とする多用途包丁。
  3. 請求項2に記載の多用途包丁であって、
    前記第1指掛部の刀身側に凸部が設けられている
    ことを特徴とする多用途包丁。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の多用途包丁であって、
    柄の握り部側に引く際に掛ける凸状の第2指掛部が設けられている
    ことを特徴とする多用途包丁。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の多用途包丁であって、
    直刃と波刃との両方の刃と、を有している
    ことを特徴とする多用途包丁。
  6. 請求項5に記載の多用途包丁であって、
    前記直刃は、頭部側に形成される前直刃部である
    ことを特徴とする多用途包丁。
  7. 請求項5に記載の多用途包丁であって、
    前記直刃は、顎側に形成される顎直刃部である
    ことを特徴とする多用途包丁。
  8. 請求項5に記載の多用途包丁であって、
    前記刃は、頭部側に形成される前直刃部と、顎側に形成される顎直刃部と、両者に挟まれた波刃と、からなる
    ことを特徴とする多用途包丁。
  9. 請求項6または8に記載の多用途包丁であって、
    前記前直刃部は、刃渡りが10mmから40mmの範囲である
    ことを特徴とする多用途包丁。
  10. 請求項7または8に記載の多用途包丁であって、
    前記顎直刃部は、刃渡りが10mmから40mmの範囲である
    ことを特徴とする多用途包丁。
  11. 請求項1から10の何れか一項に記載の多用途包丁であって、
    前記頭部は、立てた状態から少なくとも10度倒しても刃が水平面に当接しない
    ことを特徴とする多用途包丁。
  12. 請求項5または8に記載の多用途包丁において、
    前記波刃は、凸部分の頂点が尖っている
    ことを特徴とする多用途包丁。
  13. 請求項5から12の何れか一項に記載の多用途包丁において、
    前記波刃は、三角形状である
    ことを特徴とする多用途包丁。
  14. 請求項5から13の何れか一項に記載の多用途包丁において、
    前記波刃は、微細波刃を有している
    ことを特徴とする多用途包丁。
  15. 請求項5から14の何れかに記載の多用途包丁であって、
    前記刃は、対向する位置に形成された諸刃である
    ことを特徴とする多用途包丁。
  16. 請求項5から15の何れか一項に記載の多用途包丁において、
    前記刃が、略S字状に湾曲して峰方向への凹部を形成している
    ことを特徴とする多用途包丁。
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