JP3198478U - フォークを有する調理器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】アボカド等を安全かつ容易に調理することが可能な調理器具を提供する。【解決手段】調理器具は、把持部12側の末端にフォークを有している。フォークは、所謂二又の爪フォークであり、二本の略平板な針状の爪131を有している。なお、フォークの爪131は、安全のために着脱自在のカバーにより保護されていてもよい。また、爪131の先端部は、目的物に刺さり易いよう先端を形成する斜辺132を備えている。なお、斜辺132は、各爪の幅中心dよりも内側(互いの爪側)に先端が形成されるように設けられている。さらに、斜辺132の終点(上記先端とは逆側の末端)には、爪131の直線部分との段差であり、外側に凸状の顎部133が設けられている。【選択図】図8

Description

本考案は、アボカド等を調理或いは食する際に使用する調理器具に関する。
近年、日本ではアボカドの消費量が上昇している。アボカドは高い栄養価を示し、多くのビタミンEを含む。また、豊富な脂肪分を含むことでも知られるが、これは不飽和脂肪酸であり血中コレステロールを上昇させる心配が少ない。
アボカドはその特徴的な形状から、まず半分に割ってから中央部分にある種子を取り出し、果肉を刻んで或いはそのまま掬って利用されることが多い。半分に割るためには通常、包丁やナイフが使用される。しかしながら、直線的な刃を有する一般的な刃物では、中央に存在する大型の円形種子を避け、周辺の果肉のみを切断することは難しかった。
例えば特許文献1には、アボカドの果肉を切断し、種子を取り出したり潰したりするための専用の調理器具が開示されている。
米国特許出願公開第2014/0017374号
ところがこのような調理器具の備える直線状の刃では、アボカドを半分に割る際、アボカド又は刃を大きく動かして種子の周囲を一周させねばならない。このように円形状の素材の周囲のみを切断する技術は、特に対象となる素材側を固定して調理をするスタイルの文化圏においては難しく、危険が伴うという問題がある。
また、アボカドの種子は周囲が脂肪分の多い果実中に貼り付いて取り出しにくい。これまでは、種子を取り出す際にスプーンやフォークで掘り出したり、刀身の顎に刺して取り出したりすることが一般的であったが、同時に果肉を傷つけ易いという問題があった。
そこで本考案は、アボカド等を安全かつ容易に調理することが可能な調理器具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案の調理器具は、把持部の一端にフォークを備え、前記フォークは、少なくとも二本の爪を備え、前記爪は、外側に凸状の顎部を有していることを特徴とする。
また、前記爪は、その幅中心より内側が先端となるよう形成される斜辺を有していてもよい。
また、前記爪は、円周方向に略均等に配置されていてもよい。
また、前記フォークは、中心に、針状の爪をさらに有していてもよい。
また、前記把持部は、前記フォーク側に滑り止めの段差部を有していてもよい。
また、前記フォークを覆う着脱自在のカバーを有していてもよい。
また、スプーンを備えていてもよい。
また、前記スプーンは、窪んだ湾曲面と、当該湾曲面に貫通孔を有していてもよい。
また、前記貫通孔は長手方向の両端で幅が異なり、一方向に向けて徐々に狭くなってもよい。
また、前記湾曲面の底部に対して略平行な平面である縁部を有していてもよい。
また、湾曲した刃先の湾曲刃先部を有するナイフを備えていてもよい。
また、前記ナイフの刀身は、あご側に近づくほど刃幅が大きくなり、前記湾曲刃先部は、前記あご側では峰とは逆方向へと湾曲し、切っ先側に向かうにつれ直線に近づいてもよい。
また、前記ナイフは、少なくとも半径2mm以上の丸みを有する頭部が設けられており、その先端には刃付けがされていなくてもよい。
本考案によれば、アボカド等を安全かつ容易に調理することが可能な調理器具を提供することができる。
第一の実施形態に係る調理器具1の(a)側面図、(b)上面図である。 第一の実施形態に係る調理器具1の使用例を示す説明図である。 第一の実施形態に係る調理器具1の使用例を示す説明図である。 第一の実施形態に係る調理器具1の使用例を示す説明図である。 第一の実施形態に係る調理器具1の使用例を示す説明図である。 第一の実施形態に係る調理器具1の使用例を説明する図である。 第二の実施形態に係る調理器具2の側面図である。 第二の実施形態に係る調理器具2の使用例を示す説明図である。 第三の実施形態に係る調理器具3の正面図である。 第三の実施形態に係る調理器具3の側面図である。 第三の実施形態に係る調理器具3の使用例を示す説明図である。 第三の実施形態に係る調理器具3の使用例を示す説明図である。 他の実施例に係る調理器具の使用例を示す説明図である。 他の実施例に係る調理器具の使用例を示す説明図である。 他の実施例に係る調理器具の側面図である。 他の実施例に係る調理器具の側面図である。 他の実施例に係る調理器具の側面図である。 他の実施例に係る調理器具の側面図である。 他の実施例に係る調理器具の(a)斜視図及び(b)使用例を説明する図である。
本考案の実施の形態について、以下、図に基づいて説明する。
<第一の実施形態>
図1に、本考案の第一の実施形態に係る調理器具1の(a)側面図、(b)上面図を示す。
図1に示すように、調理器具1は、湾曲した刃先(湾曲刃先部)111を有するナイフ11と、把持部12と、を有する包丁(ナイフ)である。
具体的に、ナイフ11は、把持部12から露出する刃部分である。ナイフ11は、ここでは洋包丁と称される両面から刃付けが施された両刃構造の略S字形状に湾曲した刃先111を有する刀身を備えている。さらに、ナイフ11は、刃先111と峰112の交わる先端部が丸みを帯びており、半円形を形成することで安全な頭部(切っ先)113を形成している。また、刃先111の延長線上にある頭部113の先端には刃付けがされていないため、刃先111が形成されるのはその半ばまでである。
なお、頭部113の丸みは例えば半径3mmから16mm、好ましくは5mmから10mmの範囲が好適である。また、刃先111の長さは、例えば、8から20cm、好ましくは9から13cmの範囲が好適である。このように、頭部113が略半円形に形成されているため、万が一の際にも利用者に刺さることなく安全である。
刃先111は、中央c付近からあご115までは、峰112とは逆方向へと大きく湾曲し、下方向への曲線を描いている。この曲線は一旦、峰112と略平行な直線に近づいたのち、頭部113に達すると今度は峰112側へと湾曲して、上方向への曲線を描く略S字形状となっている。なお、ナイフ11の刃幅hは、刃元114側へ近づくほど刀身の刃幅hが大きくなるよう形成されている。この刃幅hは、あご115において最も大きな値となる。このような構造により、ナイフ11は、アボカドの種子に中央c付近が当接した際に、あご115側が種子よりも下まで深く切り込むことができるようになっている。
なお、ナイフ11の中央cとあご115の刃幅hは、例えば、15〜40mmの範囲、好ましくは17〜30mmの範囲が好適である。また、ナイフ11の素材としては、例えば、鋼鉄、ステンレス鋼、セラミック等を使用することができる。
把持部12は、内部に通る中子121と、中子121の周囲に形成される内部材122と、内部材122を覆う外部材123と、からなる。中子121は、図1(b)に示すように、一般的な包丁に使用される中子と同様に形成される板状の部材であり、ナイフ11と一体に形成されていてもよいし、同素材又は他の素材で形成した後、ナイフ11に溶接されていてもよい。
なお、本実施形態に係る中子121は、半中子と称され把持部12の中間程度にまで通される形状のものとしている。半中子であれば、後述する把持部12に中子部分が全て覆われるため、中子が錆びることなく、また、水分の柄内部への進入が無い点で有利である。もちろん、より強度のある形状、例えば、把持部12の峰側のみに通る背通しや、把持部12と同形状の本通し等としてもよい。
内部材122は、中子121を覆うよう形成される樹脂製の部材であり、これらは例えばインサート成形により製造できる。すなわち、内部材122の成形型内にインサート品である中子121を装填してそこへ溶融樹脂を注入し、中子121を溶融樹脂で包んで固化させることで一体化させる。この際、中子121に設けられる図示しない貫通孔まで樹脂を満たすことで、内部材122と中子121とを確実に連結固定することができる。
内部材122と中子との連結法は上記に限らず、例えば、一般的な和包丁のように、貫通孔の変わりに中子121にカギ形状を設けてインサート成形し、固化した樹脂がカギ形状に係合することで両者を連結固定することもできる。また、一般的な洋包丁のように、貫通孔と内部材122を貫く鋲を通してからインサート成形したり、柄を差し込んだ後に高周波を利用して内部を部分的に溶かして固化させたりすることで、連結固定してもよい。
外部材123は、内部材122よりも軟性の樹脂よりなる部材であり、内部材122を覆うように二重成形されている。具体的に、外部材123は、上記中子121と内部材122とを一体化した中間部材をインサート品として、溶融樹脂を一体的に被覆成形する。なお、内部材122の両側面に設けられる計6ヵ所の凸部124が鋲代わりとなって外部材123を貫通することで、両者はしっかりと固定される。また、このような凸部124は、表面が少し窪んでおり、握る際に利用者が指などを引っ掛け易くなっている。なお、凸部124はここでは6ヵ所としているが、いくつであってもよい。
さらに外部材123は、その下部が手指に沿った波型の凹部125が形成された形状となっている。これにより、安定して握り易く、高いグリップ性を実現することができる。なお、凹部125は指2本以上、好適には中指薬指を中心として支えるための、少なくとも2個の凹みを設けることで安定した握りが可能となる。
なお、ここでは外部材123は、内部材122の中央部分を覆うものとし、その両端は内部材122が露出したまま残される。このように、応力によって破損の生じやすい把持部12とナイフ11の接合部を剛性の樹脂からなる内部材122のみで形成することで、強度を高めることができる。また、包丁差しに包丁を収納する際の衝撃にも強く、口金を設けなくともひびやわれ等を生じることがない。
また、内部材は必ずしも一体でなく、例えばブロックの様に組み合わせて強度を保ち構築されても良い。
ここで、内部材122の素材としては、ポリプロピレン、ABS、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネイト等の、高い機械特性を有する樹脂が適している。また、外部材123の素材としては、例えば、エラストマー、シリコンゴム、フッ素ゴム等の樹脂を使用できる。
このように、把持部12がインサート成形及び二重成形により一体に形成されているため、洗いやすく、また、柄の内部に水分や汚れが入り込まずに衛生的である。
ここで、調理器具1の使用例について説明する。図2及び図3は、調理器具1の使用例を説明するための説明図である。
図2に、アボカドを半分に切る際に調理器具1を使用した例を示す。まず、調理器具1のナイフ11を頭部113から斜めにアボカドに挿し込む。すると刃先111の中央付近がやがて種子Sに当たる。その状態のまま把持部12を押し下げてナイフ11を回動させるように動かすと、湾曲した刃先111が種子Sのカーブに沿って当接し、あご115側を果肉Fに深く切り込ませることができる。これにより、一度の動きでアボカドの果肉Fのほぼ半球に切り込みを入れることが可能となる。続いて逆の半球側に対し同じ動作を行えば、簡便にアボカドを半分に割ることができる。
また、あご115側を果肉Fに深く切り込ませたあとに、種子Sに刃の湾曲した凹み部を載せる様にしながら果肉Fを1回転させることで、簡便に刃を一周させて切ることもできる。この様に種に刃の湾曲した凹み部を載せることで刃がずれにくく、安定して安全に切ることができる。さらに、ナイフ11が前滑りしたとき、湾曲した凹み部が種の曲面に当たり引っかかることで、それ以上の前滑りを停止する効果が有る。
図3は、半分に割った後に種子Sを取り出したアボカドをスライスする際に調理器具1を使用した例である。その際、調理器具1のナイフ11は中央c付近が凹んでいるため、利用者は、そのまま押し切りしても最後まで切断できないと思い、自然とこの凹みを避けて頭部113側を使用することになる。すると、図示するように、柔らかい素材に好適な引き切りの動作が生じる。利用者は、無意識に誘発された引き切りによって、崩れやすいアボカドの果肉Fを潰さずに美しくスライスすることができる。
図4は、半分に割った後に種子Sを取り除き、皮Rに覆われたままのアボカドをカットする際に調理器具1を使用した例である。上記示したように、調理器具1のナイフ11の頭部113の先端は、刃付けがされていない。よって、図示するように、頭部113を深く挿し込んで皮Rに当接させても皮Rには切れ目は入らず、果肉Fのみをカットすることができる。
図5は、果肉Fをマス目状にカットする際に調理器具1を使用した例である、上記したような工程により、皮Rを付けたまま、果肉Fをマス目状にカットすることが可能である。粘着性に富んだアボカドは皮から分離しにくいが、果肉Fに細かな切込みを先に入れることによって、皮Rから分離しやすくなる。またその際、皮Rを傷つけないことにより、容易に果肉Fを掘り出すことができ、手も汚さず調理しやすい。
なお、皮を剥く際にも、湾曲した刃先111がアボカドの球面に沿うため滑り難く剥き易い。また、それは球面の野菜や果物であれば同様である。図6は、リンゴの皮むきに調理器具1を使用した例である。湾曲した刃先111は球面にフィットしやすく、刃先111がから滑りしにくく、直線状の刃先よりも安全で剥きやすくなる。
以上、第一の実施形態について説明した。本実施の形態に係る調理器具1によれば、アボカドを半分に分割、皮むき、スライスを、一本で安全かつ容易に行うことができる。上記これらの一連の操作は、他の野菜や果物、例えばマンゴーや桃等にも応用できる。
<第二の実施形態>
次に、本考案の第二の実施形態について説明する。以下、上述の実施形態と同様の構成を有するものについては同様の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図7は第二の実施形態に係る調理器具2の側面図、図8は、調理器具2の使用例を説明するための説明図である。図7に示すように、本考案の第二の実施形態に係る調理器具2は、把持部12側の末端にフォーク13が形成されている点で、第一の実施形態に係る調理器具1とは異なる。
調理器具2は、把持部12側の末端にフォーク13を有している。図8に示すように、フォーク13は、所謂二又の爪フォークであり、二本の略平板な針状の爪131を有している。なお、フォーク13の爪131は、安全のために着脱自在のカバー14により保護されていてもよい。また、爪131の先端部は、目的物に刺さり易いよう先端を形成する斜辺132を備えている。なお、斜辺132は、各爪の幅中心dよりも内側(互いの爪側)に先端が形成されるように設けられている。さらに、斜辺132の終点(上記先端とは逆側の末端)には、爪131の直線部分との段差であり、外側に凸状の顎部133が設けられている。
このような構成により、例えば種子Sに爪131を押し当てると、斜辺132が刺さって互いの爪131側への応力が加わり両爪は内側へと撓り変形する。やがて、両爪の外側に設けられた凸状の顎部133までが種子S内に埋まると、当該応力は開放され、変形した両爪が元に戻ろうとして広がり、その力で種子Sを保持する。これにより、爪131で種子Sをグリップし、果肉Fから引き抜くことが可能となる。
なお、爪131の素材としては、ステンレス等の金属や、セラミックス等の硬質な素材が適している。
さらに、把持部12のフォーク13側には、利用者が爪131を目的物に挿す際に力を掛け易いよう、段差部126が設けられている。これにより、フォーク13側方向へ力を掛けても指が滑りにくく、容易に爪131を種子Sへと刺すことができる。
このように、本実施の形態に係る調理器具2によれば、上記実施形態のような効果に加え、アボカドの種子を取り除く際にも使用することができる。さらに、果肉を刺して取り分けることも可能である。上記これらの種取りは、他の野菜や果物、例えばマンゴーや桃等にも応用できる。
<第三の実施形態>
次に、本考案の第三の実施形態について説明する。図9は第二の実施形態に係る調理器具3の正面図、図10は調理器具3の側面図である。図示するように、本考案の第三の実施形態に係る調理器具3は、ナイフ11に代わりスプーン15が設けられている点で、調理器具2とは異なる。
図に示すように調理器具3は、スプーン15と、把持部12と、フォーク13を有している。スプーン15は、匙部151と、匙部151に設けられた複数の貫通孔152と、平らな縁部153と、を有している。なお貫通孔152は、長手方向の一方で最も幅が広くなり、他方で最も幅が狭くなるよう形成されている。ここでは、縁部153側で最も幅が広くなり、匙部151の中央に向かうにつれ、徐々に幅が狭くなる。
匙部151は、一般的なスプーンの匙部151と同様に、窪んだ湾曲面を有している。このような湾曲面の縁は平らに成形されており、縁部153を形成している。縁部153は、匙部151の底部に対して略平行な平面となっており、目的物の表面に挿し入れ易くなっている。これにより例えば、アボカドの果肉を皮から取り外す際、果肉の縁に容易に挿し入れることが出来る。また、直接果肉を食する際にも、舌触りが良く好適である。
図11に、マス目状に切り目を入れた果肉Fを、皮Rから掬い取って分離させる際の使用例を示す。果肉Fは粘着性があるにも関わらず、縁部153によってスムーズに匙部151を挿し込み、脂肪質の滑りを伴って浮き上がるように各片を掬い取ることが出来る。また、匙部151形成される複数の貫通孔152が果肉Fとの接触面を減少させ、各片がスプーンに張り付かず、離れを良くすることができる。
図12に、角状の果肉Fをスプーン15で潰す際の使用例を示す。匙部151を果肉Fに押し当てると、貫通孔152から果肉Fがある程度潰れた状態で逃げるため、縁部153の外側に果肉を弾くことなく、潰し易い。さらにその際、貫通孔152の先端側の幅広の部分が先に果肉Fに押し付けられ、その後、徐々に幅が狭い部分へと果肉Fが絞り込まれてゆくことで、細かく潰すことができる。また、逆方向に押した場合には、貫通孔152の狭いほうから徐々に広くなることで、孔を通過する果肉Fの量が増え、抵抗感が徐々に増して、ざっくりと潰すことができる。このように、目的物を滑らせず、マッシャーとしても高い効果を得られる。
なお、これらの作業を皮R中で行えば、他の調理器具や周囲を汚さず、効率的である。もちろん、水切りに使用することもできる。なお、貫通孔152の数はここでは3ヵ所としているが、いくつであっても良い。
このように、本実施の形態に係る調理器具3によれば、上記実施形態のような効果に加え、アボカドの果肉を皮から取り外したり、潰したり、混ぜたり、食したりと、あらゆる面で使用することができる。上記これらの作業は、他の野菜や果物、例えば、マンゴーや桃、キウイ、ジャガイモ等のマッシャーとしても応用できる。
以上、本考案に係る調理器具の各実施形態について説明した。なお、本考案に係る調理器具は上記に限らず、さらに多くの代替物、修正および変形例が当業者にとって明らかである。また、上記各実施形態や変形例における各特徴をそれぞれ組み合わせて用いることもできる。
例えば、図13(a)に示すように、ナイフ11の頭部113側をより下垂させ、略C字形状の刃先111を形成してもよい。このような形状とすることで、図13(b)に示すように、あご115側と同時に、頭部113側の刃が果肉Fにより深く挿し込まれ、容易に半分に分割することが可能となる。なお、このような場合でも、刃先111の中央c付近には凹みが形成されるため、スライスの際に引き切りを誘発する効果を変わらず有している。特に本変形例においては、図15(a)に示すように、刃先111の平面に対する接触面積が小さいため、利用者はより刃先111を意識して引き切りをするようになる。
またさらに、図14(a)(b)に示すように、ナイフ11の頭部113の形状をなだらかな角状に形成してもよい。このような形状とすることで、図15(b)に示すように、引き切りの際に平面への接触面積が大きくなり、安定した操作が可能となる。また、本変形例においては、峰側先端116が刃先側先端117よりも長くとられている。よって、図16(a)に示すような第一の実施形態に係るナイフ形状では、皮Rの際まで深く切り込む構成であったが、図16(b)に示すような本変形例に係るナイフ形状によれば、峰側先端116と刃先側先端117との差Tの分だけ、皮Rから離れた位置に切り込みが入る。これにより、より皮Rを傷つけることなく、柔らかな種子の周辺のみの果肉をカットすることが可能である。
また例えば、図17に示すように、フォーク13の爪131について、先端から外側に形成された斜辺132とは別に、内側に形成される斜辺134を備える構成としても良い。このような斜辺134により、爪131の先端はさらに鋭角となり、目的物に刺さり易くなる。またその際、斜辺134の幅L1よりも斜辺132の幅L2が大きく形成されているため、両爪の内側への撓りを利用したグリップ力には影響がない。
さらに例えば、図18に示すように、フォーク13は、両爪131の間に、更なる爪135を備える構成としてもよい。爪135を、他の爪131より長い針状の爪とすることで、目的物に狙いを定めやすい。また、先に爪135が刺さることにより、目的物が滑らず安定した状態で、両外側の二本の爪131を刺すことができる。なお、フォーク13の爪は、上記二又や三又に限らず、何本としてもよい。
また例えば、フォーク13の爪131の側面や斜面を、波歯状や鋸歯状としてもよい。
またさらに、フォーク13の爪131の配置は同一平面に設けることに限定されない。例えば、図19(a)は十字状に爪131を設けたものを示す。本例においては、上記実施形態の顎部133よりも把持部12側へと大きく突出した顎部136を設け、抜けにくい構成としている。
また、このようなフォーク13の使用用途は、種の抜き取りに限定されない。例えば、食材を加工する際に、固定するために用いてもよい。図19(b)に、ピーラーなどで調理を行う際に、フォーク13で食材を刺して固定している例を示す。特に近年、ピーラーは皮むきだけではなく、大根、人参、キュウリ等を薄切り加工する際に用いられることが多くなってきている。このようにピーラーで引く作業を行う際に爪131で食材を固定する事で、食材が安定し安全に作業を行うことができる。また、食材が小さくなってきても最後まで残さず調理でき、さらにピーラーの刃による怪我を避ける事ができるなど、有用性が高い。
もちろん、爪131は十字状(四本)だけでなく、二本以上の爪を円周方向に略均等に配置してもよい。
また本考案に係る調理器具は上記実施形態に限らず、ナイフ、フォーク、スプーンのそれぞれを単独で備えていても良いし、どのような組み合わせであっても良い。また、フォークやスプーンも、ナイフと同様にインサート成型することが可能である。
1・2・3:調理器具、11:ナイフ、111:刃先、112:峰、113:頭部、114:刃元、115:あご、116:峰側先端、117:刃先側先端、12:把持部、121:中子、122:内部材、123:外部材、124:凸部、125:凹部、126:段差部、13:フォーク、131:爪、132:斜辺、133・136:顎部、134:内側斜辺、135:爪、14:カバー、15:スプーン、151:匙部、152:貫通孔、153:縁部。

Claims (13)

  1. 把持部の一端にフォークを備え、
    前記フォークは、少なくとも二本の爪を備え、
    前記爪は、外側に凸状の顎部を有している
    ことを特徴とする調理器具。
  2. 請求項1に記載の調理器具であって、
    前記爪は、その幅中心より内側が先端となるよう形成される斜辺を有する
    ことを特徴とする調理器具。
  3. 請求項1または2に記載の調理器具であって、
    前記爪は、円周方向に略均等に配置されている
    ことを特徴とする調理器具。
  4. 請求項3に記載の調理器具であって、
    前記フォークは、中心に、針状の爪をさらに有する
    ことを特徴とする調理器具。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の調理器具であって、
    前記把持部は、前記フォーク側に滑り止めの段差部を有する
    ことを特徴とする調理器具。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載の調理器具であって、
    前記フォークを覆う着脱自在のカバーを有する
    ことを特徴とする調理器具。
  7. 請求項1から6の何れか一項に記載の調理器具であって、
    さらにスプーンを備える
    ことを特徴とする調理器具。
  8. 請求項7に記載の調理器具であって、
    前記スプーンは、窪んだ湾曲面と、当該湾曲面に貫通孔を有する、
    ことを特徴とする調理器具。
  9. 請求項8に記載の調理器具であって、
    前記貫通孔は長手方向の両端で幅が異なり、一方向に向けて徐々に狭くなる
    ことを特徴とする調理器具。
  10. 請求項8または9に記載の調理器具であって、
    前記湾曲面の底部に対して略平行な平面である縁部を有する
    ことを特徴とする調理器具。
  11. 請求項1から10の何れか一項に記載の調理器具であって、
    さらに、湾曲した刃先の湾曲刃先部を有するナイフを備える
    ことを特徴とする調理器具。
  12. 請求項11に記載の調理器具であって、
    前記ナイフの刀身は、あご側に近づくほど刃幅が大きくなり、
    前記湾曲刃先部は、前記あご側では峰とは逆方向へと湾曲し、切っ先側に向かうにつれ直線に近づく
    ことを特徴とする調理器具。
  13. 請求項11または12に記載の調理器具であって、
    前記ナイフは、少なくとも半径2mm以上の丸みを有する頭部が設けられており、その先端には刃付けがされていない
    ことを特徴とする調理器具。
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