JP3201138B2 - クリーニングブレードの製造方法 - Google Patents

クリーニングブレードの製造方法

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JP3201138B2
JP3201138B2 JP11202194A JP11202194A JP3201138B2 JP 3201138 B2 JP3201138 B2 JP 3201138B2 JP 11202194 A JP11202194 A JP 11202194A JP 11202194 A JP11202194 A JP 11202194A JP 3201138 B2 JP3201138 B2 JP 3201138B2
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一英 津田
康仁 鈴木
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写機等の感
光ドラム外周面に残留するトナーを除去するクリーニン
グブレードの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機は、光導電体表面層付の
感光ドラムの外周面を一様に帯電させ、被複写体の被複
写像を介して感光ドラムの外周面を露光することにより
静電潜像を形成し、この静電潜像にトナーを付着させて
トナー像を形成し、このトナー像を複写紙等に転写する
ことにより複写を行なっている。そして、複写を行った
後、感光ドラムの外周面上に残留するトナーをクリーニ
ングブレードにより除去している。
【0003】このクリーニングブレード1は図1に示す
ように、金属製の支持部2の一端側にウレタンエラスト
マー等により形成されたブレード部4を接着剤層3によ
り一体化して構成されている。また、このクリーニング
ブレード1は図3に示すように、金属製の支持部2の一
端側に接着剤を塗布し乾燥させて接着剤層3を形成させ
た後、上金型5と下金型6で構成される成形型のブレー
ド部形成用のキャビティ7内に支持部2の一端側を接着
剤層3が上金型5と下金型6で押圧された状態で配置
し、キャビティ内7にブレード部形成材料を注入し硬化
させることにより形成されていた。そして、支持部とブ
レード部を一体化する接着剤としては熱硬化性樹脂系接
着剤および熱可塑性樹脂系接着剤が使用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、熱硬化性樹脂
系接着剤は溶剤で希釈したものを塗布、乾燥させて使用
しているため、形成される接着剤層の膜厚が薄くなった
り、接着剤成分として硬度の大きいものを使用している
ため、ブレード部形成材料を注入し硬化させた時に、支
持部と成形型の隙間からバリが発生し、支持部の基準面
にブレード部形成材料が付着しクリーニングブレードの
寸法精度が低下するという問題があった。そのため、バ
リ仕上げ作業が必要となり、生産性の面で大きな問題を
有していた。
【0005】また、熱可塑性樹脂系接着剤は成形型の熱
と型締圧力により変形して支持部と成形型の隙間をシー
ルし、バリの発生は防止できる。しかし、成形品を脱型
し、取り出すためには接着剤を固化させなければなら
ず、金型を冷却する必要がある。そのため、成形型の加
熱・冷却の繰り返しが必要になり熱効率が悪くなる。従
って、成形サイクルが長くなり、多数の成形型が必要に
なるという問題が発生していた。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、支持部と成形型の隙間からバリが発生すること
のない生産性に優れたクリーニングブレードの製造方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のクリーニングブレードの製造方法は、支持部
とブレード部を接着剤層を介して一体化したクリーニン
グブレードの製造方法であって、固形分が5〜20%の
熱硬化性樹脂系接着剤を前記支持部の一端側に塗布し乾
燥させて鉛筆硬度が6H以下の接着剤層を形成した後、
上金型と下金型で構成される成形型のブレード部形成用
のキャビティ内に前記支持部の一端側を接着剤層が上金
型と下金型で押圧された状態で配置し、前記キャビティ
内にブレード部形成材料を注入し硬化させると同時に前
記接着剤層を硬化させて支持部とブレード部を一体化す
ることを要旨とする。
【0008】また、本発明のクリーニングブレードの製
造方法は、支持部とブレード部を接着剤層を介して一体
化したクリーニングブレードの製造方法であって、固形
分が5〜20%の熱硬化性ゴム系接着剤を前記支持部の
一端側に塗布し乾燥させて鉛筆硬度が6H以下の接着剤
層を形成した後、上金型と下金型で構成される成形型の
ブレード部形成用のキャビティ内に前記支持部の一端側
を接着剤層が上金型と下金型で押圧された状態で配置
し、前記キャビティ内にブレード部形成材料を注入し硬
化させると同時に前記接着剤層を硬化させて支持部とブ
レード部を一体化することを要旨とする。
【0009】ここで、熱硬化性樹脂系接着剤としてはウ
レタン樹脂系接着剤、シリコン樹脂系接着剤、エポキシ
樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、ユリア樹脂系
接着剤、メラミン樹脂系接着剤、ポリエステル樹脂系接
着剤、ポリイミド樹脂系接着剤等を使用することができ
る。
【0010】また、熱硬化性ゴム系接着剤としては天然
ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ニトリルブ
タジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、
ブチルゴム等のゴムに、樹脂、充填剤、可塑剤、老化防
止剤、加硫促進剤等の薬品を配合したゴム組成物を有機
溶剤に溶解したものを使用することができる。
【0011】本発明のクリーニングブレードの製造方法
は、熱硬化性樹脂系接着剤および熱硬化性ゴム系接着剤
の固形分が5〜20%のものを用いることに特徴があ
る。すなわち、固形分が5%未満では膜厚が薄くなるた
め支持部と成形型のシール性が悪くなり、固形分が20
%を超えると乾燥性が悪く生産性が低下するからであ
る。
【0012】また、本発明のクリーニングブレードの製
造方法は、熱硬化性樹脂系接着剤および熱硬化性ゴム系
接着剤を支持部の一端側に塗布し乾燥させた鉛筆硬度が
6H以下の接着剤層を形成したことに特徴がある。すな
わち、鉛筆硬度が6Hを超えると、接着剤層が変形しに
くくなり、支持部と成形型のシール性が悪くなるからで
ある。なお、鉛筆硬度はJIS K5400に基づいて
測定を行った。
【0013】
【作用】本発明のクリーニングブレードの製造方法は、
固形分が5〜20%の熱硬化性樹脂系接着剤および熱硬
化性ゴム系接着剤を支持部の一端側に塗布し乾燥させて
鉛筆硬度が6H以下の接着剤層を形成させた後、上金型
と下金型で構成される成形型のブレード部形成用のキャ
ビティ内に支持部の一端側を接着剤層が上金型と下金型
で押圧された状態で配置したので、支持部を成形型で固
定した時、接着剤層が容易に弾性変形もしくは塑性変形
し、支持部と成形型の隙間をシールすることができる。
また、キャビティ内にブレード部形成材料を注入し硬化
させると同時に接着剤層を硬化させるようにしたので、
加熱状態でも接着剤に粘性がなく、接着剤が成形型に付
着することがない。
【0014】
【実施例】以下、本発明のクリーニングブレードの製造
方法を詳細に説明する。
【0015】まず、L字状の亜鉛メッキ鋼板からなる支
持部2の一端側に表1および表2に示す接着剤を塗布
し、常温で放置し乾燥もしくは熱処理を行うことにより
接着剤層3を形成した。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】ついで、図2に示すように下金型6の上に
支持部2の一端側を配置したのち、図3に示すように上
金型5と下金型6を加圧する。この時、成形型には上金
型5と下金型6でキャビティ7が形成され、支持部2の
一端側に形成された接着剤層3は一部がキャビティ7内
に位置し、残りの部分が上金型5と下金型6で押圧され
る。なお、上金型5および下金型5の温度は135℃、
型締圧力は3kg/cm2であった。
【0019】ブレード部形成材料として下記に示すプレ
ポリマーに架橋剤として1,4−ブタンジオールおよび
トリメチロールプロパンを配合したものを用いた。
【0020】[プレポリマー] ポリエステルポリオール 100部 イソシアネート 35部 (NCO含量 6.2%)
【0021】そして、ブレード部形成材料を前記キャビ
ティ7内に注型し硬化脱型させたのち、所定寸法に切断
しアフターキュアを行った。次いで、室温で養生させ、
図1に示す支持部2とウレタンエラストマーからなるブ
レード部4が接着剤層3を介して一体化したクリーニン
グブレード1を得た。なお、ブレード部4の硬度はHs
70(JIS K6301)であった。
【0022】以上のようにして得られた実施例品1〜
5,比較例品1〜6について、以下に示す方法により、
接着力、乾燥性、バリシール性、脱型時の成形型の冷却
の要否について調べた。
【0023】[接着力]10mm幅に切断したクリーニ
ングブレードの支持部とブレード部を治具に取り付け
て、25mm/分の引張速度で引張試験を行った。剥離
強度が3kg/cm以上で支持部と接着剤層の間で剥離
の見られなかったものを○、剥離強度が3kg/cm以
下もしくは支持部と接着剤層の間で剥離の見られたもの
を×とした。
【0024】[乾燥性]支持部に接着剤を塗布し、常温
で10分間乾燥させた後、支持部の接着剤塗布部分同士
を重ね合わせた。1分間放置した後、互いに引き離す時
にタック性のないものを○、タック性のあるものを×と
した。
【0025】[バリシール性]ブレード部形成材料を前
記キャビティ7内に注型し硬化脱型させた時、支持部に
ブレード部形成材料のバリのないものを○、バリのある
ものを×とした。
【0026】表1および表2の結果から、実施例品1〜
5は接着力、乾燥性、バリシール性等のすべての特性が
良好であった。一方、比較例品1,3は乾燥性、比較例
品2は接着力およびバリシール性、比較例品4,5はバ
リシール性、比較例品6は生産性(脱型時の金型の冷
却)にそれぞれ問題があるのがわかる。
【0027】
【発明の効果】本発明のクリーニングブレードの製造方
法は、固形分が5〜20%の熱硬化性樹脂系接着剤およ
熱硬化性ゴム系接着剤を支持部の一端側に塗布し乾燥
させて鉛筆硬度が6H以下の接着剤層を形成させた後、
上金型と下金型で構成される成形型のブレード部形成用
のキャビティ内に支持部の一端側を接着剤層が上金型と
下金型で押圧された状態で配置したので、支持部への不
要なバリの侵入を防ぐことができ、バリ取り工程をなく
すことができる。従って、生産性を向上させることがで
きる。また、キャビティ内にブレード形成材料を注入
し硬化させると同時に接着剤層を硬化させるようにした
ので、成形型へのバリの付着がなく、金型清掃工程が不
要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリーニングブレードの構成を示す図である。
【図2】クリーニングブレードの製造方法を示す図であ
る。
【図3】クリーニングブレードの製造方法を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 クリーニングブレード 2 支持部 3 接着剤層 4 ブレード部 5 上金型 6 下金型 7 キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/10 - 21/12 B08B 1/00 - 1/04 B08B 5/00 - 13/00 A47L 1/00 - 1/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部とブレード部を接着剤層を介して
    一体化したクリーニングブレードの製造方法であって、 固形分が5〜20%の熱硬化性樹脂系接着剤を前記支持
    部の一端側に塗布し乾燥させて鉛筆硬度が6H以下の接
    着剤層を形成した後、上金型と下金型で構成される成形
    型のブレード部形成用のキャビティ内に前記支持部の一
    端側を接着剤層が上金型と下金型で押圧された状態で配
    置し、前記キャビティ内にブレード部形成材料を注入し
    硬化させると同時に前記接着剤層を硬化させて支持部と
    ブレード部を一体化することを特徴とするクリーニング
    ブレードの製造方法。
  2. 【請求項2】 支持部とブレード部を接着剤層を介して
    一体化したクリーニングブレードの製造方法であって、
    固形分が5〜20%の熱硬化性ゴム系接着剤を前記支持
    部の一端側に塗布し乾燥させて鉛筆硬度が6H以下の接
    着剤層を形成した後、上金型と下金型で構成される成形
    型のブレード部形成用のキャビティ内に前記支持部の一
    端側を接着剤層が上金型と下金型で押圧された状態で配
    置し、前記キャビティ内にブレード部形成材料を注入し
    硬化させると同時に前記接着剤層を硬化させて支持部と
    ブレード部を一体化することを特徴とするクリーニング
    ブレードの製造方法。
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