JP3200963B2 - バーコータによる塗布方法および塗布装置 - Google Patents

バーコータによる塗布方法および塗布装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非連続性基板にバー
コータを用いて塗布する塗液量の調整ができるバーコー
タによる塗布方法および塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】バーコータによる塗布方法は可とう性
連続フィルム(ウェブ)に均一塗布を行う一般的な方法
である。図5は従来のバーコータによる塗布装置を非連
続性基板に適用した場合の工程図である。非連続性
基板としてここでは液晶カラーテレビ等に使用される
板厚1.1mmのガラス基板5を用いている。図5(a)
において、バーコータ1は塗布液2が溜められた塗布液
パン3に一部浸されて回転している。ニップローラ4は
バーコータ1との間隔をガラス基板5の板厚よりわずか
に狭く約0.9mm程度に設定されて回転している。バー
コータ1とニップローラ4は周速が同一になるよう回転
数が設定されている。ニップローラ4は表面がゴム(図
示せず)でカバーされたローラで、ガラス基板5をバー
コータ1に適当な圧力で押しつけるとともに、ガラス基
板5との摩擦によってガラス基板5を搬送する働きをも
つ。バーコータ1は図6に示すように金属丸棒6の外周
に細い金属ワイヤ7を密に巻回したものである。図5
(a)に示すように、ガラス基板1は搬送ローラ(図示
せず)によって塗布部に運ばれてきて、ニップローラ4
バーコータ1の間隙に導入され、図5(b)のように
ガラス基板5の裏面に塗布液が塗布される。
【0003】図7の塗布部の詳細図によって、塗布のメ
カニズムを説明すると、バーコータ1の回転に伴って塗
布液パン3の塗布液2をピックアップして、走行してい
るガラス基板5に塗布して塗膜8を形成する。この際、
ガラス基板5とバーコータ1との接触部において塗布液
の計量が行われて所望の塗布量のみがガラス基板5に
塗布される。他は新たに供給されてくる塗布液ととも
に液溜り9を形成し、定常状態においては塗布液は液
溜りを介してガラス基板5に塗布される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述し
た従来の方法によれば塗布開始時において、液溜りが
(液溜りが定常状態に達するまで)十分発達しておら
ず、ガラス基板5の先端部の塗膜が薄くなる傾向があ
った。塗膜が薄くなると、ガラス基板5内において膜
厚の平坦な部分の割合が低下し、ガラス基板5の利用率
が悪くなる。
【0005】また、ガラス基板5の板厚よりも狭く設定
されたニップローラ4とバーコータ1の間隙にガラス基
板5が挟み込まれるため、ガラス基板5の先端部がバー
コータ1に衝突してガラスが欠けて塗膜に影響を及ぼ
したり、バーコータ1が損傷を受けたりする問題もあっ
た。特に、基板サイズが大きくなると、ガラス基板5の
撓みも大きくなり、それだけガラス基板5とバーコータ
1との衝突の影響は甚大であった。
【0006】本発明はこのような従来のバーコータによ
塗布方法の問題点を解決し、非連続性基板の塗布膜
均一性を向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、非連続性基板が回転しているバーコータ
上に到着してから、回転停止しているニップローラとの
間隔を所定の値に設定して基板を挟み込み、その後ニッ
プローラを回転させて基板を搬送し塗布を開始すること
である。
【0008】
【作用】上記した手段によれば、ニップローラとバーコ
ータとの間に非連続性の基板を挟み、バーコータの回転
により十分な液溜りを形成した後、ニップローラが回転
して塗布を開始するので基板先端部の膜厚均一性が向
上する。また、ニップローラとバーコータとの間隙を十
分保った状態で基板を挟み込んで塗布を行うので、基板
バーコータとの衝突を避け、ガラス欠けやバーコータ
の損傷を防ぐことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1のバーコ
ータによる塗布方法の概略工程図に基づき説明する。図
1(a)において、バーコータ11は塗布液12が満た
された塗布液パン13に浸されて回転している。ニップ
ローラ14は回転を停止し、かつバーコータ11との間
隔をガラス基板15の板厚よりも十分広く保った位置に
ある。ガラス基板15は搬送ローラ(図示せず)によっ
て塗布部に運ばれてくる。16は光反射センサーであ
り、図1(a)ではガラス基板15によって光が反射さ
れ、ガラス基板15が光反射センサー16上に存在して
いることを、バーコータによる塗布装置の制御部17に
信号として送っている。光反射センサー16とバーコー
11の回転中心軸との距離は、ガラス基板15の全長
にほぼ等しく設定されている。
【0010】図1(b)において、ガラス基板15が
ーコータ11上に到着すると、光反射センサー16から
ガラス基板15は外れ、光反射センサー16上にガラス
基板15が存在しなくなったことを制御部17に信号と
して送る。すると制御部17は運転プログラムに従っ
て、塗布液パン13バーコータ11をそのまま一体的
に昇降装置(図示せず)によって上昇する。またニップ
ローラ14も同昇降装置により下降し、バーコータ11
とニップローラ14の間隔が約0.9mm程度に設定さ
れ、ガラス基板15を挟み込む(図1(c))。この時
バーコータ11は回転しているため、図2に示すよう
に、ガラス基板15が停止したまま、バーコータ11の
後ろ側に液溜り18が形成されて発達する。その後、図
1(d)に示すようにニップローラ14自体を回転さ
、塗布を開始する。ガラス基板先端部を塗布するとき
から十分な液溜りが存在するため、塗膜の厚みは塗布開
始からすばやく一定値に立ち上がる。また、ガラス基板
が到着してからニップローラ14とバーコータ11で挟
み込むので、ガラス基板15の先端がバーコータ11に
衝突することがなく、ガラス基板15とバーコータ11
のどちらにも損傷を与えることがない。
【0011】図3は本発明の実施例による塗布方法を用
いた場合の、基板先端部の膜厚分布を示したものであ
る。塗布液として富士ハントエレクトロニクステクノロ
ジー(株)製のカラーモザイクCG−2000を使用
し、ワイヤー径160μmのバーコータを用いて塗布速
度2m/minで塗布した場合の結果である。ガラス基板1
の大きさは幅400mm、全長320mmである。曲線A
で示すように基板最先端部に未塗布部分があるが、基板
先端から約10mmで塗膜は一定値に立ち上がっている。
また曲線Bで示すように従来方法で塗布した結果と比べ
て、大幅に膜厚均一範囲が広がっている。
【0012】次に、本発明の第2の実施例を図4のバー
コータによる塗布方法の概略工程図に基づき説明する。
図4(a)において、バーコータ21は塗布液22が満
たされた塗布液パン23に浸されて回転している。ニッ
プローラ24は回転を停止し、かつバーコータ21との
間隔をガラス基板25の板厚よりも十分広く保った位置
にある。ガラス基板25は搬送ローラ(図示せず)によ
て塗布部に運ばれてくる。26はガラス基板25の存
在を検知するための光反射センサーである。図4(a)
ではガラス基板25が光反射センサー26上にさしかか
り、ガラス基板25によって光が反射され、ガラス基板
15が光反射センサー26上に到着したことを、バーコ
ータによる塗布装置の制御部27に信号として送るとこ
ろである。制御部27は塗布速度と、光反射センサー2
6とバーコータ21の回転中心軸との距離から、ガラス
基板25の先端がバーコータ21上に到着する時間を算
出し、図4(b)において、ガラス基板25がバーコー
21上に到着すると、制御部27は運転プログラムに
従って、塗布液パン23、バーコータ21をそのまま一
体的に昇降装置(図示せず)によって上昇させる。また
ニップローラ24も同昇降装置により下降し、バーコー
21とニップローラ24の間隔が約0.9mm程度に設
定され、ガラス基板25を挟み込む(図4(c))。こ
の時バーコータ21は回転しているため、図2に示すよ
うに、ガラス基板25が停止したまま、バーコータ21
の後ろ側に液溜りが形成されて発達する。その後、図4
(d)に示すようにニップローラ24自体を回転させ
塗布を開始する。ガラス基板25の先端部を塗布すると
きから十分な液溜りが存在するため、塗膜の厚みは塗布
開始からすばやく一定値に立ち上がる。
【0013】なお、第2の実施例において、光反射セン
サー26は基板先端の到着を検出したが、ガラス基板2
後端が通過したことを検出して、ガラス基板25が
塗布部に到着する時間を算出してもよい。
【0014】この第2の実施例のバーコータによる塗布
方法を用いた場合の基板先端部の膜厚分布も図3の場合
と同様であった
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、非連続性の基板を回転しているバーコータと回
転停止しているニップローラで挟み込んで、まず基板の
先端部に所定の膜厚を確保し、その後ニップローラ自体
を回転させて基板を搬送し塗布液を塗布するようにした
ものであり、従って基板先端部の膜厚の立ち上がりが速
く、基板内の膜厚平坦範囲が広い、優れた塗布基板を得
ることができる。従って非連続性基板の広い範囲を有
効面として使用でき、その結果、カラー液晶テレビのカ
ラーフィルターの画素形成に本発明の方法を用いれば、
画面全体均一な画像を得ることができる。さらに、基板
バーコータに衝突することがなくなるので、基板の欠
け、バーコータの損傷等による塗布膜の欠陥・製造歩留
まり低下等を防ぐことができ、その結果、良質な塗布基
板を安価に提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバーコータによる塗布方法の第1の実
施例を示す工程図
【図2】その塗布部の詳細を示す断面図
【図3】本発明の塗布方法を用いた場合と、従来の塗布
方法を用いた場合の基板先端部の膜厚分布を示す図
【図4】本発明のバーコータによる塗布方法の第2の実
施例を示す工程図
【図5】従来の塗布方法の工程図
【図6】バーコータの側面図
【図7】従来の塗布部の詳細を示す断面図
【符号の説明】
11 バーコータ 12 塗布液 13 塗布液パン 14 ニップローラ 15 ガラス基板(非連続性の基板) 16 光反射センサー 18 液溜り
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−155966(JP,A) 特開 平3−146168(JP,A) 実開 平2−70764(JP,U) 実開 平2−75171(JP,U) 実開 昭61−12731(JP,U) 実公 昭57−57822(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 1/02 102 B05C 13/02 B05D 1/28 B05D 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗布液パン内の塗布液中に一部浸され回転
    しているバーコータを備え、前記バーコータ上に非連続
    基板が到着してから、回転停止しているニップロー
    ラと前記バーコータの間隔を所定の値まで狭めて前記基
    板を挟み込み、その後前記ニップローラ自体を回転させ
    て前記基板を搬送し、塗布を開始することを特徴とする
    バーコータによる塗布方法。
  2. 【請求項2】非連続性基板がバーコータ上に到着した
    ことを検出する方法として、前記基板導入側にバーコ
    ータの中心軸から前記基板のほぼ全長に等しい距離
    てて設置した光反射センサーにより前記基板後端部の
    光反射がなくなったことを検出することを特徴とする
    求項1記載のバーコータによる塗布方法。
  3. 【請求項3】非連続性基板がバーコータ上に到着した
    ことを検出する方法として、前記基板導入側に設置し
    た光反射センサーにより基板の先端または後端が通過し
    た信号から、バーコータ上に基板が到着する時間を算出
    することを特徴とする請求項1記載のバーコータによる
    塗布方法。
  4. 【請求項4】塗布液パン内の塗布液中に一部浸され回転
    しているバーコータと、前記バーコータ上に非連続性
    基板が到着したことを検出する検出手段と、前記検出手
    段の動作により回転停止しているニップローラと前記
    ーコータの間隔を所定の値まで狭めて前記基板を挟み込
    む手段と、前記基板の挟み込み後前記ニップローラ自体
    を回転させるニップローラ回転手段とを備え、前記ニッ
    プローラ回転手段の動作により前記基板を搬送し塗布を
    開始することを特徴とするバーコータによる塗布装置。
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JP2012226038A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 Sumitomo Chemical Co Ltd 光学フィルムの製造方法、偏光板および画像表示装置
WO2014023716A1 (en) * 2012-08-09 2014-02-13 Dsm Ip Assets B.V. Roll coating process and apparatus
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JP6237700B2 (ja) * 2015-05-28 2017-11-29 コニカミノルタ株式会社 用紙加湿装置及び画像形成システム

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