JP3200951B2 - 遠心分離機の温度制御装置 - Google Patents
遠心分離機の温度制御装置Info
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- JP3200951B2 JP3200951B2 JP10698792A JP10698792A JP3200951B2 JP 3200951 B2 JP3200951 B2 JP 3200951B2 JP 10698792 A JP10698792 A JP 10698792A JP 10698792 A JP10698792 A JP 10698792A JP 3200951 B2 JP3200951 B2 JP 3200951B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は冷凍機付き遠心分離機の
様に、冷凍機を装置し正確な温度制御を要求される機器
の冷凍機及び温度の制御機構に関するものである。
様に、冷凍機を装置し正確な温度制御を要求される機器
の冷凍機及び温度の制御機構に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ロータ回転室であるエバポレータの底部
に温度検出素子を設け、エバポレータの温度を検出す
る。この温度検出値により冷凍機及びヒータを制御しエ
バポレータの温度を制御し、エバポレータからの輻射熱
によってロータ温度を設定温度に制御する。エバポレー
タからの伝熱は輻射によるため熱容量が大きいと単位時
間当りの温度変化は少なく、冷凍機の動作不良により温
度制御に異常が生じても、その検出を温度表示値あるい
は過温度検出で検出するまでには、かなりの時間を要
し、場合によっては、貴重なロータ内の試料を壊してし
まうことがあった。冷凍機の動作異常を速やかに検出す
る手段が必要とされていた。
に温度検出素子を設け、エバポレータの温度を検出す
る。この温度検出値により冷凍機及びヒータを制御しエ
バポレータの温度を制御し、エバポレータからの輻射熱
によってロータ温度を設定温度に制御する。エバポレー
タからの伝熱は輻射によるため熱容量が大きいと単位時
間当りの温度変化は少なく、冷凍機の動作不良により温
度制御に異常が生じても、その検出を温度表示値あるい
は過温度検出で検出するまでには、かなりの時間を要
し、場合によっては、貴重なロータ内の試料を壊してし
まうことがあった。冷凍機の動作異常を速やかに検出す
る手段が必要とされていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は、冷凍機
の動作不良が生じても、エバポレータからの伝熱は輻射
によっており熱容量が大きいと単位時間当りの温度変化
は少なく冷凍機の動作不良により温度制御に異常が生じ
ても、その検出を温度表示値あるいは過温度検出で検出
するまでには、かなりの時間を要し、場合によっては貴
重な試料を壊してしまうという問題があった。本発明の
目的はこの動作異常を温度制御の中で速やかに検出する
ことにある。
の動作不良が生じても、エバポレータからの伝熱は輻射
によっており熱容量が大きいと単位時間当りの温度変化
は少なく冷凍機の動作不良により温度制御に異常が生じ
ても、その検出を温度表示値あるいは過温度検出で検出
するまでには、かなりの時間を要し、場合によっては貴
重な試料を壊してしまうという問題があった。本発明の
目的はこの動作異常を温度制御の中で速やかに検出する
ことにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】試料を収容するロータ
と、ロータを収容し且つ温度検出素子の配される遠心室
と、遠心室の周上に配される冷凍パイプと、冷凍パイプ
を冷却するための冷凍機とを有し、更に遠心室の輻射熱
により前記ロータの温度を調整する制御手段とを備えた
遠心分離機において、ロータの実測温度が設定温度より
大きい場合に前記冷凍機を稼動させ、温度検出素子が冷
凍機の稼動開始時に検出する第１の温度と冷凍機の稼動
開始から所定時間経過後に温度検出素子が検出する第２
の温度とを比較し、第２の温度が第１の温度より所定値
以上下がらない場合には、冷凍機が異常であると判定す
る判別手段を設けることにより達成される。
と、ロータを収容し且つ温度検出素子の配される遠心室
と、遠心室の周上に配される冷凍パイプと、冷凍パイプ
を冷却するための冷凍機とを有し、更に遠心室の輻射熱
により前記ロータの温度を調整する制御手段とを備えた
遠心分離機において、ロータの実測温度が設定温度より
大きい場合に前記冷凍機を稼動させ、温度検出素子が冷
凍機の稼動開始時に検出する第１の温度と冷凍機の稼動
開始から所定時間経過後に温度検出素子が検出する第２
の温度とを比較し、第２の温度が第１の温度より所定値
以上下がらない場合には、冷凍機が異常であると判定す
る判別手段を設けることにより達成される。
【０００５】
【作用】エバポレータに実装した温度検出素子が検知す
る温度をＴｍとし、設定温度をＴｓとするとＴｍがＴｓ
より高い範囲にあって冷凍機をＯＮしたとき冷凍機ＯＮ
からＮ分経過後のＴｍは冷凍機ＯＮ時に比べると温度勾
配は下がっているはずである。
る温度をＴｍとし、設定温度をＴｓとするとＴｍがＴｓ
より高い範囲にあって冷凍機をＯＮしたとき冷凍機ＯＮ
からＮ分経過後のＴｍは冷凍機ＯＮ時に比べると温度勾
配は下がっているはずである。
【０００６】冷凍機ＯＮ時にサンプリングしたエバポレ
ータの温度検出素子が検知した温度をＴｉとしＮ分経過
後のサンプリング温度をＴｏとすると （１）Ｔｍ＞Ｔｓのとき （ａ）Ｔｏ≧Ｔｉ−α（α：係数）のとき冷凍機の動作
異常として運転を停止させる。
ータの温度検出素子が検知した温度をＴｉとしＮ分経過
後のサンプリング温度をＴｏとすると （１）Ｔｍ＞Ｔｓのとき （ａ）Ｔｏ≧Ｔｉ−α（α：係数）のとき冷凍機の動作
異常として運転を停止させる。
【０００７】（ｂ）Ｔｏ＜Ｔｉ−αのときは動作正常と
して判定する。
して判定する。
【０００８】 （２）Ｔｍ≦Ｔｓのとき エバポレータを加熱する制御であり試料を破壊すること
はないので制御が（ａ）項の条件になってから冷凍機の
動作の検知を行うよう動作させる。
はないので制御が（ａ）項の条件になってから冷凍機の
動作の検知を行うよう動作させる。
【０００９】
【実施例】図１は遠心分離機の構造を示したものであ
る。図において生物細胞等の試料を入れたロータ１が遠
心室であるエバポレータ４内にて回転している。エバポ
レータ４は冷凍パイプ６とヒータ５が、その周上に巻き
付けられており冷凍パイプ６は冷凍機２からの勾配にて
冷却される。エバポレータ４の温度を温度検出素子３に
て検出し、冷凍機２ヒータ５をＯＮ−ＯＦＦ動作するこ
とによりエバポレータの温度を制御し、エバポレータの
輻射熱によりロータ１の温度が制御される。温度検出素
子３が検出する温度をＴｍとし、設定温度をＴｓとする
とＴｍ＞Ｔｓのとき冷凍機ＯＮからＮ分後のＴｍの温度
勾配は下がるはずである。図２において温度検出素子３
の温度Ｔｍをサンプリングするタイマを操作させる。冷
凍機をＯＮさせると、ＯＮと同時に冷凍機の異常を検出
するＮ分タイマをＯＮさせる。それと同時にＴｍの初期
データＴｉをＴｉ＝Σ Ｔｋ／ｎにて記憶し、上述の異
常検出タイマがＮ分経過後のＴｍのデータＴｏをＴｏ＝
Σ Ｔn／ｎにて記憶し、更に冷凍機２の稼動開始時に
温度検出素子３が検出する第１の温度Ｔｉと冷凍機２の
稼動開始から所定時間経過後に温度検出素子３が検出す
る第２の温度Ｔｏを比較し、Ｔｏ≧Ｔｉ−α（α：定
数）なら、即ち第２の温度が第１の温度より所定値以上
下がらない場合には、冷凍機２が異常（故障）であると
判定し、警報を発して運転を停止する。Ｔｏ＜Ｔｉ−α
の時は正常とする。Ｔｍ＜Ｔｓはヒータオンのモードな
のでＴｍ＞Ｔｓ条件で検出すればよい。
る。図において生物細胞等の試料を入れたロータ１が遠
心室であるエバポレータ４内にて回転している。エバポ
レータ４は冷凍パイプ６とヒータ５が、その周上に巻き
付けられており冷凍パイプ６は冷凍機２からの勾配にて
冷却される。エバポレータ４の温度を温度検出素子３に
て検出し、冷凍機２ヒータ５をＯＮ−ＯＦＦ動作するこ
とによりエバポレータの温度を制御し、エバポレータの
輻射熱によりロータ１の温度が制御される。温度検出素
子３が検出する温度をＴｍとし、設定温度をＴｓとする
とＴｍ＞Ｔｓのとき冷凍機ＯＮからＮ分後のＴｍの温度
勾配は下がるはずである。図２において温度検出素子３
の温度Ｔｍをサンプリングするタイマを操作させる。冷
凍機をＯＮさせると、ＯＮと同時に冷凍機の異常を検出
するＮ分タイマをＯＮさせる。それと同時にＴｍの初期
データＴｉをＴｉ＝Σ Ｔｋ／ｎにて記憶し、上述の異
常検出タイマがＮ分経過後のＴｍのデータＴｏをＴｏ＝
Σ Ｔn／ｎにて記憶し、更に冷凍機２の稼動開始時に
温度検出素子３が検出する第１の温度Ｔｉと冷凍機２の
稼動開始から所定時間経過後に温度検出素子３が検出す
る第２の温度Ｔｏを比較し、Ｔｏ≧Ｔｉ−α（α：定
数）なら、即ち第２の温度が第１の温度より所定値以上
下がらない場合には、冷凍機２が異常（故障）であると
判定し、警報を発して運転を停止する。Ｔｏ＜Ｔｉ−α
の時は正常とする。Ｔｍ＜Ｔｓはヒータオンのモードな
のでＴｍ＞Ｔｓ条件で検出すればよい。
【００１０】図３は上述の制御をフローチャートで表わ
したものである。
したものである。
【００１１】
【発明の効果】本発明によれば、ロータの実測温度が設
定温度より大きい場合に前記冷凍機を稼動させ、温度検
出素子が冷凍機の稼動開始時に検出する第１の温度と冷
凍機の稼動開始から所定時間経過後に温度検出素子が検
出する第２の温度とを比較し、第２の温度が第１の温度
より所定値以上下がらない場合には、冷凍機が異常であ
ると判定する判別手段を設けることで、運転中に冷凍機
の動作を常に確認することができ、動作異常によるロー
タ内の試料の破壊を防止することができる。
定温度より大きい場合に前記冷凍機を稼動させ、温度検
出素子が冷凍機の稼動開始時に検出する第１の温度と冷
凍機の稼動開始から所定時間経過後に温度検出素子が検
出する第２の温度とを比較し、第２の温度が第１の温度
より所定値以上下がらない場合には、冷凍機が異常であ
ると判定する判別手段を設けることで、運転中に冷凍機
の動作を常に確認することができ、動作異常によるロー
タ内の試料の破壊を防止することができる。
【図１】 本発明になる遠心分離機の構造を示すもので
ある。
ある。
【図２】 冷凍機の動作異常を検出するタイムチャート
である。
である。
【図３】 動作異常を検出するフローチャートである。
１はロータ、２は冷凍機、３は温度検出素子、４はエバ
ポレータ、５はヒータ、６は冷凍パイプを示す。
ポレータ、５はヒータ、６は冷凍パイプを示す。
Claims (1)
- 【請求項１】 試料を収容するロータと、該ロータを収
容し且つ温度検出素子の配される遠心室と、該遠心室の
周上に配される冷凍パイプと、該冷凍パイプを冷却する
ための冷凍機とを有し、更に前記遠心室の輻射熱により
前記ロータの温度を調整する制御手段とを備えた遠心分
離機において、前記ロータの実測温度が設定温度より大
きい場合に前記冷凍機を稼動させ、前記温度検出素子が
前記冷凍機の稼動開始時に検出する第１の温度と前記冷
凍機の稼動開始から所定時間経過後に前記温度検出素子
が検出する第２の温度とを比較し、前記第２の温度が前
記第１の温度より所定値以上下がらない場合には、前記
冷凍機が異常であると判定する判別手段を設けることを
特徴とした遠心分離機の温度制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10698792A JP3200951B2 (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 遠心分離機の温度制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10698792A JP3200951B2 (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 遠心分離機の温度制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05301059A JPH05301059A (ja) | 1993-11-16 |
| JP3200951B2 true JP3200951B2 (ja) | 2001-08-20 |
Family
ID=14447609
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10698792A Expired - Fee Related JP3200951B2 (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 遠心分離機の温度制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3200951B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6260486B2 (ja) * | 2014-07-30 | 2018-01-17 | ブラザー工業株式会社 | 検査装置、及び、検査プログラム |
-
1992
- 1992-04-24 JP JP10698792A patent/JP3200951B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05301059A (ja) | 1993-11-16 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010522 |
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