JP3199397B2 - 静電転写方式電子写真用被記録材および記録物 - Google Patents

静電転写方式電子写真用被記録材および記録物

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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電転写方式電子写真
用被記録材および記録物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機の普及が進み、オフィスは
もちろん家庭にも設置されるようになっている。これら
複写機としては、電子写真方式が主流であるが、特に普
通紙が使用可能という観点から、帯電した感光体上にト
ナーの像を現像し、さらに紙やフィルムに転写する静電
転写方式が主流となっている。
【0003】最近は、像を形成する手段としてレーザー
光が用いられるなど、一段と高速化、高精度化、小型化
が図られ、複写機としてのみならずコンピュータの出力
装置(いわゆるレーザープリンター)としても採用され
ている。さらにカラー化も実用段階となっている。ま
た、原稿を一度イメージスキャナで取り込んで電子情報
に変換し、デジタル画像処理を行なう、デジタル複写機
も知られている。
【0004】一方で、近年、会議等でスライドに代わり
オーバーヘッドプロジェクター(以下OHPという。)
が使用される機会が増えている。多くの場合これに用い
られるOHPフィルムは、ワープロなどで作成した原稿
をポリエステル等の透明フィルムに前述の電子写真複写
機によってコピーしたものが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】静電転写方式電子写真
の場合、被記録材は、適正な表面電気抵抗率が必要であ
り、装置内部での搬送の点で安定した摩擦係数が必要で
ある。この方式では、画像として被記録材に転着したト
ナーは、加熱ローラーにより圧着して定着される。この
とき、加熱ローラーと被記録材との剥離を容易にするた
めに、オイルが用いられている。従来のOHPフィルム
では、このオイルが吸収されずに印刷面に残り、べとつ
き感があったり、汚れやすいなどの問題点があった。
【0006】また、従来のOHPフィルムには吸収性が
ないため、水性、油性のペンによる書き込みや着色がで
きなかった。
【0007】本発明は、適正な表面電気抵抗率、摩擦係
数を有し、オイルの吸収性のある静電転写方式電子写真
用被記録材を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材上にアル
ミナ水和物層を有する被記録材であって、該アルミナ水
和物層が擬ベーマイト擬ベーマイトに対して5〜50
重量%のバインダーとからなり、かつ細孔構造を有す
静電転写方式電子写真用被記録材を提供する
【0009】本発明の被記録材は、基材上に擬ベーマイ
擬ベーマイトに対して5〜50重量%のバインダー
とからなる層(以下アルミナ水和物層という)で、かつ
細孔構造を有する。このため、電子写真方式で被記録材
に必要な表面電気抵抗率、摩擦係数などの物性を満足
し、オイルの吸収性があるので、印刷面のべとつき感や
汚れやすいなどの問題点が解消される。さらに吸収性が
付与されることによって、水性インク、油性インクを問
わず筆記、着色が可能となる。
【0010】アルミナ水和物としては、静電転写方式電
子写真に求められる表面電気抵抗率の適正範囲(109
〜1013Ω/□)を得やすい点や、トナーの接着強度が
高くなる点、オイルの吸収性が良好である点、筆記や着
色に用いるインクをよく吸収、定着することなどから、
擬ベーマイト(AlO(OH))を採用する。アルミナ
水和物層は、細孔構造を有するが、その細孔構造が実質
的に半径が10〜100Åの細孔からなり、細孔容積が
0.3〜1.0cc/gである場合は、十分な吸収性を
有し、かつ透明性もあるので好ましい。このとき、基材
が透明であれば、被記録材も透明なものが得られる。基
材が不透明である場合には、基材の質感を損なわずに電
子写真に必要とされる物性を付与することが可能であ
る。
【0011】れらの物性に加え、アルミナ水和物層の
平均細孔半径が、15〜50Åでありその平均細孔半径
の±10Åの半径を有する細孔の容積が全細孔容積の4
5%以上である場合は、特に定着性と透明性の両立の観
点から好ましい。平均細孔半径が、15〜30Åであり
その平均細孔半径の±10Åの半径を有する細孔の容積
が全細孔容積の55%以上である場合はさらに好まし
い。なお、本発明における細孔半径分布の測定は、窒素
吸脱着法による。
【0012】本発明において、基材としては特に限定さ
れず、種々のものを使用することができる。具体的に
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステルジアセ
テート等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、ETFE等のフッ素系樹脂など種々のプラスチック
または紙類を好ましく使用することができる。基材とし
て透明なものを用いる場合は、OHP用の記録シートと
して有用である。また、アルミナ水和物層の接着強度を
向上させる目的で、基材にコロナ放電処理やアンダーコ
ート等を行なうこともできる。
【0013】アルミナ水和物層の厚さは、各コピー機や
プリンター等の仕様によって適宜選択されるが、一般に
は0.5〜20μmを採用するのが好ましい。アルミナ
水和物層の厚さが0.5μmに満たない場合は本発明の
効果が発現し難く、20μmを超える場合は、透明性が
損なわれたりアルミナ水和物層の強度が低下したり、あ
るいはオイルを吸収し過ぎて被記録材が加熱ローラー等
にからまるおそれがあるので好ましくない。
【0014】基材上にアルミナ水和物層を設ける手段
は、例えば、擬ベーマイトにバインダーを加えてスラリ
ー状とし、ロールコーター、エアナイフコーター、ブレ
ードコーター、ロッドコーター、バーコーター、コンマ
コーターなどを用いて塗布し、乾燥する方法を採用する
ことができる。
【0015】擬ベーマイトとしては、ゾル状のベーマ
イトを用いるので容易に平滑な層が得られる。すなわ
ち、アルミナ水和物層は、擬ベーマイトゾルをバインダ
ーとともに塗布乾燥して得られたものである。
【0016】バインダーとしては、でんぷんやその変性
物、ポリビニルアルコールおよびその変性物、SBRラ
テックス、NBRラテックス、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリ
ドン等の有機物を用いることができる。バインダーの使
用量は、擬ベーマイトの5〜50重量%である。バイン
ダーの使用量が、5重量%未満の場合は、アルミナ水和
物層の強度が不十分になるおそれがあり、逆に50重量
%を超える場合は、色素の吸着性が不十分になるおそれ
があるので不適当である。
【0017】本発明は、静電転写方式の電子写真におい
て有用であり、複写機以外にも光源や使用目的の異なる
類似の機器に好ましく用いられる。例えば、PPC、レ
ーザーコピー、レーザービームコピー、レーザープリン
ター、レーザービームプリンター、液晶プリンターなど
と呼ばれるものも実質的には本発明における静電転写方
式電子写真に含まれる。さらに最近ではカラー化も行な
われているが基本的な原理はモノカラーと同様であり、
本発明の被記録材が好ましく用いられる。
【0018】
【実施例】[実施例1] 容量2000ccのガラス製反応器に、水900gとイ
ソプロピルアルコール676gを仕込み、マントルヒー
ターにより液温を75℃に加熱した。撹拌しながらアル
ミニウムイソプロポキシド306gを添加し、液温を7
5〜78℃に保持しながら5時間加水分解を行なった。
その後95℃に昇温し、酢酸9gを添加して48時間、
75〜78℃に保持して解膠した。さらにこの液を、9
00gになるまで濃縮して、白色のゾルを得た。このゾ
ルの乾燥物は擬ベーマイトであった。またこのゾルの乾
燥物の平均細孔半径は27Åで、その平均細孔半径の±
10Åの範囲の半径を有する細孔の容積の全細孔に対す
る割合は76%であった。
【0019】この擬ベーマイトゾル5重量部にポリビニ
ルアルコール1重量部を加えて、さらに水を加えて固形
分約10%のスラリーを調製した。このスラリーを、コ
ロナ放電処理を施したポリエチレンテレフタレート(厚
さ100μm、帝人製、タイプO)からなるシート基材
の上に、バーコーターを用いて乾燥時の層厚が10μm
になるように塗布、乾燥し被記録材を得た。
【0020】得られたアルミナ水和物層の平均細孔半径
は20Åで、細孔半径10〜30Åの細孔容積は、全細
孔容積の60%であった。
【0021】この被記録材について、表面電気抵抗率、
ヘイズ、静摩擦係数を測定した結果を表1に示す。さら
に、静電転写方式電子写真デジタル複写機(キヤノン社
製フルカラー複写機ピクセルDIO)を用いて、赤およ
び黄のベタ塗り印刷を行なった。赤のベタ塗り部分につ
いては、印字面の色濃度の評価を行なった。オイル吸収
性は、黄のベタ塗り部分および余白部分について、印字
後完全にオイルを吸収する時間を測定して評価した。結
果を表2に示す。
【0022】[実施例2] アルミン酸ナトリウム水溶液(Al23として10重量
%)に、撹拌しながら5重量%の硫酸水溶液を加えて中
和し、沈殿を生成した。これを濾過し、水洗してNa2
SO4を除去した。得られたウエットケーキに、イオン
交換水、塩酸を加え、150℃でオートクレーブ処理を
行なって、解膠した。冷却後、固形分濃度12重量%に
なるよう濃縮し、擬ベーマイトゾルを得た。このゾル液
のpHは、3.8であった。このゾルを乾燥してゲルと
し、窒素吸脱着法により平均細孔半径を測定したところ
25Åであった。このゲルは、X線回折によるとすべて
擬ベーマイトであった。
【0023】上記の擬ベーマイトゾル5重量部(固形
分)にポリビニルアルコール1重量部(固形分)を加え
て、さらに水を加えて固形分約10%の塗工液を調製し
た。この塗工液を、コロナ放電処理を施したポリエチレ
ンテレフタレート(厚さ100μm、帝人製タイプO)
からなるシート状の基材の上に、バーコーターを用いて
乾燥時の膜厚が10μmになるように塗布、乾燥し、被
記録材を得た。
【0024】得られたアルミナ水和物層の平均細孔半径
は20Åで、細孔半径10〜30Åの細孔容積は、全細
孔容積の60%であった。この被記録材について、実施
例1と同様に、表面電気抵抗率、ヘイズ、静摩擦係数の
測定、デジタル複写機を用いての印字評価を行なった。
結果を表1、表2に示す。
【0025】[比較例1] 実施例1で用いた基材自体について、実施例1と同様
に、表面電気抵抗率、ヘイズ、静摩擦係数の測定、デジ
タル複写機を用いての印字評価を行なった。結果を表
1、表2に示す。印字の定着性は、良好でなかった。
【0026】[比較例2] 市販の静電転写方式用OHPフィルムについて、実施例
1と同様に、表面電気抵抗率、ヘイズ、静摩擦係数の測
定、デジタル複写機を用いての印字評価を行なった。結
果を表1、表2に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【発明の効果】本発明の静電転写方式電子写真用被記録
材は、この方式に適した表面電気抵抗率、摩擦係数など
の物性が容易に得られ、かつオイルの吸収性が良好であ
るため、べとつき感のまったくない高品位な画像を得る
ことができるという利点がある。基材に透明性の材料を
用いた場合は、透明性に優れた電子写真記録が可能とな
る。
【0030】本発明の被記録材は、静電転写方式電子写
真で記録した場合、アルミナ水和物層にトナーが良好に
定着した記録物が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−169672(JP,A) 特開 平4−268566(JP,A) 特開 昭60−141557(JP,A) 特開 平2−276671(JP,A) 特開 平2−276670(JP,A) 特開 昭60−141556(JP,A) 特開 平3−38650(JP,A) 特開 昭62−238576(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上にアルミナ水和物層を有する被記録
    材であって、該アルミナ水和物層が擬ベーマイトと擬ベ
    ーマイトに対して5〜50重量%のバインダーとからな
    り、かつ細孔構造を有する静電転写方式電子写真用被記
    録材。
  2. 【請求項2】基材が、透明である請求項1記載の被記録
    材。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の被記録材のアルミ
    ナ水和物層に、トナーが定着されている記録物。
JP11255991A 1990-05-18 1991-04-17 静電転写方式電子写真用被記録材および記録物 Expired - Fee Related JP3199397B2 (ja)

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