JP2966887B2 - 溶融型熱転写方式用被記録材 - Google Patents

溶融型熱転写方式用被記録材

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JP2966887B2 JP2126824A JP12682490A JP2966887B2 JP 2966887 B2 JP2966887 B2 JP 2966887B2 JP 2126824 A JP2126824 A JP 2126824A JP 12682490 A JP12682490 A JP 12682490A JP 2966887 B2 JP2966887 B2 JP 2966887B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、溶融型熱転写方式用被記録材に関するもの
である。
(従来の技術) 近年、OA化にともないコンピューターやワープロ等の
端末として各種プリンターの需要が高まっている。これ
らプリンターの方式としては、従来はワイヤーインパク
ト方式が主流であったが、印字の際のノイズが大きい点
から、ノンインパクトプリンターに移行しつつある。特
に溶融型熱転写方式は、機器が安価であることやカラー
化が容易である点から急速に普及しつつある。
一方で、会議等でスライドに代わりオーバーヘッドプ
ロジェクターが使用される機会が増えている。多くの場
合これに用いられるOHPフィルムは、ワープロなどで作
成した原稿をポリエステル等の透明フィルムに静電転写
複写機によってコピーしたものが用いられていたが、近
年カラー化を求める声が大きく、溶融型熱転写プリンタ
ーで直接OHPフィルムを得ることが行なわれている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながらOHPフィルムのような透明なフィルムの
場合、吸収性を有しないために溶融型熱転写方式で被記
録材に必要とされるインクの転写効率を得ることが困難
であり、印刷用PETやPPC用OHPフィルムでは良好な印刷
を行なうことが困難であった。
さらに、溶融型熱転写方式用に開発されたフィルムに
ついても、良好な転写性能を得るためにはある程度透明
性を犠牲にせざるを得なかった。このため投射像が暗く
なり鮮やかさに欠ける欠点があった。またこれまでの溶
融型熱転写方式用透明フィルムには吸収性がないため、
水性、油性のペンによる書き込みや着色ができなかっ
た。
(課題を解決するための手段) 本発明は、基材上に、擬ベーマイトおよび擬ベーマイ
トに対して5〜50重量%のバインダーからなる多孔質層
を設けた溶融型熱転写方式用被記録材を提供するもので
ある。
本発明では、基板上に擬ベーマイトおよび擬ベーマイ
トに対して5〜50重量%のバインダーからなる多孔質層
が設けられる。このため、溶融型熱転写方式で被記録材
に必要な物性を満足し、さらに吸収性が付与されること
によって、水性インク、油性インクを問わず筆記、着色
が可能となる。
擬ベーマイト(AlO(OH))は、アルミナ水和物の1
種であり、溶融型熱転写方式に求められる転写効率、イ
ンクの転着強度が高くなる点、筆記や着色に用いるイン
クをよく吸収、定着する点で好適である。以下、擬ベー
マイトおよび擬ベーマイトに対して5〜50重量%のバイ
ンダーからなる多孔質層をアルミナ水和物層という。ア
ルミナ水和物層は、その細孔構造が実質的に半径が10〜
100Åの細孔からなり、細孔容積が0.3〜1.0cc/gである
場合は、十分な吸収性を有しかつインク受容層の透明性
もあるので好ましい。このとき、基材が透明であれば、
透明な被記録材が得られる。基材が不透明である場合に
は、基材の質感を損なわずに溶融型熱転写方式に必要と
される物性を付与することが可能である。
望ましくは、これらの物性に加え、アルミナ水和物層
の平均細孔半径が15〜50Åでありその平均細孔半径の±
10Åの半径を有する細孔の容積が全細孔容積の45%以上
である場合は、特に定着性と透明性の両立の観点から好
ましい。アルミナ水和物層の平均細孔半径が15〜30Åで
ありその平均細孔半径の±10Åの半径を有する細孔の容
積が全細孔容積の55%以上である場合は、さらに好まし
い。なお、本発明における細孔半径分布の測定は、窒素
吸脱着法による。
本発明において、基材としては種々のものを使用する
ことができる。本発明の基材は、ポリエチレンテレフタ
レートなどの、ポリエステル、ポリカーボネート、ETFE
等のフッ素系樹脂等のプラスチック等を使用することが
できる。また、アルミナ水和物層の接着強度を向上させ
る目的で、基材上にコロナ放電処理やアンダーコート等
を行なうこともできる。
アルミナ水和物層の厚さは、各プリンター等の仕様に
よって適宜選択されるが、一般には0.5〜20μmを採用
するのが好ましい。アルミナ水和物層の厚さが0.5μm
に満たない場合は効果が発現し難く、20μmを超える場
合は、透明性が損なわれたりアルミナ水和物層の強度が
低下する恐れがあるので好ましくない。
基材上にアルミナ水和物層を設ける手段は擬ベーマイ
トにバインダーを加えてスラリー状とし、ロールコータ
ー、エアナイフコーター、ブレードコーター、ロッドコ
ーター、バーコーターなどを用いて塗布し、乾燥する方
法を採用することが出来る。
擬ベーマイトとしては、ゾル状の擬ベーマイトを用い
ると容易に平滑な層が得られるので好ましい。
バインダーとしては、でんぷんやその変性物、ポリビ
ニルアルコールおよびその変性物、SBRラテックス、NBR
ラテックス、ヒドロキシセルロース、ポリビニルピロリ
ドン等の有機物を用いることができる。バインダーの使
用量は、少ないとアルミナ水和物層の強度が不十分にな
り、逆に多すぎると、インクの吸収性や吸着性を阻害す
るので、擬ベーマイトの5〜50重量%を採用する必要が
ある。
本発明において、溶融型熱転写方式には、溶融のため
の熱源として、サーマルヘッドを用いたものの他に、通
電式やレーザー光を用いるものも含まれる。また、製品
の形態としては、プリンターの他にファックス、複写
機、ビデオプリンターなどにも用いられる。さらにモノ
カラー、フルカラーを問わない。
(実施例) 実施例 アルミナゾル(触媒化成社製、カタロイドAS−2)5
重量部(固形分)にポリビニルアルコール1重量部(固
形分)を加えて、さらに水を加えて固形分約10%の塗工
液を調製した。この塗工液を、コロナ放電処理を施した
ポリエチレンテレフタレート(厚さ100μm、帝人製タ
イプ0)からなるシート状の基材の上に、バーコーター
を用いて乾燥時の膜厚が5μmになるように塗布、乾燥
し、被記録材を得た。
得られたアルミナ水和物層の平均細孔半径は20Åで、
細孔半径10〜30Åの細孔容積は、全細孔容積の60%であ
った。
この被記録材について、ヘイズを測定した。また、溶
融型熱転写プリンター(NEC PC−PR101TL3)により黒ベ
タ印字を行いインクの転写による重量増を測定し、これ
を転写量として評価した。
比較例1、2 実施例で用いた基材自身を比較例1とし、市販の溶融
型熱転写方式用OHPフィルムを比較例2として、実施例
と同様にヘイズを測定した。また、同様に溶融型熱転写
プリンターによる転写量を測定した。結果を表1に示
す。表1で転写率とは、この転写量を実施例と比較した
数値を%で表わしたものである。
(発明の効果) 本発明により、溶融型熱転写方式に好適な被記録材が
得られる。透明な基材を用いる場合は、透明性に優れた
溶融型熱転写記録が可能となる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に、擬ベーマイトおよび擬ベーマイ
    トに対して5〜50重量%のバインダーからなる多孔質層
    を設けた溶融型熱転写方式用被記録材。
  2. 【請求項2】擬ベーマイトがアルミナゾルを塗布乾燥し
    て得られたものである請求項1に記載の溶融型熱転写方
    式用被記録材。
JP2126824A 1990-05-18 1990-05-18 溶融型熱転写方式用被記録材 Expired - Fee Related JP2966887B2 (ja)

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