JP3198913B2 - 材着長尺品 - Google Patents

材着長尺品

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JP3198913B2 JP07141996A JP7141996A JP3198913B2 JP 3198913 B2 JP3198913 B2 JP 3198913B2 JP 07141996 A JP07141996 A JP 07141996A JP 7141996 A JP7141996 A JP 7141996A JP 3198913 B2 JP3198913 B2 JP 3198913B2
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大一郎 川島
友和 西川
貴彦 佐藤
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,材着材料を用いた長尺状の成形
体に関する。
【0002】
【従来技術】例えば,車両用のサイドモール等の長尺の
成形品においては,合成樹脂材料に着色顔料を配合して
合成樹脂自体を着色した材料(材着材料)を用いる場合
がある。従来,材着材料を用いた車両用のサイドモール
9は,例えば図3に示すごとく,長尺状の本体部91
と,その側端に沿って一体的に設けた薄肉部92とより
なる。該薄肉部92は,その表側面921に装飾用の帯
体95を貼設するため,本体部91よりも薄肉化したも
のである。なお,符号96は,帯体95とモール9とを
接着するための両面テープである。
【0003】また,上記従来のサイドモール9を構成す
る材着材料は,着色顔料として,アルミ粉等よりなる光
輝顔料を用いている。そのため,射出成形により成型さ
れたサイドモール9は,塗装等を施さなくても鮮やかな
メタリック色を全面に呈し,非常に見栄えのよい,付加
価値の高い製品となる。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の材
着長尺品たるサイドモール9においては,次の問題があ
る。即ち,従来のサイドモール9は,図4に示すごと
く,本体部91から薄肉部92への境界近傍において,
材料の流れ方向に筋状に現れた配向ムラと呼ばれる外観
不良99が発生する場合がある。
【0005】この原因は,次のように考えられる。即
ち,まず図5に示すごとく,射出成形時における成形型
8内の材料の流動速度は,成形型8内の中央部側に位置
する肉厚の厚い本体部91の方が,成形型の端部におけ
る薄肉部92よりも速い。そのため,薄肉部92には,
本体部91側から材着材料が流れ込んで充填されてい
く。このとき,本体部91と薄肉部92との境界部近傍
において,材着材料の流れに大きな乱れが生じる場合が
ある。それ故,この材料流れの大きな乱れがムラとなっ
て外観上に現れると考えられる。
【0006】この現象は,通常の着色顔料を用いた場合
にも同様に生ずるが,特に着色顔料として光輝顔料を用
いた場合に発生し易い。さらに光輝顔料の形状が針状又
は偏平状の場合に顕著である。また,着色顔料の粒径が
小さい程,配合量が多いほど,配向ムラが発生し易い傾
向にある。
【0007】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,薄肉部を有していても,着色顔料の配向
ムラの発生がない,材着長尺品を提供しようとするもの
である。
【0008】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,合成樹脂に着色
顔料を配合してなる材着材料よりなり,長尺状の本体部
と,該本体部の側端に沿って一体的に設けた薄肉部とを
有すると共に,上記本体部の裏側には上記薄肉部の裏側
面の内側端から立ち上がる凹所を有する長尺成形品にお
いて,上記薄肉部は先端に向かって薄くなるテーパ形状
を有しており,かつその表側面と上記裏側面との傾斜角
度θと,上記薄肉部の上記表側面における基端部から先
端部までの距離Aと,上記薄肉部の上記裏側面における
上記内側端から上記先端部までの距離Bと,上記本体部
の厚みCとは,それぞれ,5°≦θ≦45°,0.3≦
A/B≦1,1.5mm≦C≦10mm,の範囲にある
ことを特徴とする材着長尺品にある。
【0009】本発明において最も注目すべきことは,上
記傾斜角度θ,上記距離A,上記距離B,上記厚みC
が,それぞれ上記特定の範囲にあることである。なお,
上記薄肉部は,上記本体部側とは反対側の先端に向かっ
て次第に薄くなるテーパ形状を有している。そして,該
内側端は,例えばその表側面上に装飾用の帯体等を貼設
するものであって,上記本体部よりも薄く設けられてい
る。
【0010】まず,上記薄肉部の表側面と上記裏側面と
の傾斜角度θは,5°≦θ≦45°の範囲にあることが
必要である。上記傾斜角度θが5°未満の場合には,薄
肉部の先端部の厚みを薄くした場合に,その基部側も薄
くなり,本体部と薄肉部との肉厚差が大きくなって,射
出成形時における境界部付近の材料流れが乱れやすくな
るという問題がある。一方45°を超える場合には,薄
肉部に対して貼設する帯体が傾き過ぎるという問題があ
る。
【0011】また,上記薄肉部の上記表側面における基
端部から先端部までの距離Aと,上記薄肉部の上記裏側
面における上記内側端から上記先端部までの距離Bとの
関係は,0.3≦A/B≦1の範囲内にあることが必要
である。ここで,上記薄肉部の表側面における基端部と
は,表側面における薄肉部と本体部との境界部をいい,
通常は段部を形成している。尚,ここでいう上記距離A
は,後述する図1に示すごとく,上記裏側面と平行にと
った距離である。また,上記薄肉部の裏側面における内
側端とは,裏側面における薄肉部と本体部との境界部を
いい,上記のごとく本体部における凹所の起点となって
いる。
【0012】上記A/Bが0.3未満の場合には,本体
部と薄肉部との樹脂流動速度の差が著しくなるため,メ
タルムラが発生し,また,肉厚差が大きくなるため,ヒ
ケが発生するという問題がある。一方A/Bが1を超え
る場合には,上記基端部が起点となって応力が集中して
剛性不足となり,断面剛性が確保できないという問題が
ある。
【0013】また,上記本体部の厚みCが1.5mm未
満の場合には,長尺成形品全体の剛性が低くなるという
問題がある。一方10mmを超える場合には,肉厚が厚
いため,成型後の冷却条件の設定が困難であり(急冷す
ると内部応力が大きくなり,徐冷すると成型サイクルが
長くなる),また上記薄肉部との肉厚差が大きくなり,
これによる収縮差でヒケが発生するという問題がある。
【0014】次に,本発明における作用につき説明す
る。本発明の材着長尺品は,上記傾斜角度θ,上記距離
A,上記距離B,上記厚みCが,それぞれ上記特定の範
囲にある。それ故,その外観は,従来のような配向ムラ
が発生しない。
【0015】即ち,射出成形時の成形型内における材着
材料は,本体部側から薄肉部側へと流れ込む。このと
き,薄肉部の形状及び本体部の厚みに関する特定の寸法
は,上記の特定範囲内にある。そのため,材着材料の流
れは,本体部と薄肉部との境界部付近においても乱れる
ことなく非常にスムーズとなる。それ故,得られた成形
品の表面は,ムラのない均一な外観となる。
【0016】次に,請求項2の発明のように,上記着色
顔料は,光輝顔料とすることができる。この場合には,
メタリック調の色彩であるため,従来ならば配向ムラが
非常に目立ちやすいが,これを確実に防止することがで
きる。
【0017】また,請求項3の発明のように,上記光輝
顔料は,針状,又は偏平状であってもよい。このような
形状の場合,従来ならば最も配向ムラが発生しやすい
が,本発明によれば,これを十分に防止することができ
る。それ故,本発明は,上記のごとき形状の光輝顔料を
用いる場合に,特に優れた効果を発揮する。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施形態例 本発明の実施形態例にかかる材着長尺品につき,図1,
図2を用いて説明する本例の材着長尺品1は,図1,図
2に示すごとく,自動車用のサイドモールであって,P
P樹脂に着色顔料を配合してなる材着材料よりなる。
【0019】材着材料1は,図1,図2に示すごとく,
長尺状の本体部11と,本体部11の側端に沿って一体
的に設けた薄肉部2とを有すると共に,本体部11の裏
側には薄肉部2の裏側面22の内側端221から立ち上
がる凹所110を有する。また,上記材着材料中に配合
した着色顔料は,偏平状の光輝顔料であって,メタリッ
ク調の色彩を呈するものである。
【0020】次に,材着長尺品1の断面形状は,図1に
示すごとき形状である。まず,薄肉部2の表側面21と
裏側面22との傾斜角度θは,10°である。また,薄
肉部2の表側面21における基端部211から先端部2
10までの距離A(表側面21に沿ってとった距離では
なく,裏側面22に平行にとった距離)は5mmであっ
て,薄肉部2の裏側面22における内側端221から先
端部210までの距離Bは5.5mmである。したがっ
て,A/Bは0.91である。また,本体部11の厚み
は,どこの位置においても2.5〜4.0mmの範囲内
にある。
【0021】なお,本例においては,図1に示すごと
く,薄肉部2の裏側面22における内側端221,即
ち,上記凹所の起点となる角部の曲率半径R1は1mm
以上としてある。また,薄肉部2の先端部の曲率半径R
2は0.3mm以上としてある。
【0022】次に,本例における作用につき説明する。
本例の材着長尺品1の断面形状は,上記のごとく,上記
傾斜角度θと,上記距離Aと,上記距離Bと,上記本体
部の厚みCとが,それぞれ,5°≦θ≦45°,0.3
≦A/B≦1,1.5mm≦C≦10mm,の範囲内に
ある。
【0023】そのため,材着長尺品1を射出成形により
成形する際には,成形型内における材着材料の流れが,
薄肉部2と本体部11との境界部においてもスムーズで
ある。それ故,着色顔料として,特に配向ムラの発生し
易い偏平状の光輝顔料を用いているにも関わらず,配向
ムラが発生することなく,非常に均一な外観状態が得ら
れる。
【0024】また,本例においては,薄肉部2の裏側面
22における内側端221における角部,及び先端部の
曲率半径R1,R2をそれぞれ上記所定の値以上の曲率
半径にしてある。そのため,この角部及び先端部におけ
る材料流れがさらにスムーズとなり,さらに確実に配向
ムラの防止を図ることができる。
【0025】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,薄肉部
を有していても,着色顔料の配向ムラの発生がない,材
着長尺品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例の材着長尺品の断面形状を示す説明
図。
【図2】実施形態例材着長尺品の斜視図。
【図3】従来例の材着長尺品の斜視図。
【図4】従来例の材着長尺品の問題点を示す説明図。
【図5】従来例における,材着長尺品の射出成形時にお
ける成形型内の材料流れ状態を示す説明図。
【符号の説明】
1...材着長尺品, 11...本体部, 110...凹所, 2...薄肉部, 21...表側面, 211...基端部, 22...裏側面, 221...内側端,
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−255294(JP,A) 特開 昭63−67132(JP,A) 特開 平7−9490(JP,A) 特開 平5−301254(JP,A) 特開 平5−154872(JP,A) 特開 平7−285143(JP,A) 特開 昭54−114565(JP,A) 特開 平8−112834(JP,A) 特開 平3−79318(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84 B60R 13/04 B29C 47/00 - 47/96

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂に着色顔料を配合してなる材着
    材料よりなり,長尺状の本体部と,該本体部の側端に沿
    って一体的に設けた薄肉部とを有すると共に,上記本体
    部の裏側には上記薄肉部の裏側面の内側端から立ち上が
    る凹所を有する長尺成形品において,上記薄肉部は先端
    に向かって薄くなるテーパ形状を有しており,かつその
    表側面と上記裏側面との傾斜角度θと,上記薄肉部の上
    記表側面における基端部から先端部までの距離Aと,上
    記薄肉部の上記裏側面における上記内側端から上記先端
    部までの距離Bと,上記本体部の厚みCとは,それぞ
    れ,5°≦θ≦45°,0.3≦A/B≦1,1.5m
    m≦C≦10mm,の範囲にあることを特徴とする材着
    長尺品。
  2. 【請求項2】 請求項1においては,上記着色顔料は,
    光輝顔料であることを特徴とする材着長尺品。
  3. 【請求項3】 請求項2において,上記光輝顔料は,針
    状,又は偏平状であることを特徴とする材着長尺品。
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