JP3198773U - シートの折り畳み装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】工事現場から撤去されたブルーシート単体を一人で折り畳むのを支援するシート折り畳み装置を提供する。【解決手段】直線状の展開状態からW状またはM状の折り畳み状態にされるガイド本体11と、一端の側がガイド本体11に接続され、他端の側が定点に接続される主ロープ30と、を備え、他端の側を定点に接続した状態で、ガイド本体11を定点から遠ざかる向きに移動させると、展開状態から折り畳み状態とされるシート折り畳み装置1。【選択図】図1

Description

本考案は、表面積の大きなシート、例えばブルーシートを一人で折り畳むのを支援する装置に関する。
ブルーシートは、例えば建築、土木の工事現場の周囲を囲って埃の飛散を防いだり、乾燥中のコンクリートが風雨に曝されないように覆ったりするなど、様々な用途に用いられている。工事現場では、種々のサイズのブルーシートが用いられるが、2間(3.6m)×3間(5.4m)のサイズのものが最も多く使用されている。
工事現場において、ブルーシートに係る作業が終わるとブルーシートは撤収されるが、使用済みのブルーシートを再利用するには、ブルーシートを折り畳むことが必要である。複数人でブルーシートを折り畳むことができればよいが、一人だけで折り畳みの作業を行わなければならない場合もある。
ところが、ブルーシートは、拡げられた状態の表面積が大きいために、一人で折り畳むことは容易ではない。地面に置かれたブルーシートを一人で折り畳むには、ブルーシートの縁を持ってブルーシートの周りを幾度となく往復する必要があるからである。特に、当該工事現場に風が吹いていると、せっかく畳んだブルーシートが風に煽られてしまい、折り畳めないこともある。
シート素材を折り畳むことに関して、特許文献1は以下の提案を行っている。特許文献1は、雨除けシートに関するものであり、シート本体(2)の側縁部(2a、2b)に沿って各々複数の鳩目(5)を設ける一方、それぞれの側縁部(2a、2b)の鳩目(5)を通ることにより表面側と裏面側を交互に通過するロープ(3)を設ける。特許文献1の提案は、各ロープ(3)を引っ張ることにより、シート本体(2)を折り畳むというものである。
特開2002−285705号公報(図2)
しかし、特許文献1は、予めシート本体に表面側と裏面側を交互に通過するロープ(3)を設けておくことが必要であるから、シート単体を折り畳むのに適用することはできない。また、特許文献1は、建築物に吊り下げられている雨除けシートを対象とするものであり、建築物から撤去されたブルーシートに適用することを想定していない。
そこで本考案は、工事現場から撤去されたブルーシート単体を一人で折り畳むのを支援するシート折り畳み装置を提供することを目的とする。
かかる目的のもとなされた本考案のシート折り畳み装置は、展開状態からW状またはM状の折り畳み状態にされるガイド本体と、一端の側がガイド本体に接続され、他端の側が定点に接続される主ロープと、を備え、他端の側を定点に接続した状態で、ガイド本体を定点から遠ざかる向きに移動させると、展開状態から折り畳み状態となる。
本考案におけるガイド本体は、第1揺動中心を介して接続される第1内側ガイド及び第2内側ガイドと、内側端が第1内側ガイドと第2揺動中心を介して接続される第1外側ガイドと、内側端が第2内側ガイド13と第3揺動中心を介して接続される第2外側ガイドと、を備える。加えて、ガイド本体は、第1揺動中心、第1外側ガイドの外側端及び第2外側ガイドの外側端のそれぞれに対応して設けられるシート把持具を備えている。
本考案における主ロープは、第1ロープと第2ロープを備えている。第1ロープは、一端の側が第1外側ガイドの外側端の側に接続され、他端の側が第1揺動中心に対応して設けられる第1変向点を通って引き出され、定点に接続可能とされる。第2ロープは、一端の側が第2外側ガイドの外側端の側に接続され、他端の側が第2揺動中心に対応して設けられる第2変向点を通って引き出され、定点に接続可能とされる。
本考案におけるガイド本体は、第2揺動中心と第3揺動中心のそれぞれに対応して設けられるシート把持具を備えることが好ましい。
これにより、シート把持具で把持されるシートをより確実に折り畳むことができる。
本考案のガイド本体は、第1揺動中心において、第1内側ガイドと第2内側ガイドは、展開状態から一方の向きへの折り畳みだけが許容され、第2揺動中心において、第1内側ガイドと第1外側ガイドは、展開状態から他方の向きへの折り畳みだけが許容され、第3揺動中心において、第2内側ガイドと第3外側ガイドは、展開状態から他方の向きへの折り畳みだけが許容される、ことが好ましい。
これにより、ガイド本体をより確実にW状またはM状に折り畳むことができる。
本考案におけるガイド本体は、第2揺動中心と第3揺動中心のそれぞれに対応して設けられ、ガイド本体がW状に折り畳まれる際に、第2揺動中心と第3揺動中心のそれぞれに、鉛直方向の下向きに荷重を生じさせる錘を備えることが好ましい。
これにより、ガイド本体をW状に折り畳むのが容易になる。
本考案におけるシート折り畳み装置において、一端の側が第2揺動中心に対応するガイド本体に接続され、他端の側が第1変向点と第2変向点のそれぞれから引き出される第1主ロープと第2主ロープに対して摺動する摺動抵抗体に接続される第1補助ロープと、一端の側が第3揺動中心に対応するガイド本体に接続され、他端の側が摺動抵抗体に接続される第2補助ロープと、を備えることが好ましい。
これにより、鉛直方向を向いているガイド本体、つまり折り畳まれたシートを地面に平行にして置くのに90°だけ回転させるのを容易にできる。
本考案のシート折り畳み装置によれば、主ロープの他端の側を定点に固定しておき、ガイド本体の把持具で掴まれたシートを定点から遠ざかる向きに引っ張れば、シートを幅方向に折り畳むことができる。そして、シートを幅方向に折り畳んでしまえば、長手方向に折り畳むのは一人で容易にできる。
したがって、本考案のシート折り畳み装置を用いれば、一人の作業員だけでシートを所望する程度まで折り畳むことができる。
しかも、シートが把持具で掴まれており、相当に強い風が吹いていない限り、シートが煽られることがないので、風が吹いていてもシートを折り畳むことができる。
また、本考案のシート折り畳み装置は、四本の第1内側ガイド〜第2外側ガイドをヒンジで接続し、主ロープを必要な個所に繋ぐという簡易な構成であり、これら部材も安価なもので済むので、低コストであり、また、携行が容易である。
本実施の形態におけるシート折り畳み装置を示す平面図である。 図1のシート折り畳み装置のガイド本体を示し、(a)は展開状態の平面図、(b)は展開状態の底面図、(c)は展開状態の正面図である。 図1のシート折り畳み装置のガイド本体を示し、(a)は展開状態の正面図、(b)は折り畳み途中の正面図、(c)は折り畳みが完了した正面図である。 図1のシート折り畳み装置の主ロープを示し、(a)は展開状態を、(b)は折り畳み途中を、(c)は折り畳み完了を示している。 図1のシート折り畳み装置の補助ロープを示し、(a)は展開状態を、(b)は折り畳み途中を、(c)は折り畳みが完了を示している。 図1のシート折り畳み装置の動作を示す平面図であり、(a)は展開状態を、(b)は折り畳み途中を、(c)は折り畳みが完了を示している。 図1のシート折り畳み装置の動作を示す正面図であり、(a)は展開状態を、(b)は折り畳み途中を、(c)は折り畳みが完了を示している。 図1のシート折り畳み装置の動作を示し、(a)は折り畳みが完了した状態を示す側面図、(b)は折り畳みが完了した状態を示す正面図、(c)は折り畳みが完了した後に地面に寝かせた状態を示す正面図である。 図1のシート折り畳み装置による幅方向の折り畳みを完了した後に、長手方向に折り畳みをする動作を示す図である。
以下、添付図面に示すシート折り畳み装置1に基づいて本考案を詳細に説明する。
シート折り畳み装置1は、図1に示すように、シート100の縁部101を掴んだ状態で、縁部102に張力を加えると四つ折りに折り畳まれる折り畳みガイド10と、縁部102に張力が加えられると折り畳みガイド10に折り畳まれる向きに力を加える主ロープ30と、を主たる要素として備える。
図1に示されるシート折り畳み装置1は、シート100の対向する一方の側の縁部101を掴み、一方で、折り畳みの作業を行う一人の作業者が、シート100の他方の側の縁部102を掴んで一方向に引っ張って張力を与えると、縁部101を掴む折り畳みガイド10が四つ折りに折り畳まれる。本実施形態において、シート折り畳み装置1は、図3(a)に示す展開状態から図3(c)に示す折り畳み状態に折り畳まれることにより、シート100は縁部101から縁部102に向けて幅方向Xに四つ折りに折り畳まれる。シート折り畳み装置1は、以上の折り畳みの動作を行う際には、張力を与える向きと逆向きに引き出される主ロープ30の支点フック35が、定点に固定される。なお、本考案において展開状態とは、図3(a)に示される直線状態に限らず、折り畳み動作の際に折り曲げられる向きに予め微小量だけ折り曲げられている状態を含んでおり、後者にすれば折れ曲がりの始動が容易になるという効果をえることができる。
以下、シート折り畳み装置1の構成要素を順に説明する。
[折り畳みガイド10]
折り畳みガイド10は、図1〜図3に示すように、第1内側ガイド12と、第2内側ガイド13と、第1外側ガイド14と、第2外側ガイド15と、を備えている。本実施形態における第1内側ガイド12、第2内側ガイド13、第1外側ガイド14及び第2外側ガイド15は、横断面が矩形をなし、同じ寸法の棒状の部材である。第1内側ガイド12は内側端12Aと外側端12Bを、第2内側ガイド13は内側端13Aと外側端13Bを、第1外側ガイド14は内側端14Aと外側端14Bを、第2外側ガイド15は内側端15Aと外側端15Bを備えている。
第1内側ガイド12と第2内側ガイド13は、内側端12A,12A同士が第1ヒンジ(第1揺動中心)16により互いに揺動可能に接続されている。第1内側ガイド12と第1外側ガイド14は、外側端12Bと内側端14Aが第2ヒンジ(第2揺動中心)17により互いに揺動可能に接続され、第2内側ガイド13と第2外側ガイド15は、外側端13Bと内側端15Aが第3ヒンジ(第3揺動中心)18により互いに揺動可能に接続されている。なお、ここでいう揺動とは、正転及び逆転が可能であることを言い、正転又は逆転だけを言うときは、回転というとこがある。また、第1ヒンジ16、第2ヒンジ17及び第3ヒンジ18を、その機能として第1揺動中心16、第2揺動中心17及び第3揺動中心18と読み替えることがある。
図2に示すように、第1ヒンジ16は山折りだけができるように取り付けられ、第2ヒンジ17及び第3ヒンジ18は谷折りだけができるように取り付けられる。したがって、折り畳みガイド10は、図3(b)に示すように、第1外側ガイド14の外側端13B及び第2外側ガイド15のそれぞれに内向きの力FINを加えると、第1ヒンジ16、第2ヒンジ17及び第3ヒンジ18を回転(揺動)の中心として、W状を経て四つ折りに折り畳まれる。このとき、第1ヒンジ16、第2ヒンジ17及び第3ヒンジ18による揺動中心が、シート100の折り目と一致することになる。
以上のように、第1揺動中心16において、第1内側ガイド12と第2内側ガイド13は、展開状態から一方の向きへの折り畳みだけが許容される。また、第2揺動中心16において、第1内側ガイド12と第1外側ガイド14は、展開状態から他方の向きへの折り畳みだけが許容され、第3揺動中心18において、第2内側ガイドと第2外側ガイドは、展開状態から他方の向きへの折り畳みだけが許容される。
なお、ここではW状態を経て四つ折りに折り畳む例を示したが、折り畳みガイド10の表裏を反転させてM状態を経て四つ折りに折り畳むことができる。つまり、本実施形態は、第1ヒンジ16の折れる向きと、第2ヒンジ17及び第3ヒンジ18の折れる向きが逆向きであればよい。ただし、後述するように、第1ヒンジ16を山折りし、第2ヒンジ17及び第3ヒンジ18を谷折りし、W状に折り畳む方が、シート100を折り畳みやすい。
折り畳みガイド10は、図1及び図2に示すように、第1ヒンジ16、第2ヒンジ17、第3ヒンジ18、第1外側ガイド14の外側端14B、第2外側ガイド15の外側端15Bのそれぞれに対応して、第1把持具21、第2把持具22、第3把持具23、第4把持具24及び第5把持具25を備えている。
第1把持具21〜第5把持具25は、折り畳みガイド10の前側に、自由に運動できるようにロープなどの可撓性のある部材を介して固定されており、シート100の縁部101を掴む。なお、第1把持具21〜第5把持具25は、縁部101が掴まれたシート100に張力を加えたときに、縁部101を掴むのが外れない程度の力で縁部101を掴むことができれば、具体的な構造は問われない。
なお、本実施形態の折り畳みガイド10において、第1把持具21〜第5把持具25を設ける側を前、その反対側を後と定義する。
折り畳みガイド10は、図1及び図2に示すように、第1外側ガイド14の外側端14Bと、第2外側ガイド15の外側端15Bと、のそれぞれの後側に、第1主ロープ31の前端31Aを固定し、第2主ロープ32の前端32Aが接続される第1フック26L及び第2フック26Rを備えている。
また、折り畳みガイド10は、第1ヒンジ16に対応する後側に、第1滑車(第1変向点)29Lと第2滑車(第2変向点)29Rを備える滑車装置29が取り付けられている。第1フック26Lに接続される第1主ロープ31は、第1滑車29Lを通って向きを変えることにより後方に引き出され、第2フック26Rに接続される第2主ロープ32は、第2滑車29Rを通って向きを変えることにより後方に引き出される。第1主ロープ31と第2主ロープ32に後ろ向きの張力が加えられると、第1主ロープ31は第1滑車29Lから後方に向けて引き出されながら、外側端14Bを第1滑車29Lに向けて引っ張り、第2主ロープ32は第1滑車29Rから後方に向けて引き出されながら、外側端15Bを第2滑車29Rに向けて引っ張ることができる。これにより、折り畳みガイド10は、第1内側ガイド12〜第2外側ガイド15が折り畳まれる。
折り畳みガイド10は、第1内側ガイド12の第1外側ガイド14の側と、第2内側ガイド13の第2外側ガイド15の側と、のそれぞれのうら面に、錘27L,錘27Rが取り付けられている。錘27L,錘27Rは、それぞれ、第2ヒンジ17及び第3ヒンジ18に下向きの荷重Wを生じさせることにより、谷折りになるのを助ける。
[主ロープ30]
主ロープ30は、図4に示すように、第1主ロープ31と、第2主ロープ32と、集合ロープ33と、を備えており、第1主ロープ31と第2主ロープ32は長さを含めて同じ寸法を有しており、かつ、同じ側の端部が集合部34で結合され、それよりも後端側は、一本の集合ロープ33に集約されている。なお、一本の集合ロープ33に集約することなく、集合ロープ33に対応する部分についても第1主ロープ31と第2主ロープ32を並存させてもよい。
主ロープ30は、図4(a)に示す折り畳みガイド10の展開状態に対応する状態から、図4(b)に示す折り畳み途中の状態を経て、図5(c)に示す折り畳み完了の状態に至る。
主ロープ30は、図1に示すように、第1主ロープ31が第1滑車29Lに掛け回され、それよりも先端側の端部31Aが第1フック26Lに接続されており、また、第2主ロープ32が第2滑車29Rに掛け回され、それよりも先端側の端部32Aが第2フック26Rに接続されている。なお、この主ロープ30は、シート100を折り畳む作業のときに接続されていれば足り、それ以外の折り畳みガイド10を持ち運ぶときなどには、主ロープ30をガイド本体11から取り外しておいてもよい。次に説明する補助ロープ40についても同様である。
主ロープ30は、集合部34の後端に支点フック35が取り付けられており、この支点フック35はシート100を折り畳む作業を行うときには、停車している自動車に設けられるフックなどの定点に接続されることにより、主ロープ30の支点となる。
[補助ロープ40]
補助ロープ40は、本実施形態において設けることが好ましい要素であり、シート100を四つ折りに折り畳んだ後に、鉛直方向を向いている四つ折りのシート100を地面に平行に置くのに、ガイド本体11を90°だけ回転するのを容易にする。
補助ロープ40は、図5に示すように、第1補助ロープ41と、第2補助ロープ42と、摺動抵抗体44と、を備えており、第1補助ロープ41と第2補助ロープ42は長さを含めて同じ寸法を有しており、かつ、同じ側の端部が摺動抵抗体44に接続されている。
補助ロープ40は、図5(a)に示す折り畳みガイド10の展開状態に対応する状態から、図5(b)に示す折り畳み途中の状態を経て、図5(c)に示す折り畳み完了の状態に至る。
補助ロープ40は、図1に示すように、第1補助ロープ41と第2補助ロープ42のそれぞれの前端41A,42Aが、それぞれ、第2ヒンジ17及び第3ヒンジ18に対応して図示を省略するフックなどによりガイド本体11に接続される。
摺動抵抗体44は、中空円筒状の形態をなしており、主ロープ30の集合ロープ33に嵌合される。摺動抵抗体44を集合ロープ33に対して相対的に移動させる際に、摩擦抵抗が生ずるように、集合ロープ33と摺動抵抗体44は隙間なく嵌合されている。
[折り畳み手順]
さて、以上説明した構成を備えるシート折り畳み装置1を用いて、シート100を折り畳む作業の手順を図6〜図9を参照して説明する。なお、主ロープ30と補助ロープ40は、ガイド本体11の所定位置に予め取り付けられているものとする。
<第1段階(幅方向Xの折り畳み)>
はじめに、図6(a)に示すように、主ロープ30の支点フック35を、本考案における定点、例えば停車している自動車の後部に設けられるフック2に接続させるとともに、ガイド本体11の第1把持具21〜第5把持具25により、シート100の縁部101を掴ませる。このとき、シート100の全体が拡げられていることが好ましい。これで、シート100を折り畳む準備が整ったことになる。
折り畳みの準備を終えると、作業者は、シート100の縁部102を掴んだままで、支点フック35が接続されているところから遠ざかるようにシート100を白抜き矢印Tに示すように引っ張り、主ロープ30及びシート100の弛みがなくなると、それ以降は、折り畳みガイド10の移動に伴ってシート100及びガイド本体11を介して主ロープ30に張力が加わる。
シート100を引っ張り続けると、主ロープ30の第1主ロープ31は、第1外側ガイド14の外側端14Bを第1ヒンジ16に向けて引っ張り、第2主ロープ32は、第2外側ガイド15の外側端15Bを第1ヒンジ16に向けて引っ張る。そうすると、ガイド本体11は、図6(b),図7(b)に示すように、第1内側ガイド12と第2内側ガイド13が山折りになり、第1内側ガイド12と第1外側ガイド14が谷折りになり、第2内側ガイド13と第2外側ガイド15が谷折りになり、ガイド本体11の全体を正面から観ると、W状をなす。シート100は、縁部101がガイド本体11の第1把持具21〜第5把持具25に掴まれているので、縁部101もガイド本体11の折れ曲がりに倣ってW状に畳まれる。
さらにシート100を引っ張り続けると、図6(c),図7(c)に示すように、第1内側ガイド12、第2内側ガイド13,第1外側ガイド14及び第2外側ガイド15が平行になり、それ以上はシート100を引っ張ろうとしても、引っ張ることができなくなる。この時点で、シート100の縁部101はほぼ四つ折りに折り畳まれており、縁部101に対向する縁部102も、縁部101の折り畳みの影響を受けるので、作業者が少しだけ手を加えるだけで、四つ折りに折り畳むことができる。結果として、縁部101から縁部102に向けた全域でシート100を四つ折りに折り畳むことができる。
この段階では、折り畳まれたシート100は、ガイド本体11の姿勢に倣って鉛直方向に沿っており、そのままでは長手方向Yに折り畳むことができないので、図8(a)〜(c)に示すように、地面Gに平行になるように、ガイド本体11を90°倒して、四つ折りに畳まれたシート100を地面Gに置く。
ここまでで、シート100を幅方向Xに折り畳む第1段階の手順が終わる。
<第2段階(長手方向Yの折り畳み)>
第1段階で幅方向Xに四つ折りに折り畳まれたシート100を、今度は、長手方向Yに折り畳む。この折り畳みは、シート100に折り畳みガイド10を取り付けたままで行うものとするが、シート100を折り畳みガイド10から取り外してから行うこともできる。なお、無風であれば、シート100を折り畳みガイド10から取り外しても、シート100を長手方向Yに折り畳むことは容易であるが、シート100が煽られるほどの風が吹いている時には、折り畳みガイド10にシート100を取り付けたままで折り畳むことが望まれる。
はじめに、図9(a)に示すように、幅方向Xに四つ折りに畳まれた100の前端側、現時点では縁部102を持って後端側の縁部101の側に合うように持ち運ぶ。これで二つ折りになるが、以後は、図9(b)、図9(c)に示すように、前端側を後端側に重なるように折り返す作業を繰り返す。
必要な回数だけ折り返す作業を終えたなら、第1把持具21〜第5把持具25からシート100を取り外して、一連のシート100の折り畳み作業が完了する。
[本実施形態の効果]
以上で説明したシート折り畳み装置1によると以下の効果を奏する。
はじめに、シート折り畳み装置1によると、主ロープ30の支点フック35を定点に接続し、ガイド本体11の第1把持具21〜第5把持具25で掴まれたシート100を引っ張れば、シート100を幅方向Xに四つ折りに折り畳むことができる。そして、幅方向Xに折り畳んでしまえば、一人でも長手方向Yに折り畳むのは容易である。
したがって、シート折り畳み装置1を用いれば、一人の作業員だけでシート100を所望する程度まで折り畳むことができる。
しかも、シート100の一方の縁である縁部101が第1把持具21〜第5把持具25で掴まれているので、相当に強い風が吹いていない限り、シート100が煽られることがないので、シート100を折り畳むことができる。
また、シート折り畳み装置1は、四本の第1内側ガイド12〜第2外側ガイド15を第1ヒンジ16〜第3ヒンジ18で接続し、主ロープ30及び補助ロープ40を必要な個所に繋ぐという簡易な構成であり、これら部材も安価なもので済むので、低コストであり、また、携行が容易である。
また、シート折り畳み装置1は、折り畳まれるシート100の折り目を形成する3つの揺動中心16,17,18に対応して第1把持具21、第2把持具22及び第3把持具23を設けるとともに、シート100の幅方向Xの両端に対応する外側端14B及び外側端15Bに第4把持具24及び第5把持具25を設けている。したがって、シート折り畳み装置1によれば、シート100を幅方向Xに確実に折り畳むことができる。
ここで、シート100を折り畳む際に、シート100が重ねられた隙間に空気が巻き込まれるが、その空気が折り畳んだ後にシート100の間に巻き込まれたままで残ると、折り畳まれたシート100は嵩張ってしまう。したがって、シート100を折り畳む過程で、空気が当該隙間からより多く排出されることが好ましい。本実施形態のシート折り畳み装置1は、図7(b)に示すように、ガイド本体11を正面視してM型ではなくW型に折り畳むことにより、空気の巻き込みを低減している。つまり、W型に折り畳むと、開放される二つの間口が上を向き、一つの間口が下を向くが、間口が下、つまり地面を向いていると地面が抵抗となるので、空気が当該隙間から抜けにくくなる。これに対して、間口が上を向いていれば、地面のような抵抗はないので、空気は抜けやすい。そこで、シート折り畳み装置1は、上を向く間口が二つ、下を向く間口が一つとなるようにW型に折り畳むことにより、空気の巻き込みを少なくしている。
ただし、ガイド本体11をM型に折り畳んだとしても、ゆっくり折り畳めば、下を向く間口から空気を十分に排出させることができる。この観点からすると、W型に折り畳む本実施形態は、空気の巻き込みを抑えつつ、シート100をより迅速に折り畳むことができる効果を奏することになる。
また、シート100をアコーディオン状に折り畳めば空気が抜けやすいので、W型及びM型のいずれであっても、空気が抜けやすい折り畳み方といえる。
さらに、W型に折り畳むと、外観から折り目を見つけやすい利点がある。
また、幅方向Xに折り畳む際に、第1内側ガイド12に錘27Lが、また、第2内側ガイド13に錘27Rが取り付けられているので、図3(b)及び図7(b)に示すように、第2ヒンジ17及び第3ヒンジ18に下向きの荷重Wを生じさせることにより、第2ヒンジ17及び第3ヒンジ18が谷折りになるのを容易にする。
また、シート折り畳み装置1は、幅方向Xに折り畳んだ後に、長手方向Yに折り畳む際に、シート100を地面Gに置くために、折り畳みガイド10を90°だけ回転させるが、この回転が容易になるように、補助ロープ40を設けている。
つまり、折り畳みガイド10の回転を容易にするには、回転の中心があることが好ましい。ところが、主ロープ30だけでは、回転の中心が特定されないので、折り畳みガイド10を回転させるのは容易でない。これに対して、本実施形態の補助ロープ40は、図8(a)に示すように、一方端が第2揺動中心17,第3揺動中心18の近傍に接続され、他方端が摺動抵抗体44を介して主ロープ30の集合ロープ33に接続されている。したがって、図8(a)に示される摺動抵抗体44の部分が折り畳まれたガイド本体11の回転の中心Cになるので、シート100を地面Gに置くときに90°だけ回転させるのが容易になる。
なお、2間(3.6m)×3間(5.4m)のブルーシートを折り畳む場合、最終的に短手方向に8つ折りにすることが、保管上、好ましいとされている。
以上、本考案の好適な実施形態を説明したが、本考案の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることができる。
以上の実施形態では、折り畳みの対象をブルーシートとしているが、本考案における折り畳みの対象は任意であり、シート素材全般を折り畳むことができる。
また、例えば、以上では四つ折りされるガイド本体を例示したが、折れ曲がりの数はこれに限らない。例えば、ガイドを六つに増設することにより、シート100を六つに折り畳むことができる。これは、幅方向Xの広いシート100に適用できる。もっとも、ガイドを六つに増設したガイド本体を用いる場合に、シート100を三つ折り、四つ折りすることも可能である。つまり、シート折り畳み装置1を広い幅に対応して作製しておくことにより、幅の狭いシート100から幅の広いシート100までを汎用的に折り畳むことができる。
また、シート折り畳み装置1は、シート100の全ての折り目に対応して第1把持具21〜第5把持具25を設けたが、本考案は、全ての折り目に対応することを必須とするものではない。シート折り畳み装置1を例にすれば、第2把持具22及第3把持具22を省いても、シート100を四つ折りにすることができる。ただし、全ての折り目に対応して把持具を設けることが、確実にシート100を四つ折りに折り畳む上で好ましいことは言うまでもない。
1 シート折り畳み装置
2 フック
10 折り畳みガイド
11 ガイド本体
12 第1内側ガイド
12A 内側端
12B 外側端
13 第2内側ガイド
13A 内側端
13B 外側端
14 第1外側ガイド
14A 内側端
14B 外側端
15 第2外側ガイド
15A 内側端
15B 外側端
16 第1ヒンジ(第1揺動中心)
17 第2ヒンジ(第2揺動中心)
18 第3ヒンジ(第3揺動中心)
21 第1把持具
22 第2把持具
23 第3把持具
24 第4把持具
25 第5把持具
26L 第1フック
26R 第2フック
27L,27R 錘
29 滑車装置
29L 第1滑車(第1変向点)
29R 第2滑車(第2変向点)
30 主ロープ
31 第1主ロープ
31A 前端
32 第2主ロープ
32A 前端
33 集合ロープ
34 集合部
35 支点フック
40 補助ロープ
41 第1補助ロープ
41A 前端
42 第2補助ロープ
42A 前端
44 摺動抵抗体
100 シート
101,102 縁部

Claims (5)

  1. 展開状態からW状またはM状の折り畳み状態にされるガイド本体と、
    一端の側が前記ガイド本体に接続され、他端の側が定点に接続される主ロープと、を備え、
    前記他端の側を定点に接続した状態で、前記ガイド本体を前記定点から遠ざかる向きに移動されると、前記展開状態から前記折り畳み状態になるシート折り畳み装置であって、
    前記ガイド本体は、
    第1揺動中心を介して接続される第1内側ガイドと第2内側ガイドと、内側端が前記第1内側ガイドと第2揺動中心を介して接続される第1外側ガイドと、内側端が前記第2内側ガイド13と第3揺動中心を介して接続される第2外側ガイドと、
    前記第1揺動中心、前記第1外側ガイドの外側端及び前記第2外側ガイドの外側端のそれぞれに対応して設けられるシート把持具と、を備え、
    前記主ロープは、
    前記一端の側が前記第1外側ガイドの前記外側端の側に接続され、前記他端の側が前記第1揺動中心に対応して設けられる第1変向点を通って引き出され、前記定点に接続可能とされる第1主ロープと、
    前記一端の側が前記第2外側ガイドの前記外側端の側に接続され、前記他端の側が前記第2揺動中心に対応して設けられる第2変向点を通って引き出され、前記定点に接続可能とされる第2主ロープと、を備える、
    ことを特徴とするシート折り畳み装置。
  2. 前記ガイド本体は、
    前記第2揺動中心と前記第3揺動中心のそれぞれに対応して設けられるシート把持具を備える、
    請求項1に記載のシート折り畳み装置。
  3. 前記第1揺動中心において、前記第1内側ガイドと第2内側ガイドは、前記展開状態から一方の向きへの折り畳みだけが許容され、
    前記第2揺動中心において、前記第1内側ガイドと第1外側ガイドは、前記展開状態から他方の向きへの折り畳みだけが許容され、
    前記第3揺動中心において、前記第2内側ガイドと第2外側ガイドは、前記展開状態から他方の向きへの折り畳みだけが許容される、
    請求項1又は請求項2に記載のシート折り畳み装置。
  4. 前記第2揺動中心と前記第3揺動中心のそれぞれに対応して設けられ、前記ガイド本体がW状に折り畳まれる際に、
    前記第2揺動中心と前記第3揺動中心のそれぞれに、鉛直方向の下向きに荷重を生じさせる錘を備える、
    請求項3に記載のシート折り畳み装置。
  5. 一端の側が前記第2揺動中心に対応する前記ガイド本体に接続され、他端の側が前記第1変向点又は前記第2変向点のそれぞれから引き出される前記第1主ロープと前記第2主ロープに対して摺動する摺動抵抗体に接続される第1補助ロープと、
    一端の側が前記第3揺動中心に対応する前記ガイド本体に接続され、他端の側が前記摺動抵抗体に接続される第2補助ロープと、を備える、
    請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のシート折り畳み装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016023447A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 安弘 芦田 シートの折畳み方法、鳩目引掛け具、及び折畳み状態保持具
JP2020007094A (ja) * 2018-07-06 2020-01-16 トヨタ紡織株式会社 シート状部材の折畳方法及び折畳装置
JP7447057B2 (ja) 2021-06-28 2024-03-11 良弘 佐藤 シート折りたたみ補助具

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