JP3198600B2 - キーボードスイッチ - Google Patents

キーボードスイッチ

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JP3198600B2
JP3198600B2 JP08916392A JP8916392A JP3198600B2 JP 3198600 B2 JP3198600 B2 JP 3198600B2 JP 08916392 A JP08916392 A JP 08916392A JP 8916392 A JP8916392 A JP 8916392A JP 3198600 B2 JP3198600 B2 JP 3198600B2
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和敏 林
孝夫 遠藤
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2221/00Actuators
    • H01H2221/024Transmission element
    • H01H2221/026Guiding or lubricating nylon

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  • Push-Button Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スライダがハウジング
に設けられた角孔の内壁をガイドとして上下方向に摺動
し得るキーボードスイッチに関する。
【0002】摺動部を持ったキーボードスイッチにおい
ては、その摺動部に塵埃等の異物が侵入すると、円滑な
摺動動作が行えなくなり、終には動けなくなる恐れもあ
り、更に、長ずれば摺動部が磨耗しその隙間が拡大さ
れ、がたつきを生じ円滑動作が行えなくなってしまう。
【0003】かように摺動部に対して悪影響を与える塵
埃等の異物の侵入対策がこの種キーボードスイッチには
必要不可欠である。
【0004】
【従来の技術】従来のこの種キーボードスイッチにあっ
ては、摺動部に対する異物対策は、塵埃等が入らぬよう
に防塵カバーを被せたりして、異物を入れないという対
策であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、 異物の侵入を完全に防ぐことは不可能である。 カバー等を被せるとキータッチの違和感があり、満
足の行くものは殆どない。 防塵カバーを被せるために構造上の制約を生じる。
例えばストローク長が短い、キートップの分割線が目立
たず、且つ押し面のスカルプチャー曲面等が得られな
い。 等の問題点があった。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑みて、摺動部
に侵入した塵埃等の異物を自然に除去してしまうキーボ
ードスイッチを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、スライダが
ハウジングに設けられた角孔の内壁面をガイドとして上
下方向に摺動するキーボードスイッチであって、前記ス
ライダの前記角孔の内壁面に対応する摺動部が、面取り
された四隅の雄角部と該雄角部間を繋ぐ凹の段差部とを
有し、前記雄角部のそれぞれが少なくとも前記内壁面と
接触する領域に複数の斜め方向の溝を備えて形成されて
いる本発明のキーボードスイッチによって達成される
また、スライダがハウジングに設けられた二段角孔それ
ぞれの角孔の内壁面をガイドとして上下方向に摺動する
キーボードスイッチであって、前記スライダは、前記二
段角孔それぞれの角孔の内壁面に対応する摺動部を備え
てなり、前記各摺動部のそれぞれが、面取りされた四隅
の雄角部と、該各雄角部間を繋ぐ凹の段等部または凹の
領域とを備えて形成されている本発明のキーボードスイ
ッチによって達成される。
【0008】
【作用】即ち、摺動部の摺動面に凹の段差部を設けると
摺動面積が小さくできるので、その分だけ異物摺動面
への侵入や摺動面での磨耗粉の発生を少なくすることが
できる。
【0009】又、上記段差部が隙間を形成するので、こ
の部分に上記異物や磨耗粉が侵入しても何ら摺動に支障
無く、且つ異物や磨耗粉がこの隙間を通って自然に
除去される。更に上記摺動面に溝を斜めに設けると、摺
動面に侵入した異物や磨耗粉が摺動操作で素早く溝に
取込まれ斜めの傾斜を下って段差部の上記隙間や上記
角部と上記雄角部間の隙間に至って自然に除去される。
【0010】又、スライダがハウジングに設けられた二
段角孔それぞれの内壁をガイドとして上下方向に摺動し
得るキーボードスイッチの如く、スライダとしての摺動
部が摺動方向で段差をもって分割されている場合でも、
上記同様に段差部を上記雄角部間に設けることで摺動面
が小さくできるので、異物や磨耗粉の除去容易化を実
現することができる。
【0011】かくして、本発明により、摺動部に侵入し
た塵埃等の異物を自然に除去してしまうキーボードスイ
ッチを提供することが可能となる。
【0012】
【実施例】以下図面に示す実施例によって本発明を具体
的に説明する。全図を通し同一符号は同一対象物を示
す。図1に本発明の一実施例を示し、(a) は構成図、
(b) はスライダ斜視図、図2に本発明の他の実施例を示
し、(a) は側断面構成図、(b)はスライダ斜視図であ
る。
【0013】本実施例は何れも小形のパソコン及び日本
語ワープロのキーボードスイッチに適用したものであ
る。これら機器は小形化の要望により、薄型のキーボー
ドスイッチが要求され、且つ違和感の無いキータッチが
要求され、防塵カバーにて覆うのは無理となり、従っ
て、塵埃等の異物の侵入を許容するが、摺動部への影響
をできるだけ少なく抑え、且つ容易に自然排出されるよ
うにした。
【0014】一実施例は、図1の(a) に示す如く、合成
樹脂製のハウジング2に配設した角孔21に、頭部にキー
トップ11を取付けたスライダ1が差込まれ、オーバーラ
ップする部分が摺動部3を成し、キーを円滑且つ正確に
所定寸法押し下げ、図示省略のハウジング2内部のスイ
ッチを動作させ、弾性体により自然復旧して元の位置に
戻る。
【0015】このキーボードスイッチのスライダ1は、
図1の(b) に拡大して斜視図に示した如く、雄角部4を
有する合成樹脂成型の5×5mmの角柱であり、雄角部4
は丸めてあり、ハウジング2の角孔21に差込むと雌角部
44との間に略三角形の隙間ができる。
【0016】又、角柱の四側面の摺動面は中央部を約0.
25mm低めた幅2.5 mmの段差部5が夫々に設けられ、摺動
面33(図中お斜線部)は隅部のみに縮小している。更
に、摺動面33に幅1×深さ0.25mmの溝6を約30°傾斜さ
せて3mm間隔に平行に設けてある。
【0017】ハウジング2の角孔21の内壁面には特に段
差部や角部の丸みは設けてない。これにより、スライダ
1の角孔21に対する摺動面積は約1/3 に縮小され摺動
部3の残2/3 が段差部5や角部の隙間部となるが、これ
らの隙間部に入った異物や磨耗粉はそのまま隙間を
って自然に排出され、また侵入チャンスが1/3 に低減さ
れた摺動面33に侵入した異物や磨耗粉摺動操作を繰り
返すことにより徐々に移動し前記溝6に達して無抵抗と
なり、該溝の傾斜にしたがって移動し段差部5の隙間に
排出される。
【0018】本実施例は、段差部5と溝6とをスライダ
1の摺動面33に設けたが、ハウジング2の角孔21の内壁
に設けても差支えなく、また両面に設けても良い。他
の実施例は図2の(a) に示す如く、スライダ12の摺動面
77が、ハウジング22の二段角孔23に対応するように、段
差を持って摺動方向に分割されているキーボードスイッ
の場合を示したものである。
【0019】これは、ハウジング22の二段角孔23の底部
にカップ状の弾性体91が在り、キートップ11を押し下げ
た際に、スライダ12の他端で弾性体91を異常に変形させ
ないように、末広がり状のストッパ13を設ける必要があ
り、更に、薄型のキーボードスイッチとしたために、オ
ーバーラップした摺動部7の長さが短くなり、スライダ
12の上下動が不正確になって仕舞うのを防ぐために、ス
トッパ13の側面もハウジング22と摺動させて二面に分割
され且つ段差を有する摺動面77として、摺動部7の長さ
を稼いでいる。
【0020】しかも、図2の(b) に示すように、スライ
ダ12の細い方の摺動面77には、中央部に段差部8を設け
て摺動面積の削減と異物通しの隙間としており、太い方
の摺動面77は端部をストッパ13とした末広がりの4個の
足部14の側面に形成され、雄角部42が丸められた角部の
みが摺動面を成している。
【0021】この例も、ハウジング22に設けた二段角孔
23の内壁面は平面のままで段差部8は設けていない。し
かし該段差部8を上記内壁面に設けたり、両面に設ける
構造でも差支えない。
【0022】上記角実施例は一例を示したもので、各部
の形状、寸法、材料は上記のものに限定するものではな
い。
【0023】
【発明の効果】以上の如く、本発明のキーボードスイッ
チにより、摺動部に侵入した塵埃等の異物は容易に摺動
部から移動できるため、自然に除去してしまう耐塵性の
高いキーボードスイッチを提供でき、その効果は大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例(a) 構成図 (b) ス
ライダ斜視図
【図2】 本発明の他の実施例(a) 側断面構成図 (b)
スライダ斜視図
【符号の説明】
1,12 スライダ 2,22 ハウジング 3,
32,7 摺動部 4,42 雄角部 5,8 段差部 6
溝 11 キートップ 13 ストッパ 14
足部 21 角孔 23 二段角孔 3
3,77 摺動面 44 雌角部 91 弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−259310(JP,A) 実開 昭59−63926(JP,U) 実開 昭63−159223(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 13/06 H01H 13/14 H01H 13/70

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライダがハウジングに設けられた角孔
    の内壁面をガイドとして上下方向に摺動するキーボード
    スイッチであって、 前記スライダの前記角孔の内壁面に対応する摺動部が、
    面取りされた四隅の雄角部と該雄角部間を繋ぐ凹の段差
    部とを有し、前記雄角部のそれぞれが少なくとも前記内
    壁面と接触する領域に複数の斜め方向の溝を備えて形成
    されている ことを特徴とするキーボードスイッチ。
  2. 【請求項2】 スライダがハウジングに設けられた二段
    角孔それぞれの角孔の内壁面をガイドとして上下方向に
    摺動するキーボードスイッチであって、 前記スライダは、前記二段角孔それぞれの角孔の内壁面
    に対応する摺動部を備えてなり、 前記各摺動部のそれぞれが、面取りされた四隅の雄角部
    と、該各雄角部間を繋ぐ凹の段等部または凹の領域とを
    備えて形成されている ことを特徴とするキーボードスイ
    ッチ。
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