JP3198323B2 - 換気空気または空調空気に香料を添加する方法および装置 - Google Patents
換気空気または空調空気に香料を添加する方法および装置Info
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Description
方法および装置に関する。
香りをかもし出すために、香料を微細な噴霧によって換
気空気または空調空気に添加することは公知である。こ
の方法にはとりわけ次のような欠点がある、つまり、永
続的に噴霧するのは様々な理由から是認できないし、且
つ、香料を定周期にというよりは間歇的に噴霧するの
は、人工的に換気ないし空調される空間の香料濃度の著
しい変動を来すという欠点がそれである。
装置の場合、湿度調節されるべき空気流は滴下水受け容
器の液表面に向けられており、湿度調節水を空気流の中
に飛散させる噴射口は傾斜した空気流の上方で斜めに水
の表面に向けられている。この公知の湿度調節装置には
とりわけ前記の水噴霧の欠点があり、因みに、この装置
はまず第一に湿度調節のために考えられたものであっ
て、香料の添加のためには考えられていない。
に添加しながら空気を循環させる装置であるが、この装
置の場合、香料を収納する容器が入口弁と出口弁の使用
のもとに、循環空気の流れる通路に連結されており、し
たがって弁の開かれている場合は循環空気は全体として
見れば香料収納容器によって導かれ、他方、弁の閉じら
れている場合もまた循環空気の流路は別の流体の流れの
ための複座弁によって中断される。この公知の装置の欠
点はとりわけ次のような点にある。つまり、空気流が間
歇的に中断されるので装置が永続的な換気または空調を
許さないという点がそれである。さらに、循環空気流が
香料収納容器に強制的に通過させられるので、空気流へ
の香料の添加がきわめて強力となり、このことは、とく
に装置の単なる定周期の運転との関連で言えば、そのよ
うに換気される空間を利用する人間には不快と感じられ
る。この公知の装置は、空気循環流が中断されている時
間に、比較的早く気化する芳香物質の気化を阻止するた
めに、複座弁の使用に頼らざるを得ない訳であり、した
がって、この装置をオンオフ−定周期−原理による以外
の方法で利用することも不可能である。確かにこの刊行
物は、複座弁が完全にだけでなく部分的にも開くかまた
は送風空気流に変化を加えることができるという可能性
に言及しているが、しかしその可能性では、芳香物質の
気化をそのように阻止することには決して至らない。む
しろ循環空気流のその種の絞りの試みの結果は、単位時
間あたり同じ空気物質量が放出され、ただ芳香物質を搬
送する空気流が弱くなるだけであるという結果に過ぎな
いであろう。それゆえこの種の処置によって香料濃度は
−都合の悪いことに−もっと増しさえする。
を遠ざける、周囲の空気の湿度を調節する方法である。
この目的のため、一部分に水を満たすことができる容器
を備えている。水面の上には周囲の大気のための2つの
連絡口を持った隔離された空気量がある。一方の連絡口
には、水面の上部が流入する短い管があり、その管の他
端は周囲の空気に通じている。他方の連絡口は容器の蓋
の穴から出ており、それは容器の流れの発生のための送
風機と協働されている。この循環によって、流入管で吸
引される空気は水面の一部に垂直に当たる。この流動特
性によって、湿った空間に含まれる芳香物質を容器内部
の水に放出する。それは、そのように水面に供給された
ものと、送風機によって、周囲の大気に排出された空気
流の湿度を同時に受け入れる。この公知の装置のための
水に春の香(Fruhlingsduft)のような少量の添加物、
芳香物質のための化学的接合剤等も混入される。この処
置によって公知ではあるが、この装置はまだ香料の均一
な放出には向いていない。やむを得ない吸引空気の水面
への接触は、この装置のために芳香物質の重要な空気清
浄手段を実行し、そのように処理された空気と香料とが
比較できる。水蒸気内の芳香物質が漸次増加すると、時
間の経過につれて装置から放出される香料濃度が変化す
る。その他の点では、換気空気または空調空気にその処
理された空気流が注入されるこの公知の装置もそのこと
を予期せずまたは向いていない。必要な場合には、換気
設備または空調設備の(洗浄および湿度調節)処置が考
慮され、分流方法における空気清浄と同様に空気湿度調
節が洗浄効果に関しても湿度調節効果に関してもされな
いであろう。この公知の装置および方法の重大な欠点
は、その中に記載されているように、空気流と自由水面
の一部との接触の間空気を香料で処理する好ましい均等
放出方法で、その結果水への流入空気の内容物の課題は
起こらない。
空調装置が知られている。ここでも、空調空気の中に存
在する臭いと刺激の物質を吸収する特性を有する液体を
空調空気に添加するためにノズルが使用されている。こ
の公知の空調装置は、DE 1265953Bと同様の欠点を持っ
ている。
への香料の添加を制御し、均等にするという課題に基づ
いている。この課題を解決するため、請求項1の方法が
使用される。とりわけ、望ましい時間中、完全に均等な
換気空気または空調空気への香料の添加が可能である。
は、新鮮な空気と同様に循環空気、また両者の混合され
た空気をいう。
め開閉されるか絞られるものである場合、香料を添加し
た空気流の一部もまた、その空気流量に関して制御され
る。したがって、換気空気または空調空気における香料
の濃度は、簡単に制御できる。
の気化表面内で、取り入れ空気流の全部または一部が、
前記気化表面とそれぞれ選択的に接触することにある。
これは、スライド、開閉蓋等々の空気流ガイド表面が、
その空気流を自由気化表面か、または相当する大きさの
並列された循環空気風道に導くことができれば可能とな
る。
の別の可能性は、気化表面を有する容器が、一定時間だ
け香料を含むことである。
ため、気化表面を有する容器は、前記一定時間排水さ
れ、洗浄され、再び満たされる。満たす間、香料と希釈
液を完全に混合するには、請求項7による基準に従う。
混合にも容器の洗浄にも、希釈液用の噴霧装置を使用す
ることが特に簡単で効果的である。好ましい唯一の香料
の使用によっても応用することができる方法は、放出香
料濃度を非常に長い作動時間にわたって、あるいは望ま
しいレベルで維持することができることを保証する。つ
まり、請求項10以下に展開される洗浄手段は、実験が示
すように、濃度増加基準が予定されるか、処置が実行さ
れ、時間の経過につれて前記の香料濃度が増加し、濃度
増加を制御することなしには実行されないであろう。唯
一の有利な香料のみを変えることによって適用可能であ
る処置は、香料濃度も非常に長い作動持続時間にわたっ
て、または望まれるレベルで保たれることを保証する。
すなわち、洗浄手段が実行されない場合は、指示された
実験のように、時間の経過の中で放出された香料濃度が
上がり、予定された濃度上昇基準または処置が実行され
ることなく、濃度上昇を制御する。
物を特定の温度(好ましくは室温以上)に保つことが望
ましい。温度制御によって、換気空気または空調空気の
中の香料の濃度も、特定の範囲内で変えることができ
る。
空気を分配装置に送る、本発明による換気空気または空
調空気への香料添加は、本発明の課題を、請求項10に記
載された特徴との組み合わせによって解決する。換気空
気または空調空気への香料添加に適する装置は、請求項
10に記載された特徴との組み合わせによって課題を解決
する。
いは個別的利用への適応性を保証する本発明の物体の合
目的的形態は、以後の請求項にも記載されている。
たり、実施例で説明されている本発明に基づいて使用さ
れるべき諸部品および諸工程段階はその大きさ、材料の
選択、技術的コンセプトおよび工程条件の点で特別な例
外的条件を与えられていないので、そのつどの適用領域
で知られている選択基準を無条件に用いることができ
る。
下の説明およびそれに付属する図面から明らかになる。
換気空気または空調空気に香料を添加するための本発明
に基づく設備または装置の有利な実施形態は図面に示さ
れており、以下で詳細に説明される。図面は次の通りで
ある。
装置の側面図(概略図)である。
合)である。
でBから見た場合)である。しかし、取り付け部分や付
け足し部分の細部は示されていない。
設備(構造見取図)である。
10が第1図〜第3図にそれぞれ異なる投影図で示されて
いる。その装置には容器11があり、その容器は端壁12、
13、円筒形の底部受け皿14、平らなカバープレート15に
囲まれてできている。
範囲に複数の縦長の空気流入孔16があり、その空気流入
孔は、下へ沈降する塵埃などが侵入しないように塵よけ
装置17によって上から保護されている。流入空気はその
塵よけ装置17の開いている端面18から入ることができ
る。
の円形の空気流出孔19が設けられており、その空気流出
孔は管継手20と管路21を介して送風機22(第4図)の吸
込管と連結できる。
とくに水が噴射できる。そのためには噴霧ノズル24が用
いられるが、その噴霧ノズルは、広範囲に広がった円錐
状噴霧25を発生させることができる。電磁弁26によって
希釈液は、設定された時間および設定された量で噴入す
ることができる。
口部27とそれに相応する接続配管28を介して貯蔵タンク
29から香料ないしは香料濃縮液が容器11に噴射できる。
正確な混合比は電磁式流量調節ポンプのようなポンプ30
によって調節できる。
ざわざ示すまでもないが)一方の側に傾いていることも
ありうる−には、電磁弁32によって開閉できる排出口31
が設けられている。
チ33を介して惹起させることができる。
とくに専門家であれば基本的には既知のことであるか
ら、図を理解しやすくするために詳しくは示されていな
い。
て設計されており、換気空気または空調空気に香料が添
加されなければならない日はすべて、セットされた時間
の種々のバルブを開閉することができる。例えば夜の間
は運転が中止されるので主として空にされている装置10
を始動させなければならない場合、まず清水の供給がオ
ープン状態に保たれるので、所要水量の一部が設定され
た持続時間のあいだ容器11の中に噴入される。次に、同
様に設定された持続時間のあいだ液量調節ポンプ30が作
動させられる。最後に、所望の水量(例えば香料エキス
10cm3で水12リットル)が完成するまで、もう一度水が
混入される。その後、例えば晩に香料の添加が終了され
なければならない場合、容器11は自動的に空にされ、次
いで、設定された時間のあいだ電磁弁32の開かれた状態
でその容器に水が噴霧される(洗浄段階)。
わかる。部分図で示されたダクト35の始めに送風機22が
配置され、その送風機が吸い込み管部36から換気空気ま
たは空調空気を吸い込む。換気空気または空調空気は、
清浄化や湿度調節や温度調節および/またはその他の処
理が行われる公知の前置接続ユニット37を通過させるこ
とができる。例えばダクト35は、異なる場所、例えば異
なる部屋の空気吐出口39に通じる空気分配ダクト38に分
岐している。
と場合によっては公知の乳化剤との混合物がある。その
液体混合物40は自由表面(気化表面41)を形成する。
との間の流体結合によって容器11の気体スペース42に低
圧が発生し、その低圧によって空気流43が作り出され、
その流れが維持される。そのバイパス空気(部分流)が
気化表面41の上をかすめて流れることによって、容器11
から香料がきわめて均等に放出され、それに相応してそ
の香料が換気空気または空調空気に均等に添加される。
そうすれば、個室を換気するためのコンパクトユニット
として利用できるということは自明のことである。しか
し主としてこの装置は(事情によっては既存の)換気装
置または空調装置に、特に第4図に示した方法で、接続
される。
連結しておくことも可能であり、そうすれば、別の日、
あるいは同じ日の別の時間に異なった独特の香りを換気
空気または空調空気に添加できるということは自明のこ
とである。
Claims (16)
- 【請求項1】換気空気または空調空気に香料を添加する
方法であって、希釈液と香料との混合物を、該混合物の
ための自由気化表面を有する少なくとも1つの容器中に
準備しかつ蓄え、前記換気空気または空調空気の部分流
を前記自由気化表面の上に導き、次いで、換気空気流ま
たは空調空気流を生ずる送風機の上流に、前記部分流を
前記換気空気流または空調空気流に供給し、前記換気空
気または空調空気中の前記香料の濃度を前記自由気化表
面上に導かれる空気の前記部分流の流量を制御すること
により制御することを特徴とする、換気空気または空調
空気に香料を添加する方法。 - 【請求項2】前記容器が最初に空にされ、特に自動的
に、選択的に洗浄され、次に新たな混合物または希釈液
と香料とが補充されるように、少なくとも1つの容器
を、設定された時間間隔で、あるいは設定された時点ま
たは自由に選択できる時点に、混合物で満たすことを特
徴とする、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】少なくとも1つの容器が異なる時間間隔の
間に異なる香料を収容するか、または異なる香料を単一
の容器に供給するための複数の並列配置の供給部材を使
用することを特徴とする、請求項1または2に記載の方
法。 - 【請求項4】単位時間当たり前記自由気化表面上に導か
れる空気量を制御することを特徴とする、請求項2また
は3に記載の方法。 - 【請求項5】少なくとも1個の容器がある時間間隔の間
のみ前記香料を収容することを特徴とする、請求項1な
いし4のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項6】少なくとも1つの容器に、設定された時間
間隔であるいは設定された時点または自由に選択できる
時点に、希釈液と香料とを、特に自動的に、補充しまた
は満たすか、または、前記容器内の香料の濃度を変える
ために希釈液、香料若しくはその両方を計量することを
特徴とする、請求項1または請求項3ないし6のいずれ
か1項に記載の方法。 - 【請求項7】まず希釈液を、次に香料を、そしてさらに
希釈液の残りの量を容器に導入することを特徴とする、
請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項8】前記容器を満たし、また、選択的に混合
し、または前記容器の洗浄のために、前記希釈液の噴霧
装置を使用することを特徴とする、請求項1ないし7の
いずれか1項に記載の方法。 - 【請求項9】容器の内容物を設定された温度または設定
可能な温度に保つことを特徴とする、請求項1ないし8
のいずれか1項、特に請求項4に記載の方法。 - 【請求項10】送風機(22)によって換気空気または空
調空気が分配ライン機構(ダクト35、空気分配ダクト3
8)に導入される、請求項1ないし9のいずれか1項に
記載の方法を実施するための装置であって、 前記希釈液と香料との混合物(40)を保持するととも
に、当該混合物の自由気化表面(41)を有する容器は、
少なくとも1つの空気流入孔(16)と、空気流出孔(1
9)とを備えており、 前記空気流出孔(19)は、前記換気空気および空調空気
の部分流が前記容器の内部を通るように、管路(管継手
20、管路21)を介して前記送風機(22)の上流から当該
送風機(22)に接続されており、 前記換気空気および空調空気中の前記香料の濃度を制御
するように設けられた、前記自由気化表面上に導入され
る空気の前記部分流の流量を制御する制御手段とを備え
ることを特徴とする、装置。 - 【請求項11】異なる時間間隔の間に異なる香料を換気
および空調の空気に添加するため、異なる香料のための
複数の並列配置の供給部材(27ないし30)が設けられた
単一の容器を備えることを特徴とする、請求項10に記載
の装置。 - 【請求項12】前記容器(11)はカバープレート(15)
を有し、当該カバープレート(15)には、前記自由気化
表面に対向して、前記空気流入孔(16)及び前記空気流
出孔(19)が設けられている、請求項10または11に記載
の装置。 - 【請求項13】少なくとも1つの前記空気流入孔(16)
に塵よけ装置(17)が設けられていることを特徴とす
る、請求項10、11または12に記載の装置。 - 【請求項14】前記容器が遠隔操作弁(32)によって制
御可能の排出口(31)と、前記希釈液のための分配装置
(23、24、26)と、前記排出口(31)を通して少なくと
も1つの容器を空にし、また、選択的に引き続く前記容
器の洗浄および引き続く、設定の時間間隔、設定の時点
または自由に選択できる時点における前記容器への新た
な混合物(40)または洗浄液および香料の充填のための
制御装置(33)とを備えることを特徴とする、請求項10
ないし13のいずれか1項に記載の装置。 - 【請求項15】前記容器(11)に接続され、また、被計
量の特に少なくとも1つの香料の自動供給のために設け
られた少なくとも1つのポンプ(30)を特徴とする、請
求項10ないし14のいずれか1項に記載の装置。 - 【請求項16】前記容器(11)に接続され、また、被計
量の特に希釈液の自動供給のために設けられた少なくと
も1つの弁(26)を特徴とする、請求項10ないし15にい
ずれか1項に記載の装置。
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