JP3197660B2 - カラーフィルタの製造方法 - Google Patents
カラーフィルタの製造方法Info
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Description
法に係り、特に液晶ディスプレイ等に用いられるカラー
フィルタの製造方法に関する。
ノクロあるいはカラーの液晶ディスプレイ(LCD)が
注目されている。カラーの液晶ディスプレイには、3原
色の制御を行うためにアクティブマトリックス方式およ
び単純マトリックス方式とがあり、いずれの方式におい
てもカラーフィルタが用いられている。そして、液晶デ
ィスプレイは、構成画素部を3原色(R,G,B)と
し、液晶の電気的スイッチングにより3原色の各光の透
過を制御してカラー表示が行われる。
G,Bの各着色パターンからなる着色層と、各画素の境
界部分に位置するブラックマトリックスと、保護層およ
び透明電極層とを備えている。
は、染色基材を塗布し、フォトマスクを介して露光・現
像して形成したパターンを染色する染色法、感光性レジ
スト内に予め着色顔料を分散させておき、フォトマスク
を介して露光・現像する顔料分散法、あるいは印刷イン
キで各色を印刷する印刷法、基板上の導電膜をフォトマ
スクを介して露光してパターニングし、電気泳動的に着
色層を形成する電着法等が挙げられる。そして、液晶カ
ラーテレビやコンピュータ用液晶表示体のように大衆性
が求められる製品では、品質と共にその価格の低廉化が
最も大きな問題であり、このため製造コストの低減が望
まれている。
カラーフィルタの製造方法では、印刷法を除いていずれ
もフォトプロセスが繰り返し用いられるため、大面積の
カラーフィルタを製造する場合には大型露光装置が多数
必要となり、製造コストが高く、またスループット(処
理速度)が低いという問題があった。
がなく、上記の他の方法に比べて工程が簡略であること
から製造コスト低減が期待されていたが、品質が劣り薄
膜トランジスタ(TFT)型液晶ディスプレイには用い
ることができず、また製造時の良品歩留まりが低く、期
待されたほどの製造コスト低減が得られなかった。さら
に、従来の印刷法、例えば凹版に保持されたインキをブ
ランケットに転移し、その後、基板に転移してR,G,
Bの3色からなる着色層を形成する凹版オフセット印刷
では、ブランケットからワークへのインキ転移率が低
く、そのため連続印刷時の膜厚、線幅の変動が大きく、
カラーフィルタ用として要求される品質のパターンを安
定して連続印刷するのは困難であった。また、1色のイ
ンキを基板上に印刷する度にインキを硬化させる必要が
あり工程が煩雑であった。これは、基板上に既に転移さ
れ未硬化状態にあるインキ上にブランケットが接触する
と、基板上のインキがブランケットに再付着してしま
い、高精度の印刷を安定して行うことができないからで
ある。
れたものであり、液晶ディスプレイ等のフラットディス
プレイ、CCD等のイメージャー、あるいはカラーセン
サ等に用いる高精度のカラーフィルタを低い製造コスト
で、かつ高いスループットで製造することのできるカラ
ーフィルタの製造方法を提供することを目的とする。
るために、本発明は定常流粘度が100〜1800pois
e 、複素弾性率が55000dyne/cm2 以下の範囲にあ
るインキと、臨界表面張力が10〜23dyne/cm、粘弾
性 tanδが0.05〜0.25の範囲にあるブランケッ
トとを使用し、版上のインキを一旦ブランケット上に転
移させた後に基板上に転移させ、その後、版上の他の色
のインキを一旦ブランケット上に転移させた後に、既に
前記基板上に転移されている未硬化状態のインキを前記
ブランケットに再付着させることなく、前記ブランケッ
ト上のインキを前記基板上に転移させ、この操作を所定
の色数となるまで繰り返し、その後、基板上の各色のイ
ンキを硬化して所望の色数からなる着色層を前記基板上
に形成するような構成とした。
ト上に転移された後に基板上に転移され、次に、版上の
他の色のインキが一旦ブランケット上に転移された後
に、同一基板上に転移されるが、この際、インキの定常
流粘度が100〜1800poise 、複素弾性率が550
00dyne/cm2 以下の範囲にあり、ブランケットの臨界
表面張力が10〜23dyne/cm、粘弾性 tanδが0.0
5〜0.25の範囲にあるため、ブランケット上のイン
キがガラスに100%の転移率で転移し、しかも既に基
板上に転移され未硬化状態にあるインキが再度ブランケ
ットに付着することはなく、これにより、1色の印刷が
終了する度にインキを硬化させることなく連続して同一
基板上に所定の色数からなるインキを印刷した後、一度
に各色のインキを硬化させて着色層を基板上に形成する
ことができる。
て説明する。図1は、本発明により製造されたカラーフ
ィルタを用いたアクティブマトリックス方式による液晶
ディスプレイ(LCD)の一例を示す斜視図であり、図
2は同じく概略断面図である。図1および図2におい
て、LCD1はカラーフィルタ10と透明ガラス基板2
0とをシール部材30を介して対向させ、その間に捩れ
ネマティック(TN)液晶からなる厚さ約5〜10μm
程度の液晶層40を形成し、さらにカラーフィルタ10
と透明ガラス基板20の外側に偏光板50,51が配設
され構成されている。
図であり、カラーフィルタ10は透明基板13上に黒色
レリーフ(ブラックマトリックス)14を形成したブラ
ックマトリックス基板12と、このブラックマトリック
ス基板12上のブラックマトリックス14間に形成され
た着色層16と、ブラックマトリックス14と着色層1
6を覆うように設けられた保護層18および透明共通電
極19とを備えている。このカラーフィルタ10は、透
明共通電極19が液晶層40側に位置するように配設さ
れている。そして、着色層16は赤色パターン16R、
緑色パターン16Gおよび青色パターン16Bからな
り、各着色パターンの配列は図1に示されるようにモザ
イク配列となっている。尚、着色パターンの配列はこれ
に限定されるものではなく、三角配列、ストライプ配列
等としてもよい。
22が各着色パターン16R,16G,16Bに対応す
るように設けられ、各表示電極22は薄膜トランジスタ
(TFT)24を有している。また、各表示電極22間
にはブラックマトリックス14に対応するように走査線
(ゲート電極母線)26aとデータ線26bが配設され
ている。
16R,16G,16Bが画素をなし、偏光板51側か
ら照明光を照射した状態で各画素に対応する表示電極を
ON、OFFさせることで液晶層40がシャッタとして
作動し、各着色パターン16R,16G,16Bのそれ
ぞれの画素を照射光が透過してカラー表示が行われる。
は、石英ガラス、低膨脹ガラス、ソーダライムガラス等
の可撓性のないリジット材、あるいは透明樹脂フィル
ム、光学用樹脂板等の可撓性を有するフレキシブル材を
用いることができる。この中で特にコーニング社製70
59ガラスは、熱膨脹率の小さい素材であり、寸法安定
性および高温加熱処理における作業性に優れ、また、ガ
ラス中にアルカリ成分を含まない無アルカリガラスであ
るため、アクティブマトリックス方式によるLCD用の
カラーフィルタに適している。
について図4を参照して説明する。図4において、ま
ず、凹版71に赤色の着色層に対応したパターンで形成
された凹部72に赤色インキRを充填する(図4
(a))。次に、ブランケット62を装着したブランケ
ット胴61を凹版71上に回転移動させながら圧着し、
凹部72内の赤色インキRをブランケット胴61上に転
移させる(図4(b))。そして、このブランケット胴
61を、予めブラックマトリックス14が形成されてい
る透明基板13に圧着し、透明基板13上の赤色パター
ン16Rを形成すべき位置に赤色インキRを転移させる
(図4(c))。
形成された凹部72を備える凹版71を使用し、上記と
同様にしてブランケット胴61上に緑色インキGを転移
する。そして、ブランケット胴61を既に赤色インキR
が転移されている透明基板13に圧着し、透明基板13
上の緑色パターン16Gを形成すべき位置に緑色インキ
Gを転移させる(図4(d))。この際、ブランケット
胴61のブランケット62と、透明基板13上に既に転
移され未硬化状態にある赤色インキRとが接触する。し
かし、本発明のカラーフィルタの製造方法では、後述す
るようなブランケットおよびインキを使用しているた
め、赤色インキがブランケット62に再付着(バックト
ラップ)することはない。
移させる。この際にも、ブランケット胴61のブランケ
ット62と、透明基板13上に既に転移され未硬化状態
にある赤色インキRおよび緑色インキGとが接触する
が、ブランケット62に再付着(バックトラップ)する
ことはない。
び青色インキBが転移された後に、3色のインキを同時
に硬化させることにより着色層16を形成する。上述の
ように、本発明は既に基板上に転移され未硬化状態にあ
るインキが再度ブランケットに付着するバックトラップ
を0%に抑えることにより、1色の印刷が終了する度に
インキを硬化させることなく連続して同一基板上に所定
の色数からなるインキを印刷した後、一度に各色のイン
キを硬化させて着色層16を基板上に形成することがで
きる。
後、保護層18を形成する。保護層18は、カラーフィ
ルタ1の表面平滑化、信頼性の向上および液晶ディスプ
レイ(LCD)において使用する際の液晶層への汚染防
止等を目的とするものであり、アクリル系樹脂、エポキ
シ系樹脂、ポリイミド系樹脂等の透明樹脂、あるいは二
酸化ケイ素等の透明無機化合物等を用いて形成すること
ができる。このような保護層の厚さは0.5〜50μm
程度が好ましい。
ンジウムスズ(ITO)膜等を用いることができる。I
TO膜は蒸着法、スパッタリング法等の公知の方法によ
り形成することができ、厚さは200〜2000Å程度
が好ましい。
ット胴61へのインキ転移時のブランケット胴移動速度
vと、ブランケット胴61上のインキを透明基板13上
に転移する時のブランケット胴移動速度Vとを、v≦V
となることを条件に、vは1〜300mm/sec 、Vは1
〜300mm/sec の範囲で設定することができる。特
に、vは10〜100mm/sec 、Vは100〜300mm
/sec の範囲が好ましい。このようにブランケット胴移
動速度を設定することにより、凹版71からブランケッ
ト胴61へのインキ転移、およびブランケット胴61か
ら透明基板13上へのインキ転移が共にほぼ100%と
なる。
深さ(版深)は5〜10μm程度とすることが好まし
い。そして、所定の厚みでインキをブランケット胴61
上に転移するには、版深を大きくする程、ブランケット
胴移動速度vを大きくすることができ、工程の時間短縮
が可能となる。また、使用するインキ毎に適宜版深を変
更してもよい。
における印刷順序が赤、緑、青の順であったが、これに
限定されるものではない。また、透明基板13として、
予めブラックマトリックスが形成されたものを使用して
いるが、ブラックマトリックスは着色層形成後に形成し
てもよい。
造において用いるインキおよびブランケットについて説
明する。まず、インキは定常流粘度が100〜1800
poise 、複素弾性率が55000dyne/cm2 以下の範囲
にあるインキである。定常流粘度は、キャリーメッド社
製CS100レオメータを用いて、測定温度20℃、測
定剪断速度0.01〜200/sec.の範囲で測定するこ
とができる。また、複素弾性率は、同じくキャリーメッ
ド社製CS100レオメータを用いて、測定温度20
℃、測定周波数0.3〜10Hzの範囲で測定すること
ができる。定常流粘度が100poise 未満であるとブラ
ンケットからワークへのインキ転移率が100%未満と
なり、またバックトラップを生じるようになり好ましく
なく、1800poise を越えると版からブランケットへ
のインキ受理率が50%以下となり、また、細線再現
性、線幅再現性も低下し好ましくない。また、複素弾性
率が55000dyne/cm2 を越えると版からブランケッ
トへのインキ受理率が50%以下となり好ましくない。
系樹脂、ポリアミド系樹脂(ポリイミド樹脂、ポリアミ
ド樹脂)、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリカー
ボネート系樹脂、シリコーン系樹脂等が挙げられる。こ
の中で、特にアクリル系樹脂は、加熱による硬化段階で
粘度が低下し再流動して平坦化しやすく、着色層形成後
にロールプレス、OP塗布を不要とすることができるの
で好ましい。アクリル系樹脂として具体的には、下記に
式で示される多官能オリゴエステルアクリレート等のポ
リエステルアクリレート系樹脂が挙げられる。
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン等の一般的な
多価アルコール残基、また、Yはフタル酸、イソフタル
酸、トリメリット酸、アジピン酸等の多塩基酸あるいは
その無水物残基により示されるものが好ましい。
リメチロールプロパントリアクリレート(TMPT
A)、トリプロピレングリコールジアクリレート(TP
GDA)、ネオペンチルグリコールジアクリレートプロ
ピオンオキサイド付加物(NPGDA−PO付加)等を
挙げることができる。
に、ポリエステルアクリレート系樹脂と適正量のジアリ
ルフタレートプレポリマーとを加熱溶解することにより
粘度を調整することができる。
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、エチレングリコールイソプロピ
ルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレン
グリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等
のグリコールエーテル系溶剤を挙げることができる。
ゾ系、不溶性アゾ系、縮合アゾ系等のアゾ系顔料、フタ
ロシアニン系顔料、インジゴ系、アントラキノン系、ペ
リレン系、ペリノン系、ジオキサジン系、キナクリドン
系、イソインドリノン系、フタロン系、メチン・アゾメ
チン系、あるいは金属錯体系を含む縮合多環系顔料、ま
たはこれらの任意の混合物を挙げることができる。
ットについて説明する。ブランケットは、その表面ゴム
層の臨界表面張力が10〜23dyne/cm、好ましくは1
5〜23dyne/cm、粘弾性 tanδが0.05〜0.25
の範囲にあるものを使用する。臨界表面張力が23dyne
/cmより大きくなると、表面ゴム層のインキに対するぬ
れ性が高すぎてブランケットから基板へのインキ転移率
が低くなりパイリングを生じたり、あるいは基板上の未
硬化状態のインキがブランケットにバックトラップする
原因となる。また、臨界表面張力が10dyne/cmより小
さくなると、版からブランケットへのインキ受理性が低
下し、細線再現性、線幅再現性が低下して好ましくな
い。
層との接触角の測定は、以下のようにして行うことがで
きる。すなわち、測定対象のゴムを適当な寸法に切断
し、接触角計CA−D型(協和界面科学製)にて測定
し、Zismanプロットより求める。Zismanプロットに使用
した溶剤、およびその表面張力を以下に示す。
ゴム材料としては、ジメチルシロキサン、メチルビニル
シロキサン、メチルフルオロビニルシロキサン、メチル
フェニルビニルシロキサン等や、上記ポリマーとNB
R、EPDM、スチレンブタジエンゴム(SBR)との
ブレンド及び共重合系、フッ素ゴム、及びNBR、EP
DM、SBR等にシリコーンオイル等を混り込んだもの
及びNBR、EPDM、SBRをシロキサン雰囲気中で
100〜200℃で1時間程度ベーキングし、表面エネ
ルギーの小さなコート層を形成したものが挙げられる。
定の値になるようにした材料の粘弾性特性を調整する。
ここで、ゴムの粘弾性( tanδ)はレオバイブロンDD
V−II−EP((株)オリエンテック)にて、温度20
℃、周波数11Hzで測定する。
度、架橋基の局在化状態、充填剤の種類、含有率、粒
径、表面処理、架橋剤種類、1次加硫条件(温度、時間
等)、2次加硫の有無およびその条件等で調整できる。
ここで、使用する充填剤としては煙霧質シリカ、粉砕シ
リカ、沈殿シリカ、重炭酸カルシウム、炭酸カルシウ
ム、ケイソウ土、タルク、石英紛等を使用することがで
きる。
は0.05〜0.25の範囲、好ましくは0.10〜
0.20の範囲となるように設定する。表面ゴム層4の
粘弾性 tanδが0.05未満である場合、版からブラン
ケットへのインキ受理性が低下し、画線の細り、エッジ
精度の低下となり好ましくない。また、粘弾性 tanδが
0.25を越えるとブランケットの粘性的物性が大きく
なりすぎ、ピッチ精度、基板のチャッキングに悪影響を
与え好ましくない。
は、基布および圧縮層上に表面ゴムを塗布した後、表面
が平滑なフィルムを表面ゴム塗布面に圧着させた状態で
加硫を行い、その後、フィルムを剥離して作成されるも
のである。また、表面が平滑なフィルムを圧着させた状
態で加硫を行い作製されたゴムシートを、表面が平滑な
フィルムが剥離された面が最表面となるように圧縮層上
にラミネートして作成してもよい。表面が平滑なフィル
ムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)フ
ィルム、ポリエチレン(PE)フィルム等が好ましい。
縮層上に形成してもよい。この場合、アンカー層は一層
だけの綿布層、シランカップラー剤等の材料により形成
することができる。このアンカー層の厚さは0〜500
μm程度が好ましい。
コンプレッシブル型のブランケットに限定されるもので
はなく、圧縮層を備えていないソリッド型のブランケッ
トであってもよい。
説明する。 実験例1 (インキ試料の作成)まず、下記の3種のワニス、3種
の顔料を調製した。
メチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル(ジオキシト
ール)、モノブチルエーテルを準備した。
顔料、ワニス、低分子量成分を混合し、3本ロールミル
にて混合してインキ試料1〜13を作成した。
素弾性率について、下記の測定条件にしたがって測定を
行い、結果を表2に示した。
0レオメータを用いて、測定温度20℃、測定剪断速度
100/sec.で測定。 複素弾性率:キャリーメッド社製CS100レオメータ
を用いて、測定温度20℃、測定周波数4.588Hz
で測定。
上に表面ゴムを塗布した後、PETフィルムを表面ゴム
塗布綿に圧着させた状態で加硫を行い、その後、フィル
ムを剥離して表面ゴム層(厚さ約100μm)を形成し
てブランケット(試料1〜16)を作成した。各ブラン
ケット(試料1〜16)の作成条件は、以下に示す通り
とし、また、各試料ゴムの臨界表面張力、表面粗度、粘
弾性、硬度は、下記の表3に示す通りであった。この
時、ゴムの表面粗度、硬度の好適な範囲としては、表面
粗度Ra1.0μm以下、硬度50〜80°であった。
表面張力を変えたものとした。
た。使用した表面ゴム層形成用の組成物及び加硫条件は
以下のようにした。 (組成物) 信越シリコーン(株)製 KE765-U …100重量部 架橋剤 2,5- ジ−メチル-2,5- ジ−t−ブチルフェロキシヘキサン … 5重量部 (加硫条件) 1次加硫 170℃,20分間 2次加硫 200℃,4時間 *2次加硫中の雰囲気は滞留とした。この2次加硫中の
雰囲気条件はブランケット表面の臨界表面張力に大きな
影響を及ぼす。これは、2次加硫中の気散したゴム中の
低分子量シロキサンが表面に再付着するため、雰囲気滞
留の条件で2次加硫するとゴムの臨界表面張力が下がる
ためと考えられる。
た。使用した表面ゴム層形成用の組成物及び加硫条件は
以下のようにした。 (組成物) 信越シリコーン(株)製 KE765-U …100重量部 架橋剤 2,5- ジ−メチル−2,5-ジ−t−ブチルフェロキシヘキサン … 5重量部 (加硫条件) 1次加硫 170℃,20分間 2次加硫 200℃,4時間 *2次加硫中、フレッシュエアーを導入した。
た。使用した表面ゴム層形成用の組成物及び加硫条件は
以下のようにした。 (組成物) 信越シリコーン(株)製 KE5570-U …100重量部 架橋剤 2,5- ジ−メチル−2,5-ジ−t−ブチルフェロキシヘキサン … 5重量部 (加硫条件) 1次加硫 170℃,20分間 2次加硫 200℃,4時間 *2次加硫中、フレッシュエアーを導入した。
た。使用した表面ゴム層形成用の組成物及び加硫条件は
以下のようにした。 (組成物) 信越シリコーン(株)製 KE765-U …100重量部 架橋剤 2,5- ジ−メチル−2,5-ジ−t−ブチルフェロキシヘキサン … 5重量部 (加硫条件) 1次加硫 170℃,20分間 2次加硫 200℃,4時間 *2次加硫の雰囲気は滞留とした。さらにジメチル系シ
リコーンオイルを2次加硫に使用したチャンバー内で加
熱し、ゴム表面に強制的に低分子量シロキサンの再付着
被膜を形成した。
た。使用した表面ゴム層形成用の組成物及び加硫条件は
以下のようにした。 (組成物) 信越シリコーン(株)製 KE5570-U …100重量部 日本合成ゴム(株)製 JSR N220SH … 10重量部 架橋剤 2,5- ジ−メチル−2,5-ジ−t−ブチルフェロキシヘキサン … 5重量部 硫 黄 … 0.3重量部 チラウム … 0.1重量部 (加硫条件) 1次加硫 170℃,20分間 2次加硫 200℃,4時間 尚、臨界表面張力は、下記の溶剤を使用し、協和界面科
学(株)、接触角計CA−D型にて測定し、Zismanプロ
ットより算出した。
面粗度を変えたものとした。すなわち、試料6〜9のブ
ランケットは、基布層(圧縮層も含む)の上にゴム層を
コーティングし、そのゴム層上に任意の面粗度を持つP
ETを圧着した後、1次加硫を行い、ゴムを架橋させた
後、ゴム面よりPETフィルムを剥離し、任意の表面粗
度を持つブランケットゴム表面を形成した。
クタック16000にて針圧5mmg、測定範囲1m
m、測定スピード低の条件で行い、Raを算出した。 (3)試料10〜13の各ブランケットは、表面ゴム層
の粘弾性を変えたものとした。
た。使用した表面ゴム層形成用の組成物及び加硫条件は
以下のようにした。 (組成物) 信越シリコーン KE-108 …100重量部 硬化剤 CAT-108(信越) … 5重量部 充填剤 セラトムFW-14 (カキウチ(株)) … 30重量部 (加硫条件) 1次加硫 25℃,75時間 *2次加硫なし 試料11:粘弾性 tanδを0.25とした。使用した表
面ゴム層形成用の組成物及び加硫条件は以下のようにし
た。
面ゴム層形成用の組成物及び加硫条件は以下のようにし
た。
ゴム層形成用の組成物及び加硫条件は以下のようにし
た。
ク製のレオバイブロン DDV-II-EPにて、温度20℃、
周波数11Hzで測定した。 (4)試料14〜16の各ブランケットは、表面ゴム層
の硬度を変えたものとした。
表面ゴム層形成用の組成物及び加硫条件は以下のように
した。 (組成物) 信越シリコーン KE742U …100重量部 架橋剤 2,5- ジ−メチル−2,5-ジ−t−ブチルフェロキシヘキサン … 5重量部 (加硫条件) 1次加硫 170℃,20分間 *2次加硫なし 試料15:硬度を80°とした。使用した表面ゴム層形
成用の組成物及び加硫条件は以下のようにした。
表面ゴム層形成用の組成物及び加硫条件は以下のように
した。 (組成物) 信越シリコーン(株) KE742-U …100重量部 架橋剤 2,5- ジ−メチル−2,5-ジ−t−ブチルフェロキシヘキサン … 5重量部 (加硫条件) 1次加硫 170℃,20分間 *2次加硫なし (印刷適性の評価)上記のようにして作成したインキ試
料1〜13およびブランケット試料1〜16を使い、異
なるライン&スペース(L&S)のパターンを持つ凹版
(版深6μm)のパターンをガラス基板上に印刷し、L
&Sでの解像力を測定した。この際、印刷は版からブラ
ンケットへのインキ受理速度と、ブランケットからガラ
ス板へのインキ転移速度を種々変更し、また、ガラス板
上の未硬化状態のインキが存在する状態での印刷をおこ
なった。そして、ブランケットからガラス基板へのイン
キ転移率、およびガラス板上に未硬化状態のインキがブ
ランケットへ再付着(バックトラップ)する率を測定し
た。測定結果を下記の表4に示した。尚、インキ転移
率、バックトラップ率の測定は以下のようにして行っ
た。
へのインキ転移膜についてブランケット上で干渉膜厚計
Sin 20X (ユニオン光学(株))を使用して顕微鏡写真
を撮影し、その写真よりインキ膜厚を測定した。これを 版からブランケットへの転移膜厚=a(μm) とする。
ガラス上のインキ膜厚を同様に測定する。これを ブランケットからガラスへ転移したインキ膜厚=b(μ
m) とする。
た時の膜厚=d(μm)(バックトラップした膜厚) バックトラップ率=d/c×100(%)
poise 、複素弾性率が55000dyne/cm2 以下の範囲
にあるインキ試料(1〜9)、臨界表面張力が10〜2
3dyne/cm、粘弾性 tanδが0.05〜0.25の範囲
にあるブランケット試料(1〜3、6〜8、10,1
1,14,15)を用いた場合、バックトラップは発生
せず、かつ高い解像度が得られ、良好な印刷が可能であ
った。
スが予め形成されているガラス基板上に、上記の実験例
1の表2のインキ試料物性条件のうち、インキ試料2の
物性条件を備える赤色着色層用インキ、緑色着色層用イ
ンキおよび青色着色層用インキを作成し、ブランケット
試料2を使用した場合(条件1)と、表2のインキ試料
物性条件のうち、インキ試料10の物性条件を備える赤
色着色層用インキ、緑色着色層用インキおよび青色着色
層用インキを作成し、ブランケット試料5を使用した場
合(条件2)の2種類の条件で、R,G,Bからなる着
色層を形成した。この場合、RGBの順に印刷し、先に
ガラス基板上に印刷されたインキを硬化させずに次の色
のインキを印刷し、3色の印刷が完了した後、ガラス基
板を200℃で30分間加熱してインキを硬化させた。
らガラス基板へのインキ転移率が高く(100%)、か
つバックトラップが発生しないため、線幅が僅かに(3
μm程度)細くなったが、安定した線幅で着色層の形成
を行うことができ、また連続して複数枚のカラーフィル
タの形成が可能であった。
ンキのバックトラップが発生し、先にガラス基板上に印
刷されたインキを硬化させないで更に他の色にインキを
印刷することは不可能であった。また、インキ転移率が
低い(50%)ため、線幅が急激に増加し、カラーフィ
ルタとしての使用可能範囲を逸脱するものとなった。
に基板上に転移され未硬化状態にあるインキがブランケ
ットに再付着(バックトラップ)することなく連続して
同一基板上に所定の色数からなるインキを印刷し、一度
に各色のインキを硬化させて着色層を基板上に形成する
ことができ、これにより、1色の印刷が終了する度にイ
ンキ硬化工程を通す必要はなく、工程が大幅に簡便化で
き製造コストの低減が可能となり、かつ大面積でありな
がら高精度のカラーフィルタの製造が可能となる。
たアクティブマトリックス方式による液晶ディスプレイ
の一例を示す斜視図である。
である。
いるカラーフィルタの拡大部分断面図である。
するための工程図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 定常流粘度が100〜1800poise 、
複素弾性率が55000dyne/cm2 以下の範囲にあるイ
ンキと、臨界表面張力が10〜23dyne/cm、粘弾性 ta
nδが0.05〜0.25の範囲にあるブランケットと
を使用し、版上のインキを一旦ブランケット上に転移さ
せた後に基板上に転移させ、その後、版上の他の色のイ
ンキを一旦ブランケット上に転移させた後に、既に前記
基板上に転移されている未硬化状態のインキを前記ブラ
ンケットに再付着させることなく、前記ブランケット上
のインキを前記基板上に転移させ、この操作を所定の色
数となるまで繰り返し、その後、基板上の各色のインキ
を硬化して所望の色数からなる着色層を前記基板上に形
成することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
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---|---|---|---|
JP4690593A JP3197660B2 (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | カラーフィルタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP4690593A JP3197660B2 (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | カラーフィルタの製造方法 |
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JPH06258515A JPH06258515A (ja) | 1994-09-16 |
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ID=12760376
Family Applications (1)
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JP4690593A Expired - Fee Related JP3197660B2 (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | カラーフィルタの製造方法 |
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-
1993
- 1993-03-08 JP JP4690593A patent/JP3197660B2/ja not_active Expired - Fee Related
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