JP3197619B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は帯域制限用フィルタを用
いて楽音に効果を与える電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、帯域制限用ディジタルフィルタを
用いて楽音に効果を与える場合、一つのローパスフィル
タを用い、ある定められた遮断周波数よりも高域の周波
数成分を取り除くことで行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような従来
の電子楽器では、ある定められた遮断周波数よりも高域
の周波数成分を取り除くことができるのみであり、楽音
に簡単な効果を与えることしかできなかった。そのため
得られる音色もある限られた範囲の単調なものでしかな
く、演奏者の要求に十分応えられないという問題があっ
た。
【0004】本発明はこのような問題点を解決するもの
とし、楽音に効果を与える際に、ローパスフィルタだけ
でなく、例えばバンドパスフィルタやハイパスフィルタ
としても機能させることで、楽音にさまざまな効果を与
え、変化に富んだ豊かな音色を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明は、図8に例示するように、直列に接
続され楽音信号の帯域制限を行う複数のフィルタと、上
記複数のフィルタそれぞれの遮断周波数を制御すると共
に、上記遮断周波数を揺らすLFO波形を発生する制御
手段とを備え、楽音信号を上記複数のフィルタに通すこ
とにより該楽音信号に効果を加える電子楽器であって
上記複数のフィルタの内の特定のフィルタの遮断周波数
を制御するための制御情報を格納する第1記憶手段と、
上記複数のフィルタの内の特定のフィルタと他のフィル
タとの遮断周波数の差を格納する第2記憶手段を備え、
上記制御手段は、上記第1記憶手段に格納された制御情
報に基いて、上記特定のフィルタの遮断周波数を設定
し、上記特定のフィルタの遮断周波数と上記第2記憶手
段に格納された遮断周波数の差とに基いて、上記他のフ
ィルタの遮断周波数を設定すると共に、上記特定のフィ
ルタの遮断周波数を上記LFO波形に基づいて揺らす
とを特徴とする電子楽器を要旨とする。
【0006】
【作用】本発明の電子楽器の場合、楽音信号の帯域制限
を行う複数のフィルタが直列に接続され、それらフィル
タそれぞれの遮断周波数を制御手段が制御している。入
力される楽音信号に対しては、それら直列に接続された
フィルタそれぞれに通すことで効果が加えられる。そし
て特に、本発明の電子楽器においては、制御手段が、上
記遮断周波数を揺らすためのLFO波形を発生してお
り、第1記憶手段が、複数のフィルタの内の特定のフィ
ルタの遮断周波数を制御するための制御情報を格納し、
第2記憶手段が複数のフィルタの内の特定のフィルタと
他のフィルタとの遮断周波数の差を格納している。更に
制御手段は、その第1記憶手段に格納された制御情報に
基いて、特定のフィルタの遮断周波数を設定し、その特
定のフィルタの遮断周波数と第2記憶手段に格納された
遮断周波数の差とに基いて、他のフィルタの遮断周波数
を設定すると共に、上記特定のフィルタの遮断周波数を
上記LFO波形に基づいて揺らす。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は、本発明一実施例としての電子楽器1
の要部ブロック図である。電子楽器1は、大きく分け
て、制御回路3、音源回路5等から構成されている。
【0008】制御回路3は、第1CPU7、第1RAM
(ランダムアクセスメモリ)9、第1ROM(リードオ
ンリメモリ)11、キーボード13、パネルSW(スイ
ッチ)15、I/F(インターフェース)17等から構
成されている。第1CPU7は、電子楽器1の制御手段
としての一部機能を果たし、システムコントロール等に
関する各種制御処理を実行する中央処理装置である。第
1RAM9は、データが一時的に格納されるランダムア
クセスメモリである。第1ROM11は、システムコン
トロールの処理に用いるデータやプログラム等が格納さ
れているリードオンリメモリである。キーボード13
は、楽曲を演奏するための鍵盤である。キーボード13
の代わりに、MIDI等の楽音情報を入力する端子が設
けられていてもよい。パネルSW15には、電子楽器1
に備えられている各種機能の操作を行う等のパネルスイ
ッチが集合している。I/F17は、キーボード13、
パネルSW15等から入力を受け、制御回路3および音
源回路5と信号のやりとりを行う。
【0009】音源回路5は、第2CPU19、第2RA
M21、第2ROM23、トーンジェネレータ25、D
AC(ディジタル/アナログ・コンバータ)27、アン
プ29、スピーカ31等から構成されている。第2CP
U19は、本発明の制御手段としての一部機能を果たし
ており、電子楽器1にて楽音波形処理等を実行する中央
処理装置である。第2RAM21は、本発明の第1記憶
手段および第2記憶手段としての機能を果たしており、
後述する2つのDCF45,47の遮断周波数、楽音波
形データ等を一時的に格納しておくためのランダムアク
セスメモリである。第2ROM23は、後述する2つの
DCF45,47の制御プログラム等の楽音処理に用い
るプログラム、各種データ等が格納されるリードオンリ
メモリである。トーンジェネレータ25は、データバス
を通して送られてくる楽音波形に処理を施し処理が施さ
れた楽音波形をDAC27に送る電気回路である。トー
ンジェネレータ25の詳細については、図2を基に後述
する。DAC27は、トーンジェネレータ25により処
理が施されたディジタルデータとしての楽音波形をアナ
ログ信号としての楽音信号に変換するディジタルアナロ
グ変換器である。アンプ29は、DAC27から送られ
てくるアナログ信号としての楽音波形を電気的に増幅す
る増幅器である。スピーカ31は、アンプ29から送ら
れる増幅された楽音信号を外部に出力するスピーカであ
る。
【0010】図2は、トーンジェネレータ25の構成を
示すブロック図である。トーンジェネレータ25は、D
CO(ディジタル・コントロールド・オシレータ)4
1、DWG(ディジタル・ウエーブ・ジェネレータ)4
3、第1DCF(ディジタル・コントロールド・フィル
タ)45、第2DCF47、DEG(ディジタル・エン
ベロープ・ジェネレータ)49、DCA(ディジタル・
コントロールド・アンプリファイア)51等から構成さ
れている。
【0011】DCO41は、DWG43の波形メモリに
格納されている楽音波形データを所定の周波数で読み取
り楽音波形のピッチコントロールを行う発振器である。
DWG43は、DCO41が発信するピッチコントロー
ルに従い、楽音波形を生成するディジタル波形生成器で
ある。
【0012】第1DCF45,第2DCF47は、本発
明の直列に接続された複数のフィルタとしての機能を果
たしており、制御手段としての第2CPU19により遮
断周波数等が制御されるディジタルフィルタである。2
つのDCF45,47は共に、帰還路をもって構成され
ている2次元IIRフィルタであり、遮断周波数を与え
ることで、ハイパスフィルタまたはローパスフィルタと
しての機能を果たす。2つのDCF45,47が行う周
波数帯域制限処理については図3に基づいて後述する。
DEG49は、楽音信号に音質加工や音量加工を加える
エンベロープ信号を発生するエンベロープジェネレータ
(包絡線発生器)である。DCA51は、DEG49に
より作成されたエンベロープ信号に基づき楽音のレベル
を制御する増幅器である。
【0013】DCO41、第1DCF45、第2DCF
47、DCA51は、第2CPU19が実行するLFO
(ロー・フリークエンシ・オシレータ)のプログラムに
基づき、さらに処理が加えられる。このLFOの効果に
ついては、さらに詳しく後述する。
【0014】図3は、直列に接続された第1DCF45
および第2DCF47が、各種ディジタルフィルタとし
て機能する際の特性を示す説明図である。図3(a)
は、2つのDCF45,47を共にローパスフィルタと
して機能させた場合の特性を示している。図に示すよう
に設定された遮断周波数よりも低域の周波数成分のみを
通過させるように働く。本実施例では、2次元IIRフ
ィルタを用いているため、出力成分は遮断周波数から高
域でも、傾斜を持って落ちることになる。本実施例で
は、DCF45,47の2つのローパスフィルタを通し
ていることになるので、遮断周波数から高域の出力成分
は1個のローパスフィルタを通した場合に比べて落ちる
傾斜角度が大きくなる。そのため除去すべき高周波成分
があまり残らずローパスフィルタとしての特性が良いと
いう効果がある。
【0015】図3(b)は、2つのDCF45,47を
共にハイパスフィルタとして機能させた場合の特性を示
している。図に示すように設定された遮断周波数よりも
高域の周波数成分のみを通過させるように働く。これも
ローパスフィルタとして用いた場合と同様に、1個のハ
イパスフィルタを通した場合に比べて低周波成分があま
り残らず特性が良いという効果がある。
【0016】図3(c)は、DCF45,47の一方を
ハイパスフィルタ、他方をローパスフィルタとして機能
させ、全体としてバンドパスフィルタとした場合の特性
を示している。図に示すように、DCF_WIDTHと
示した部分のみの周波数成分を通過させるように働く。
【0017】2つのDCF45,47を、ローパスフィ
ルタ、ハイパスフィルタ、バンドパスフィルタとして機
能させる制御方法としてはさまざまな方法が考えられる
が、本実施例では、予め基準となるローパスフィルタの
遮断周波数、およびバンドパスフィルタの遮断周波数差
(DCF_WIDTH)が第2RAM21に格納されて
いるものとする。そして、電子楽器1の操作を行う者
が、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、バンドパス
フィルタのいずれかを選択する。ハイパスフィルタが選
択された場合は、基準となる遮断周波数からDCF_W
IDTHが差し引かれた値を遮断周波数とする。
【0018】以下、図4〜6のフローチャートに基づ
き、第1CPU7および第2CPU19が実行する処理
について説明する。電子楽器1に電源が投入されて各種
初期設定が終了し、演奏者がパネルSW15のフィルタ
選択用のスイッチを操作すると、第1CPU7は図4に
示す処理を実行する。
【0019】ます最初にローパスフィルタが選択された
かどうかの判断がされる(ステップ401、以下S40
1と表記する)。ローパスフィルタが選択された場合
は、2つのDCF45,47を共にローパスフィルタと
して設定して処理を終了する(S403)。ローパスフ
ィルタが選択されていない場合は、ハイパスフィルタが
選択されたかどうかの判断がされる(S405)。ハイ
パスフィルタが選択された場合は、2つのDCF45,
47を共にハイパスフィルタとなるように設定して処理
を終了する(S407)。
【0020】ステップ405にて、ハイパスフィルタが
選択されていない場合は、選択されたのはバンドパスフ
ィルタであるとして、第1DCF45をハイパスフィル
タ、第2DCF47をローパスフィルタに設定して処理
を終了する(S409)。以上のように第1CPU7
は、2つのDCF45,47を設定する。
【0021】次に、遮断周波数の差(DCF_WIDT
H)の設定処理について図5を基に説明する。演奏者が
キーボード13の鍵盤を弾くと、第2CPU19はまず
この処理を実行する。本実施例では、予め基準となる
2DCF47の遮断周波数、およびバンドパスフィルタ
選択時の遮断周波数の差(width)が第2RAM2
1に格納されている。
【0022】まず2つのDCF45,47のフィルタタ
イプが一致するかの判断がされる(S501)。2つの
DCF45,47のフィルタタイプが一致するというこ
とは、ハイパスフィルタまたはローパスフィルタのいず
れかに設定されていることを示している。2つのDCF
45,47のフィルタタイプが一致すると判断された場
合は、DCF_WIDTHはゼロに設定される(S50
3)。
【0023】2つのDCF45,47のフィルタタイプ
が一致しない、つまりバンドパスフィルタに設定されて
いる場合は、第2RAM21に格納されている遮断周波
数の差(width)が転送され、そのままDCF_W
IDTHとして設定される(S505)。
【0024】図6は、楽音を発生中に、第2CPU19
が2つのDCF45,47の遮断周波数を制御する処理
を示すフローチャートである。まず、第2CPU19
は、LFOが発生する低周波の波形(LFO波形とい
う)を、遮断周波数に効果を与えるデータとして得る
(S601)。次に、このLFOが発生する低周波の波
形に応じて、遮断周波数データに効果をかける(S60
3)。このLFOが楽音に与える効果については後述す
る。
【0025】このように効果が与えられた遮断周波数
は、まず第2DCF47の遮断周波数データとして第2
RAM21に格納される(S605)。次に、第2DC
F47を設定した遮断周波数から、図5のフローチャー
トで設定したDCF_WIDTHを減算して、その減算
された値は第2DCF47の遮断周波数データとして第
2RAM21に格納される(S607)。そのためフィ
ルタの選択がハイパスまたはローパスの場合は2つのD
CF45,47間の遮断周波数が一致し、バンドパスが
選択された場合は2つの遮断周波数が(width)の
値だけ異なって設定される。このように第2RAM21
に格納された遮断周波数データを基に2つのDCF4
5,47それぞれの遮断周波数制御が実行される(S6
11)。
【0026】次に、第2CPU19が実行するLFOの
プログラムが、DCO41、第1DCF45、第2DC
F47、DCA51等に与える効果について説明する。
LFOは、図7(a)に示すような何種類かの波形のレ
ベル値を正負のデータとして第2RAM21または第2
ROM23に格納しておき、これらのデータを適当な間
隔で読み出して、0.1〜20Hz程度の低周波数を発
生させる。
【0027】LFO波形を、DCO41を制御するデー
タに加算すると、楽音波形のピッチが搖れるビブラート
効果がかかり、DCA51を制御するデータにかける
と、図7(b)に示すように楽音波形の音量が搖れるト
レモロ効果がかかる。さらに図7(c)に示すようにL
FO波形を、第1DCF45および/または第2DCF
47を制御するデータにかけると、フィルタの遮断周波
数が搖れるグロウル効果を得ることができる。
【0028】本実施例では、このLFO波形を、例えば
バンドパスフィルタのDCF_WIDTHにかけること
で、遮断周波数の差が搖れるという従来のグロウルとは
また異なった効果を与えることができる。以上説明した
ように、本実施例の電子楽器1では、楽音信号の帯域制
限を行う2つのディジタルフィルタ(第1DCF45,
第2DCF47)が直列に接続されている。そして2つ
のDCF45,47の遮断周波数は、第2CPU19に
より制御されている。2つのDCF45,47それぞれ
をローパスフィルタ、ハイパスフィルタとして機能させ
ることで、直列に接続された2つのDCF45,47は
全体として、ローパスフィルタだけでなく、ハイパスフ
ィルタおよびバンドパスフィルタとしての機能を果たす
ことができる。そのため楽音信号にさまざまな効果を与
え、変化に富んだ豊かな音色を得ることができる。
【0029】本実施例の2つのDCF45,47は直列
に接続されているので、単に一つのローパスフィルタあ
るいはハイパスフィルタを用いた場合よりも、設定され
た遮断周波数における周波数除去の特性が良くなるとい
う効果もある。さらにLFO波形を加えることにより、
グロウル効果を与えたり、遮断周波数の差を揺らしたり
することを、ローパスフィルタだけでなく、ハイパスフ
ィルタやバンドパスフィルタにも適用することができ、
更に多様な音色の楽音を得ることが可能である。
【0030】尚、遮断周波数の設定方法として、例えば
遮断周波数の差を演奏者が設定できるようにしたり、ロ
ーパスフィルタおよび/またはハイパスフィルタの遮断
周波数をそれぞれ単独で設定できるように構成すること
も可能である。電子楽器1では複数音源のチャンネルで
楽音を発生させているが、各音源のチャンネル毎に異な
る遮断周波数の差を持たせたり、一部チャンネルについ
ては同じ遮断周波数の差を持たせたりするように設定す
ることもできる。
【0031】また遮断周波数の差の間隔をある時間間隔
で変更したり、アフタータッチやパネルスイッチ等によ
って変更できる値とすることも可能である。遮断周波数
の差を一定として格納しておき演奏者が一つの遮断周波
数を入力する場合でも、ハイパスフィルタまたはローパ
スフィルタが選択された場合は、入力された値がフィル
タの遮断周波数となり、バンドパスフィルタが選択され
た場合は、入力された値を遮断周波数の中間の値とする
ように設定することもできる。
【0032】遮断周波数の差を設定可能にすると得られ
る音色の種類がさらに多様なものになり、遮断周波数の
差が予め格納されていると設定が簡単となり処理時間が
短縮されるという効果がそれぞれあり、所望とする機能
を果たすために適切な設定方法を採用すればよい。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の電子楽器
では楽音信号の帯域制限を行う複数のフィルタが直列に
接続され、それらフィルタそれぞれの遮断周波数を制御
手段が制御しており、入力される楽音信号に対しては、
それら直列に接続されたフィルタそれぞれに通すことで
効果を与えることができる。そして本発明の電子楽器に
おいては、第1記憶手段が、複数のフィルタの内の特定
のフィルタの遮断周波数を制御するための制御情報を格
納し、第2記憶手段が、複数のフィルタの内の特定のフ
ィルタと他のフィルタとの遮断周波数の差を格納してお
り、制御手段が、その特定のフィルタの遮断周波数を制
御するための制御情報基いて、特定のフィルタの遮断
周波数を設定し、その特定のフィルタの遮断周波数と第
2記憶手段に格納された遮断周波数の差とに基いて、他
のフィルタの遮断周波数を設定すると共に、特定のフィ
ルタの遮断周波数をLFO波形に基づいて揺らす。即ち
本発明では、複数のフィルタの遮断周波数をLFO波形
に基づき揺らすことで楽音信号に効果を与える際、直列
接続された個々のフィルタの遮断周波数をLFO波形に
基づいて別々に揺らすのではなく、特定のフィルタの遮
断周波数にのみLFO波形を掛け合わせる。そして、他
のフィルタについては、こうして揺らされた特定のフィ
ルタの遮断周波数と遮断周波数の差とに基いて、遮断周
波数を求める。従って本発明によれば、LFO波形を掛
け合せるという複雑な演算は、特定のフィルタの遮断周
波数に関してのみ行い、他のフィルタに関しては、その
演算結果に対して単に加算或いは減算するだけで良いこ
とから、複数のフィルタの遮断周波数を揺らす際の演算
量を抑制でき、延いては、制御手段にかかる負担を抑制
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明一実施例としての電子楽器の構成ブ
ロック図である。
【図2】 そのトーンジェネレータの構成ブロック図
である。
【図3】 第1DCF,第2DCFのフィルタとして
の動作を説明する説明図である。
【図4】 第1CPUが実行するフローチャートであ
る。
【図5】 第2CPUが実行する第1フローチャート
である。
【図6】 第2CPUが実行する第2フローチャート
である。
【図7】 LFOによる効果を示す説明図である。
【図8】 本発明の構成例示図である。
【符号の説明】
1・・・電子楽器、3・・・制御回路、5・・・音源回
路、7・・・第1CPU、19・・・第2CPU、21
・・・第2RAM、23・・・第2ROM、25・・・
トーンジェネレータ、45・・・第1DCF(ディジタ
ル・コントロールド・フィルタ)、47・・・第2DC

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列に接続され楽音信号の帯域制限を行
    う複数のフィルタと、上記複数のフィルタそれぞれの遮
    断周波数を制御すると共に、上記遮断周波数を揺らすL
    FO波形を発生する制御手段とを備え、 楽音信号を上記複数のフィルタに通すことにより該楽音
    信号に効果を加える電子楽器であって 上記 複数のフィルタの内の特定のフィルタの遮断周波数
    を制御するための制御情報を格納する第1記憶手段と、 上記複数のフィルタの内の特定のフィルタと他のフィル
    タとの遮断周波数の差を格納する第2記憶手段を備え、 上記制御手段は、上記第1記憶手段に格納された制御情
    報に基いて、上記特定のフィルタの遮断周波数を設定
    し、上記特定のフィルタの遮断周波数と上記第2記憶手
    段に格納された遮断周波数の差とに基いて、上記他のフ
    ィルタの遮断周波数を設定すると共に、上記特定のフィ
    ルタの遮断周波数を上記LFO波形に基づいて揺らす
    とを特徴とする電子楽器。
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