JP3197606U - トラックの荷台構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】トラックに防水シートを使用する場合に、日々刻々と変わる天候に対応して積荷を保護し、無駄な労働時間を省き、荷台の有効利用と利便性の向上を図るトラックの荷台構造を提供する。【解決手段】トラックの運転室後部壁外表面と荷台境界部において、断面が凹状で開口部を外向きにした掛け樋を、上端は運転室後部壁埋込み窓の底辺より下部位置とし、最大幅は車台本体外表面以内に、底辺は荷台4の上面を境とし、上半部は楕円形ないしは台形状として全体的にアーチ状掛け樋を形成しこれを運転室後部外壁外表面に防水性を有するように固定し、上記アーチ状掛け樋の凹状底辺内側の面に沿った隔壁2を設け、この隔壁の底辺は荷台4上面を境として隔壁2の外縁が防水されるよう固定されるものである。【選択図】図5
Description
本考案は、軽トラックを含むトラック荷台の防水シートを使用する防水荷台構造に関し、特に運転室後部壁外表面と荷台境界部の防水構造に関する。
トラック荷台の防水には利便性から防水シートを使用する場合が多いが、運転室後部壁外表面と荷台の境界線の防水対策は不十分である。天候は地域により異なるとはいえ、日々刻々と年間を通じて良く変わり、雨、雪、霜、露、砂じん等から荷台の積荷を護るため防水シートがよく使用されている。しかし、現在の防水対策では、運転室後部壁外表面に防水シートを極力近づけるようにして装着しているため、狭い隙間からでも浸水し、積荷を濡らしてしまう場合が多い。このため天候には常に注意を払い、濡らさないように対応したり、運転室補助席に荷物を移す場合もあるが、この場合、運転室補助席に人が乗り難くなり、種々対応しているのが実状である。従って、トラックは非常に便利であるが、作業分析をすると、この防水対策に要する経済的負担、時間的損失、労働負担は大きいことが判る。この問題は、トラックメーカーが考慮しているのではなく、トラックのユーザーが必要に迫られて対応していて、特に個人的に対応していると言っても過言ではない。
トラックの荷台防水対策は、ユーザ側が完成車に対して、防水シートを運転室後部壁外表面に極力近づけて隙間を極力狭くするよう工夫して対応しているのが実状で、これでは狭い隙間から雨水は荷台に浸水してくる。この問題を解決するには、メーカー側が製造過程で対応する場合と、ユーザ側が完成車に対応する場合があり、いずれの立場にあっても、経済的、技術的な面において、有効な防水対策が望まれる。
本考案は、トラックの運転室後部壁外表面に凹状の断面形状を有する排水溝がその開口部を外側にして、上部は運転室後部壁に埋め込まれた窓枠の下辺より下側近くに、側面は、車体の最大幅を限度に、また下部は荷台上面迄を限度に、それら四囲内で上半部は台形状ないしは楕円形状となし、全体的にアーチ形状になるように製作される。この断面が外側に向けて凹状且つ全体がアーチ状に成したものをこの考案において、アーチ状掛け樋と呼ぶこととする。このアーチ状掛け樋は、運転室後部壁外表面に対し、溶着あるいは耐候性パッキンを介してボルト締め、シール剤で防水処理等を施して処理される。このアーチ状掛け樋へは、防水シートの一辺を折り曲げるようにして被せ、この両端を車体に保持して荷台の防水処理はほぼ実現される。防水シートはハト目付きの市販品が採用されるが、本考案に適した構造のものを提供できることも容易に判る。
完成車あるいは使用中の小型トラック等に対しては、運転室後部壁外表面に沿うように隔壁を設け、その外縁が先に述べたアーチ状掛け樋の内側に沿うように、防水壁を構成し、全体として運転室後部壁外表面に直接設けられる、アーチ状掛け樋と同じ条件の防水方法が実現される。この場合では、荷台保護パネル等の隔壁が既に設けられている場合には、その隔壁の上端に継ぎ足す要領で延長すれば容易に実現可能であるが、それが無い場合には荷台に雨水が流入しないように、この隔壁底辺と荷台の間に、凸型鋼の如き仕切版を設けこれに乗せるか、ゴムシート等のシールを施す等防水対策を行うことで実現される。
上述のように、本考案のトラック等への荷台防水構造では、運転室後部壁外表面にアーチ状掛け樋を設けることにより、後部ゲートからこのアーチ状掛け樋の位置までの勾配で左右ゲート上端より高い位置に防水シートが張られ次のような効果が得られる。総合的に見た場合に、トラックの製造過程で対応する場合が経済効果は大きいが、完成車、使用中の車に対してはアーチ状掛け樋の内側に沿った隔壁を設けて防水処理する方法が有効である。雨、雪、霜、露、砂じん等年間を通じて日々刻々と変わる天候に対応出来る他、屋外に駐車する必要がある場合にも有効である。防水された荷台の確保により積荷の多様化、防水テントの洗浄等、これらの効果により、積荷の出し入れの容易さ、トラックの寿命を通じての利便性特に労働時間の短縮による経済効果が期待される。
運転室後部壁外表面と荷台の境界部の防水対策を行う構造において、運転室内中央のバックミラーを生かす観点から運転室後部壁埋込み窓の底辺より下側を上端とし、車体幅いっぱいを限度に、底部は荷台上面を境に、上半部は楕円形状ないしは台形状となし、外方向に凹状となるような断面形状を確保したアーチ状掛け樋を運転室後部壁外表面に対して、防水が確保されるように溶着、溶接、乃至は耐候性ゴムパッキン等を使用して固定をする。
完成車あるいは使用中の車に対しては、荷台前部に隔壁が設けられている場合にはその上に補足するように、アーチ状掛け樋を設け、それが設けられていない場合には荷台上面迄隔壁を伸ばして全体として、アーチ状掛け樋を隔壁外縁に設ける。隔壁底辺と荷台上面とは凸型鋼にしてその上に被せるか、U字溝を設けてそれにはめる、あるいはパッキン等で防水される。これらの方式の対応により、製造中のトラックから完成品あるいは使用中のトラックまで適用される。
以下、添付図に従って、実施例を説明する。[図1]はトラック荷台と運転室後部壁外表面の境界部が雨水の荷台への侵入を防止する上でのキーポイントであり、破線Aで囲まれる範囲内において、本考案が実施されることを示す。以下の図面により、本考案のトラック荷台への防水構造を詳述する。[図2]は図1の破線部を拡大したもので、主体となる本考案のアーチ状掛け樋1の側面を示す。アーチ状掛け樋1は、垂直な運転室後部壁外表面に平面で接することが好ましいが、トラック製造過程においてアーチ状掛け樋が沿うように製造上考慮する。運転室後部壁の剛性はアーチ状掛け樋の構造から低下することはなくかなりの自由度で構造の選択が可能である。アーチ状掛け樋を運転室後部外壁に固定するには、溶着、ボルト締め等製造過程を考慮して決められる。分解組立を可能にするためには、パッキン等の防水対策を行ってボルト締めが行われれば実現される。符号3は軟質あるいはスポンジ状のパッキンを装着し、左右ゲートの開閉に対してアーチ状掛け樋と干渉しないように、余裕を持たせて防水対策を行うことも可能である。[図3]は図1のB−B位置より矢印方向に見た図であり楕円形のアーチ状掛け樋が採用された場合の例を示す。このアーチ状掛け樋は、各々ゲートの上端部より上部に位置し、運転室後部窓の下枠より下側からトラックの車幅いっぱい以内におさまるように設けられる。[図4]は運転室後部外壁に対して隔壁2を設け、車体の保護と兼用に、あるいは防水目的で構成される。この場合には、下辺はトラック荷台符号4の上面より上側に左右ゲート6の内側を限度に、アーチ状掛け樋の下辺に沿うように構成される。[図5]は図4のC−C断面を矢印方向に見たもので隔壁2の台板4への保持方法の例を示す。隔壁2は台板4に固定された隔壁固定金物7に乗せられた状態の実施例を示し、アーチ状掛け樋の内側に沿うように構成されている。この隔壁2を採用する場合には、運転室後部壁外表面とアーチ状掛け樋の間の防水処理は必ずしも必要がなく、間隙は許容される。従って完成車、使用中のトラック等に利用されるのに適した構造である。但し、隔壁の倒れ防止のためには3〜5箇所、押え金物、あるいはボルト等での固定が考慮される。[図6]は図5のD部を拡大して示したもので、隔壁2を単純な平面構造にして、隔壁固定金物7を設けて、ストッパー8で固定された例を示す。このストッパー隔壁固定金物7と同じ長さにする必要はなく、短冊状にして3〜5箇所に設けることは可能である。ストッパーは隔壁に対して極力間隙が少ない状態で固定されることが強度、振動上から好ましい。
完成車には後部ゲートに相当する車体保護壁が荷台全部に設けられている例が見られるが、この構造においてはその上端部に継ぎ足す構造を考慮すれば容易に実現される。この場合においてもトラック荷台フロワーとの防水処理には注意して行うことが必要である。
1、楕円形のアーチ状掛け樋
2、隔壁
3、パッキン
4、トラック荷台フロワー
5、リアーゲート
6、左右ゲート
7、隔壁固定金物
8、ストッパー
2、隔壁
3、パッキン
4、トラック荷台フロワー
5、リアーゲート
6、左右ゲート
7、隔壁固定金物
8、ストッパー
Claims (2)
- トラックの運転室後部壁外表面と荷台の境界部において、断面が凹状で開口部が外向きの掛け樋を、上端は運転室後部壁埋込み窓の底辺より下部とし、全幅は車体本体外表面内に、底辺は左右ゲート上端面を境として、全体的にアーチ状掛け樋を形成し、防水シートの端に紐を設けてこれにはめ込み、その紐を車体に固定するようにしたトラックの荷台構造。
- 請求項1において、アーチ状掛け樋の凹状底辺内側に沿った隔壁を設け、この隔壁の底辺は荷台上面を境にし、その幅は、左右ゲートの内面を境とし、少なくともアーチ状掛け樋の凹状底辺内側と台板面に対しては防水された構造よりなるトラックの荷台構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015001243U JP3197606U (ja) | 2015-02-27 | 2015-02-27 | トラックの荷台構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015001243U JP3197606U (ja) | 2015-02-27 | 2015-02-27 | トラックの荷台構造 |
Publications (1)
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JP3197606U true JP3197606U (ja) | 2015-05-28 |
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ID=53486965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015001243U Expired - Fee Related JP3197606U (ja) | 2015-02-27 | 2015-02-27 | トラックの荷台構造 |
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2015
- 2015-02-27 JP JP2015001243U patent/JP3197606U/ja not_active Expired - Fee Related
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