JP3197511B2 - 抗菌性ティーバッグ - Google Patents
抗菌性ティーバッグInfo
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Description
するものである。特に本発明は、抗菌剤含有層を有する
不織布の紙バッグに、茶原料を収納した抗菌性ティーバ
ッグに関するものである。
浸漬するか、あるいは浸漬後さらに加熱して煮出すこと
により、紙バック内に収納した茶葉などの風味成分、色
素成分などの成分を抽出していた。そして近年は、さら
に簡単かつ容易に茶類をいれるために、常温の水又は冷
水に浸漬するだけで、茶葉などの風味成分、色素成分な
どを抽出することができる非加熱型ティーバッグも販売
されるようになった。しかし、近頃の一般消費者におい
ては、非加熱でいれる茶類には菌が外部から混入し増殖
するおそれがあるとの懸念から、非加熱型のティーバッ
グを敬遠するような傾向がある。そこで、万一菌が混入
したとしても、混入した菌の増殖を抑制して茶類をいれ
ることが可能な非加熱型のティーバッグを提供し、これ
により一般消費者に安心感を与える必要性が生じた。
は冷水で茶類の成分を適度に抽出することができ、かつ
効果的に微生物の繁殖を抑えることができる抗菌性ティ
ーバッグを提供することを目的とする。
に、本発明者らが研究を行った結果、抗菌剤を含有する
層を有し、少なくとも2層の不織布で形成された紙バッ
グに、茶原料を収納して用いることにより、常温の水又
は冷水で茶類の成分を適度に抽出することができ、かつ
効果的に微生物を抑えることができるという知見を得
た。該知見に基づき、本発明を完成したのである。した
がって、本発明は、抗菌剤を含有する層を有し、少なく
とも2層の不織布で形成された紙バッグに茶原料を収納
した抗菌性ティーバッグを提供する。また、本発明は、
銀ゼオライトなどの銀系無機抗菌剤を抗菌剤として含有
する層を有し、少なくとも2層の不織布で形成された紙
バッグに茶原料を収納した抗菌性ティーバッグを提供す
る。
然繊維と抗菌剤を含む合成繊維とを混抄した不織布であ
り、少なくとも2層の不織布で形成された紙バッグに茶
原料を収納した抗菌性ティーバッグを提供する。本発明
では、人間に無害な銀系無機抗菌剤、特に銀イオンを安
定して保持し得る固体粒子であれば抗菌剤として使用す
ることができる。その例を挙げると、ゼオライト系抗菌
剤、特に交換性イオンを抗菌性イオンとイオン交換した
抗菌性ゼオライト、さらに好ましいのは銀ゼオライトで
ある。ここで銀ゼオライトとは、ゼオライト中のイオン
交換可能なイオンの一部又は全部を銀イオンでイオン交
換したものをいう。
銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン、水銀イオン、錫イオ
ン、鉛イオン、ビスマスイオン、カドミウムイオン、ク
ロムイオン及びタリウムイオンなどがあり、好ましいの
は銀イオン、銅イオン及び亜鉛イオンであり、特に好ま
しいのは銀イオンである。これらのイオンは単独で、又
は組合わせて使用することができる。なお、抗菌剤とし
て前記銀ゼオライトを用いる場合、不織布の経時的変色
を防止するという観点から、さらにアンモニウムイオン
でイオン交換した抗菌性ゼオライトを用いるのが好まし
い。本発明のゼオライトは、天然ゼオライト及び合成ゼ
オライトのいずれであってもよい。該ゼオライトは、一
般に三次元骨格構造を有するアルミノシリケートであ
り、下記の一般式を有する。 XM2/nO・Al2O3・YSiO2・ZH2O 式中、Mは交換性イオンを表わし、通常は1又は2価の
金属のイオンである。nは(金属)イオンの原子価であ
り、X及びYはそれぞれの金属酸化物及びシリカ係数で
あり、Zは結晶水の数を表示している。
A−型ゼオライト、X−型ゼオライト、Y−型ゼオライ
ト、モルデナイト、クリノプチロライト、チャバサイ
ト、エリオナイト、T−型ゼオライト、高シリカゼオラ
イト、ソーダライト、アナルサイムなどがあり、これら
を単独で、又は組合わせて使用することができる。これ
らゼオライトのイオン交換容量は、A−型ゼオライト7
meq/g 、X−型ゼオライト6.4meq/g、Y−型ゼオライト
5meq/g 、モルデナイト2.6meq/g、クリノプチロライト
26meq/g 、チャバサイト5meq/g 、エリオナイト3.8meq
/g、T−型ゼオライト3.4meq/g、ソーダライト11.5meq/
g 、アナルサイム5meq/g であり、いずれも銀イオンお
よび他の抗菌性を有するイオンでイオン交換するのに充
分の容量がある。
体、特にゼオライト中に0.1〜15重量%含まれるのが適
当である。このように抗菌性金属イオンの量を限定する
のは、0.1〜15重量%の範囲で優れた抗菌性を発揮す
るからである。特にゼオライト中の銀イオンの含有量は
0.1〜15%、好ましくは0.1〜5%とすることにより、
優れた抗菌力を得ることができる。なお、銀イオンと他
の抗菌性イオンを組合わせて使用する場合、ゼオライト
中の銅イオンの含有量を0.1〜8%、亜鉛イオンの含有
量は0.1〜8%とすることが好ましい。なお、ゼオライ
ト中のアンモニウムイオンの含有量を0.5〜5%、好ま
しくは0.5〜2%とすることにより、該ゼオライトを添
加した不織布の経時的変色を有効に防止することができ
る。
て説明する。本発明で用いる銀ゼオライトは、予め調製
した銀イオン、アンモニウムイオン、銅イオン、亜鉛イ
オンなどを含有する混合水溶液にゼオライトを接触させ
て、該ゼオライト中の交換性イオンと前記抗菌性イオン
とを置換させる。接触時の温度は10〜70℃、好ましくは
40〜60℃とし、3〜24時間、好ましくは10〜24時間バッ
チ式又は連続式(例えばカラム性)によって行う。なお
前記混合水溶液のpHを3〜10、特に5〜7とするのが
好ましい。pHを該範囲に調整することにより、銀の酸化
物などがゼオライト表面又は細孔内に析出するのを防止
できる。
塩の形で供給される。例えば銀イオンは、硝酸銀、硫酸
銀など、アンモニウムイオンは、硝酸アンモニウム、酢
酸アンモニウムなど、銅イオンは硝酸銅(II)、硫酸銅
など、亜鉛イオンは硝酸亜鉛(II)、硫酸亜鉛、水銀イ
オンは、過塩素酸水銀、硝酸水銀、酢酸水銀など、錫イ
オンは硫酸錫など、鉛イオンは硫酸鉛、硝酸鉛など、ビ
スマスイオンは塩化ビスマス、ヨウ化ビスマスなど、カ
ドミウムイオンは過塩素酸カドミウム、硫酸カドミウ
ム、硝酸カドミウム、酢酸カドミウムなど、クロムイオ
ンは過塩素酸クロム、硫酸クロム、硫酸アンモニウムク
ロム、硝酸クロムなど、タリウムイオンは、過塩素酸タ
リウム、硫酸タリウム、硝酸タリウム、酢酸タリウムな
どを用いることができる。
含有量は、前記混合水溶液中の各イオン(塩)濃度を調
節することによって、適宜制御することができる。例え
ば、銀イオン及びおアンモニウムイオンを含有する抗菌
性ゼオライトを調製する場合、前記混合水溶液中の銀イ
オン濃度を0.002M/リットル〜 0.15M/リットル、アン
モニウムイオン濃度を 0.82M/リットル〜3.1M/リット
ルとすることによって、適宜、銀イオン含有量0.1〜5
%、アンモニウムイオン含有量を0.5〜5%とすること
ができる。また、抗菌性ゼオライトがさらに銅イオン、
亜鉛イオンを含有する場合、前記混合水溶液中の銅イオ
ン濃度をハ 0.1M/リットル〜 0.85M/リットル、亜鉛イ
オン濃度は 0.15M/リットル〜1.2M/リットルとするこ
とによって、適宜、銅イオン含有量を0.1〜8%、亜鉛
イオン含有量を0.1〜8%とすることができる。
る方法以外に、各イオンを単独で含有する水溶液をゼオ
ライトとを逐次接触させることによってイオン交換し、
抗菌性ゼオライトを製造することができる。この場合、
各水溶液中の抗菌性金属イオンの濃度は、前記混合水溶
液中の各イオン濃度に準じて定めることができる。な
お、本発明における抗菌剤の含有量は、不織布1m2 当
たり10〜500mg 、さらに好ましくは50〜150mg とするの
が適当である。このように含有量を限定するのは、不織
布に好適に抗菌剤を分散・保持させることにより、比較
的少量の抗菌剤で充分な抗菌効果が得られるからであ
る。
紙バックは、抗菌剤を含有する層を有し、少なくとも2
層の不織布で形成されたものを用いる。本発明におい
て、紙バッグを少なくとも2層からなる不織布で形成す
るのは、当該不織布の目開きを小さくして、抽出時に茶
原料の中から粒度の細かな微粉が外部に漏れることを防
止し、苦味や外観の濁りを無くすことにより、風味、色
調が良好な茶などの抽出液を得るためである。本発明の
不織布は、通常用いられる材質、例えばマニラ麻パル
プ、木材パルプなどの天然繊維、ポリプロピレン繊維、
ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維
などの合成繊維を用いて製造したものである。これらの
繊維を抄紙して単一層を形成し、その後、順次これらの
層を湿式抄合わせ法などにより抄合して少なくとも2層
からなる不織布とする。なお、合成繊維を用いる場合、
不織布からの繊維の脱離を防止するために、各層を抄合
した後、乾燥し、加熱・加圧して合成繊維を交絡部で溶
着させて該合成繊維の網目構造を形成させる、いわゆる
サーマルボンディング処理を施すことが望ましい。
る場合には、繊維径が1〜10デニール、長さが3〜15mm
程度のものを用いるのが好ましい。このような条件を満
たす合成繊維を用いることにより、紙バッグに優れた通
水性を付与でき、茶原料からの有効成分の抽出が適切に
行われ、かつ抗菌剤の持つ抗菌作用が充分に発揮される
からである。なお、本発明において抗菌剤を含有する層
は、合成繊維、特にポリプロピレン繊維により形成する
のが好ましい。この際、抗菌剤を合成繊維に加えるに
は、含有させる方法としては紡糸時練り込み加工法や繊
維後加工法がある。この紡糸時練り込み加工法とは、抗
菌剤を合成樹脂ペレットに添加混合し、これを押出機で
混練、溶融して紡糸成形する方法であり、繊維後加工法
とは、抗菌剤をバインダーと混合し、繊維表面に添着す
る方法である。本発明では、抗菌剤の脱離のおそれのな
い紡糸時練り込み加工法が好ましい。
は、抗菌剤を含有する層を、天然繊維と抗菌剤を含有す
る合成繊維とを併用してこれらを混抄して形成し、次い
で、抗菌剤を含有しない層を天然繊維で形成することに
より行うのが好ましい。これにより不織布全体に適切に
抗菌剤を分散・保持させることができ、かつ、優れた柔
軟性を付与できるので望ましい。該天然繊維と抗菌剤を
含有する合成繊維を混抄して形成した層は、ティーバッ
グを形成する際にヒートシール層として機能する。なお
この場合、天然繊維と抗菌剤を含有する合成繊維との混
合割合は、重量比で1:9〜9:1とするのが適当であ
る。
各層の嵩密度が、内側の層(茶原料の収納部側の層)か
ら外側の層に向けて各層毎に0.1g/cm3 以上、好ましく
は0.1 〜0.3g/cm3大きくなるように構成するのが好まし
い。このように構成することにより、紙バックの通水性
が増し、茶原料の有効成分がさらに適切に抽出され、か
つ抗菌剤の持つ抗菌作用が充分に発揮される。なお、各
層の前記嵩密度勾配を構成するには、例えば、2層から
なる不織布の場合、天然繊維と抗菌剤を含有する合成繊
維とを前記混合割合で併用した層を内層とし、天然繊維
単独の層を外層とするのが好ましい。なお、本発明の不
織布の目開きは、茶原料に好適な粒度分布を考慮し、10
0 μ未満、特に全孔の90%以上を1〜60μとすることが
好ましい。これにより常温の水又は冷水での茶原料から
の有効成分の抽出を促進し、かつ茶原料のティーバッグ
の漏れを防止できるので、風味、色調とも良好な茶抽出
液を得ることができる。
限する必要はないが、縦横50〜120mm 程度とするのが好
ましい。なお、該紙バックは常法により形成する。すな
わち、不織布を三方シール機により紙バックとし、茶原
料を連続的に計量・充填しながらヒートシールして袋状
にすることにより本発明の抗菌性ティーバッグを製造す
るのである。次に本発明の茶原料について説明する。本
発明では、所望のティーバックの種類に応じて通常の茶
葉、漢方薬などの原料を用いることができる。茶原料は
それぞれの特性に応じて次のように使用する。 麦 茶:大麦の玄米を焙煎し粉砕したもの はと麦茶:はと麦の玄米を焙煎し粉砕したもの 烏龍茶 :茶葉を日光にあて、室内で萎凋させつつ発酵
させ、釜炒りし、揉捻、乾燥したもの 紅 茶:茶葉を萎凋した後、揉捻し充分発酵させた後
乾燥したもの 緑 茶:茶葉を蒸し粗揉した後揉捻し、これを乾燥し
た後精揉しさらに乾燥したもの
が、本発明では、風味成分や色素成分の抽出をさらに促
進させるために、例えば110〜250℃、好ましくは
150〜250℃で5〜60分間、茶原料を焙煎処理した
り、又は所望の茶の種類や色調に応じて当該茶のエキス
やその他色素成分などを添加することもできる。また、
茶原料の粒度は特に制限しないが、茶葉抽出液の風味、
色調を良くするため、粒度を2000μ以下、特に 120〜20
00μにするのが好ましい。とりわけ、本発明では、茶葉
の30〜70%を粒度300 〜2000μとし、かつ5〜25%を粒
度 100〜180 μとした茶原料を用いることが、常温水又
は冷水での抽出を促進しかつ得られる茶抽出液の風味、
色調を良好なものとできる点で好ましい。この場合、例
えば上記大きさのティーバッグに5〜15g程度の茶原
料を収納すればよい。
類の成分を適度に抽出することができ、かつ効果的に微
生物を抑えることができる抗菌性ティーバッグを得るこ
とが出来た。また、本発明で麦茶、はと麦茶、烏龍茶、
紅茶、緑茶などを冷やして提供する場合には、予め加熱
した常温水又は冷水を使用するなどの手間を省くことが
でき、抽出後そのまま又は比較的短時間の冷却で所望の
風味、色調を有し、かつ微生物に由来する衛生的な問題
のない茶飲料を得ることができる。なお、本発明のティ
ーバッグは、冷水又は常温水で用いる場合に限らず、熱
水でも良質な茶飲料を得ることができた。次に、本発明
を実施例により、具体的に説明する。
2O3 1.9SiO2 XH2O:平均粒径1.0 μ)を110 ℃で加熱、
乾燥して得られたゼオライト粉末1kgに水を加えて、1.
3 リットルのスラリーとした。該スラリーを撹拌して脱
気し、さらに適量の0.5N硝酸溶液と水とを加えてpHを
5〜7に調整し、全容を1.8 リットルのスラリーとし
た。次にイオン交換の為、NH4NO31.05モル/リットル、
AgNO3 0.068 モル/リットルおよびZn(NO3)2 20.4 モル
/リットルの混合水溶液3リットルを加えて、全容を4.
8 リットルとし、このスラリー液を40〜60℃に保持し、
10〜24時間かけて、撹拌しつつ平衡状態に到達させ、そ
の状態に保持した。イオン交換終了後、ゼオライト相を
ロ過し室温の水又は温水でゼオライト相中の過剰の銀イ
オン及び亜鉛イオンがなくなる迄水洗した。次にサンプ
ルを200 ℃、1torrで加熱乾燥し、抗菌性ゼオライトを
得た。該抗菌性ゼオライトは、Ag2 %、Zn5 %、NH44%
をそれぞれ含有していた。
ピレン樹脂ペレットに添加量が10% となるように、前記
抗菌性ゼオライトを練り込んだマスターバッチ10重量部
と、ポリプロピレン樹脂ペレット(粒径3mm)90重量部と
を、押出機で混練、溶融して紡糸成形し、繊維径2デニ
ール、長さ5mm、抗菌性ゼオライト含有量1%のポリプ
ロピレン繊維を調製した。 〔不織布の製造〕マニラ麻パルプ25部、木材パルプ25部
及び前記ポリプロピレン繊維50部を抄紙機を用いて混抄
し、ヒートシール層となる不織布内層を製造した。該内
層は、厚み48μ、嵩密度0.2g/cm3 であった。これとは
別に、マニラ麻パルプ50部及び木材パルプ50部を抄紙機
を用いて混抄して不織布外層を製造した。該外層は、厚
み32μ、嵩密度0.4g/cm3 であった。こうして得られた
内層と外層を湿式2層抄合わせ法により抄合せた後、サ
ーマルボンディング処理を施して不織布を製造した。該
不織布は1m2 当たり67mgの抗菌性ゼオライトを含有し
ており、該不織布の目開きは全孔の約90%が約10〜60μ
で、残りの約10%が約60〜90μであった。なお、上記不
織布の目開は、不織布を光学顕微鏡にセットして、モニ
ターにその画像を映し出し、画像上で大きさをよみとっ
たものである。
砕し、さらに200 ℃で40分間の焙煎処理を施して、60%
が粒度300 〜2000μ、かつ20%が粒度 100〜 180μであ
る麦茶原料を調製した。 〔ティーバッグの製造〕三方シール機を用いて、前記不
織布に前記茶原料を連続的に11.5g ずつ計量・充填しな
がらヒートシールして8cm×11cmの長方形の袋状に形成
して本発明の抗菌性ティーバッグを得た。 〔麦茶の調製〕常温の水1リットルを入れた容器に、前
記抗菌性ティーバッグを投入し、冷蔵庫で1時間冷やし
た後、該容器を軽く揺らして水中に染み出した麦茶成分
を全体に馴染ませて麦茶を得た。該麦茶は濁りのない透
き通った良好な外観を呈し、かつ風味も優れたものであ
った。 〔抗菌性試験〕 ・比較試験 麦茶、栄養培地および大腸菌(O-157) を含む菌液2mlと
実施例の不織布(3cm×3cm)を三角フラスコに入れ、40℃
で0 〜8 時間振盪した。又これとは別に、比較例として
前記菌液2ml と抗菌性ゼオライトを用いないこと以外は
実施例と同様にして得た不織布(3cm×3cm)とを三角フラ
スコに入れ、40℃で0 〜8 時間振盪した。それぞれ所定
時間振盪後、菌液0.1ml を標準寒天培地で35℃で24時間
培養して、その菌数をカウントした。
性ティーバッグにより抽出された麦茶では菌の増殖が抑
制され、優れた抗菌性を有することが確認された。
Claims (11)
- 【請求項1】 抗菌剤を含有する層を有する多層不織布
であって、嵩密度が内側の層から外側の層に向かって層
毎に大きくなっている多層不織布で形成されたバッグに
茶原料を収納してなることを特徴とするティーバッグ。 - 【請求項2】 抗菌剤が、銀系無機抗菌剤である請求項
1記載のティーバッグ。 - 【請求項3】 銀系無機抗菌剤が、銀ゼオライトである
請求項2記載のティーバッグ。 - 【請求項4】 抗菌剤の含有量が、不織布1m2当たり1
0〜500mgである請求項1〜3のいずれか1項記載のティ
ーバッグ。 - 【請求項5】 抗菌剤を含有する層が、天然繊維と抗菌
剤を含む合成繊維とを混抄した不織布である請求項1記
載のティーバッグ。 - 【請求項6】 抗菌剤を含有する層における天然繊維と
抗菌剤を含有する合成繊維との混抄割合が、重量比で
1:9〜9:1である請求項5記載のティーバッグ。 - 【請求項7】 紙バッグを形成する不織布の各層の嵩密
度が、内側の層から外側の層に向い層毎に0.1g/cm3以
上大きくなっている請求項1〜6のいずれか1項記載の
ティーバッグ。 - 【請求項8】 不織布の目開きが100μ未満である請求
項1〜7のいずれか1項記載のティーバッグ。 - 【請求項9】 茶原料が、麦茶、はと麦茶、烏龍茶、紅
茶、緑茶から選ばれたものである請求項1〜8のいずれ
か1項記載のティーバッグ。 - 【請求項10】 茶原料の30〜70重量%が粒度300〜200
0μであり、5〜25重量%が粒度100〜180μである請求
項9記載のティーバッグ。 - 【請求項11】 抗菌剤を含有する層を有する多層不織
布であって、嵩密度が内側の層から外側の層に向かって
層毎に大きくなっている多層不織布で形成されたバッグ
であって、茶原料を収納するためのティーバッグ用バッ
グ 。
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JPH1142164A JPH1142164A (ja) | 1999-02-16 |
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- 1997-07-02 JP JP17728097A patent/JP3197511B2/ja not_active Expired - Fee Related
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