JP3197185U

JP3197185U - ファスナー付きシャツ

Info

Publication number: JP3197185U
Application number: JP2015000642U
Authority: JP
Inventors: 浦畑　正治; 正治浦畑
Original assignee: 浦畑　正治; 正治浦畑
Priority date: 2015-02-12
Filing date: 2015-02-12
Publication date: 2015-04-23
Anticipated expiration: 2025-02-12

Abstract

【課題】高齢者や手先の不自由な人が苦労せずに楽にシャツを着たり脱いだりできるファスナー付きシャツを提供する。【解決手段】シャツ１の前立て１００及び左右の袖口に第１のファスナー１５０と第２のファスナーを備え、第１のファスナーのうち上前立て側ファスナー１５１は飾りボタンの付いた上前立ての裏側に沿って延在し、下前立て側ファスナー１５２は予備ボタン１２１〜１２３の付いた下前立て裏側に沿って延在し、上前立て１１０には前立飾りボタン１１１〜１１５、１１ｎが備わり、各前立飾りボタンに隣接して予備ボタン通し穴１３１〜１３４、１３ｍが形成され、下前立て１２０に予備ボタン通し穴１３１〜１３４、１３ｍに通して上前立て１１０と下前立て１２０を重ねる予備ボタン１２１〜１２３が備わる。【選択図】図１

Description

本考案は、高齢者や手先の不自由な人が、苦労せず簡単に着たり脱いだりすることができるファスナー付きシャツに関する。

通常のシャツは、前立て部分の片方に複数のボタンが並べて配置され、もう片方の部分に備わったシャツの前立てを閉じるボタン通し穴にこのボタンを通してシャツの前立てを閉じるようになっている。また、袖口の部分にも同様に袖口の開き部の一方にボタンが備わり、他方にこのボタンを通して袖口を閉じるボタン通し穴が備わっている。

しかしながら、このような多数のボタンが備わったシャツを特に高齢者や手先の不自由な人が着たり脱いだりしようとすると、それぞれのボタンをボタン通し穴に指先で通し、すべてのボタンをボタン通し穴に通すことでシャツを着ることができるため、シャツを脱ぐ際にはその逆の動作をすべて行わなければならず非常に手間がかかるとともに時間を要してしまう。また、このような面倒なシャツの着脱行為を日常行っていると、綺麗なシャツに着替えたりすることが面倒になってしまい、男性女性を問わずおしゃれを楽しんだり身なりの綺麗さや清潔感を保つことが難しくなっている。このような高齢者や手先の不自由な人たちがシャツを着たり脱いだりすることを苦にならなくするために、たとえば特許文献１記載のものが提案されている。

特開平８−１４４１０８号公報

上述した特許文献１記載の衣服（シャツ）は、ボタンの代わりに前立てと袖から肩にかけて上下それぞれに所定の間隔でマジックテープ（登録商標）などの着脱片が備わっている。

しかしながら、このようなシャツを着る場合に各マジックテープ（登録商標）同士の位置を合わせなければならず、高齢者や指先の不自由な人にとってやはり手間がかかり上述した問題の根本的な解決には至っていない。

本考案の目的は、高齢者や手先の不自由な人が苦労せずに楽にシャツを着たり脱いだりすることができるファスナー付きシャツを提供することにある。

上記目的を達成するために本考案の請求項１に係るファスナー付きシャツは、
シャツの前立て及び左右の袖口にファスナーを備えたシャツであって、
前記ファスナーの開閉のみによりシャツを着たり脱いだりできるようになっており、
前記ファスナーは第１のファスナー及び第２のファスナーからなり、
前記シャツの上前立てには前立飾りボタンが襟の部分から裾の部分まで所定間隔を隔てて備わっており、かつ前記上前立ての延在方向において前記各前立飾りボタンに隣接して予備ボタン通し穴が形成され、
前記第１のファスナーのうち上前立て側ファスナーは前記飾りボタンの備わった上前立ての裏側であって前記シャツの着衣時に当該上前立てから見えないように前記上前立てに沿って延在し、
前記シャツの下前立てには前記上前立ての予備ボタン通し穴に通して上前立てと下前立てを重なった状態にすることができる予備ボタンが前記予備ボタン通し穴に対応して備わっており、
前記第１のファスナーのうち下前立て側ファスナーは前記予備ボタンの備わった下前立て裏側であって前記シャツの着衣時に前記上前立てから見えないように前記下前立てに沿って延在し、
前記第１のファスナーの上端は、前記飾りボタンの内、前記シャツの襟の部分に備わった飾りボタンよりも下側に位置し、かつ前記第１のファスナーの下端は、前記飾りボタンの内、前記シャツの最も下側に備わった飾りボタンよりも上側に位置し、
前記左右の袖の上袖にはそれぞれ飾りボタンが備わっており、
前記各上袖の飾りボタン近傍の裏側には袖口ファスナーの上袖側ファスナーが備わり、前記袖飾りボタンの備わった袖と反対側の下袖の裏側には、下袖側ファスナーが備わり
前記袖口ファスナーは、これを用いて袖を閉じた場合に当該袖口ファスナーが外側から見えない位置に配置されており、
前記第１のファスナーの開閉によって前記前立を閉じなくても、前記各予備ボタンをこれにそれぞれ対応する予備ボタン通し穴に挿通することで前記前立を閉じることも可能とすることを特徴とするファスナー付きシャツ。

本考案によると、高齢者や手先の不自由な人が苦労せずに楽にシャツを着たり脱いだりすることができるファスナー付きシャツを提供することができる。

特に予め開始時間が決められた冠婚葬祭などの準備のために身支度する場合、シャツを着るのに手間取ってしまうと、この開始時間に間に合うかどうかなどの余計な心配をしなければならなくなるのが、本考案によるとファスナー付きシャツを短時間で楽に着ることができるので、このような問題を生じさせなくて済む。また、本考案に係るファスナー付きシャツを着用している最中にファスナーの調子が急に悪くなったりファスナーの開閉ができなくなったりしても、予備ボタンと予備ボタン通し穴を利用することでファスナーを用いずにシャツの着用状態を保つことができ、着用者に安心感を与えることができる。

本考案の一実施形態に係るファスナー付きシャツの前立て部を示す説明図である。本考案の一実施形態に係るファスナー付きシャツの袖部分を示す説明図である。

以下、本考案の一実施形態に係るファスナー付きシャツの詳細な内容について図面に基づいて説明する。図１は、本考案の一実施形態に係るファスナー付きシャツを示す平面図である。また、図２は、本考案の一実施形態に係るファスナー付きシャツの袖部分を示す説明図である。

本考案の一実施形態に係るファスナー付きのシャツ１（以下適宜単に「シャツ」とする）は通常使用される材質でできたワイシャツ（Ｙシャツ）に適用されるものであって、ファスナーの開閉のみによりシャツを着たり脱いだりできるようになっている。

以下、このファスナー付きシャツ１の具体的構成について説明する。本考案に係るファスナー付きシャツ１は、シャツ１の前立て１００及び左右の袖口２００にファスナーを備えたシャツであって、ファスナーの開閉のみによりシャツ１を着たり脱いだりできるようになっており、ファスナーは前立てファスナー（第１のファスナー）１５０及び袖口ファスナー（第２のファスナー）２５０からなっている。

そして、シャツ１の上前立て１１０には前立飾りボタン１１１，・・・が襟の部分から裾の部分まで所定間隔を隔てて備わっており、かつ上前立て１１０の延在方向において各前立飾りボタン１１１，・・・に隣接して予備ボタン通し穴１３１，・・・，１３ｍが形成されている。

また、前立てファスナー１５０のうち上前立て側ファスナー１５１は飾りボタンの備わった上前立て１１０の裏側１１０ｂであってシャツの着衣時に上前立て１１０から見えないように上前立てに沿って延在している。

また、シャツ１の下前立て１２０には上前立て１１０の予備ボタン通し穴１３１，・・・，１３ｍに通して上前立て１１０と下前立て１２０を重なった状態にすることができる予備ボタン１２１，・・・が予備ボタン通し穴１３１，・・・，１３ｍに対応して備わっている。

また、前立てファスナー１５０のうち下前立て側ファスナー１５２は予備ボタン１２１，・・・の備わった下前立て１２０の裏側１２０ｂであってシャツ１の着衣時に上前立て１１０から見えないように下前立て裏側１２０ｂに沿って延在している。

また、前立てファスナー１５０の上端は、飾りボタン１１１，・・・の内、シャツ１の襟１ａ近傍に備わった飾りボタン１１１よりも下側に位置し、かつ前立てファスナー１５０の下端は、飾りボタン１１１の内、シャツ１の最も下側に備わった飾りボタン１１ｎよりも上側に位置している。

また、左右の袖口２００の上袖２１０にはそれぞれ飾りボタン２１１が備わっており、各上袖２１０の飾りボタン近傍の袖裏側２１０ｂには袖口ファスナー２５０の上袖側ファスナー２５１が備わり、袖飾りボタン２１１の備わった袖口２００と反対側の下袖２２０の袖裏側２２０ｂには、下袖側ファスナー２５２が備わっている。

そして、袖口ファスナー２５０は、これを用いて袖口２００を閉じた場合に袖口ファスナー２５０が外側から見えない位置に配置されている。なお、前立てファスナー１５０の開閉によって前立て１００を閉じなくても、各予備ボタン１２１，・・・をこれにそれぞれ対応する予備ボタン通し穴１３１，・・・，１３ｍに挿通することで前立て１００を閉じることも可能としている。

本考案によると、高齢者や手先の不自由な人が苦労せずに楽にシャツ１を着たり脱いだりすることができる。従来の一般的なシャツは、このような多数のボタンが備わったシャツを特に高齢者や手先の不自由な人が着たり脱いだりしようとすると、それぞれのボタンをボタン通し穴に指先で通し、すべてのボタンをボタン通し穴に通すことでシャツを着なければならなかったため、シャツを脱ぐ際にはその逆の動作をすべて行わなければならず非常に手間がかかるとともに時間を要していた。また、このような面倒なシャツの着脱行為を日常行っていると、綺麗なシャツに着替えたりすることが面倒になってしまい、男性女性を問わずおしゃれを楽しんだり身なりの綺麗さや清潔感を保つことが難しくなっていた。しかしながら、本考案によるとこのような高齢者や手先の不自由な人たちがシャツを着たり脱いだりすることを苦にならなくすることができる。

また、開始時間の予め決まっている冠婚葬祭時にワイシャツを着用する際に、本考案に係るファスナー付きシャツを利用することで短い時間で体に無理な動きを起こさせることなく楽に着用することができ、余裕を持って冠婚葬祭への参加の準備を行うことができる。

また、万が一第１のファスナーの調子を悪くなって前立の開閉ができなくなっても、各予備ボタンをこれにそれぞれ対応する予備ボタン通し穴に挿通することで前立てを閉じることができるので、単に前立てにファスナーの付いたシャツを着るよりも長期にわたって着用することができる。これに加えて、冠婚葬祭など大切な場所でファスナーがいきなり壊れてしまっても、予備ボタンと予備ボタン通し穴を利用することで、身だしなみをきれいに保つことができる。

上述の実施形態においては、本考案にかかるファスナー付きシャツをワイシャツに適用したが、本考案の適用対象はいわゆるワイシャツに限定されるものでなくその他襟付きのシャツや襟なしのシャツであっても適用可能であることは言うまでもない。また、上述した実施形態におけるボタンの数やファスナーの長さに関しては、本考案を逸脱しない範囲内で形状や個数を適宜変更可能である。

１ファスナー付きのシャツ（シャツ）
１ａ襟
１００前立て
１１０上前立て
１１０ｂ裏側
１１１，・・・，１１ｎ前立飾りボタン
１２０下前立て
１２０ｂ下前立て裏側
１２１，・・・予備ボタン
１３１，・・・，１３ｍ予備ボタン通し穴
１５０前立てファスナー（第１のファスナー）
１５１上前立て側ファスナー
１５２下前立て側ファスナー
２００袖口
２１０上袖
２１１飾りボタン
２１０ｂ袖裏側
２２０下袖
２２０ｂ袖裏側
２５０袖口ファスナー（第２のファスナー）
２５１上袖側ファスナー
２５２下袖側ファスナー

Claims

シャツの前立て及び左右の袖口にファスナーを備えたシャツであって、
前記ファスナーの開閉のみによりシャツを着たり脱いだりできるようになっており、
前記ファスナーは第１のファスナー及び第２のファスナーからなり、
前記シャツの上前立てには前立飾りボタンが襟の部分から裾の部分まで所定間隔を隔てて備わっており、かつ前記上前立ての延在方向において前記各前立飾りボタンに隣接して予備ボタン通し穴が形成され、
前記第１のファスナーのうち上前立て側ファスナーは前記飾りボタンの備わった上前立ての裏側であって前記シャツの着衣時に当該上前立てから見えないように前記上前立てに沿って延在し、
前記シャツの下前立てには前記上前立ての予備ボタン通し穴に通して上前立てと下前立てを重なった状態にすることができる予備ボタンが前記予備ボタン通し穴に対応して備わっており、
前記第１のファスナーのうち下前立て側ファスナーは前記予備ボタンの備わった下前立て裏側であって前記シャツの着衣時に前記上前立てから見えないように前記下前立てに沿って延在し、
前記第１のファスナーの上端は、前記飾りボタンの内、前記シャツの襟の部分に備わった飾りボタンよりも下側に位置し、かつ前記第１のファスナーの下端は、前記飾りボタンの内、前記シャツの最も下側に備わった飾りボタンよりも上側に位置し、
前記左右の袖の上袖にはそれぞれ飾りボタンが備わっており、
前記各上袖の飾りボタン近傍の裏側には袖口ファスナーの上袖側ファスナーが備わり、前記袖飾りボタンの備わった袖と反対側の下袖の裏側には、下袖側ファスナーが備わり、
前記袖口ファスナーは、これを用いて袖を閉じた場合に当該袖口ファスナーが外側から見えない位置に配置されており、
前記第１のファスナーの開閉によって前記前立を閉じなくても、前記各予備ボタンをこれにそれぞれ対応する予備ボタン通し穴に挿通することで前記前立を閉じることも可能とすることを特徴とするファスナー付きシャツ。