JP3196929U - カードホルダ - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量で、保持するカード状部材の表裏面に簡単にメモ書きができるカードホルダを提供する。【解決手段】カードホルダは、方形のカード状部材を保持可能で、カード状部材を挿入可能な横方向に細長く開口した挿入部11と、カード状部材を保持状態でカード状部材の表裏面が露出可能且つ抜け落ちない程度に開口する2つの窓部31,41と、挿入部及び2つの窓部が形成されていない対向する2つの側面のそれぞれから挿入部とは逆方向の縦方向に突出する枢支部36,37と、が形成された細長い略直方体の枠体1と、枢支部36,37に揺動自在に枢支され、窓部が形成されている枠体の表裏面のどちらかの一辺に当接することで角度が固定され、枠体を自立させる脚体2と、を有する。【選択図】図1
Description
本考案は、カレンダー片や写真等のカード状の部材を収納できるカードホルダに関する。
従来のカレンダー片や写真などのカードを収納して机上や壁上に飾ることができるカードホルダとして本願出願人は、一方を額縁状とした2枚の透明な板状部材を一定の隙間を介して配設し上部に開口部をもつ枠部材とその枠部材の下方に揺動自在に支承された脚部材とを有するカードホルダが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
このカードホルダは、枠部材が形成する隙間にカードを挿入して保持することができる。保持したカードは透明な板状部材を通して視認することができる。そして、2つの板状部材の下端に揺動自在に脚部材が枢支されている。板状部材と脚部材との間の角度は180°から前後方向に一定の範囲で揺動可能であり、それ以上の揺動を制限している。従って、このカードホルダは脚部材30と枠部材との角度が固定できるので自立させることができる。
脚部材30には連続する環状の凸条である環状凸条部32をもつ。環状凸条部32は脚部材30にて、本カードホルダを自立させているときに、鉛筆、マーカーペンなどの小物類を安定して載置できる場所を提供する部材である。
ところで、このようなカードホルダは、メモ用紙やカレンダー片などのカードに広告を表示する用途で用いられることがある。その場合、挿入するカードを小さくすることなく、材料費を削減、持ち運び安い重さ、ノベルティグッズとして郵送する際の料金削減などの要望があり、軽量が望ましい。特許文献1のカードホルダは、そのような要望を実現した上で、実用性の高い、優れたものの1つである。
本考案は上記実情に鑑みなされたもので、実用性が高く、更なる軽量化されたカードホルダを提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に係る考案の構成上の特徴は、方形のカード状部材を保持可能で、前記カード状部材を挿入可能な横方向に細長く開口した挿入部と、前記カード状部材を保持状態で前記カード状部材の表裏面が露出可能且つ抜け落ちない程度に開口する2つの窓部と、前記挿入部及び前記2つの窓部が形成されていない対向する2つの側面のそれぞれから前記挿入部とは逆方向の縦方向に突出する枢支部と、が形成される細長い略直方体の枠体と、
前記枢支部に揺動自在に枢支され、前記窓部が形成されている前記枠体の表裏面のどちらかの一辺に当接することで角度が固定され、前記枠体を自立させる脚体と、
を有することである。
前記枢支部に揺動自在に枢支され、前記窓部が形成されている前記枠体の表裏面のどちらかの一辺に当接することで角度が固定され、前記枠体を自立させる脚体と、
を有することである。
また請求項2に係る考案の構成上の特徴は、請求項1において、前記枠体は、前記表面側の前記窓部が形成されている前部材と、前記裏面側の前記窓部が形成されている後部材と、を有し、
前記前部材及び前記後部材のどちらか一方の両側面から横方向に突出した横係合突起部と、どちらか他方の両側面に前記横係合突起部が挿入可能に横方向に窪んだ横係合窪み部とが形成され、且つ、
前記前部材及び前記後部材のどちらか一方に厚さ方向に突出した厚み係合突起部と、どちらか他方に厚さ方向に窪んでおり前記厚み係合突起部が挿入される厚み係合窪み部とが形成され、
前記横係合突起部及び前記横係合窪み部が係合し、且つ、前記厚み係合突起部及び前記厚み係合窪み部が係合することで、前記カード状部材を保持可能な略直方体となることである。
前記前部材及び前記後部材のどちらか一方の両側面から横方向に突出した横係合突起部と、どちらか他方の両側面に前記横係合突起部が挿入可能に横方向に窪んだ横係合窪み部とが形成され、且つ、
前記前部材及び前記後部材のどちらか一方に厚さ方向に突出した厚み係合突起部と、どちらか他方に厚さ方向に窪んでおり前記厚み係合突起部が挿入される厚み係合窪み部とが形成され、
前記横係合突起部及び前記横係合窪み部が係合し、且つ、前記厚み係合突起部及び前記厚み係合窪み部が係合することで、前記カード状部材を保持可能な略直方体となることである。
また請求項3に係る考案の構成上の特徴は、請求項1又は2において、前記脚体は、メモリカードをその平面が前記脚体に対して略平行に保持するストッカーを有し、
前記ストッカーは、
前記メモリカードの対向する側面に2つ、前記側面から対向側面に対して平面方向に突出する保持部と、
前記脚体から厚さ方向に突出し、前記メモリカードが固定された状態で、前記メモリカードを厚さ方向に付勢する付勢部と、を有し、
前記保持部及び前記付勢部で前記メモリカードを厚さ方向に固定することである。
前記ストッカーは、
前記メモリカードの対向する側面に2つ、前記側面から対向側面に対して平面方向に突出する保持部と、
前記脚体から厚さ方向に突出し、前記メモリカードが固定された状態で、前記メモリカードを厚さ方向に付勢する付勢部と、を有し、
前記保持部及び前記付勢部で前記メモリカードを厚さ方向に固定することである。
また請求項4に係る考案の構成上の特徴は、請求項1〜3の何れか1項において、前記2つの窓部が形成される前記枠体の前記表裏面で前記挿入部の近くに、前記表面及び前記裏面に貫通する貫通孔が形成されており、
前記貫通孔は、前記枠体に前記カード状部材が保持されている状態で、前記カード状部材によって塞がれることがない位置にあることである。
前記貫通孔は、前記枠体に前記カード状部材が保持されている状態で、前記カード状部材によって塞がれることがない位置にあることである。
また請求項5に係る考案の構成上の特徴は、請求項1〜4の何れか1項において、前記枠体は、前記挿入部の開口の厚さ方向の長さよりも短く突出し且つ挿入されている前記カード状部材の縁が抜け方向に当接することで前記カード状部材の抜けを防止する抜け止め突出部を前記挿入部の開口内側に有することである。
請求項1に係る考案においては、枠体と脚体とで構成され、脚体が枠体に当接することで、角度が固定され、枠体が自立するカードホルダであって、枠体に保持されるカード状部材が、その表裏面が露出可能な窓部が枠体に形成されている。このような構成とすることで、カード状部材の表裏面に簡単にメモ書きすることができる。しかも、表裏面を露出可能な窓部を設けることで、カードホルダが軽量化される。
請求項2に係る考案においては、枠体が前部材と後部材とで構成されており、カード状部材の表裏面を露出させるために窓部を前部材と後部材とにも設ける構成である。前部材と後部材とは、横係合突起部が横係合窪み部に係合し、且つ厚み係合突起が厚み係合窪み部に係合することで、係合後(枠体形成後)、枠体が横方向にたわむのを厚み係合突起及び厚み係合窪みによって抑制され、枠体が縦方向にたわむのを横係合突起及び横係合窪みによって抑制される。つまり、枠体がたわむほど、窓部の枠が細く軽量化された場合であっても、2つの部材によって枠体を構成することで、カード状部材の表裏面へのメモ書きが可能で且つ軽量な上、たわみにくいカードホルダを提供することができる。
請求項3に係る考案においては、脚体がストッカーを有するため、メモリカードを保持することができる。カードホルダは、カレンダーやメモ等を見やすい場所に保持するのに用いられるため、比較的小さいメモリカードも同様の場所に定位置を決めることで、所在不明になりにくい。そして、メモリカードは、突起部及び付勢部によってしっかりと固定することができるため、枠体を立てた状態や寝かした状態に変形させる際も脚体のストッカーから外れにくい。
請求項4に係る考案においては、枠体の挿入部近くに貫通孔が設けられることで、貫通孔にピンなどを挿入してカードホルダを壁に固定することができる。貫通孔は、枠体に挿入されるカード状部材によって塞がれることがないため、カード状部材を傷付けにくい。本実施形態4の考案によれば、全体を平面上に机上などに寝かした状態、枠体を自立した状態、あるいは壁などに掛けるなどして、カード状部材にメモ書きもでき且つ好みの状態で飾ることができる。
請求項5に係る考案においては、挿入部の開口内側に抜け止め突出部を有するため、枠体に挿入されたカード状部材が挿入部から抜け方向に抜けだしにくい。
本考案のカードホルダについて以下詳細に説明を行う。本実施形態のカードホルダが保持するカード状部材としては、方形であること以外は特に限定されず、カレンダー、メモ、写真等をあげることができる。カード状部材は同じ大きさに規格化されることが望ましい。これらのカード状部材は1枚、あるいは複数枚を重ね合わせた積層体として保持できる。
(実施形態)
本実施形態のカードホルダは、図1〜3に示されるように、枠体1と脚体2とを有し、プラスチック(ポリスチレン、以下同じ)製の透明な部材である。枠体1は、図2及び図3に示されるように、前部材3と後部材4とが係合して、カード状部材を保持する所定厚みの空間が形成される厚みの薄い略直方体となる。なお、以下で、前部材3及び後部材4の構成について説明するために用いられる図面、図4〜11は、構成をわかりやすくするため、非透明な部材として図示されている。
本実施形態のカードホルダは、図1〜3に示されるように、枠体1と脚体2とを有し、プラスチック(ポリスチレン、以下同じ)製の透明な部材である。枠体1は、図2及び図3に示されるように、前部材3と後部材4とが係合して、カード状部材を保持する所定厚みの空間が形成される厚みの薄い略直方体となる。なお、以下で、前部材3及び後部材4の構成について説明するために用いられる図面、図4〜11は、構成をわかりやすくするため、非透明な部材として図示されている。
前部材3は、図4及び5に示されるように、カード状部材の一面が露出可能な窓部31が、上枠部32、横枠部33,34、下枠部35とで囲われて形成される。上枠部32と下枠部35とが対向し、横枠部33,34が対向する。説明上、上枠部32と下枠部35とを結ぶ方向が縦方向とし、横枠部33,34を結ぶ方向が横方向とする。前部材3には、横枠部33,34のそれぞれ下側から縦方向に下枠部35よりも突出した枢支部36,37が形成されている。上枠部32には、厚さ方向に貫通した2つの孔321,322が形成されており、各孔は横枠部33,34にそれぞれ近い。また、上枠部32の内面(後述する後部材4と対面する側の面)には、厚さ方向で後部材4の内面側に山状に突出した抜け止め突出部323が形成されている。横枠部33,34には、図6に示されるように、それぞれ、縦方向に2つずつ、窓部31から横方向に窪んだ横係合窪み部331,332,341,342が形成されている。更に、横枠部33、34には、図5と図6の(b)とに示されるように、縦方向で横係合窪み部331,332,341,342より上枠部32側に、厚さ方向に窪んだ厚み係合窪み部333,343が1箇所ずつ形成されている。下枠部35には、図7に示されるように、横方向に2つ、縦方向に貫通した縦係合貫通部351,352が形成されている。枢支部36,37には、横方向で対向する枢支部側に突出した枢支突起部361,371が形成されている。
後部材4は、図8及び9に示されるように、カード状部材の一面が露出可能な窓部41が、上枠部42、横枠部43,44、下枠部45とで囲われて形成される。上枠部42と下枠部45とが対向し、横枠部43,44が対向する。厚さ方向において、上枠部42の内面が前部材3の上枠部32の内面と間隔を置いて対向し、両上枠部32,42によって枠体1の挿入部11が形成される。上枠部42には、厚さ方向に貫通した2つの孔421,422が形成されており、各孔は横枠部43,44にそれぞれ近い。2つの孔421,422は、前部材3の上枠部32の孔321,322にそれぞれ対応する。前部材3の孔321と後部材4の孔421と、前部材3の孔322と後部材4の孔422とが、厚さ方向で連通しており、図1に示されるように、それぞれが枠体1の貫通孔12,13である。
そして、図9と図11の(a)とに示されるように、上枠部42の内面(前部材3と対面する側の面)には、厚さ方向で前部材3の内面側に山状に突出した抜け止め突出部423が形成されている。前部材3の上枠部32にも抜け止め突起部323が形成されており、後部材4の上枠部42の抜け止め突起部423とで、2つの抜け止め突起部が挿入部11の開口内側に形成されている。2つの抜け止め突起部323,423は、図2に示されるように、横方向で並んでおり、厚さ方向で重なるか重ならない程度に突出している。横枠部43,44には、図8〜10に示されるように、それぞれ、縦方向に2つずつ、横方向に突出した横係合突起部431,432,441,442が形成されている。横係合突起部431,432,441,442は、前部材3の横枠部33,34に形成されている横係合窪み部341,342,331,332がそれぞれ対応する位置に形成されており、横係合窪み部に横係合突起部が係合する。更に、横枠部43、44には、図9〜11に示されるように、縦方向で横係合突起部431,432,441,442より上枠部42側に、厚さ方向で前部材3の内面側に突出した厚み係合突起部433,443が1箇所ずつ形成されている。各係合突起部433,443は、前部材3の厚み係合窪み部343,333に対応する位置に形成されており、厚み係合窪み部に厚み係合突起部が係合する。下枠部45には、図8〜11に示されるように、横方向に2つ、縦方向に突出した縦係合突起部451,452が形成されている。各係合突起部451,452は、前部材3の下枠部35の縦係合貫通部352,351が対応する位置に形成されており、縦係合貫通部に縦係合突起部が係合する。
脚体2は、図14に示されるように、横方向の両端部に枢支孔20が設けられている。脚体2は、枢支孔に前述の枠体1の枢支部36,37の枢支突起部361,371が挿入して、180度以上揺動可能に枢支される。脚体2は、図12に示されるように、平板状をしており、枠体1の下枠部35,45に近接する側に、横方向に延長形成された凸条部21を有する。凸条部21は、枠体1の前部材3の下枠部35又は後部材4の下枠部45に当接し、脚体2の揺動の範囲を制限する。これにより、本実施形態のカードホルダは、図1〜3に示されるように、枠体1と脚体2とが鋭角の状態で角度が固定され、自立する。図1〜3のカードホルダは、脚体2が枠体1の後部材4の下枠部41に当接している状態を示している。なお、説明上、脚体2の凸条部21が前部材3の下枠部35に当接して自立する状態で、前部材3に対向する脚体2の面を脚体2の表面22とし、反対の面を裏面23とする。図12に戻って、脚体2は、横方向に対して略直角な縦方向に延長形成された板状部材であり、横方向両側が突出した形状、あるいは中央部分が台形に欠けている形状である。横方向両側の突出部分は、枠体1が脚体2によって自立する際、枠体1を支えられるのに必要な長さである。
また、脚体2は、図12及び図15に示されるように、表裏面22,23にそれぞれ1つのメモリカードを保持するストッカー5を有する。メモリカードの種類としては、USBメモリ 、SD/MMC、メモリースティック、PCカード等、多種多様な規格と種類が存在するが、ある程度硬さのあるカード状のメモリカード、例えば、SDカードを保持することを想定している。ストッカー5は、メモリカードを平面と略平行に保持することができ、表面22と裏面23とでそれぞれ1つのストッカー5が、厚さ方向でメモリカードを重なって保持しない位置にある。図12において、脚体2の表面22右側にストッカー5が1つ、裏面23はD−D線で回転させた場合、表面22の時と同じ場所にもう一つのストッカー5がある。
ストッカー5は、メモリカードの両側面に位置する箇所に2つの保持部51、52と、メモリカードを厚さ方向に付勢する付勢53とを有し、メモリカードが保持される場所は、厚さ方向の厚みが薄い。保持部51,52は、厚さ方向に所定厚さ突出し、略直角に曲がって、メモリカードを挟み込むように、対向側面側に突出している。付勢部53は、メモリカードの中央部分付近に位置する箇所が、U字状に切り欠かれ、U字の開口側から底面にかけて脚体から厚さ方向に除々に突出する。メモリカードを、脚体2の中央付近から、U字の開口側から底面に向かう横方向にスライドさせ、保持部51,52と脚体2との間に挿入する。そして、メモリカードは、付勢部53を厚さ方向に押し下げるようにして、メモリカード先端が脚体2に当接する状態まで横方向にスライドする。メモリカードは、両側面を保持部51,52で挟まれ、保持部51,52と付勢部53によって、厚さ方向に挟み込まれて、ストッカー5に保持される。カードホルダが自立しておらず、脚体2が固定されておらず、脚体2が揺動自在でぶらぶらとしていても、メモリカードはストッカー5から外れ落ちない。
(作用効果)
枠体1は、前部材3と後部材4との各突起部が対応する窪み部に係合して、細長い略直方体となり、細長く開口した挿入部11からカード状部材が挿入され、窓部31,41からカード状部材の表裏面が露出する。窓部31,41の大きさは、カード状部材の外形より小さい。そして、挿入部11の内側に形成される抜け止め突起部323,423は、カード状部材が挿入された状態で、カード状部材の上側が突起部323,423に当接しない。また、貫通孔12、13も、抜け止め突起部323,423から上側に形成されているため、枠体1を自立させない状態で貫通孔12,13にピンなどを挿入して、壁などにピン留めしても、カード状部材は傷つけられない。
枠体1は、前部材3と後部材4との各突起部が対応する窪み部に係合して、細長い略直方体となり、細長く開口した挿入部11からカード状部材が挿入され、窓部31,41からカード状部材の表裏面が露出する。窓部31,41の大きさは、カード状部材の外形より小さい。そして、挿入部11の内側に形成される抜け止め突起部323,423は、カード状部材が挿入された状態で、カード状部材の上側が突起部323,423に当接しない。また、貫通孔12、13も、抜け止め突起部323,423から上側に形成されているため、枠体1を自立させない状態で貫通孔12,13にピンなどを挿入して、壁などにピン留めしても、カード状部材は傷つけられない。
本実施形態のカードホルダは、例えば、前部材3の窓部31から今月のカレンダーが露出し、後部材4の窓部41から来月のカレンダーが露出させることができる。カードホルダは必要に応じて両方のカレンダーに書き込むができる。そして、脚体2の角度がすぐに変えられるため、「リバーシブル卓上カレンダー」として、今月のカレンダー側と来月のカレンダー側とのどちらかを見やすい状態に変更可能である。書き込む際に、枠体1を自立状態としても良く、枠体1と脚体2とを平面にして、机などに置いた状態で書き込むこともできる。また、脚体2によって枠体1を自立させるのではなく、枠体1の貫通孔12,13にピンを挿入し、カードホルダ自体を壁などにピン留めすることもできる。
そして、脚体2には、メモリカードが保持することができる。例えば、SDカードなどは、ケースがセットで売られているが、SDカードを入れたケース自体をどこに置いたのか分からなくなる場合、目の着くところに置く適当な置く場所がない場合、置いたはずなのに書類に埋もれてみつかれない場合、などがある。そこで、脚体2のストッカー5にSDカードを保持する。カードホルダは、枠体1を自立させる場合も壁などにピン留めした場合も、どこに置いたのか見つかりにくくなることが少ない。そして、脚体2の表裏面に一枚ずつの二枚が、枠体1の自立状態においても、壁などにピン留めされている状態であっても、ストッカー5にしっかりと保持される。また、脚体2は、両側が突出したあるいは中央部分が台形に欠けた形状とすることで軽量となり、更に、メモリカードをストッカー5に嵌め込みやすく、且つ取り外しやすい。
更に、本実施形態のカードホルダは、窓部31,41を形成する枠部が細く(狭く)しているため、全体として軽量である。枠部を小さくしたことにより、カードホルダを持ち上げる際、枠部がたわみやすいが、枠体1は前部材3と後部材4とが横方向及び厚さ方向に係合する構成となっている。例えば、上枠部32,42を持ち上げた場合、横方向で枠部が縮む方向、横係合突起部431,441が横係合窪み部331,341から外れる方向に力が加わるが、厚さ係合突起部433,443と厚さ係合窪み部333,343とによって横方向の力に対して対向するため、前部材3と後部材4との係合が外れにくくなっている。つまり、軽量化しても変形しにくい構成である。
また、挿入部11の抜け止め突起部323,423は、対向する開口内側の双方に設けられており、対向する開口内側に向かって山状に突出しているため、挿入されているカード状部材が抜け方向に移動したとしても、カード状部材の縁が抜け止め突起部に当接して、挿入部11から抜け落ちにくくなっている。
以上、本考案の好適な実施形態について説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、各突起部及び各窪み部は枠体1の一辺毎に2つずつ形成されているが、2つに限られない。また、各突起部及び各窪み部を前部材3及び後部材4で逆の構成とすることもできる。そして、脚体2のストッカーは必ずしも2つ設ける必要はなく、1つでも良い。更に、カードホルダの素材は、プラスチック製の透明な部材に限定されないため、透明・不透明に関係なく、どのような素材を用いてもよい。
1:枠体、11:挿入部、12,13:貫通孔、
2:脚体、21:凸条部、22:表面、23:裏面、
3:前部材、31:窓部、32:上枠部、321,322:孔、
323:抜け止め突出部、33,34:横枠部、
331,332,341,342:横係合窪み部、 333,343:厚み係合窪み部、
35:下枠部、351,352:縦係合貫通部、 36,37:枢支部、
361,371:枢支突起部、
4:後部材、41:窓部、42:上枠部、421,422:孔、
423:抜け止め突出部、43,44:横枠部、
431,432,441,442:横係合突起部、 433,443:厚み係合突起部、
45:下枠部、451,452:縦係合貫通部、 46,47:枢支部、
461,471:枢支突起部、
5:ストッカー、51,52:保持部、 53:付勢部。
2:脚体、21:凸条部、22:表面、23:裏面、
3:前部材、31:窓部、32:上枠部、321,322:孔、
323:抜け止め突出部、33,34:横枠部、
331,332,341,342:横係合窪み部、 333,343:厚み係合窪み部、
35:下枠部、351,352:縦係合貫通部、 36,37:枢支部、
361,371:枢支突起部、
4:後部材、41:窓部、42:上枠部、421,422:孔、
423:抜け止め突出部、43,44:横枠部、
431,432,441,442:横係合突起部、 433,443:厚み係合突起部、
45:下枠部、451,452:縦係合貫通部、 46,47:枢支部、
461,471:枢支突起部、
5:ストッカー、51,52:保持部、 53:付勢部。
Claims (5)
- 方形のカード状部材を保持可能で、前記カード状部材を挿入可能な横方向に細長く開口した挿入部と、前記カード状部材を保持状態で前記カード状部材の表裏面が露出可能且つ抜け落ちない程度に開口する2つの窓部と、前記挿入部及び前記2つの窓部が形成されていない対向する2つの側面のそれぞれから前記挿入部とは逆方向の縦方向に突出する枢支部と、が形成される細長い略直方体の枠体と、
前記枢支部に揺動自在に枢支され、前記窓部が形成されている前記枠体の表裏面のどちらかの一辺に当接することで角度が固定され、前記枠体を自立させる脚体と、
を有することを特徴とするカードホルダ。 - 前記枠体は、前記表面側の前記窓部が形成されている前部材と、前記裏面側の前記窓部が形成されている後部材と、を有し、
前記前部材及び前記後部材のどちらか一方の両側面から横方向に突出した横係合突起部と、どちらか他方の両側面に前記横係合突起部が挿入可能に横方向に窪んだ横係合窪み部とが形成され、且つ、
前記前部材及び前記後部材のどちらか一方に厚さ方向に突出した厚み係合突起部と、どちらか他方に厚さ方向に窪んでおり前記厚み係合突起部が挿入される厚み係合窪み部とが形成され、
前記横係合突起部及び前記横係合窪み部が係合し、且つ、前記厚み係合突起部及び前記厚み係合窪み部が係合することで、前記カード状部材を保持可能な略直方体となる請求項1に記載のカードホルダ。 - 前記脚体は、メモリカードをその平面が前記脚体に対して略平行に保持するストッカーを有し、
前記ストッカーは、
前記メモリカードの対向する側面に2つ、前記側面から対向側面に対して平面方向に突出する保持部と、
前記脚体から厚さ方向に突出し、前記メモリカードが固定された状態で、前記メモリカードを厚さ方向に付勢する付勢部と、を有し、
前記保持部及び前記付勢部で前記メモリカードを厚さ方向に固定する請求項1又は2に記載のカードホルダ。 - 前記2つの窓部が形成される前記枠体の前記表裏面で前記挿入部の近くに、前記表面及び前記裏面に貫通する貫通孔が形成されており、
前記貫通孔は、前記枠体に前記カード状部材が保持されている状態で、前記カード状部材によって塞がれることがない位置にある請求項1〜3の何れか1項に記載のカードホルダ。 - 前記枠体は、前記挿入部の開口の厚さ方向の長さよりも短く突出し且つ挿入されている前記カード状部材の縁が抜け方向に当接することで前記カード状部材の抜けを防止する抜け止め突出部を前記挿入部の開口内側に有する請求項1〜4の何れか1項に記載のカードホルダ。
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