JP3196701B2 - イジェクト装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、高密度ディスク、
コンパクトディスク等のディスクドライブ装置における
イジェクト装置に関し、特に小型化に構成したイジェク
ト装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】以下に、従来の高密度記録ディスク及び
コンパクトディスク等の光ディスクにおけるイジェクト
部のフレキシブル印刷配線板構造について説明する。

【０００３】図４は、従来のイジェクト装置の正面図で
ある。１０１はディスク装置である。１０２はディスク
である。１０３はディスク１０２を載せるトレイであ
る。１０４はディスクのピックアップモジュール部であ
る。１０５はイジェクト部である。１０６はフレキシブ
ル印刷配線板とイジェクト部１０５とを接合するコネク
タである。図５は図４のイジェクト部１０５の拡大図。
図５において、１０７はイジェクト部のロックアーム１
０８と勘合してトレイ１０３を固定するロックアームシ
ャフトである。１０９はイジェクト部の構成部品を載せ
るイジェクトベースである。１１０はイジェクト部の動
力源となるイジェクトモータである。１１１はトレイ１
０３をイジェクトさせるオープンボタンである。１１２
はディスク１０２のアクセス状態を示すアクセスランプ
である。１１３は、イジェクトモータ１１０の回転数を
減速するカムギアである。カムギア１１３と同軸上にカ
ムギア１１３の状態を検出するセンサースイッチ１１４
のＯＮ／ＯＦＦを行うためのポジションアーム１１５を
回転させるポジションカム１１６とトレイ１０３をイジ
ェクトさせるためにロックアーム１０８を回転させロッ
クアームシャフト１０７との勘合を外すロックアームカ
ム１１７がある。１１８はイジェクトフレキシブル印刷
配線板であって、オープンボタン１１１、アクセスラン
プ１１２、センサースイッチ１１４、イジェクトモータ
１１０が実装される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のような
従来のイジェクト部のフレキシブル印刷配線板構造で
は、オープンボタンやアクセスランプ、センサースイッ
チ、イジェクトモータをそれぞれ個別に分離して配置し
ているため、フレキシブル印刷配線板の引き回しが長く
なり、分解組立時の取り扱いを難しくする要因となって
いた。そこで、機構部品の配置を集合化して小型化する
と共に、組立調整に関する取り扱いの容易なイジェクト
装置が望まれていた。

【０００５】本発明は、小型で取り扱いの容易なイジェ
クト装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のイジェクト装置
は、ドロワの開放動作の開始を指令するオープンボタン
１２と、係止開放動作の位置を検出するためのセンサス
イッチ１５と、記録又は再生動作をしていることを表示
するアクセスランプ１３と、オープンボタン１２とセン
サスイッチ１５とアクセスランプ１３とを配線してイジ
ェクト装置内に配置されるイジェクトフレキシブル印刷
配線板１９と、イジェクトベース１０とを有し、イジェ
クトフレキシブル印刷配線板１９は峰状に折り曲げてイ
ジェクトベース１０の表裏にわたって装着し、その操作
面側にオープンボタン１２とアクセスランプ１３とを配
置し、その裏面側にセンサスイッチ１５を配置したもの
である。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、ディスク状の記録媒体（ディスク）を載置して収納
排出動作を行う移送手段（ドロワ）と、移送手段を収納
し摺動自在に保持する筐体手段（ディスク装置本体外
装）と、移送手段と筐体手段とを係止解放自在に係止す
る係止手段とを有するディスク装置であって、係止手段
は、移送手段の開放動作の開始を指令する指令手段（オ
ープンボタン）と、係止手段の係止開放動作の位置を検
出するための検出手段（センサスイッチ）と、記録媒体
に対して記録又は再生動作をしていることを表示する表
示手段（アクセスランプ）と、指令手段と検出手段と表
示手段とを配線して係止手段に配置されるフレキシブル
印刷配線手段（フレキ）と、係止手段を支持しフレキシ
ブル印刷配線手段が装着される係止筐体手段（イジェク
ト板金）とを有し、フレキシブル印刷配線手段は峰状に
折り曲げて係止筐体手段の表裏にわたって装着し、折り
曲げられたフレキシブル印刷配線手段の操作面側に指令
手段と表示手段とを配置し、折り曲げられた配線手段の
裏面側に検出手段を配置したことを特徴とするイジェク
ト装置である。

【０００８】以上の構造により、機構部品の配置を集合
化して小型化すると共に、フレキシブル印刷配線板の取
付、取り外し等の取り扱い、並びに組立調整に関する取
り扱いの容易なイジェクト装置を提供することができ
る。

【０００９】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。図１は本発明の実施の形態に
おけるディスク装置のトレイ３の全体を表す図である。
また、図２は図１のイジェクト部５の要部拡大図であ
る。

【００１０】図１において、１はディスク装置である。
２はディスクである。３はディスク２を載せるトレイで
ある。４は光ディスクのピックアップモジュール部であ
る。５はディスク２を載せたトレイ３を排出する為のイ
ジェクト部である。

【００１１】図２において６はロックアームシャフトで
あって、イジェクト部５のロックアーム７と勘合してト
レイ３を固定する。８はイジェクト部５へ信号を伝達す
るフレキシブル印刷配線板である。９はフレキシブル印
刷配線板８とイジェクト部５とを接合するコネクタであ
る。１０はイジェクト部５の構成部品を実装するイジェ
クトベースである。１１はイジェクト部５の動力源とな
るイジェクトモータである。１２はトレイ３のイジェク
ト動作の開始を指令するためのオープンボタンである。
１３はディスク２のアクセス状態を示すアクセスランプ
である。１４は、イジェクトモータ１１の回転数を減速
するカムギアである。カムギア１４の上面（紙面手前
側）にはその状態を検出するセンサースイッチ１５のＯ
Ｎ／ＯＦＦを行うためのポジションアーム１６を回転さ
せるポジションカム１７が、配置されるカムギア１４の
下面（紙面の裏側面）にはトレイ３をイジェクトさせる
ためにロックアーム７を回転させロックアームシャフト
６との系合を解除するためのロックアームカム１８が配
置される。１９はオープンボタン１２、アクセスランプ
１３、センサースイッチ１５、イジェクトモータ１１、
コネクタ９を実装するイジェクトフレキシブル印刷配線
板である。

【００１２】このイジェクトベース１０に、オープンボ
タン１２、アクセスランプ１３、センサースイッチ１
５、イジェクトモータ１１、コネクタ９を実装したイジ
ェクトフレキシブル印刷配線板１９を取り付ける。図３
は、図２のイジェクトフレキシブル印刷配線板１９の実
装を表す斜視図である。図３に示すように、イジェクト
フレキシブル印刷配線板１９を峰状に折り曲げ、その折
り曲げ部がイジェクトベース１０の曲げ部を挟み込んで
その表裏両側に配置される。この時、イジェクトベース
１０の表面側（操作面側）にはオープンボタン１２とア
クセスランプ１３とが配置され、裏面側（ディスク装置
１の本体側）にはセンサースイッチ１５が配置される。
さらに、センサースイッチ１５の配置位置の延長上の近
傍にイジェクトモータ１１が配置される。イジェクトモ
ータ１１の配線のさらに延長上にコネクタ９が配置され
る。

【００１３】以上のように配置した結果、イジェクトモ
ータ１１とセンサースイッチ１５、オープンボタン１２
及びアクセスランプ１３とがそれぞれ近い位置に配置さ
れ、構成機構部品の空間を利用して配線実装すると共
に、イジェクトフレキシブル印刷配線板１９の長さを短
くし、しかも、コネクタ９によりディスク装置１の本体
側の配線と分離可能に実装している。従って、短い配線
実装はノイズの影響を受けにくくなる。また、機構部品
とセンサースイッチ１５とが近接して配置され、さら
に、イジェクトベース１０の曲げ部の表裏両側にセンサ
ースイッチ１５とオープンボタン１２とを取り付けるた
め、オープンボタン側を位置決めすることで、センサー
スイッチ側も位置が決められるので、センサースイッチ
側の位置決めが不要になる。その上、コネクタ９により
ディスク装置１の本体側の配線と分離可能に実装してい
るので、組込みや取り外し等の作業性が向上する。

【００１４】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、イジェク
ト部のフレキシブル印刷配線板引き回し長さを短くする
ことができるとともに、オープンボタン、アクセスラン
プ、センサースイッチをイジェクトベースの曲げ部の両
側に取り付ける為、オープンボタン側を位置決めするこ
とで、センサースイッチ側も位置が決められるので、セ
ンサースイッチ側の位置決めが不要になり、組込みや取
り外し等の作業性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態におけるディスク装置のト
レイ全体を表す図

【図２】図１のイジェクト部の要部拡大図

【図３】図２のイジェクトフレキシブル印刷配線板の実
装を表す斜視図

【図４】従来のイジェクト装置の正面図

【図５】図４のイジェクト部の拡大図

【符号の説明】

１，１０１ 光ディスク装置 ２，１０２ ディスク ３，１０３ トレイ ４，１０４ 光ディスクのピックアップモジュール ５，１０５ イジェクト部 ６，１０７ ロックアームシャフト ７，１０８ ロックアーム ８ フレキシブル印刷配線板 ９，１０６ コネクタ １０，１０９ イジェクトベース １１，１１０ イジェクトモータ １２，１１１ オープンボタン １３，１１２ アクセスランプ １４，１１３ カムギア １５，１１４ センサースイッチ １６，１１５ ポジションアーム １７，１１６ ポジションカム １８，１１７ ロックアームカム １９，１１８ イジェクトフレキシブル印刷配線板

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G11B 33/12 304 G11B 19/16 501 G11B 17/04

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ディスク状の記録媒体を載置して収納排出
   動作を行う移送手段と、前記移送手段を収納し摺動自在
   に保持する筐体手段と、前記移送手段と前記筐体手段と
   を係止解放自在に係止する係止手段とを有するディスク
   装置であって、 前記係止手段は、前記移送手段の開放動作の開始を指令
   する指令手段と、前記係止手段の係止開放動作の位置を
   検出するための検出手段と、前記記録媒体に対して記録
   又は再生動作をしていることを表示する表示手段と、前
   記指令手段と前記検出手段と前記表示手段とを配線して
   前記係止手段に配置されるフレキシブル印刷配線手段
   と、前記係止手段を支持し前記フレキシブル印刷配線手
   段が装着される係止筐体手段とを有し、 前記フレキシブル印刷配線手段は峰状に折り曲げて前記
   係止筐体手段の表裏にわたって装着し、折り曲げられた
   前記フレキシブル印刷配線手段の操作面側に前記指令手
   段と前記表示手段とを配置し、折り曲げられた前記フレ
   キシブル印刷配線手段の裏面側に前記検出手段を配置し
   たことを特徴とするイジェクト装置。