JP2675293B2 - オートローデイングデイスクプレーヤ - Google Patents
オートローデイングデイスクプレーヤInfo
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- JP2675293B2 JP2675293B2 JP59200148A JP20014884A JP2675293B2 JP 2675293 B2 JP2675293 B2 JP 2675293B2 JP 59200148 A JP59200148 A JP 59200148A JP 20014884 A JP20014884 A JP 20014884A JP 2675293 B2 JP2675293 B2 JP 2675293B2
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- Japan
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- tray
- disc
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B19/00—Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
- G11B19/20—Driving; Starting; Stopping; Control thereof
- G11B19/2009—Turntables, hubs and motors for disk drives; Mounting of motors in the drive
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B21/00—Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
- G11B21/16—Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads
- G11B21/22—Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is out of operative position
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B33/00—Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
- G11B33/02—Cabinets; Cases; Stands; Disposition of apparatus therein or thereon
- G11B33/08—Insulation or absorption of undesired vibrations or sounds
Landscapes
- Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
技術分野
本発明はディスクプレーヤに関し、特にディスクを自
動的に演奏位置に搬送するディスク搬送機構を備えたオ
ートローディングディスクプレーヤに関する。 背景技術 ディジタルオーディオディスク等の情報記録ディスク
を演奏するディスクプレーヤが既に開発されて近時一般
家庭にかなりの普及を見るに至った。しかし乍ら、従来
のかかるディスクプレーヤは屋内の静粛な場所に設置さ
れることを前提として設計されている故、屋外用として
用いるには不向きであった。屋外にて使用されるディス
クプレーヤに要求される条件としてはディスク装填が容
易であること、全体として小型であること、耐振性及び
防塵性が良好であることなどが上げられる。 発明の概要 本発明の目的とするところは屋外用として好適であ
り、特に耐振性が良好なディスクプレーヤを提供するこ
とである。 本発明によるオートローディングディスクプレーヤ
は、演奏さるべきディスクを挿入せしめるスロットを備
えたハウジングと、前記ハウジング内に設けられた演奏
手段と、前記ディスクを所定位置に担持するディスク担
持部を含み前記ディスクを演奏位置に搬送するディスク
搬送機構とを含み、前記演奏手段は光学式ピックアップ
手段を担持したキャリッジと、前記キャリッジを案内す
る案内手段と、前記キャリッジを駆動する駆動機構と、
ターンテーブルと、前記ターンテーブルを回転駆動する
駆動源と、前記キャリッジ、案内手段、駆動機構、ター
ンテーブル及び駆動源を支持する支持部材とを有し、前
記支持部材は前記ディスク搬送機構に防振部材を介して
取り付けられており、前記支持部材を前記ハウジングに
対して固定可能な固定手段を備えていることを特徴とし
ている。 実 施 例 以下、本発明の実施例としての車載用オートローディ
ングディスクプレーヤを添付図面を参照しつつ説明す
る。 図において参照符1は当該オートローディングディス
クプレーヤの全体を示している。 第1図に示される如く、ハウジング2の一部を構成す
るフロントパネル3には、演奏されるべきディスク5を
挿入する為のスロット3aが左右方向に伸長して設けられ
ている。但し、ここで言う左右方向とは矢印Yに示され
る前方に向ってのものである。従って、図中矢印X方向
は左方を示し、また、矢印Z方向は上方である。なお、
ディスク5は、レーザ光を用いて信号を記録し且つ読み
取る方式のものであって、外径が約12cmとなっている。
フロントパネル3にはまた、当該ディスクプレーヤの操
作、例えばプレイスタート及びイジェクトなどをなすた
めの操作ボタン群6が配設されている。 第2図ないし第6図に示されるように、ハウジング2
内には支持部材たるシャーシ7が設けられている。な
お、シャーシ7は本体7aと、該本体の前端部に固定され
たサブシャーシ7bとから成る。第1図及び第12図に示さ
れるように、シャーシ7はハウジング2にゴムなどから
成る4つの防振部材8を介して支持されている。但し、
第1図には左側の2つの防振部材8のみが示されてい
る。シャーシ7には後述するターンテーブルの回転面に
平行な方向、この場合前後方向(矢印Y方向及びその反
対方向)において移動自在にトレイ10が設けられてい
る。第6図において特に明らかなように、トレイ10はL
字状に形成された本体10aと、該本体の右端部にネジ結
合された側壁部材10bとによって構成されている。シャ
ーシ7の左端部にはブラケット12が固定されており、ト
レイ10の左端部は該左端部に突設されたピン10cがブラ
ケット12に前後方向に伸長して形成された長孔12aに摺
動自在に係合することによって支持されている。 一方、シャーシ7の左右両側部には一対の移動部材13
及び14が配置されている。右方の移動部材14は樹脂など
から成り、シャーシ7の右端部にトレイ移動方向、即ち
前後方向に伸長して固設されたガイドバー15により摺動
自在に支持されたトレイ10の右端部に取り付けられてい
る。詳しくは、移動部材14は、該移動部材に前後方向に
伸長して形成された長孔14aがトレイ10の右端部に突設
されたピン10eに摺動自在に係合することによって支持
されているのである。また、左方の移動部材13はトレイ
10とブラケット12との間に位置しており、該移動部材に
前後方向に伸長して形成された長孔13aがトレイ10の左
端部に設けられたピン10cに摺動自在に係合することに
より支持されている。なお、トレイ10の右端部はガイド
バー15に、トレイ移動方向、即ち前後方向において離隔
する2支持点にて摺動自在に係合して支持されている。
トレイ10の後端部には両端にアーム17a及び17bが固着さ
れた連動シャフト17が左右方向に伸長して設けられてお
り、且つトレイ10に回動自在に支持されている。アーム
17a,17bの先端部内面にはピン17c及び17dが夫々突設さ
れており、該各ピンは移動部材13,14の各後端部に上下
方向に伸長して形成された長孔13b,14bに各々摺動自在
に係合している。シャーシ7の右端部には回動自在に支
持された複数の歯車から成る動力伝達機構19が設けられ
ている。動力伝達機構19の前方にはモータ20が固設され
ており、第4図において特に明らかなように、該モータ
の出力軸に嵌着されたウォーム20aが動力伝達機構19の
初段歯車19aと噛合している。また、動力伝達機構19の
最終段歯車19bは移動部材14の左側面下端部に該移動部
材の移動方向、即ち前後方向において形成されたラック
部14cと噛合せしめられている。なお、最終段歯車19bと
ラック部14cとの噛合位置は、トレイ10がガイドバー15
に摺動自在に係合して支持される上記2支持点の中点の
近傍となっている。 上記したモータ20と動力伝達機構19と、アーム17a,17
b等を含む連動シャフト17とによって、移動部材13及び1
4に駆動力を付与せしめる駆動力付与手段が構成されて
いる。 トレイ10の下方には移動部材13,14に挾まれる位置に
ディスク5を担持するコンテナ22が配置されている。こ
のコンテナ22と、トレイ10と、移動部材13及び14とによ
って、ディスク担持部が構成されている。なお、コンテ
ナ22のディスク担持面には該ディスク担持面とディスク
5との直接接触を避ける為にフェルトなどから成る保護
膜23が貼設されている。コンテナ22の左右両端部には一
対ずつ、計4本のピン22aが左右方向に伸長して設けら
れている。コンテナ22はこれら各ピン22aがトレイ10に
上下方向に伸長して形成された4つの長孔10fに摺動自
在に係合することによって、トレイ10にトレイ移動方向
に垂直な方向、即ち上下方向において所定範囲内で移動
自在に支持されている。コンテナ22のピン22aはまた、
上記通孔10fを通過した後、移動部材13,14に夫々形成さ
れたカム孔13d及び14dに摺動自在に係合せしめられてい
る。カム孔13d及び14dはディスク挿入方向、即ち前方か
ら後方に向って上方、即ち、コンテナ22が後述すターン
テーブルから離れる方向に傾斜するテーパ部と、該テー
パ部のディスク挿入方向端すなわち後端に連続し後方に
伸びる水平部と、該水平部の後端に連続して上記テーパ
部と平行に伸長するテーパ部とにより構成されている。
すなわち、移動部材13及び14の前後方向移動に伴ってコ
ンテナ22が上下動するようになされているのである。 次いで、トレイ10が後述するターンテーブル上の所定
位置、すなわち、コンテナ22に担持されたディスク5の
回転中心が該ターンテーブルの回転軸と略一致する位置
に達するまではコンテナ22をトレイ10に対してロック
し、且つトレイ10が上記所定位置に達するとコンテナ22
のトレイ10とのロック状態を解除せしめ且つトレイ10を
ハウジング2に対してロックするロック・解除手段につ
いて説明する。 第4図及び第6図に示されるように、シャーシ7の本
体7aの右端部には凹部7cが形成されている。一方、右方
の移動部材14には、トレイ10が上記ターンテーブル上の
所定位置にあるときにトレイ移動方向における位置が凹
部7cの位置と一致するようにカム溝14eが形成されてい
る。トレイ10の後端部にはレバー25が揺動自在に設けら
れており、該レバーの揺動端部には凹部7c及びカム溝14
eに係合し得るピン26が突設されている。すなわち、ピ
ン26は凹部7c及びカム溝14eに選択的に係合するように
なっているのである。また、移動部材14にはカム溝14e
に連続して前方に伸びて形成され且つピン26と摺動自在
に係合して、トレイ10がターンテーブル上の上記所定位
置に達した後の移動部材14の移動を可能とする長孔14f
が形成されている。 これら凹部7c、カム溝14e、長孔14f及びピン26によっ
て、トレイ10がターンテーブル上の所定位置に達するま
ではコンテナ22をトレイ10に対してロックし、且つトレ
イ10が上記所定位置に達するとコンテナ22のトレイ10と
のロック状態を解除せしめ且つトレイ10をハウジング2
に対してロックするロック・解除手段が構成されてい
る。 また、該ロック・解除手段と、シャーシ7と、トレイ
10と、コンテナ22と、移動部材13,14と、動力伝達機構1
9及びモータ20等から成る上記駆動力付与手段とによっ
て、ハウジング2のスロット3aから挿入されたディスク
5を演奏位置、すなわち上記ターンテーブル上に搬送す
るディスク搬送機構が構成されている。 次に、ハウジング2内に設けられてディスク演奏をな
す演奏手段について説明する。 第6図に示されるように、上記ディスク搬送機構の一
部であるシャーシ7の下面には全体として略ロの字状に
形成された支持部材28が配置されており、且つ柔軟なゴ
ムなどからなる4つの防振部材29を介してシャーシ7に
取り付けられている。この支持部材28には上記ターンテ
ーブルの回転面に平行に、この場合前後方向に伸長して
設けられ案内手段として作用する2本のガイドシャフト
30a,30bが固定されている。ガイドシャフト30a,30bには
略コの字状に形成されたスライダ31が移動自在に且つ移
動方向に関する両側部、即ち左右両端部にて支持されて
いる。第9図及び第10図に示される如く、スライダ31に
は該スライダの移動方向、即ち前後方向に伸びるネジ31
aが設けられており、該ネジによって直方体のケース33
が回動可能に保持されている。すなわち、ケース33はス
ライダ移動方向に垂直な内面において回動するのであ
る。なお、ケース33内にはディスク5の情報記録面にレ
ーザスポット光を照射せしめる対物レンズ33aを含み該
ディスクから情報を読み取るための光学式ピックアップ
手段(対物レンズ33a以外は図示せず)が担持されてい
る。また、スライダ31及びケース33をキャリッジ34と総
称する。 ここで、例えば第2図に示されるように、上記ディス
ク搬送機構の一部をなすトレイ10には、該ディスク搬送
機構がディスク搬送前位置(第2図に示される状態)に
あり且つキャリッジ34がホームポジション、即ち演奏前
の静止位置にあるときに上記対物レンズ33aに対向する
円形の開口部10dが形成されている。この開口部10dは対
物レンズ33aの表面に付着した塵埃等を、上記ディスク
搬送機構を取り外すことなく拭い取る為に設けられたも
のである。従って、詳述しないが、ディスク搬送機構の
一部を構成する部材であって、ディスク搬送機構及びキ
ャリッジ34が上記した演奏前位置にあるときにトレイ10
と対物レンズ33aとの間に介在する部材にも開口部10dと
同様の開口部が形成されていることは言うまでもない。
また、第1図に示されるように、ハウジング2の上面に
も円形の開口部2aが形成されている。この開口部2aも上
記した開口部10dと同様、ディスク搬送機構及びキャリ
ッジ34が上述した演奏前の静止位置にあるときに対物レ
ンズ33aと対向するように位置せしめられている。ハウ
ジング2にはまた、この開口部2aを閉塞し得る蓋体2bが
ネジ固定されている。ハウジング2にもこのような開口
部を設けたことによって、該ハウジングを取り外すこと
なく対物レンズ33aの清掃が出来るのである。なお、詳
述はしないが、上記開口部10d,2a等を通じて上記光学式
ピックアップ手段の光照射パワーの調整をすることも可
能である。 前後するが、第9図及び第10図に示されるように、ス
ライダ31の移動方向端部にはスライダ移動方向に垂直な
内面において、この場合左右方向に伸長して長孔31bが
形成されている。長孔31bはケース33の回動一端部に対
応して設けられており、該長孔にはネジ部35aがケース3
3に螺合する偏倚ネジ35の円形頭部35bが嵌合している。
名の通り、偏倚ネジ35のネジ部35aの軸中心は円形頭部3
5bの軸中心に対して偏倚せしめられている。すなわち、
この偏倚ネジ35を回動することによって、ケース33が支
持ネジ31aを中心として僅かずつ回動するようになされ
ているのである。 上記偏倚ネジ35と該偏倚ネジの円形頭部35bが嵌合す
る長孔31bとによって、ケース33の回動角度位置の調
整、すなわち、該ケース内に設けられた光学式ピックア
ップ手段(図示せず)のいわゆるタンジェンシャル方向
の調整を行う調整手段が構成されている。なお、かかる
調整が完了した後はネジ31cにて固定する。 第6図及び第11図に示されるように、支持部材28には
ガイドシャフト30a,30bと平行に配置されたスクリュー
シャフト37が両端部において回動自在に取り付けられて
いる。スクリューシャフト37の前方にはモータ38が配置
されており、スクリューシャフト37は該モータによって
プーリ39等を含む動力伝達手段を介して回転駆動される
ようになされている。第11図において特に明らかなよう
に、スライダ31には板バネ41が片持梁状に固設されてお
り、該板バネの自由端部にはスクリューシャフト37に螺
合するハーフナット42が固設されている。 上記したスクリューシャフト37と、モータ38と、プー
リ39を含む上記動力伝達手段と、板バネ41と、ハーフナ
ット42と、これらに関連する周辺小部材とによって、キ
ャリッジ34を駆動する駆動機構が構成されている。 キャリッジ34の移動軌跡の延長線上であって、該キャ
リッジと該キャリッジを駆動する上記駆動機構とによっ
て挾まれる位置にはターンテーブル45が配置されてお
り、且つ支持部材28に固定されている。第7図において
明らかなように、ターンテーブル45は該ターンテーブル
を担持する形で設けられた駆動源たるスピンドルモータ
46によって直接回転駆動されるようになされている。第
6図及び第9図に示されるように、キャリッジ34の一部
であるケース33にはターンテーブル45及びスピンドルモ
ータ46のうち、ケース33に対向する一部が嵌挿可能な切
欠部33bが形成されている。キャリッジ34が該キャリッ
ジのホームポジション、即ち演奏前の静止位置にあると
きに、ターンテーブル45及びスピンドルモータ46は上記
切欠部33b内に嵌挿されるのである。 第7図及び第8図に示されるように、スピンドルモー
タ46の出力軸46aには保持機構47aにより回動自在に支持
されたアイドラ47bが接触せしめられている。これら保
持機構47a及びアイドラ47bによって、出力軸46aとこれ
を支える軸受部46bとを密接せしめる密接手段が構成さ
れている。出力軸46aと軸受部46bとの間には通常約10μ
m程度のギャップが生ずるのであるが、上記密接手段を
設けることによりこのギャップが補正されて出力軸46a,
従ってターンテーブル45の回転が正確かつ円滑なものと
なるのである。 上記した支持部材28と、ガイドシャフト30a,30bとキ
ャリッジ34と、モータ38を含む上記駆動機構(キャリッ
ジ34を駆動)と、ターンテーブル45と、スピンドルモー
タ46と、アイドラ47b等から成る上記密接手段と、これ
らに関連する周辺小部材とによって、ディスク演奏をな
す演奏手段が構成されている。 ここで、支持部材28のシャーシ7への取り付け方法に
ついて詳述する。 支持部材28のシャーシ7に対する4つの支持点即ち防
振部材29が配置された位置は、キャリッジ34の重心の移
動軌跡の中点とターンテーブル45の回転軸との間の中点
を中心とする円弧上に等距離に設けられている。防振部
材29は当該車載用オートローディングディスクプレーヤ
を搭載する自動車の車体振動などの外部振動から上記演
奏手段を保護する為に設けられたものであるが、支持部
材28の支持点を上述のように配置して該支持点に防振部
材29を設けることによって防振効果が著しく向上するも
のである。なお、支持部材28の支持点を上記のようにし
たのはキャリッジ34の移動に伴う上記演奏手段の重心位
置の変化を考慮してのことであるが、簡易的に、例えば
キャリッジ34が移動軌跡の中点にあるときの上記演奏手
段の重心を中心とした円弧上に且つ等距離に支持部材28
の支持点を設け、該支持点に防振部材29を設けても大な
る防振効果が得られる。 次いで、演奏位置、即ちターンテーブル45上に搬送さ
れたディスク5をクランプするクランプ機構について述
べる。 第2図,第3図及び第6図に示されるように、コンテ
ナ22の上方であって移動部材13及び14に挾まれる位置に
板状の支持部材51が設けられている。この支持部材51の
左右両端部には一対ずつ、計4本のピン51aが左右方向
に伸長して設けられている。支持部材51はこれら各ピン
51aがトレイ10に上下方向に伸長して形成された4つの
長孔10gに摺動自在に係合することによって、トレイ10
にトレイ移動方向に垂直な方向、即ち上下方向において
所定範囲内で移動自在に支持されている。支持部材51の
ピン51aはまた、トレイ10の長孔10gに挿通されていると
共に、移動部材13,14に各々形成されたカム孔13g及び14
gに摺動自在に係合せしめられている。カム孔13g及び14
gは上記支持部材51がターンテーブル45から離れる方
向、即ち前方から後方に向って上方に直接的に傾斜して
いる。すなわち、移動部材13及び14の前後移動に伴って
支持部材51がターンテーブル45対して上下動するように
なされているのである。なお、移動部材13及び14に形成
されたカム孔13d,13g並びに14d及び14gのうち、コンテ
ナ22のピン22aと係合するカム孔13d,14dを第1カム孔と
称し、これに対して支持部材51のピン51aと係合するカ
ム孔13g及び14gを第2カム孔と称する。なお、この第1
カム孔13d,14dのディスク挿入方向における全長と第2
カム孔13g及び14gのディスク挿入方向における全長とは
ほぼ等しくなっている。 支持部材51には、ターンテーブル45と協働してディス
クスランプ作用をなす押圧部材52が回動自在に設けられ
ている。なお、第3図に示される位置を支持部材51の非
クランプ位置と称する。また、支持部材51が所定分だけ
下方向に移動して押圧部材52がターンテーブル45上に載
置されたディスクの表面に当接するときの支持部材51の
位置をクランプ位置と称する。支持部材51は上記クラン
プ位置と非クランプ位置との間において移動するのであ
る。同じく第3図に示されているが、押圧部材52は環状
に形成されたマグネット52aを有し、該マグネットの磁
力によりディスククランプをなす。また、押圧部材52と
これを回動自在に支持する支持部材51は鋼板などの磁性
材から成り、支持部材51が上記非クランプ位置にあると
きに押圧部材52はマグネット52aの磁力によって支持部
材51に吸着されるようになされている。また、第6図に
も示される如く、押圧部材52の上面にはフェルトなどか
らなる緩衝部材52bが貼着されており、支持部材51が上
記非クランプ位置にあるときにおける該支持部材の振動
などによって押圧部材52の上面とハウジング2とが直接
当接しないようになっている。但し、この緩衝部材52は
押圧部材52の上面に限らず、支持部材51が上記非クラン
プ位置にあるときに押圧部材52と対向するハウジング2
の一部に設けても良い。 第2図において特に明らかな如く、支持部材51の下面
には左右一対の挾持板54及び55が押圧部材52を挾んで配
置されており、各々3本ずつのピン54a及び55aを介して
左右方向において移動自在に支持部材51に取り付けられ
ている。挾持板54,55の各対向部には押圧部材52の外周
に形成された円周溝52c(第3図示)内に嵌挿される円
弧部54b及び55bが形成されており、該円弧部には押圧部
材52の円周溝52cの底面に係合し得る2つずつの爪54c,5
5cが突設されている。 支持部材51の下面にはまた、挾持板54,55の後方に、
左右一対の同期板57,58が配設され、且つピン57a及び58
aを各々介して支持部材51に回動自在に取り付けられて
いる。各同期板57,58は各3本のアーム部57c,57d,57e並
びに58c,58d及び58eを有している。アーム部58cの先端
部には長孔58fが形成されており、アーム部57cの先端部
に突設されたピン57fが摺動自在に係合している。ま
た、略前方に突出したアーム部57d,58dの各先端部にも
長孔57g,58gが形成されており、該両長孔は挾持板54,55
に各々突設されたピン54e及び55eに各々摺動自在に係合
している。すなわち、同期板57及び58は挾持板54,55の
動作を同期せしめる作用をなすように構成されているの
である。なお、挾持板54と同期板57を第1位置決め部材
61と総称し、これに対して挾持板55及び同期板58を第2
位置決め部材62と総称する。すなわち、これら一対の位
置決め部材61,62は押圧部材52の回転軸に略直角な内面
において移動自在に設けられ、各々例えば2点(爪54c,
55c)において押圧部材52の外周に係合し得るのであ
る。また、各位置決め部材61及び62は、該両位置決め部
材の一部である挾持板54,55の押圧部材外周との係合
部、即ち爪54c及び55cが押圧部材外周に近づく方向に、
付勢手段たるコイルスプリング64によって付勢されてい
る。 上記した位置決め部材61及び62と、コイルスプリング
64とによって、押圧部材52を支持部材51の所定位置に位
置決めする位置決め手段が構成されている。また、該位
置決め手段と、押圧部材52と、支持部材51と、これらに
関連する周辺小部材とによって、演奏位置、即ち、ター
ンテーブル45上に搬送されたディスク5をクランプする
クランプ機構が構成されている。 上記した位置決め部材61,62等を含む位置決め手段
は、支持部材51上における押圧部材52の位置決めを行な
うだけでなく、ハウジング2のスロット3aから挿入され
たディスク5をコンテナ22上の所定位置に位置決めする
位置決め手段としても作用する。第2図及び第6図にお
いて明らかなように、各位置決め部材61及び62はディス
ク挿入路の両側に配置されており、且つコンテナ22(ト
レイ10及び移動部材13,14と共にディスク担持部を構
成)のディスク担持面に略平行な内面において移動自在
となっている。各位置決め部材61,62の構成部材である
挾持板54,55並びに同期板57及び58の各下面にはピン部
材54f,55f,57h及び58hが夫々突設されている。これらの
ピン部材54f,55f,57h及び58hはコンテナ22のディスク担
持面に略垂直に伸長しており、ディスク5の外周に係合
する係合部として作用する。なお、コイルスプリング64
は各ピン部材54f,55f,57h及び58hがディスク外周に近づ
く方向に位置決め部材61,62を付勢している。 ここで、第6図に示されるように、各ピン部材54f,55
f,57h及び58hにはコンテナ22のディスク担持面に向って
縮径するテーパが形成されている。但し、ピン部材57h
については示されていない。ディスクローディング時若
しくはイジェクト時にディスク5は上記各ピン部材によ
って挾持されるのであるが、ディスク5が挾持されると
同時に該各ピン部材の上記テーパの作用により生ずる分
力によって、ディスク5はコンテナ22のディスク担持面
に向けて押圧されるのである。 次に、上記した位置決め手段によるディスク挾持状態
を解除せしめる機構について説明する。 第2図及び第6図において示されるように、右側の移
動部材14の上端部にはL字状に形成された小ブラケット
71が固設されており、該小ブラケットにはピン部材72が
突設されている。このピン部材72は上下方向において伸
長しており、且つ、トレイ10がターンテーブル45上の所
定位置、すなわち、該トレイと共に移動するコンテナ22
に担持されたディスク5の回転中心がターンテーブル45
の回転軸と略一致する位置に達したときに上記位置決め
手段の構成部材である同期板58のアーム部58eの先端に
ネジ固定された爪73の前端部と係合するように配置され
ている。すなわち、トレイ10が上記所定位置に達した後
の移動部材14の移動に伴って位置決め部材61,62が動作
せしめられ、位置決め微罪61,62に設けられたピン部材5
4f,55f,57h,58hとディスク外周との係合状態、即ち、デ
ィスク挾持状態が解除されるようになされているのであ
る。 第6図において明らかなように、移動部材14に設けら
れたピン部材72にはコンテナ22がターンテーブル45に近
づく方向、すなわち下方に向って縮径するテーパが形成
されている。ディスク5をコンテナ22上の所定位置に位
置決めする上記位置決め手段(位置決め部材61,62等か
ら成る)は、上記ピン部材72に当接しつつ摺動してコン
テナ22と共にトレイ移動方向に略垂直な方向において往
復動するのであるが、上記したようにピン部材72にテー
パが形成されていることによって該ピン部材と上記位置
決め手段との接触は点接触となるのである。従って、互
いの接触による抵抗は極めて小さいものとなり、ディス
クローディング及びイジェクト動作が円滑となるのであ
る。また、ピン部材72のテーパの作用により生ずる分力
によって上記位置決め手段は推力を受けることとなる。 次に、ハウジング2のスロット3aからディスク5が挿
入される際に作用する各機構について説明する。 第13図に示されるように、ハウジングの前面部を構成
するフロントパネル3に形成されたディスク挿入用スロ
ット3aの内方には、ゴムなどの柔軟性材質を板状に形成
して成り互いに短手方向一端部が対向するように配置さ
れて主面にてスロット3aを閉塞する一対の可撓性長手部
材76及び77が設けられている。各可撓性長手部材76,77
はその短手方向他端部、即ち非対向側端部において、断
面L字状の一対の固定部材78,79によってフロントパネ
ル3に取り付けられている。これら可撓性長手部材76,7
7並びに固定部材78,79によって、スロット3aを閉塞する
閉塞手段が構成されているのである。 可撓性長手部材76及び77の各対向端部には円弧状の面
取りが施されており、該各可撓性長手部材とディスク5
との摺接状態が円滑となっている。また、可撓性長手部
材76,77の各対向端部の近傍には薄く形成されて特に撓
み易い可撓部76a及び77aが夫々設けられている。 ところで、可撓性長手部材76及び77は導電性を有して
おり、且つ例えば固定部材78,79を各々介してアースさ
れている。このようにすることによって、スロット3aか
ら挿入されるディスク5から静電気を取り除くことが出
来、ディスク5の表面に静電気により付着していた塵埃
のハウジング2内への侵入が防止されているのである。
なお、可撓性長手部材76,77の材質が例えばゴムである
場合、これに導電性を持たせる方法としてはカーボン粒
子等を混入させることなどが有効である。 第2図,第5図及び第6図に示されるように、シャー
シ7の左端部に固設されたブラケット12の右端には略前
後方向に伸長するレバー85が配置されており、ピン85a
によってその長手方向略中央部においてブラケット12に
回動自在に取り付けられている。このレバー85は移動部
材13と連動して回動するようになされている。一方、レ
バー85の前方には防止部材86が、上下方向(矢印Z方向
及びその反対方向)において移動自在に設けられてい
る。防止部材86の左端部にはピン86aが突設されてお
り、該ピンはレバー85の前端部に形成された長孔85bに
摺動自在にせしめられている。これらレバー85及び防止
部材86によって、スロット3aからのディスクの二重挿入
を防止するディスク二重挿入防止手段が構成されてい
る。すなわち、レバー85の回動に伴って防止部材86が上
下動することによって、該防止部材に設けられた防止部
86bがスロット3aを横切って、スロット3aからのディス
クの挿入を阻止するようになされているのである。 ところで、レバー85は前述したディスク搬送機構の構
成部材である移動部材13の動きに連動するようになされ
ているが、このようにディスク搬送の為の動力の一部を
上記ディスク二重挿入防止手段を駆動するための動力と
して利用することによって、該ディスク二重挿入防止手
段を駆動するための特別な駆動機構が不要となっている
のである。従って、プレーヤ全体の小形化及びコストの
低減が図り易くなっているのである。 第2図,第6図,第14図(a),(c)に示されるよ
うに、ハウジング2の深部であってディスク挿入路上に
は、スロット3aから挿入されたディスク5をコンテナ22
上の所定位置に案内する案内手段として作用する案内部
材91がコンテナ22のディスク担持面と対向すべく配置さ
れており、例えばトレイ10の下面に固定されている。案
内部材91は例えば鋼板を曲げ加工してなるものであっ
て、その前端部にはディスク挿入方向に向ってコンテナ
22のディスク担持面に近づくように傾斜したテーパ部91
aが形成されている。 第2図,第6図及び第14図(a)に示される如く、ト
レイ10の後端部には、スロット3aから挿入されてコンテ
ナ22上の上記所定位置に位置決めされたディスク5がデ
ィスク挿入方向に僅かに押されたときに該ディスクの外
周と係合するようにプレイ(演奏)スタートスイッチ93
が設けられている。但し、このプレイスタートスイッチ
93は、該プレイスタートスイッチの前方に前後方向にお
いて移動自在に設けられ且つ前方へのバイアス力を付与
された中間部材94(第14図(b)にも示されている)を
介してディスク外周と係合する。 第2図に示されるように、トレイ10の本体10aの右端
部下面には上下方向に伸長する支持軸96が固設されてい
る。支持軸96には、略くの字状に形成されたアーム97が
その略中央部において回動自在に取り付けられている。
アーム97の両端部下面にはピン97a,97bが各々突設され
ており、左端側のピン97aが、コンテナ22上に位置決め
されたディスク5の外周に係合可能である。支持軸96に
はまた、検知スイッチ98をアーム97の左端部と係合可能
に保持するスイッチ保持部99が揺動自在に取り付けられ
ている。このスイッチ保持部材99は図示せぬコイルスプ
リングによって第2図における時計方向へのバイアス力
を付与せしめられている。なお、検知スイッチ98を介し
てスイッチ保持部材99に係合しているアーム97も、この
コイルスプリング(図示せず)によってスイッチ保持部
材99と同方向への反発力を付与されている。 上記した支持軸96、アーム97、検知スイッチ98、スイ
ッチ保持部材99及びこれらに関連する周辺小部材によっ
て、ディスク5がコンテナ22上に位置決めされたことを
検知する機械的検知手段が構成されている。また、トレ
イ10が例えば第2図に示される位置から後方に所定分だ
け移動して所定位置に達すると、アーム97の右側端に突
設されたピン97bがシャーシ7の後端部近傍に設けられ
た切り起こし部7fに当接するようになされている。 第6図及び第11図に示されるように、キャリッジ34の
右方には該キャリッジがホームポジション、即ち演奏開
始前の静止位置に復帰したことを検知するための検知ス
イッチ101が設けられている。この検知スイッチ101はキ
ャリッジ34等を支える支持部材28に固定されており、キ
ャリッジ34の構成部材であるスライダ31に突設された突
起31eが該検知スイッチのアクチュエータ101aに係合す
ることにより検知信号を発するようになされている。 第4図に示されるように、シャーシ7の右端部にはト
レイ10の一部と係合することによってトレイ10が前方移
動限界位置に達したことを検知スイッチ103が固設され
ている。 また、第6図にも示されるように、シャーシ7の右端
部であって検知スイッチ103の後方には、移動部材14と
の一部と係合することによって該移動部材が後方移動限
界位置に達したこと、従って、ディスクローディング及
びクランプが完了したことを検知する検知スイッチ104
が固設されている。但し、この検知する検知スイッチ10
4はブラケット105を介してシャーシ7に取り付けられて
いる。 尚、前述した操作ボタン群6、プレイスタートスイッ
チ93、検知スイッチ98,101,103及び104から発せられる
各信号はハウジング2内の所定位置に配設された制御部
(図示せず)に伝達される。これら各信号に応じて該制
御部から送られる動作信号によってモータ20及び38並び
にスピンドルモータ46が後述するタイミングにて動作す
るのである。 次に、上記した構成の車載用オートローディングディ
スクプレーヤの動作を演奏手順に沿って簡単に説明す
る。なお、第1図ないし第5図は当該ディスクプレーヤ
の演奏前の初期状態を示している。 まず、第1図に示されるようにディスク5をスロット
3aからハウジング2内に挿入する。ディスク5は、スロ
ット3aから挿入されると同時に、例えば第2図に示され
る位置決め部材61,62に設けられたピン部材54f及び55f
に係合し、両位置決め部材61,62をを左右に押し分けな
がら進む。左右のピン部材54f及び55fの軸中心を結ぶ線
をディスク5の回転中心が越えると、両ピン部材54f,55
fがディスク外周に近づく方法に付勢されていることか
ら、手を離してもディスク5はハウジング2内に引き込
まれる。また、このとき、案内部材91がディスク5を有
効に案内して、ディスク5はコンテナ22上の所定位置に
位置決めされる。なお、ディスク5は4本のピン部材54
f,55f,57h及び58hによって挾持された状態で位置決めさ
れるので、一旦位置決めされたディスクは車体振動等の
外部振動によってずれることはない。 第15図(a),(b)に示されるように、ディスク5
のコンテナ22上への位置決めがなされると同時に、ディ
スク5の外周がアーム97の左側端ピン97aに係合して、
該アームが例えば第15図(a)における反時計方向に回
動せしめられる。従って、アーム97の左端部が検知スイ
ッチ98に係合して該検知スイッチを動作させる(第15図
(b)の状態)。すると、モータ20が回転を開始して動
力伝達機構19を介して移動部材14が後方に駆動される。
但し、第4図及び第6図から明らかなように、トレイ10
に揺動自在に設けられたレバー25の揺動端部に突設され
たピン26が、移動部材14に形成されたカム溝14eに係合
していることによって、移動部材14はトレイ10に対して
は移動し得ず、従って、コンテナ22はトレイ10に対して
ロックされている。よって、モータ20の回転によって、
移動部材14,13とトレイ10及びコンテナ22の後方へ移動
のみがなされる。なお、上記ピン26はカム溝14eに係合
したままシャーシ7の右端上を摺動する。 トレイ10及びコンテナ22が所定分だけ後方に移動して
ディスク5がハウジング2内に収納されると略同時に、
第15図(c)に示されるようにアーム97の右端部に突設
されたピン97bがシャーシ7の切り起こし部7fに当接す
る。このようにピン97bが切り起こし部7fに当接するこ
とによって、アーム97と検知スイッチ98との係合状態は
保たれる。よって、モータ20は回転を続け、ディスク5
は更に後方に搬送される。これに伴って、アーム97は切
り起こし部7fによって第15図(c)における反時計方向
に回動せしめられ、アーム97のディスク5との係合状態
が解除される。この状態において、ディスク5の回転中
心はターンテーブル45の回転軸に略一致している。 アーム97とディスク5との係合状態が解除されるのと
同時に、第16図に示されるように、ピン26がカム溝14e
を離脱してシャーシ7に形成された凹部7c内に入り込
む。これによりトレイ10はシャーシ7、従ってハウジン
グ2に対してロックされ、同時に移動部材14のトレイ10
に対するロック状態、従って、コンテナ22のトレイ10に
対するロック状態は解除せしめられる。かくして移動部
材14及び13のみの後方移動が続けられて第17図の状態に
なる。すなわち、コンテナ22に突設されたピン22aが、
移動部材13,14に夫々設けられたカム孔13d及び14dに沿
って摺動し、第18図に示されるように、コンテナ22はデ
ィスク5を担持した状態で下方に移動する。従って、デ
ィスク5はターンテーブル45上に載置される。このと
き、コンテナ22のディスク担持面はディスク5から離
れ、ディスク5はターンテーブル45と共に回転可能とな
る。また、移動部材13,14のみの後方移動によって、ク
ランプ機構の支持部材5に突設されたピン51aが、移動
部材13,14に各々形成されたカム孔13g及び14gに沿って
摺動し、第18図に示されるように支持部材51と共に押圧
部材52がディスク5に近づき、ディスク5はクランプさ
れる。なお、支持部材51の上下方向における移動ストロ
ークは約8.5mm、また、コンテナ22の上下方向における
移動ストロークは約6.5mmとなっている。コンテナ22の
移動ストロークが支持部材51の移動ストロークよりも2m
m小さくなっているが、これは、コンテナ22に突設され
たピン22aが摺動自在に係合するカム孔13d,14dが該カム
孔の中間部に水平部を有しているためにもたらされた結
果である。 ディスク5がクランプされると同時に移動部材14が後
方限界位置に達すると、第17図に示されるように該移動
部材の一部が検知スイッチ104に係合して該検知スイッ
チが動作せしめられ、モータ20が停止せしめられる。こ
の状態で演奏が可能となる。なお、移動部材13の後方へ
の移動に連動してレバー85が回動せられ、故に防止部材
86によりディスク挿入用スロット3aからのディスクの二
重挿入が防止される。 フロントパネル3に配設された操作ボタン群6のう
ち、プレイスタートスイッチ6aが押されて演奏の為の動
作信号が発せられると、ターンテーブル45が回転し、同
時にキャリッジ34が動作し始めて演奏が開始される。 演奏が終了してキャリッジ34が移動限界位置に達する
と、キャリッジ34及びターンテーブル45は停止せしめら
れ、同時にモータ20が反転動作を始める。従って、トレ
イ10、移動部材13,14、コンテナ22、押圧部材52は上述
したディスクローディング時の動作と全く逆の過程を辿
って演奏前の静止位置に復帰せられる。また、キャリッ
ジ34もホームポジションに復帰せしめられる。 かくしてディスク5は回収されるのである。 なお、一度演奏を終了したディスク5を再演奏したい
場合、該ディスクをディスク挿入方向に僅かに押すこと
によりプレイスタートスイッチ93が動作して再演奏がな
される。 尚、当該オートローディングディスクプレーヤは車載
用として示されているが、家庭用として室内にても使用
可能であることは言うまでもない。 また、当該オートローディングディスクプレーヤは例
えば第6図に示される支持部材28をハウジング2に対し
て固定するためのネジ110(第19図示)を有している。
このネジ110はその首部に形成されたネジ部110aにてハ
ウジング2に螺合し、且つ、先端部に形成されたネジ部
110bにて支持部材28に螺合するもので、当該オートロー
ディングディスクプレーヤをメーカーの工場から出荷す
る際などに使用されるのである。また、このネジ110は
キャリッジ34のホームポジションの近傍に設けられてい
る。 効果 以上詳述した如く、本発明によるオートローディング
ディスクプレーヤにおいてはスロットイン形式とするこ
とにより、デイスク装填が容易となっていると共に、全
体として小形に形成されているので屋外用として好適な
のである。 また、特に、本発明によるオートローディングディス
クプレーヤにおいてはターンテーブル(44)及び光学式
ピックアップ手段などを含む演奏手段が防振部材(29)
を介してディスク搬送機構(シャーシ7等を含む)に取
り付けられている。よって、上記演奏手段が車体振動等
の外部振動の影響を受けることが殆どなくなり、円滑な
演奏がなされると共に、振動に起因する上記ディスク演
奏手段の故障あるいは破損が防止されるのである。すな
わち、ディスク演奏手段に関しての耐振性が極めて良好
となっているのである。 更に、本発明によるオートローディングディスクプレ
ーヤにおいては、上記ターンテーブル及び光学式ピック
アップ手段等を担持する支持部材(28)をハウジング2
に対して固定可能な固定手段(ネジ110)が設けられて
いる。組立てられたディスクプレーヤをメーカーの工場
から出荷する場合、多少の衝撃がディスクプレーヤに加
わる懸念があるが、出荷時に上記固定手段(ネジ110)
によって上記支持部材(28)をハウジングにしっかり固
定しておくことによって、上記衝撃により該支持部材と
ハウジングが急激なる衝突をすることが避けられ、故に
耐振性が良好なのである。
動的に演奏位置に搬送するディスク搬送機構を備えたオ
ートローディングディスクプレーヤに関する。 背景技術 ディジタルオーディオディスク等の情報記録ディスク
を演奏するディスクプレーヤが既に開発されて近時一般
家庭にかなりの普及を見るに至った。しかし乍ら、従来
のかかるディスクプレーヤは屋内の静粛な場所に設置さ
れることを前提として設計されている故、屋外用として
用いるには不向きであった。屋外にて使用されるディス
クプレーヤに要求される条件としてはディスク装填が容
易であること、全体として小型であること、耐振性及び
防塵性が良好であることなどが上げられる。 発明の概要 本発明の目的とするところは屋外用として好適であ
り、特に耐振性が良好なディスクプレーヤを提供するこ
とである。 本発明によるオートローディングディスクプレーヤ
は、演奏さるべきディスクを挿入せしめるスロットを備
えたハウジングと、前記ハウジング内に設けられた演奏
手段と、前記ディスクを所定位置に担持するディスク担
持部を含み前記ディスクを演奏位置に搬送するディスク
搬送機構とを含み、前記演奏手段は光学式ピックアップ
手段を担持したキャリッジと、前記キャリッジを案内す
る案内手段と、前記キャリッジを駆動する駆動機構と、
ターンテーブルと、前記ターンテーブルを回転駆動する
駆動源と、前記キャリッジ、案内手段、駆動機構、ター
ンテーブル及び駆動源を支持する支持部材とを有し、前
記支持部材は前記ディスク搬送機構に防振部材を介して
取り付けられており、前記支持部材を前記ハウジングに
対して固定可能な固定手段を備えていることを特徴とし
ている。 実 施 例 以下、本発明の実施例としての車載用オートローディ
ングディスクプレーヤを添付図面を参照しつつ説明す
る。 図において参照符1は当該オートローディングディス
クプレーヤの全体を示している。 第1図に示される如く、ハウジング2の一部を構成す
るフロントパネル3には、演奏されるべきディスク5を
挿入する為のスロット3aが左右方向に伸長して設けられ
ている。但し、ここで言う左右方向とは矢印Yに示され
る前方に向ってのものである。従って、図中矢印X方向
は左方を示し、また、矢印Z方向は上方である。なお、
ディスク5は、レーザ光を用いて信号を記録し且つ読み
取る方式のものであって、外径が約12cmとなっている。
フロントパネル3にはまた、当該ディスクプレーヤの操
作、例えばプレイスタート及びイジェクトなどをなすた
めの操作ボタン群6が配設されている。 第2図ないし第6図に示されるように、ハウジング2
内には支持部材たるシャーシ7が設けられている。な
お、シャーシ7は本体7aと、該本体の前端部に固定され
たサブシャーシ7bとから成る。第1図及び第12図に示さ
れるように、シャーシ7はハウジング2にゴムなどから
成る4つの防振部材8を介して支持されている。但し、
第1図には左側の2つの防振部材8のみが示されてい
る。シャーシ7には後述するターンテーブルの回転面に
平行な方向、この場合前後方向(矢印Y方向及びその反
対方向)において移動自在にトレイ10が設けられてい
る。第6図において特に明らかなように、トレイ10はL
字状に形成された本体10aと、該本体の右端部にネジ結
合された側壁部材10bとによって構成されている。シャ
ーシ7の左端部にはブラケット12が固定されており、ト
レイ10の左端部は該左端部に突設されたピン10cがブラ
ケット12に前後方向に伸長して形成された長孔12aに摺
動自在に係合することによって支持されている。 一方、シャーシ7の左右両側部には一対の移動部材13
及び14が配置されている。右方の移動部材14は樹脂など
から成り、シャーシ7の右端部にトレイ移動方向、即ち
前後方向に伸長して固設されたガイドバー15により摺動
自在に支持されたトレイ10の右端部に取り付けられてい
る。詳しくは、移動部材14は、該移動部材に前後方向に
伸長して形成された長孔14aがトレイ10の右端部に突設
されたピン10eに摺動自在に係合することによって支持
されているのである。また、左方の移動部材13はトレイ
10とブラケット12との間に位置しており、該移動部材に
前後方向に伸長して形成された長孔13aがトレイ10の左
端部に設けられたピン10cに摺動自在に係合することに
より支持されている。なお、トレイ10の右端部はガイド
バー15に、トレイ移動方向、即ち前後方向において離隔
する2支持点にて摺動自在に係合して支持されている。
トレイ10の後端部には両端にアーム17a及び17bが固着さ
れた連動シャフト17が左右方向に伸長して設けられてお
り、且つトレイ10に回動自在に支持されている。アーム
17a,17bの先端部内面にはピン17c及び17dが夫々突設さ
れており、該各ピンは移動部材13,14の各後端部に上下
方向に伸長して形成された長孔13b,14bに各々摺動自在
に係合している。シャーシ7の右端部には回動自在に支
持された複数の歯車から成る動力伝達機構19が設けられ
ている。動力伝達機構19の前方にはモータ20が固設され
ており、第4図において特に明らかなように、該モータ
の出力軸に嵌着されたウォーム20aが動力伝達機構19の
初段歯車19aと噛合している。また、動力伝達機構19の
最終段歯車19bは移動部材14の左側面下端部に該移動部
材の移動方向、即ち前後方向において形成されたラック
部14cと噛合せしめられている。なお、最終段歯車19bと
ラック部14cとの噛合位置は、トレイ10がガイドバー15
に摺動自在に係合して支持される上記2支持点の中点の
近傍となっている。 上記したモータ20と動力伝達機構19と、アーム17a,17
b等を含む連動シャフト17とによって、移動部材13及び1
4に駆動力を付与せしめる駆動力付与手段が構成されて
いる。 トレイ10の下方には移動部材13,14に挾まれる位置に
ディスク5を担持するコンテナ22が配置されている。こ
のコンテナ22と、トレイ10と、移動部材13及び14とによ
って、ディスク担持部が構成されている。なお、コンテ
ナ22のディスク担持面には該ディスク担持面とディスク
5との直接接触を避ける為にフェルトなどから成る保護
膜23が貼設されている。コンテナ22の左右両端部には一
対ずつ、計4本のピン22aが左右方向に伸長して設けら
れている。コンテナ22はこれら各ピン22aがトレイ10に
上下方向に伸長して形成された4つの長孔10fに摺動自
在に係合することによって、トレイ10にトレイ移動方向
に垂直な方向、即ち上下方向において所定範囲内で移動
自在に支持されている。コンテナ22のピン22aはまた、
上記通孔10fを通過した後、移動部材13,14に夫々形成さ
れたカム孔13d及び14dに摺動自在に係合せしめられてい
る。カム孔13d及び14dはディスク挿入方向、即ち前方か
ら後方に向って上方、即ち、コンテナ22が後述すターン
テーブルから離れる方向に傾斜するテーパ部と、該テー
パ部のディスク挿入方向端すなわち後端に連続し後方に
伸びる水平部と、該水平部の後端に連続して上記テーパ
部と平行に伸長するテーパ部とにより構成されている。
すなわち、移動部材13及び14の前後方向移動に伴ってコ
ンテナ22が上下動するようになされているのである。 次いで、トレイ10が後述するターンテーブル上の所定
位置、すなわち、コンテナ22に担持されたディスク5の
回転中心が該ターンテーブルの回転軸と略一致する位置
に達するまではコンテナ22をトレイ10に対してロック
し、且つトレイ10が上記所定位置に達するとコンテナ22
のトレイ10とのロック状態を解除せしめ且つトレイ10を
ハウジング2に対してロックするロック・解除手段につ
いて説明する。 第4図及び第6図に示されるように、シャーシ7の本
体7aの右端部には凹部7cが形成されている。一方、右方
の移動部材14には、トレイ10が上記ターンテーブル上の
所定位置にあるときにトレイ移動方向における位置が凹
部7cの位置と一致するようにカム溝14eが形成されてい
る。トレイ10の後端部にはレバー25が揺動自在に設けら
れており、該レバーの揺動端部には凹部7c及びカム溝14
eに係合し得るピン26が突設されている。すなわち、ピ
ン26は凹部7c及びカム溝14eに選択的に係合するように
なっているのである。また、移動部材14にはカム溝14e
に連続して前方に伸びて形成され且つピン26と摺動自在
に係合して、トレイ10がターンテーブル上の上記所定位
置に達した後の移動部材14の移動を可能とする長孔14f
が形成されている。 これら凹部7c、カム溝14e、長孔14f及びピン26によっ
て、トレイ10がターンテーブル上の所定位置に達するま
ではコンテナ22をトレイ10に対してロックし、且つトレ
イ10が上記所定位置に達するとコンテナ22のトレイ10と
のロック状態を解除せしめ且つトレイ10をハウジング2
に対してロックするロック・解除手段が構成されてい
る。 また、該ロック・解除手段と、シャーシ7と、トレイ
10と、コンテナ22と、移動部材13,14と、動力伝達機構1
9及びモータ20等から成る上記駆動力付与手段とによっ
て、ハウジング2のスロット3aから挿入されたディスク
5を演奏位置、すなわち上記ターンテーブル上に搬送す
るディスク搬送機構が構成されている。 次に、ハウジング2内に設けられてディスク演奏をな
す演奏手段について説明する。 第6図に示されるように、上記ディスク搬送機構の一
部であるシャーシ7の下面には全体として略ロの字状に
形成された支持部材28が配置されており、且つ柔軟なゴ
ムなどからなる4つの防振部材29を介してシャーシ7に
取り付けられている。この支持部材28には上記ターンテ
ーブルの回転面に平行に、この場合前後方向に伸長して
設けられ案内手段として作用する2本のガイドシャフト
30a,30bが固定されている。ガイドシャフト30a,30bには
略コの字状に形成されたスライダ31が移動自在に且つ移
動方向に関する両側部、即ち左右両端部にて支持されて
いる。第9図及び第10図に示される如く、スライダ31に
は該スライダの移動方向、即ち前後方向に伸びるネジ31
aが設けられており、該ネジによって直方体のケース33
が回動可能に保持されている。すなわち、ケース33はス
ライダ移動方向に垂直な内面において回動するのであ
る。なお、ケース33内にはディスク5の情報記録面にレ
ーザスポット光を照射せしめる対物レンズ33aを含み該
ディスクから情報を読み取るための光学式ピックアップ
手段(対物レンズ33a以外は図示せず)が担持されてい
る。また、スライダ31及びケース33をキャリッジ34と総
称する。 ここで、例えば第2図に示されるように、上記ディス
ク搬送機構の一部をなすトレイ10には、該ディスク搬送
機構がディスク搬送前位置(第2図に示される状態)に
あり且つキャリッジ34がホームポジション、即ち演奏前
の静止位置にあるときに上記対物レンズ33aに対向する
円形の開口部10dが形成されている。この開口部10dは対
物レンズ33aの表面に付着した塵埃等を、上記ディスク
搬送機構を取り外すことなく拭い取る為に設けられたも
のである。従って、詳述しないが、ディスク搬送機構の
一部を構成する部材であって、ディスク搬送機構及びキ
ャリッジ34が上記した演奏前位置にあるときにトレイ10
と対物レンズ33aとの間に介在する部材にも開口部10dと
同様の開口部が形成されていることは言うまでもない。
また、第1図に示されるように、ハウジング2の上面に
も円形の開口部2aが形成されている。この開口部2aも上
記した開口部10dと同様、ディスク搬送機構及びキャリ
ッジ34が上述した演奏前の静止位置にあるときに対物レ
ンズ33aと対向するように位置せしめられている。ハウ
ジング2にはまた、この開口部2aを閉塞し得る蓋体2bが
ネジ固定されている。ハウジング2にもこのような開口
部を設けたことによって、該ハウジングを取り外すこと
なく対物レンズ33aの清掃が出来るのである。なお、詳
述はしないが、上記開口部10d,2a等を通じて上記光学式
ピックアップ手段の光照射パワーの調整をすることも可
能である。 前後するが、第9図及び第10図に示されるように、ス
ライダ31の移動方向端部にはスライダ移動方向に垂直な
内面において、この場合左右方向に伸長して長孔31bが
形成されている。長孔31bはケース33の回動一端部に対
応して設けられており、該長孔にはネジ部35aがケース3
3に螺合する偏倚ネジ35の円形頭部35bが嵌合している。
名の通り、偏倚ネジ35のネジ部35aの軸中心は円形頭部3
5bの軸中心に対して偏倚せしめられている。すなわち、
この偏倚ネジ35を回動することによって、ケース33が支
持ネジ31aを中心として僅かずつ回動するようになされ
ているのである。 上記偏倚ネジ35と該偏倚ネジの円形頭部35bが嵌合す
る長孔31bとによって、ケース33の回動角度位置の調
整、すなわち、該ケース内に設けられた光学式ピックア
ップ手段(図示せず)のいわゆるタンジェンシャル方向
の調整を行う調整手段が構成されている。なお、かかる
調整が完了した後はネジ31cにて固定する。 第6図及び第11図に示されるように、支持部材28には
ガイドシャフト30a,30bと平行に配置されたスクリュー
シャフト37が両端部において回動自在に取り付けられて
いる。スクリューシャフト37の前方にはモータ38が配置
されており、スクリューシャフト37は該モータによって
プーリ39等を含む動力伝達手段を介して回転駆動される
ようになされている。第11図において特に明らかなよう
に、スライダ31には板バネ41が片持梁状に固設されてお
り、該板バネの自由端部にはスクリューシャフト37に螺
合するハーフナット42が固設されている。 上記したスクリューシャフト37と、モータ38と、プー
リ39を含む上記動力伝達手段と、板バネ41と、ハーフナ
ット42と、これらに関連する周辺小部材とによって、キ
ャリッジ34を駆動する駆動機構が構成されている。 キャリッジ34の移動軌跡の延長線上であって、該キャ
リッジと該キャリッジを駆動する上記駆動機構とによっ
て挾まれる位置にはターンテーブル45が配置されてお
り、且つ支持部材28に固定されている。第7図において
明らかなように、ターンテーブル45は該ターンテーブル
を担持する形で設けられた駆動源たるスピンドルモータ
46によって直接回転駆動されるようになされている。第
6図及び第9図に示されるように、キャリッジ34の一部
であるケース33にはターンテーブル45及びスピンドルモ
ータ46のうち、ケース33に対向する一部が嵌挿可能な切
欠部33bが形成されている。キャリッジ34が該キャリッ
ジのホームポジション、即ち演奏前の静止位置にあると
きに、ターンテーブル45及びスピンドルモータ46は上記
切欠部33b内に嵌挿されるのである。 第7図及び第8図に示されるように、スピンドルモー
タ46の出力軸46aには保持機構47aにより回動自在に支持
されたアイドラ47bが接触せしめられている。これら保
持機構47a及びアイドラ47bによって、出力軸46aとこれ
を支える軸受部46bとを密接せしめる密接手段が構成さ
れている。出力軸46aと軸受部46bとの間には通常約10μ
m程度のギャップが生ずるのであるが、上記密接手段を
設けることによりこのギャップが補正されて出力軸46a,
従ってターンテーブル45の回転が正確かつ円滑なものと
なるのである。 上記した支持部材28と、ガイドシャフト30a,30bとキ
ャリッジ34と、モータ38を含む上記駆動機構(キャリッ
ジ34を駆動)と、ターンテーブル45と、スピンドルモー
タ46と、アイドラ47b等から成る上記密接手段と、これ
らに関連する周辺小部材とによって、ディスク演奏をな
す演奏手段が構成されている。 ここで、支持部材28のシャーシ7への取り付け方法に
ついて詳述する。 支持部材28のシャーシ7に対する4つの支持点即ち防
振部材29が配置された位置は、キャリッジ34の重心の移
動軌跡の中点とターンテーブル45の回転軸との間の中点
を中心とする円弧上に等距離に設けられている。防振部
材29は当該車載用オートローディングディスクプレーヤ
を搭載する自動車の車体振動などの外部振動から上記演
奏手段を保護する為に設けられたものであるが、支持部
材28の支持点を上述のように配置して該支持点に防振部
材29を設けることによって防振効果が著しく向上するも
のである。なお、支持部材28の支持点を上記のようにし
たのはキャリッジ34の移動に伴う上記演奏手段の重心位
置の変化を考慮してのことであるが、簡易的に、例えば
キャリッジ34が移動軌跡の中点にあるときの上記演奏手
段の重心を中心とした円弧上に且つ等距離に支持部材28
の支持点を設け、該支持点に防振部材29を設けても大な
る防振効果が得られる。 次いで、演奏位置、即ちターンテーブル45上に搬送さ
れたディスク5をクランプするクランプ機構について述
べる。 第2図,第3図及び第6図に示されるように、コンテ
ナ22の上方であって移動部材13及び14に挾まれる位置に
板状の支持部材51が設けられている。この支持部材51の
左右両端部には一対ずつ、計4本のピン51aが左右方向
に伸長して設けられている。支持部材51はこれら各ピン
51aがトレイ10に上下方向に伸長して形成された4つの
長孔10gに摺動自在に係合することによって、トレイ10
にトレイ移動方向に垂直な方向、即ち上下方向において
所定範囲内で移動自在に支持されている。支持部材51の
ピン51aはまた、トレイ10の長孔10gに挿通されていると
共に、移動部材13,14に各々形成されたカム孔13g及び14
gに摺動自在に係合せしめられている。カム孔13g及び14
gは上記支持部材51がターンテーブル45から離れる方
向、即ち前方から後方に向って上方に直接的に傾斜して
いる。すなわち、移動部材13及び14の前後移動に伴って
支持部材51がターンテーブル45対して上下動するように
なされているのである。なお、移動部材13及び14に形成
されたカム孔13d,13g並びに14d及び14gのうち、コンテ
ナ22のピン22aと係合するカム孔13d,14dを第1カム孔と
称し、これに対して支持部材51のピン51aと係合するカ
ム孔13g及び14gを第2カム孔と称する。なお、この第1
カム孔13d,14dのディスク挿入方向における全長と第2
カム孔13g及び14gのディスク挿入方向における全長とは
ほぼ等しくなっている。 支持部材51には、ターンテーブル45と協働してディス
クスランプ作用をなす押圧部材52が回動自在に設けられ
ている。なお、第3図に示される位置を支持部材51の非
クランプ位置と称する。また、支持部材51が所定分だけ
下方向に移動して押圧部材52がターンテーブル45上に載
置されたディスクの表面に当接するときの支持部材51の
位置をクランプ位置と称する。支持部材51は上記クラン
プ位置と非クランプ位置との間において移動するのであ
る。同じく第3図に示されているが、押圧部材52は環状
に形成されたマグネット52aを有し、該マグネットの磁
力によりディスククランプをなす。また、押圧部材52と
これを回動自在に支持する支持部材51は鋼板などの磁性
材から成り、支持部材51が上記非クランプ位置にあると
きに押圧部材52はマグネット52aの磁力によって支持部
材51に吸着されるようになされている。また、第6図に
も示される如く、押圧部材52の上面にはフェルトなどか
らなる緩衝部材52bが貼着されており、支持部材51が上
記非クランプ位置にあるときにおける該支持部材の振動
などによって押圧部材52の上面とハウジング2とが直接
当接しないようになっている。但し、この緩衝部材52は
押圧部材52の上面に限らず、支持部材51が上記非クラン
プ位置にあるときに押圧部材52と対向するハウジング2
の一部に設けても良い。 第2図において特に明らかな如く、支持部材51の下面
には左右一対の挾持板54及び55が押圧部材52を挾んで配
置されており、各々3本ずつのピン54a及び55aを介して
左右方向において移動自在に支持部材51に取り付けられ
ている。挾持板54,55の各対向部には押圧部材52の外周
に形成された円周溝52c(第3図示)内に嵌挿される円
弧部54b及び55bが形成されており、該円弧部には押圧部
材52の円周溝52cの底面に係合し得る2つずつの爪54c,5
5cが突設されている。 支持部材51の下面にはまた、挾持板54,55の後方に、
左右一対の同期板57,58が配設され、且つピン57a及び58
aを各々介して支持部材51に回動自在に取り付けられて
いる。各同期板57,58は各3本のアーム部57c,57d,57e並
びに58c,58d及び58eを有している。アーム部58cの先端
部には長孔58fが形成されており、アーム部57cの先端部
に突設されたピン57fが摺動自在に係合している。ま
た、略前方に突出したアーム部57d,58dの各先端部にも
長孔57g,58gが形成されており、該両長孔は挾持板54,55
に各々突設されたピン54e及び55eに各々摺動自在に係合
している。すなわち、同期板57及び58は挾持板54,55の
動作を同期せしめる作用をなすように構成されているの
である。なお、挾持板54と同期板57を第1位置決め部材
61と総称し、これに対して挾持板55及び同期板58を第2
位置決め部材62と総称する。すなわち、これら一対の位
置決め部材61,62は押圧部材52の回転軸に略直角な内面
において移動自在に設けられ、各々例えば2点(爪54c,
55c)において押圧部材52の外周に係合し得るのであ
る。また、各位置決め部材61及び62は、該両位置決め部
材の一部である挾持板54,55の押圧部材外周との係合
部、即ち爪54c及び55cが押圧部材外周に近づく方向に、
付勢手段たるコイルスプリング64によって付勢されてい
る。 上記した位置決め部材61及び62と、コイルスプリング
64とによって、押圧部材52を支持部材51の所定位置に位
置決めする位置決め手段が構成されている。また、該位
置決め手段と、押圧部材52と、支持部材51と、これらに
関連する周辺小部材とによって、演奏位置、即ち、ター
ンテーブル45上に搬送されたディスク5をクランプする
クランプ機構が構成されている。 上記した位置決め部材61,62等を含む位置決め手段
は、支持部材51上における押圧部材52の位置決めを行な
うだけでなく、ハウジング2のスロット3aから挿入され
たディスク5をコンテナ22上の所定位置に位置決めする
位置決め手段としても作用する。第2図及び第6図にお
いて明らかなように、各位置決め部材61及び62はディス
ク挿入路の両側に配置されており、且つコンテナ22(ト
レイ10及び移動部材13,14と共にディスク担持部を構
成)のディスク担持面に略平行な内面において移動自在
となっている。各位置決め部材61,62の構成部材である
挾持板54,55並びに同期板57及び58の各下面にはピン部
材54f,55f,57h及び58hが夫々突設されている。これらの
ピン部材54f,55f,57h及び58hはコンテナ22のディスク担
持面に略垂直に伸長しており、ディスク5の外周に係合
する係合部として作用する。なお、コイルスプリング64
は各ピン部材54f,55f,57h及び58hがディスク外周に近づ
く方向に位置決め部材61,62を付勢している。 ここで、第6図に示されるように、各ピン部材54f,55
f,57h及び58hにはコンテナ22のディスク担持面に向って
縮径するテーパが形成されている。但し、ピン部材57h
については示されていない。ディスクローディング時若
しくはイジェクト時にディスク5は上記各ピン部材によ
って挾持されるのであるが、ディスク5が挾持されると
同時に該各ピン部材の上記テーパの作用により生ずる分
力によって、ディスク5はコンテナ22のディスク担持面
に向けて押圧されるのである。 次に、上記した位置決め手段によるディスク挾持状態
を解除せしめる機構について説明する。 第2図及び第6図において示されるように、右側の移
動部材14の上端部にはL字状に形成された小ブラケット
71が固設されており、該小ブラケットにはピン部材72が
突設されている。このピン部材72は上下方向において伸
長しており、且つ、トレイ10がターンテーブル45上の所
定位置、すなわち、該トレイと共に移動するコンテナ22
に担持されたディスク5の回転中心がターンテーブル45
の回転軸と略一致する位置に達したときに上記位置決め
手段の構成部材である同期板58のアーム部58eの先端に
ネジ固定された爪73の前端部と係合するように配置され
ている。すなわち、トレイ10が上記所定位置に達した後
の移動部材14の移動に伴って位置決め部材61,62が動作
せしめられ、位置決め微罪61,62に設けられたピン部材5
4f,55f,57h,58hとディスク外周との係合状態、即ち、デ
ィスク挾持状態が解除されるようになされているのであ
る。 第6図において明らかなように、移動部材14に設けら
れたピン部材72にはコンテナ22がターンテーブル45に近
づく方向、すなわち下方に向って縮径するテーパが形成
されている。ディスク5をコンテナ22上の所定位置に位
置決めする上記位置決め手段(位置決め部材61,62等か
ら成る)は、上記ピン部材72に当接しつつ摺動してコン
テナ22と共にトレイ移動方向に略垂直な方向において往
復動するのであるが、上記したようにピン部材72にテー
パが形成されていることによって該ピン部材と上記位置
決め手段との接触は点接触となるのである。従って、互
いの接触による抵抗は極めて小さいものとなり、ディス
クローディング及びイジェクト動作が円滑となるのであ
る。また、ピン部材72のテーパの作用により生ずる分力
によって上記位置決め手段は推力を受けることとなる。 次に、ハウジング2のスロット3aからディスク5が挿
入される際に作用する各機構について説明する。 第13図に示されるように、ハウジングの前面部を構成
するフロントパネル3に形成されたディスク挿入用スロ
ット3aの内方には、ゴムなどの柔軟性材質を板状に形成
して成り互いに短手方向一端部が対向するように配置さ
れて主面にてスロット3aを閉塞する一対の可撓性長手部
材76及び77が設けられている。各可撓性長手部材76,77
はその短手方向他端部、即ち非対向側端部において、断
面L字状の一対の固定部材78,79によってフロントパネ
ル3に取り付けられている。これら可撓性長手部材76,7
7並びに固定部材78,79によって、スロット3aを閉塞する
閉塞手段が構成されているのである。 可撓性長手部材76及び77の各対向端部には円弧状の面
取りが施されており、該各可撓性長手部材とディスク5
との摺接状態が円滑となっている。また、可撓性長手部
材76,77の各対向端部の近傍には薄く形成されて特に撓
み易い可撓部76a及び77aが夫々設けられている。 ところで、可撓性長手部材76及び77は導電性を有して
おり、且つ例えば固定部材78,79を各々介してアースさ
れている。このようにすることによって、スロット3aか
ら挿入されるディスク5から静電気を取り除くことが出
来、ディスク5の表面に静電気により付着していた塵埃
のハウジング2内への侵入が防止されているのである。
なお、可撓性長手部材76,77の材質が例えばゴムである
場合、これに導電性を持たせる方法としてはカーボン粒
子等を混入させることなどが有効である。 第2図,第5図及び第6図に示されるように、シャー
シ7の左端部に固設されたブラケット12の右端には略前
後方向に伸長するレバー85が配置されており、ピン85a
によってその長手方向略中央部においてブラケット12に
回動自在に取り付けられている。このレバー85は移動部
材13と連動して回動するようになされている。一方、レ
バー85の前方には防止部材86が、上下方向(矢印Z方向
及びその反対方向)において移動自在に設けられてい
る。防止部材86の左端部にはピン86aが突設されてお
り、該ピンはレバー85の前端部に形成された長孔85bに
摺動自在にせしめられている。これらレバー85及び防止
部材86によって、スロット3aからのディスクの二重挿入
を防止するディスク二重挿入防止手段が構成されてい
る。すなわち、レバー85の回動に伴って防止部材86が上
下動することによって、該防止部材に設けられた防止部
86bがスロット3aを横切って、スロット3aからのディス
クの挿入を阻止するようになされているのである。 ところで、レバー85は前述したディスク搬送機構の構
成部材である移動部材13の動きに連動するようになされ
ているが、このようにディスク搬送の為の動力の一部を
上記ディスク二重挿入防止手段を駆動するための動力と
して利用することによって、該ディスク二重挿入防止手
段を駆動するための特別な駆動機構が不要となっている
のである。従って、プレーヤ全体の小形化及びコストの
低減が図り易くなっているのである。 第2図,第6図,第14図(a),(c)に示されるよ
うに、ハウジング2の深部であってディスク挿入路上に
は、スロット3aから挿入されたディスク5をコンテナ22
上の所定位置に案内する案内手段として作用する案内部
材91がコンテナ22のディスク担持面と対向すべく配置さ
れており、例えばトレイ10の下面に固定されている。案
内部材91は例えば鋼板を曲げ加工してなるものであっ
て、その前端部にはディスク挿入方向に向ってコンテナ
22のディスク担持面に近づくように傾斜したテーパ部91
aが形成されている。 第2図,第6図及び第14図(a)に示される如く、ト
レイ10の後端部には、スロット3aから挿入されてコンテ
ナ22上の上記所定位置に位置決めされたディスク5がデ
ィスク挿入方向に僅かに押されたときに該ディスクの外
周と係合するようにプレイ(演奏)スタートスイッチ93
が設けられている。但し、このプレイスタートスイッチ
93は、該プレイスタートスイッチの前方に前後方向にお
いて移動自在に設けられ且つ前方へのバイアス力を付与
された中間部材94(第14図(b)にも示されている)を
介してディスク外周と係合する。 第2図に示されるように、トレイ10の本体10aの右端
部下面には上下方向に伸長する支持軸96が固設されてい
る。支持軸96には、略くの字状に形成されたアーム97が
その略中央部において回動自在に取り付けられている。
アーム97の両端部下面にはピン97a,97bが各々突設され
ており、左端側のピン97aが、コンテナ22上に位置決め
されたディスク5の外周に係合可能である。支持軸96に
はまた、検知スイッチ98をアーム97の左端部と係合可能
に保持するスイッチ保持部99が揺動自在に取り付けられ
ている。このスイッチ保持部材99は図示せぬコイルスプ
リングによって第2図における時計方向へのバイアス力
を付与せしめられている。なお、検知スイッチ98を介し
てスイッチ保持部材99に係合しているアーム97も、この
コイルスプリング(図示せず)によってスイッチ保持部
材99と同方向への反発力を付与されている。 上記した支持軸96、アーム97、検知スイッチ98、スイ
ッチ保持部材99及びこれらに関連する周辺小部材によっ
て、ディスク5がコンテナ22上に位置決めされたことを
検知する機械的検知手段が構成されている。また、トレ
イ10が例えば第2図に示される位置から後方に所定分だ
け移動して所定位置に達すると、アーム97の右側端に突
設されたピン97bがシャーシ7の後端部近傍に設けられ
た切り起こし部7fに当接するようになされている。 第6図及び第11図に示されるように、キャリッジ34の
右方には該キャリッジがホームポジション、即ち演奏開
始前の静止位置に復帰したことを検知するための検知ス
イッチ101が設けられている。この検知スイッチ101はキ
ャリッジ34等を支える支持部材28に固定されており、キ
ャリッジ34の構成部材であるスライダ31に突設された突
起31eが該検知スイッチのアクチュエータ101aに係合す
ることにより検知信号を発するようになされている。 第4図に示されるように、シャーシ7の右端部にはト
レイ10の一部と係合することによってトレイ10が前方移
動限界位置に達したことを検知スイッチ103が固設され
ている。 また、第6図にも示されるように、シャーシ7の右端
部であって検知スイッチ103の後方には、移動部材14と
の一部と係合することによって該移動部材が後方移動限
界位置に達したこと、従って、ディスクローディング及
びクランプが完了したことを検知する検知スイッチ104
が固設されている。但し、この検知する検知スイッチ10
4はブラケット105を介してシャーシ7に取り付けられて
いる。 尚、前述した操作ボタン群6、プレイスタートスイッ
チ93、検知スイッチ98,101,103及び104から発せられる
各信号はハウジング2内の所定位置に配設された制御部
(図示せず)に伝達される。これら各信号に応じて該制
御部から送られる動作信号によってモータ20及び38並び
にスピンドルモータ46が後述するタイミングにて動作す
るのである。 次に、上記した構成の車載用オートローディングディ
スクプレーヤの動作を演奏手順に沿って簡単に説明す
る。なお、第1図ないし第5図は当該ディスクプレーヤ
の演奏前の初期状態を示している。 まず、第1図に示されるようにディスク5をスロット
3aからハウジング2内に挿入する。ディスク5は、スロ
ット3aから挿入されると同時に、例えば第2図に示され
る位置決め部材61,62に設けられたピン部材54f及び55f
に係合し、両位置決め部材61,62をを左右に押し分けな
がら進む。左右のピン部材54f及び55fの軸中心を結ぶ線
をディスク5の回転中心が越えると、両ピン部材54f,55
fがディスク外周に近づく方法に付勢されていることか
ら、手を離してもディスク5はハウジング2内に引き込
まれる。また、このとき、案内部材91がディスク5を有
効に案内して、ディスク5はコンテナ22上の所定位置に
位置決めされる。なお、ディスク5は4本のピン部材54
f,55f,57h及び58hによって挾持された状態で位置決めさ
れるので、一旦位置決めされたディスクは車体振動等の
外部振動によってずれることはない。 第15図(a),(b)に示されるように、ディスク5
のコンテナ22上への位置決めがなされると同時に、ディ
スク5の外周がアーム97の左側端ピン97aに係合して、
該アームが例えば第15図(a)における反時計方向に回
動せしめられる。従って、アーム97の左端部が検知スイ
ッチ98に係合して該検知スイッチを動作させる(第15図
(b)の状態)。すると、モータ20が回転を開始して動
力伝達機構19を介して移動部材14が後方に駆動される。
但し、第4図及び第6図から明らかなように、トレイ10
に揺動自在に設けられたレバー25の揺動端部に突設され
たピン26が、移動部材14に形成されたカム溝14eに係合
していることによって、移動部材14はトレイ10に対して
は移動し得ず、従って、コンテナ22はトレイ10に対して
ロックされている。よって、モータ20の回転によって、
移動部材14,13とトレイ10及びコンテナ22の後方へ移動
のみがなされる。なお、上記ピン26はカム溝14eに係合
したままシャーシ7の右端上を摺動する。 トレイ10及びコンテナ22が所定分だけ後方に移動して
ディスク5がハウジング2内に収納されると略同時に、
第15図(c)に示されるようにアーム97の右端部に突設
されたピン97bがシャーシ7の切り起こし部7fに当接す
る。このようにピン97bが切り起こし部7fに当接するこ
とによって、アーム97と検知スイッチ98との係合状態は
保たれる。よって、モータ20は回転を続け、ディスク5
は更に後方に搬送される。これに伴って、アーム97は切
り起こし部7fによって第15図(c)における反時計方向
に回動せしめられ、アーム97のディスク5との係合状態
が解除される。この状態において、ディスク5の回転中
心はターンテーブル45の回転軸に略一致している。 アーム97とディスク5との係合状態が解除されるのと
同時に、第16図に示されるように、ピン26がカム溝14e
を離脱してシャーシ7に形成された凹部7c内に入り込
む。これによりトレイ10はシャーシ7、従ってハウジン
グ2に対してロックされ、同時に移動部材14のトレイ10
に対するロック状態、従って、コンテナ22のトレイ10に
対するロック状態は解除せしめられる。かくして移動部
材14及び13のみの後方移動が続けられて第17図の状態に
なる。すなわち、コンテナ22に突設されたピン22aが、
移動部材13,14に夫々設けられたカム孔13d及び14dに沿
って摺動し、第18図に示されるように、コンテナ22はデ
ィスク5を担持した状態で下方に移動する。従って、デ
ィスク5はターンテーブル45上に載置される。このと
き、コンテナ22のディスク担持面はディスク5から離
れ、ディスク5はターンテーブル45と共に回転可能とな
る。また、移動部材13,14のみの後方移動によって、ク
ランプ機構の支持部材5に突設されたピン51aが、移動
部材13,14に各々形成されたカム孔13g及び14gに沿って
摺動し、第18図に示されるように支持部材51と共に押圧
部材52がディスク5に近づき、ディスク5はクランプさ
れる。なお、支持部材51の上下方向における移動ストロ
ークは約8.5mm、また、コンテナ22の上下方向における
移動ストロークは約6.5mmとなっている。コンテナ22の
移動ストロークが支持部材51の移動ストロークよりも2m
m小さくなっているが、これは、コンテナ22に突設され
たピン22aが摺動自在に係合するカム孔13d,14dが該カム
孔の中間部に水平部を有しているためにもたらされた結
果である。 ディスク5がクランプされると同時に移動部材14が後
方限界位置に達すると、第17図に示されるように該移動
部材の一部が検知スイッチ104に係合して該検知スイッ
チが動作せしめられ、モータ20が停止せしめられる。こ
の状態で演奏が可能となる。なお、移動部材13の後方へ
の移動に連動してレバー85が回動せられ、故に防止部材
86によりディスク挿入用スロット3aからのディスクの二
重挿入が防止される。 フロントパネル3に配設された操作ボタン群6のう
ち、プレイスタートスイッチ6aが押されて演奏の為の動
作信号が発せられると、ターンテーブル45が回転し、同
時にキャリッジ34が動作し始めて演奏が開始される。 演奏が終了してキャリッジ34が移動限界位置に達する
と、キャリッジ34及びターンテーブル45は停止せしめら
れ、同時にモータ20が反転動作を始める。従って、トレ
イ10、移動部材13,14、コンテナ22、押圧部材52は上述
したディスクローディング時の動作と全く逆の過程を辿
って演奏前の静止位置に復帰せられる。また、キャリッ
ジ34もホームポジションに復帰せしめられる。 かくしてディスク5は回収されるのである。 なお、一度演奏を終了したディスク5を再演奏したい
場合、該ディスクをディスク挿入方向に僅かに押すこと
によりプレイスタートスイッチ93が動作して再演奏がな
される。 尚、当該オートローディングディスクプレーヤは車載
用として示されているが、家庭用として室内にても使用
可能であることは言うまでもない。 また、当該オートローディングディスクプレーヤは例
えば第6図に示される支持部材28をハウジング2に対し
て固定するためのネジ110(第19図示)を有している。
このネジ110はその首部に形成されたネジ部110aにてハ
ウジング2に螺合し、且つ、先端部に形成されたネジ部
110bにて支持部材28に螺合するもので、当該オートロー
ディングディスクプレーヤをメーカーの工場から出荷す
る際などに使用されるのである。また、このネジ110は
キャリッジ34のホームポジションの近傍に設けられてい
る。 効果 以上詳述した如く、本発明によるオートローディング
ディスクプレーヤにおいてはスロットイン形式とするこ
とにより、デイスク装填が容易となっていると共に、全
体として小形に形成されているので屋外用として好適な
のである。 また、特に、本発明によるオートローディングディス
クプレーヤにおいてはターンテーブル(44)及び光学式
ピックアップ手段などを含む演奏手段が防振部材(29)
を介してディスク搬送機構(シャーシ7等を含む)に取
り付けられている。よって、上記演奏手段が車体振動等
の外部振動の影響を受けることが殆どなくなり、円滑な
演奏がなされると共に、振動に起因する上記ディスク演
奏手段の故障あるいは破損が防止されるのである。すな
わち、ディスク演奏手段に関しての耐振性が極めて良好
となっているのである。 更に、本発明によるオートローディングディスクプレ
ーヤにおいては、上記ターンテーブル及び光学式ピック
アップ手段等を担持する支持部材(28)をハウジング2
に対して固定可能な固定手段(ネジ110)が設けられて
いる。組立てられたディスクプレーヤをメーカーの工場
から出荷する場合、多少の衝撃がディスクプレーヤに加
わる懸念があるが、出荷時に上記固定手段(ネジ110)
によって上記支持部材(28)をハウジングにしっかり固
定しておくことによって、上記衝撃により該支持部材と
ハウジングが急激なる衝突をすることが避けられ、故に
耐振性が良好なのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る車載用オートローディングディス
クプレーヤの全体を示す該略斜視図、第2図,第3図,
第4図及び第5図は該オートローディングディスクプレ
ーヤの内部構造の各々平面図、正面図、左側面図及び右
側面図、第6図は該内部構造の要部斜視図、第7図ない
し第14図(a),(b),(c)は該内部構造の一部詳
細図、第15図(a),(b),(c)ないし第18図はオ
ートローディングディスクプレーヤの動作を説明する為
の図、第19図は該内部構造の一部詳細図である。 主要部分の符号の説明 2……ハウジング 2a,10d……開口部 2b……蓋体 3……フロントパネル 3a……スロット、5……ディスク 6……操作ボタン群 6a……プレイスタートスイッチ 7……シャーシ、7a……本体 7b……サブシャーシ 7c……凹部 7f……切り起こし部 8……防振部材、10……トレイ 10a……本体、10b……側壁部材 10c,10e,17c,17d,22a,26,51a,54a,54e,55a,55e,57a,58
a,57f,85a,86a,97a,97b……ピン 10f,10g,13a,13b,14a,14b,14f,31b,58f,57g,58g,85b…
…長孔 12,105……ブラケット 13,14……移動部材 13d,13g,14d,14g……カム孔 14c……ラック部、14e……カム溝 15……ガイドバー 17……連動シャフト 17a,17b……アーム 19……動力伝達機構 19a……初段歯車 19b……最終段歯車 20……モータ、20a……ウォーム 22……コンテナ、23……保護膜 25,85……レバー 28,51……支持部材 29……防振部材 30a,30b……ガイドシャフト 31……スライダ 31a,31c……ネジ 31e……突起、33……ケース 33a……対物レンズ、33b……切欠部 34……キャリッジ、35……偏倚ネジ 35a……ネジ部、35b……円形頭部 37……スクリューシャフト 38……モータ、39……プーリ 41……板バネ 42……ハーフナット 45……ターンテーブル 46……スピンドルモータ 46a……出力軸、46b……軸受部 47a……保持機構、47b……アイドラ 52……押圧部材 52a……マグネット 52b……緩衝部材、52c……円周溝 54,55……挟持板 54b,55b……円弧部 54c,55c……爪 54f,55f,57h,58h,72……ピン部材 57c,57d,57e,58c,58d,58e……アーム部 57,58……同期板 61……第1位置決め部材 62……第2位置決め部材 64……コイルスプリング 71……小ブラケット 76,77……可撓性長手部材 76a,77a……可撓部 78,79……固定部材 86……防止部材、86b……防止部 91……案内部材 91a……テーパ部 93……プレイスタートスイッチ 94……中間部材、96……支持軸 97……アーム 98,101,103,104……検知スイッチ 99……スイッチ保持部材 101a……アクチュエータ
クプレーヤの全体を示す該略斜視図、第2図,第3図,
第4図及び第5図は該オートローディングディスクプレ
ーヤの内部構造の各々平面図、正面図、左側面図及び右
側面図、第6図は該内部構造の要部斜視図、第7図ない
し第14図(a),(b),(c)は該内部構造の一部詳
細図、第15図(a),(b),(c)ないし第18図はオ
ートローディングディスクプレーヤの動作を説明する為
の図、第19図は該内部構造の一部詳細図である。 主要部分の符号の説明 2……ハウジング 2a,10d……開口部 2b……蓋体 3……フロントパネル 3a……スロット、5……ディスク 6……操作ボタン群 6a……プレイスタートスイッチ 7……シャーシ、7a……本体 7b……サブシャーシ 7c……凹部 7f……切り起こし部 8……防振部材、10……トレイ 10a……本体、10b……側壁部材 10c,10e,17c,17d,22a,26,51a,54a,54e,55a,55e,57a,58
a,57f,85a,86a,97a,97b……ピン 10f,10g,13a,13b,14a,14b,14f,31b,58f,57g,58g,85b…
…長孔 12,105……ブラケット 13,14……移動部材 13d,13g,14d,14g……カム孔 14c……ラック部、14e……カム溝 15……ガイドバー 17……連動シャフト 17a,17b……アーム 19……動力伝達機構 19a……初段歯車 19b……最終段歯車 20……モータ、20a……ウォーム 22……コンテナ、23……保護膜 25,85……レバー 28,51……支持部材 29……防振部材 30a,30b……ガイドシャフト 31……スライダ 31a,31c……ネジ 31e……突起、33……ケース 33a……対物レンズ、33b……切欠部 34……キャリッジ、35……偏倚ネジ 35a……ネジ部、35b……円形頭部 37……スクリューシャフト 38……モータ、39……プーリ 41……板バネ 42……ハーフナット 45……ターンテーブル 46……スピンドルモータ 46a……出力軸、46b……軸受部 47a……保持機構、47b……アイドラ 52……押圧部材 52a……マグネット 52b……緩衝部材、52c……円周溝 54,55……挟持板 54b,55b……円弧部 54c,55c……爪 54f,55f,57h,58h,72……ピン部材 57c,57d,57e,58c,58d,58e……アーム部 57,58……同期板 61……第1位置決め部材 62……第2位置決め部材 64……コイルスプリング 71……小ブラケット 76,77……可撓性長手部材 76a,77a……可撓部 78,79……固定部材 86……防止部材、86b……防止部 91……案内部材 91a……テーパ部 93……プレイスタートスイッチ 94……中間部材、96……支持軸 97……アーム 98,101,103,104……検知スイッチ 99……スイッチ保持部材 101a……アクチュエータ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.演奏さるべきディスクを挿入される挿入部を備えた
ハウジングと、 前記ハウジング内に設けられた演奏手段と、 前記ディスクを前記演奏手段に搬送する搬送手段と、 前記演奏手段を支持する支持手段と、 前記支持手段を前記ハウジングに対して振動可能に保持
する保持手段と、 前記演奏手段と前記ハウジング手段とを直接固定可能な
固定手段と、 を有することを特徴とするオートローディングディスク
プレーヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59200148A JP2675293B2 (ja) | 1984-09-25 | 1984-09-25 | オートローデイングデイスクプレーヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59200148A JP2675293B2 (ja) | 1984-09-25 | 1984-09-25 | オートローデイングデイスクプレーヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6180551A JPS6180551A (ja) | 1986-04-24 |
JP2675293B2 true JP2675293B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=16419585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59200148A Expired - Lifetime JP2675293B2 (ja) | 1984-09-25 | 1984-09-25 | オートローデイングデイスクプレーヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2675293B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60231966A (ja) * | 1984-04-30 | 1985-11-18 | Sony Corp | ディスクロ−ディング装置 |
-
1984
- 1984-09-25 JP JP59200148A patent/JP2675293B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6180551A (ja) | 1986-04-24 |
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