JP3196650B2 - 車両の走行特性制御装置 - Google Patents

車両の走行特性制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば4輪操舵の
制御量を運転者の嗜好に応じて可変する等、運転嗜好特
性に応じて車両の走行特性を極め細かく設定し、且つ車
両の走行状況に応じてリアルタイムに可変制御可能な車
両の走行特性制御装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】近時、車両の走行性能の向上を図
るべく、例えば前輪操舵に伴う車両のヨーレートに応じ
て後輪を操舵制御する4輪操舵技術が注目されている。
また上記ヨーレートに応じた後輪操舵量の制御ゲインを
可変設定することで車両の走行特性を変更し、例えばス
ポーティな走行特性を実現したり、逆にラグジュアリな
走行特性を実現することも種々試みられている。
【0003】ところで特開平5−185947号公報に
は、車両の走行コースと運転状態量とに基づいて、予め
収集した学習結果を示すパラメータを用いたニューラル
ネットワーク演算により運転者の運転特性を推定するこ
と、更にはこの運転特性に従って前述した後輪操舵量の
制御ゲインを可変設定することで、運転者の運転特性
(嗜好)に応じて車両の走行特性を変更制御する技術が
開示される。また特公平3−44029号公報には、運
転者の操舵の特徴(嗜好特性)を検出し、その特徴に応
じて車両の走行特性を決定する制御関数(制御ゲイン)
を変更する技術が開示されている。
【0004】このような制御技術によれば、運転者の多
様な運転嗜好に適合した走行特性を容易に設定すること
ができる等の効果が奏せられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
技術にあっては、ニューラルネットワークを用いて運転
者の運転特性を極め細かく判定していると雖も、或る程
度の長い期間に亘って運転者の運転操作を観察し、その
操舵の特徴を学習する必要がある。この為、例えば車線
変更開始時と、その車線変更終了時とにおける走行特性
を運転者の運転意図(運転嗜好)に合わせて速やかに切
り換えることができないと言う不具合がある。つまり車
両の走行特性を決定する前述した制御ゲインを、運転状
況に応じて極め細かく、しかもリアルタイムに制御する
ことが非常に困難である等の問題があった。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、運転者の運転嗜好特性に応じ
て、しかも運転状況に応じて車両の走行特性を極め細か
く、且つリアルタイムに設定することのできる制御性に
優れた車両の走行特性制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係る車両の走行特性制御装置は、車両の走
行特性を決定する制御変数、例えば制御ゲインN2に従
って該車両の走行状態に応じた運転制御量を決定する運
転制御手段を備えており、特に 前記車両の走行状態に応じた第1の走行特性、例え
ばスポーティな走行特性を実現する制御変数を制御ゲイ
ンN11等としてニューラルネットワークを用いて算出す
る第1の走行特性演算手段と、 上記第1の走行特性とは性質の異なる第2の走行特
性、例えばラグジュアリな走行特性を実現する制御変数
を制御ゲインN12等としてニューラルネットワークを用
いて算出する第2の走行特性演算手段と、 運転者の運転嗜好特性を、例えば指数z(z=0〜
1)として設定する運転嗜好特性設定手段と、 上記運転嗜好特性に従って前記第1および第2の走
行特性演算手段でそれぞれ求められた制御変数を重み付
け加算して前記運転制御手段に付与する前記制御変数を
設定する手段、例えば車両の走行特性を決定する制御ゲ
インN2を N2 = N11・z + N12・(1−z) なる演算により求める制御変数演算手段とを具備したこ
とを特徴としている。
【0008】つまり本発明は、性質の異なる第1および
第2の走行特性を実現する制御ゲインN11,N12をニュ
ーラルネットワークを用いて車両の走行状態に応じてそ
れぞれ求め、運転者の運転嗜好特性(指数z)に応じて
上記制御ゲインN11,N12を重み付け加算して該車両の
走行特性を決定する制御ゲインN2を設定することによ
り、運転者の運転嗜好特性、および車両の走行状況に応
じて極めの細かい、しかもリアルタイムな走行特性の設
定を可能としたものである。
【0009】また請求項2に記載の発明は、前記運転嗜
好特性設定手段として、車両の走行状態を学習して運転
者の運転嗜好を推定し、この推定結果に基づいて該運転
者の運転嗜好特性を設定することを特徴とするものであ
る。つまり運転者の運転嗜好特性を、マニュアル的に設
定することのみならず、車両の走行状態を学習すること
で推定し、適応的に自動設定するようにしたことを特徴
とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る車両の走行特性制御装置について説明す
る。この実施形態に係る車両の走行特性制御装置は、例
えば4輪操舵制御(4WS制御)に用いられるもので、
概略的には図1に示すように構成される。図1において
マイクロプロセッサ等によって実現される運転制御手段
1は、車両の走行状態である、例えば前輪操舵角と車速
とに応じて当該車両に対する運転制御量としての後輪操
舵角を決定する役割を担っている。
【0011】具体的には上記運転制御手段1は、ハンド
ル角センサによって求められる前輪の操舵角δf(t)と、
車速センサによって求められる車速に応じて決定される
時定数kと補正操舵角比K1,K2,および車両の走行特
性を決定する後述する制御ゲインN2とに従って、後輪
の操舵角δr(t)を δr(t) = (k/(k+1))・δr(t-1)+(1/(k+1))・{
K1・δf(t)+N2・K2・dδf(t)/dt } として求め、これを後輪舵角指令値として後輪操舵アク
チュエータ2に出力し、後輪を操舵制御するものであ
る。但し、上式中δr(t-1)は前回の演算サイクルにて算
出された後輪舵角を示しており、dδf(t)/dt は今回
の演算サイクルで算出された前輪舵角速度を示してい
る。
【0012】尚、時定数計算回路3は車速センサにより
検出される車速に従って前記時定数kを算出するもので
あり、また操舵角比設定回路4は車速に対する操舵角比
のテーブルを参照して前記車速に応じた補正操舵角比K
1,K2をそれぞれ求めるものである。ちなみに上記補正
操舵角比K1は、上記操舵角比設定回路4に表したテー
ブルにおいて太実線で示すように、ハンドル角に相当す
る値として求められるものである。また補正操舵角比K
2は、上記テーブルにおいて太破線で示すように、ハン
ドル角速度に相当する値として求められるものである。
尚、上記テーブルにおける細実線および細破線は、上記
操舵角比により車両の車体重心スリップ角がゼロになる
論理値をそれぞれ示している。
【0013】上述した制御式から明らかなように後輪舵
角δr(t)は、その第1項に示される前回の後輪舵角δr
(t-1)に、第2項に示される操舵成分を加えて求められ
るものとなっている。また上記第2項の操舵成分は、前
輪舵角δf(t)に前記補正操舵角比K1を乗じて得られる
成分と、前輪舵角速度dδf(t)/dt に前記補正操舵角
比K2および制御ゲインN2をそれぞれ乗算して得られる
成分との和として与えられる。しかして前記補正操舵角
比K1,K2は、車両の走行状態である車速によって決定
されるので、例えば上記制御ゲインN2を可変すれば、
前輪舵角δf(t)に応じて後輪操舵アクチュエータ2に与
える後輪舵角δr(t)が変化することになり、これによっ
て車両の走行特性を変えることが可能となる。
【0014】さて上述した如く走行状態に応じて後輪を
操舵制御する為の運転制御手段1を備えた本装置におい
て、車両の走行特性を決定する前記制御ゲインN2を設
定する走行特性設定手段5は、車両の走行状態に応じた
2種類の走行特性をそれぞれ実現する制御変数(制御ゲ
インN11,N12)をニューラルネットワークを用いて算
出する第1および第2の走行特性演算手段11,12
と、運転者の運転嗜好特性を示す指数zを設定する運転
嗜好特性設定手段(z計算ブロック)13と、上記指数
zに従って前記制御ゲインN11,N12 を重み付け加算す
る制御変数演算手段14とを備えて構成される。
【0015】即ち、第1の走行特性演算手段11は、例
えばスポーティな走行特性(第1の走行特性)を実現す
る制御ゲインN11を、車両の走行状態に応じてニューラ
ルネット演算により算出するものである。これに対して
第2の走行特性演算手段12は、上記第1の走行特性と
は性質の異なる第2の走行特性、具体的にはスポーティ
な走行特性とは反対の(相反する)ラグジュアリな走行
特性を実現する制御ゲインN12を、車両の走行状態に応
じてニューラルネット演算により算出するものである。
【0016】第1および第2の走行特性演算手段11,
12をそれぞれ実現するニューラルネットワークに与え
る車両の走行状態の情報は、例えば車速センサ,ハンド
ル角速度センサ,横加速度センサ,ヨーレイトセンサ,
ロールレイトセンサによりそれぞれ検出される車速等の
情報、更にはハンドル角センサにより検出されてメモり
15に順次蓄積されるハンドル角の時系列サンプルデー
タからなる。尚、上記メモリ15は、例えば50msecの
周期でハンドル角のデータを21サンプルに亘って蓄積
するものである。ニューラルネットワークは、このよう
な車両の走行状態の情報に従い、図3にその概念を示す
ように各情報の相関に基づいて、予め設定された車両の
走行特性を実現する制御変数(制御ゲイン)を算出す
る。
【0017】つまりこの実施形態においては、第1の走
行特性演算手段11は上記車両の走行状態の情報を入力
し、スポーティな走行特性を実現する為の制御ゲインN
11をその走行状態に応じて算出している。また第2の走
行特性演算手段12は上記車両の走行状態の情報を入力
し、ラグジュアリな走行特性を実現する為の制御ゲイン
N12をその走行状態に応じて算出している。
【0018】一方、運転嗜好特性設定手段(z計算ブロ
ック)13の前段に備えられたメモリ16は、上述した
如くニューラルネットワークに与えられる車両の走行状
態を示す情報を所定の時間に亘って時系列に順次格納し
ており、これを運転者の運転特性を示す履歴データとし
て前記z計算ブロック13に与えている。z計算ブロッ
ク13は、このようにしてメモり16に収集される運転
特性を、例えばバックプロパゲーションの手法に従って
学習する等して、該車両の運転者の運転嗜好特性を推定
するものであり、その推定結果に従って運転嗜好特性を
示す指数zを設定している。この指数zは、例えばスポ
ーティな走行特性を好む場合には[1]、逆にラグジュア
リな走行特性を好む場合には[0]として、そしてこれら
の中間的な走行特性を好む場合には[0〜1]の範囲の値
として設定される。
【0019】尚、このz計算ブロック13についてもニ
ューラルネットワークを用いて実現することが可能であ
り、また上記指数zをマニュアル設定し得るように構成
することも勿論可能である。ちなみに前述した特開平5
−185947号公報に示されるニューラルネットワー
クは上記z計算ブロック13に相当するものであり、走
行状態の情報として収集される運転特性に従って運転嗜
好特性を推定し、この運転嗜好特性に従って前述した制
御ゲインを直接的に算出していると言える。
【0020】しかして制御変数演算手段14は、前記第
1の走行特性演算手段11にて求められた制御ゲインN
11に前記指数zを乗算する第1の乗算器17と、前記第
2の走行特性演算手段12にて求められた制御ゲインN
12に前記指数zの[1]に対する補数(1−z)を乗算す
る第2の乗算器18と、これらの乗算結果の加算値を前
記運転制御手段1の付与する制御ゲインN2として出力
する加算器19とを備えて構成される。このような制御
変数演算手段14により、前記制御ゲインN2が、 N2 = N11・z + N12・(1−z) として算出され、その走行特性が設定される。
【0021】つまり運転者の運転嗜好がスポーティ走行
を好むような場合には、前記指数zが[1]に近く設定さ
れ、またラグジュアリ走行を好むような場合には前記指
数zが[0]に近く設定される。従って制御変数演算手段
14は、上記指数zの値に応じて前述したスポーティ走
行を実現する制御ゲインN11と、ラグジュアリ走行を実
現する制御ゲインN12とを重み付け加算して、車両の走
行特性を決定する制御ゲインN2を設定することにな
り、その走行特性を運転者の嗜好に合わせて極め細かく
設定することが可能となる。
【0022】しかも上記制御ゲインN2を決定する上で
の重要な要素となる制御ゲインN11,N12が前記第1お
よび第2の走行特性演算手段11,12において、車両
の走行状態に応じてリアルタイムに求められているの
で、前記z計算ブロック13における運転者の運転嗜好
特性の設定(学習に基づく修正)に要する時間が長く掛
かるような場合であっても、車両の走行状態に応じた走
行特性をリアルタイムに設定することができる。
【0023】ちなみに特開平5−185947号公報等
に示されるような従来の技術に基づいて、運転者の運転
嗜好特性に応じて、その関数値として車両の走行特性
(制御ゲイン)を設定する場合、運転状況の長期間に亘
る観察によって運転嗜好特性を求める必要があるので、
その制御ゲインを運転状態に応じて細かに可変すること
が困難であり、運転嗜好特性の設定処理自体を高速化す
る必要がある。
【0024】この点、本装置によれば、上述したように
運転嗜好特性の設定処理と制御ゲインN2の設定処理と
分離している。そして一方において運転状況(走行状
態)の観察(学習)によって運転嗜好特性を推定し、そ
の指数zを求めながら、他方において車両の走行状態に
応じてスポーティまたはラグジュアリな走行特性を実現
する制御ゲインN11,N12をリアルタイムに求めなが
ら、上記指数zに従って走行特性を決定する制御ゲイン
N2を設定している。従って運転者の運転嗜好特性をそ
の制御に反映させながら、走行状態の変化に応じて制御
ゲインN2を極め細かく可変制御することができ、リア
ルタイムな走行特性の制御が可能となる。しかも第1お
よび第2の走行特性演算手段11,12において、スポ
ーティまたはラグジュアリな走行特性を実現する制御ゲ
インN11,N12をそれぞれリアルタイムに求めるので、
全体的な処理制御の簡単化を図ることが可能となる。
【0025】図2は上述した如く構成される本装置での
制御処理手順の例を示している。この制御処理手順につ
いて簡単に説明すると、この処理は所定の周期毎に前述
した各種センサによる検出情報をサンプリング入力する
ことから開始される(ステップS1)。そしてこれらの
入力データの内、ハンドル角の情報を前記メモリ15に
順次書き込み、該メモリ15にハンドル角の時系列デー
タを得る(ステップS2)。しかる後、前記操舵角比設
定回路4を起動して前記車速センサからの情報に従って
補正操舵角比K1,K2をそれぞれ計算し(ステップS
3)、更に前記時定数計算回路3を起動して前記車速セ
ンサにより検出される車速に従って前記時定数kを計算
する(ステップS4)。
【0026】その後、第1の走行特性演算手段11を起
動し、走行状態を示す前記入力情報に基づいて第1の走
行特性(スポーティ走行特性)を実現する制御ゲインN
11を計算し(ステップS5)、また第2の走行特性演算
手段12を起動し、前記入力情報に基づいて第2の走行
特性(ラグジュアリ走行特性)を実現する制御ゲインN
12を計算する(ステップS6)。これに加えて前記z計
算ブロック13(運転嗜好特性設定手段)を起動して前
記入力情報に基づく運転嗜好特性(指数z)の算出処理
を実行する(ステップS7)。
【0027】その上で前記制御変数演算手段14を起動
して、前記運転制御手段1に対して設定すべく制御ゲイ
ンN2を計算し(ステップS8)、これを運転制御手段
1に付与して車両の走行特性を設定する(ステップS
9)。この状態で前記運転制御手段1においてハンドル
角や補正操舵角比K1,K2に基づく前述した後輪舵角指
令値の計算処理を実行し(ステップS10)、その指令
値に従って後輪操舵アクチュエータ2を駆動する(ステ
ップS11)。
【0028】以上の処理手順を、例えば車両の走行停止
(エンジン停止)に伴う処理の終了が検出されるまで、
前述した周期で繰り返し実行する(ステップS12)。
この結果、車両の走行状態に応じてリアルタイムに走行
特性が可変設定され、また上記走行状態から観察される
運転特性から運転者の運転嗜好特性が求められる。そし
て運転嗜好特性を表す指数zの元で、走行状態に応じて
求められる制御ゲインN11,N12に基づいて、その時点
における車両の走行特性がリアルタイムに設定されるこ
とになる。従って車両の走行特性を運転者の嗜好に合わ
せて極め細かく設定し、しかも車両の走行状態に応じて
その走行特性を追従性良く可変設定することが可能とな
にる。
【0029】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。例えば指数zに基づく重み付け加算処
理を、第1および第2の走行特性に対して逆に設定する
ことも勿論可能である。また第1および第2の走行特性
演算手段11,12にて求められる制御ゲインN11,N12
を、前記指数zに応じて加重平均処理することで前記運
転制御手段1に対して設定すべき制御ゲインN2を算出
するようにしても良い。更には図4に示すように性質の
異なる走行特性をそれぞれ実現する制御ゲインを、その
走行状態に応じて算出する複数のニューラルネットワー
クn11,n12,〜n1nを準備し、これらのニューラルネッ
トワークの出力を補間処理することにより、運転制御手
段1に設定する制御ゲインN2を指数zに対して非線形
に決定するようにすることも可能である。その他、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施する
ことができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、車
両の走行特性を決定する制御変数、例えば制御ゲインN
2に従って該車両の走行状態に応じた運転制御量を決定
する運転制御手段を備えた車両の走行特性制御装置にお
いて、特に第1および第2の走行特性演算手段により、
前記車両の走行状態に応じた第1の走行特性(例えばス
ポーティ走行特性)を実現する制御変数と、上記第1の
走行特性とは性質の異なる第2の走行特性(例えばラグ
ジュアリ走行特性)を実現する制御変数とをニューラル
ネットワークを用いてそれぞれ算出し、一方、運転者の
運転嗜好特性を、例えば指数z(z=0〜1)として設
定して、この運転嗜好特性に従って前記各制御変数を重
み付け加算して前記運転制御手段に付与する前記制御変
数を設定するようにしている。
【0031】従って本発明によれば、運転者の運転嗜好
特性、および車両の走行状況に応じた極めの細かい、し
かもリアルタイムな走行特性の設定が可能となる。また
請求項2に記載の発明によれば、車両の走行状態を学習
して運転者の運転嗜好を推定して該運転者の運転嗜好特
性を設定するので、運転者の運転嗜好特性をマニュアル
的に設定することのみならず、車両の走行状態に応じて
適応的に上記運転嗜好特性を自動設定することが可能と
なる等の実用上多大なる効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両の走行特性制御
装置の概略構成を示す図。
【図2】実施形態に係る装置の制御処理手順の例を示す
図。
【図3】ニューラルネットワークにおける処理機能の概
念を示す図。
【図4】複数のニューラルネットワークを用いた演算処
理における非線形補間処理の概念を示す図。
【符号の説明】
1 運転制御手段 2 後輪操舵アクチュエータ 3 時定数計算回路 4 操舵角比設定回路 11 第1の走行特性演算手段(ニューラルネットワー
ク) 12 第2の走行特性演算手段(ニューラルネットワー
ク) 13 運転嗜好特性設定手段(z計算ブロック) 14 制御変数演算手段 15 メモリ 16 メモリ 17 乗算器 18 乗算器 19 加算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B62D 117:00 B62D 117:00 137:00 137:00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/00 - 7/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行特性を決定する制御変数に従
    って該車両の走行状態に応じた運転制御量を決定する運
    転制御手段と、 前記車両の走行状態に応じた第1の走行特性を実現する
    制御変数をニューラルネットワークを用いて算出する第
    1の走行特性演算手段と、 上記第1の走行特性とは性質の異なる第2の走行特性を
    実現する制御変数をニューラルネットワークを用いて算
    出する第2の走行特性演算手段と、 運転者の運転嗜好特性を設定する運転嗜好特性設定手段
    と、 上記運転嗜好特性に従って前記第1および第2の走行特
    性演算手段でそれぞれ求められた制御変数を重み付け加
    算して前記運転制御手段に付与する前記制御変数を設定
    する制御変数演算手段とを具備したことを特徴とする車
    両の走行特性制御装置。
  2. 【請求項2】 前記運転嗜好特性設定手段は、車両の走
    行状態を学習して運転者の運転嗜好を推定し、この推定
    結果に基づいて該運転者の運転嗜好特性を設定すること
    を特徴とする請求項1に記載の車両の走行特性制御装
    置。
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