JPH08268109A - 自動車の走行制御装置 - Google Patents

自動車の走行制御装置

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JPH08268109A
JPH08268109A JP7377695A JP7377695A JPH08268109A JP H08268109 A JPH08268109 A JP H08268109A JP 7377695 A JP7377695 A JP 7377695A JP 7377695 A JP7377695 A JP 7377695A JP H08268109 A JPH08268109 A JP H08268109A
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vehicle
control
acceleration
inter
vehicle speed
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JP7377695A
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English (en)
Inventor
Eiji Nishimura
栄持 西村
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定車間距離の自動追従制御における加速特
性を運転者自身の加速フィーリングにマッチさせる。 【構成】 前車との車間距離を算出する車間距離算出手
段と、目標車間距離に対応して自車を前車に追従して走
行させる追従走行制御手段とを備えてなる自動車の走行
制御装置において、非追従走行時の当該運転者の加速度
を学習記憶する学習記憶手段と、上記追従走行制御時に
上記目標車間距離に達する加速度を当該学習記憶手段に
より学習記憶された加速度に基いて設定する加速度設定
手段とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、追従制御機能を備え
た自動車の走行制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、前車との車間距離を算出する
車間距離算出手段と該車間距離算出手段によって算出さ
れた車間距離の変化を基に自車の加減速度をコントロー
ルし、運転者により任意に設定された目標車間距離に対
応して自車を前車に追従して走行させる追従走行制御手
段とを備えた自動車の走行制御装置が提案されている
(例えば特開昭61−6031号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前車に追従して自車を
走行させる時の目標車間距離は、本来個々の運転者それ
ぞれに相違している。従って、上記構成では、目標車間
距離そのものを運転者が任意に調整できるようにして、
それに対応できるようにしている。
【0004】ところが、上記構成の場合、前車との車間
距離の変化に基いてコントロールされる加減速度が、単
に目標車間距離と実車間距離との差の大きさのみに応じ
て一義的に決定されるようになっており、運転者個々の
パーソナルな加減速特性を考慮に入れていない。
【0005】そのため、運転者によっては追従走行制御
時の加減速フィーリングに異和感を抱き追従走行システ
ムそのものに不満を感じるケースも生じる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記の問題
を解決することを目的としてなされたものであって、該
目的を達成するために次のような課題解決手段を備えて
構成されている。
【0007】すなわち、先ず本願発明の自動車の走行制
御装置は、前車との車間距離を算出する車間距離算出手
段と、目標車間距離に対応して自車を前車に追従して走
行させる追従走行制御手段とを備えてなる自動車の走行
制御装置において、非追従走行時の当該運転者の加速度
を学習記憶する学習記憶手段と、上記追従走行制御時に
上記目標車間距離に達する加速度を当該学習記憶手段に
より学習記憶された加速度に基いて設定する加速度設定
手段とを設けて構成されている。
【0008】また、該構成において、上記追従走行制御
手段は、加速度設定手段によって設定された学習加速度
を所定の標準値と比較し、その差に応じて当該追従走行
制御のフィードバックゲインを可変ならしめるように構
成されている。
【0009】
【作用】したがって、本願発明の自動車の走行制御装置
では、上記構成に対応して次のような作用が得られる。
【0010】先ず本願発明の自動車の走行制御装置の構
成では、上述のように、前車との車間距離を算出する車
間距離算出手段と、目標車間距離に対応して自車を前車
に追従して走行させる追従走行制御手段とを備えてなる
自動車の走行制御装置において、非追従走行時の当該運
転者の加速度を学習記憶する学習記憶手段と、上記追従
走行制御時に上記目標車間距離に達する加速度を当該学
習記憶手段により学習記憶された加速度に基いて設定す
る加速度設定手段とを設けており、追従走行制御時の加
速度が当該運転車の非追従走行制御時の加速度レベル、
つまり通常のマニュアル走行時の加速度レベルの学習値
に基いてなされるようになる。
【0011】そのため、当該運転者毎の個人的な加速特
性、加速感覚にフィットした加速感が得られるようにな
り、追従走行制御時の加速感の異和感がなくなる。
【0012】そして、該運転者の個性に応じた加速感を
得る追従走行制御は、例えば加速度設定手段によって設
定された学習加速度を所定の標準値と比較し、その差に
応じて当該追従走行制御のフィードバックゲインを可変
ならしめることによって、適切かつスムーズに実現され
る。
【0013】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の自動車の走行制
御装置によると、自動追従走行制御時において、運転者
個々の加速フィーリングに合った特性での加速制御が可
能になり、ドライバビリティーが向上する。
【0014】
【実施例】以下、添付の図面を参照しながら本願発明の
好適な実施例の各部の構成と作用を説明する。
【0015】(システム構成)先ず図1は、本願発明を
適用して構成したオートクルーズシステムの構成を示
す。このシステムは、自車の車速を適正な車速に保つよ
うなフィードバック制御(以下、「車速型F/B制御」
と略す)と前車に対して適正な車間距離を保つようなフ
ィードバック制御(以下、「車間型F/B制御」と略
す)を行なうことのできるシステムとなっている。そし
て、その主な構成要素は、前車(あるいは前方物体)と
の距離を検知するための距離センサ10と、自車の車速
を検知する車速センサ51(図示のように後輪50に取
付けられている)と、エンジン40と、操作装置類(ス
イッチ類を含む)60と、本実施例の走行制御を実行す
る走行コントロールユニット20とからなる。そして、
この実施例のシステムでは、車速又は車間距離を一定に
保つために、自車の速度を所定の加減速度で任意に変更
するようになっている。また自車の速度の変更は、スロ
ットル弁42の開度をスロットルアクチュエータ43に
よって可変制御することによりなされ、走行コントロー
ルユニット20が同スロットルアクチュエータ43を制
御するようになっている。なお、図中符号44はエンジ
ン本体部、45はトランスミッション、42はスロット
ル弁、41はエアクリーナ、30は前輪を示している。
【0016】次に、該システムにおけるオートクルーズ
機能の概略を簡単に説明する。
【0017】オートクルーズ走行をドライバがこれから
始めようというときは、当該ドライバは先ずメインスイ
ツチ63をオンにしなければならない。そして、このメ
インスイツチ63のオンによりオートクルーズ走行が可
能になる。さらに該オートクルーズ走行が実際に開始さ
れるためには、次いで汎用的に使用される操作スイッチ
65のセットスイッチを押さなければならない。そし
て、セットスイッチが押されると、そのときの車速(又
は車間)に応じて車速型F/B制御(若しくは車間型F
/B制御)が行なわれる。そして、その後は、オートク
ルーズモードが解除されない限りは、当該オートクルー
ズシステムが車速若しくは車間距離を制御する、一方、
ドライバが操作スイッチ65のリジュームスイッチを押
すと、上記セットスイッチが押されたときに退避されて
いた目標車速TGV若しくは目標車間距離TGDに復帰
する。他方、操作スイッチ65のコーストスイッチが押
されると、徐々に車速が減少して前車との車間距離が減
少する。また、符号15は現在行われているオートクル
ーズ制御の態様(車速型F/B又は車間型F/B)を表
示してドライバーに認知せしめる表示部である。
【0018】さらに図2は上記図1のシステムで行なわ
れる自動車走行制御の概略を機能ブロック図として表し
たものである。本システムの制御内容は、大きく分け
て、メイン制御ルーチン100と、前方車からの信号が
消失したか否かを判定する第1の判定制御ブロックルー
チン200と、車間距離センサ10が例えば雨や泥など
によりその機能が劣化しているか否かを判定する第2の
判定制御ブロックルーチン300と、自車が加速又は減
速しているか否かを判定する第3の判定制御ブロックル
ーチン400と、車間型F/B制御若しくは車速型F/
B制御を実行して、オートクルーズ時の目標スロットル
開度を計算する計算制御ブロックルーチン(F/B制御
ブロック)500と、非追従走行制御時において当該ド
ライバー特有の使用加速度の学習制御を行なう学習制御
ブロックルーチン900とから構成されている。尚、こ
れから説明する実施例の制御システムでは、加速又は減
速判定用の第3の判定制御ブロックルーチン400の制
御動作は上記学習制御ブロックルーチン900の制御内
容に組み込まれ、また該学習制御ブロックルーチン90
0の制御動作は上記オートクルーズ時の計算制御ブロッ
クルーチン500に組み込まれている。
【0019】ところで、上記学習制御ブロックルーチン
900で行われる加減速度学習制御の基本内容は、例え
ば図3のフローチャートのようになっている。
【0020】すなわち、該制御では、先ずステップS1
で上記学習制御用の制御要素各部の初期セットを行う。
【0021】次いで、ステップS2で非追従走行制御状
態(非オートクルーズ時)における車速信号Vnを入力
する。そして、続くステップS3で、該現在の車速Vn
と前回の車速Vn-1との変化率から当該ドライバ特有の
加減速度を演算し、該演算値の所定回数の平均値から統
計学的に当該ドライバの加減速度を算出して学習記憶す
る(詳細は後述)。
【0022】その後、ステップS4に進み、オートクル
ーズスイッチのON操作があって追従走行制御が開始さ
れた時は、さらにステップS5に進んで上記学習した加
減速度を所定の標準値と比較し、その差に応じて当該追
従走行制御のフィードバック制御ゲインを演算する。
【0023】そして、該演算値を使用して上記車間距離
型F/B制御が実行される。
【0024】尚、ここで本システムで使われる重要な3
つの制御変数について先に説明して置く。
【0025】TG:目標スロットル開度レジスタ。該T
Gに格納されている値を使ってアクチュエータ43に制
御信号が出力される。
【0026】TGV:車速型F/B制御において使われ
る目標車速レジスタ。車速型F/B制御においては、該
TGVと現在の車速Vnとの偏差に基づいて目標スロッ
トル開度TGを決定する。
【0027】TGD:車間型F/B制御において使われ
る目標車間距離レジスタ。車間型F/B制御において
は、該TGDと現在の車間距離Dnとの偏差に基づいて
目標スロットル開度TGを決定する。
【0028】次に、図4〜図5のフローチャートを参照
して本実施例の自動車走行制御システムの基本となる全
体的なメイン制御ルーチンの概略について説明してお
く。
【0029】すなわち、先ずステップS1で各種の信号
を入力する。ここで、入力する信号は、例えば上記セレ
クタレバー67からのレンジ信号R、ブレーキスイッチ
66からのブレーキ信号Br、アクセル開度センサ64
からのアクセル開度信号α、汎用的に使われる操作スイ
ッチ65から出力されるリジュームスイッチ信号やセッ
トスイッチ信号やコーストスイッチ信号、メインスイッ
チ63からのメインスイッチ信号、ハンドル62の操舵
角度を示す舵角信号θ、車速センサ51からの現在、前
回、前前回の車速を示す車速信号Vn,Vn-1,V
-2、車間距離センサ10からの現在、前回、前前回の
車間距離を示す信号Dn,Dn-1,Dn-2等である。
尚、前回および前前回の制御サイクルで測定した車間距
離Dn-1,Dn-2や車速Vn-1,Vn-2等は上記走行コ
ントロールユニット20内のメモリに記憶されているも
のを読出して入力する。
【0030】(非オートクルーズ時)この場合は、メイ
ンスイッチ信号、リジュームスイッチ信号はOFFであ
る。従って、ステップS2でメインスイッチ信号がOF
Fであることを確認した上でステップS4に進み、制御
手順で用いられている各種レジスタやフラグの内容をリ
セットして初期化する。そして、所定の特性に従ってア
クセル開度αに応じた目標スロットル開度TGを決定
し、そのTGをアクチュエータ43に出力することによ
ってアクセル操作に対応した通常のスロットル開度制御
が行なわれる。
【0031】(メインスイッチオン、リジュームスイッ
チオフの時)この場合にはステップS2→ステップS3
ステップS38→ステップS26→ステップS28→ステップ
36→ステップS37と進んでアクセル操作に対応した通
常のスロットル制御を行なう。
【0032】(短時間のセットスイッチオン)セットス
イッチは、一般には現在の車速を、オートクルーズ用の
巡航速度に設定するためのものである。このシステムで
は、前述したように、車速型F/B制御と車間型F/B
制御の両方の制御を実行可能であるので、もしセットス
イッチが押されたときに車間型F/B制御を行なってい
れば、そのときに測定された前方車との車間距離Dnが
目標車間距離TGDとなり、また一方同セットスイッチ
が押されたときに車速型F/B制御が行なわれていれば
そのときの自車速度Vnが目標車速TGVとなる。
【0033】そこで、先ずステップS3でセットスイッ
チがONであることを検知すると、ステップS5でSE
Tフラグが1にセットされ、セットスイッチが押された
ことを記憶する。そして、ステップS6で同セットスイ
ッチのONが短時間(0.5秒内)の押下げであること
を確認した上でステップS7でRES(リジューム)フ
ラグを0にリセットし、ステップS13でDVフラグの状
態を確認する。このDVフラグは現在行なわれているF
/B制御の態様を記憶するもので、DV=1であれば車
間型F/B制御が、DV=0であれば車速型F/B制御
が行なわれていることを意味する。そこで、DV=0
(車速型F/B制御)であればステップS15で現在の車
速Vnを目標車速に設定(TGV=Vn)し、レジスタ
MTGVにも車速Vnをセツトする。本オートクルーズ
システムは、ドライバの操作とは別個に、車速型F/B
制御と車間型F/B制御とを自動的に切り替えるので、
自動的な切り替えが行なわれた時点で必要な目標車速を
記憶するのに該MTGVが使われる。
【0034】次にステップS16〜ステップS20ではオー
トクルーズが行なわれるための環境が整っているかを判
断する。オートクルーズが可能となるための条件は、現
在の車速Vnが40km/h以上120km/h以下
(ステップS16でYES)で、ブレーキも踏まれていず
(ステップS17でOFF)、セレクタレバー67がR
(リバース)レンジに入っていなくて(ステップS19
YES)、アクセルが踏まれていない(ステップS20
NO)ことである。
【0035】セットスイッチが押されても、アクセルが
踏まれているかぎりは、ステップS20→ステップS18
ステップS26→ステップS28→ステップS36→ステップ
37へと進んで、通常のスロットル制御が行なわれる。
一方、アクセルが離されると、ステップS20からステッ
プS21に進み、コーストスイッチがオフしていることを
確認したうえで、ステップS1にリターンする。なお、
ステップS15でセットした目標車速TGVに基づいた車
速型F/B制御又はステップS14でセットした目標車間
距離TGDに基づいた車間型F/B制御は、後述のフィ
ード制御バックルーチンによって詳細に説明される。
【0036】ステップS16〜ステップS20は、他方オー
トクルーズモードの解除条件をも示す。即ち、現在の車
速Vnが40km/h未満あるいは120km/hより
も大になった場合(ステップS16でNO)、あるいはブ
レーキが踏まれた場合(ステップS17でON)には、オ
ートクルーズを一時的に解除してステップS18で、オー
トクルーズが行なわれていることを示すセットフラグを
リセットする。
【0037】(0.5秒以上のセットスイッチオン)セ
ットスイッチを0.5秒以上連続してオンするというこ
とは、このオートクルーズシステムでは、ドライバが加
速を意図していることと解する。従って、かかる場合に
は、そのときの車速Vnから更に所定の加速度で加速で
きるような目標スロットル開度が選択されるのみなら
ず、さらに強制的に車速型F/B制御に移るようにな
る。
【0038】即ち、上記ステップS6でYESの時は、
ステップS8で、図8に示すような特性のマップから、
そのときの車速Vnに応じた目標スロットル開度TVO
となるようなスロットルアクチュエータの操作量mを読
出す。この時の目標スロットル開度TVOは、平地、平
坦地走行に対し一定の加速度aで加速できる様なスロッ
トル開度である。そしてステップS9でDVフラグの値
が0か1かを判定し、その判定結果に対応して、ステッ
プS10で車速型F/B制御の目標車速TGVをVnに、
またステップS11で車間型F/B制御の目標車間距離T
GDをDnに各々設定し、その後、ステップS12に進ん
で当該各目標値TGV,TGDとなるようなスロットル
アクチュエータの操作量mを出力する。
【0039】(リジュームスイッチのON)次にリジュ
ームスイッチがON操作された場合の動作について説明
する。
【0040】先ず該リジュームスイッチのON,OFF
状態は、ステップS26で判定される。
【0041】そして、その結果がONの時には、ステッ
プS27に進んで、リジュームスイッチがON操作されて
いることを示すRESフラグの値をRESフラグ=1に
設定する一方、OFFの時にはステップS28に進んで同
RESフラグの値をRESフラグ=0に設定する。
【0042】RESフラグの値をRESフラグ=1に設
定したリジュームスイッチONの場合には、さらにステ
ップS29に進んで、今度はDVフラグの値が0であるか
1であるかを判定し、該判定結果に基き、DV=0の時
はステップS30に進んで車速Vnが目標車速TGVの±
3km/h内に入ったか否かを、またDV=1の時はス
テップS31に進んで現在の車間距離Dnが目標車間距離
TGDの±1m以内に入ったか否かを各々判定する。
【0043】そして、その結果、ステップS30でNOの
時は、さらにステップS32に進んで図9の特性のマップ
から当該車速Vnをパラメータとして目標とする復帰加
速のためのスロットル開度TVOを読み出し、ステップ
12で該目標スロットル開度TVOを実現するためのス
ロットルアクチュエータの操作量mを出力する。他方、
YESの時は、ステップS35に進み、リジュームフラグ
RESフラグの値をRES=0にリセットするとともに
セットフラグSETフラグ=1にセットする。
【0044】一方、ステップS31でYESの時は、上記
ステップS35に進んでRESフラグを0に、SETフラ
グを1に設定する一方、NOの時はステップS33に進ん
で現在の車間距離Dnが上記目標車間距離TGDよりも
小さくなったか否かを判定する。
【0045】その結果、YESの時はステップS32,S
12に進んで図9のマップ特性で求めた目標スロットル開
度TVOに対応したスロットルアクチュエータの操作量
mを出力する。他方、NOの時はステップS34に進ん
で、スロットルアクチュエータの操作量mをm=0に設
定してスス12に進む。
【0046】(コーストスイッチのON)次に、コース
トスイッチがON操作された場合について説明する。オ
ートクルーズ中において、コーストスイッチがON操作
されると、減速される。
【0047】該コーストスイッチのON,OFF状態
は、先ずステップS21で判定される。該判定の結果、コ
ーストスイッチがONの場合は、ステップS22に進ん
で、上記スロットルアクチュエータの操作量mの値を0
に設定するとともに、ステップS23で上記DVフラグの
値が0であるか否かを判定し、その判定結果に対応し
て、ステップS25で車速型F/B制御の目標車速TGV
をVnに、またステップS24で車間型F/B制御の目標
車間距離TGDをDnに各々設定し、その後、ステップ
12に進んで当該各目標値TGV,TGDとなるような
スロットルアクチュエータの操作量mを出力する。
【0048】(車間距離型および車速型のF/B制御)
次に図6のフローチャートに基いて車間距離型および車
速型の各F/B制御動作の内容について説明する。
【0049】すなわち、先ずステップS1で、上記DV
フラグの値を基に現在行なわれているF/B制御の態様
を判定する。
【0050】該判定の結果、DV=0の車速型F/B制
御の場合には、先ずステップS2に進んで、現在の実際
の車間距離Dnが車間距離制御可能な遠近範囲Ds1
Ds2の間にあるか否かを判定する。そして、その結
果、YESの車間距離制御可能な範囲の時はステップS
3に進んで、さらに車間型F/B制御のイニシャルフラ
グDINIFの値が0(初回)か1(2回目以降)かを
判定する。一方、上記ステップS1の判定の結果、DV
=1の車間型F/B制御の時は、そのまま上記ステップ
3のDINIF判定動作に進む。また上記ステップS2
の判定でNOの時は、ステップSに進む(後述)。
【0051】上記ステップS3の判定で、DINF=0
(初回)と判定されると、次にステップS4に進んで、
図10の特性のマップに基いて仮目標車間距離TGDを
決定し、さらにステップS5で車速型F/B制御のイニ
シャルフラグVINIFの値が1(2回目以降)か0
(初回)かを判定する。他方、上記ステップS3の判定
でDINIF=1(2回目)の時は、そのまま後述する
ステップS10の車間距離制御のPIDF/B定数演算動
作に進む。
【0052】また、上記ステップS5の判定で、VIN
IF=1の車速型F/B制御が第2回目以降の時は、図
11の特性のマップに基いて、その時の車速Vnに対応
したスロットルアクチュエータの操作量mの初期値を決
定する。
【0053】その上で、順次ステップS7〜S9に進み、
先ず該時点で初めてF/B制御の態様を示すDVフラグ
の値をDV=1、すなわち車間型F/B制御態様に設定
するとともに、車速型イニシャルフラグVINIFの値
をVINIF=0に、また車間型イニシャルフラグDI
NIFの値をDINIF=1に設定する。
【0054】次に、ステップS10に進んで当該車間型F
/B制御のPID値の演算、m=m+KDI(TGD−
Dn)−KDP(Dn-1−Dn)−KDD(2Dn-1
Dn−Dn-2)を実行する。
【0055】その後、ステップS18〜S21の動作に進む
(後述)。
【0056】他方、上記ステップS2の判定でNOと判
定された現在の車間距離が車間距離制御可能な範囲外の
場合は、上述のように先ずステップS11,S12に進ん
で、上記車速型F/B制御、車間型F/B制御の各イニ
シャルフラグVINIF,DINIFの値が1か0かを
順次判定して行く。
【0057】その結果、上記ステップS11の判定で、V
INIF=0の車速型F/B制御が第1回目の時は、さ
らにステップS12でDINIFの値を判定し、その結果
が0の時は、ステップS13に進んで図12の特性のマッ
プに基いて、その時の車速Vnに対応したスロットルア
クチュエータの操作量mの初期値を決定する。
【0058】その上で、順次ステップS14〜S16に進
み、先ず該時点で初めてF/B制御の態様を示すDVフ
ラグの値をDV=0、すなわち車速型F/B制御態様に
設定するとともに、車間型イニシャルフラグVINIF
の値をDINIF=0に、また車速型イニシャルフラグ
VINIFの値をVINIF=1に設定する。
【0059】次に、その上でステップS17に進んで当該
車速型F/B制御のPID演算、m=m+KVI(TG
V−Vn)−KVP(Vn−Vn-1)−KVD(Vn+
Vn-2−2Vn-1)を実行する。
【0060】その後、上記ステップS10からの場合と同
様にステップS18〜S21の動作に進む。
【0061】ステップS18では、上記ステップS7か又
はステップS14でそれぞれ設定されたDVフラグの今回
値を判定し、該DVフラグの値が1の場合にはステップ
19に進んで、現在のオートクルーズ状態が車間型F/
B制御によるものであることを前記表示部15に表示す
る一方、同DVフラグの値が0の場合には他方ステップ
20に進んで現在のオートクルーズ状態が車速型F/B
制御によるものであることを前記表示部15に表示した
上で、各々ステップS21に進んで、それらに対応したス
ロットルアクチュエータの初期操作量mを出力する。
【0062】これにより、各々車間型および車速型の各
F/B制御が実行される。
【0063】(運転者の使用加速度の学習制御)次に、
上記車間型F/B制御において採用される運転者個々の
使用加速度の学習制御について図7のフローチャートを
参照して詳細に説明する。
【0064】すなわち、該制御では先ずステップS
1で、上述のオートクルーズ用メインスイッチがON操
作されているか否かを判定する その結果、オートクルーズ状態であるメインスイッチが
ONである時は、そのままリターンする一方、オートク
ルーズ状態でないメインスイッチOFFの時(通常のマ
ニュアル走行時)はステップS2に進んで現在の自車の
車速Vnが30km/h〜40km/hの範囲内にある
か否かを判定する。該30〜40km/hの速度領域
は、通常の一般道路走行状況で、最も発生頻度が高い領
域であり、かつ運転者の加速特性が最も表われ易く、使
用加速度aの算出精度が良い領域として選択されている
(実験結果)。
【0065】該判定の結果、YESの時はステップS3
に進み、データ数計数カウンタDcのカウント値Dcの
値を1回分エンクリメント(Dc=Dc+1)する。そ
して、ステップS4に進んで、当該計数カウンタDcの
カウント値Dcの値が使用加速度を推定するに十分なデ
ータ個数1000個よりも大となったか否かを判定する 他方、上記ステップS2でNOの時は、ステップS13
進んで先ず以下に述べる使用加速度推定のための小さい
階級の階級anの発生度数Cの値を演算(c=an/
0.1)し、次にステップS14で各階級毎の使用加速度
の発生度数Ncの積算レジスタNcの値をエンクリメン
ト(Nc+1)する。
【0066】一方、上記ステップS4での判定の結果、
YESの時はステップS5に進んで、特定加速度の発生
頻度の積分用レジスターSの積算値を小さい階級の発生
度数毎に順次積算(S=S+N)して行く。
【0067】他方、NOの時は、上記ステップS2でN
Oの時と同様にステップS13,S14に進む。
【0068】その上で、さらにステップS6に進み、該
積算値Sの上記設定データ個数1000に対する比率S
/1000の値が、例えば0.9(90%)よりも大で
あるかを判定する。ここで、0.9(90%)は市場走
行時における中加速状態から高加速状態での値を入手す
るのに適した値として選ばれている。該判定は、YES
(S/1000の値が0.9以上)となるまで繰り返さ
れる。このようにしてYESとなると、次にステップS
7で中加速から高加速場面での加速度推定が可能な90
%データ値T1の値Cが求められる。
【0069】次に、ステップS8に進み、例えば最新の
5個のデータT1〜T5の平均値Tを演算し、さらにステ
ップS9で、それら各データT1〜T5のローテーション
を行って当該ドライバーの使用加速度aを推定する。
【0070】そして、該推定が終了すると、次にステッ
プS10で上記計数カウンタDcのカウント値Dcの値を
Dc=0にリセットするとともに、さらにステップS11
で上記小さい階級の発生頻度積算値Ncの値を0にリセ
ットする。
【0071】さらに、その上で最終的にステップS12
進み、図14〜図15に示す特性の各F/B定数マップ
から上記当該運転者の使用加速度の標準値をパラメータ
として上記図6の車間型F/B制御で使用されるPID
各項のF/B制御定数KDP.KDI,KDDを決定す
る。
【0072】そして、該F/B制御定数KDP,KD
I,KDDを用いて上記図6の車間型F/B制御(ステ
ップS10)が実行される。
【0073】この結果、該本実施例の自動車の走行制御
装置によると、追従走行制御時における加速度合が運転
者個々の通常走行時の加速フィーリングに略マツチした
状態で実現されることになり、可及的に異和感、不満感
が解消される。減速時の場合にも同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の実施例に係る自動車の走行
制御装置のシステム系統図である。
【図2】図2は、同装置の走行コントロールユニットの
機能ブロック図である。
【図3】図3は、同装置の制御システムの特徴を示す概
略的なフローチャートである。
【図4】図4は、同装置の基本となるオートクルーズ制
御の内容を示すフローチャートである。
【図5】図5は、図4に連続するフローチャートであ
る。
【図6】図6は、同装置の車速型および車間型F/B制
御の内容を示すフローチャートである。
【図7】図7は、同装置の使用加速度学習制御の内容を
示すフローチャートである。
【図8】図8は、図4のフローチャートにおける加速モ
ードの目標スロットル開度を求めるTVOマップであ
る。
【図9】図9は、図5のフローチャートにおける目標復
帰加速のためのTVOマップである。
【図10】図10は、図6のフローチャートにおける仮
目標車間距離決定のための目標車間距離マップである。
【図11】図11は、図6のフローチャートにおける初
期スロットル開度決定のためのTVOマップである。
【図12】図12は、図6のフローチャートにおける初
期スロットル開度決定のためのTVOマップである。
【図13】図13は、図7のフローチャートにおける車
間型F/B制御比例定数KDP決定用マップである。
【図14】図14は、図7のフローチャートにおける車
間型F/B制御積分定数KDI決定用マップである。
【図15】図15は、図7のフローチャートにおける車
間型F/B制御微分定数KDD決定用マップである。
【符号の説明】
10は距離センサ、20は走行コントロールユニット、
40はエンジン、42はスロットル弁、43はスロット
ルアクチュエータ、60は操作装置類である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前車との車間距離を算出する車間距離算
    出手段と、目標車間距離に対応して自車を前車に追従し
    て走行させる追従走行制御手段とを備えてなる自動車の
    走行制御装置において、非追従走行時の当該運転者の加
    速度を学習記憶する学習記憶手段と、上記追従走行制御
    時に上記目標車間距離に達する加速度を当該学習記憶手
    段により学習記憶された加速度に基いて設定する加速度
    設定手段とを設けたことを特徴とする自動車の走行制御
    装置。
  2. 【請求項2】 追従走行制御手段は、加速度設定手段に
    よって設定された学習加速度を所定の標準値と比較し、
    その差に応じて当該追従走行制御のフィードバックゲイ
    ンを可変ならしめるように構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の自動車の走行制御装置。
JP7377695A 1995-03-30 1995-03-30 自動車の走行制御装置 Pending JPH08268109A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH115456A (ja) * 1997-06-16 1999-01-12 Hino Motors Ltd オートクルーズ装置
JP2005178518A (ja) * 2003-12-18 2005-07-07 Fuji Heavy Ind Ltd 車両用運転支援装置
US8005602B2 (en) 2006-02-01 2011-08-23 Hitachi, Ltd. Vehicle speed control device, method of determining target speed by using the device, and program executing the method

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