JP3196563B2 - テーパ軸を有する挿通部材の取付構造 - Google Patents

テーパ軸を有する挿通部材の取付構造

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JP3196563B2
JP3196563B2 JP09921095A JP9921095A JP3196563B2 JP 3196563 B2 JP3196563 B2 JP 3196563B2 JP 09921095 A JP09921095 A JP 09921095A JP 9921095 A JP9921095 A JP 9921095A JP 3196563 B2 JP3196563 B2 JP 3196563B2
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tapered
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mounting
tapered shaft
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用サスペンショ
ンに用いられるボールジョイント等のテーパ軸を有する
挿通部材の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テーパ軸を有する挿通部材の取付構造と
して、従来実開平2−9311号公報で開示された図6
に示すようなものがある。
【0003】これは、互いに硬度の異なる材料により挿
通部材としてのボールジョイント100と受け部材とし
てのハウジング101とを設け、ボールジョイント10
0にテーパ軸102を、ハウジング101に前記テーパ
軸102よりも大径のテーパ孔103をそれぞれ形成
し、テーパ軸102とテーパ孔103とのテーパは、硬
度の高いボールジョイント100のテーパを小さく、硬
度の小さいハウジング101のテーパを大きく形成し、
硬度の高い材料により前記テーパ軸に沿うテーパ内周面
と前記テーパ孔に沿うテーパ外周面とを有すると共に絶
縁性の皮膜104で覆われた筒状のピース105を設
け、該ピース105を介在させて前記テーパ軸102と
テーパ孔103とを嵌合させたものである。
【0004】これによれば、硬度の小さいハウジング1
01のテーパ面とこれに当接するピース105のテーパ
外周面との面圧を硬度の高いボールジョイント100の
テーパ面とこれに当接するピース105のテーパ内周面
との面圧よりも小さくすると共に、各部材を皮膜により
絶縁することで、嵌合(取付)状態を長期に亙って安定
させ、電解作用による腐食防止が図れるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記取付構
造にあっては、硬度の小さいハウジング101と硬度の
高いボールジョイント100とのテーパ面接触には変化
はないため、硬度の小さいハウジング101のテーパ面
には外向きの力が依然として大きく作用することからへ
たり防止には自ずと限界があると共に、ピース105が
大きさの異なる二重のテーパ面を有することから大型化
するという問題点があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、当り面のへたり
を確実に防止して嵌合(取付)状態を長期に亙って安定
させられるテーパ軸を有する挿通部材の取付構造を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るテーパ軸を
有する挿通部材の取付構造は、受け部材の取付穴へ該受
け部材より硬度の高い材料からなる挿通部材のテーパ軸
を締付部材により締付固定する取付構造であって、前記
取付穴に前記受け部材を挾持すべく嵌着された前記受け
部材より硬度の高い材料からなる一対のピースを設け、
これらのピースの一方に前記テーパ軸が嵌挿するテーパ
孔を、また他方に前記挿通部材の挿通孔と前記締付部材
の取付座をそれぞれ設けたことを特徴とする。
【0008】また、前記挿通部材がボールジョイントで
あると、連結点の位置精度が良好に保持されるので、好
適である。また、前記受け部材がアルミニウム製のサス
ペンションアームであると、連結点の位置精度を良好に
保持しつつアームの軽量化が図れるので、好適である。
また、前記ピースが取付穴へ圧入されると、組付作業が
容易となり、好適である。また、前記ピースが前記取付
穴へ接着剤を介して嵌合されると、回り止めが確実とな
り、好適である。
【0009】
【作用】前記構成によれば、締め付けによる軸力は受け
部材の被挾持面で受けられ、受け部材の当り面には外向
きの力が作用しないため、当り面のへたりが確実に防止
される。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係るテーパ軸を有する挿通部
材の取付構造の一実施例を添付図面に基づいて詳細に説
明する。図1は本構造の第1実施例の断面図、図2は本
構造の第2実施例の断面図、図3は本構造の応用例を示
すサスペンション構造の斜視図、図4は図3の上面視の
模式図、図5は同じく後面視の模式図である。
【0011】図3乃至図5に示すように、A形からなる
アルミニウム製(アルミニウム合金製を含む)のアッパ
アーム1の内端のうち一方はゴムブッシュ2を介してサ
イドメンバ3側に、また他方はボールジョイント4を介
してクロスメンバ5側にそれぞれ連結されると共に、ア
ッパアーム1の外端がボールジョイント6を介して車輪
7を支持するナックルアーム8の上端に連結される。
【0012】一方、I形からなるアルミニウム製(アル
ミニウム合金製を含む)のロアアーム9の内端はゴムブ
ッシュ10を介してクロスメンバ5側に連結されると共
に、ロアアーム9の外端がボールジョイント(図示せ
ず)を介して前記ナックルアーム8の下端に連結され
る。尚、図3中12はトーコントロールリンクで、13
はトレーリングアームである。
【0013】従って、ナックルアーム8自体がアッパ及
びロアアーム1,9に対し車輪7のストローク方向(上
下方向)へ揺動自在となると共に上下両ボールジョイン
ト6,11を結ぶキングピン軸線を中心として車輪7の
ステア方向(左右方向)へ回動自在となって、車輪7を
支持することになる。
【0014】そして、前記アッパアーム1内端のボール
ジョイント4は、後述するようにボールスタッド15が
長く形成され、サスペンションポイントを変えずにアッ
パアーム1のサイドメンバ3に対する干渉を効果的に
(アームを大きく曲げることなく)回避している(図5
参照)。
【0015】前記ボールジョイント4は、図1に示すよ
うに、ボールスタッド15とソケット16と図示しない
シートベアリングとからなると共に、ボールスタッド1
5はボール部15aとテーパ軸15bとねじ軸15cと
からなり、このねじ軸15cに螺合するナット17を締
め付けることで、アッパアーム1内端の取付孔18に取
り付けられる。
【0016】そして、本実施例では、前記取付孔18と
ボールスタッド15との間には上下一対の鉄製のピース
19,20が介在される。即ち、前記取付孔18の周面
は、上下両部が拡径された段付き面に形成され、上方の
拡径部18aと基本径部18bとに跨がって鍔付き筒状
の上方のピース19が圧入又は接着剤により回動不能に
嵌着されると共に、下方の拡径部18cにリング状の下
方のピース20が圧入又は接着剤により回動不能に嵌着
される。
【0017】前記上方のピース19は、その内周面が前
記テーパ軸15bが嵌挿するテーパ孔19aに形成され
る。下方のピース20は、その内周面が前記ねじ軸15
cが挿通する挿通孔20aに形成されると共に、前記ナ
ット17の取付座20bが設けられる。
【0018】このように構成されるため、アッパアーム
1の内端をボールジョイント4を介してクロスメンバ5
に連結することで、サスペンションポイントを変更する
ことなくアームの通る位置を変えることができ、即ち、
オフセットした位置にアームを通すことができ、アーム
を大きく曲げることなく単純な形状で形成できる。
【0019】そして、本実施例では、アッパアーム1と
ボールジョイント4との連結部においては、ナット17
の締め付けによる軸力は、両ピース19,20で挾持さ
れる上下両拡径部18a,18bの段部A,Bで受ける
ことになり、アッパアーム1の取付孔18の当り面には
外向きの力は大きく作用しないのでへたり等は生じな
い。尚、軸力に応じて段部A,Bの受圧面積を設定する
ことが必要である。
【0020】また、テーパ孔19aとテーパ軸15bと
かナット17と取付座20bとかは鉄等の硬い金属同士
の当りであるため、へたりや電解作用による腐食の問題
はない。また、アルミニウム(又は軟綱材)製のアッパ
アーム1と鉄製の両ピース19,20とは、一旦取り付
けたら外すことはないので、電解作用による腐食の問題
はない。
【0021】更に、両ピース19,20でアッパアーム
1を挾持する構造であるため、両ピース19,20がボ
ールジョイント4と共に取付孔18から外れるというこ
とはない。
【0022】図2は、図1の取付孔18における上方の
拡径部18aを深く形成して上方のピース19Aをテー
パ孔19aを有した単なる筒状に形成した例である。こ
れによれば、図1のものと同様の作用・効果が得られる
と共に、上方のピース19は形状が単純で作りやすいと
いう利点がある。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、受
け部材の取付穴に該受け部材を挾持すべく嵌着された前
記受け部材より硬度の高い材料からなる一対のピースを
設け、これらのピースの一方に挿通部材のテーパ軸が嵌
挿するテーパ孔を、また他方に前記挿通部材の挿通孔と
締付部材の取付座をそれぞれ設けたので、当り面のへた
りを確実に防止すると共に電解作用による腐食の影響も
受けないで嵌合(取付)状態を長期に亙って安定させら
れるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテーパ軸を有する挿通部材の取付
構造の第1実施例の断面図である。
【図2】同じく第2実施例の断面図である。
【図3】本発明の応用例を示すサスペンション構造の斜
視図である。
【図4】図3の上面視の模式図である。
【図5】同じく後面視の模式図である。
【図6】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 アッパアーム 4 ボールジョイント 15 ボールスタッド 15b テーパ軸 17 ナット 18 取付孔 19,20 ピース 19a テーパ孔 20a 挿通孔 20b 取付座
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 正樹 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−38029(JP,A) 実開 平2−9311(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 9/02 F16C 11/06 B62D 7/00 - 7/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受け部材の取付穴へ該受け部材より硬度
    の高い材料からなる挿通部材のテーパ軸を締付部材によ
    り締付固定する取付構造であって、前記取付穴に前記受
    け部材を挾持すべく嵌着された前記受け部材より硬度の
    高い材料からなる一対のピースを設け、これらのピース
    の一方に前記テーパ軸が嵌挿するテーパ孔を、また他方
    に前記挿通部材の挿通孔と前記締付部材の取付座をそれ
    ぞれ設けたことを特徴とするテーパ軸を有する挿通部材
    の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記挿通部材はボールジョイントである
    請求項1記載のテーパ軸を有する挿通部材の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記受け部材はアルミニウム製のサスペ
    ンションアームである請求項1又は2記載のテーパ軸を
    有する挿通部材の取付構造。
  4. 【請求項4】 前記ピースは前記取付穴へ圧入される請
    求項1,2又は3記載のテーパ軸を有する挿通部材の取
    付構造。
  5. 【請求項5】 前記ピースは前記取付穴へ接着剤を介し
    て嵌合される請求項1,2又は3記載のテーパ軸を有す
    る挿通部材の取付構造。
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