JP3196024B2 - ケーブル吊り下げ用螺旋状支持具 - Google Patents

ケーブル吊り下げ用螺旋状支持具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブルをメッセ
ンジャワイヤーに吊り下げるための螺旋状支持具に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、メッセンジャワイヤにケーブルを
吊り下げ固定する方法として、図17に示すようなハン
ガ−方式100によるものが多く使用されている。その
手順は図18に示すように、電柱101a,101b間
に予め張設されたメッセンジャワイヤ102に、先ず金
車121を取り付ける。その後、引綱122を金車12
1に通してウインチ103に接続した後、引綱122に
連結したケーブル114を巻き上げて電柱間に引き入れ
る。その後、金車121を外しながら、図17のハンガ
−106,…,106を50〜60cm毎に取り付け
る。しかしこれ等の作業は、全て電柱101a、101
b間に、図18の作業員104が宙乗りになって行う
(宙乗り作業という)ものであるため、作業員104の
熟練度を要し、危険な時間のかかる工事となっていた。
また作業中、金車121が落下して通行人を傷付ける事
故も発生しており、これに対する改善が強く望まれてい
た。
【0003】また、このハンガーによるケーブルの取り
付けは、外的要因が作用して脱落や横ずれが発生し、ケ
ーブルの適正な支持が損なわれて、ケーブルの特性に悪
影響を及ぼす場合もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の事情に鑑み、本
発明は、宙吊り作業をする必要のない安全で、しかも脱
落や横ずれしないケーブル吊り下げ用螺旋状支持具の提
供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、電柱間に張設したメッセンジャワイヤに
ケーブルを吊り下げるための螺旋状支持具において、端
部にジョイントスリーブを形成し該ジョイントスリーブ
外面に突起を有する二股状雄端子付きコネクタと端部に
ジョイントスリーブを形成し前記二股状雄端子が挿入嵌
合し前記突起に係合する係合孔を有する管状雌端子付き
コネクタを設けるとともに螺旋状支持具の先端には落下
防止懸吊具又は回転式先導治具あるいは送り出し機を設
けたことを特徴とするケーブル吊り下げ用螺旋状支持具
を構成するものである。
【0006】
【発明の実施の態様】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳しく説明する。図1は本発明のケーブル吊り下
げ用螺旋状支持具とその施工方法の一実施例を示す略示
側面図である。図2(イ)は本発明に使用する螺旋状支
持具の一実施例を示す側面図であり、図2(ロ)は図2
(イ)をA〜A線で切断した断面図である。図3は本発
明の雄端子付きコネクタと雌端子付きコネクタの一実施
例を示す斜視図である。さらに図4は本発明の螺旋状支
持具でメッセンジャワイヤとケーブルを巻き付けた状態
の一実施例を示す断面図である。さらにまた図5(イ)
は、本発明の雄雌端子付きコネクタの一実施例の連結前
の状態を示す分解断面図であり、図5(ロ)は図5
(イ)を連結した状態を示す分解断面図である。
【0007】図1に示すように、電柱1a,1b間に
は、予めメッセンジャワイヤ2がウインチ3にて張設さ
れている。作業員4は、一方の電柱1a付近の約1m前
後の位置に設置したバケット5内に乗って螺旋状支持具
の施工作業を行う。
【0008】次に図2(イ)、(ロ)に示すように、本
発明の螺旋状支持具6は、心線7の回りを合成樹脂材料
で被覆8しており、長手方向は螺旋形状9に曲成した7
5cmまたは100cmの規定長に切断したものであ
る。最初の螺旋状支持具6の一端10の方には何も嵌挿
していないが、他端11の方には予めジョイントスリ−
ブ12を介して雌端子付きコネクタ−13bを付設して
いる。次からの螺旋状支持具6a,6bには、図3の如
く螺旋状支持具6aの他端には雌端子付きコネクタ−1
3bを付設するとともに、螺旋状支持具6bの一端には
雄端子付きコネクタ−13aを付設し、容易に連結でき
現場での手間を省くようにしている。またこの螺旋状支
持具6の螺旋内径Dは、図4に示すようにメッセンジャ
ワイヤ2の外径dとケーブル14の外径d´の和より大
きくしており、例えば200%以上であることが好まし
い。
【0009】次に本発明の雄端子付きコネクタ13aと
雌端子付きコネクタ13bの一例を、図5(イ)及び
(ロ)について説明する。雄端子付きコネクタ13aの
端部にはジョイントスリーブ132が形成され、図示し
てない螺旋状支持具6の一端が付設される。ジョイント
スリーブ132に連接して外面に突起133を有する二
股状雄端子134が形成されている。雌端子付きコネク
タ13bはその端部にジョイントスリーブ135が形成
され、図示してない螺旋状支持具の一端が付設される。
ジョイントスリーブ132に連接して前記二股状雄端子
134が挿入嵌合し前記突起133に係合する係合孔1
36を有する管状雌端子137が形成されている。本実
施例の場合、螺旋状支持具6の一端をジョイントスリー
ブ132に挿入し、熱を加えて圧縮し固定する。又、螺
旋状支持具6の他端をジョイントスリーブ135に挿入
し、熱を加えて圧縮し固定する。次いで、ジョイントス
リーブ132に連接して外面に突起133を有する二股
状雄端子134を雌端子付きコネクタ13bに挿入し、
前記二股状雄端子134の突起133を雌端子付きコネ
クタ13bの係合孔136に係合する。雄端子付きコネ
クタ13aと雌端子付きコネクタ13bの材質は、アセ
タールコポリマーが好適であるが、エンジニアリングプ
ラスチック等の弾性力のあるものも使用することができ
る。
【0010】雄端子付きコネクタ13aと雌端子付きコ
ネクタ13bの他の実施例として、図6に示すように、
ジョイントスリーブ132,135の周面の一部に雄ね
じ140を設け、これに螺合する雌ねじ141を設けた
スリーブ状ロック部材138を設けてもよい。また、雄
端子付きコネクタ13aと雌端子付きコネクタ13bの
更に他の実施例として、図7に示すように、雄端子付き
コネクタ13aの二股状雄端子134に雄ねじ142を
設け、雌端子付きコネクタ13bの管状雌端子137に
雌ねじ143を設け、雄ねじ142と雌ねじ143を螺
合させるようにしてもよい。
【0011】図8は本発明の施工方法に使用する導入案
内具の正面図、図9は、同導入案内具を使用する場合
の、螺旋状支持具の先端をメッセンジャワイヤに懸吊す
る落下防止懸吊具の正面図である。さらに図10は、導
入案内具を使用する場合の螺旋状支持具をメッセンジャ
ワイヤに懸吊する回転式先導治具の正面図であり、図1
1は、螺旋状支持具をメッセンジャワイヤに取付ける際
に、導入案内具と送り出し機を使用した場合の一実施例
を示す、図1とは逆に右の電柱側から作業する状態の側
面図である。そして図12は、螺旋状支持具の送り出し
機の一実施例を示す拡大側面図、さらにまた図13は、
本発明の螺旋状支持具の結合と接合状態の一実施例を示
す略示分解側面図である。そしてまた図14は、本発明
の施工方法による固定具の一実施例を取付けた状態を示
す略示側面図である。
【0012】先ず螺旋状支持具6をメッセンジャワイヤ
2に取付ける手順は、図11に示すように、メッセンジ
ャワイヤ2に支点となる導入案内具16を取付ける。そ
の導入案内具16とは、図8に示すように、螺旋状支持
具6を貫挿自在に遊挿させるリング部16aと、メッセ
ンジャワイヤ2に支承させる支承部16bとからなって
いる。この支承部16bは基部材161と基部材161
を貫通するU字形部材162とからなり、U字形部材1
62の一方の上端部にねじ163を設け、ねじ163に
ナット164を螺合して基部材161とU字形部材16
2を着脱自在に装着する。そして基部材161とU字形
部材162との間の輪部165にメッセンジャワイヤ2
に装着させ、リング部16aに螺旋状支持具6を挿通さ
せる。
【0013】導入案内具16は、メッセンジャワイヤ2
と同じ高さ位置に取付けられるが、この時リング部16
aの輪は、メッセンジャワイヤ2より幾分下にあって、
螺旋状支持具6の曲がり角度に対して、これが直角にス
ム−スに入りうるように配置されている。また螺旋状支
持具6の先端は、図10の落下防止懸吊具17で釣支す
る。
【0014】落下防止懸吊具17は、図9に示すよう
に、メッセンジャワイヤ2に懸吊させるための先端の渦
巻部17aと、螺旋状支持具6を嵌挿させるための後端
の嵌挿部17bとからなっている。この嵌挿部17b
に、螺旋状支持具6の先端を嵌挿させ、渦巻部17aを
メッセンジャワイヤ2に懸吊させて、螺旋状支持具6が
外れて落ちないようにする。
【0015】落下防止懸吊具17に代えて、図10に示
すように、回転式先導治具170を用いてもよい。回転
式先導治具170は、メッセンジャワイヤ2に懸吊させ
るための円環状の固定板171と、転動球172を介し
て固定板171の前後に付設された回転板173,17
3とからなっている。固定板171には上方から垂下す
る支持部171aを設け、支持部171aの下端部から
溝部171bを設ける。支持部171aの下端部に溝部
171bを閉塞するように引き紐固定部171cを連接
し、引き紐固定部171cは溝部171bを開閉自在に
支持部171aの下端部に取り付けられている。固定板
171の円環下端部には切欠部171dを設けている。
回転板173の上部には固定ホルダー173aを設け、
螺旋状支持具6の一端を固定する。回転板173の下端
部には切欠部173bを設けている。メッセンジャワイ
ヤ2は、回転板173の切欠部173bと、固定板17
1の切欠部171dの両位置を合わせて挿入され、引き
紐固定部171cを回動して開放し、溝部171bに嵌
挿させる。溝部171bは、メッセンジャワイヤ2を挿
入後、引き紐固定部171cを回動して図示してないが
引き紐部22の先端の袋ナットに螺合する引き紐固定部
171cをピン止めする。一方螺旋状支持具6は、手前
の回転板173へ固定ホルダ−173aにて固定する。
【0016】図3の一本目の螺旋状支持具6a端に図6
の落下防止リング16を、図12のようにリング部16
aに挿入して固定し、他方の電柱1b側に移送する。こ
の移送は、図13に示すように、一本目の螺旋状支持具
6aの他端11aに達すると、図5(イ),(ロ)の雄
雌端子付きコネクタ−13a,13bにて、二本目の螺
旋状支持具6bの一端10bに連結する。この接続によ
る連結を繰り返す手順と、先の移送手順とを繰り返し
て、螺旋状支持具6の装着を進めてゆく。図10に示す
回転式先導治具170も同様に、図3の一本目の螺旋状
支持具6a端に図6の落下防止リング16を、図12の
ようにリング部16aに挿入して固定し、他方の電柱1
b側に移送する。以下、同様に雄雌端子付きコネクタ−
13a,13bにて、二本目の螺旋状支持具6bの一端
10bに連結する。この接続による連結を繰り返す手順
と、先の移送手順とを繰り返して、螺旋状支持具6の装
着を進めてゆく。
【0017】この作業を進めると、やがて最初の一本目
の螺旋状支持具6aの一端10aが、図13に示す他方
の電柱1bの位置に到達し、電柱1aと電柱1b間に
は、全ての螺旋状支持具6a〜6i(図13)の装着が
完了する。この時点で、落下防止懸吊具17を取り外し
螺旋状支持具6aと、最後の螺旋支持具6iを、メッセ
ンジャワイヤ2に、図14に示すような固定具18,
…,18を使用して固定させる。この固定具18は、1
個だけではなく、2〜3個取り付けて固定することが望
ましい。
【0018】また、図11に示すように、電柱1aと導
入案内具16との間の布設工事位置では、メッセンジャ
ワイヤ2に遊装する筒状導入ガイド19を、また、その
後部には、後から取付ける螺旋状支持具6b以降の5〜
10本をストックさせるためのストックホルダ−20を
取付け、1本ずつ取出して、接続による連結送り込みの
作業をするようにすれば、さらに楽に早く布設作業を行
なうことが出来る。なお図示してないが、ストックホル
ダ−20は縦方向に割れ目を入れてあり、メッセンジャ
ワイヤ2に簡単に覆装し固定させたり、取り外すことが
出来るようになっている。なお図11は図1とは逆に、
右の電柱1a側から作業する状態を示している。
【0019】螺旋状支持具6の送り出しには、図12に
示す送り出し機30を使用すると便利である。送り出し
機30は、ハンドル31を右回りに回転させると、チェ
−ン32を介してユニバ−サルジョイント33が駆動さ
れるので、ユニバ−サルジョイント33に連結している
上部のピンチロ−ラ34aも右回りに回転する。上部の
ピンチロ−ラ34aには、スプリング35を介して下部
のピンチロ−ラ34bが圧接されている。従って螺旋状
支持具6を、両ピンチロ−ラ34a,34b間で圧接す
ることにより、ハンドル31を右回りに回動させると送
り出すことが出来る。
【0020】図15は本発明の引き紐通し具の一実施例
を使用した、施工の例を示す略示側面図であり、図16
は、本発明の引き紐通し具の一実施例を示す側面図であ
る。図15に示すように、電柱1a,1b間に張設され
たメッセンジャワイヤ2に巻回された螺旋状支持具6の
径内に、一方の電柱1a付近に設置したバケット5に乗
った作業員4が、引き紐通し具21を使って、引き紐部
22を送り込むのである。
【0021】ここで本発明の引き紐通し具21の構造に
ついて、詳しく説明する。図16はその一実施例を示し
ている引き紐部22と、先導通し部23と、羽根部24
とからなり、さらに本実施例の場合は、これに連結部2
5と、カップリング部26とを設けている。
【0022】即ち、本発明の引き紐通し具21は、先端
に円錐状先導通し部23を設け、後方には板バネ等の羽
根部24を張着し、後端には弾発性剛体からなる引き紐
部22を設けたものである。
【0023】引き紐部22は、本実施例の場合、2.5
mmψ程度のグラスファイバ−により補強された合成樹
脂(FRP)製からなっている。これは、金属製または
合成樹脂材料被覆品でもよいが、螺旋状支持具6の径内
を、挿入しうるだけの直線性を保ちうるだけの剛体で、
しかも弾発性も若干有するものからなっている。
【0024】連結部25は、縦方向に割れた構造のカッ
プリング部26の開閉のための支持部であって、ステン
レス等の金属製からなる引き紐部22を連結するための
スリ−ブ27が、本実施例の場合は取り付けられてい
る。カップリング部26は薄肉厚の金属製からなり、本
実施例の場合はステンレスからなっている。
【0025】引き紐通し具21は、先端に円錐状の先導
通し部23を設けている。本実施例の場合、ロケットタ
イプの金属製であるが、先が尖った円錐状のものであれ
ば、形状や材質は適宜選択することができる。また先導
通し部23の後方には、板バネ24a等の羽根部24が
張り出した状態で着けられている。
【0026】板バネ24aは、何条かのピアノ線を曲げ
たものからなり、先導通し部23の後方外周に銀ロウ付
けされ、裾の広がつたロケット状の延長で、丁度茶筅の
ように何条かの分離した集合体からなっている。なお本
実施例の場合は、羽根部24は板バネ4本からなり、上
の2本には先導通し部23の近くに連結部25を設けて
いる。ただしこの連結部25は、先導通し部23の後方
に、先導通し部23と一体で設けるようにしてもよい。
【0027】従って、羽根部24の各板バネ24a〜2
4aは、広がった状態の外径より小さい外周内に挿入す
ると、自動的に径が小さく縮小され、開放されると再び
反発しうるように付勢されている。この羽根部24の外
径は、少なくとも縮小された状態では、螺旋状支持具6
の内径へ挿入しうるものでなければならない。また羽根
部24の長さLは、少なくとも螺旋支持具6の一ピッチ
長Pより長くしておく必要があり、好ましくは二ピッチ
長以上の長さのものが望ましい。
【0028】連結部25の上方には、本実施例の場合、
図13のメッセンジャワイヤ2を覆装するカップリング
部26を一体に設けている。一方、連結部25の後端に
は弾発性剛体からなる引き紐部22を設けている。しか
し、先導通し部23の中心に穴を穿設し、引き紐部22
を直接、接着剤で止めるようにしてもよい。
【0029】本実施例のカップリング部26は、メッセ
ンジャワイヤの外径より、やや大きい内径からなり、し
かも上部が縦方向に割れているので、メッセンジャワイ
ヤ2の表面に、下から簡単に覆装させることができる。
【0030】以上のような構造をもつ引き紐通し具21
を、ケーブル吊り下げ用螺旋状支持具6の径内に挿入し
て後部より押せば、本実施例の場合、カップリング部2
6が図14のメッセンジャワイヤ2の表面をスムースに
スライドする。また、先導通し部23の先端が尖ってい
るので、ケーブル吊り下げ用螺旋状支持具6の径内を掻
き分けるように突進させることができ、羽根部24の外
径は、螺旋状支持具6の内径に添って縮小し、引き紐部
22は螺旋状支持具6の径内に通される。
【0031】そして、他方の電柱1bまで引き紐通し具
21が達したら、引き紐部22の後端にケーブル14
(図1)を接続する。それから図1に示すウインチ3で
引き紐部22を巻き上げて、螺旋状支持具6の径内にケ
ーブル14は引き込まれる。以上のような手順によっ
て、本発明の施工法を完了させることができる。
【0032】本実施例では、引き紐通し具21の引き紐
部22に、直接ケーブル14を接続したが、図示してな
いが、ケーブル引込用ロ−プを接続して、その後方にケ
ーブル14を接続して引き込むようにしてもよい。この
場合、電柱間1a〜1b、図示しないが更にその次の電
柱間を、夫々引き紐通し具21を用いて引込用ロ−プを
夫々の電柱間で布設した後、夫々のロ−プ両端をジョイ
ントすれば、一度に長スパンの引き込みも可能となる。
【0033】なおケーブルを追加施工する時も、図示は
してないが、メッセンジャワイヤ2とケーブル14が既
に入つている螺旋状支持具6の径内に、引き紐通し具2
1を挿入するようにすれば同様に施工できる。
【0034】
【発明の効果】本発明の螺旋状支持具を使用することに
より、危険な宙吊り作業をする必要がなくなり、電柱付
近で一切の作業が出来るようになるので、ケーブル支持
具としての螺旋状支持具の取付け施工は、安全に、楽に
行えるようになった。
【0035】また本発明によると、金車等の布設治具を
高所で取り付け・取り外しの作業がなくなり、通行人に
対する部品落下の危険がなくなった。
【0036】本発明によると、螺旋状支持具は、雄雌端
子付きコネクタによって簡単に連結ができ、また螺旋状
支持具とメッセンジャワイヤの固定によって、横ずれ
や、脱落の欠点が解消された。
【0037】更に導入案内具を使用することにより、螺
旋状支持具の布設工事が、手早く楽に、また確実に行な
うことができる。
【0038】螺旋状支持具において、先端に回転式先導
治具を設けたものは、スパイラルハンガーの施設延線距
離を増大することができ、工期を短縮することができ
る。回転式先導治具の固定板の前後に付設された回転板
によりスパイラルハンガーの回転を助勢し、直線性推進
力を得ることができる。
【0039】本発明の引き紐通し具を使用すると、螺旋
状支持具の径内に、ケーブルをスムースに手早く引き込
むことができるようになった。
【0040】本発明の送り出し機を使用すると、100
0mmの螺旋状支持具は勿論、3000mmや5000
mmのものも、スム−ズに送り込むことができ、また雄
雌端子付きコネクタによって連結作業も軽減される利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブル吊り下げ用螺旋状支持具とそ
の施工法の一実施例を示す略示側面図である。
【図2】(イ)は本発明の螺旋状支持具の一実施例を示
す側面図であり、(ロ)は図2(イ)をA〜A線で切断
した断面図である。
【図3】本発明の螺旋状支持具の雄雌端子付きコネクタ
による連結状態の一実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明の螺旋状支持具でメッセンジャワイヤと
ケーブルを巻き付けた状態の一実施例を示す断面図であ
る。
【図5】(イ)は本発明の雄雌端子付きコネクタの一実
施例の連結前の状態を示す分解断面図であり、(ロ)は
図5(イ)を連結した状態を示す分解断面図である。
【図6】本発明の雄雌端子付きコネクタの他の実施例を
示す断面図である。
【図7】本発明の雄雌端子付きコネクタの更に他の実施
例を示す断面図である。
【図8】本発明の施工方法に使用する場合の導入案内具
の正面図である。
【図9】同導入案内具を使用する場合の螺旋状支持具を
メッセンジャワイヤに懸吊する落下懸吊具の正面図であ
る。
【図10】同導入案内具を使用する場合の螺旋状支持具
をメッセンジャワイヤに懸吊する回転子期先導治具の正
面図である。
【図11】本発明の施工方法による螺旋状支持具をメッ
センジャワイヤに取付ける際に、導入案内具を使用した
場合の一実施例を示す側面図である。
【図12】本発明の螺旋状支持具の送り出し機の一実施
例を示す拡大側面図である。
【図13】本発明の螺旋状支持具の結合と接続状態の一
実施例を示す略示分解側面図である。
【図14】本発明の施工方法による固定具の一実施例を
取り付けた状態を示す略示側面図である。
【図15】本発明の引き紐通し具の一実施例を使用し
た、施工の例を示す略示側面図である。
【図16】本発明の引き紐通し具の一実施例を示す側面
図である。
【図17】従来のケーブル吊り下げ用ハンガー方式の施
工状態の一例を示す略示分解側面図である。
【図18】従来のケーブル吊り下げ用ハンガー方式によ
る施工法の一例を示す略示側面図である。
【符号の説明】
2 メッセンジャワイヤ 6 螺旋状支持具 132 ジョイントスリーブ 13a 雄端子付きコネクタ 13b 雌端子付きコネクタ 14 ケーブル 16 導入案内具 16a 導入案内具のリング部 16b 導入案内具の支承部 17 落下防止懸吊具 18 固定具 19 筒状導入ガイド 21 引き紐通し具 22 引き紐部 23 円錐状先導通し部 24 羽根部 24a 板バネ 25 連結部 26 カップリング部 27 スリーブ 30 送り出し機 31 ハンドル 34a ピンチローラ 34b ピンチローラ 132 ジョイントスリーブ 133 突起 134 二股状雄端子 135 ジョイントスリーブ 136 係合孔 137 管状雌端子 170 回転式先導治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−70117(JP,A) 特開 平9−135510(JP,A) 特開 平2−27643(JP,A) 特開 平9−271122(JP,A) 特開 平10−178716(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 1/02 H02G 7/05

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電柱間に張設したメッセンジャワイヤにケ
    ーブルを吊り下げるための螺旋状支持具において、端部
    にジョイントスリーブを形成し該ジョイントスリーブ外
    面に突起を有する二股状雄端子付きコネクタと端部にジ
    ョイントスリーブを形成し前記二股状雄端子が挿入嵌合
    し前記突起に係合する係合孔を有する管状雌端子付きコ
    ネクタを設けるとともに前記螺旋状支持具の先端には落
    下防止懸吊具又は回転式先導治具あるいは送り出し機を
    設けたことを特徴とするケーブル吊り下げ用螺旋状支持
    具。
  2. 【請求項2】落下防止懸吊具は、先端の渦巻部と後端の
    螺旋状支持具を嵌挿させる嵌挿部とからなる請求項1に
    記載のケーブル吊り下げ用螺旋状支持具。
  3. 【請求項3】回転式先導治具は、メッセンジャワイヤに
    懸吊させる円環状の固定板と転動球を介して前記固定板
    の前後に付設された回転板とからなる請求項1に記載の
    ケーブル吊り下げ用螺旋状支持具。
  4. 【請求項4】前記固定板には上方から垂下する支持部を
    設け、該支持部の下端部から溝部を設け、該支持部の下
    端部に溝部を閉塞するように引き紐固定部を連接してな
    る請求項3に記載のケーブル吊り下げ用螺旋状支持具。
  5. 【請求項5】引き紐固定部は溝部を開閉自在に支持部の
    下端部に取り付けられ、固定板の円環下端部と回転板の
    下端部には切欠部を設け、回転板の上部には固定ホルダ
    ーを設けてなる請求項4に記載のケーブル吊り下げ用螺
    旋状支持具。
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