JP3195793B2 - 成長因子の組成、調製および使用 - Google Patents

成長因子の組成、調製および使用

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は抗潰瘍性を有する物質の新しい成長因子の組
成に関するものである。その成分は新たに見出された上
皮成長因子(EGF)ファミリーの種である蛋白質様ポリ
ペプチドホルモンまたはペプチド(アミノ酸の鎖)であ
る。より詳しくは、それらの成分は新しい、ニック入り
(すなわち損傷鎖)とニックの入らない(無損傷鎖)ヒ
トEGF:hEGF1−48、およびその同属体hEGF1−47、および
hEGF1−49から成る。本出願は純粋なhEGF1−48、投与型
hEGF1−48、hEGF1−48を用いた投与方法、および純粋hE
GF1−48の調製法を含んでいる。
発明の背景 ヒトEGFは53個のアミノ酸から成るポリペプチドで分
子量は約6,000ドルトンである。アミノ酸組成はわかっ
ている。既知のhEGF1−53はRNA、DNAおよび蛋白質合成
の刺戟、さらに細胞増殖の刺戟や胃酸分泌の阻害など種
々の生物学的/薬理学的作用を有する。EGFはほかのポ
リペプチドホルモンであるウロガストロンと同族である
ことがわかっている。文献では時にこのペプチドをEGF
−ウロガストロンとして同定しており、その文献の抄
録、すなわち抄録3492、メルク インデックス、第11
版、552(1989)を引用文献としてここに含める。
EGF、ウロガストロンおよびこれのフラグメントであ
るEGF1−47、EGF1−48およびEGF1−51に関する特許は、
Gregory et al.U.S.特許番号3,883,497;4,032,633;4,03
5,485;および4,820,690の特許、さらにCamble et al.U.
S.特許番号3,917,824の特許を含む。
生物学的活性 EGFの生物学的活性に関する既知の情報から導かれる
一つのコンセンサスは、ヒトEGF1−53は、より活性の低
いhEGF1−48を含む他の化合物を含めたEGF様化合物群の
中で最も強力なものであるということである。
EGFは最初にStanley Cohenとその共同研究者により記
載された。彼らはラットの唾液腺の抽出物をラットの新
生仔に投与すると早期の眼瞼開きと歯の萌出を誘起する
ことを観察した。その後、これらの抽出物からペプチド
EGFが精製され、同定がなされた。EGFは種々の細胞型に
対する強力なマイトジェン(すなわち、有糸分裂または
細胞形質転換を誘起または引き起こす物質)であること
がわかった。EGFは胃腸管中で有糸分裂誘発活性と酸抑
制活性の両活性を有する。
前に示したように、EGFは唾液腺から分離されたが、
そこから胃腸内腔(たとえば窩腔またはチャネル)中に
分泌される。それはまた他の種々のソースから胃腸管中
へ分泌される。このことから胃腸管内のEGFの活性の特
性をしらべるたくさんの試みがなされた。
複数の報告が示すところによるとEGFは犬の胃酸分泌
を用量依存的に抑制するという。他の研究によりこの酸
抑制活性はヒトを含む数種の動物種について確認され
た。胃酸分泌の抑制物質としてEGFは、ヒスタミン−H2
−アンタゴニストまたはプロトンポンプ阻害剤のような
よく知られた酸抑制療法よりも効力は弱い。このような
胃酸分泌の抑制はEGFを注射(すなわち、非経口投与に
より)で投与した場合には起こるが、EGFを経口的に摂
取した場合には非常に高い用量であっても抑制しない。
胃腸内腔(すなわち、胃または胃腸窩腔あるいはチャ
ネルの他のセグメント)中に投与されたEGFは栄養効果
を有する。すなわち、EGFを胃内投与や内腔中への輸注
を行ったあと、組織質量とDNA合成の増大が起こること
が報告されている。
EGFの経口投与は、酢酸、レーザー照射処置、システ
アミンおよびインドメサシンを含む種々の作用物質のど
れかによって実験的に誘起された胃および十二指腸潰瘍
の治癒を促進することもわかっている。より最近になっ
てわれわれはこの活性に関する作用機構は、EGFによる
誘起病変の上皮再形成(すなわち、新しい修復成長)速
度を促進する能力と関連することを見いだした(図1、
以下記載)。これは上皮再形成フェーズの前の治癒プロ
セスのいくつかの部分に作用すると思われる酸抑制療法
と逆である(図2)。
構造/活性 上に示したように、ヒトEGFは53個のアミノ酸ペプチ
ドであり、これははるかに大きな蛋白質から開裂によっ
て得られる。EGFは6個のシスティン残基を含み、これ
らが3個の共有ジスルフィド結合を作っている。
EGFの構造活性相関はいままでいくつかの研究室での
研究課題になってきた。EGF様化合物群の分子形はEGF1
−52、EGF1−51、EGF1−49、EGF1−48、およびEGF1−47
を含むだけでなく、種々の化学的開裂分子や多数のアミ
ノ酸置換分子を含む。EGFのこれらの分子形は有糸分裂
誘発活性および受容体細胞係合活性に関してEGF1−53よ
りも活性が低いと報告されている。EGF1−52を例外とし
て、EGFのフラグメントでin vivo活性の評価がなされた
ものはなく、これはおそらくEGF1−53よりも効力が少い
だろうという考えがそれぞれの化合物について広まって
いることによると思われる。これらの分子形はすでに分
離されたものとして論文発表されているが、おそらくEG
F1−52だけを例外として均質にまで精製されて均質化と
同一性が特性づけられたものは何もない。
発明の要約 本発明は純粋なヒトEGF(hEGF)種を基礎としてお
り、とくに以下に示すような均一にまで精製された種を
もとにしている:ニックの入らない(または無損傷鎖)
ポリペプチドEGF1−47、EGF1−48、およびEGF1−49;お
よび純粋なヒトEGF(hEGF)種:ニックの入った(また
は損傷鎖)ポリペプチドEGF1−47、EGF1−48、およびEG
F1−49。
このように本発明は、EGF1−48とその同属体EGF1−47
およびEGF1−49(ここでは時にEGF同属体と呼ばれる)
を得る在来法…化学合成、天然EGFの制限蛋白分解、お
よび組換え微生物法のような…はEGF種だけを生成しな
いで、従来検知できなかった同時移動のニックの入った
ものと入らないものの混合物を生成し、これらはクロマ
トグラフ法を含む従来法では本発明以前は分離された純
粋なニツク入りと純粋なニックの入らない種として分離
されたことはなかったものである(図3)。
このように本発明はヒトEGF1−48のニック入りとニッ
クの入らない形、それにまたEGF1−48の隣接EGF1−47と
EGF1−49同属体についてもニック入りとニックの入らな
い形(それぞれ分離分別された新しい分子種として)で
提供する。これらの化合物は胃腸傷害の治療に関して意
外な治療上の効用を有する。こうして、純粋なニック入
りまたは純粋なニックの入らない形のEGF1−48とその同
属体は、それぞれが独得な、そして意外な活性をもって
いる。
純粋なEGF1−48とその純粋な同属体はまた、ニック入
りまたはニックの入らない形で構造的に安定していて酵
素的分解(胃酸およびトリプシン)に対して抵抗性もも
っており、このような安定性と抵抗性の結果、胃腸傷害
の治療に意外な有用性をもたらすのである。
図の簡略な解説 図1はイヌの胃潰瘍の治療におけるEGFの用量反応性
を拘縮率として表わしたグラフである;ここで潰瘍は幽
門洞のレーザー治療により誘起したものである。潰瘍の
治癒過程はくり返し内視鏡で検査することによって追跡
し、その間に病変の画像を得た。各動物について病変の
大きさを測定し、実験のタイムコースに対する病変の大
きさを最小二乗法でフィットした速度定数として上皮再
形成速度を決定した; 図2は潰瘍作成事象と前拘縮期間、拘縮および治癒の
後の潰瘍の大きさの変化を示す潰瘍フェーズの概要図で
ある; 図3は最初にニックの入らない(非損傷)hEGF1−48
を溶出し、そのあとニック入りの種を溶出した場合の時
間経過に対するクロマトグラフ分離プロフィルのプロッ
トである;EGF1−48画分を分別して醗酵のブイヨンから
精製する−この醗酵中に発現が誘起される。この典型的
なクロマトグラムはさらに精製hEGF1−48を、文中に記
述したようにイオン交換樹脂を用いてニック入りと無損
傷種にクロマトグラフで分別できることを証明した; 図4はラットのインドメサシン−誘起胃病変に対す
る、EGFの用量効果をhEGF1−48の用量効果とくらべなが
ら、生理食塩水投与群と比較した改善百分率である;ラ
ットには傷害用量のインドメサシン(経口)および生理
食塩水または指示用量(経口)のEGFかhEGF1−48を与え
た。投与12時間後に動物を屠殺して胃損傷の程度を評価
した; 図5はそれぞれEGF1−49、EGF1−48、およびEGFにつ
いての%AUCを比較した3つのグラフセットである;そ
れぞれの親ペプチドの試料をヒト胃液中に溶解して37℃
でインキュベートした。指定した時間に一定量を取って
無損傷親ペプチドの量をA214(214nmでの吸光度)クロ
マトグラムの曲線下面積として測定した; 図6は1%と3%トリプシン中で加水分解されなかっ
たEGF(hEGF1−48とEGF1−53)の相対百分率を時間経過
に従って示したものである;トリプシンが酵素由来であ
ることを除いて実験条件は図5に述べたのと同じであ
る; 図7はhEGF1−48に関する遺伝子計画ダイアグラムで
ある;P.pastoris系中に挿入されたEGF発現カセットのEG
Fコーディング領域に関するヌクレオチドとそれに対応
するアミノ酸配列を示している;hEGF1−48コーディング
領域のみを含む系に関しては、49−53残基に対するヌク
レオチドコーディングはカセット中には含めなかった; 図8はBalb 3T3細胞中のEGFおよびhEGF1−48の有糸分
裂誘発と競合的結合解析を示すグラフである;そして 図9はNRK細胞中のEGFとhEGF1−48の有糸分裂誘発作
用を示すグラフである。
詳細な記載および好ましい態様 一つの見地における本発明はhEGF1−48またはその隣
接同属体または製剤学的に許容しうるそれらの塩から選
択されたポリペプチドから成り、そのポリペプチドは純
粋なニックの入らないまたは純粋のニック入りで、好ま
しくはニックの入らないポリペプチド、そしてまた好ま
しくはつぎのような構造式Iである: 一つの好ましい塩はトリフルオロ酢酸塩または酢酸塩で
ある。
さらにまた好ましいのは、ニックの入ったEGF1−48ま
たはそれのニック入り隣接同属体またはそれの製剤学的
に許容される塩で、ポリペプチド鎖の25と26の間にニッ
クの入ったものが好ましい。
hEGF1−48は胃腸管内に実験的に誘起した病変の治療
において、hEGF1−53よりも驚くほど効力が大きいこと
をわれわれは見出した(図4)。たとえば、一つの典型
的な結果はラットのインドメサシン−誘起病変の治療に
ついてであり、ゼロタイムでkg当り経口用量で1.0nmol
のhEGF1−53を使用したとき、病変の大きさ(12時間後
に測定)は明らかに中程度の減少(16%)を示した(た
だしより高用量では減少なし)。しかし観察された大き
さの減少は統計的に対照との差はなかった。無傷のhEGF
1−48を種々の経口用量(0.5、1.0、5.0および10.0nmol
/kg)で比較して使用した場合の典型的な結果は12時間
目に測定した病変の大きさ減少では37〜46%の改善がみ
られ、t−検定解析により有意なことがわかった。この
独特の治療上の有用性は思いがけない、そして以前には
真価が認められなかった、ニックの入った、そしてニッ
クの入らないEGF1−48とその同属体の構造上の安定性と
酵素分解に対する抵抗によって強められている。たとえ
ば、胃液中での純粋な無傷(ニックの入らない)hEGF1
−48の分解のタイムコースは、典型的なケースでは1時
間ではごく軽微であり、19時間では限界に近いまでさら
に一層分解される(図5)。反対に、hEGF1−53のタイ
ムコースを比較すると、1時間でほとんど完全な分解に
近づいている。同様に、1%または3%トリプシン(w/
w)中の無傷hEGF1−48の分解のタイムコースは4時間後
でそれぞれ約10%と約25%であった。これに対して、1
%と3%トリプシン中のhEGF1−53の分解のタイムコー
スを比較すると、1時間後でそれぞれ約50%と90−100
%であった(図6)。
ここで用いた“製剤学的に許容しうる塩”とは、親化
合物の望ましい生物活性を保持する一方で望ましくない
いかなる毒性作用も新たに付加されていないような塩化
合物を指す。このような塩の例は(a)たとえば以下に
示すような無機塩で作られた酸付加塩である:塩酸、臭
化水素酸、硫酸、燐酸、硝酸および同様のもの;および
以下に示すような有機酸で作られる塩である:たとえば
酢酸、シュウ酸、酒石酸、コハク酸、マレイン酸、フマ
ール酸、グルコン酸、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビ
ン酸、安息香酸、タンニン酸、パモイン酸、アルギニン
酸、ポリグルタミン酸、ナフタレンスルホン酸、ナフタ
レンジスルホン酸、ポリガラクツロン酸、(b)亜鉛、
カルシウム、ビスマス、バリウム、マグネシウム、アル
ミニウム、銅、コバルト、ニッケル、カドミウムおよび
類似のものなど多価金属との塩;または(c)N,N′−
ジベンチルエチレンジアミンまたはエチレンジアミンか
ら作られた有機カチオンで作られた塩または(d)上に
述べた(a)および(b)または(c)の組み合せ、た
とえばタンニン酸亜鉛塩;およびそれと同じようなも
の。好ましい酸付加塩はトリフルオロ酢酸塩と酢酸塩で
ある。
EGF種に関連してここで用いた“ニックの入らない”
という言葉は、3個のジスルフィド結合が無傷で損傷さ
れていない無傷のポリペプチドを意味し、そのポリペプ
チド鎖は無傷のものである。“ニックの入った”という
言葉は、3個のジスルフィド結合は無傷であるがポリペ
プチド鎖にニツクが入っているか、または残基の25−26
対のようなポリペプチド鎖の隣接残基の少なくとも一対
の間がこわされているものを意味する。
他の視点からみた本発明は投与形、より好ましくは経
口投与のための製剤学的組成から成る:この投与形は記
載したポリペプチド(おそらくニックの入った、または
ニックの入らないEGF1−48またはそのもののニック入り
またはニックの入らない隣接同属体EGF1−47またはEGF1
−49であろう)、および被験者におけるびらん性または
炎症性疾患のような胃腸粘膜の疾病の予防または管理ま
たは治療のための製剤学的に許容される稀釈薬または担
体を含む。被験者の疾病を予防または管理し、またはそ
の疾病の管理または治癒を促進するのに効果のあるポリ
ペプチド量を用いる。ヒトの治療に関しては、ニックの
入らないEGF1−48は一つの投与方式、好ましくは経口
で、製剤学的に許容される投与形で1日あたり約0.001n
mol/kgと少なくとも100nmol/kgの間の薬理学的量を投与
すべきである。ニックの入ったEGF1−48または同属体の
投与方式は1日あたり約0.01nmol/kgから少なくとも約1
0μmol/kgというより高い用量を必要とする。胃腸病状
態の治療は被験者の胃酸分泌を阻害することなく経口ル
ートで行うことができるだろう。本発明はびらん性また
は潰瘍性食道炎のようなびらん性または炎症性疾患状態
に対する予防または管理に関する薬理学的組成を企図し
ている;炎症の起こった、びらん性または萎縮性(すな
わち、萎縮した)状態の小腸または大腸で、以下のよう
なものが含まれるが、これらに限るわけではない:萎縮
性胃炎、十二指腸潰瘍、胃潰瘍、十二指腸炎、炎症性腸
疾患、潰瘍性、大腸炎および類似のもの。経口投与形と
その使用の好ましい態様では、ニツクの入ったまたはニ
ックの入らないEGF1−48または隣接同属体(おそらくそ
の場合として)の適当量を水溶液に溶解する:この溶液
は米国特許番号4,717,717に記載されているような水可
溶性セルロース安定剤を含むであろうし、これは参考と
してここに取り入れて、経口的に投与する。ここで記載
したその他の経口投与形も用いることができる。
ニック入りまたはニックの入らないEGF1−48または隣
接同属体は、既知の抗潰瘍剤を含む通常の経口製剤の一
部として治療的に投与してもよい。
技術的に知られているこのような抗潰瘍剤の例として
はつぎのものがある:いわゆるヒスタミンH−2受容体
アンタゴニスト、たとえばシメチジン、ラニチジン、お
よびファモチジン;ピレンゼピンなどの胃特異性抗コリ
ン作用性剤;ミソプロストーロまたはアーゼプロスチル
のようなプロスタグランジン同族体;サクラルフェート
またはカーベノキソロンなどの薬剤;オメプラゾールの
ようなH+/K+AT Pase阻害剤;および水酸化アルミニウ
ム/水酸化マグネシウム混合体のような制酸薬。上記の
ものおよび他の薬剤についての一般向の記載については
引用文献としてこの中に組み入れた Joe Graedon't Th
e New People's Pharmacy,第5章,134−163,1985.Banta
m Books,Inc,New Yorkを参照のこと。
既知の抗潰瘍剤は知られているそのものの治療活性に
一致する量が組成中に存在するであろう。すなわち、た
とえばジメチジンを含む経口組成分は100mgと1000mgの
間のシメチジンを含む。
経口製剤成分は技術的に知られている方法で、たとえ
ば水溶性または油状溶液または懸濁液、乳剤、錠剤、カ
プセル、口内錠、チューインガムまたは分散粉末の形に
製剤される。
もう一つの他の視点において、本発明は被験者におけ
るビラン性または炎症性疾患を含む胃腸粘膜の疾病の予
防または管理または治療に関する方法を含んでおり、そ
の治療は被験者に対してその病気を予防または管理し、
または管理または治癒を促進させるのに有効な量の、ニ
ック入りまたはニックの入らないEGF1−48またはそれの
隣接同属体またはそれの製剤学的に許容される塩を投与
することを含む。ヒトの治療については、ニックの入ら
ないEGF1−48は好ましくは経口投与方式で1日あたり約
0.001nmol/kgと少なくとも約100nmol/kgの間の薬理学的
量を製剤学的に許容しうる投与型で投与すべきである。
ニック入りEGF1−48または同属体についての投与方式は
1日あたり約0.01nmol/kgから少なくとも約10μmol/kg
にいたる範囲のより高用量を必要とする。胃腸病状態の
治療は被験者の胃酸分泌を阻害することなく経口ルート
で実施するのがよい。本発明はビラン性または潰瘍性の
食道炎のような疾病状態の治療を企図している;すなわ
ち萎縮性胃炎、十二指腸潰瘍、胃潰瘍、十二指腸炎、炎
症性腸疾患、潰瘍性腸炎;および類似のものを含むが、
しかしこれらに限定されない小腸または大腸の炎症を起
こした、ビラン性または萎縮性(すなわち、萎縮した)
状態。
なおその他の視点で本発明は以下のステップから成る
ニックの入らないhEGF1−48を作る方法にも関係する: A.メチル依存性酵母P.pastorisのヒトEGF発現系をメタ
ノール投与された醗酵成長培地中、酸性pH、好ましくは
pH5で、メタノール−維持成長期間にわたり増殖させ、
その結果としてニックの入らない、つまり無傷のhEGF1
−48を発現する酵母を含む一方でニック入りhEGF1−48
を除外した成熟成長培地ブイヨンの選択的な誘起生成が
起こる、そして B.他の蛋白質、とくにhEGF1−48以外のEGF種を除外する
方法を用いてブイヨンからhEGF1−48を分離する。この
分離において他の蛋白質を除外するには、たとえばブイ
ヨン中で1から3%のトリプシンを37℃で1時間作用さ
せることによって無傷のhEGF1−48を残しながらその他
の蛋白質を選択的に分解するために成熟ブイヨンをまず
処理し、そのあとHPLCクロマトグラフ法を行うのが好ま
しい。
醗酵は酸性pH、好ましくはpH5で実施する。醗酵のメ
タノール投与部分(この中のどこかで記述したように)
は約24時間から約40時間保持され、最適産生のためには
約36時間がより好ましい。このような比較的短いメタノ
ール誘導の条件下で、意外なことにブイヨン中で発現さ
れた主なEGF産物は望んでいたニックの入らないhEGF1−
48であることがわかった。しかし、醗酵のメタノール投
与部分を十分に長く実施した場合には、すなわち、長い
メタノール誘導期(たとえば40時間以上)のときは、ニ
ックの入らないhEGF1−48とニック入りhEGF1−48両産物
の混合物が得られる。この結果は以下のメタノール−投
与下でのインキュベーション実施の典型例に示される。
短時間のメタノール誘導を用いる方法が好ましい:な
ぜならその方が作業の仕上げと無塩または塩の形での望
みのニックなしhEGF1−48の精製が容易だからである。
ニックの入らないhEGFをブイヨンから分離するのは技術
的によく知られた方法で実施できるだろう。
さらに他の視点では、本発明はhEGFを作る方法に関係
しておりそれは以下のステップから成る: A.メチル依存性酵母P.pastrisのヒトEGF発現系をメタノ
ール投与された醗酵成長培地中、メタノール−維持成長
期間にわたって増殖させ、その結果としてニックの入ら
ないhEGFとニック入りhEGFを発現する酵母の混合物を含
む成熟成長培地ブイヨンが生成する、 B.hEGFをカラムクロマトグラフ法で処理するというステ
ップでブイヨンからhEGFを分離する:このクロマトグラ
フ法の手順はまず吸着させ、ついで酸性条件下強力な陽
イオン交換樹脂で溶出させてニックの入らないhEGFとニ
ック入りhEGFをそれぞれ別々の溶出体として溶出するよ
うにし、そして C.それぞれの溶出体からニックなしのhEGFとニック入り
EGFを分離する。好ましくは、メタノール−維持成長の
期間は40時間よりは十分に長く、100時間またはそれ以
上にすれば、望んだように、ブイヨン混合体中に十分な
量のニックの入ったhEGFが生成する。
カラムクロマトグラフ法のために好ましい樹脂はスル
フォエチルアスパルトアミド樹脂である。無傷とニック
入りhEGF1−48は逆相HPLCカラム上で同じ保持時間を有
するのに、酸性条件下強力な陽イオン交換カラム上で両
者が分離できるということを意外にも見出した(図
3)。これらの条件下、ニックの入ったEGF1−48は無傷
のEGF1−48に比べて1個余分の陽電荷を有する。好まし
いカラムは、できれば4.6×200mm、300Å単位、5μの
適当な大きさのカラムで、スルフォエチルアスパルトア
ミド−SCX(Nest Groupから入手可能)である。溶出の
ための好ましい移動相は、KOHでpH3まで滴定する5mmol
硫酸と25%アセトニトリルを含む移動相Aと、0.3モルK
Clを含む移動相Aから成る移動相Bである。好ましい溶
出条件はA相から70%B相への線形グラジンエントを1
分間あたり1mlで45分間にわたり実施することである。
ニックの入ったEGFはニックの入らないEGFのあとに溶出
し、それを含む溶出物は純粋な形で凍結乾燥される。ニ
ックは残基25と26の間に入っており蛋白質配列決定から
ニックは完全に入っていることがわかった。ニックの入
らないEGFは、それを含む溶出物を凍結乾燥することに
よって純粋な形で分離して得られる。本発明は、既知の
手段または技術的に認められる手段で得られる産生酵素
を適当に選択することによってEGF1−48、EGF1−47およ
びEGF1−49などの種のどれでも産生することを企図して
いる。
本発明のもう一つの視点はhEGF1−49の産生である。
目下の好ましい方法は以下のステップを含んでいる: A.EGF1−53を以下のような適当な方法で酵素的に処理す
る:すなわち、ヒト胃液、カルボキシペプチダーゼまた
は類似のもの、好ましくは酵素の起源としてはヒト胃液
を用いて、胃液中37℃で出発物質の大半がEGF1−49に変
換するのに十分な時間、約2時間処理する;そして B.好ましくはクロマトグラフ法を用いて反応混合物中の
EGF1−49を他の物質から分離する。酵素反応は以下に示
すような、ただしそれらに限定されない種々の方法によ
って停止または消去できるだろう:アルコールまたはそ
の他の有機溶媒の添加、pHを3.0以上に調整、または温
度を下げるために反応容器を氷冷バス中に浸す。現在の
好ましい態様では、EGF1−48の分離のために記載された
クロマトグラフ手順もまたEGF1−49の精製に効率よく用
いられている。
以上に示したように、発明の目的として、ニック入り
およびニックなしのEGF1−48と同属体は好ましくは微生
物法、すなわちrDNA技法による組換えから得られる。
組換え技術によるEGF産物 ウロガストロンのアミノ酸配列がわかった結果、この
ペプチドをコードする合成遺伝子を計画して構成するこ
とが可能になり、このことが組換え発現系の開発を可能
にした。1982年までに、hEGFに関する最初の組換え発現
系が報告され、そこでは大腸菌(E.Coli)を用いてhEGF
を産生し、生物学的に活性な物質2.3mg/リットルを得
た。その後、S.cerevisiaeからのhEGFの分泌を促すS.ce
revisiae α−交配リーダー配列を用いることによっ
て、hEGFの(1−52)形の発現レベルが5mg/リットルに
まで増加した。スケールアップ中の産生性に関する情報
が何も発表されていないBacillus系を例外として、これ
らの組換え系におけるhEGFの発現レベルは低い。
メチル依存性(栄養としてメチルアルコールを必要と
する)酵母、Pichia pastorisは組換え産物の産生のた
めに改善された宿主として開発された。組換えPichia
pastoris株は有利に組換え蛋白質をg/リットルの大きさ
の範囲で分泌することができ、一回きりまたは連続的培
養を行うのに適応することができ、極端に安定な組換え
表現型(すなわち、酵母の物理的、生化学的および生理
学的構成)を有し、そして醗酵スケールアップの数桁以
上の高収率を維持することができる。
つぎに続くのは、発明に従って生物活性hEGFの産生と
精製に関するプロセスをパイロットプラント規模にもっ
ていく最良の方法を含むスケールアップと開発の記載で
あり、これは通常P.pastorisは組換え株の成長培地中へ
分泌されるEGF1−48種としての実例を示すことを目的と
している。
A.Pichia pastorisにより分泌されたhEGFの発現と生化
学的分析 P.pastoris発現系中での異種(すなわち、異なる種)
ペプチド合成を推進するのに用いるアルコールオキシダ
ーゼ(AOX1)は1次アルコールオキシダーゼ遺伝子から
得られる。アルコールオキシダーゼはメタノール代謝に
おける第1段階としてのメタノールのホルムアルデヒド
および過酸化水素への酸化を触媒する。AOX1−調節異種
遺伝子の発現を誘起する醗酵プロトコールは以前に記載
されている。
簡単に述べれば、醗酵は3つの明確に区別できる段階
から成る。第1に、細胞をグリセロール上で増殖させて
異種遺伝子の発現を抑えながら細胞の塊りにまで増や
す。第2に、グリセロールを酵母細胞増殖が炭素−制限
を保つような速度で補給する;細胞塊はこの段階で一層
増大するが炭素制限のためにメタノール代謝系路の抑制
がとれて、細胞はメタノール上での増殖に適応しはじめ
る。第3段階では、メタノール投与の導入によって異種
ペプチドの完全発現が誘起される。このプロトコールは
3つの組換え株からのhEGFの発現を誘起するのに用いら
れる。
2つのP.pastoris株はG+EGF817S1とG+EGF819S4と
命名された。これらは宿主系GS115のAOX1遺伝子座中へ
組込まれたEGF1−53をコードするhEGFの発現カセットの
それぞれ2および4コピーを含んでいる。3番目の系で
あるG+EGF206S10は宿主株GS115のH1S4遺伝子座に組込
まれたEGF1−48をコードするhEGFカセットの6コピーを
含んでいる。各発現カセットはP.pastorisアルコールオ
キシダーゼ(AOX1)プロモーターおよび調節配列、それ
ぞれhEGF1−53、hEGF1−53およびhEGF1−48をコードす
る合成遺伝子と融合したS.cerevisiae α−交配因子プ
レプロリーダー配列をコードするDNA配列(図7);そ
してAOX1転写終結配列を含んでいる。形質転換DNAもP.p
astoris HIS4配列を含んでいる。
HPLCは日常業務的にG+EGF819S4株の醗酵からの無細
胞ブイヨン中に存在する種々のhEGF種を定量するのに用
いられる。より小さな醗酵規模では、HPLCプロフィルの
シリースは典型的にはEGF発現のメタノール誘起のあと3
6時間にわたって得られる。最も早い時間に単一のペプ
チドピークがクロマトグラム上に現われた。メタノール
誘起フェーズに入ってから7または8時間までに2番目
のピークが明瞭になり、主要な種が存在することを示し
た。メタノール誘起の36時間後に、前に見られた2つの
ピークよりもグラジエントではかなり早く溶出した単一
の主要ピークが明瞭になった。質量分析とアミノ酸分析
からこれら3つのピークはそれぞれEGF1−52、EGF1−5
1、およびEGF1−48と同定された。こうして、EGFは時間
とともに次第により短いペプチドへと変換された。われ
われは、EGF1−52からEGF1−48型へのhEGFの変換はpHに
依存することを見出した。上に述べた変換パターンは醗
酵をなるべくpH5で実施したときにみられた。
唯一のhEGF種であるニックの入らないhEGF1−47はG
+EGF206S10によって産生された。この株はhEGF1−48を
コードするDNA配列の6個のコピーを含んでいる。
B.hEGF1−48の生物活性 酵母で産生された組換えヒトEGF1−48を、正常ラット
腎臓線維芽細胞(KRK−49F)および2つのネズミの細胞
系中での有糸分裂誘発活性に関してヒトEGF1−53と比較
した。EGFに対する有糸分裂誘発反応は細胞系に依存し
た。EGF1−53については、ラット細胞系中、約10-11Mで
最高刺戟に達し、約10-8Mまで不変に保たれた。EGF1−4
8については、その効果は約10-8Mで観察された。ネズミ
系でのEGF1−53に対する反応は若干異なる濃度で起こ
り、よりずっと狭い濃度範囲にわたって最大値近くにと
どまっている(図8)。ネズミの細胞系中でのEGF1−48
に対する反応は、最大効果が若干高い濃度で起こるこ
と、そしてこのピーク効果はEGF1−53に対する反応とは
反対にEGF1−48の濃度の増大によっても消滅しないこと
を除いてEGF1−53に対する反応とほぼ等価である(図
8)。他のネズミ細胞系であるCH310T1/2を用いた有糸
分裂誘発活性を評価したが、それはEGF1−48が若干より
強力であったことを除いてBalb 3T3のデータと実質的に
同じであった。テストしたすべての細胞系で、EGF1−48
に対する最大反応は、少なくともEGF1−53のそれと同じ
大きさであった(図8、図9)。
C.醗酵のスケールアップと250−リットル規模でのhEGF
産生 醗酵過程のスケールアップにおいて一般に考えられる
ことは実験室モデルに比べてより大きな醗酵器では酵素
転移能が相対的に低いことである。この問題はとくに組
換えPichia pastoris発現株に関連する。これらの株で
はメタノール投与の導入によって異種遺伝子発現が誘起
され、そのメタノールはまた細胞増殖と代謝的エネルギ
ー生成の両方に使われる。炭水化物に比べてメタノール
では炭素が非常に減少した状態のため、炭水化物代謝に
おけるよりも炭素のモル当りより多くの酸素を必要とす
る。メタノール代謝に関して多くの酸素を必要とするこ
ととはしばしばメタノール投与の速度を制限し、したが
って増殖と生産性を制限することになる。
15−リットル醗酵 予備的な醗酵研究からわかったことは、そしてこれは
本発明の極めて重要な特色であるが、メタノール投与後
36時間でhEGFからEGF1−48型へのほとんど定量的な変換
が起こるということである。15−リットル醗酵に関して
開発されたプロトコールでは、42時間で醗酵器を11リッ
トルまで満たすようなメタノールの投与速度、100ml/h
を用いることによってEGF1−52型がhEGF1−48へ完全に
変換するための時間がとられている。これらの投与バッ
チ組換え醗酵中で測定された33モルO2/gメタノールとい
う典型的な酸素使用は、野生型P.pastorisの連続醗酵の
場合に報告されている30モルO2/gメタノールよりも若干
高い。このように、8−リットル容量での投与速度100m
l/hメタノールは330モルO2/リットル/hの酸素転移速度
を必要とするであろう。メタノール投与速度を減らすこ
とによって低い酸素転移能の醗酵器に醗酵を適応させる
ことができる。著るしく低い酸素転移能の醗酵器への適
応の効果を験べるために、15−リットル醗酵器中で50ml
/hおよび25ml/hのメタノール投与速度におけるhEGF1−4
8の産生を測定した。このような投与速度の減少は、1
回あたり約5gまでは産生するhEGF1−48の量に有意の差
を生じさせなかった。しかし、5gを産生するに必要な時
間は100ml/hよりも25ml/hの方が長かった。このよう
に、醗酵プロセスは収率が減少することなくどんな醗酵
器にも容易に適応させることができるが、生産性は酸素
転移の効率が低い醗酵器では低くなるであろう。
250−リットル醗酵 P.pastoris中でのEGF産生を250−リットルパイロット
プラント醗酵器(New Brunswick Scientific,Edison,N
J)にまで規模拡大した。それに比例したメタノール投
与のスケールアップは1.7リットル/hになるだろう;し
かし、予測されるように、まず酸素転移能によってメタ
ノール投与速度はこの速度の半分に制限される。したが
って、操作圧を5psigから10psigに増やし、空気噴霧に
酸素を混入して酸素転移を増やしてより高いメタノール
投与速度にする。このように変えることでメタノール投
与速度が1.2リットル/hにまで増大する。実験室での研
究を基礎にして、醗酵器を18時間長く運転することによ
ってこのような低い投与速度で体積測定上の収率を維持
することができる。
醗酵器の播種から収穫まで、250−リットル醗酵器は8
0時間稼働した。このような醗酵は45リットルのメタノ
ールを消費し、50±3gのhEGF1−48を含む透明なブイヨ
ンを遠心することによって再現性の良い回収ができた。
250−リットル規模でのメタノール投与1リットル当り
のhEGF1−48の産生は実験室規模でのそれと同じであっ
た。
D.パイロット規模精製 パイロット規模で(250−リットル醗酵器)、hEGFの
回収と精製をhEGF1−48のための迅速アイソクラティッ
クHPLC定量法でモニターした。ブイヨン中でhEGF1−48
は断然圧倒的に多いペプチドであるということから精製
は非常に容易であった。250−リットル稼働の一つの端
からのブイヨンの試料のHPLCプロフィルはただ1つの主
要ペプチドピークを示した。最初の回収ステップでその
ペプチドは逆相樹脂上への吸着によって200リットルの
透明ブイヨンから取り除かれた。吸着はバッチ方式で段
階的に実施した。
EGFの90%以上が逆相樹脂に結合したあと、樹脂を10
μ網目スクリーンで保持した円筒を通じてブイヨンと樹
脂を吸み上げた。樹脂を0.05M酢酸で洗滌し、ついでEGF
を4から8リットルの溶離液で溶出し、この場合もとの
ブイヨンの容積からほとんど2桁の大きさほどの減少が
達成されるようにする。この迅速な容積減少によって後
半段階での液体の操作を減らせる。着色汚染物を除去す
るための陽イオン交換樹脂上での吸着−脱着ステップを
行うと、そのあとhEGF1−48は全ペプチドの85%以上に
なることが分析HPLCでわかる。ついでhEGF1−48を分離
用HPLCでクロマトにかけ、各画分を分析HPLCで分析し、
選択画分を貯える。HPLCに6.7gEGFを含む一定量を負荷
した。各画分中のEGFの回収は100%であった;後半の画
分はより高い純度をもっていた。純度基準をぐんと高
く、たとえば99%以上に設定したとすれば、貯蔵できな
い画分中でのかなりのロスを避けるためにHPLCの負荷を
減らすべきであろうということになりそうである。
HPLC段階で試料中に導入されたアセトニトリルは陽イ
オン交換樹脂へEGFを結合させて0.05M酢酸で洗滌するこ
とによって除去する。この段階で大部分のトリフルオロ
酢酸(TFA)も除去される。TFAは酢酸塩として凍結乾燥
した最終産物の0.1%以下である。得られた最終産物は
ニックの入らないhEGF1−48の精製酢酸塩である。凍結
乾燥の前にEGFは0.2μの膜を通して濾過滅菌した。
アセトニトリル除去に用いた陽イオン交換吸着−脱着
手続きは脱色段階で完全な回収がみられた手続きと同じ
ものである。この手続きによる全般的な経験を基礎にす
れば、通常95%以上の好回収が得られる。こうして、25
0−リットル規模での日常業務的操作で、30g以上の精製
EGFのバッチをここに記載したプロセスで産生すること
が期待される。
実験方法 A.上皮成長因子のEGF生産菌株 P.pastorisの3種類の異なった組換え菌株について、
hEGFの生産の試験を行った。指摘したように、2種類の
菌種は、それぞれ、宿主の菌種GS115のAOX1遺伝子座に
組込まれたEGF1−53をコードするhEGF発現カセットの、
2つまたは4つのコピーを含んでいた。3番目の菌種G
+EGF206S10は、宿主菌種GS115のH1S4遺伝子座に組込ま
れたEGF1−48をコードするhEGFのカセットの6つのコピ
ーを含んでいる。各発現カセットは、P.pastorisアルコ
ールオキシダーゼAOX1促進剤、また調節配列、hEGF1−5
3、hEGF1−53とhEGF1−48をそれぞれエンコードする合
成遺伝子に融合したS.cerevisiaeα−交配因子プレプロ
リーダー配列をコードするDNA配列(図7)、そしてま
たAOX1転写終結配列を含んでいる。形質転換DNAはま
た、P.pastoris H1S4配列を含んでいる。
P.pastorisの組換えhEGF−生産菌株は、2,5または6
つのhEGF発現カセットを含むベクターをもった栄養要求
性His−Pichia宿主菌株GS115の形質転換によって発生し
た。2つのhEGF1−53発現カセットからなる発現ベクタ
ーは、指摘したように、PA0817であり、また5つのhEGF
1−53カセットをもつものはPEGF819である。6つのhEGF
1−48カセットからなる発現ベクターは、PEGF206と呼ば
れる。
Pichia pastoris菌株GS115は、これらのベクターに
よる形質転換のための宿主であった。
培養菌の寄託 P.pastoris菌株GS115の能力のある培養菌は、ブタペ
スト條約の約定に基づき、1987年8月15日に米国のメリ
ーランド、ロックビルのアメリカン基準培養菌保存機関
(“ATCC")に預けられ、1990年4月5日付け発行のPCT
特許公報番号WO90/03431により文書で証明されたように
ATCC受託番号20864に指定され文献で引用してある。消
化されないベクターのPA0817とPEGF819及び線型ベクタ
ーのPEGF206は、スフェロプラスト法〔文献に引用、Cre
gg et al.,Mol.Cell.Biol.5,3376−3385(1985)〕でGS
115に転換した。サザンハイブリッド形成による選別と
分析の後に次の菌株を同定した:菌種G+EGF817S1は、
AOX1遺伝子座に組込まれたhEGF1−53−コード化カセッ
トの2つのコピーを含んでいる;菌種G+EGF819S4は、
AOX1遺伝子座に組込まれたhEGF1−53コード化カセット
の4つのコピー(形質転換中、組換えによる5つのコピ
ープラスミドベクターの中1つのコピーを失った)を含
み、また、菌種G+EGF206S10は、HIS4遺伝子座に組込
まれたhEGF1−48−コード化カセットの6つのコピーを
含んでいる。
B・発酵計画 15リットル発酵(15リットルのバイオラヒテ発酵槽)
は、4リットルの基礎塩〔52ml/の85%燐酸、1.8g/
二水硫酸カルシウム、28.6g/硫酸カリウム、23.4g/
七水硫酸マグネシウム、6.5g/水酸化カリウム〕と400
gのグリセリンを含む6リットル容量で開始した。殺菌
後、25mlのPTM1微量塩〔6.0g/五水第一硫酸銅、0.08g
/沃化ナトリウム、3.0g/一水硫酸マグネシウム、0.
2g/二水モリブデンナトリウム、20g/塩化亜鉛、0.0
2g/ホウ酸、0.5g/塩化コバルト、65.0g/七水硫酸
第一鉄、0.2g/ビオチン及び5.0ml/硫酸(濃厚)〕
を添加し、pHを調整し、その後発酵中アンモニアガスを
添加して5.0に維持した。過剰の泡立ちは5%ストラク
トルJ673泡消剤を添加して調整した。発酵は、酵母窒素
ベース(YNB)、2%グリセリン、0.1M燐酸カリウム、p
H6で、EGF−発現菌株の500mlの一夜培養{OD600=1か
ら4}によって接種した。溶解した酸素は、空気流入速
度を20リットル/分まで、また撹拌を1000rpmまで、あ
るいはまた発酵中の発酵槽の圧力を1.5バールまで増加
することによって20%に維持した。
最初のグリセリン供給量が消費された後、12ml/のP
TM1微量塩を含む50%のグリセリンの供給を120ml/hの速
度で開始した;グリセリン供給を6時間続けた時点で、
100%メタノール+12ml/PTM1微量塩のメタノール供給
を20ml/hの速度で開始した。メタノール供給は、100ml/
hになるまで30分に10%づつ増加した。発酵をその後25
〜35時間継した。
溶解酸素濃度が20%以上の空気飽和状態に維持される
ように最終メタノール供給速度を制限した以外は、2リ
ットルと250リットル発酵の條件は15リットルの発酵槽
から比例的に計算した。2リットルと250リットル発酵
槽中で、pHはアンモニアよりもむしろ水酸化アンモニウ
ムで調整し、また250リットル発酵槽では、空気散布
は、いくつかの実験で酸素を補充した。
C.分析HPLC HPLCで分析される肉汁試料は、細胞を除くためにミク
ロ遠心機で3分間遠心分離処理を行った。逆相HPLCは、
C18保護カラムを備えたウオーターズボンドパックC18
(0.25×30cm)カラムで行った。移動相Aは、脱イオン
水中の重量換算で0.1%のTFAからなり、移動相Bは、95
%アセトニトリル/0.1%TFAを含む5%水であった。カ
ラムは、各処理前に、80%Aと20%Bの混合液を流速1m
l/分で20分間処理して平衡状態にした。
各分析時間は50分であった。最初の5分間は、80%
A、20%Bを無勾配で流した;次にBの濃度を25分間に
30%Bまで直線的に増加させた;そして最後にBの濃度
を最後の20分間に55%まで直線的に増加させた。UV吸収
は210nmでモニターを行った。色々な場所で用いた異な
ったHPLC系は同じような結果を示した。
より迅速な分析HPLC法が、パイロット規模におけるプ
ロセス制御で開発された。迅速な方法は、72%A、28%
Bの無勾配條件で10分で行われた。
D.分析マススペクトル法 小量のEGF1−47、EGF1−48、EGF1−51及びEGF1−52を
逆相HPLCにより発酵肉汁から精製した。これらの精製試
料を高速原子衝撃マススペクトル法で分析した。
E.生物活性分析 hEGF1−48によるマイトジエン(すなわち細胞複製)
刺戟は、3つの細胞系について、トリチウム化されたチ
ミジンの摂取量で決定された。マウスのバルブ3T3細
胞、C3H10T 1/2細胞及び正常ラットの腎臓繊維芽細胞
(NRK−49F)細胞を、5%コロラド子牛血清(コロラド
血清会社)を含むDMEM(4.5g/グルコーズ)、フェノ
ールレッド−フリー中の24のウエルプレート中に置い
た。細胞は5%炭酸ガス雰囲気中に37℃で増殖させた。
培地は3日毎に変えた。細胞は、3日か4日で集密状態
に達し、分析前24〜48時間の間集密状態で残すようにし
た。培地を除き、0.1%BSA(シグマ)と10U/mlのペニシ
リン/ストレプトマイシン(ギブコ)を含むDMEMと取り
替えた。細胞を22時間血清欠乏状態にした後、EGF1−53
とEGF1−48を0.0から30.0nMの用量範囲で添加し24時間
おいた。稀釈液は、アミノ酸分析で濃度が決められた各
EGF種の保存溶液から作られた。刺戟を最大にするた
め、細胞を5%子牛血清で培養した。24時間の培養期間
後、〔3H〕チミジン(アマーシャム)の100,000cpm/ウ
エルを添加し、プレートを34℃で90分培養した。次に細
胞を1.5mlの冷たいPBSで洗い、その後1mlの冷たい固定
液(50%メタノール、10%酢酸及び40%PBS)により4
℃で20分間培養した。固定液を吸い出し、1%SDSの0.4
mlと取り替えた。プレートを軌道振とう機に15分間また
は細胞が脱離するまで置いた。細胞懸濁液を次にシンチ
レーション瓶に移し、10mlのシンチレーション流体(シ
ンチバースBD、フイッシャーサイエンティフィック)を
添加した。瓶を渦状にしてベータカウンター(LKB121
9、ラックベータ)に置いた。これらの分析により、無
損傷hEGF1−48は、hEGF1−53のそれと同等のマイトジエ
ン活性を示した。
F.250リットル規模での精製計画 ヒトEGF含有肉汁は、アルファ−ラバルBTP×205積重
ねディスク中で、間欠放出、約13,000×gの連続遠心分
離で、3LPMの供給速度と40秒のシュート時間(すなわ
ち、40秒の放出間隔)で細胞から分離した。細胞濃度を
元の容量まで脱イオン水で稀釈し、前と同様に遠心分離
した。2回の分離から得たきれいな肉汁を一緒にして、
再び20分のシュート時間で6LPM供給速度の遠心分離によ
ってきれいにした。
ヒトEGFは、2倍量のメタノール(ml/g)中で湿った
逆相樹脂の段階的添加によって、処理した肉汁から取除
いた。ビダック281TPB15〜20の各200g(実験1は300g)
の2個の分割量とその後の各300gの分割量を肉汁に加
え、それぞれの添加後に15分間撹拌した。各樹脂添加
後、肉汁中に残った結合しないEGFの量を迅速分析HPLC
法で測定した。結合せずに残ったEGFが開始時の10%よ
りも少なくなるまで、さらに樹脂分割量を添加した。
底の支持部に10μメッシュふるいをもったカラム(30
cm直径、アミコン)に、ポンプによって樹脂…肉汁混合
液を通し、肉汁から樹脂を分離した;頂部のふるいは処
理前に取りはづした。肉汁がカラムを通過した後、頂部
ふるいを戻し、樹脂を0.05M酢酸で洗浄した。次に、3ml
/氷酢酸で酸性にした38%エタノールの4リットル分
割量2個でEGFを溶出した。0.06mM酢酸中で平衡状態の
カチオン交換樹脂(マクロソルブKAX−CM樹脂、スター
リングオルガニクス)の6リットルを含むカラム中に、
25gEGF以下の量を含んだ分割量を加えることによって溶
出液を脱色した。次に、EGFを0.3M酢酸アンモニウム12
リットルでカラムから溶出し、カラムは、業者の推せん
のように、追加分割量の脱色前に1Mの酢酸ナトリウムと
0.1Mの氷酢酸ナトリウムで再生した。
各8gEGF以下の量を含むカチオン交換カラムから得た
溶出液の分割量は、調整用HPLC(ウオーターズデルタプ
レプ、モデル3000)の2インチ径の放射状加圧ウオータ
ーズC18カラムに加えた。カラムを、9部のAと1部の
B(90%A、10%B、分析HPLCで述べたのと同様の組
成)の混合液で洗浄した;EGFは、Bを10%から25%に増
加させた40分の直線勾配で溶出した。15分から30分の間
の試料(40ml)を集め、EGF純度を分析HPLCで検定し
た。最終純度が95%以上になるように試料を選別し一緒
にした。アセトニトリルを除くために、一緒にしたフラ
クションを、6リットルのカチオン交換カラム(マクロ
ソルブKAX−CM樹脂)に加え、溶出液中のアセトニトリ
ル濃度が、ガスクロマトグラフ法による測定で10ppm以
下になるように0.05M酢酸で洗浄した。EGFは0.3M酢酸ア
ンモニウムで溶出した。溶出液は0.2μフィルターを通
して濾過し、最終水分含量が8%になるように凍結乾燥
した。得られた生成物は純粋な、ニックの入らないhEGF
1−48であった。
説明は、hEGFを生産する詳細な方法の中に、そして特
に純粋な、ニックの入らない形のhEGF1−48について示
してある。
発明は、特別な実施例の観点から詳細な説明を行った
が、この明細書の思想と範囲内での妥当な変化と修正
は、この明細書と附属の請求範囲によって予想される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アマラント,タンチム イスラエル国76 100 レホボト,ラム バム ストリート 68 (72)発明者 ググリエッタ,アントニオ アメリカ合衆国48105 ミシガン州アン アーバー,ナンバー 137,ウインド ウッド ドライブ 2750 (56)参考文献 特開 昭60−231617(JP,A) 特開 昭63−77823(JP,A) 米国特許3917824(US,A) MOLECULAR PHARMAC OLOGY(1980)Vol.17,No. 3,p.314−320 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07K 14/485 C12P 21/00 - 21/02 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリペプチド鎖にニックが入っていない、
    純粋なhEGF1−48、その近隣の純粋なhEGF1−47とhEGF1
    −49同属体及び医薬として許容しうるそれらの塩からな
    る群から選ばれるポリペプチド。
  2. 【請求項2】医薬として有効な量の請求の範囲第1項記
    載のポリペプチドおよび医薬として許容しうる稀釈剤ま
    たは担体を包含する、胃腸粘膜の疾患を含むびらん性及
    び炎症性粘膜疾患の予防または管理または治療のための
    投与量形態の医薬組成物。
  3. 【請求項3】hEGF1−48またはその同属体はニックが入
    っていない請求の範囲第2項の組成物。
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