JP3195709U - 乾燥機の熱風装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】穀物等の被乾燥物の乾燥品質が良好であると共にその乾燥効率を高めることができる乾燥機の熱風装置を提供する。【解決手段】乾燥機本体21の前後方向に亘って複数の送風機32と複数の排風機42とが互いに対向して乾燥空間を介して設けられている。乾燥空間は、この実施の形態では、貯留室から繰り出してくる被乾燥物を均一に分散させる分散エリアと、均一に分散した被乾燥物を乾燥する乾燥エリア222とに上下2分割し、乾燥エリア222では、被乾燥物が通過するように前後方向に亘って互いに所定の間隔を開けて配列すると共に左右方向に延びて設けられた通路223と、通路223の左右方向の両側(乾燥機本体21の前後方向)に送風流路224と排風流路225とが順番に配列されている。送風流路224と排風流路225とに安定した熱風を流入させることができる。【選択図】図4
Description
本考案は、熱風装置に関し、特には籾や麦等の主要穀物を乾燥する乾燥機における熱風装置に関する。
籾や麦等の主要穀物を乾燥する従来の大型乾燥機の一例が図5と図6に示されている。図5と図6に示されているように従来の大型乾燥機1は、穀物等の被乾燥物を乾燥する乾燥空間12を画成した略直方体形状の乾燥機本体11と、乾燥機本体11に取り付けられた送風機13及び排風機14とを備えている。乾燥空間12は、被乾燥物が通過するように所定の間隔をあけて配列された複数の通路121と、熱風が通過するように隣接した通路121同士の間に設けられた流路122とに仕切られている。送風機13と排風機14とは乾燥空間12を挟んで乾燥機本体11の相反する両側に取り付けられており、送風機13によって流路122に向かって熱風を送り込み、排風機14によって流路122を通過した熱風を吸引しながら、隣接した通路121を経て外に送り出す。通路121を通過する熱風によって通路121内の被乾燥物を乾燥することができる。
従来の乾燥機1では、送風機13による熱風の送入及び排風機14による吸引によって被乾燥物を通路121に沿って通過させながら乾燥することができる。しかしながら、乾燥機本体11は通常大きな長方体に形成され、送風機13と排風機14とが乾燥空間12に向かって乾燥機本体11の左右両側面の中央部に設けられているため、排風機14による吸引によって送風機13から吹き出された熱風の多くは、乾燥空間12の中央部寄りの通路121に隣接された流路122を通過し、乾燥空間12の両側部寄りの流路122を通過する熱風が少なくなる。そのため乾燥空間12における中央部寄りの通路121を通過した被乾燥物はよく乾燥するが、乾燥空間12における両側部を通過した被乾燥物は良好に乾燥できず、全ての被乾燥物に対して安定して乾燥作業を行うことができない等の問題点がある。
また、乾燥空間12において温度むらがあると、例えば乾燥空間12における両側部を通過する熱風の温度が中央部よりも低い場合、乾燥空間12における両側部の被乾燥物が完全に乾燥せず、また中央部を通過する熱風の温度が高すぎる場合、中央部の被乾燥物が乾燥し過ぎて黒く変色したり破損したりして、乾燥品質がよくない等の問題点がある。
本考案は、穀物等の被乾燥物の乾燥品質が良好であると共にその乾燥効率を高めることができる乾燥機の熱風装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本考案は、所定の間隔をおいて配列された第1の側壁及び第2の側壁により被乾燥物を取り入れるための乾燥空間を画成するように設けられた乾燥機本体を有する乾燥機に用いられる熱風装置である。前記乾燥機は、前記乾燥空間を、前記被乾燥物を均一に分散させる分散エリアと、均一に分散した前記被乾燥物を乾燥する乾燥エリアとに上下2分割し、前記乾燥エリアでは、前記被乾燥物が通過するように前後方向に亘って互いに所定の間隔を開けて配列すると共に前記前後方向と同一平面で且つ直角な左右方向に延びて設けられた通路と、前記通路の前記左右方向の両側に送風流路と排風流路とが順番に配列されている。本考案に係る熱風装置は、前記乾燥エリアと連通する熱風室を画成した箱体が前記乾燥機本体の前記第1の側壁に一体状に連結して設けられ、前記前後方向に亘って互いに所定の間隔をあけて配列されるように前記箱体に垂直に取り付けられている複数の送風機と、熱風を複数の前記送風機に送り込むべく複数の前記送風機と連通するように前記前後方向に延びて設けられた熱風ダクトとを有する送風ユニットと、前記乾燥空間を介して前記送風ユニットと対向して設けられ、前記前後方向に亘って互いに所定の間隔をあけて配列されている複数の排風機を有する排風ユニットと、を備えていることを特徴とする。
本考案の乾燥機の熱風装置は、送風機と排風機とが乾燥機本体の両側面のそれぞれの前後方向の一端から他端に亘って所定の間隔をあけて配列されるように取り付けられているので、熱風が乾燥空間内の流路の全てをむらなく均一に流れることができる。従って、乾燥機の乾燥効率及び乾燥品質を有効に向上することができる。
以下、本考案に係る乾燥機の熱風装置の一実施の形態について添付した図面を参照して説明する。
図1は、大型乾燥機に取り付けられた本考案に係る乾燥機の熱風装置の一実施の形態を概略して示す斜視図、図2は、図1の乾燥機の内部を示す側面図である。図中、2は直方体形状の大型乾燥機、3は乾燥機2の一側に設けられて乾燥機2内に熱風を送り込む送風ユニット、4は乾燥機2の他側に設けられて乾燥機2内の熱風を吸引して外部に送り出す排風ユニットである。なお、以下の説明において、図中、乾燥機2の短手方向Xを左右方向、長手方向Yを前後方向、高さ方向Zを上下方向と呼ぶ。
図1は、大型乾燥機に取り付けられた本考案に係る乾燥機の熱風装置の一実施の形態を概略して示す斜視図、図2は、図1の乾燥機の内部を示す側面図である。図中、2は直方体形状の大型乾燥機、3は乾燥機2の一側に設けられて乾燥機2内に熱風を送り込む送風ユニット、4は乾燥機2の他側に設けられて乾燥機2内の熱風を吸引して外部に送り出す排風ユニットである。なお、以下の説明において、図中、乾燥機2の短手方向Xを左右方向、長手方向Yを前後方向、高さ方向Zを上下方向と呼ぶ。
大型乾燥機2は、略前後方向に延びるように所定の間隔をおいて配列された第1の側壁211及び第2の側壁212により略長方形状に形成された乾燥空間22を画成するように設けられた乾燥機本体21を有する。なお、乾燥機2は、乾燥機本体21の天井側に籾や麦等の被乾燥物を貯留する貯留室(図示せず)を備えている。乾燥空間22は、この実施の形態では、貯留室から繰り出してくる被乾燥物を均一に分散させる分散エリア221と、均一に分散した被乾燥物を乾燥する乾燥エリア222とに上下2分割し、乾燥エリア222では、被乾燥物が通過するように前後方向に亘って互いに所定の間隔を開けて配列すると共に左右方向に延びて設けられた通路223と、通路223の左右方向の両側(乾燥機本体21の前後方向)に送風流路224と排風流路225とが順番に配列されている。
送風ユニット3は、乾燥エリア222と連通する熱風室311を画成した箱体31が、乾燥機本体21の第1の側壁211に一体的に連結して設けられ、箱体31の第1の側壁211に対向する前後方向に延びる壁面には、外部と熱風室311とを連通する、格子状に配列された複数の通気口312が形成されている。送風ユニット3は、前後方向に亘って互いに所定の間隔をあけて配列されるように箱体31に垂直に取り付けられている複数の送風機32と、熱風を複数の送風機32に送り込むべく複数の送風機32と連通するように前後方向に延びて設けられた熱風ダクト33とを有する。
複数の送風機32のそれぞれは、上下方向にストレート状に延びるように熱風ダクト33と連結された第1の継ぎ管部321と、上下方向に延びるように箱体31と連結された第2の継ぎ管部323と、第1の継ぎ管部321と第2の継ぎ管部323との間に連結された第3の継ぎ管部322とを有する。
第3の継ぎ管部322は、第1の継ぎ管部321よりも大きい管径を有し、外部の風を吸い込んで熱風ダクト33からの熱風と混ぜて熱風の温度を調整可能に設けられている混ぜ部324と、混ぜ部324を第2の継ぎ管部323と連結させる繋ぎ部325とを有する。繋ぎ部325は下方に向かって小径になるように形成されている。
第2の継ぎ管部323は、繋ぎ部325側に連結された小径部327と箱体31側に連結された大径部328とを有するように、下方に向かって大径になっている。
なお、図示しないが、熱風ダクト33は、熱風を発生させる燃焼炉と連結されている。
第2の継ぎ管部323は、繋ぎ部325側に連結された小径部327と箱体31側に連結された大径部328とを有するように、下方に向かって大径になっている。
なお、図示しないが、熱風ダクト33は、熱風を発生させる燃焼炉と連結されている。
排風ユニット4は、互いに熱風室311に対向すると共に所定の間隔をあけて配列されるように乾燥機本体21の第2の側壁212に一体的に連結して設けられた複数の排風ダクト41と、排風ダクト41のそれぞれに配置された排風機42(図4参照)とを有する。送風ユニット3と排風ユニット4を駆動すると、熱風が熱風室311より送風流路224に送入され、通路223を通過すると共に、排風流路225を介して排風ダクト41を経て送り出される。なお、この実施の形態では、送風機32と排風機42との数は同一である。
次に、上記のように構成された熱風装置の動作及び作用を図3と図4に基づいて説明する。
先ず、乾燥する被乾燥物が分散エリア221にて均一に分散され、均一に分散された被乾燥物が通路223に入り込まれる。燃焼炉で発生した熱風が熱風ダクト33に導入されて、送風機32の第1の継ぎ管部321から第3の継ぎ管部322を経て第2の継ぎ管部323に導入される。なお、必要により、第3の継ぎ管部322の混ぜ部324にて外部の風が吸引されて、第3の継ぎ管部322に導入された熱風と混ぜてその温度を適切に調節する。所定の温度に調節された熱風が繋ぎ部325を経て第2の継ぎ管部323に導入されると、熱風室311に流入される。
先ず、乾燥する被乾燥物が分散エリア221にて均一に分散され、均一に分散された被乾燥物が通路223に入り込まれる。燃焼炉で発生した熱風が熱風ダクト33に導入されて、送風機32の第1の継ぎ管部321から第3の継ぎ管部322を経て第2の継ぎ管部323に導入される。なお、必要により、第3の継ぎ管部322の混ぜ部324にて外部の風が吸引されて、第3の継ぎ管部322に導入された熱風と混ぜてその温度を適切に調節する。所定の温度に調節された熱風が繋ぎ部325を経て第2の継ぎ管部323に導入されると、熱風室311に流入される。
排風機42の吸引により、通気口312から外部の風が入り込まれて、熱風室311における熱風と混合されて適温な熱風になる。そして、排風機42の吸引により熱風室311内の適温な熱風が送風流路224、そして排風流路225に流入されると、それらに挟まれた通路223における被乾燥物が乾燥される。そして、排風機42の吸引によって、排風流路225に流入された熱風が排風ダクト41を経て外部に送り出される。このように、乾燥空間22内全体に亘ってむらなく被乾燥物を乾燥することができる。
以上のように本考案に係る乾燥機の熱風装置は、乾燥機本体21の前後方向に亘って複数の送風機32と複数の排風機42とが設けられているので、送風流路224と排風流路225とに安定した熱風を流入させることができる。従って、乾燥空間22内の中央部が高温で両側部が低温になることがなくなり、乾燥効率を有効に向上することができる。また、第3の継ぎ管部322の混ぜ部324と箱体31の通気口312とにより入り込む外の風によって、乾燥空間22に流入される熱風の温度を適温に調節することができるので、被乾燥物が過熱により乾燥し過ぎたり、破損する恐れがなくなる。従って、被乾燥物の乾燥品質を良好に保つことができる。また、複数の送風機32と複数の排風機42の数を同一にすると、安定した気流を乾燥エリア222に供給することができる。
本考案に係る乾燥機の熱風装置は、籾や麦等の穀物を乾燥する乾燥機の熱風装置として有用である。
2 乾燥機、21 乾燥機本体、211 第1の側壁、212 第2の側壁、22 乾燥空間、221 分散エリア、222 乾燥エリア、223 通路、224 送風流路、225 排風流路、3 送風ユニット、31 箱体、311 熱風室、312 通気口、32 送風機、321 第1の継ぎ管部、322 第3の継ぎ管部、323 第2の継ぎ管部、324 混ぜ部、325 繋ぎ部、327 小径部、328 大径部、33 熱風ダクト、4 排風ユニット、41 排風ダクト、42 排風機。
Claims (7)
- 所定の間隔をおいて配列された第1の側壁及び第2の側壁により被乾燥物を取り入れるための乾燥空間を画成するように設けられた乾燥機本体を有する乾燥機に用いられる熱風装置であって、
前記乾燥機は、前記乾燥空間を、前記被乾燥物を均一に分散させる分散エリアと、均一に分散した前記被乾燥物を乾燥する乾燥エリアとに上下2分割し、前記乾燥エリアでは、前記被乾燥物が通過するように前後方向に亘って互いに所定の間隔を開けて配列すると共に前記前後方向と同一平面で且つ直角な左右方向に延びて設けられた通路と、前記通路の前記左右方向の両側に送風流路と排風流路とが順番に配列され、
前記熱風装置は、
前記乾燥エリアと連通する熱風室を画成した箱体が前記乾燥機本体の前記第1の側壁に一体状に連結して設けられ、前記前後方向に亘って互いに所定の間隔をあけて配列されるように前記箱体に垂直に取り付けられている複数の送風機と、熱風を複数の前記送風機に送り込むべく複数の前記送風機と連通するように前記前後方向に延びて設けられた熱風ダクトとを有する送風ユニットと、
前記乾燥空間を介して前記送風ユニットと対向して設けられ、前記前後方向に亘って互いに所定の間隔をあけて配列されている複数の排風機を有する排風ユニットと、を備えていることを特徴とする乾燥機の熱風装置。 - 複数の前記送風機のそれぞれは、
前記左右方向及び前記前後方向と異なる平面で且つ垂直な方向である上下方向にストレート状に延びるように前記熱風ダクトと連結された第1の継ぎ管部と、
前記上下方向に延びるように前記箱体と連結された第2の継ぎ管部と、
前記第1の継ぎ管部と前記第2の継ぎ管部との間に連結された第3の継ぎ管部とを有することを特徴とする請求項1に記載の乾燥機の熱風装置。 - 前記第3の継ぎ管部は、
前記第1の継ぎ管部と連結するように設けられ、前記第1の継ぎ管部よりも大きい管径を有し、外部の風を吸い込んで前記熱風ダクトからの熱風と混ぜて前記熱風の温度を調整可能に設けられている混ぜ部と、
前記混ぜ部を前記第2の継ぎ管部と連結させる繋ぎ部とを有し、
前記繋ぎ部は、下方に向かって小径になるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の乾燥機の熱風装置。 - 前記第2の継ぎ管部は、前記繋ぎ部側に連結された小径部と、前記箱体側に連結された大径部とを有するように、下方に向かって大径になることを特徴とする請求項3に記載の乾燥機の熱風装置。
- 前記箱体の前記第1の側壁に対向する前記前後方向に延びる壁面には、外部と前記熱風室とを連通する、格子状に配列された複数の通気口が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の乾燥機の熱風装置。
- 前記排風ユニットは、前記排風機のそれぞれに対応して、前記排風機のそれぞれを収容して取り付けるように、前記左右方向に延びて前記乾燥機本体の前記第2の側壁に一体状に連結される複数の排風ダクトを更に設けていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の乾燥機の熱風装置。
- 前記送風機と前記排風機との数が同一であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の乾燥機の熱風装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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TW103208171 | 2014-05-09 | ||
TW103208171U TWM487421U (zh) | 2014-05-09 | 2014-05-09 | 乾燥機之熱風裝置 |
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Family Applications (1)
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JP2014006110U Active JP3195709U (ja) | 2014-05-09 | 2014-11-17 | 乾燥機の熱風装置 |
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TW (1) | TWM487421U (ja) |
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TWI696798B (zh) * | 2018-10-19 | 2020-06-21 | 李東明 | 基板烘烤機台之熱風流向控制機構 |
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2014
- 2014-05-09 TW TW103208171U patent/TWM487421U/zh unknown
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TWM487421U (zh) | 2014-10-01 |
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