JP3195698B2 - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

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JP3195698B2
JP3195698B2 JP27867593A JP27867593A JP3195698B2 JP 3195698 B2 JP3195698 B2 JP 3195698B2 JP 27867593 A JP27867593 A JP 27867593A JP 27867593 A JP27867593 A JP 27867593A JP 3195698 B2 JP3195698 B2 JP 3195698B2
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悟 大野
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段谷産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家具表面や建築物の内
装材として使用する、印刷模様に同調した凹凸面を有す
る化粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特公平3−67750号公報 特
公平3−67751号公報 特公平3−67752号公
報等に、印刷模様に同調した化粧シートの製造方法が開
示されている。
【0003】この従来の製造方法は、基本的には、ベン
ゼンスルホニルヒドラジド、トルエンスルホニルヒドラ
ジド等の加熱により分解ガスを発生する薬剤を混入した
インクを用いてシート状物の表面に印刷模様を施した
後、この印刷模様の上に飽和ポリエステル樹脂に不飽和
ポリエステル樹脂とイソシアネートを添加混合した塗料
を塗布し、この薬剤が急激に分解する温度で加熱して薬
剤の分解と塗料の乾燥硬化を行い、この過程で発生した
分解ガスによって印刷模様上に塗布した塗料を隆起させ
て凸部を形成したのち凸部を研削してインク面を露出さ
せるものである。これによって、発泡隆起した部分は硬
化され、脆くなっているので、その塗膜は研削によって
簡単に除去でき、印刷模様に同調した表面凹凸模様を形
成できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来方法においては、凸状部を研削後、研削部分の両側に
細かい気泡が残り、その部分が白化した状態で再現され
てしまい見かけが悪くなるという欠点がある。
【0005】本発明の目的は、かかる凹凸表面を有する
印刷化粧シートにおいて、発泡凸部を研削した部分の周
囲に形成される気泡による白化部分が目立たない化粧シ
ートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の化粧シートは、
上記目的を達成するために、基体シート上に、木目下地
色層、木目下地柄模様層、及び発泡処理導管部が順次形
成された化粧シートにおいて、前記木目下地柄模様層に
使用するインクにパール顔料を添加し、さらに最上層に
着色透明塗料層を形成したことを特徴とする。
【0007】この発明において用いる基体シートは、重
さが20〜80g/m程度の紙や合成紙、或いは厚
さが0.05〜0.5mm程度の合成樹脂フィルム等で
あり、特に重さが23〜30g/m の薄葉紙が好ま
しく用いられる。その理由は、価格が安価であるだけで
なく、表面が平滑で印刷適に優れている点にある。
【0008】基体シート上には、木目下地色層が形成さ
れる。木目下地色層は化粧シートの基本色となるもの
で、グラビア印刷装置等によって通常のグラビア用イン
キを使用して全面に印刷形成される。
【0009】木目下地色層の上面には、木目下地柄模様
層が形成される。木目下地柄模様層は木目模様となるも
ので、天然木目に酷似させるために2〜3層に形成して
もよい。
【0010】ここで、木目の白っぽい部分となる位置に
印刷するインクにパール顔料を添加する。このパール顔
料は後の発泡処理で発生する気泡による白化を視覚上低
減させるために施される処置である。
【0011】パール顔料の添加量は、インクに対し10
〜20%が良く、10%未満であると白化がそれほど低
減されず、また20%を越えるとコスト高になり、しか
もパール輝色が目立ちすぎて天然木再現を損なう。
【0012】次に、発泡処理により導管模様が形成され
る。
【0013】ここで、発泡処理方法としては、 加熱により分解ガスを発生する薬剤を混入したイン
クを用いてシート状物の表面に印刷模様を施した後、同
印刷模様の上に飽和ポリエステル樹脂に不飽和ポリエス
テル樹脂とイソシアネートを添加混合した塗料を塗布
し、前記薬剤が急激に分解する温度で加熱して薬剤の分
解と塗料の乾燥硬化を行い、この過程で発生した分解ガ
スによって印刷模様上に塗布した塗料を隆起させて凸部
を形成し、次いで同凸部を研削する。
【0014】 酸性硬化性樹脂の酸性触媒と反応して
分解ガスを発生する薬剤を混入したインクを用いてシー
ト状物の表面に印刷模様を施した後、不飽和ポリエステ
ル樹脂にアミノアルキッド樹脂と酸性触媒を添加混合し
た塗料を塗布し、不飽和ポリエステル樹脂の硬化反応を
急速に促進する温度以上で乾燥硬化させ、同乾燥硬化過
程で発生する分解ガスによって印刷模様上に塗布させた
塗料を隆起させて凸部を形成し、ついで、同模様上の凸
部を研削する。
【0015】 酸性硬化性樹脂の酸性触媒と反応して
分解ガスを発生する薬剤を混入したインクを用いてシー
ト状物の表面に印刷模様を施した後、アミノアルキッド
樹脂にアルキッド樹脂と酸性触媒を添加混合した樹脂塗
料を塗布して高温で乾燥硬化させ、同乾燥硬化の過程で
発生した分解ガスによって印刷模様上部の塗料を隆起さ
せて凸部を形成し、次いでこの模様上の凸部を研削す
る。
【0016】などの方法が挙げられる。
【0017】なお、上記方法における、分解ガスを発生
させる薬剤としては、ジトロソペンタメチレンテトラ
ミン(DPT)、ベンゼンスルホニルヒドラジド、トル
エンスルホニルヒドラジド等が挙げられる。
【0018】次いで、前記発泡処理した後、シート上全
面に着色透明塗料層が形成される。前記パール顔料は、
発泡処理により発生した気泡を視覚上低減させ、さらに
見掛けの向上を図るものであるが、この着色透明塗料層
は、気泡とパールの相違を視覚上低減させ、さらに見掛
けの向上を図るものである。
【0019】塗料としては、ウレタン樹脂、ポリエステ
ル樹脂、アミノアルキッド樹脂などがあり、染料や顔料
を0.01〜0.1%程度添加する。若干色味が付く程
度でよく、多過ぎると印刷模様が消えてしまう。塗布量
は凹凸状が埋まらない5〜15g/m2 程度が良い。塗
布した後は100〜200℃の熱風循環ドライヤーで乾
燥硬化させる。
【0020】
【作用】基体シート上全面に印刷した木目下地色の印刷
面にパール顔料を添加したインキで木目下地柄模様を印
刷することによって、発泡処理後の凸部を研削した際に
現れる凹部周辺の小泡による白色部が、木目下地色印刷
面上のパール顔料の輝度により視覚上低減され、外観上
一体化して目立つことがなくなくなる。
【0021】さらに、最上層に着色透明塗料層を形成す
ることにより、発泡処理により発生する気泡及びパール
顔料との視覚上の違和感じをも低減(一体化)させる。
【0022】
【実施例】
実施例1 本発明を薄葉紙のシート基材に、ナラの板目調に似た淡
い木目調の凹凸模様の形成に適用した例を示す。
【0023】まず、薄葉紙のシート基材にグラビア印刷
機を使用してナチュラル色グラビアインキを木目下地色
を全面に印刷した。この上に、インキにパール顔料を1
2重量%添加して、下地色インキより明るい白色に近い
ナチュラル色グラビアインキを木目下地柄模様と、この
木目下地柄模様インキより暗いナチュラル色グラビアイ
ンキで木目柄に印刷した。さらに、木目の導管溝部分を
セルローズ系樹脂50重量部、顔料30重量部、溶剤5
0重量部、DPT40重量部からなるブラウン色のイン
キで印刷した。その上に、メラミンアルキッド樹脂10
0重量部、アルキッド樹脂15重量部、酸性触媒(50
%溶液)10重量部、に溶剤を適量配合した塗料を全面
に15g/m2 の厚さに塗布したのち、140℃で20
秒加熱乾燥させて分解ガスを発生させて、導管溝部分を
凸状に隆起させた。これを硬化させたのち、150番の
バフロールで凸状部を研削して凹部を形成した。さら
に、その上に、通常のウレタン樹脂塗料にナチュラル色
系顔料を0.05%添加して全面に塗布量10g/m2
塗布した。
【0024】これによって、表面には、研削部分に不自
然な白色泡が目立たない木目凹凸模様が形成した化粧シ
ートが得られた。
【0025】実施例2 本発明を薄葉紙のシート基材に、センの柾目調に似た濃
い木目調の凹凸模様の形成に適用した例を示す。
【0026】まず、薄葉紙上に、ブラウン色グラビアイ
ンキを全面に印刷して木目下地色を形成したのち、この
印刷面に下地色より明るいブラウン色グラビアインキに
パール顔料を15%添加して木目の白っぽい部分を印刷
し、さらに、この下地色より暗いブラウン色グラビアイ
ンキで木目柄に印刷して木目模様を形成した。さらに、
セルローズ系樹脂50重量部、顔料30重量部、溶剤5
0重量部、トルエンスルホニルヒドラジド40重量部か
らなるダークブラウン色のインキで木目の導管溝部分を
印刷し、その上に、飽和ポリエステル樹脂150重量
部、不飽和ポリエステル樹脂100重量部、イソシアネ
ート50重量部、さらに、溶剤を適量配合した塗料を全
面に15g/m2 の塗布量を塗布した後、210℃で3
0秒加熱乾燥させて分解ガスを発生させ、導管溝部分を
凸状に隆起させた。硬化後、150番のバフロールで凸
状部を研削して、その部分に凹部を形成した。さらに、
通常のウレタン樹脂塗料にブラウン色系顔料を0.05
%添加して印刷全面に10g/m2 の塗布量を塗布し
た。
【0027】これによって、表面には、研削部分に不自
然な白色泡が目立ない、暗色の木目凹凸模様を形成した
化粧シートが得られた。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、基体シート上全面に印
刷した木目下地色の印刷面にパール顔料を添加したイン
キで木目下地柄模様を印刷することによって、発泡処理
後の凸部を研削した際に現れる凹部周辺の小泡による白
色部が、木目下地色印刷面上のパール顔料の輝度により
視覚上低減され、外観上一体化して目立つことがなくな
る。さらに、最上層に着色透明塗料層を形成することに
より、発泡処理により発生する気泡及びパール顔料との
視覚上の違和感じをも低減(一体化)させ、これによっ
て、より自然木に近似した凹凸模様が形成された化粧シ
ートとなる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木目下地柄模様の上に発泡剤を添加した
    インクによって導管模様を印刷し、同導管模様を印刷し
    たシート基材を発泡処理して部分的に凸模様を形成した
    のち、この発泡凸部を研削して製造される化粧シート
    おいて、 同化粧シートは、基体シート上に、木目下地色層、木目
    下地柄模様層、及び発泡処理導管部を順次形成してな
    り、前記木目下地柄模様層に使用するインクにパール顔
    料を添加し、さらに最上層に、着色透明塗料層を形成し
    たことを特徴とする化粧シート。
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