JP3195264U - 携帯用ハンガー - Google Patents

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Abstract

【課題】衣服の保持を確実にして、衣服がずれ落ちることがなく、かつ、衣服を簡単に掛け取り外し得る、衣類用携帯ハンガーを提供する。【解決手段】平行に配設され、衣服を挿入し得る第一の空隙S1を間に形成する第一及び第二の掛け棒1,2と第一及び第二の掛け棒の両端と連結してこれらを固定するとともに、第一の掛け棒との間に衣服を挿入し得る第二の空隙S2を形成する、鞄に懸架し得る取手部分3を有する枠部材4を有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、衣服を鞄等と共に保持して皺などを生じることなく持ち運ぶための携帯用ハンガーに関する。
夏場、暑い時期には上着を脱いで持ち運ぶことがある。この場合、上着を腕に掛けて持ち運ぶことが多いが、上着を腕に掛けると腕が暑く不快な上、上着に皺ができやすい。また、不自然に腕を曲げるため腕が疲れるという問題がある。また、通常、鞄も持つため、両手の自由が奪われる。
そこで、鞄に取り付ける形式の携帯用ハンガーも提案されている。
例えば、特開2000−83793(特許文献1)では、衣服が掛けられる掛け棒と、掛け棒の両端部に架設され掛け棒を懸吊する索状の懸吊索とを備えて構成された携帯用ハンガーが開示されている。掛け棒は、伸縮可能に形成されており、非使用時には、掛け棒を縮小して、鞄やポケット等に収納して持ち運び、使用するときには、掛け棒を伸長により拡大し、この掛け棒に衣服を掛け、例えば、鞄の把手に引っ掛けて使用する。
特開2004−113446(特許文献2)では、衣服の内側から掛けられ掛け板と、衣服を通すための開口部を有した掛け板を組み合わせて使用し、衣服を三つ折りにして掛けることを特徴とする携帯用ハンガーが提案されている。
特開2000−83793公報 特開2004−113446公報
しかし、特開2000−83793のハンガーの場合、鞄の把手に懸吊索を引っ掛けて持ち運びする際、衣服が徐々に掛け棒からずれ落ちるという問題があり、この場合、衣服が地面や階段ステップなどに届いてしまい汚れの原因となる。特開2004−113446のハンガーの場合、仮に衣服の固定が確実であるとしても、衣服をハンガーに掛けたり外すのに手間が掛かるという問題がある。
本考案は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、衣服の保持を確実にして、衣服がずれ落ちることがなく、かつ、衣服を簡単に掛け取り外し得る、携帯用ハンガーを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本考案は、以下のスイッチカバーを提供する。
[1]平行に配設され、衣服を挿入し得る第一の空隙を間に形成する第一及び第二の掛け棒と
第一及び第二の掛け棒の両端と連結してこれらを固定するとともに、第一の掛け棒との間に衣服を挿入し得る第二の空隙を形成する、鞄に懸架し得る取手部分を有する枠部材
を有することを特徴とする衣類用携帯ハンガー。
[2]枠部材が、取手部分において、枠部材の他の部分に対し屈折または湾曲した構造である前記[1]に記載の衣類用携帯ハンガー。
[3]前記第一の空隙を画定する第一の掛け棒と第二の掛け棒、及び/または、前記第二の空隙を画定する第一の掛け棒と取手部分の少なくとも一部が摩擦の大きな表面を有する前記[1]または[2]に記載の衣類用携帯ハンガー。
[4]前記第二の掛け棒の一端が前記枠部材の一部に回動可能に軸支され、他端が前記枠部材の一部に取り外し可能に係止される前記[1]〜[3]のいずれかに記載の衣類用携帯ハンガー。
本考案によれば、衣服の保持を確実にして、衣服がずれ落ちることがなく、かつ、衣服を簡単に掛け取り外し得る、携帯用ハンガーが提供される。
本考案による携帯ハンガーの基本構造を示す正面図、側面図及び平面図である。 本考案による携帯ハンガーの鞄への装着状態の一例を示す模式図である。 本考案による携帯ハンガーの鞄への装着状態の別の例を示す模式図である。 フック部材を有する鞄への携帯ハンガーの装着状態を示す模式図である。 本考案による携帯ハンガーの使用方法の一例を示す模式図である。 本考案による携帯ハンガーの使用状態の一例を示す模式図である。 本考案による携帯ハンガーの使用状態の他の例を示す模式図である。
以下、本考案の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1に本考案による携帯ハンガーの基本構造を示す。
この図に示すように本考案の第一の態様による携帯ハンガーは、平行に配設され、衣服を挿入し得る第一の空隙S1を間に形成する第一の掛け棒1及び第二の掛け棒2と
第一及び第二の掛け棒の両端と連結してこれらを固定するとともに、第一の掛け棒との間に衣服を挿入し得る第二の空隙S2を形成する、鞄に懸架し得る取手部分3を有する枠部材4
を有することを特徴とする。
ここで、第一の空隙S1及び/または第二の空隙S2は、通常、縦に二つ折にした上着を掛けるのに適した大きさであればよく、通常、20〜50cm程度の幅(掛け棒間の間隔)で、長さは40cm程度である。但し、衣服の種類によってはこれ以上でも以下でもよい。
第一の掛け棒1及び第二の掛け棒2は、金属、樹脂、セラミック等で形成されるものであり、特に軽金属、強化軽量樹脂等で製造することが好ましい。掛け棒1及び第二の掛け棒2の構造や径は特に限定されず、細管、細棒(中実)のいずれでもよく、断面は図に示すように矩形であることが好ましいが、三角や多角形、円、その他の構造でもよい。
枠部材4は図1に示すように、取手部分3が掛け棒とは反対側に突出した概ね凸型の形状を有する。第一の掛け棒1及び第二の掛け棒2は、基本的に第一の空隙S1及び/または第二の空隙S2が上記条件を満たす限りにおいて、枠部材4のどの位置に固定してもよい。
掛け棒の枠部材への固定は、任意の方法で行うことが可能である。具体的には、掛け棒の端部が篏合する孔を枠部材の該当位置に設けて、そこに掛け棒の端部を挿入篏合する方法;掛け棒の端部が篏合する溝を枠部材の該当位置に設けて、そこに掛け棒の端部を挿入しネジ等で特定の位置に固定する方法;掛け棒の端に枠部材の断面形状に相応する環状部を設け、それを枠部材に嵌め込みネジ等で特定の位置に固定する方法;枠部材の該当位置に突起を設け、掛け棒の端にこれを刺すか貫いて固定する方法;掛け棒と枠部材を貫くネジ止め部材を用いる方法等があり得る。もっとも、これらは例示であり、これ以外の方法を採ってもよい。掛け棒の固定方法により可能であれば、掛け棒の位置をスライドさせたり段階的に調整できるようにしてもよい。
もっとも、後述するように、本考案においては第一の掛け棒1の一端が枠部材4に回動可能に軸支されていることが好ましい。回動可能な軸支構造は任意のものが採用できる。ひとつの態様は、枠体を円筒状とし、その外側に同心の筒状構造を備え、後者の筒状構造と第一の掛け棒1とを一体に形成または連結する方法である。あるいは、枠体を角筒状とし、その外側に蝶番部材を備え、蝶番部材と第一の掛け棒1とを一体に形成または連結する方法である。この態様において、第一の掛け棒1の他端は枠部材4(の対応する箇所)に取り外し自在に係止される。係止構造は任意のものが採用できる。例えば、ラッチ状の突起を枠部材4の一部に設け、これを受け入れる孔またはくぼみを第一の掛け棒1の他端に設ける。あるいは、ラッチ状の突起を第一の掛け棒1の他端に設け、これを受け入れる孔またはくぼみを枠部材4の一部に設ける。あるいは、十分に強力な磁石を枠部材4の一部にと第一の掛け棒1の他端に設ける。あるいは、枠部材4の一部に第一の掛け棒1の他端を収容するくぼみまたは屈曲部とその近傍において開閉または摺動可能な部材を設け、第一の掛け棒1の他端が収容された状態で、枠部材4上を開閉または摺動する部材により前記第一の掛け棒1の他端を固定する。
取手部分3を含む枠部材4自体は、細管、細棒(中実)のいずれで構成してもよく、断面は矩形であることが好ましいが、三角や多角形、円、その他の断面形状でもよい。
衣服を掛ける場合、本考案の携帯ハンガーでは複数の方法を取り得る。
第一の方法は、第一の空隙S1と第二の空隙S2の両方に衣服を挿入する方法である。すなわち、S1を通し、S2を通して折り返す。この場合、衣服がずれ落ちそうになっても、第一の掛け棒1と第二の掛け棒2によって拘束されるので衣服がずれ落ちることがない。また、衣服を強い力で挟み込んだり、力で押さえつけるものではないので、衣服に押さえた痕が残ったり皺が付いたりすることがなく、また、衣服を持ち上げれば容易に取り外すことができる。
第二の方法は、第一の空隙S1と第二の空隙S2のいずれかに衣服を挿入する方法である。後述のように、取手部分3は鞄の持ち手に挟み込むことも可能であり、第一の空隙S1に衣服を挿入した場合には、第一の掛け棒1と鞄の側面により衣服が把持されるため、ずれ落ちが防止される。第二の空隙S2のみを用いる場合も同様である。
第三の方法は、最も好ましい方法であり、図5に示すように、使用時に前記第一の掛け棒1の前記他端を係止部から外し、これに衣服を掛ける。しかる後、前記第一の掛け棒1を係止させて衣服を固定する。本考案のハンガーを鞄の持ち手に固定する場合は、図6に示すように、また、クリップ留めする場合は図7に示すようにして固定し、衣服を掛けた状態で持ち運ぶ。
このように、本考案の携帯ハンガーによれば、様々な態様で衣服を保持できるので、衣服の厚み、大きさ、鞄の材質等に応じて、最も適した方法を選択することで、より確実に衣服を保持できる。
図1に示すように、本考案の第一の態様では、枠部材4が、取手部分3において、枠部材の他の部分に対し屈折または湾曲した構造11を有する。これにより、図2に示すように取手部分3を鞄の持ち手部分に挟み込んでハンガーを鞄に固定するのが容易になる。屈曲は図1に示すように取手部分3が鈍角をもって鞄側に寄るようにすればよく、同じ理由により湾曲構造も採り得る。取手部分3を可撓性材料で形成して、取手部分3を鞄の持ち手部分に挟み込みやすくするだけでもよい。
本考案では、前記第一の空隙を画定する第一の掛け棒と第二の掛け棒、及び/または、前記第二の空隙を画定する第一の掛け棒と取手部分の少なくとも一部が摩擦の大きな表面(滑り止め)を有することが好ましい。これにより、衣服のハンガーへの保持やハンガーの鞄への保持がより確実になる。滑り止めを設ける長さは目的や滑り止めの構成により適宜設定できるが、好ましくは対象部分の全長の2分の1以上である。全長にわたって設けてもよい。
摩擦の大きな表面は、掛け棒や取手部分の素材自体の摩擦係数が大きい材料を用いることによって形成できるが、表面に衣服を傷めない程度の突起を設けたり、部材の延長方向に一以上の溝を設けたりしてもよい。表面をウレタンやゴム等の弾性高摩擦部材で被覆してもよい。
図2では、取手部分3を鞄の持ち手部分に挟み込んでハンガーを鞄に固定しているが、本考案では、図3に示すように、枠部材4の一部に係合または懸架部材を設け、一方、鞄には市販のクリップ等を固定し、クリップの一部に係合または懸架部材が係合または懸架する構造も採り得る。係合または懸架部材は、例えば、釣針状のフックでもよい。あるいは、適用時に一部が開き、クリップを把持した後閉環するような環状部材(図4に詳細を示す。)も用い得る。
このような環状部材は、図4に示すように、予めフック部材を有する鞄を製造し、これが本願ハンガーの一部と係合するかこれを把持する構造としてもよい。
このようなクリップやフックによるハンガーの固定では、ハンガーの固定位置は様々に設計できる。例えば、クリップや固定具は鞄の持ち手の外側の領域でハンガーを懸垂してもよいし、鞄の持ち手またはその延長上にクリップや固定具を設けてもよい。
あるいは、鞄の一部(典型的には持ち手)とハンガーとを合わせて挟むベルト留めクリップを使用し、これにより、ハンガーを鞄に固定してもよい。

Claims (4)

  1. 平行に配設され、衣服を挿入し得る第一の空隙を間に形成する第一及び第二の掛け棒と
    第一及び第二の掛け棒の両端と連結してこれらを固定するとともに、第一の掛け棒との間に衣服を挿入し得る第二の空隙を形成する、鞄に懸架し得る取手部分を有する枠部材
    を有することを特徴とする衣類用携帯ハンガー。
  2. 枠部材が、取手部分において、枠部材の他の部分に対し屈折または湾曲した構造である請求項1に記載の衣類用携帯ハンガー。
  3. 前記第一の空隙を画定する第一の掛け棒と第二の掛け棒、及び/または、前記第二の空隙を画定する第一の掛け棒と取手部分の少なくとも一部が摩擦の大きな表面を有する請求項1または2に記載の衣類用携帯ハンガー。
  4. 前記第二の掛け棒の一端が前記枠部材の一部に回動可能に軸支され、他端が前記枠部材の一部に取り外し可能に係止される請求項1〜3のいずれかに記載の衣類用携帯ハンガー。
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