JP3194730B2 - 複合型光学素子 - Google Patents

複合型光学素子

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  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複合型光学素子の成形方
法および複合型光学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複合型光学素子を成形した後、金
型の離型に際して離型を容易にする離型剤等の非粘着層
を金型に設けることが一般的である。この非粘着層の形
成としては、例えば、特開昭60−73816号公報記
載のように、金型に離型剤を浸漬法、スプレー法、スピ
ン法およびハケ塗り法等により塗布していた。
【0003】また、非粘着層を形成する方法と異なる方
法としては、例えば、特開昭54−6006号公報記載
の発明には、樹脂と型材とに温度差を与えその熱膨張率
の違いを利用して離型させる方法が提案されている。
【0004】さらに別の方法としては、例えば、特開昭
60−76319号公報記載の発明には、成形品と金型
との密着体に超音波振動子を当接させて超音波振動を密
着体に与えることにより離型させる方法が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来技
術には以下のような欠点がある。すなわち、特開昭60
―73816号公報に記載された離型剤を成形面全体に
塗布する方法においては、塗布層の厚さの制御が困難な
ため塗布ムラを発生する。また、非粘着質のために硬化
中に樹脂がヒケてしまうことで、金型から樹脂が剥離し
てしまい、光学的に必要な表面が複合型光学素子の樹脂
の面に形成できない欠点を有するとともに、前記樹脂の
面へのゴミの付着や、離型剤を希釈するために用いられ
る有機溶剤による作業環境およびその取扱いに注意を要
する等の欠点があった。
【0006】また、特開昭54−6006号公報記載の
発明については、温度変化を与えるための時間が長くか
かり、成形サイクルタイムが長くなってしまう欠点があ
る。さらに、特開昭60−76319号公報記載の発明
についても、成形サイクルタイムが長くなる欠点を有し
ている。そして、上記2つの発明に共通な欠点として、
共に複雑な機構を備えなくてはならないものである。
【0007】因って、本発明は前記従来技術における欠
点に鑑みて開発されたもので、コストをかけず、加工精
度を悪化させずに容易な離型が実現できる複合型光学素
子の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の複合
型光学素子を得る方法としては、球面ガラスレンズの少
なくとも1つの表面にエネルギー硬化型の樹脂を載置
し、所望の形状を反転させた面を有する金型を圧着した
状態でエネルギーを照射して樹脂を硬化させ、硬化させ
た樹脂を前記金型から離型するに際し、前記金型の成形
面における光学有効径外周縁部に凹凸形状を設け、該凹
凸形状に前記樹脂の外周部を接触させるとともに樹脂を
その谷に完全に充填させないで成形する。また、球面ガ
ラスレンズの少なくとも1つの表面にエネルギー硬化型
の樹脂を載置し、所望の形状を反転させた面を有する金
型を圧着した状態でエネルギーを照射して樹脂を硬化さ
せ、硬化させた樹脂を前記金型から離型するに際し、前
記金型の成形面における光学有効径外周縁部に金型より
も密着性の悪い物質を配設し、この密着性の悪い物質に
前記樹脂の外周部を接触させて成形する。
【0009】本発明の複合型光学素子を得る段階での作
用を図8,図9および図10を用いて説明する。
【0010】図10に示す如く従来技術の場合、金型5
0の外径より大径に形成された基材52の外周部に金型
50から樹脂層51を剥す力Fを加えると、力Fに最も
近い樹脂外周部56には力53が加わる。力53は、一
般的に金型成形面が曲率をもっているため垂直抗力54
と摩擦力55とに分けられる。そして樹脂を剥す力は垂
直抗力54である。しかしながら、金型50の成形面は
曲率を有しているため、垂直抗力54は力53より小さ
くなり、基材52の外周部に加えた力Fは剥離のために
効果的な作用をしない。
【0011】しかして、金型の光学有効径外周縁部に設
けられた凹凸形状71の中に、例えば図8(a),
(b)および(c)図示のような形状が存在したと仮定
する。金型60と樹脂61とを剥す力を加えるとモーメ
ント荷重が働く。図8(a)〜(c)の各部分に均等な
力63,66,69が働いた場合、この均等な力63,
66,69を夫々摩擦力62,65,68と垂直抗力6
4,67,70とに分けることができる。そして、剥離
に直接関係する垂直抗力64,67,70の大きさを図
8(a)〜(c)において比較すると、垂直抗力64よ
り67が、67より70が大きな力となる。つまり、垂
直抗力70は均等な力69を効果的に剥離する力として
用いており、当然、従来技術である図10の垂直抗力5
4よりも大きい。また、垂直抗力64の大きさの力でも
ある面積では剥離できないものの、それよりも小さい面
積ならば剥離できる場合もある。
【0012】このように凹凸形状の中に微小面積ながら
剥離した部分が何点かあり、そのような部分に空気が進
入することによって、オプティカル・コンタクト状態が
解かれて容易な離型につながる。
【0013】また、図9に示す如く、樹脂61が金型6
0の光学有効径外周縁部に設けられた凹凸形状71の谷
に完全に充填されていない未充填部分72が何点かあ
り、そのような未充填部分72はオプティカル・コンタ
クトを初めから解かれている状態であるため密着力が弱
い。従って、その未充填部分72をきっかけにして容易
な離型につながる。
【0014】以上のような2つの容易な離型につながる
部分の相乗により容易な離型が得られる。
【0015】また、光学有効径外周縁部に金型よりも密
着性の悪い物質を配設した場合、樹脂との濡れ性が悪
く、樹脂との密着力が悪いために、モーメント荷重が加
わると容易に剥がれ、そこがきっかけとなり鏡面にて形
成されている光学有効面に空気が進入して離型される。
これは、図10に示す垂直抗力54が樹脂外周部56に
かかる従来技術と同様であるが、密着力が悪いため容易
な離型がえられる。
【0016】従って、ガラス基材の少なくとも一つの表
面に、所望の金型成形面を反転させた面を有するエネル
ギー硬化型の樹脂層は、前記エネルギー硬化型の樹脂層
の前記反転させた面の光学有効径外周縁部に、前記反転
させた面の光学有効面に施された面状態、すなわち金型
の光学有効面に施された鏡面加工の面が反転されて形成
された面状態よりも粗な面、具体的には例えば、前記凹
凸形状の谷に完全に樹脂が充填されないで形成された粗
な面、または密着性の悪い物質に接触して形成された粗
な面、が形成されることになる。このような粗な面の例
示として砂摺り面や輪帯状の溝がある。
【0017】よって、複合型光学素子は、樹脂層の前記
反転させた面の光学有効径外周縁部に前記反転させた面
の光学有効面に施された鏡面よりも粗な面を形成してい
ることになり、この粗な面の外側がガラス基材の露出し
た面となっていて該露出面に剥がす力を加えると、この
粗な面によって、金型と樹脂との離型が容易になってい
るということもできる。このような複合型光学素子を鏡
胴等に組み立てた際には、光学性能に悪影響を及ぼす有
害光を粗面により周知のように阻止できるのに加え、樹
脂層の粗面よりも外側のガラス基材の部分を鏡胴あるい
はスペーサ等に接しさせて組み立てても、この部分のガ
ラス基材が粗面になっていないので、粗面の場合に生ず
る鏡胴やスペーサ等とのこすれによる粉末の発生がな
く、また、こすれによる欠損等でのレンズ光軸方向での
光学素子の位置決め精度の低下がなく、よって光学系の
光学性能を高いレベルで維持できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る複合型光学素子の実施例
について、複合型光学素子の成形方法を説明する図面を
参照しながら詳細に説明する。
【0019】(第1実施例)図1〜図3(c)は本発明
の第1実施例を示し、図1は断面図、図2は金型の底面
図、図3(a),(b)および(c)は複合型光学素子
の成形工程を示す断面図である。
【0020】1は金型で、この金型1は上下動自在に保
持され、その成形面1aの光学有効径外周縁部には#1
00の砂摺り面1bが形成されている。光学有効面は、
後述の(比較例1)で記載するように、鏡面加工が施さ
れている。金型1の下方には同一軸線上に球面研磨ガラ
ス基材2(以下、基材と言う)が配設されている。基材
2の外径は金型1の外径よりも大径であり、基材2の外
周部は金型1の外周から外方に出ている。金型1と基材
2との間にウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂3
(以下、樹脂と言う)を介在させ金型1、基材2および
樹脂3は密着している。基材2の外周部上方、即ち、樹
脂層を形成する面とは異なる平面部として形成した外周
部上方には、該外周部の当接するストッパ4が設けられ
ている。
【0021】以下、図3(a),(b)および(c)を
用いて成形工程を説明する。まず、光学硝材BK-7に
より形成された基材2の上面に樹脂3を必要量吐出する
(図3(a)参照)。基材2の上面は予め樹脂3との密
着性を向上させるためにシランカップリング剤KBM-
503(商品名:信越化学工業株式会社製)をエタノー
ルにて1重量%に希釈した液で処理し、80℃で20分
間乾燥されている。次に、金型1を下降させ基材2に近
付ける事により樹脂3を拡げ、樹脂3が所望の厚さとな
った位置で停止する。この時、樹脂3の最外周部3aは
金型1の成形面1aの光学有効径外周縁部に設けられた
砂摺り面1bと接する様に樹脂3の吐出量を決定する。
この状態で基材2下方より紫外線を照射して樹脂3を硬
化させる。これにより、金型1,基材2および樹脂3が
密着した密着体が形成される(図3(b)参照)。
【0022】次に、金型1を上昇させると、基材2の外
周部が当接するように設けられたストッパ4にその外周
部、即ちガラス基材の露出した面が当接する。そして、
樹脂3の最外周部3aのストッパ4に最も近い部分3b
に応力集中が生じ、容易かつ瞬時に金型1より基材2と
樹脂3との密着体である複合型光学素子が離型される。
よって、離型された複合型光学素子は、金型1の成形面
1aの光学有効径外周縁部の砂摺り面1bで形成された
粗な面を、外周部に有し、更にその外側にガラス基材の
露出した面を有することになる。
【0023】本実施例によれば、金型1の成形面1aに
離型処理を施さず、連続して50ショット以上の離型が
容易に行え、所望の複合型光学素子を得ることができ
た。
【0024】(第2実施例)図4および図5は本発明の
第2実施例を示し、図4は断面図、図5は金型の底面図
である。
【0025】本実施例は、前記第1実施例における金型
1の砂摺り面1bに代わり、金型11の成形面11aの
光学有効径外周縁部に複数の輪帯状のV形溝11bを形
成した点が異なり、他の構成は同一の構成から成るもの
で、同一構成部分には同一番号を付してその説明を省略
する。
【0026】V形溝11bは、金型11の形成面11a
の光学有効径外周縁部に精密旋盤によりバイト角60°
のバイトを用い1本のV形溝巾を0.1mmとし、金型
11外周より0.1mmピッチで20本の加工が施され
ている。
【0027】この金型11を用いて前記第1実施例と同
様にして金型11,基材2および樹脂3が密着した密着
体を形成する。この時、樹脂3の最外周部3aは金型1
1のV形溝11bと接した状態になっている。次に、金
型11を上昇させると基材2の外周部に当接するように
設けられたストッパ4に基材2が当接し、樹脂3の最外
周部3aのストッパ4に最も近い部分3bに応力集中が
生じ、容易に基材2と樹脂3との密着体である複合型光
学素子が瞬時に金型11より離型される。よって、離型
された複合型光学素子は、金型11のV形溝11bで形
成された粗な面を外周部に有し、更にその外側にガラス
基材の露出した面を有することになる。
【0028】本実施例によれば、前記第1実施例と同様
な効果が得られる。
【0029】(第3実施例)図6は本発明の第3実施例
を示す断面図である。本実施例は、前記第1実施例にお
ける金型1の砂摺り面1bに代わり、金型21の成形面
21aの光学有効径外周縁部にポリテトラフルオロエチ
レン(以下、PTFEと言う)22を焼付けて構成した
点が異なり、他の構成は同一の構成から成るもので、同
一構成部分には同一番号を付してその説明を省略する。
【0030】金型21へのPTFE22の焼付けは、P
TFE22との密着性を向上させるために金型21のP
TFE22の焼付け面21bを#100の砂摺り面と
し、その表面にプライマーを塗布して焼付けを行う。さ
らにプライマー処理面にPTFE塗料を500μm程度
塗装した後、約400℃にて焼成したものである。
【0031】この金型21を用いて前記第1実施例と同
様にして金型21,基材2および樹脂3が密着した密着
体を形成する。この時、樹脂3の最外周部3aは金型2
1に形成したPTFE22と接した状態になっている。
次に、金型21を上昇させると基材2の外周部に当接す
るように設けられたストッパ4に基材2が当接し、樹脂
3の最外周部3aのストッパ4に最も近い部分3bの密
着性が悪いために、鏡面加工された光学有効面の如きオ
プティカル・コンタクト状態にならず、容易に基材2と
樹脂3との密着体である複合型光学素子が瞬時に金型2
1より離型される。
【0032】よって、離型された複合型光学素子は、金
型21に焼付けたPTFE塗料の面で形成された面を外
周部に有し、更にその外側にガラス基材の露出した面を
有することになる。
【0033】本実施例によれば、前記第1実施例と同様
な効果が得られる。
【0034】(第4実施例)図7は本発明の第4実施例
を示す断面図である。本実施例は、前記第1実施例にお
ける金型1に代わり、光学有効径以上の外形を有する金
型31をPTFEで形成されたリング32に圧入して構
成した点が異なり、他の構成は同一の構成から成るもの
で、同一構成部分には同一番号を付してその説明を省略
する。
【0035】PTFEのリング32に嵌合された金型3
1を用いて、前記第1実施例と同様にして金型31,リ
ング32,基材2および樹脂3が密着した密着体を形成
する。この時、樹脂3の最外周部3aは金型31を嵌合
したリング32の下面と接した状態になっている。よっ
て、リング32の下面は、樹脂3の外周側を成形する金
型成形面としての機能を有する。次に、金型31を上昇
させると基材2の外周部に当接するように設けられたス
トッパ4に基材2が当接し、樹脂3の最外周部3aのス
トッパ4に最も近い部分3bの密着性が悪いために、容
易に基材2と樹脂3との密着体である複合型光学素子が
瞬時に金型31より離型され、そして複合型光学素子が
得られる。
【0036】本実施例によれば、前記第1実施例と同様
な効果が得られる。尚、前記各実施例では紫外線硬化型
樹脂を用いたが、本発明はこれに限定するものではな
く、熱硬化型樹脂や電子線硬化型樹脂等の他のエネルギ
ー硬化型樹脂を用いることができ、同様の効果が得られ
る。
【0037】また、前記第3実施例および第4実施例に
おいて、さらに離型効果を高めるためにPTFEの樹脂
接触面を前記第1実施例および第2実施例の様に砂摺り
又はV形溝を形成しても良い。この場合に得られる複合
型光学素子の外周部は、金型の光学有効径外周縁部の密
着性の悪い面で形成される面よりもさらに粗い面を有す
ることになる。
【0038】さらに、前記第3実施例および第4実施例
において、PTFEの代わりにフッ素樹脂やポリアセタ
ール等の濡れ性の悪い樹脂を用いることができ、同様な
効果が得られる。
【0039】(比較例1)本発明の比較例として、金型
の光学有効径外周縁部が光学有効面と同様な鏡面加工が
施されるとともに、離型処理が施されていない金型を用
いて本発明と同様な金型、基材および樹脂の密着体を形
成し、本発明と同様なストッパを用いた離型を行ったと
ころ、金型と樹脂との密着力が大きく、基材がストッパ
部より破損してしまい、離型ができなかった。よって、
良好な複合型光学素子は得られなかった。
【0040】(比較例2)本発明の比較例として、金型
の光学有効径外周縁部も光学有効面と同様な鏡面加工が
施された金型成形面の全面をシリコーン焼付け型離型剤
KS-701(商品名:信越化学工業株式会社製)をト
ルエンにて10重量%に希釈した液で処理し、250℃
で2時間の焼付けを行った。この金型を用いて金型、基
材および樹脂の密着体を形成するために、基材側から紫
外線を照射して樹脂を硬化させたところ、樹脂厚の厚い
ところは薄いところより硬化収縮量が大きいため、樹脂
厚の厚いところの樹脂が硬化中に金型より剥れてしま
い、離型後の樹脂面は所望する形状とかけ離れた形状に
なってしまった。また、連続して成形・離型を繰り返し
たところ20ショット程度で離型剤の効果がなくなり、
比較例1と同様に基材が破損してしまい、離型ができな
くなった。よって、良好な複合型光学素子は得られなか
った。
【0041】さらに、離型剤の処理ムラがある場合に
は、成形品の成形面にそのムラが転写して外観的に問題
となる成形品(複合型光学素子)となった。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明に係わる複合型光学
素子によれば、成形時において、光学有効面に施された
鏡面よりも粗な面を外周部(光学有効径外周縁部に相
当)に有し、この外側にガラス基材の露出した面を有し
ているので、この粗な面によって離型のきっかけが生
じ、離型時にゴミ、塵等を発生させることなく、容易な
離型を行うことができる。そして、複合型光学素子の成
形時に容易な離型が実現できるから、成形設備も簡単な
構造となり、複合型光学素子の低コスト化が図れる。よ
って、加工精度が良く低コスト化した複合型光学素子を
提供できるとともに、このような複合型光学素子を鏡胴
等に組み立てた際には、光学性能に悪影響を及ぼす有害
光を粗面により阻止できるのに加え、樹脂層の粗面より
も外側のガラス基材の部分を鏡胴あるいはスペーサ等に
接しさせて組み立てても、この部分のガラス基材が前記
粗面になっていないので、粗面の場合に生ずる鏡胴やス
ペーサ等とのこすれによる粉末の発生がなく、また、こ
すれによる欠損等でのレンズ光軸方向での光学素子の位
置決め精度の低下がないので、光学系の光学性能を高い
レベルで維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す金型と複合型光学素子の断面
図である。
【図2】第1実施例を示す金型の底面図である。
【図3】(a)〜(c)は第1実施例の成形工程を示す
断面図である。
【図4】第2実施例を示す金型と複合型光学素子の断面
図である。
【図5】第2実施例を示す金型の底面図である。
【図6】第3実施例を示す金型と複合型光学素子の断面
図である。
【図7】第4実施例を示す断面図である。
【図8】金型表面における作用を説明する部分拡大断面
図である。
【図9】金型表面における作用を説明する部分拡大断面
図である。
【図10】金型表面における作用を説明する部分拡大断
面図である。
【符号の説明】
1,11,21,31 金型 2 基材 3 樹脂 4 ストッパ 22 PTFE 32 リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 3/08 B29C 33/44 C03C 17/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基材の少なくとも一つの表面に、
    所望の金型成形面を反転させた面を有するエネルギー硬
    化型の樹脂層を形成した複合型光学素子において、前記
    エネルギー硬化型樹脂層の前記反転させた面の光学有効
    径外周縁部に、前記反転させた面の光学有効面に施され
    た鏡面よりも粗な面を有し、この粗な面を有する前記樹
    脂層の外側にガラス基材の露出した面を有することを特
    徴とする複合型光学素子。
  2. 【請求項2】 前記光学有効面に施された鏡面よりも粗
    な面は、砂摺り面または輪帯状の溝であることを特徴と
    する請求項1記載の複合型光学素子。
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