JPH0570153A - 複合光学素子の離型方法 - Google Patents

複合光学素子の離型方法

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Publication number
JPH0570153A
JPH0570153A JP25853091A JP25853091A JPH0570153A JP H0570153 A JPH0570153 A JP H0570153A JP 25853091 A JP25853091 A JP 25853091A JP 25853091 A JP25853091 A JP 25853091A JP H0570153 A JPH0570153 A JP H0570153A
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JP
Japan
Prior art keywords
mold
resin
outer peripheral
glass lens
spherical glass
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Withdrawn
Application number
JP25853091A
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English (en)
Inventor
Satoshi Imai
聡 今井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 複雑な金型や成形機を必要とせず、簡易に複
合光学素子の離型を行う。 【構成】 紫外線硬化型の樹脂2を滴下した球面ガラス
レンズ1に金型3を圧着して紫外線を照射し、硬化した
樹脂2を金型3から離型する複合光学素子の離型方法に
おいて、円周方向の長さDが外周Lの0.01L≦D≦
0.5Lで、厚みdが金型外周面と球面ガラスレンズ1
外周面6との硬化前の初期設定間隔1の0.91≦d≦
1である突起部4を金型成形面の外周部5に形成した金
型3を用い、樹脂硬化の途中過程で金型の突起部4が球
面ガラスレンズ1の外周部へ完全に当接することにより
前記樹脂を金型4より剥離させる。該突起部4は、先端
部が小径で、基端部が大径の先細り形状に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合光学素子の離型方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、成形された複合光学素子の樹脂を
金型から容易に離型する方法としては、離型剤等の非粘
着層を金型に形成することが一般的である。例えば、特
開昭60ー73816号公報記載の発明においては、金
型に離型剤を浸積法,スプレー方法,スピン法およびハ
ケ塗法等により塗布する方法が提案されている。
【0003】また、非粘着剤を形成する方法とは異なる
方法として以下の発明が開示されている。例えば、特開
昭54ー6006号公報記載の発明においては、樹脂と
型材とに温度差を与え、その熱線膨張率の違いを利用し
て離型する方法が提案されている。また、特開昭60ー
76319号公報記載の発明においては、成形品と金型
との密着体に超音波振動子を付着させ、超音波を密着体
に与えることにより離型する方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記各従来
技術には以下の様な欠点がある。すなわち、特開昭60
ー73816号公報記載の離型剤を成形面全体に塗布す
る方法では、塗布層の厚さの制御が困難なため塗布ムラ
が発生する。また、ゴミの付着、離型剤希釈用の有機溶
剤による作業環境の悪化および取扱い上の注意等の欠点
を有している。
【0005】また、特開昭54ー6006号公報記載の
方法は、温度変化を与えるための時間が長くかかり、成
形サイクルタイムが長くなるという欠点を持っている。
さらに、特開昭60ー76319号公報記載の方法で
も、成形サイクルタイムが長くなるという欠点を持って
いる。さらに、上記の2方法では成形装置に複雑な機構
を備えなければならないという欠点も合わせ持ってい
る。
【0006】因って、本発明は前記各従来技術の欠点に
鑑みて開発されたもので、作業環境の悪化が少なく、成
形サイクルタイムは必要以上に長くならず、しかも、連
続成形において容易な離型を実現できる複合光学素子の
離型方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】紫外線硬化型の樹脂を滴
下した球面ガラスレンズに金型を圧着して紫外線を照射
し、硬化した樹脂を金型から離型する複合光学素子の離
型方法において、円周方向の長さDが外周Lの0.01
L≦D≦0.5Lで、厚みdが金型外周面と球面ガラス
レンズ外周面との硬化前の初期設定間隔lの0.9l≦
d≦lである突起部を金型成形面の外周部に形成した金
型を用い、樹脂硬化の途中過程で金型の突起部が球面ガ
ラスレンズの外周部へ完全に当接することにより前記樹
脂を金型より剥離させる方法である。
【0008】
【作用】本発明では、硬化が進むと樹脂は収縮していく
が、突起部近傍の樹脂は突起部により収縮が妨げられた
状態になる。そのため、突起部近傍では樹脂の弾性によ
る応力が集中して発生することとなる。応力が集中して
樹脂と金型との密着力よりも大きくなると、樹脂部分が
金型から剥離して離型する。
【0009】
【実施例1】図1〜図5は本実施例を示し、図1〜図4
は工程を示す側面図、図5は金型の底面図である。
【0010】球面ガラスレンズ1は図示されていない保
持具により保持されており、その上方には、図示しない
シリンジにより、球面ガラスレンズ1上に塗布された紫
外線硬化型樹脂2を成形するための金型3が備えられて
いる。また、球面ガラスレンズ1の下方には、図示しな
い紫外線を照射するランプが備えられている。
【0011】金型3には、球面ガラスレンズ1の有効径
より外周部分の外周面6と対向する外周面5に突起部4
が1個設けられている。該突起部4は、先端部が小径
で、基端部が大径な先細り形状である。金型3および突
起部4はSUS,超硬合金,セラミック等の材料で形成
されている。
【0012】突起部4の高さdは、金型3と球面ガラス
レンズ1との間隔を、所望の中心肉厚にしたとき、金型
3の外周面5と球面ガラスレンズ1の外周面6との間隔
lと、0.9l≦d≦lの関係となるように設定されて
いる。
【0013】以上の構成から成る金型を用いての離型方
法は、まず球面ガラスレンズ1上に紫外線硬化型樹脂2
を塗布し、金型3を下降させる(図1参照)。
【0014】次に、紫外線を照射して紫外線硬化型樹脂
2を硬化させる(図2参照)。
【0015】硬化が始まると紫外線硬化型樹脂2が収縮
するので、金型3の突起部4は球面ガラスレンズ外周面
6に完全に当接する(図3参照)。
【0016】突起部4の当接により、突起部4の周辺の
紫外線硬化型樹脂2に応力が集中する。硬化が進むと、
紫外線硬化型樹脂2の収縮量が増すとともに応力も増加
し、この応力により硬化した紫外線硬化型樹脂2は金型
3から剥離し、複合光学素子7が金型3から離型する
(図4参照)。
【0017】本実施例によれば、複雑な金型や成形機を
必要としないため、簡易に複合光学素子の離型が可能に
なる。また、作業環境は悪化せず、成形サイクルタイム
は必要以上に長くならず、しかも、連続成形においては
容易な離型が実現しできる。
【0018】尚、ガラスレンズ1の外周面6に対向する
金型3の外周部分の半周分以内の場所に、突起4を複数
個集中させて備えても、同様の効果を得ることができ
る。また、突起4は半球面体形状でも同様の効果が得ら
れる。
【0019】
【実施例2】図6は本実施例で用いる金型の底面図であ
る。
【0020】本実施例は、前記実施例1における金型3
の突起部4に代わり、円周方向に伸びた円孤(三ケ月)
形状の突起部で構成した点が異なり、他の構成は同一の
構成部分から成るもので、同一構成部分の説明を省略す
る。
【0021】金型11の突起部12の形状は円周方向に
伸びた円孤(三ケ月)形状で、その長さDは円周Lと
0.01L≦D≦0.5Lの関係に設定されている。ま
た、突起部12の高さdは金型11と球面ガラスレンズ
との間隔を所望の中心肉厚にしたとき、金型外周面13
と球面ガラスレンズ外周面との硬化前の初期設定の間隔
lと0.9l≦d≦lの関係になるように設定されてい
る。
【0022】突起部12の断面形状は、先端部の辺が短
く、基端部の辺が長い台形状に形成されており、この場
合、高さ方向にテーパを設けておいてもよい。
【0023】本実施例の作用は前記実施例1と同様な作
用であり、作用の説明を省略する。
【0024】本実施例は前記実施例1と同様な効果が得
られる。ただし、突起部12の接触面が広いため、破損
具合が前記実施例1に比べて少なくなり、連続成形に有
利となる。
【0025】尚、突起部12の断面形状は、半球面であ
っても同様な効果が得られる。
【0026】
【実施例3】図7は本実施例で用いる金型の断面図であ
る。
【0027】本実施例は、前記実施例1における金型3
の突起部4を廃止し、代わりに金型の軸方向へ摺動自在
なピンを設けて構成した点が異なり、他の構成は同一な
構成部分から成るもので、同一構成部分の説明を省略す
る。
【0028】金型21の金型外周面22に貫通した円形
あるいは矩形の孔23を穿設し、この孔23の途中に段
差24を形成する。孔23には図示しないエアシリンダ
により摺動自在なピン25が嵌合されいる。ピン25の
先端部には突起部26が形成され、突起部26の近傍に
は前記段差24に当接する段差27が形成されている。
【0029】段差24と段差27とが当接した状態での
金型外周面22からの突起部26の高さdは、金型21
と球面ガラスレンズとの間隔を所望の中心肉厚にしたと
き、金型外周面22と球面ガラスレンズ外周面との硬化
前の初期設定の間隔lの0.9l≦d≦lになるよう
に、段差24および27の位置が設定されている。
【0030】以上の構成から成る金型を用いての離型方
法は、紫外線硬化型樹脂が硬化すると、突起部26が球
面ガラスレンズ外周面を押し離すように、ピン25を軸
(下)方向に駆動して離型する。
【0031】本実施例は前記実施例1と同様な効果が得
られる。ただし、突起部26が軸方向に駆動するため、
前記実施例1に比べて複合光学素子の離型が確実にな
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係る複合光
学素子の離型方法によれば、複雑な金型や成形機を必要
としないため、簡易に複合光学素子の離型が可能にな
る。また、作業環境は悪化せず、成形サイクルタイムは
必要以上に長くならず、しかも、連続成形においては容
易な離型が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の工程を示す側面図である。
【図2】実施例1の工程を示す側面図である。
【図3】実施例1の工程を示す側面図である。
【図4】実施例1の工程を示す側面図である。
【図5】実施例1の金型の底面図である。
【図6】実施例2の金型の底面図である。
【図7】実施例3の金型の断面図である。
【符号の説明】
1 球面ガラスレンズ 2 紫外線硬化型樹脂 3 金型 4 突起部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線硬化型の樹脂を滴下した球面ガラ
    スレンズに金型を圧着して紫外線を照射し、硬化した樹
    脂を金型から離型する複合光学素子の離型方法におい
    て、円周方向の長さDが外周Lの0.01L≦D≦0.
    5Lで、厚みdが金型外周面と球面ガラスレンズ外周面
    との硬化前の初期設定間隔lの0.9l≦d≦lである
    突起部を金型成形面の外周部に形成した金型を用い、樹
    脂硬化の途中過程で金型の突起部が球面ガラスレンズの
    外周部へ完全に当接することにより前記樹脂を金型より
    剥離させることを特徴とする複合光学素子の離型方法。
JP25853091A 1991-09-09 1991-09-09 複合光学素子の離型方法 Withdrawn JPH0570153A (ja)

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JPH0570153A true JPH0570153A (ja) 1993-03-23

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100440945B1 (ko) * 1997-08-29 2004-09-18 삼성전자주식회사 광픽업 렌즈 제조방법

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Date Code Title Description
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Effective date: 19981203