JP3194246U - ガイドパイプ組品 - Google Patents

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保 島林
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    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
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Abstract

【課題】ゴムシール部材の端部を簡単容易にかつ確実に締め付けて高い防水防塵効果が期待できながらコスト安価なガイドパイプ組品を提供する。【解決手段】ガイドパイプ組品において、ゴムシール部材4のガイドパイプ3側一端部の外周にコイルばね6を嵌め込み、このコイルばね6でゴムシール部材4の一端部をガイドパイプ3の外周に締め付けて、ゴムシール部材4による高い防水兼防塵作用が得られるように構成した。従来の締付用金型に必要な大掛かりで高価なプレス機を不要にできる。【選択図】図1

Description

本考案は、主として自動車部品として用いられる、操作用ワイヤーなどのガイドパイプ組品に関するものである。
従来、この種のガイドパイプ組品は、図3に示すように例えばミッションケースなどの支持部材(図示せず)に長さ方向中間部が支持される筒状のケーシングキャップ12と、ケーシングキャップ12のキャップ部12a内に後端部分が挿嵌されかつキャップ部12aの円周カシメによりカシメ止めされるガイドパイプ13と、ガイドパイプ13とケーシングキャップ12とのカシメ部分周囲に被着される防水兼防塵用のゴムシール部材14とを備えている。
なお、図3に示す従来例では、ゴムシール部材14のキャップ部側端部が、上記ケーシングキャップ12と別体のソケット15により挟み付けられて挟持される構成となっている。
そして、上記ゴムシール部材14による防水兼防塵効果を高める構造として、ゴムシール部材14をカシメ部分周囲に被着させるだけでなく、積極的にゴムシール部材14のガイドパイプ側端部の外周に金属製のカシメリング16を差込み、このカシメリング16をプレス機の金型で例えば正六角形状に叩いてこのカシメリング16によりゴムシール部材14のガイドパイプ側を、ガイドパイプ13の外周に締め付け、これによりゴムシール部材14による防水兼防塵効果をさらに高めるようにしている。
ところで、上記したように金属製のカシメリング16を用いてゴムシール部材14の一端をガイドパイプ13の外周に締め付けるようにした場合、防水兼防塵効果は向上できる反面、高価な締付用金型をもつ大掛かりなプレス機が特別に必要となり、また、そのカシメ作業が非常に複雑で手間を要するといった問題を有していた。
そこで本考案は、上記した問題を解決するため、金属製カシメリングに代えてコイルばねを用い、このコイルばねにより簡単容易にゴムシール部材の一端又は両端部をガイドパイプの外周部やキャップ部側の外周部に確実に締め付け固定できるようにして、ガイドパイプ組品をコスト安価に提供し得ることを課題とする。
上記した問題を解決するため、本願の請求項1記載の考案は、支持部材に支持される筒状のケーシングキャップと、ケーシングキャップのキャップ部内に後端部分が挿嵌されかつキャップ部の円周カシメによりカシメ止めされるガイドパイプと、ガイドパイプとケーシングキャップとのカシメ部分周囲に被着される防水兼防塵用のゴムシール部材を備えたガイドパイプ組品において、上記ゴムシール部材のガイドパイプ側一端部の外周にコイルばねを嵌め込み、このコイルばねでゴムシール部材の一端部をガイドパイプの外周に締め付けて、ゴムシール部材による高い防水兼防塵作用が得られるように構成したことを特徴とする。
本願の請求項2記載の考案は、請求項1記載の構成に加えて、ゴムシール部材のキャップ部側他端部の外周にコイルばねを嵌め込み、このコイルばねでゴムシール部材の他端部をキャップ部側の外周に締め付けて、ゴムシール部材の両端部において高い防水兼防塵作用が得られるように構成したことを特徴とする。
以上のように構成した本考案の請求項1記載のガイドパイプ組品によれば、ゴムシール部材による防水兼防塵効果を高める構造として、従来の金属製カシメリングに代え例えば二巻き程度のコイルばねを用いるようにしたから、このコイルばねをゴムシール部材の一端部外周に拡径状態で嵌め込むだけの簡単な作業により、ゴムシール部材の一端部をガイドパイプの外周部に迅速容易にかつ確実に締め付けて固定できる。したがって、従来の締付用金型をもつ大掛かりで高価なプレス機を不要にでき、しかも上記作業が楽で全体としてコスト安価にガイドパイプ組品を得ることができる。
また、本考案の請求項2記載のガイドパイプ組品によれば、上述したコイルばねでゴムシール部材の一端部をガイドパイプの外周部に締め付け固定する場合と同様に、コイルばねでゴムシール部材の他端部についてもキャップ部側の外周部に迅速容易にかつ確実に締め付けて固定できる。したがって、ゴムシール部材の両端部二ヶ所をコイルばねで簡単容易にかつ確実に締め付けて固定することができ、その結果、従来の締付用金型をもつ大掛かりで高価なプレス機を不要にでき、しかも上記作業が楽で全体としてコスト安価にガイドパイプ組品を得ることができる。
本考案に係るガイドパイプ組品の一部切欠正面図である。 本考案に係る別のガイドパイプ組品の一部切欠正面図である。 従来の説明図である。
以下本考案の実施例を図に基づいて説明する。
まず、図1に示すように、この実施例におけるガイドパイプ組品1は、例えば自動車におけるミッションケースなどの支持部材(図示せず)に後述するソケットを介して支持される筒状のケーシングキャップ2と、ケーシングキャップ2のキャップ部2a内に後端部分が挿嵌されかつキャップ部2aの円周カシメによりカシメ止めされるガイドパイプ3と、ガイドパイプ3とケーシングキャップ2とのカシメ部分周囲に被着される防水兼防塵用のゴムシール部材4と、ゴムシール部材4のケーシングキャップ3側をケーシングキャップに一体的に固定するソケット5を備えている。
ケーシングキャップ2の長さ方向中間部には、係合突部2bが形成されていると共に、この係合突部2bを覆うようにゴムシール部材4が被着される。また、ケーシングキャップ2のキャップ部2a内にガイドパイプ3の先端を嵌め込んで円周カシメしたとき、ガイドパイプ3はケーシングキャップ2対してセンターより8度程度上下全周に揺動可能に支持される。
一方、ソケット5は一端外周部に支持部材への取付溝5aを有し、他端が大径で開口している。このソケット5の取付けは、先ずゴムシール部材4のキャップ側部分外周に外嵌され、次に大径開口端部が内方にロールカシメされてこのソケット5によりゴムシール部材4のキャップ側部分とケーシングキャップ2とが一体的に固定される。
そして、本考案は以上のように構成されるガイドパイプ組品1において、上記ゴムシール部材4のガイドパイプ側一端部の外周に二巻き又は二巻き程度のコイルばね6を嵌め込み、このコイルばね6でゴムシール部材4の一端部をガイドパイプ3の外周に締め付けて、ゴムシール部材4による高い防水兼防塵作用を得るように構成したのである。
以上のように構成したガイドパイプ組品1によれば、ゴムシール部材4による防水兼防塵効果を高める構造として、従来の金属製カシメリングに代え例えば二巻き又は二巻き程度のコイルばね6を用いているから、このコイルばね6をゴムシール部材4の一端部外周に拡径状態で嵌め込み縮径させるだけの簡単な作業により、ゴムシール部材4の一端部をガイドパイプ3の外周部に迅速容易にかつ確実に締め付けて固定できる。したがって、従来の締付用金型をもつ大掛かりで高価なプレス機を不要にでき、しかも上記作業が楽で全体としてコスト安価にガイドガイドパイプ組品1を得ることができる。
上記した実施例では、ゴムシール部材4のガイドパイプ側一端部の外周にのみ二巻き又は二巻き程度のコイルばね6を嵌め込み、このコイルばね6でゴムシール部材4の一端部をガイドパイプ3の外周に締め付けて固定するようにしたものについて説明したけれども、ゴムシール部材4の両端部二ヶ所をコイルばね6,6aで締め付けて固定するようにしてもよい。
つまり、図2に示すように筒状のケーシングキャップ2にソケット部2cが一体又は一体的に形成され、ガイドパイプ3とケーシングキャップ2とのカシメ部分周囲に防水兼防塵用のゴムシール部材ゴムシール部材4が被着されたタイプのものにおいて、ゴムシール部材4のガイドパイプ側一端部の外周に二巻き又は二巻き程度のコイルばね6を拡径させて嵌め込み、このコイルばね6の縮径でゴムシール部材4の一端部をガイドパイプ3の外周に締め付ける一方、ゴムシール部材4のキャップ部4a側他端部の外周にコイルばね6aを拡径させて嵌め込み、このコイルばね6aの縮径でゴムシール部材4の他端部をキャップ部側の外周に締め付けるようにしたものである。
このように構成したガイドパイプ組品によれば、前述したコイルばね6でゴムシール部材4の一端部をガイドパイプ3の外周部に締め付け固定する場合と同様に、コイルばね6aでゴムシール部材4の他端部についてもキャップ部側の外周部に迅速容易にかつ確実に締め付けて固定できる。したがって、ゴムシール部材4の両端部二ヶ所をコイルばね6,6aで簡単容易にかつ確実に締め付けて固定することができ、その結果、従来の締付用金型をもつ大掛かりで高価なプレス機を不要にでき、しかも上記作業が楽で全体としてコスト安価にガイドパイプ組品1を得ることができる。
なお、コイルばね6の巻き数については特に限定されるものではないが、二巻き又は二巻き程度が嵌め込み作業を行う場合に楽であり、それでいて充分な締め付け効果が得られるのでこのましい。
また、上記した実施例では自動車部品の操作ワイヤー用のガイドパイプ組品について説明したけれども、特に自動車部品に限定されるものではない。
1 ガイドパイプ組品
2 ケーシングキャップ
2a キャップ部
3 ガイドパイプ
4 ゴムシール部材
5 ソケット
6 コイルばね
6a コイルばね

Claims (2)

  1. 支持部材に支持される筒状のケーシングキャップと、ケーシングキャップのキャップ部内に後端部分が挿嵌されかつキャップ部の円周カシメによりカシメ止めされるガイドパイプと、ガイドパイプとケーシングキャップとのカシメ部分周囲に被着される防水兼防塵用のゴムシール部材を備えたガイドパイプ組品において、上記ゴムシール部材のガイドパイプ側一端部の外周にコイルばねを嵌め込み、このコイルばねでゴムシール部材の一端部をガイドパイプの外周に締め付けて、ゴムシール部材による高い防水兼防塵作用が得られるように構成したことを特徴とするガイドパイプ組品。
  2. ゴムシール部材のキャップ部側他端部の外周にコイルばねを嵌め込み、このコイルばねでゴムシール部材の他端部をキャップ部側の外周に締め付けて、ゴムシール部材の両端部において高い防水兼防塵作用が得られるように構成したことを特徴とする請求項1記載のガイドパイプ組品。
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