JP3193242U - オイルシール - Google Patents

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Abstract

【課題】良好なシール性を長期的に維持することができるオイルシールを提供する。【解決手段】オイルシール1は、被着体であるラック軸5と略同軸で配置された筒状部11と、該筒状部の外部側の端部に設けられたフランジ部12とを有する金属環10と、ラック軸と当接して密封対象をシールするシールリップ22を有し、金属環に保持されたエラストマー製のシール部20と、フランジ部の径方向内側端部とシールリップとの間に介挿され、シールリップを支持する支持リング40とを備える。フランジ部の厚みは、1.0〜2.0mmである。フランジ部が厚く、高剛性を有していることにより、使用時に密閉対象B側からシールリップに大きな外力を受け、支持リングを介してフランジ部の内側端部に圧力が加えられても、フランジ部の内側端部の変形を抑制することができる。【選択図】図2

Description

本考案は、車両の軸に使用されるオイルシールに関し、特に、自動車のパワーステアリングに使用されるオイルシールに関する。
従来、自動車分野において、油圧式のパワーステアリング部には、ステアリングホイールからの回転を伝達するステアリングシャフト(インプットシャフト)と、該シャフトに連結されるステアリングギアボックス(ラック&ピニオン)と、ステアリングギアボックスから略水平に配され、ラック軸を内包する油圧シリンダとが設けられている。パワーステアリング部では、ステアリングギアボックスや油圧シリンダ内に充填されたオイルをシールするために、ステアリングシャフトとステアリングギアボックスの連結部や、上記油圧シリンダの両端部に、オイルシールが取り付けられている。
例えば、従来のオイルシール100では、図5(a)に示すように、金属環103にゴム状弾性材製のシールリップ105が一体成形されてシールリップ本体102をなしている。シールリップ105の外部A’側には樹脂製の支持リング111が組み付けられており、この支持リング111の更に外部A’側には、シールリップ本体102に支持リング保持部材112が組み付けられている。本構成では、支持リング111が、シールリップ本体102の支持リング組付部109に組み付けられ、その後、支持リング保持部材112を支持リング保持部材組付部110に組み付けられる。支持リング保持部材112は、金属環103と同様の金属によって環状のプレート状に成形されており、支持リング111の外径よりも小さな内径を有している。
上記のように構成されるオイルシール100では、シールリップ105が密封対象B’側からオイル等を介して外力を受けた際、支持リング111がシールリップ105を外部A’側からバックアップする。これにより、シールリップ105と被着体であるラック軸との間のシール性が確保される。
しかしながら、従来のオイルシールにおいて、パワーステアリング部の作動により、シールリップ105に対して密閉対象B’側から外力が加えられると、支持リング111を介して、金属製の支持リング保持部材112にも外力が加えられる。このとき、支持リング保持部材112の径方向内側端部112aが、外部A’側に曲がって塑性変形する可能性があり、シールリップ支持の信頼性に懸念が生じることから、良好なシール性を長期的に維持するのに十分とは言えない。
また、従来のラック軸用オイルシールでは、シールリップ105での潤滑油の保持性の観点から、シールリップ105における外部A’側の傾斜面105cに、複数の突条部120が周方向に沿って形成されている(図5(b))。シールリップに設けられる突条部120は、通常、オイルシールの径方向断面において、その頂部120aを通る上記傾斜面の垂線Yに対してほぼ線対称となる形状を有している。このような構成では、近接する2つの突条部120,120間に溝部121が形成され、当該溝部に潤滑油が一時的に溜められることにより、シールリップ105の傾斜面105cで潤滑油を保持することが可能となっている。しかし近年、良好なシール性を長期的に維持するべく、シールリップでの潤滑油の保持力を向上することが求められている。
本考案の目的は、良好なシール性を長期的に維持することができるオイルシールを提供することにある。
上記目的を達成するために、本考案のオイルシールは、被着体である軸と略同軸で配置された筒状部と、該筒状部の外部側の端部に設けられたフランジ部とを有する金属環と、被着体である軸と当接して密封対象をシールするシールリップを有し、前記金属環に保持されたエラストマー製のシール部と、前記フランジ部の径方向内側端部と前記シールリップとの間に介挿され、前記シールリップを支持する支持リングとを備え、前記フランジ部の厚みが1.0〜2.0mmであることを特徴とする。
また、前記シールリップは、前記軸と当接する頂部と、該頂部近傍に設けられ且つ前記頂部の密封対象側に形成された第1傾斜面と、前記頂部の近傍に設けられ且つ前記頂部の密封対象側に形成された第2傾斜面と、該第2傾斜面に形成された複数の突条部とを有し、前記突条部は、密封対象側に形成された第3傾斜面と、外部側に形成された第4傾斜面とを有し、前記第2傾斜面に対する前記第3傾斜面の斜度が、前記第2傾斜面に対する第4傾斜面の斜度よりも大きい。
好ましくは、前記第2傾斜面に対する前記第3傾斜面の斜度をθ1、前記第2傾斜面に対する第4傾斜面の斜度をθ2としたとき、50°≦θ1≦90°、且つ20°≦θ2<50°を満たす。
また、前記複数の突条部が、前記オイルシールの周方向に沿って環状に形成されており、好ましくは、前記第2傾斜面の傾斜方向に関して所定ピッチで形成されている。
また、上記オイルシールは、車両に搭載される軸に好適に取り付けられ、特に、自動車のパワーステアリング部のラック軸に好適に使用される。
本考案によれば、シールリップを支持する支持リングが、フランジ部の径方向内側端部とシールリップとの間に介挿されており、当該フランジ部の厚みが1.0〜2.0mmであるため、従来と比較してフランジ部の厚みが大きく、高剛性を有している。これにより、使用時に密閉対象B側からシールリップに大きな外力を受け、支持リングを介してフランジ部の内側端部に圧力が加えられても、当該フランジ部の内側端部の変形を抑制することができる。この結果、シールリップを確実に支持することができ、良好なシール性を長期的に維持することが可能となる。
また、シールリップの第2傾斜面に形成された突条部が、密封対象側に形成された第3傾斜面と、外部側に形成された第4傾斜面とを有している。そして、第2傾斜面に対する第3傾斜面の斜度が、第2傾斜面に対する第4傾斜面の斜度よりも大きい。突条部がこのような形状を有することにより、突条部間に保持された潤滑油が外部A側に流れ難くなり、第2傾斜面での潤滑油の保持力を向上することができる。
更に、複数の突条部が、オイルシールの周方向に沿って環状に形成され、また、第2傾斜面の傾斜方向に関して所定ピッチで形成されるので、第2傾斜面での潤滑油の保持力を更に向上することができる。
また本考案のオイルシールを、自動車のパワーステアリング部のラック軸に使用することにより、ラック軸を内包する油圧シリンダ内のフルードを介してシールリップに高い圧力が加えられても、油圧シリンダ内のフルードを確実且つ長期的にシールすることができる。
本考案の実施形態に係るオイルシールが取り付けられるパワーステアリング部の構成を概略的に示す図である。 図1におけるオイルシールの構成を概略的に示す断面図である。 図2のオイルシールの変形例を示す断面図である。 図3におけるシールリップに設けられた突条部の構成を示す拡大部分断面図である。 従来のオイルシールの構成を示す断面図であり、(a)は全体図、(b)はシールリップに設けられた突条部の構成を示す部分拡大図である。
以下、本考案の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
オイルシールは、各種車両、特に自動車に使用され、パワーステアリング部に充てんされる作動油等(以下、密封対象という)をシールすることを目的として軸に装着される。なお、本実施形態では油圧式のパワーステアリング部を例に挙げて説明するが、本考案のオイルシールは、電動油圧式などの他のパワーステアリング部にも適用することができる。
パワーステアリング部は、図1に示すように、ステアリングホイール2にインプットシャフト3を介して接続されたステアリングギアボックス(ラック&ピニオン)4と、該ステアリングギアボックスから略水平に配され、ラック軸5を内包する油圧シリンダ6とを備えている。ステアリングギアボックス4の上方には油圧制御弁7が配置されており、油圧制御弁7は、オイル送出路7a,7bを介して油圧室6a,6bと接続されている。油圧シリンダ6の両端部には、ラック軸5に摺動可能に当接するオイルシール1,1’が配置されている。
ステアリングホイール2が操作されていない状態では、油圧室6a,6b内の圧力は均等であり、オイルシール1,1’に加えられる圧力は等しくなっている。ステアリングホイール2が操舵されると(例えば、反時計回りに回動)、作動油がオイル送出路7bを介して油圧シリンダ6内(反時計回りの回動の場合、油圧室6b内)に導入され、ラック軸5の中心に位置するフランジを押圧し(反時計回りの回動の場合、左方向に押圧)、これによりステアリングホイール2の操舵力が補助される。このように、ステアリングホイール2の未操舵時にはオイルシール1,1’に所定圧力が加えられており、ステアリングホイール2の操舵時には、未操舵時よりも大きな圧力がオイルシール1,1’に加えられる。
図2は、本実施形態に係るオイルシールの構成を概略的に示す断面図である。なお、図2のオイルシールは、その一例を示すものであり、本考案に係るオイルシールの構成は、図2のものに限られないものとする。また、本実施形態では、説明の便宜上、油圧シリンダ6の一端に配置されたオイルシール1の位置を基準として、ラック軸5の軸方向に関してオイルシール1よりも外側(ステアリングギアボックス側)を「外部A側」、オイルシール1よりも油圧室側(油圧室6bに充填された作動油側)を「密封対象B側」とする。
オイルシール1は、金属環10と、該金属環に保持されたエラストマー製のシール部20と、シール部20に嵌着されたガータースプリング30とを備えている。オイルシール1は略円環状の部材であり、その環状内空間に被着体であるラック軸5が挿通されると、シール部20の内周部がラック軸5の外周面5aに圧接される。
金属環10は、ラック軸5と略同軸で配置される筒状部11と、該筒状部の外部A側の端部に一体成形されたフランジ部12とを有している。金属環10は、径方向縦断面略L字型の部材であり、この金属環10にシール部20が加硫接着される。
金属環10の厚みD1はほぼ一定であり、筒状部11とフランジ部12の厚みは同一(D1)である。そして、金属環10の厚みD1は、従来のものに比べて大きくなるように設計されており、望ましくは1.0mm〜2.0mmである。また、図2において、筒状部11が内包されている部位全体の厚みD2に対する、金属環10の厚みD1の比率(D1/D2)は、従来に比べて大きく、例えば0.5程度である。同様に、フランジ部12が内包されているオイルシール1の部位全体の厚みD3に対する、金属環10の厚みD1の比率(D1/D3)も、従来に比べて大きく、例えば0.3程度である。このように、金属環10の厚みD1を従来よりも大きくすることで金属環10の剛性が高くなり、特に、フランジ部12の厚みを従来よりも大きくすることで、フランジ部12の軸方向に関する曲げ剛性が高くなる。
シール部20は、筒状部11の内周面に固着されたシール基部21と、該シール基部の内周部から更に内方に延出し、ラック軸5と当接して密封対象をシールするシールリップ22とを有している。シール部20は、エラストマーで成形され、例えばNBRやHNBRなどの合成ゴムで成形されている。シール基部21の内周部には、後述する支持リングを保持するための切り欠き21aが形成されており、この切り欠き21aとフランジ部12の径方向内側端部12aとで画定される空間が、溝部23を構成している。
シールリップ22は、筒状部11よりも径方向内側であって且つフランジ部12よりも密封対象B側に配置されており、その径方向断面形状は略V字型である。具体的には、シールリップ22は、ラック軸5の外周面5aに圧接する頂部22aと、該頂部の近傍に設けられ且つ頂部22aの密封対象B側に形成された傾斜面22b(第1傾斜面)と、頂部22aの近傍に設けられ且つ該頂部の外部A側に形成された傾斜面22c(第2傾斜面)とを有している。傾斜部22cは、頂部22aに関して傾斜面22bの反対側に形成されており、この傾斜面22cには、潤滑油を保持するための複数の突条部23が形成されている。
また、オイルシール1は、フランジ部12の径方向内側端部12aとシールリップ22との間に介挿され、且つシールリップ22を支持する支持リング40を備える。支持リング40は、例えば金属あるいは硬質の樹脂で成形されており、その径方向断面形状は略台形である。この支持リング40は、シール基部21の径方向内側であって且つシールリップ22よりも外部A側に配置されており、シール基部21の径方向内側に設けられた溝部24に嵌入される。このとき、支持リング40の外部A側の平面40aは、フランジ部12における径方向内側端部12aの平面13と当接し、また、支持リング40の密封対象B側の平面40bが、シールリップ22の外部A側に設けられた平面25と当接している。
上記のように構成されるオイルシール1が装着されたパワーステアリング部において、ステアリングホイール2が例えば反時計回りに回動されると、油圧室6b内に作動油が導入され、シールリップ22は、密封対象B側から作動油を介して外力を受ける。このとき、支持リング40及びフランジ部12が協働してシールリップ22を支持する。具体的には、シールリップ22に加えられた密封対象B側からの外力が、支持リング40を介してフランジ部12の径方向内側端部12aに伝達される。この外力により、支持リング40を介してフランジ部12の径方向内側端部12aに応力が生じるが、フランジ部12の軸方向に関する曲げ剛性が高いため、径方向内側端部12aが上記応力の発生によって外部A側に曲げられることが無い。よって、支持リング40が、軸方向に関して使用開始前の組み込み時とほぼ同位置で保持され、シールリップ22の外部A側への弾性変形が長期に亘って抑制される。
上述したように、本実施形態によれば、シールリップ22を支持する支持リング40が、フランジ部12の径方向内側端部12aとシールリップ22との間に介挿されており、当該フランジ部の厚みが1.0〜2.0mmであるため、従来と比較してフランジ部の厚みが大きく、高剛性を有する。これにより、使用時に密閉対象B側からシールリップ22に大きな外力を受け、支持リング40を介してフランジ部12に圧力が加えられても、フランジ部12の径方向内側端部12aの変形を抑制することができる。特に、ステアリングホイール2の操舵により、シールリップ22が密封対象B側から大きな外力を急激に受けた場合であっても、径方向内側端部12aの変形を抑制することができ、また、外力に対する十分な反力をフランジ部12で発生させることができる。この結果、シールリップ22を確実に支持することができ、良好なシール性を長期的に維持することが可能となる。
特に、本考案のオイルシール1を、自動車のパワーステアリング部のラック軸5に使用することにより、ラック軸5を内包する油圧シリンダ6内のフルード(作動油)を介してシールリップ1に高い圧力が加えられても、油圧シリンダ6内のフルードを確実且つ長期的にシールすることができる。
図3は、図2のオイルシールの変形例を示す断面図であり、図4は、図3におけるシールリップに設けられた突条部の構成を示す拡大部分断面図である。図3のオイルシールは、図2の構成に対して、金属環の厚みと突条部の形状が異なるので、同一部分には同じ番号を付し、以下に異なる部分を説明する。
図3において、オイルシール60は、金属環70と、該金属環に保持されたエラストマー製のシール部80とを備えている。金属環70は、ラック軸5と略同軸で配置される筒状部71と、該筒状部の外部A側の端部に一体成形されたフランジ部72とを有しており、本変形例では、金属環70の厚みD1’は、図2における金属環10の厚みD1よりも小さい(D1<D1’)。
また、シールリップ22の傾斜面22cには、潤滑油を保持するための複数の突条部73が形成されている。複数の突条部73は、オイルシール1’の周方向に沿って環状に形成されており、好ましくは、傾斜面22cの傾斜方向に関して所定ピッチで並行して設けられている。
突条部73は、図4に示すように、頂部73aと、頂部73aよりも密封対象B側に形成された傾斜面73b(第3傾斜面)と、外部A側に形成された傾斜面73c(第4傾斜面)とを有している。そして本変形例では、傾斜面22cに対する傾斜面73bの斜度が、傾斜面22cに対する傾斜面73cの斜度よりも大きい点に特徴がある。具体的には、傾斜面22cに対する傾斜面73bの斜度をθ1、傾斜面22cに対する傾斜面73cの斜度をθ2としたとき、50°≦θ1≦90°、且つ20°≦θ2<50°を満たす。傾斜面73bの斜度θ1と傾斜面73cの斜度θ2が上記の関係を有することで、突条部73,73間に形成された溝部74内の潤滑油Xが外部A側に流れ出し難くなり、潤滑油Xが突条部73,73間に安定的に保持される。また、ラック軸5の往復動によって、密封対象である作動油がシールリップから掻き出されて傾斜面22cに到達した場合であっても、突条部73,73間に介在する潤滑油Xが作動油によって外部A側に押し出されることが無く、潤滑油Xが安定的に保持される。よって、斜度θ1が斜度θ2と同じである従来の突条部と比較して、傾斜面22cでの潤滑油Xの保持力を向上することができる。
以上、上記実施形態に係るオイルシールについて述べたが、本考案は記述の実施形態に限定されるものではなく、本考案の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば、図2のオイルシール1では金属環10の厚みD1を1.0mm〜2.0mmとする点、また、図3のオイルシール60では傾斜面73bの斜度が傾斜面73cの斜度よりも大きい点を規定したが、これに限らず、オイルシールが、厚み1.0mm〜2.0mmであるフランジ部を有し、且つ、密封対象B側に形成された傾斜面の斜度が、外部A側に形成された傾斜面の斜度よりも大きい突条部を有していてもよいことは言うまでもない。
また、上記実施形態では、金属環における筒状部とフランジ部の厚みは同一であるが、これに限らず、筒状部とフランジ部の厚みが異なっていてもよい。
また、上記実施形態では、シールリップの傾斜面に複数の突起部が設けられ、複数の突起部が所定ピッチで設けられているが、これに限らず、異なるピッチで設けられてもよい。
また上記実施形態では、オイルシールにガータースプリングが設けているが、これに限らず、ガータースプリングを設けなくてもよい。
また、上記実施形態ではシール部にダストリップが設けられていないが、これに限らず、シールリップの外部側にダストリップが設けられてもよい。
本考案のオイルシールは、各種車両の伝達軸に好適に用いられ、特に自動車のパワーステアリング用オイルシールとして極めて有用である。
1, オイルシール
1’ オイルシール
2 ステアリングホイール
3 インプットシャフト
4 ステアリングギアボックス
5 ラック軸
5a 外周面
6 油圧シリンダ
6a 油圧室
6b 油圧室
7 油圧制御弁
7a オイル送出路
7b オイル送出路
10 金属環
11 筒状部
12 フランジ部
12a 径方向内側端部
13 平面
20 シール部
21 シール基部
21a 切り欠き
22 シールリップ
22a 頂部
22b 傾斜面
22c 傾斜面
23 突条部
25 平面
30 ガータースプリング
40 支持リング
40a 平面
40b 平面
60 オイルシール
70 金属環
71 筒状部
72 フランジ部
73 突条部
73a 頂部
73b 傾斜面
73c 傾斜面
74 溝部
80 シール部

Claims (7)

  1. 被着体である軸と略同軸で配置された筒状部と、該筒状部の外部側の端部に設けられたフランジ部とを有する金属環と、
    被着体である軸と当接して密封対象をシールするシールリップを有し、前記金属環に保持されたエラストマー製のシール部と、
    前記フランジ部の径方向内側端部と前記シールリップとの間に介挿され、前記シールリップを支持する支持リングとを備え、
    前記フランジ部の厚みが1.0〜2.0mmであることを特徴とするオイルシール。
  2. 前記シールリップは、前記軸と当接する頂部と、該頂部の近傍に設けられ且つ前記頂部の密封対象側に形成された第1傾斜面と、前記頂部の近傍に設けられ且つ前記頂部の密封対象側に形成された第2傾斜面と、該第2傾斜面に形成された複数の突条部とを有し、
    前記突条部は、密封対象側に形成された第3傾斜面と、外部側に形成された第4傾斜面とを有し、
    前記第2傾斜面に対する前記第3傾斜面の斜度が、前記第2傾斜面に対する第4傾斜面の斜度よりも大きいことを特徴とする、請求項1記載のオイルシール。
  3. 前記第2傾斜面に対する前記第3傾斜面の斜度をθ1、前記第2傾斜面に対する第4傾斜面の斜度をθ2としたとき、50°≦θ1≦90°、且つ20°≦θ2<50°を満たすことを特徴とする、請求項2記載のオイルシール。
  4. 前記複数の突条部が、前記オイルシールの周方向に沿って環状に形成されていることを特徴とする、請求項1記載のオイルシール。
  5. 前記複数の突条部が、前記第2傾斜面の傾斜方向に関して所定ピッチで形成されていることを特徴とする、請求項1記載のオイルシール。
  6. 車両に搭載される軸に取り付けられることを特徴とする、請求項1記載のオイルシール。
  7. パワーステアリング部のラック軸に使用されることを特徴とする、請求項6記載のオイルシール。
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