JP3193150B2 - 調圧・切換兼用バルブ - Google Patents

調圧・切換兼用バルブ

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JP3193150B2
JP3193150B2 JP25648392A JP25648392A JP3193150B2 JP 3193150 B2 JP3193150 B2 JP 3193150B2 JP 25648392 A JP25648392 A JP 25648392A JP 25648392 A JP25648392 A JP 25648392A JP 3193150 B2 JP3193150 B2 JP 3193150B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機等の油圧回
路で用いられるバルブに関し、特に、一つのスプールに
よって調圧機能と切換機能とを選択的に発揮する調圧・
切換兼用バルブに係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用の自動変速機の油圧回路
においては、例えば特開昭63−186055号公報に
開示されるように、オイルポンプの吐出圧を所定のライ
ン圧に調整するレギュレータバルブ、手動操作によって
レンジを切換えるマニュアルバルブ、及び変速段に応じ
て作動して上記アクチュエータに通じる油路を切換える
ことによりクラッチやブレーキ等の摩擦締結要素を選択
的に作動させる複数のシフトバルブ等が設けられてお
り、これらのバルブは、大別して、切換バルブと調圧バ
ルブとに分けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記調圧バ
ルブと切換バルブとは、各々独立したバルブとして用い
られているため、その分油圧回路で必要とするバルブの
総数が多くなり、油圧回路の構成が複雑なものになると
いう問題がある。
【0004】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、一つのスプールによっ
て調圧機能と切換機能とを選択的に発揮するようにな
し、油圧回路の構成の簡略化に寄与し得る調圧・切換兼
用バルブを提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の解決手段は、一つのスプールによって調圧
機能と切換機能とを選択的に発揮する調圧・切換兼用バ
ルブとして、次のような構成とする。すなわち、調圧用
の入力ポート、出力ポート及びドレンポートと、切換用
の入力ポート、出力ポート及びドレンポートとを有し、
上記調圧用及び切換用毎の三つのポートは、それぞれ中
心に出力ポートが、両側に入力ポートとドレンポートと
が位置するように設ける。また、上記スプールは、上記
切換用の出力ポートと入力ポートとを連通させる第1の
位置と、該切換用の出力ポートとドレンポートとを連通
させる第2の位置と、上記第1及び第2の位置の中間に
位置しかつ上記調圧用の出力ポートと入力ポート及びド
レンポートの双方との連通を遮断する第3の位置とに位
置付けられるように設ける。さらに、上記第3の位置で
は、スプールが軸方向に変位することで調圧用の出力ポ
ートを入力ポート及びドレンポートのいずれか一方に連
通させる一方、このスプールの軸方向の変位により上記
切換用のポート間の連通状態が変化しないように設ける
構成とするものである。
【0006】
【作用】上記の構成により、本発明では、スプールを第
1の位置と第2の位置との間で位置切換えして、切換用
の出力ポートを入力ポート又はドレンポートに選択的に
連通させることにより、通路の切換機能が発揮される。
【0007】一方、スプールを第3の位置に切換えたと
きには、該スプールは、第3の位置における調圧用の出
力ポートと入力ポート及びドレンポートの双方との連通
を遮断する中立状態から、スプール両側のパイロット圧
の差圧等により軸方向に変位して、調圧用の出力ポート
を入力ポート及びドレンポートのいずれか一方に連通さ
れる。そして、この連通により上記差圧等が補正される
と、スプールは中立状態に戻る。これにより、調圧機能
が発揮されることになる。このとき、上記スプールの軸
方向変位に拘らず、上記切換用のポート間の連通状態は
変化しないようになっているので、上記切換機能が損な
われることはない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0009】図1は自動車用の前進4段,後退1段の自
動変速機を示す。同図において、1はエンジン出力軸、
2は流体継手としてのトルクコンバータであって、該ト
ルクコンバータ2は、上記エンジン出力軸1に連結した
ケース3に連結されたポンプ4と、タービン5と、ステ
ータ6とを備えている。上記ステータ6は、該ステータ
6をタービン5と逆方向に回転させないためのワンウェ
イクラッチ7を介して変速機ケース11に固定可能に設
けられている。また、10は上記トルクコンバータ2の
タービン5に連結したタービンシャフト8に連結された
変速機構としての変速歯車装置である。
【0010】上記変速歯車装置10は、内部にラビニョ
オ型遊星歯車機構12を備え、該遊星歯車機構12は、
前後に配置した小径サンギヤ13及び大径サンギヤ14
と、該小径サンギヤ13に噛合するショートピニオンギ
ヤ15と、上記大径サンギヤ14及びショートピニオン
ギヤ15に噛合するロングピニオンギヤ16と、上記シ
ョートピニオンギヤ15及びロングピニオンギヤ16を
回転自在に支持するキャリア17と、上記ロングピニオ
ンギヤ16に噛合するリングギヤ18とからなる。
【0011】上記小径サンギヤ13は、上記タービンシ
ャフト8に対して、該サンギヤ13の後方に配置したフ
ォワードクラッチ20と該クラッチ20に直列に接続さ
れ上記タービンシャフト8の逆駆動を阻止する第1ワン
ウェイクラッチ22とを介して連結されているととも
に、これらと並列に配設されたコーストクラッチ21を
介して連結されている。また、上記大径サンギヤ14
は、その斜め後方に配置した2−4ブレーキ23と該2
−4ブレーキ23の後方に配置したリバースクラッチ2
4とを介して上記タービンシャフト8に連結されてい
る。上記2−4ブレーキ23は、ブレーキドラム23a
と、該ドラム23aの外方に掛けられたブレーキバンド
23bとからなる。上記キャリア17と変速機ケース1
1との間には、所定の変速段でキャリア17を固定する
ロー&リバースブレーキ25と、ロングピニオンギヤ1
6のエンジン出力軸1と同方向の回転を許容する第2ワ
ンウェイクラッチ26とが並列に配設されているととも
に、このキャリア17は、3−4クラッチ27を介して
上記タービンシャフト8に連結されている。更に、リン
グギヤ18は、その前方に配置したアウトプットギヤ1
9に連結されている。
【0012】加えて、30はトルクコンバータ2の入力
軸としてのエンジン出力軸1とタービンシャフト8とを
直結するロックアップクラッチ、31はエンジン出力軸
1により中間軸9を介して駆動されるオイルポンプであ
る。
【0013】以上の構成において各変速段での各クラッ
チ、ブレーキの作動状態を表1に示す。
【0014】
【表1】 図2は上記ロックアップクラッチ30周りの具体的構造
及びその締結力制御回路を示す。同図において、ロック
アップクラッチ30の後方には、トルクコンバータ2前
面との間に締結側油室30aが形成されているととも
に、前方にはケース3との間に解放側油室30bが形成
されている。
【0015】また、締結力制御回路は、ロックアップク
ラッチ30の締結及び解放動作、並びに締結力制御を行
う機能を備えたものである。締結力制御回路において、
40はロックアップシフトバルブ、50はロックアップ
コントロールバルブ、60はローレデューシングバルブ
である。
【0016】上記ロックアップシフトバルブ40には、
上記ロックアップクラッチ30の締結側油室30aに連
通する締結圧油路41と、解放側油室30bに連通する
解放圧油路42と、トルクコンバータ圧が作用するコン
バータ圧油路43と、ロックアップコントロールバルブ
50と連通する締結力制御油路44とが接続されてい
て、該ロックアップシフトバルブ40は、上記コンバー
タ圧油路43を上記締結圧油路41又は解放圧油路42
に選択的に連通させる切換機能を有する。
【0017】すなわち、上記ロックアップシフトバルブ
40は、スプール40aと、該スプール40aの図中左
方に縮装されたスプリング40bと、スプリング40a
の右方に形成された油圧室40cとを有し、該油圧室4
0cには油路45が連通され、該油路45には該油路4
5を開閉するON−OFF電磁弁よりなるロックアップ
ソレノイドバルブSOL1が配置されている。該ソレノ
イドバルブSOL1のOFF時(閉時)には、油圧室4
0cへの油圧の作用によりスプール40aを図中下側の
位置に位置付けて、コンバータ圧油路43を解放圧油路
42に連通するとともに締結圧油路41をドレンして、
ロックアップクラッチ30を完全解放する一方、ソレノ
イドバルブSOL1のON時(開時)には、スプール4
0aを図中上側の位置に位置付けて、コンバータ圧油路
43を締結圧油路41に連通するとともに解放圧油路4
2を締結力制御油路44に連通するようになっている。
【0018】また、上記ロックアップコントロールバル
ブ50は、上記ロックアップクラッチ30の締結側油室
30aの締結圧と解放側油室30bの解放圧との差圧を
制御する機能を有する。すなわち、ロックアップコント
ロールバルブ50は、スプール50aを有し、その右方
には油圧室50bが、左方には制御室50cが各々形成
されているとともに、ドレンポート50dが形成されて
いる。更に、上記スプール50aには、上記コンバータ
圧油路43の油圧が油路51を介して左方向に作用する
とともに、上記締結力制御油路44の油圧が油路52を
介して右方向に作用する。加えて、スプール50aの略
中央部には、上記締結力制御油路44が接続されている
とともに、該油路44に並んで、上記コンバータ圧油路
43に連通する油路53が接続されている。そして、ス
プール50a右方の油圧室50bには油路55が接続さ
れ、該油路55にはデューティ電磁弁としてのデューテ
ィソレノイドバルブSOL2が接続され、該デューティ
ソレノイドバルブSOL2のデューティ率に応じてロッ
クアップコントロールバルブ50の油圧室50bの油圧
を制御するように構成されている。
【0019】以上の構成により、ロックアップコントロ
ールバルブ50は、スプール50aに対して図中左方向
に作用する油圧、つまりデューティソレノイドバルブS
OL2により制御された油圧室50bの油圧とコンバー
タ圧油路43の油圧の合計圧と、スプール50aに対し
て右方向に作用する油圧、つまり締結力制御油路44の
油圧(ロックアップクラッチ30の解放側油室30bの
解放圧)とに応じてスプール50aが図中左右に往復移
動して、上記合計圧が大の場合には、スプール50aを
図中下側の位置に位置付けて、コンバータ圧油路43を
締結力制御油路44に連通して解放側油室30bの解放
圧を増大させる一方、解放側油室30bの解放圧が大の
場合には、スプール50aを図中上側の位置に位置付け
て、締結力制御油路44をドレンポート50dに連通し
解放側油室30bの解放圧を低下させることを繰返し
て、解放側油室30bの解放圧をデューティソレノイド
バルブSOL2のデューティ率に応じた油圧値に制御
し、これによりロックアップクラッチ30の締結側油室
30aの締結圧と解放側油室30bの解放圧との差圧を
デューティソレノイドバルブSOL2のデューティ率に
応じた値に制御して、ロックアップクラッチ30の締結
力を制御するようになっている。
【0020】さらに,上記ローレデューシングバルブ6
0は、本発明の一実施例に係わる調圧・切換兼用バルブ
であって、自動変速機のL(前進第1速及び第2速間の
自動変速)レンジ位置での第1速の変速段においてロー
&リバースブレーキ25に供給する締結圧を減圧する機
能(減圧ないし調圧機能)と、ロックアップクラッチ3
0を完全締結状態に切換制御する機能(切換機能)とを
有する。該ローレデューシングバルブ60は、図3
(A)〜(C)に拡大詳示するように、一つのスプール
60aと、調圧用の三つのポートである入力ポート60
b、出力ポート60c及びドレンポート60dと、切換
用の三つのポートである入力ポート60e、出力ポート
60f及びドレンポート60gと、上記スプール60a
の右方に形成された油圧室60hと、スプール60aの
左方に形成され、該スプール60aを右方に付勢するス
プリング60jが縮装されたスプリング室60iとを有
してなる。
【0021】上記油圧室60hには油路65が連通さ
れ、該油路65には3−2タイミングバルブ80のソレ
ノイドバルブSOL3が接続され、該ソレノイドバルブ
SOL3がローレデューシングバルブ60をロックアッ
プシフトバルブ40とは独立して制御する専用のON−
OFF電磁弁として兼用されている。また、上記調圧用
の入力ポート60bにはLレンジ位置でライン圧が供給
される油路61が、調圧用の出力ポート60cにはロー
&リバースブレーキ25の締結油室に連通する油路62
が各々接続されており、該油路62の油圧は、上記スプ
リング室60iに導入されている。更に、上記切換用の
入力ポート60eには、S(第1速から第3速までの自
動変速)レンジ位置及びD(第1速から第4速までの自
動変速)レンジ位置での第3速及び第4速の各変速段に
てライン圧が供給される油路63(3−4クラッチ27
に供給する締結圧の油路)が、切換用の出力ポート60
fには上記ロックアップコントロールバルブ50の制御
室50cに連通する油路64が各々接続されている。
【0022】ここで、上記調圧用及び切換用毎の三つの
ポート60b〜60d,60e〜60gは、それぞれ中
心に出力ポート60c,60fが、両側に入力ポート6
0b,60eとドレンポート60d,60gとがそれぞ
れ位置し、また入力ポート60b,60eがスプール6
0aの軸方向内側に、ドレンポート60d,60gがス
プール60aの軸方向外側(油圧室60h又はスプリン
グ室60iに近い側)にぞれぞれ位置するように設けら
れている。
【0023】また、上記スプール60aは、上記3−2
タイミングバルブ80のソレノイドバルブSOL3がO
N(開)のとき上記切換用の出力ポート60fと入力ポ
ート60eとを連通させる第1の位置(図3(C)に示
す位置)と、上記3−2タイミングバルブ80のソレノ
イドバルブSOL3がOFF(閉)のとき上記切換用の
出力ポート60fとドレンポート60gとを連通させる
第2の位置(図3(B)に示す位置)と、上記第1及び
第2の位置の中間に位置しかつ上記調圧用の出力ポート
60cと入力ポート60b及びドレンポート60dの双
方との連通を遮断する第3の位置(図3(A)に示す位
置)とに位置付けられるように設けられている。
【0024】上記第3の位置では、スプール60aが図
3(A)に示す遮断状態から軸方向の左右いずれか一方
に僅かに変位することで調圧用の出力ポート60cが入
力ポート60b又はドレンポート60dに連通するよう
になっている。また、この第3の位置では、スプール6
0aは、切換用の出力ポート60fとドレンポート60
gとを連通し、かつ上記出力ポート60fと入力ポート
60eとの連通を遮断するようになっており、この状態
は、上記スプール60aの僅かな軸方向変位によって変
化しないようスプール60aと各ポート60b〜60g
との位置関係がに設定されている。
【0025】尚、3−2タイミングバルブ80は、2−
4ブレーキ23のサーボ機構の解放室23aに連通する
油路81に介設した絞り82の上下流に接続したバイパ
ス油路83の途中に介設されているとともに、内部にス
プール80aを有し、該スプール80aの図中左方には
スプリング80bが縮装され、右方には油圧室80cが
形成され、該油圧室80cに連通する油路84にはON
−OFF電磁弁である3−2ソレノイドバルブSOL3
が接続されている。そして、第3速から第2速へのシフ
トダウン時に、その当初で3−2ソレノイドバルブSO
L3のOFF(閉)動作により、スプール80aを図中
下側位置に位置付けて、バイパス油路83の連通を遮断
して、サーボ機構の解放室23aの解放圧を絞り82を
経て徐々に排圧し、2−4ブレーキ23の締結動作を3
−4クラッチ27の解放動作に合せて徐々に行い、その
後、3−4クラッチ27の解放動作が進行した時点で、
3−2ソレノイドバルブSOL3のON(開)動作によ
り、スプール80aを図中上側位置に位置付けてバイパ
ス油路83を連通し、サーボ機構の解放室23aの解放
圧をバイパス油路83を経て素早く行って、2−4ブレ
ーキ23の締結動作を一気に行うように構成されてい
る。
【0026】次に、上記ローレデューシングバルブ60
のスプール60aの位置と該バルブ60の調圧機能及び
切換機能との関係について説明する。
【0027】3−2タイミングバルブ80のソレノイド
バルブSOL3がON(開)のときには、ローレデュー
シングバルブ60の油圧室60h内の油圧がドレンさ
れ、スプール60aが、スプリング60jの付勢力を受
けて、図3(C)に示す如く右端に寄った位置(第1の
位置)に位置付けられる。このときシフトレバーがS及
びDレンジ位置であると、油路63のライン圧が油路6
4を経てロックアップコントロールバルブ50の制御室
50cに作用することにより、該ロックアップコントロ
ールバルブ50のスプール50aが図中上側位置に位置
付けられ、締結力制御油路44がドレンポート50dに
連通する。これにより、ロックアップクラッチ30の解
放側油室30bが完全に解放されて、ロックアップクラ
ッチ30が締結側油室30aの締結圧でもって完全締結
される。
【0028】一方、上記3−2タイミングバルブ80の
ソレノイドバルブSOL3がOFF(閉)でシフトレバ
ーがLレンジ位置以外の位置をとるとき(つまり油路6
1にライン圧が供給されないとき)には、ローレデュー
シングバルブ60のスプール60aは、油圧室60h内
の油圧により、スプリング60jの付勢力に抗して図3
(B)に示す如く左端に寄った位置(第1の位置)に位
置付けられる。これにより、ロックアップシフトバルブ
40は、ソレノイドバルブSOL2のON−OFF制御
で位置切換される状態となる。
【0029】さらに、上記3−2タイミングバルブ80
のソレノイドバルブSOL3がOFFでシフトレバーが
Lレンジ位置をとるときには、ローレデューシングバル
ブ60のスプール60aが当初左端に寄った位置(第2
の位置)にあって、油路61のライン圧が油路62を介
してスプリング室60iに供給される。これにより、上
記スプール60aは、油圧室60h内の油圧による図上
左向きの力と、スプリング60j及びスプリング室60
i内の油圧による図上右向きの力とを受け、図3(A)
に示すように、上記第1の位置と第2の位置との中間位
置であって、調圧用の出力ポート60cと入力ポート6
0b及びドレンポート60dの双方との連通を遮断する
第3の位置に位置付けられる。そして、この第3の位置
では、上記油路62ないしスプリング室60i内の油圧
に応じてスプール60aが軸方向左右に移動して、油路
62(つまり出力ポート60c)を、ライン圧の油路6
1(つまり入力ポート60b)とドレンポート60dと
に交互に連通することで、油路61のライン圧を一定圧
に減圧して油路62の油圧となし、この油圧がロー&リ
バースブレーキ25に供給される。
【0030】このとき、上記ローレデューシングバルブ
60の切換用の出力ポート60fは、ドレンポート60
gと連通しかつ入力ポート60eとの連通が遮断されて
おり、この状態は、上記スプール60aの調圧に伴う軸
方向変位によっても変化しないようスプール60aと各
ポート60b〜60gとの位置関係が設定されているの
で、ローレデューシングバルブ60による上記切換機能
が損なわれることはない。
【0031】このように、ローレデューシングバルブ6
0は、一つのスプール60aが第1〜第3の位置に位置
付けられることで切換機能と調圧機能とを発揮すること
ができるので、その分油圧回路におけるバルブの総数を
少なくすることができるとともに、回路の構成を簡略化
することができる。
【0032】尚、上記実施例では、本発明の調圧・切換
兼用バルブを、自動車用自動変速機の油圧回路における
ローレデューシングバルブ60に用いた場合について述
べたが、その他の油圧回路において、調圧機能と切換機
能とを共に発揮させる必要のある個所に広く適用するこ
とができるのは勿論である。
【0033】
【発明の効果】以上の如く、本発明の調圧・切換兼用バ
ルブによれば、一つのスプールの位置切換えにより油圧
通路の調圧機能と油圧通路の切換機能とを選択的に発揮
させることができるので、油圧回路に必要とするバルブ
の総数を少なくすることができるとともに、油圧回路の
構成を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用の自動変速機のスケルトン図である。
【図2】ロックアップクラッチの締結力制御の油圧制御
回路を示す図である。
【図3】ローレデューシングバルブの拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
60 ローレデューシングバルブ(調圧・切換兼用
バルブ) 60a スプール 60b 調圧用の入力ポート 60c 調圧用の出力ポート 60d 調圧用のドレンポート 60e 切換用の入力ポート 60f 切換用の出力ポート 60g 切換用のドレンポート
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−57552(JP,A) 特開 昭62−31752(JP,A) 特開 平4−244664(JP,A) 特開 昭64−83965(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/36 F16H 63/00 - 63/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つのスプールによって調圧機能と切換
    機能とを選択的に発揮する調圧・切換兼用バルブであっ
    て、 調圧用の入力ポート、出力ポート及びドレンポートと、
    切換用の入力ポート、出力ポート及びドレンポートとを
    有し、上記調圧用及び切換用毎の三つのポートは、それ
    ぞれ中心に出力ポートが、両側に入力ポートとドレンポ
    ートとが位置するように設けられており、 上記スプールは、上記切換用の出力ポートと入力ポート
    とを連通させる第1の位置と、該切換用の出力ポートと
    ドレンポートとを連通させる第2の位置と、上記第1及
    び第2の位置の中間に位置しかつ上記調圧用の出力ポー
    トと入力ポート及びドレンポートの双方との連通を遮断
    する第3の位置とに位置付けられるように設けられてお
    り、 上記第3の位置では、スプールが軸方向に変位すること
    で調圧用の出力ポートを入力ポート及びドレンポートの
    いずれか一方に連通させる一方、このスプールの軸方向
    の変位により上記切換用のポート間の連通状態が変化し
    ないように設けられていることを特徴とする調圧・切換
    兼用バルブ。
JP25648392A 1992-07-06 1992-09-25 調圧・切換兼用バルブ Expired - Fee Related JP3193150B2 (ja)

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