JP3193081U - クリアファイル - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で、取り出し自在な見出し部を有するクリアファイルを提供すること。
【解決手段】クリアファイル10の右側表紙15に、表紙15の長手方向に沿って、見出し部10を5個配列する。見出し部10は見出し片25と支持部26とを備え、これらの周囲には切り込み21と切り離し部22が設けられている。支持部26の短辺部分は、折り曲げ自在なミシン目部24となっており、切り離し部22に力を加えて見出し部10を表紙15から切り離した状態では、見出し部10はミシン目部24を中心として回動自在となる。見出し部10を表紙15の前縁まで回動させ、係止部23と支持部26との間に表紙15の前縁を挟むことにより、前縁から見出し片15が突出した状態となる。
【選択図】図1
【解決手段】クリアファイル10の右側表紙15に、表紙15の長手方向に沿って、見出し部10を5個配列する。見出し部10は見出し片25と支持部26とを備え、これらの周囲には切り込み21と切り離し部22が設けられている。支持部26の短辺部分は、折り曲げ自在なミシン目部24となっており、切り離し部22に力を加えて見出し部10を表紙15から切り離した状態では、見出し部10はミシン目部24を中心として回動自在となる。見出し部10を表紙15の前縁まで回動させ、係止部23と支持部26との間に表紙15の前縁を挟むことにより、前縁から見出し片15が突出した状態となる。
【選択図】図1
Description
本考案は、取り付け自在な見出しを備えたクリアファイルに関する。
クリアファイルは、ポリプロピレン等の透明の素材を所定のシート形状に切断し、中央部で折り曲げて底面部をウェルダー等で融着することにより製造する。このように製造することにより、クリアファイルの底面部と中央部が綴じ合わされ、上面部と手前部が開放されているので、書類等をクリアファイル内に保持することができる。
クリアファイルの素材が透明なので、クリアファイルの内部に保持された書類を外部から容易に確認することができ、書類の整理、保管に便利である。
しかしながら、書類を保持したクリアファイルが増え、複数のクリアファイルをまとめて保管する場合には、特定のクリアファイルをその中から探し出すのは容易ではない場合がある。
そこで、特許文献1のように、見出し部をスライドさせて取り出すことのできるクリアファイルが提案されている。
しかしながら、特許文献1の方法は構造が複雑で、多数の製造工程が必要となってしまう。その結果、コストが上昇してしまうという問題があった。
本考案は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で、取り出し自在な見出し部を有するクリアファイルを提供することを解決課題とする。
以上の課題を解決するため、本考案に係るクリアファイルは、樹脂等のシートを2つ折りにして、少なくとも背部と底部とを綴じ合わせたクリアファイルにおいて、前記クリアファイルのいずれかの表紙に、当該表紙の長手方向に沿って複数個配列された見出し部を備え、前記見出し部は、前記表紙から切り離し容易に形成された切り離し部と、前記表紙の長手方向に延びる前縁と略平行となるように形成された折り曲げ部と、見出しを記入する見出し片と、前記折り曲げ部を一辺とし、前記見出し片と連続して形成された支持部と、前記支持部に形成され、前記見出し部を前記折り曲げ部を中心して前記前縁まで回動させた際に、前記支持部との間で前記前縁を挟んで前記見出し部を係止する係止部とを備えることを特徴する。
本考案によれば、複数個配列された見出し部のうちから、いずれかの見出し部を選択し、選択した見出し部の切り離し部に力を加えることより、見出し部を表紙から切り離し、折り曲げ部を中心にして、見出し部を表紙の前縁部まで回動させ、支持部に形成された係止部と、支持部との間で前縁を挟み、見出し部を表紙に係止することにより、見出し片がクリアファイルの表紙から突出した状態となる。したがって、簡単な構成により、クリアファイルの所望の位置に見出しを取り付けることができる。
以下、この考案の好適な実施の形態を、添付図面等を参照しながら詳細に説明する。ただし、各図において、各部の寸法および縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、本考案の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本考案明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
<第1実施形態>
図1は、本考案の第1実施形態にクリアファイルを示す側面図である。図1に示すように、クリアファイル10は、矩形状に切断したポリプロピレン等の透明樹脂フィルムを2つ折りにした山折り部分の背部11と、ウェルダー等によって融着した底部12と、綴じ合わされていない上部13および手前部14とを有する。また、クリアファイル10は、背部11を中心として右側に開く右側表紙15と、半円形状の切欠き部が形成され、背部11を中心として左側に開く左側表紙16とを有する。
図1は、本考案の第1実施形態にクリアファイルを示す側面図である。図1に示すように、クリアファイル10は、矩形状に切断したポリプロピレン等の透明樹脂フィルムを2つ折りにした山折り部分の背部11と、ウェルダー等によって融着した底部12と、綴じ合わされていない上部13および手前部14とを有する。また、クリアファイル10は、背部11を中心として右側に開く右側表紙15と、半円形状の切欠き部が形成され、背部11を中心として左側に開く左側表紙16とを有する。
右側表紙15には、図1に示すように、見出し部20が、手前部14側に複数個設けられている。見出し部20の個数は適宜変更可能であるが、本実施形態では、一例として、5個となっている。
見出し部20は、略T字状の形状を有しており、見出しを記載する見出し片25と、見出し片25を支持する支持部26とを備えている。見出し片25と支持部26の周囲には、図1に実線で示すように予め切り込み21が入っている。また、見出し片25の長辺部分には、切り離し可能に形成された切り離し部22が形成されており、この切り離し部22に力を加えることにより、見出し部20を右側表紙15から切り離すことが可能になっている。但し、支持部26の短辺部分には、見出し部20の折り曲げを容易とする折り曲げ部としてのミシン目部24が形成されている。したがって、切り離し部22に力を加えて見出し部20を右側表紙15から切り離しても、ミシン目部24は右側表紙15に繋がった状態になっている。したがって、切り離し部22に力を加えて見出し部20を右側表紙15から切り離すと、見出し部20の全体が右側表紙15から切り離される訳ではなく、ミシン目部24を中心として、見出し部20を回動させることができる。なお、見出し部20に形成された係止部23にも予め切り込みが入っている。但し、これらは一例であり、予め切り込みを入れた部分を、切り離し容易に形成された切り離し部としてもよいし、切り離し部を切り込み部として形成してもよい。
つまり、クリアファイル10の出荷時においては、見出し部20は、いずれかの部分が右側表紙15と繋がっている。しかし、切り離し部22が一部または全体に形成されているため、ユーザがいずれかの見出し部20を選択して、切り離し部22に力を加えることにより、見出し部20は右側表紙15から切り離され、ミシン目部24を中心として回動可能になる。
図2は、最上部の見出し部20を右側表紙15から切り離し、手前部14側に回動させた状態を示している。このように見出し部20を回動させると、図2に斜線で示す領域は開口部30となる。
図3は、手前部14側に回動させた見出し部20を拡大して示した図である。上述したように、係止部23には予め切り込みが入っているため、係止部23と見出し部20との間には隙間31が形成されている。見出し部20を手前部14まで回道させ、見出し部20の前縁を隙間31に挟み込むことにより、図4に示すように見出し部20は右側表紙15に係止される。図4に示す開口部32は、係止部23の周囲の切り込みによって形成される開口部であり、図4に示す状態では、開口部32から右側表紙15の一部が見えるようになっている。つまり、図5に示すように、係止部23は、右側表紙15の裏面と接触しており、係止部23と見出し部20の支持部26とにより、右側表紙15を挟み込むようになっている。
このように、係止部23と見出し部20の支持部26とにより、右側表紙15を挟み込むようにすると、図6に示すように、クリアファイル10に見出し片25が取り付けられた状態となる。したがって、見出し片25に見出しを記載することにより、クリアファイル10に収納する書類等の内容等を見出しにより容易に把握することができる。また、クリアファイル10を鞄あるいはトレイ等に収納する際に、見出し片25が邪魔になるようであれば、見出し部20の係止部23を右側表紙15から取り外し、見出し部20を図1のように当初の位置に戻せばよい
また、上述した例では、最上段の見出し部20を右側表紙15から切り離したが、本実施形態では一例として5個の見出し部20が設けられているため、クリアファイル10に収納する書類等の内容等に応じて、切り離す見出し部20を適宜選択して、図6に示すようにクリアファイル10に見出し片25が取り付けられた状態とすることができる。このようにすれば、複数のクリアファイル10を並べて棚等に収納する場合でも、見出し片25の位置が重ならず、個々のクリアファイル10を容易に認識することができる。
<第2実施形態>
次に、本考案の第2実施形態について図7を参照して説明する。本実施形態は、図7に示すように、見出し部20の見出し片25の表面に、予め塗装部40が形成されているところが第1実施形態と異なる。
次に、本考案の第2実施形態について図7を参照して説明する。本実施形態は、図7に示すように、見出し部20の見出し片25の表面に、予め塗装部40が形成されているところが第1実施形態と異なる。
塗装部40は、例えば白色の塗装により形成されている。見出し片25は一直線上に並んでいるため、自動化された塗装装置等により、塗装部40を一括で形成することが可能となっている。このような塗装部40を形成することにより、図6に示すようにリアファイル10に見出し25を取り付けられた状態とした際に、塗装部40上にサインペン等を使用して、容易に見出しを記載することができて便利である。
<第3実施形態>
次に、本考案の第3実施形態について図8及び図9を参照して説明する。本実施形態は、見出し部の形状を矩形とし、クリアファイルの表紙側に係止部を設けた例である。
次に、本考案の第3実施形態について図8及び図9を参照して説明する。本実施形態は、見出し部の形状を矩形とし、クリアファイルの表紙側に係止部を設けた例である。
本実施形態における見出し部50は、図8に示すように、右側表紙15の上部13側に複数個設けられている。見出し部50の個数は適宜変更可能であるが、本実施形態では、一例として、5個となっている。
見出し部50は、矩形に形成されている。本実施形態においては、見出し片55と支持部56との形状の違い及び境目といったものはなく、見出し部50を上部13側に回動させて係止部としての切り込み部53に差し込んだ際に、上部13よりも上側に突出した部分が見出し片55となり、その他の部分が支持部56となる。
このような見出し片25と支持部26とを備える見出し部50の周囲には、図8に実線で示すように予め切り込51が入っている。また、見出し部50の短辺部分には、切り離し可能に形成された切り離し部52が形成されており、この切り離し部52に力を加えることにより、見出し部50を右側表紙15から切り離すことが可能になっている。また、切り離し部52とは反対側の見出し部50の短辺部分には、見出し部50の折り曲げを容易とする折り曲げ部としてのミシン目部54が形成されている。したがって、切り離し部52に力を加えて見出し部50を右側表紙15から切り離しても、ミシン目部54は右側表紙15に繋がった状態になっている。したがって、切り離し部52に力を加えて見出し部50を右側表紙15から切り離すと、見出し部50の全体が右側表紙15から切り離される訳ではなく、ミシン目部54を中心として、見出し部50を回動させることができる。なお、これらは一例であり、予め切り込みを入れた部分を、切り離し容易に形成された切り離し部としてもよいし、切り離し部を切り込み部として形成してもよい。なお、図8に示すように見出し部50を回動させると、図8に斜線で示す領域は開口部60となる。
さらに、本実施形態においては係止部としての切り込み部53が、上部13の縁とミシン目部54の間の位置に設けられている。なお、これは一例であり、切り込み部53を切り離し容易に形成された切り離し部としてもよい。
以上のような本実施形態において、クリアファイル10の出荷時においては、見出し部50は、いずれかの部分が右側表紙15と繋がっている。しかし、切り離し部52が一部または全体に形成されているため、ユーザがいずれかの見出し部50を選択して、切り離し部52に力を加えることにより、見出し部50は右側表紙15から切り離され、ミシン目部54を中心として回動可能になる。
そして、図9に示すように、見出し部50の先端部を切り込み部53に差し込み、見出し部50の撓みがなくなるように、つまり、図8に示す位置まで見出し部50を回動させる。このようにすることによって、切り込み部53は、見出し部50を係止させる係止部として機能する。また、見出し部50の見出し片55が右側表紙15から突出し、見出しとして機能することになる。見出し片55に文字等を書き込む等の処理を行うこともできる。
以上説明したように、本実施形態によれば、シンプルな形状かつ簡単な構造でクリアファイルの見出し部を実現することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、シンプルな形状かつ簡単な構造でクリアファイルの見出し部を実現することができる。
<変形例>
(1)第1実施形態では、見出し部20の形状を略T字状としたが、本考案はこのような例に限定されるものではなく、例えば、第1実施形態の態様において矩形の形状の見出し部20としてもよい。
(2)第1実施形態では、見出し部20をクリアファイル10の手前部14に沿って複数個配置する例について説明したが、本考案はこのような例に限定されるものではなく、クリアファイル10の上部13に沿って見出し部20を複数個配置してもよい。
(3)第3実施形態では、見出し部50をクリアファイル10の上部13に沿って複数個配置する例について説明したが、本考案はこのような例に限定されるものではなく、クリアファイル10の手前部14に沿って見出し部5を複数個配置してもよい。
(4)また、図10に示すように、見出し部20と見出し部50を混在させてもよい。混在させる場合にも、上部13に沿って見出し部20を複数個配置してもよいし、手前部14に沿って見出し部50を複数個配置してもよい。あるいは、上部13に沿って見出し部20と見出し部50とを混在させて複数個配置してもよいし、手前部14に沿って見出し部20と見出し部50を混在させて複数個配置してもよい。
(5)第1実施形態及び第2実施形態では、見出し部20の個数を5個とした例について説明したが、本考案はこのような例に限定されるものではなく、個数は適宜変更可能である。同様に、第3実施形態では、見出し部50の個数を5個とした例について説明したが、本考案はこのような例に限定されるものではなく、例えば図11に示すように9個とする等、個数は適宜変更可能である。
(6)第2実施形態で説明した塗装部40を、第3実施形態の見出し部50の見出し片55に設けるようにしてもよい。また、塗装部40は白色の塗装により形成する例について説明したが、本考案はこのような例に限定されるものではなく、塗装部40を他の色の塗装で形成するようにしてもよい。
(1)第1実施形態では、見出し部20の形状を略T字状としたが、本考案はこのような例に限定されるものではなく、例えば、第1実施形態の態様において矩形の形状の見出し部20としてもよい。
(2)第1実施形態では、見出し部20をクリアファイル10の手前部14に沿って複数個配置する例について説明したが、本考案はこのような例に限定されるものではなく、クリアファイル10の上部13に沿って見出し部20を複数個配置してもよい。
(3)第3実施形態では、見出し部50をクリアファイル10の上部13に沿って複数個配置する例について説明したが、本考案はこのような例に限定されるものではなく、クリアファイル10の手前部14に沿って見出し部5を複数個配置してもよい。
(4)また、図10に示すように、見出し部20と見出し部50を混在させてもよい。混在させる場合にも、上部13に沿って見出し部20を複数個配置してもよいし、手前部14に沿って見出し部50を複数個配置してもよい。あるいは、上部13に沿って見出し部20と見出し部50とを混在させて複数個配置してもよいし、手前部14に沿って見出し部20と見出し部50を混在させて複数個配置してもよい。
(5)第1実施形態及び第2実施形態では、見出し部20の個数を5個とした例について説明したが、本考案はこのような例に限定されるものではなく、個数は適宜変更可能である。同様に、第3実施形態では、見出し部50の個数を5個とした例について説明したが、本考案はこのような例に限定されるものではなく、例えば図11に示すように9個とする等、個数は適宜変更可能である。
(6)第2実施形態で説明した塗装部40を、第3実施形態の見出し部50の見出し片55に設けるようにしてもよい。また、塗装部40は白色の塗装により形成する例について説明したが、本考案はこのような例に限定されるものではなく、塗装部40を他の色の塗装で形成するようにしてもよい。
10…クリアファイル、11…背部、12…底部、13…上部、14…手前部、15…右側表紙、16…左側表紙、20,50…見出し部、23,53…係止部、24,54…ミシン目部、25,55…見出し片、26,56…支持部。
Claims (4)
- 樹脂等のシートを2つ折りにして、少なくとも背部と底部とを綴じ合わせたクリアファイルにおいて、
前記クリアファイルのいずれかの表紙に、当該表紙の縁に沿って複数個配列された見出し部を備え、
前記見出し部は、
前記表紙から切り離し容易に形成された切り離し部と、
前記表紙の縁と略平行となるように形成された折り曲げ部と、
見出しを記入する見出し片と、
前記見出し片と連続して形成された支持部と、を備え、
前記見出し部を前記折り曲げ部を中心して前記縁まで回動させた際に、前記見出し部を係止する係止部を備える、
ことを特徴とするクリアファイル。 - 前記表紙の縁に沿った方向における前記見出し片の幅は、前記支持部の幅よりも大きく、
前記見出し部は、略T字状に形成されており、
前記係止部は、前記支持部に形成されており、前記係止部と前記支持部との間に前記縁を挟んで前記見出し部を係止する、
ことを特徴とする請求項1に記載のクリアファイル。 - 前記係止部は、前記縁と前記折り曲げ部との間の位置において前記表紙に形成された切り込み部であり、当該切り込み部に前記見出し部を差し込むことにより前記見出し部を係止する、
ことを特徴とする請求項1に記載のクリアファイル。 - 前記見出し片上には、塗装部が形成されている、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のクリアファイル。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3193081U true JP3193081U (ja) | 2014-09-18 |
Family
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