JP3202351U - 紙媒体書籍 - Google Patents

Abstract

【課題】必要な情報を簡便に保管しつつ、効率よく必要な情報を探索可能な紙媒体書籍を提供する。【解決手段】紙媒体書籍は、複数枚にわたる特集記事の表題部３４が表頁３５の天部１２側に配置されるように編集されたコンテンツ部２５と、少なくともコンテンツ部２５のノド部２０にコンテンツ部２５を切り離すために加工されたミシン部２６と、を備えることを特徴とする。また、ミシン部２６の延伸方向における両端部の少なくとも一方に設けられた切り欠き部２８をさらに備えることが好ましい。【選択図】図３

Description

本考案は、紙媒体書籍に関する。

従来、医師や弁護士、公認会計士、税理士などの専門家向けの雑誌などの書籍が販売されている。このような専門家向けの書籍は、種々の専門的な情報が掲載されており、厚みも大きいものが多い。これらの専門的な情報の中で、それぞれの専門家が本当に必要で保管しておきたい情報は一部であることが多く、この専門書籍が例えば定期刊行物であるような場合、すべて保管すると配置スペースに困ることがあり、また、その中から上記必要な情報を探し出すのは困難である。

特開２００４−２２４０２５号公報

上記特許文献１の構成には、捨てられた雑誌の再販売を防止するために、雑誌の表紙にミシン目を予め形成しておき、捨てるときに表紙を破りすてるような構成が開示されている。しかしながら、これはそもそも必要な情報を保管するために考案されたミシン目ではないため、必要な情報の保管に適さない場合がある。

例えば、特許文献１の構成を表紙以外の内容部に適用した場合に、裏頁の途中部分に特集記事の表題が配置されている場合、ミシン目で切り取って保管したとしても、後から該当箇所を探し出すのに苦労する場合がある。

本考案の目的は、必要な情報を簡便に保管しつつ、効率よく必要な情報を探索可能な紙媒体書籍を提供することである。

本考案に係る紙媒体書籍は、複数枚にわたる特集記事の表題部が表頁の天部側に配置されるように編集されたコンテンツ部と、少なくとも前記コンテンツ部のノド部に前記コンテンツ部を切り離すために加工されたミシン部と、を備えることを特徴とする。

また、本考案に係る紙媒体書籍において、前記ミシン部の延伸方向における両端部の少なくとも一方に設けられた切り欠き部をさらに備えることが好ましい。

また、本考案に係る紙媒体書籍において、前記コンテンツ部は、前記ミシン部を介して前記ノド部と反対側の位置において少なくとも２つの貫通孔が形成されていることが好ましい。

本考案によれば、複数枚にわたる特集記事の表題部が表頁の天部側に配置されるように編集されたコンテンツ部を有している。これにより、ミシン部を用いてコンテンツ部を切り離してファイル等で保管した場合であっても、必ず表頁の天部側に特集記事の表題部が位置するようになる。したがって、効率よく必要な情報を探索することができる。

本考案に係る実施形態において、紙媒体書籍を示す図である。 本考案に係る実施形態において、表紙を開いた状態を示す斜視図である。 本考案に係る実施形態において、コンテンツ部の見開き状態を示す図である。

以下に、本考案に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。 以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。

図１は、紙媒体書籍１０を示す図である。図２は、紙媒体書籍１０において、表紙を開いた状態を示す斜視図である。図３は、紙媒体書籍１０において、コンテンツ部２５の見開き状態を示す図である。

紙媒体書籍１０は、医師や弁護士、公認会計士、税理士などの専門家向けの雑誌などの書籍であり、種々の専門情報が掲載されており、数センチメートルの厚みを有する。紙媒体書籍１０は、天部１２、背部１４、小口部１６、地部１８、ノド部２０、そで部２２、帯部２４、コンテンツ部２５を備えている。

天部１２は、紙媒体書籍１０の上部である。背部１４は、文字通り本の背中であり、書籍名、著者名を記載するのが一般的である。また、背部１４の形状として、丸みを帯びた丸背を有している場合や、角張った角背を有している場合がある。

小口部１６は、背部１４の反対側に位置する部分であり、広義的な意味では天部１２と地部１８も含めることもある。地部１８は、天部１２の反対側に位置する部分であり、天部１２と合わせて天地と呼ぶことがある。

ノド部２０は、紙媒体書籍１０の綴じ目に沿った部分で、見開いた時の中央部分であり、製本時の綴じ方によっては見にくい箇所となる部分である。そで部２２は、表紙を包むためのジャケットの折り返し部分であり、この部分に著者プロフィールなどを載せたりすることが一般的である。

帯部２４は、主に販促手段として表紙・カバーに巻く紙である。帯部２４には、推薦文やあらすじ、または紹介文などを多少凝ったデザインで記載することが好ましい。

コンテンツ部２５は、印刷される文字、画像などが入るスペースである。コンテンツ部２５は、紙媒体書籍１０において複数の紙で構成されているが、記載されている記事が例えば、何らかの特集記事であり、その記事が複数枚にわたる場合には、特集記事の表題部３４が表頁３５の天部１２側に配置されるように編集されている。

ここで、紙媒体書籍１０は、読者がコンテンツ部２５を見る場合に左に捲るように構成されているため、図３において、コンテンツ部２５の見開き状態において、左側に配置される頁を裏頁３７と呼び、右側に配置される頁を表頁３５と呼ぶ。

ミシン部２６は、コンテンツ部２５のノド部２０においてコンテンツ部２５を切り離すために加工されて形成されている。ミシン部２６は、ノド部２０が配置される端部から所定の距離、例えば、０．５ｃｍ〜１．５ｃｍの間隔をあけて形成されることが好適である。ここで、ミシン部２６は、ライン状のミシン目として記載しているが、小さい穴を連続して配置するようなミシン目としてもよい。

切り欠き部２８は、ミシン部２６の延伸方向における両端部において略三角形状に形成されているが、この形状に限定されず、例えば、半円や台形形状に形成されてもよい。また、ここでは、ミシン部２６の延伸方向における両端部に切り欠き部２８が形成されるものとして説明したが、天部１２側または地部１８側のいずれか一方に形成するだけでもよい。

貫通孔３０は、コンテンツ部２５のうち、ミシン部２６を介してノド部２０と反対側の位置において略中央部に２つ形成されているが、貫通孔３０の数は２つに限定されず、もちろん２つ以上形成されていてもよい。また、貫通孔３０は、ノド部２０が配置される端部から所定の距離、例えば、０．８ｃｍ〜１．８ｃｍの間隔をあけて形成されることが好適である。

続いて、上記構成の紙媒体書籍１０の作用について説明する。紙媒体書籍１０は、医師や弁護士、公認会計士、税理士などの専門家向けの雑誌であり、定期刊行物であるものとして説明する。このような定期刊行物では、色々な専門情報が掲載されているが、これを手にする専門家が必要な情報は、一部である場合が多い。

例えば、税理士向けの定期刊行物で消費税改正に関する特集記事がある場合には、その特集記事は、紙媒体書籍１０では必ず特集記事の表題部３４が表頁３５の天部１２側に配置されている。

そして、この特集記事を取り出して保管したい場合は、切り欠き部２８からミシン部２６に沿ってコンテンツ部２５を切り取る。この切り取られたコンテンツ部２５の貫通孔３０を用いてフラットファイル等の収納具に収納することができる。

また、このように切り取られたコンテンツ部２５がファイルに数多く保管されるようになった場合であっても、特集記事の表題部３４が常に表頁３５の天部１２側に配置されているため、読者は必要な記事を探索しやすいという利点がある。

さらに、紙媒体書籍１０では、ミシン部２６に加えて切り欠き部２８が形成されているため、読者は切り欠き部２８を利用して容易にコンテンツ部２５を切り取ることができるという効果がある。そして、紙媒体書籍１０は、フラットファイル等に保管するための貫通孔３０が予め形成されており、コンテンツ部２５を切り離した後すぐにフラットファイルに収納できるという利点がある。

１０ 紙媒体書籍、１２ 天部、１４ 背部、１６ 小口部、１８ 地部、２０ ノド部、２２ そで部、２４ 帯部、２５ コンテンツ部、２６ ミシン部、２８ 切り欠き部、３０ 貫通孔、３４ 表題部、３５ 表頁、３７ 裏頁。

Claims (3)

1. 複数枚にわたる特集記事の表題部が表頁の天部側に配置されるように編集されたコンテンツ部と、
   少なくとも前記コンテンツ部のノド部に前記コンテンツ部を切り離すために加工されたミシン部と、
   を備えることを特徴とする紙媒体書籍。
2. 請求項１に記載の紙媒体書籍において、
   前記ミシン部の延伸方向における両端部の少なくとも一方に設けられた切り欠き部をさらに備えることを特徴とする紙媒体書籍。
3. 請求項１または請求項２に記載の紙媒体書籍において、
   前記コンテンツ部は、前記ミシン部を介して前記ノド部と反対側の位置において少なくとも２つの貫通孔が形成されていることを特徴とする紙媒体書籍。
   

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