JP3244803U - ブックカバーになる手提げ紙袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】さまざまな物品、とりわけ書物を運搬用途に利用したのち、二次利用として、ブックカバーに変換できる紙袋を提供する。【解決手段】開示される手提げ紙袋は、その側端1にて接続され、両側面に形成される「コ」字状のミシン目2を備えている。「コ」字状のミシン目2を、指先を用いて切断することで2つ折り状態のシート部が取り出され、このシート部がブックカバーとして利用可能となる。更に、「コ」字状のミシン目2の上端より下方に、かつ水平方向に、直線状のミシン目5が設けられる。これにより、異なるサイズの書物に応じた高さのブックカバーを切り出すことができる。【選択図】図3
Description
本考案は、最初の用途として、書物や物品を運搬する手提げ紙袋として使用し、手提げ紙袋としての目的の後に、書物を包むブックカバーとして利用することができる手提げ紙袋に関するものである。
従来、紙袋は運搬用途のみならず、贈答品の包装紙としての役割を兼ねることも多くあったが、目的の完了後には廃棄されることも多々あり、資源の有効利用が期待されている。
又、とりわけ書物を贈答する際の包装紙として使用された紙袋が、贈られた書物と一体化し、手元に残ることになれば、受け取った側にしてみれば贈答の瞬間の感動が思い出される一助となりえる。
この考案は上記の問題点を解決したものであり、最初は運搬および包装用途の手提げ紙袋として使用した後、道具や煩雑な工程を経ることなく、ブックカバーとして使用できる紙片を切り出すことで再利用することを目的としたものである。
上記の目的を達成するため、本考案の第1の形態は、手提げ紙袋であって、前記手提げ紙袋の側端(1)にて接続され、両側面に形成される「コ」字状のミシン目(2)を備え、前記「コ」字状のミシン目(2)を、指先を用いて切断することで2つ折り状態のシート部(3)が取り出され、前記シート部(3)がブックカバーとして利用できる。
この構成によれば、最初は運搬および包装用途の手提げ紙袋として使用した後、道具や煩雑な工程を経ることなく、ブックカバーとして使用できる紙片を切り出すことで再利用することができる。
本考案の第2の形態は、前記「コ」字状のミシン目(2)の上端より下方に、かつ水平方向に、直線状のミシン目(5)を更に備える。
この構成によれば、異なるサイズの書物に応じた高さのブックカバーを切り出すことができる。
本考案の第3の形態は、舟底タイプのマチを有している。
この構成によれば、手提げ紙袋としての容量を高めると同時に、切り出したブックカバーの美観を損なわない。
本考案の第4の形態では、前記ミシン目(2)は、少なくとも角部以外はマイクロミシン目(6,7)である。
この構成によれば、ミシン目が目立ちにくく、手提げ紙袋として使用するときに、ミシン目が不用意に切れ難い。
本考案の第5の形態では、第4の形態において、前記ミシン目(2)は、前記角部において直線状の面取りを有し、前記角部においてもマイクロミシン目(6)である。
この構成によれば、ミシン目がすべてマイクロミシン目であるので、ミシン目が一層目立ちにくく、手提げ紙袋として使用するときに、ミシン目が一層不用意に切れ難い。
本考案の第6の形態では、第4の形態において、前記ミシン目(2)は、前記角部において丸みをもった面取りを有し、前記角部において、マイクロミシン目(7)ではない通常のミシン目(8)である。
この構成によれば、角部においては、形成が困難なマイクロミシン目に代えて、通常のミシン目が利用される。
本考案の第7の形態は、前記手提げ紙袋の内側の側面であって、前記「コ」字状のミシン目(2)に囲まれた領域(3)内に、前記ブックカバーとしての利用のための折り目を示す目印(9)が記されている。
この構成によれば、折り目を示す目印に合わせることにより、ブックカバーに容易に適切な折り目を付けることができる。
本考案の第8の形態では、前記手提げ紙袋の内側の側面であって、前記「コ」字状のミシン目(2)に囲まれた領域(3)内に、前記「コ」字状のミシン目(2)に平行又は直角に方眼が記されている。
この構成によれば、方眼に合わせることにより、ブックカバーに容易に適切な折り目を付けることができる。
以上のように、本考案によれば、最初は運搬および包装用途の手提げ紙袋として使用した後、道具や煩雑な工程を経ることなく、ブックカバーとして使用できる紙片を切り出すことで再利用することが可能となる。
図1は本考案の一実施の形態による手提げ紙袋の斜視図である。図2は、同手提げ紙袋の展開図である。例示する手提げ紙袋には、ミシン目(2)が設けられている。ミシン目(2)は、手提げ紙袋の側端(1)に接続され、両側面に「コ」字状に形成される。ミシン目(2)を、指先を用いて切断することにより、2つ折り状態のシート部(3)を取り出すことができる。取り出されたシート部(3)は、ブックカバーとして利用できる。取り出されたシート部(3)は、2つ折り状態であるため、折り目を本の表紙又は裏表紙と背との間の角部に合わせることにより、ブックカバーとして体裁良く利用することができる。
このように図示例の手提げ紙袋は、最初は運搬および包装用途として使用し、その後、その手提げ紙袋に設けられたミシン目にそって、道具や煩雑な工程を経ることなく指先でシート部を切り出し、それをブックカバーとして再利用することができる。それにより、資源の有効利用にも寄与する。又、とりわけ書物を贈答する際の包装紙として本考案の手提げ紙袋を使用した場合においては、贈答された書物をすぐにブックカバーで包むことができ、又ブックカバーとして書物と一体化していることで、読書の度に贈答の瞬間の感動が思い出される一助となりえる。
図3は、別の実施の形態による手提げ紙袋の斜視図である。この例では、シート部(3)の領域において、「コ」字状のミシン目(2)の上端より下方に、かつ水平方向に、直線状の別のミシン目(5)が設けられている。これにより、異なるサイズの書物に応じた高さのブックカバーを切り出すことができる。例えば、世間一般に出回っている書物の代表的なサイズである「文庫本」や「単行本」など、複数の企画サイズに対応させることが可能となり、より多くの書物のブックカバーとして利用できるようになる。
厚手の書物やより容量を必要とする運搬物に対応するために、手提げ紙袋にマチを設ける必要がある場合、一般的な手提げ紙袋に使用されている図4のような「角底」タイプのマチではなく、図5のような「舟底」タイプのマチを設けることで、手提げ紙袋としての容量を高めながら、手提げ紙袋の側端の折り目の少ない形状をとることができる。こうすることで、ブックカバーとして再利用された際の仕上がりの美観が損なわれない。
ミシン目部(2)には、ミシン目加工を施すための木型の形成上可能な限り、通常のミシン目の代わりに、よりミシンピッチの細かい「マイクロミシン」を使用することで、ミシン目が目立ちにくくなり、よって包装紙としての意匠上都合がよく、又不本意にミシン目が切れ難くなり、手提げ紙袋としての運搬としても好ましい。図6に示す例では、ミシン目(2)は、角部において直線状の面取りを有しており、それにより、角部においてもマイクロミシン目(6)とすることができる。すなわち、図示例では、ミシン目(2)の全体をマイクロミシン目(6)とすることができる。このため、ミシン目が一層目立ちにくく、手提げ紙袋として使用するときに、ミシン目が一層不用意に切れ難い。これに対し、図7に示す例では、これに対して、図7に示す例では、ミシン目(2)は、角部において丸みをもった面取りを有しており、角部において、マイクロミシン目(7)ではない通常のミシン目(8)である。この例では、角部においては、形成が困難なマイクロミシン目(7)に代えて、通常のミシン目(8)が利用されることにより、製造工程が容易化されている。
図8の展開図に例示する手提げ紙袋では、手提げ紙袋の内側の側面であって、「コ」字状のミシン目(2)に囲まれた領域(3)内に、ブックカバーとしての利用のための折り目を示す目印(9)が記されている。目印(9)は、例えば印刷により記すことができる。折り目を示す目印に合わせることにより、ブックカバーに、ずれのない適切な折り目を、容易に付けることができる。図示例では、複数通りに折り目の位置を選ぶことができるように、目印は複数通り形成されている。
図9の展開図に例示する手提げ紙袋では、手提げ紙袋の内側の側面であって、「コ」字状のミシン目(2)に囲まれた領域(3)内に、「コ」字状のミシン目(2)に平行又は直角に方眼が記されている。方眼は、例えば印刷により記すことができる。方眼に合わせることにより、ブックカバーに、ずれのない適切な折り目を容易に付けることができる。
1 手提げ紙袋の側端
2 ミシン目
3 シートとして切り出され、ブックカバーとして利用される領域
4 手提げ紙袋の持ち手
5 ブックカバーのサイズ調整用のミシン目
6 面取りタイプのミシン目の角部におけるマイクロミシン目部分
7 角丸タイプのミシン目の角部におけるマイクロミシン目部分
8 角丸タイプのミシン目の角部における通常ミシン目部分
9 ブックカバーとして利用する際の折り目を示す目印
2 ミシン目
3 シートとして切り出され、ブックカバーとして利用される領域
4 手提げ紙袋の持ち手
5 ブックカバーのサイズ調整用のミシン目
6 面取りタイプのミシン目の角部におけるマイクロミシン目部分
7 角丸タイプのミシン目の角部におけるマイクロミシン目部分
8 角丸タイプのミシン目の角部における通常ミシン目部分
9 ブックカバーとして利用する際の折り目を示す目印
Claims (8)
- 手提げ紙袋であって、
前記手提げ紙袋の側端(1)にて接続され、両側面に形成される「コ」字状のミシン目(2)を備え、前記「コ」字状のミシン目(2)を、指先を用いて切断することで2つ折り状態のシート部(3)が取り出され、前記シート部(3)がブックカバーとして利用できることを特徴とする手提げ紙袋。 - 前記「コ」字状のミシン目(2)の上端より下方に、かつ水平方向に、直線状のミシン目(5)を更に備える、請求項1に記載の手提げ紙袋。
- 舟底タイプのマチを有した、請求項1に記載の手提げ紙袋。
- 前記ミシン目(2)は、少なくとも角部以外はマイクロミシン目(6,7)である、請求項1に記載の手提げ紙袋。
- 前記ミシン目(2)は、前記角部において直線状の面取りを有し、前記角部においてもマイクロミシン目(6)である、請求項4に記載の手提げ紙袋。
- 前記ミシン目(2)は、前記角部において丸みをもった面取りを有し、前記角部において、マイクロミシン目(7)ではない通常のミシン目(8)である、請求項4に記載の手提げ紙袋。
- 前記手提げ紙袋の内側の側面であって、前記「コ」字状のミシン目(2)に囲まれた領域(3)内に、前記ブックカバーとしての利用のための折り目を示す目印(9)が記されている、請求項1に記載の手提げ紙袋。
- 前記手提げ紙袋の内側の側面であって、前記「コ」字状のミシン目(2)に囲まれた領域(3)内に、前記「コ」字状のミシン目(2)に平行又は直角に方眼が記されている、請求項1に記載の手提げ紙袋。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2023003555U JP3244803U (ja) | 2023-09-08 | 2023-09-08 | ブックカバーになる手提げ紙袋 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=88917357
Family Applications (1)
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JP2023003555U Active JP3244803U (ja) | 2023-09-08 | 2023-09-08 | ブックカバーになる手提げ紙袋 |
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JP (1) | JP3244803U (ja) |
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2023
- 2023-09-08 JP JP2023003555U patent/JP3244803U/ja active Active
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