JP3192758B2 - 金属帯の巻き取り方法 - Google Patents
金属帯の巻き取り方法Info
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- JP3192758B2 JP3192758B2 JP17351392A JP17351392A JP3192758B2 JP 3192758 B2 JP3192758 B2 JP 3192758B2 JP 17351392 A JP17351392 A JP 17351392A JP 17351392 A JP17351392 A JP 17351392A JP 3192758 B2 JP3192758 B2 JP 3192758B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属帯、たとえば鋼帯
を処理する処理ラインの巻き取り設備において、巻き取
り軸に装着するゴムスリーブを用いる巻き取り方法に関
し、さらに詳しくは、巻き取った鋼帯に形状欠陥の発生
しないようにしたゴムスリーブを用いる巻き取り方法に
関する。
を処理する処理ラインの巻き取り設備において、巻き取
り軸に装着するゴムスリーブを用いる巻き取り方法に関
し、さらに詳しくは、巻き取った鋼帯に形状欠陥の発生
しないようにしたゴムスリーブを用いる巻き取り方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】金属帯(以下この明細書においては鋼帯
を例として説明する)をコイル状に巻き取る巻き取り設
備(テンションリール)において、巻き取り軸は拡縮を
行うためその表面に隙間が設けてあり、しかも金属製で
あるから、張力を作用させて巻き取りを行うと鋼帯にそ
の隙間の模様が転写されてしまうため、特に最終製品を
巻き取る場合などにには、巻き取り軸に厚肉のゴムスリ
ーブを装着し、ベルトラッパーと呼ばれるエンドレスベ
ルトによる巻き付け装置により鋼帯先端部をゴムスリー
ブ表面に巻き付けた後、張力をかけて巻き取りを行うの
が通常である。ここで使用するゴムスリーブは、均一厚
みの単純な円筒状のものが本来であるが、巻き取る鋼帯
の材質や寸法により、鋼帯の厚みやあるいは先端部の反
りなどの形状が原因で、図3に模式的に示したように、
先端部に重なる2巻き目およびそれ以降の鋼帯に先端部
分の段差や形状が転写されて面折れ現象が起こり、いわ
ゆるリールマーク、あるいはトップマークと呼ばれる欠
陥が鋼帯に発生する。この図で1は鋼帯、2はリールの
巻き取り軸、3はゴムスリーブである。リールマークは
鋼帯長さにして 100〜150 mの長さに及ぶこともある。
を例として説明する)をコイル状に巻き取る巻き取り設
備(テンションリール)において、巻き取り軸は拡縮を
行うためその表面に隙間が設けてあり、しかも金属製で
あるから、張力を作用させて巻き取りを行うと鋼帯にそ
の隙間の模様が転写されてしまうため、特に最終製品を
巻き取る場合などにには、巻き取り軸に厚肉のゴムスリ
ーブを装着し、ベルトラッパーと呼ばれるエンドレスベ
ルトによる巻き付け装置により鋼帯先端部をゴムスリー
ブ表面に巻き付けた後、張力をかけて巻き取りを行うの
が通常である。ここで使用するゴムスリーブは、均一厚
みの単純な円筒状のものが本来であるが、巻き取る鋼帯
の材質や寸法により、鋼帯の厚みやあるいは先端部の反
りなどの形状が原因で、図3に模式的に示したように、
先端部に重なる2巻き目およびそれ以降の鋼帯に先端部
分の段差や形状が転写されて面折れ現象が起こり、いわ
ゆるリールマーク、あるいはトップマークと呼ばれる欠
陥が鋼帯に発生する。この図で1は鋼帯、2はリールの
巻き取り軸、3はゴムスリーブである。リールマークは
鋼帯長さにして 100〜150 mの長さに及ぶこともある。
【0003】このため、ゴムスリーブ表面に、鋼帯の先
端部板厚相当の溝状段付き部を設けた段付きスリーブが
開発された。その一例として、特開昭56−149939号公報
に示されているものを図4に示す。3はゴムスリーブ、
4は溝部で、鋼帯先端部をゴムスリーブの本来の直径の
内側に滑らかに収容するため、板厚に相当する深さD、
長さLの溝を設けている。
端部板厚相当の溝状段付き部を設けた段付きスリーブが
開発された。その一例として、特開昭56−149939号公報
に示されているものを図4に示す。3はゴムスリーブ、
4は溝部で、鋼帯先端部をゴムスリーブの本来の直径の
内側に滑らかに収容するため、板厚に相当する深さD、
長さLの溝を設けている。
【0004】この段付きスリーブは、一応の効果が認め
られるものの、次のような問題点があった。すなわち、
鋼帯の先端部の位置を溝部に対してたとえば 0〜10mm
の範囲内に合わせなければならないため、作業者が目視
で位置合わせを行うので通板に時間がかかり、作業の自
動化ができない。特に鋼帯処理ラインがライン停止を好
まない連続処理ラインである場合、この問題は重要であ
る。
られるものの、次のような問題点があった。すなわち、
鋼帯の先端部の位置を溝部に対してたとえば 0〜10mm
の範囲内に合わせなければならないため、作業者が目視
で位置合わせを行うので通板に時間がかかり、作業の自
動化ができない。特に鋼帯処理ラインがライン停止を好
まない連続処理ラインである場合、この問題は重要であ
る。
【0005】鋼帯の先端部に続く部分が巻き取り半径
と大きく異なる半径に湾曲していたり、逆方向に湾曲し
ていたりすると、先端部分をうまく溝部に合わせても、
この隣接部分がゴムスリーブの円筒面に沿わないから、
面折れ現象によりリールマークが発生してしまう。鋼
帯の板厚と溝部の深さの寸法とは多少の許容範囲がある
ものの、板厚が大きく変更になる度に、溝部の寸法の異
なるスリーブと交換しなければならない。また、図4に
示したようなゴムスリーブでは一定の巻き取り方向にし
か使用できないが、近年の巻き取り設備は種々の要求か
ら両方向の巻き取りが行えるようになっており、巻き取
り方向が変わると板厚が同じ範囲であってもゴムスリー
ブを交換しなければならない。このような理由でゴムス
リーブの交換作業増加による能率低下と、ゴムスリーブ
保有数の増加によるコストアップが避けられない。
と大きく異なる半径に湾曲していたり、逆方向に湾曲し
ていたりすると、先端部分をうまく溝部に合わせても、
この隣接部分がゴムスリーブの円筒面に沿わないから、
面折れ現象によりリールマークが発生してしまう。鋼
帯の板厚と溝部の深さの寸法とは多少の許容範囲がある
ものの、板厚が大きく変更になる度に、溝部の寸法の異
なるスリーブと交換しなければならない。また、図4に
示したようなゴムスリーブでは一定の巻き取り方向にし
か使用できないが、近年の巻き取り設備は種々の要求か
ら両方向の巻き取りが行えるようになっており、巻き取
り方向が変わると板厚が同じ範囲であってもゴムスリー
ブを交換しなければならない。このような理由でゴムス
リーブの交換作業増加による能率低下と、ゴムスリーブ
保有数の増加によるコストアップが避けられない。
【0006】こうした問題点のうち、、に対処する
ものとして、特開平4-94813 号公報によれば、図5に示
すように、ゴムスリーブ3の外表面の軸方向に設けた条
溝52内へ、リールスリーブの回転方向前方側部分にスリ
ーブ主体の外表面54から幾分ステップダウンして位置す
る窪み部55を有するとともに、リールスリーブの回転方
向後方側部分に、前記窪み部からステップアップして、
スリーブ主体の外表面に連続する迫り出し部56を設けて
なる硬質部材53を嵌め込み固定してなるリールスリーブ
が開示されている。
ものとして、特開平4-94813 号公報によれば、図5に示
すように、ゴムスリーブ3の外表面の軸方向に設けた条
溝52内へ、リールスリーブの回転方向前方側部分にスリ
ーブ主体の外表面54から幾分ステップダウンして位置す
る窪み部55を有するとともに、リールスリーブの回転方
向後方側部分に、前記窪み部からステップアップして、
スリーブ主体の外表面に連続する迫り出し部56を設けて
なる硬質部材53を嵌め込み固定してなるリールスリーブ
が開示されている。
【0007】この発明では、前記問題点に対しては、
窪み部55がベルトラッパーの開口部分に来るように巻き
取り軸を停止させ、鋼帯1の先端部を硬質部材53の嵌め
込まれた窪み部55の側壁57に当接させて多少たるませた
状態から先端部を巻き付けることによって自動運転で巻
き取りが開始できるとしている。また、前記問題点に
対しては、硬質部材53の迫り出し肩部58が、鋼帯の先端
部の後方に隣接する部分を、それに続く迫り出し部56の
表面に沿う方向へ強制的に湾曲させるので、巻き取られ
る鋼帯の内側方向への折れ曲がりを防止し、面折れの発
生を回避できるとしている。
窪み部55がベルトラッパーの開口部分に来るように巻き
取り軸を停止させ、鋼帯1の先端部を硬質部材53の嵌め
込まれた窪み部55の側壁57に当接させて多少たるませた
状態から先端部を巻き付けることによって自動運転で巻
き取りが開始できるとしている。また、前記問題点に
対しては、硬質部材53の迫り出し肩部58が、鋼帯の先端
部の後方に隣接する部分を、それに続く迫り出し部56の
表面に沿う方向へ強制的に湾曲させるので、巻き取られ
る鋼帯の内側方向への折れ曲がりを防止し、面折れの発
生を回避できるとしている。
【0008】しかし、特開平4-94813 号公報記載の発明
では、ゴムスリーブの外表面に、たとえば金属からなる
硬質部材を嵌め込み固定するのは複雑な加工を必要と
し、また使用に伴い窪み部分の角から亀裂が発生して使
用寿命が短くなるのでコストがきわめて高いものとなる
ほか、鋼帯先端を窪み部の側壁に当接させるための巻き
取り軸の回転制御は非常に困難で時間がかかるという新
たな問題点が生じている。
では、ゴムスリーブの外表面に、たとえば金属からなる
硬質部材を嵌め込み固定するのは複雑な加工を必要と
し、また使用に伴い窪み部分の角から亀裂が発生して使
用寿命が短くなるのでコストがきわめて高いものとなる
ほか、鋼帯先端を窪み部の側壁に当接させるための巻き
取り軸の回転制御は非常に困難で時間がかかるという新
たな問題点が生じている。
【0009】また、前記問題点に対処するものとし
て、相反する方向に2箇所の段付き部を設けたゴムスリ
ーブも使用されているが、使用しない段付き部が逆に鋼
帯の面折れを発生させるなどの問題があり、また板厚の
変化に対しては決定的な対策がないのが実情であった。
て、相反する方向に2箇所の段付き部を設けたゴムスリ
ーブも使用されているが、使用しない段付き部が逆に鋼
帯の面折れを発生させるなどの問題があり、また板厚の
変化に対しては決定的な対策がないのが実情であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な諸問題を解消し、板厚や巻き取り方向の変更にも容易
に対応できて面折れやトップマークの発生のないゴムス
リーブを用いる巻き取り方法を提供することを目的とす
る。
な諸問題を解消し、板厚や巻き取り方向の変更にも容易
に対応できて面折れやトップマークの発生のないゴムス
リーブを用いる巻き取り方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属帯処理ラ
インの巻き取り設備における巻き取り軸に装着するゴム
スリーブを用い、金属帯を巻き取る金属帯の巻き取り方
法であって、この円筒状のゴムスリーブの表面に円筒部
分表面から突起頂部までの突起高さhを板厚t以上とし
た直線状の突起部を軸方向に設け、この突起部の角をゆ
るやかな曲面とし、この曲面の軸方向に直角な断面で
の、前記円筒部分から突起に移行する部分の曲率半径r
を20mm以上に形成しておき、前記金属帯の先端部を、前
記突起部の上を乗り越えさせ、前記突起部の回転方向前
方に形成されるポケット部に位置させて巻き付けること
を特徴とする。
インの巻き取り設備における巻き取り軸に装着するゴム
スリーブを用い、金属帯を巻き取る金属帯の巻き取り方
法であって、この円筒状のゴムスリーブの表面に円筒部
分表面から突起頂部までの突起高さhを板厚t以上とし
た直線状の突起部を軸方向に設け、この突起部の角をゆ
るやかな曲面とし、この曲面の軸方向に直角な断面で
の、前記円筒部分から突起に移行する部分の曲率半径r
を20mm以上に形成しておき、前記金属帯の先端部を、前
記突起部の上を乗り越えさせ、前記突起部の回転方向前
方に形成されるポケット部に位置させて巻き付けること
を特徴とする。
【0012】
【作 用】本発明のゴムスリーブを使用して鋼帯の巻き
取り作業を行うと、突起部分で鋼帯が突起高さだけ持ち
上げられて巻かれるので、突起の両側にポケット部が生
じる。鋼帯の先端部分をこのポケット部内に収めるよう
にして巻き取りを行えば、この先端部分が鋼帯の2巻目
に重ねられることによって生じる面折れの問題は発生し
ない。
取り作業を行うと、突起部分で鋼帯が突起高さだけ持ち
上げられて巻かれるので、突起の両側にポケット部が生
じる。鋼帯の先端部分をこのポケット部内に収めるよう
にして巻き取りを行えば、この先端部分が鋼帯の2巻目
に重ねられることによって生じる面折れの問題は発生し
ない。
【0013】本発明の窪み部分の拡大詳細断面を図2に
示す。このゴムスリーブの表面には、直線状の突起部が
軸方向に設けられている。その構成は、曲率半径Rの真
円断面の円筒部分表面から突起高さhだけ突出して形成
され、円筒部分から突起に移行する部分の曲率半径を
r、突起頂部の幅をb、すその幅をBとする。頂部の形
状は、厳密にはゴムスリーブの円筒部分と同心の円筒面
である。
示す。このゴムスリーブの表面には、直線状の突起部が
軸方向に設けられている。その構成は、曲率半径Rの真
円断面の円筒部分表面から突起高さhだけ突出して形成
され、円筒部分から突起に移行する部分の曲率半径を
r、突起頂部の幅をb、すその幅をBとする。頂部の形
状は、厳密にはゴムスリーブの円筒部分と同心の円筒面
である。
【0014】突起の形状を決定する寸法は、巻き取る鋼
帯の材質や寸法、張力その他の操業条件によって異な
り、一概に限定できないが、実験結果によれば実用的に
はBは30mm以上、hは板厚tに対して1〜5倍、rは20
mm以上が望ましい。bは0、すなわち突起頂部に平坦部
分を有しないものでもよい。hがあまり大きいと巻き取
りコイルの真円度が損なわれて、好ましくない。rが前
記以下であると鋼帯に面折れに近い現象が発生する。
帯の材質や寸法、張力その他の操業条件によって異な
り、一概に限定できないが、実験結果によれば実用的に
はBは30mm以上、hは板厚tに対して1〜5倍、rは20
mm以上が望ましい。bは0、すなわち突起頂部に平坦部
分を有しないものでもよい。hがあまり大きいと巻き取
りコイルの真円度が損なわれて、好ましくない。rが前
記以下であると鋼帯に面折れに近い現象が発生する。
【0015】本発明の突起部分の形状を左右対称形とす
れば、巻き取り方向がいずれであってもそのまま使用で
きて好都合である。また本発明では、突起部材を通常の
円筒形のゴムスリーブの表面に接着剤によって接着した
り、ビスにより固定する等によって取り付けるようにす
ると、損耗部分である突起部を交換することが容易であ
り、突起部の形状や寸法を試行錯誤的にさまざまに変更
することも容易である。また、スリーブ本体部分には溝
等を形成しないから、亀裂を発生することもなく、長期
にわたって使用でき、ゴムスリーブ交換の頻度が著しく
減少する。
れば、巻き取り方向がいずれであってもそのまま使用で
きて好都合である。また本発明では、突起部材を通常の
円筒形のゴムスリーブの表面に接着剤によって接着した
り、ビスにより固定する等によって取り付けるようにす
ると、損耗部分である突起部を交換することが容易であ
り、突起部の形状や寸法を試行錯誤的にさまざまに変更
することも容易である。また、スリーブ本体部分には溝
等を形成しないから、亀裂を発生することもなく、長期
にわたって使用でき、ゴムスリーブ交換の頻度が著しく
減少する。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例を図1により説明する。円
筒状のゴムスリーブ3の表面に、対称断面の直線状の突
起部6を接着剤により取り付けて設けてある。ゴムスリ
ーブの外径 610mm、板厚0.4 〜2.3mm の鋼帯に対して突
起部の高さhは 5mmである。突起の角の曲率半径は20m
m、すその幅Bは50mmである。鋼帯1の先端部は、突起
部6の上を乗り越えた位置にあり、この上に鋼帯が巻き
付くことによって突起の両側にポケット部P1 およびP
2 が形成されている。図1の場合は鋼帯1の先端部は右
側のポケット部P1 内にあるが、鋼帯1の先端を突起6
の手前、すなわち左側のポケット部P2 内とすることも
可能であり、板厚tと突起部の高さhとの関係が適切で
あればいずれでもよいが、ポケット部P1 とP2 とでは
板厚分だけ必ずP1 の方が広いので、図1のようにする
方がより望ましいといえる。なお、図1において、ゴム
スリーブ3は図面で時計回り方向に回転するようにして
ある。
筒状のゴムスリーブ3の表面に、対称断面の直線状の突
起部6を接着剤により取り付けて設けてある。ゴムスリ
ーブの外径 610mm、板厚0.4 〜2.3mm の鋼帯に対して突
起部の高さhは 5mmである。突起の角の曲率半径は20m
m、すその幅Bは50mmである。鋼帯1の先端部は、突起
部6の上を乗り越えた位置にあり、この上に鋼帯が巻き
付くことによって突起の両側にポケット部P1 およびP
2 が形成されている。図1の場合は鋼帯1の先端部は右
側のポケット部P1 内にあるが、鋼帯1の先端を突起6
の手前、すなわち左側のポケット部P2 内とすることも
可能であり、板厚tと突起部の高さhとの関係が適切で
あればいずれでもよいが、ポケット部P1 とP2 とでは
板厚分だけ必ずP1 の方が広いので、図1のようにする
方がより望ましいといえる。なお、図1において、ゴム
スリーブ3は図面で時計回り方向に回転するようにして
ある。
【0017】突起部に特に頂部を設けず、ゆるやかな曲
率半径で単調な突起としても支障はない。突起部は上記
のように接着によって取り付けるとメンテナンス面で有
利であるが、面折れ防止の観点からはゴムスリーブと一
体に形成してもよいことはいうまでもない。
率半径で単調な突起としても支障はない。突起部は上記
のように接着によって取り付けるとメンテナンス面で有
利であるが、面折れ防止の観点からはゴムスリーブと一
体に形成してもよいことはいうまでもない。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、面折れやトップマーク
の発生のないゴムスリーブが実現して品質、歩留りが向
上するとともに、スリーブ溝と鋼帯先端の位置合わせ作
業も容易であり、ラインの全板厚に対し、また両方向の
巻き取り方向に対し、1種類のゴムスリーブで対処でき
るため、ゴムスリーブの交換作業が少なくなり、かつ予
備スリーブの保有数を削減することができ、ラインの能
率が向上するとともに自動化が推進されるという、すぐ
れた効果がみられた。
の発生のないゴムスリーブが実現して品質、歩留りが向
上するとともに、スリーブ溝と鋼帯先端の位置合わせ作
業も容易であり、ラインの全板厚に対し、また両方向の
巻き取り方向に対し、1種類のゴムスリーブで対処でき
るため、ゴムスリーブの交換作業が少なくなり、かつ予
備スリーブの保有数を削減することができ、ラインの能
率が向上するとともに自動化が推進されるという、すぐ
れた効果がみられた。
【0019】また、突起部をゴムスリーブ本体に取り付
ける構造とすれば、突起部分の交換によりスリーブの長
期にわたる使用が可能であり一層の効果がある。
ける構造とすれば、突起部分の交換によりスリーブの長
期にわたる使用が可能であり一層の効果がある。
【図1】本発明の実施例の部分詳細断面図である。
【図2】本発明の概念説明図である。
【図3】従来の技術の側面図である。
【図4】他の従来の技術の側面図である。
【図5】さらに他の従来の技術の部分詳細断面図であ
る。
る。
1 鋼帯 2 巻き取り軸 3 ゴムスリーブ 4 溝部 6 突起部 P1 、P2 ポケット部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 75/22 B21C 47/02 B21C 47/28
Claims (2)
- 【請求項1】 金属帯処理ラインの巻き取り設備におけ
る巻き取り軸に装着するゴムスリーブを用い、金属帯を
巻き取る金属帯の巻き取り方法であって、この円筒状の
ゴムスリーブの表面に円筒部分表面から突起頂部までの
突起高さhを板厚t以上とした直線状の突起部を軸方向
に設け、この突起部の角をゆるやかな曲面とし、この曲
面の軸方向に直角な断面での、前記円筒部分から突起に
移行する部分の曲率半径rを20mm以上に形成しておき、
前記金属帯の先端部を、前記突起部の上を乗り越えさ
せ、前記突起部の回転方向前方に形成されるポケット部
に位置させて巻き付けることを特徴とする金属帯の巻き
取り方法。 - 【請求項2】 円筒状のゴムスリーブ表面に、直線状の
突起部材を取り付けてなるゴムスリーブを用いる請求項
1記載の金属帯の巻き取り方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17351392A JP3192758B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 金属帯の巻き取り方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17351392A JP3192758B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 金属帯の巻き取り方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0616339A JPH0616339A (ja) | 1994-01-25 |
JP3192758B2 true JP3192758B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=15961923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17351392A Expired - Fee Related JP3192758B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 金属帯の巻き取り方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3192758B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008264803A (ja) * | 2007-04-17 | 2008-11-06 | Nippon Metal Ind Co Ltd | コイラードラムおよびコイラードラムを使用した圧延設備 |
KR101510478B1 (ko) * | 2008-12-12 | 2015-04-10 | 주식회사 포스코 | 엔드마크 감소를 위한 완충패드 |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP17351392A patent/JP3192758B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0616339A (ja) | 1994-01-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |