JP3192750B2 - 半導体レーザ装置 - Google Patents
半導体レーザ装置Info
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Description
るいは尖頭値電力の変動に応じてバイアス電流あるいは
信号電流を制御するためレーザ光をモニタリングするこ
とのできる半導体レーザ装置の構造に関する。
特性の変動があっても、レーザの安定な光出力特性を得
られるように制御する方式としてAPC(Automatic p
ower control)方式が一般的に採用されてきた。このA
PC方式について、文献:「半導体レーザ、伊藤良一、
培風館、1989年4月25日、pp.272〜27
3」に開示されているものがある。
るいは尖頭値電力の変動に応じてバイアス電流あるいは
信号電流を制御するものである。
電力の変動を検出するため、従来、図3に示すような構
成によりレーザ光をモニタリングし、変動に応じてバイ
アス電流あるいは信号電流を制御していた。
の活性層101から出力された光をフォトダイオード1
02の受光面103にあてて、フォトダイオード102
によりモニタリングを行なっていた。
レーザ光をモニタリングする半導体レーザ装置では、図
3に示したレーザダイオード100を図4に示すように
アレイ化104しようとすると装置全体が大きくなり、
またレーザダイオードの活性層101からの光の出力を
フォトダイオード102の受光面103にあてて、フォ
トダイオード102によりモニタリングを行なう際、隣
のレーザダイオードの光と干渉しあい、特定のレーザダ
イオードからの光の出力のみをモニタすることができな
いという問題があった、従って各レーザダイオード毎に
光出力信号の平均電力あるいは尖頭値電力の変動に応じ
てバイアス電流あるいは信号電流を制御(APC)する
ことを行なうことが困難であった。
れたものであり、高集積化が図れ、かつ各レーザダイオ
ードに対して独立にAPCを行なうことができる半導体
レーザ装置を提供することを目的とする。
め本発明の半導体レーザ装置では、主表面にレーザダイ
オード領域とこの領域とは離間する光検出領域とを有す
る半導体基板と、レーザダイオード領域に形成される第
1のクラッド層と、第1のクラッド層上に形成される活
性層と、活性層上に形成される第2のクラッド層と、光
検出領域側の前記活性層の側壁に形成される反射率低減
膜と、この反射率低減膜の形成された前記活性層の側壁
とは対向する活性層の側壁に電極材料により形成される
光反射膜と、光検出領域に形成される光吸収層とを有す
ることを特徴とする。
ーザダイオード領域に形成された活性層からしみ出した
光は光検出領域側のレーザダイオード領域の活性層の側
壁(モニター光取り出し面)から光検出領域側に等方向
に広がっていき、光検出領域の光吸収層である活性層に
光が入る。この時、光検出領域と反対方向に向かってい
く光はレーザダイオード領域の活性層のもう一方の側壁
に形成された光反射膜によって反射され、モニター光取
り出し面側から取り出されることになり、しみ出した光
を有効に利用できる。また、モニター光取り出し面側に
は反射率低減膜が設けられていて、光がレーザダイオー
ド領域のデバイス側部で反射されて内部に戻るのを防い
でいる。
ながら詳細に説明する。
造図である。この半導体レーザ装置は同一のN−InP
基板6上にレーザダイオード領域(以下、LD領域と略
す)と光検出領域(以下、PD領域と略す)とを有して
いる。
ている。このダブルチャンネル構造とは、LD領域のI
nGaAsP活性層5の両端には通常寄生容量が生じる
が本発明では、図1のようにLD領域とPD領域との間
には溝を設けるようにしたため寄生容量が大幅に減少
し、この結果、よってレーザダイオード素子の高速化が
図れる、またこの溝によりLD領域の側面から光を取り
出すことができ、この光をモニター光として使う。
aAsP活性層5とP−InPクラッド層9,11、n
−InPクラッド層8、P−InPブロック層4、n−
InPブロック層3、P−InGaAsPキャップ層7
から成り、ダブルチャンネルの片側をモニタ光取り出し
面13とする。もう一方には光反射膜12を設けてい
て、この光反射膜12にはボンディングパッドに使われ
るような電極材料が良く、例えばTi−Au膜を用い
る。また、モニター光取り出し面13側からの光の取出
しを良好にし、同時にPD領域の受光面での反射を低減
するために反射率低減膜2として、例えばSiO2 膜,
Si3 N4 膜,AI2 O3 膜を用いる。
説明すると、LD領域に形成された活性層5からしみ出
した光はモニター光取り出し面13からPD領域側に等
方向に広がっていきPD領域の光吸収層である活性層5
に光が入ると光検出領域には予め逆バイアスがかかって
いるため、電流が流れる。また、光検出領域に逆バイア
スをかけなくても、単にPD領域の光吸収層である活性
層5に光が入ると光検出領域でこの光が吸収されて、こ
の領域で光が誘起されることによっても電流は流れる。
く光はLD領域に形成された光反射膜12によって反射
され、モニター光取り出し面13側から取り出されるこ
とになり、しみ出した光を有効に利用できる。また、モ
ニター光取り出し面13側には反射率低減膜2が設けら
れていて、光がLD領域のデバイス側部で反射されて内
部に戻るのを防いでいる。光検出領域に流れる電流によ
る光出力信号の平均電力あるいは尖頭値電力の変動に応
じてバイアス電流あるいは信号電流を制御する。
ザ装置の製造方法について説明する。
nGaAsP活性層5、P−InP層9を順次形成す
る。形成方法はMOCVD(Metal Organic Chemical Va
por deposition) , MBE(Molecular beam epitaxy),
VPE(Vapor-phase epitaxy),LPE(Liquid-phase ep
itaxy)のいずれでも良い。(図2(a)参照) P−InP層9上にSiO2 膜10をマスクパターンと
して形成し、これをエッチングマスクとしてN−InP
層8,InGaAsP活性層5、P−InP層9の所定
部をエッチングする。エッチング方法としてはウエット
エッチング、ドライエッチングのどちらでも良いがダメ
ージの問題を考慮するとウエットエッチングが望まし
い。(図2(b)参照) エッチングマスクとして用いたSiO2 膜10をそのま
ま利用し、選択成長を行なってP−InP層4、N−I
nP層3を形成する。形成方法としては、LPEが良い
が、選択成長をできればどのような形成方法でも良い。
(図2(c)参照) SiO2 膜10を除去した後、P−InP層11、P−
InGaAsP層7を形成する。形成方法としてはMO
CVD,MBE,VPE,LPEのいずれでも良い。
(図2(d)参照) 選択エッチングにより、PD形成領域とLD形成領域と
の間の所定部のP−InP層4、N−InP層3、P−
InP層11、P−InGaAsP層7をN−InP基
板6表面が露出するまでエッチングする。(図2(e)
参照) 薄い誘電体膜2、例えばSiO2 膜を形成する、この誘
電体膜2は反射率低減膜であり、LD領域のモニター光
取り出し面側からでる光を効率よくPD領域に入射す
る、次に電極引出し部となる誘電体膜2を選択エッチン
グしPD領域とLD領域の其々にコンタクト部を形成す
る、さらにLD領域とPD領域のコンタクト部および、
LD領域のコンタクト部からこの領域のモニター光取り
出し面側と対抗する側面に延在する部分に電極1を形成
する。モニター光取り出し面側と対抗する側面に形成さ
れる電極1はLD領域で作られるレーザ光をモニター光
取り出し面側へ反射する光反射膜1となる。(図2
(f)参照) 本発明の半導体レーザ装置のレーザダイオードの構造は
上述の構造に限定されるものではなく、例えばDC−P
BH構造(Double channeled-planar buried heterostru
cture)、 CM−BH構造(Constricted-mesa buried het
erostructure)、VSB構造(v-grooved substrate burie
d heterostructure)、BC構造(buriedcrescent hetero
structure) でも良い。
明の半導体レーザ装置によれば、同一基板上でレーザダ
イオード毎に光検出装置を設けるような構成のため、レ
ーザダイオードをアレイ化した場合でも、特定のレーザ
ダイオードの出力のみをモニタリングすることができ、
かつ高集積化が図れる、また各レーザダイオードに対し
て独立に光出力信号の平均電力あるいは尖頭値電力の変
動に応じてバイアス電流あるいは信号電流を制御(AP
C)することができる。
説明するための図。
Claims (2)
- 【請求項1】 (a)主表面上にレーザダイオード領域
とこの領域とは離間する光検出領域とを有する半導体基
板と、 (b)前記レーザダイオード領域に形成される第1のク
ラッド層と、 (c)前記第1のクラッド層上に形成される活性層と、 (d)前記活性層上に形成される第2のクラッド層と、 (e)光検出領域側の前記活性層の側壁に形成される反
射率低減膜と、 (f)前記反射率低減膜の形成された前記活性層の側壁
とは対向する前記活性層の側壁に電極材料により形成さ
れる光反射膜と、 (g)前記光検出領域に形成される光吸収層と、 を有することを特徴とする半導体レーザ装置。 - 【請求項2】 前記反射率低減膜はSiO2膜,Si3N
4膜,Al2O3膜のうちいずれか一つを選択することを
特徴とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
Priority Applications (1)
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JP10294892A JP3192750B2 (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | 半導体レーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
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JPH05299778A JPH05299778A (ja) | 1993-11-12 |
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JP3878868B2 (ja) | 2002-03-01 | 2007-02-07 | シャープ株式会社 | GaN系レーザ素子 |
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1992
- 1992-04-22 JP JP10294892A patent/JP3192750B2/ja not_active Expired - Fee Related
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