JP3192651B2 - インターロイキン―1インヒビター - Google Patents
インターロイキン―1インヒビターInfo
- Publication number
- JP3192651B2 JP3192651B2 JP50639389A JP50639389A JP3192651B2 JP 3192651 B2 JP3192651 B2 JP 3192651B2 JP 50639389 A JP50639389 A JP 50639389A JP 50639389 A JP50639389 A JP 50639389A JP 3192651 B2 JP3192651 B2 JP 3192651B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sequence
- polypeptide
- dna
- inhibitor
- interleukin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K16/00—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
- C07K16/18—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P19/00—Drugs for skeletal disorders
- A61P19/02—Drugs for skeletal disorders for joint disorders, e.g. arthritis, arthrosis
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P29/00—Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P37/00—Drugs for immunological or allergic disorders
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P37/00—Drugs for immunological or allergic disorders
- A61P37/02—Immunomodulators
- A61P37/06—Immunosuppressants, e.g. drugs for graft rejection
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K14/00—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- C07K14/435—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
- C07K14/52—Cytokines; Lymphokines; Interferons
- C07K14/54—Interleukins [IL]
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
Description
号、1988年8月31日出願、の一部継続出願であり、さら
にこの米国特許出願第238,713号は米国特許出願第199,9
15号、1988年5月27日出願、の一部継続出願である。
ファージを含む多数の細胞型により生産されるタンパク
質の一クラスである。このクラスには少なくとも2種
の、インターロイキン−1アルファおよびインターロイ
キン−1ベータとして知られる17−18キロダルトンタン
パク質が包含される。これらのタンパク質は炎症および
免疫応答に関与する多数の様々な標的細胞に対して重要
な生理学的作用を及ぼす。このタンパク質はT−細胞に
対するコーマイトジェン(フィトヘマグルチニンととも
に作用する)であり、線維芽細胞および軟骨細胞の両者
に非活性型コラゲナーゼの分泌を引き起こさせそして好
中球に対する内皮細胞の表面粘着力を増加させる。さら
に、インターロイキン−1はパイロジェンとして視床下
部に作用し、筋肉タンパク質の異化作用を刺激し、そし
て肝細胞に「急性期反応体」として知られるある種のタ
ンパク質の合成を惹起させる。したがって、インターロ
イキン−1(IL−1)が感染および創傷に対する生体応
答の重要な一部であることは明白である。
らず、IL−1の作用が有害となるような状況が明らかに
なった。例えば、IL−1は関節炎にかかった関節内での
コラゲナーゼレベルを増加させることができ、そして慢
性関節リウマチにおける急性期および慢性期の両方の免
疫病理のメジエーターとして関わっている。IL−1は内
皮細胞機能を変化させ、白血球およびリンパ球の滑膜組
織への化学走性および移動を指示し、毛細管増殖を誘導
し、そして本疾患の急性期の滑膜被覆におけるマクロフ
ァージの蓄積を刺激することができる。組織破壊の段階
では、IL−1は線維芽細胞および軟骨細胞からの酵素放
出を刺激することによって組織損傷におけるメジエータ
ーとして関与している。
明らかとなっており、乾癬性関節炎患者の滑液中では高
レベルのIL−1が見出されうる。乾癬性関節炎で炎症を
起こした滑膜の細胞によって放出されたIL−1は、他の
細胞からの酵素放出を刺激することによって組織破壊を
媒介できる。ライター症候群の関節病理は乾癬性関節炎
および慢性関節リウマチでみられる病理と同様である。
IL−1はこれら3種の異なる炎症性関節炎形態における
組織破壊のメジエーターとして関わっている。さらに、
骨関節炎患者の滑液中にIL−1が見出されうる。軟骨細
胞によるIL−1の放出はこの疾患における関節軟骨の破
壊に関与している。
全身性エリテマトーデスにかかった人物の末梢血液細胞
からのIL−1産生の減少が記載されている。さらに、B
リンパ球機能のいくつかの変化はIL−1生産またはIL−
1利用可能性の異常と関連しているのかもしれない。
されており、線維芽細胞によるコラーゲン生産を刺激す
ることによって線維症を起こし得る物質としてIL−1が
関与している。また皮膚筋炎における組織損傷のメカニ
ズムも細胞性免疫に関わっている可能性があり、したが
ってIL−1はこのような病理生理学的過程にメジエータ
ーとして関わっているのであろう。
肺線維芽細胞による過剰なコラーゲン生産を特徴とす
る。肺高血圧症の動物モデルに関する最近の研究では、
肺動脈の狭窄をもたらす内皮細胞の変化がIL−1によっ
て誘導される可能性のあることが示される。肺高血圧症
およびさらに二次的な損傷を引き起こすのはこの狭窄で
ある。従って、IL−1インヒビターはこれらの肺疾患の
治療に有用であろう。
生産を担うランゲルハンス島のベータ細胞を直接的に害
することができる。現在その細胞に対するIL−1による
損傷が若年性糖尿病の急性期に於ける初発事象であると
の仮説がたてられている。
臓に於ける単球およびマクロファージの浸潤が主にみら
れる。これらの細胞からのIL−1の放出が他の炎症性細
胞の局所的な蓄積を引き起こして、結局は腎臓における
炎症性損傷および線維形成反応をもたらす。
れる結晶はマクロファージによるIL−1放出を直接刺激
できることが示されている。したがって、IL−1はこれ
ら疾患の炎症性サイクルにおいて重要なメジエーターで
あろう。
でき、そして炎症性関節疾患にみられるオステオポロシ
スの原因であろう。
る。このメジエーターはこの疾患患者の皮膚に生じる二
次的細胞増殖および蓄積の原因であろう。
して細菌またはウイルスによる急性の熱性病気のような
いくつかの感染性疾患でみられる著しい発熱を引き起こ
すのであろう。
る肉芽腫性疾患を特徴とする。IL−1はインビトロで肉
芽腫形成を誘導しうることが示されており、サルコイド
ーシス患者のこのような過程に関与している可能性があ
る。
てはいずれもIL−1の過剰生産が示されている。腸内の
おける局所的なIL−1放出は、これら疾患の炎症性サイ
クルを刺激する重要なメジエーターであろう。
さらに二次的な関節炎さえも特徴とする。いくつかのリ
ンパ腫細胞による過剰なIL−1の放出がインビトロで明
らかになっており、これら悪性腫瘍の臨床的な徴候のい
くつかの原因でありうる。また、一部の悪性リンパ球に
よるIL−1生産によって、白血球でみられる発熱、急性
期応答および悪液質の一部が引き起こされる可能性があ
る。
管閉塞から生じうる線維症誘発の原因であると考えられ
る。
状況に於いては、IL−1作用のインヒビターには明らか
に臨床上の用途が存在する。IL−1はT細胞に対するコ
ーマイトジェンであるため、自己免疫疾患および他の免
疫疾患の発症の主因である。したがって、全身に投与さ
れれば、IL−1インヒビターは有用な免疫抑制剤となり
得る。局所適用ではかかるIL−1インヒビターは、炎症
を起こした関節内や他の炎症部位における組織破壊を阻
止することができよう。事実ある種のIL−1インヒビタ
ーはコラゲナーゼインヒビターとともに投与された場
合、組織破壊を妨げるのにさらに効果的であろう。
るいは応答のレベルで、IL−1作用に対する治療的介入
が可能であろう。IL−1はリボ多糖類、補体フラグメン
トおよびウイルスに応答して単球/マクロファージおよ
び他の細胞により合成される。これらの誘導因子が産生
細胞に結合するのを阻止する任意の分子、あるいはこれ
ら細胞の生理に及ぼすそれらの作用を妨害する任意の分
子がIL−1作用の調節物質として役立つであろう。IL−
1タンパク質の少なくとも2種の30kd前駆体をコードす
るmRNAが単離された、このものは疎水性シグナル配列を
含まないため、通常の分泌計によってはIL−1は分泌さ
れない。不活性前駆体からの活性タンパク質の放出には
おそらく前駆体のタンパク分解が必要である。1ないし
それ以上のIL−1を前駆体から放出することに対するイ
ンヒビターは、理論上にはIL−1の作用を制御するはず
である。IL−1はおそらく古典的なレセプター(そのよ
うなレセプターはまだ単離されていないが)を介する経
路によって標的細胞に作用する。したがって、レセプタ
ーへのIL−1の結合を妨げ、またはこのレセプターをダ
ウンレギュレートする分子は、IL−1の作用をも調節で
きよう。さらに、IL−1のレセプター結合に続いて細胞
内で生起する事象は未だ完全にはわからないが、レセプ
ターで媒介される他の事象に対する細胞の応答を妨げそ
してそれゆえにIL−1の作用を阻止しうる物質が存在す
る可能性がある。以上述べた理由から、上記様式の一ま
たはそれ以上でIL−1を阻害しうるタンパク質および小
分子が探索されている。
る少なくとも2種のIL−1インヒビタータンパク質を見
出した。これらの分子は精製型で得られており、当業者
がそのアミノ酸配列を決定できよう。さらに、これらの
タンパク質を生産する細胞標品が特性決定されており、
そしてその合成をもたらすmRNAが特性決定されている。
最後に、これらインヒビターをコードする遺伝子に関す
るcDNA発現ライブラリーのスクリーニングを容易にする
であろう抗血清が開発されている。これらの物質を一緒
に用いることによってIL−1インヒビターをコードする
cDNAのクローニングが可能となろう。これらの遺伝子は
次にIL−1により媒介される病理生理学的症状の治療に
有用な医薬製剤における使用に適したIL−1インヒビタ
ーの大規模生産を可能にしよう。
i")に関し、そしてより詳細には単球由来IL−1インヒ
ビターに関する。さらに、本発明はこれらインヒビター
の生物学的に活性な類似体にも関する。
の組合せ物に対して活性な精製型IL−1インヒビターを
提供することにある。本発明のもう一つの目的は、これ
らのインヒビターを精製型で提供して、それらのアミノ
酸配列の決定を可能にすることである。さらに他の目的
は、特定のIL−1インヒビターのアミノ酸配列を提供す
ることである。さらに、このようなIL−1インヒビター
より強いかまたは同等な性質を有する生物学的に活性な
類似体を同定することも本発明の目的の一つである。
の組換えDNA系を提供することも本発明の目的である。
本発明のさらに他の目的には、IL−1に対して活性を示
す医薬製剤として価値があろう精製型IL−1インヒビタ
ーを提供することも包含される。
で述べるが、また一部はその記述から明白であるかある
いは本発明の実施から学ぶことができよう。特に添付の
請求の範囲に示した手段およびその組合せによってこれ
ら目的および利点が実現され達成されよう。
したがって、IL−1に対して阻害活性を示すIL−1イン
ヒビターを開示する。好ましいインヒビターはIgG被覆
プレート上で増殖させた単球を用いる単球−馴化培地か
ら精製形で単離されている。
ある。インヒビター1および2はSDS−PAGE上で22−23k
Daタンパク質に特徴的な位置に移動し、特定の条件下
で、Mono Q FPLCカラムからそれぞれ52mMおよび60mM Na
Clで溶出するタンパク質である。インヒビター3はSDS
−PAGEで2kDタンパク質に特徴的な位置に移動し、特定
の条件下でMono Q FPLCカラムから48mM NaClで溶出する
タンパク質である。さらに、目的を達成するために、そ
して本発明の目的にしたがって、活性成分の少なくとも
1種である本発明によるIL−1インヒビターまたは本文
に述べる生物学的に活性なその類似体を含有する医薬組
成物が開示される。
にしたがって、これらのIL−1インヒビターおよびその
類似体を生成させるための組換えDNA系も開示される。
この系の好ましい態様には、本文中に開示されるIL−1
インヒビターを発現できる発現系を構成するベクターお
よび細胞とともに、少なくとも1種のIL−1インヒビタ
ーをコードする少なくとも一種のcDNAクローンまたはそ
の合成同等物が包含される。これらのcDNAクローンを同
定するのに用いられる抗血清も提供される。これらcDNA
クローンは、その類似体、またはこれらインヒビターを
コードする他のDNA配列を用いるこれらIL−1インヒビ
ター生産のための発現系も提供される。
のMono Qクロマトグラフィーのタンパク質プロフィルを
示す。細胞はIgG(1a)またはウシ胎児血清(1b)を被
覆したプレート上で培養した。
フラクションの銀染色ゲルを示す。
ムである。
ータを示す。第3a図は放射能パターンを重ねたクロマト
グラフィーデータを示す。第3b図は第3a図に示したフラ
クション試料に行った銀染色ゲルを示す。第3c図は第3b
図のゲルのオートラジオグラムを示す。
マトグラムの結果を示す。
す。
および8b図はクロマログラフィーデータを示す。第8c図
は第8b図に示されるフラクション試料に対して行った銀
染色ゲルを示す。第8d図はオートラジオグラムを示す。
第9a図はクロマトグラフィーデータを示す。第9b図はSD
S−PAGEデータを示す。
たGT10−IL1i−2Aのゲルの写真である。
オートラジオグラムデータを示す。
ンパク質コード領域のDNA配列および予想アミノ酸配列
の一部を示す。
す。
むペプチドを示す。
を詳細に行うこととするが、この記述は以下の実施例と
一緒になって本発明の原理を説明するものである。
−1インヒビターに関する。IgGで被覆した容器で単球
を増殖させたヒト単球馴化培地から、本発明のIL−1イ
ンヒビターを得ることが好ましい。さらに、本発明はヒ
ト単球含有培地由来インヒビターと生物学的に同等な任
意の起源の実質的に精製されたIL−1インヒビターを包
含する。
「生物学的に同等な」なる表現は、単球から単離された
天然型IL−1インヒビターと同様の様式でIL−1作用を
阻害することのできる(必ずしも同程度にというわけで
はない)本発明の組成物を意味する。本明細書および請
求の範囲を通じて用いられている「実質的に相同な」と
は、単球馴化培地から単離された天然型IL−1インヒビ
ターに対する、既に報告され任意のIL−1インヒビター
により示される以上の相同性の度合いを意味する。70%
以上の相同性の度合いが好ましく、80%以上がより好ま
しく、そして90%以上がさらにもっと好ましい。特に好
ましい一群のインヒビターは天然型インヒビターと95%
以上相同である。ここで述べた相同性のパーセンテージ
は、比較すべき配列内で同一のアミノ酸残基をそろえて
並べたふたつの配列の小さいほうにみられるアミノ酸残
基のパーセンテージとして算出される。この場合、Dayh
off,M.D.がAtlas of Protein Sequence and Structure
第5巻、124ページ(1972)、National Biochemical Re
search Foundation,Washington,D.C.(参考として詳細
にここに編入される)に示されるように、このような比
較のための配列を助けるために100アミノ酸の長さに4
個のギャップを導入することができる。
から得られ、初めて精製型で単離された。本出願の目的
にとって、本文中で開示されるIL−1インヒビターを指
すのに用いられる場合「純粋型」または「精製型」と
は、IL−1インヒビタータンパク質以外のタンパク質を
実質的に含まない標品を意味する。本発明のIL−1イン
ヒビターは少なくとも90%純粋であることが好ましく、
95%純粋であることがさらに好ましい。
ンヒビターが単離されている。これらにはインヒビター
1、インヒビター2およびインヒビター3が包含され
る。インヒビター1はSDS−PAGEで22−23kDa分子と同様
の挙動を示し、約4.8の等電点を示し、そしてTris緩衝
液、pH7.6中52mM NaCl付近でMono Q FPLCカラムから溶
出する。インヒビター2も22−23kDaタンパク質でpI=
4.8であるが、Mono Qカラムからの溶出は60mM NaClであ
る。インヒビター3は20kDaタンパク質で、48mM NaClで
Mono Qカラムから溶出する。インヒビター1、2および
3は免疫学的、機能的に関連性がある。これらのインヒ
ビターを精製型で得たことによって、本発明者らはそれ
らのアミノ酸配列を得ることができた。本文中で初めて
明らかに示された精製インヒビター、およびABIプロテ
イン シークエンサー テクニカル マニュアル(ABI
Protein Sequencer)中に記載されたような方法を用い
て、これらのインヒビターのアミノ酸配列の実質的な割
合を推定することができる。
1i−X、IL−1i−αおよびIL−1i−βについて得られた
アミノ酸配列データを示す。
少なくとも1種の抗体を発現した。当業者に知られた方
法により、このIL−1インヒビターおよびその他のIL−
1インヒビターに対する別のポリクローナルおよびモノ
クローナル抗体を調製することができる。特定のポリク
ローナル抗体の一つを実施例4に説明する。
に示す。本発明の一実施態様に於ては、その活性部位は
ヒトから単離された天然型IL−1インヒビターと生物学
的に同等に機能する。インヒビター生産する指示するた
めに、天然または合成DNA配列を用いることができる。
この方法は以下を含んでなる: (a)宿主細胞に指示してIL−1インヒビター活性を有
するタンパク質を生産させることのできるDNA配列の調
製; (b)例えばそのDNA配列を発現するのに必要な操作エ
レメントを含有するベクターのような、宿主細胞に移入
および複製されうるベクター中へのDNA配列のクローニ
ング; (c)合成DNA配列および操作エレメントを含有するベ
クターのIL−1インヒビターをコードするDNAを発現し
うる宿主細胞への移入; (d)ベクターの増幅およびインヒビターの発現に適し
た条件下での宿主細胞の培養; (e)インヒビターの収穫;および (f)得られたインヒビターに、活性型の3次構造をと
らせ、それによりIL−1阻害活性を有するものとなす。
実施例5で、また一部は実施例6で検討する。これらの
配列は合成および天然のDNA配列を包含することが意図
される。天然型配列にはさらにcDNAまたはゲノムDNAセ
グメントが包含される。
ンパク質をコードするDNAの分子クローンを提供する。
実施例6に於ては、プラーク、GT10−IL−1i−2A、をGT
10ライブラリーから単離した。このプラーク内のファー
ジを増殖させ、そのDNAを単離しそしてEcoR Iで消化し
た。1850塩基対のEcoR IフラグメントはIL−1インヒビ
ターのコード配列を担持している。第13図はこのEcoR I
フラグメントの部分的なDNA配列を示す。
者は他の合成ポリヌクレオチド配列を利用することがで
きよう。ポリヌクレオチド合成に関する業界の近況の例
として、Matteucci,M.D.およびCaruthers,M.H.,J.Am.Ch
em.Soc.103:3185(1985)およびBeaucage,S.L.およびCa
ruthers,M.H.,Tetrahedron Lett.22:1859(1981)、お
よびABIオリゴヌクレオチドシンセサイザーとともに供
給される使用説明書を示す。これらはそれぞれ参考とし
て詳細にここに編入される。
あってもよいし、また異なるヌクレオチドを含有するこ
ともできる。ある実施態様に於ては、もし合成配列が本
発明の天然型DNA配列中に見いだされるのとは異なるヌ
クレオチドを含有する場合、これらの異なる配列は単球
から単離されたIL−1iと同じ一次構造を有するポリペプ
チドをなおコードしていることが意図される。あるいは
また別の実施態様に於いては、異なるヌクレオチドを含
有する合成配列はここで述べたIL−1iと同じ生物活性を
有するポリペプチドをコードしていよう。
すなわち天然に存在し、本発明者らによって初めて単離
および精製されたポリヌクレオチドのフラグメントであ
ってもよい。ある実施態様に於いては、そのDNA配列はc
DNAライブラリーから単離された制限フラグメントであ
る。
イブラリーから単離される。この実施態様に有用なかか
るライブラリーの例は、Lawnら、Cell 15:1157−1174
(1978)により示され、この文献は参考としてここに詳
細に編入される。
列は以下からなる方法によって得られることが意図され
る。
ができるベクターおよび細胞内でIL−1インヒビターを
生産しうる細胞、好ましくは単球からのヒトcDNAライブ
ラリーの調製; (b)IL−1インヒビター遺伝子またはそのタンパク質
産物と結合することのできる少なくとも1種のプローブ
を用いるヒトDNAライブラリーの探索; (c)クローンがインヒビター遺伝子またはそのタンパ
ク質産物に関する少なくとも1種のプローブと結合する
能力に基づく、インヒビターをコードする遺伝子を含有
する少なくとも1種のクローンの同定; (d)選択したひとつのまたは複数のクローンからのイ
ンヒビターをコードする遺伝子またはその遺伝子の一部
分の単離; (e)その遺伝子またはその遺伝子の好適なフラグメン
トを、当該遺伝子を宿主細胞内に維持しこれを発現する
のに必要な操作エレメントに結合させる。
なる方法によっても同定および単離することができる: (a)好ましくはrecArecBC E.coli宿主内で増幅され
る、ヒトゲノムDNAライブラリーの調製; (b)IL−1インヒビター遺伝子またはそのタンパク質
産物と結合できる少なくとも1種のプローブを用いる、
ヒトゲノムDNAライブラリーの探索; (c)クローンがインヒビター遺伝子またはそのタンパ
ク質産物に関する少なくとも1種のプローブと結合する
能力に基づく、インヒビターをコードする遺伝子を含有
する少なくとも1種のクローンの同定; (d)同定された一つまたは複数のクローンからのイン
ヒビターをコードする遺伝子の単離; (e)その遺伝子または遺伝子の好適なフラグメント
を、当該遺伝子を宿主細胞内に維持しこれを発現するの
に必要な操作エレメントに結合させる。
は、適当な遺伝子またはその遺伝子のセクションの末端
部の中およびそのもっとも近くにある二つの制限部位を
同定するのが好ましい。つぎに適当な制限エンドヌクレ
アーゼを用いて、適当な遺伝子を含有するDNAセグメン
トを残りのゲノム物質から切り出す。切り出し後、DNA
配列の3′および5′末端および任意のエキソン結合を
再構築して、IL−1インヒビタータンパク質のN−およ
びC−末端をコードでき、かつそのDNA配列をその操作
エレメントに融合させうる適当なDNA配列を提供する。
ましいかまたは必要な操作エレメントとともに上記のDN
A配列を挿入することができる任意のベクター、そして
そのベクターは次に宿主細胞に移入されてその細胞内で
複製することができるベクターが包含される。好ましい
ベクターは、その制限部位がよく実証されており、かつ
DNA配列の転写に好ましいかまたは必要な操作エレメン
トを含有するベクターである。しかしながら、本発明の
ある種の実施態様は、ここに記載されるcDNA配列のひと
つまたはそれ以上を含有していよう現在未発見のベクタ
ーを使用することも想定している。特に、これらのベク
ターの全てが次の特徴のいくつかまたは全てを有するこ
とが好ましい。すなわち(1)宿主生物配列の最小数を
保有する、(2)所望の宿主中で安定に維持され増殖さ
れる、(3)所望の宿主中の多くのコピー数で存在でき
る、(4)関心のある遺伝子の転写を促進するために配
置された調節可能なプロモーターを有する、(5)DNA
配列が挿入される部分と別のプラスミドの一部分上に存
在する選択可能な特色をコードする少なくとも1種のマ
ーカーDNA配列を有する、および(6)転写を終止する
ことができるDNA配列。
列を含有し発現することができるこれらのクローニング
ベクターは種々の操作エレメントを含有する。これらの
“操作エレメント”は、ここに考察されているように少
なくと1種のプロモーター、少なくとも1個のシャイン
−ダルガルノ配列および開始コドン、および少なくとも
1種の終止コドンを包含する。好ましくは、これらの
“操作エレメント”はまた少なくとも1種のオペレータ
ー、細胞内空間から搬出されるタンパク質のための少な
くとも1種のリーダー配列、調節タンパク質のための少
なくとも1種の遺伝子、およびベクターDNAの適切な転
写およびそれに続く翻訳に必要なまたは好ましい任意の
他のDNA配列をも包含する。
ベクターのそれぞれに存在できる。当業者に知られた方
法を使用して、特にここに記載の教示にかんがみて、必
要とされうる任意の付加的な操作エレメントをこれらの
ベクターに加えることも意図される。
な方法でこれらのベクターのそれぞれを構築することが
可能である。それによりこれらのエレメントおよびDNA
配列のコード領域の組合せからの数々の機能性遺伝子の
組立てが容易になる。さらに、これらのエレメントの多
くは1種以上の宿主に適用されよう。ある種の好ましい
実施態様においては、ベクターはレギュレーター(“オ
ペレーター”)として機能できるDNA配列、およびレギ
ュレータータンパク質をコードできる他のDNA配列を含
有することもさらに意図される。
ーはある種の環境条件の存在下でDNA配列の発現を阻止
し、そして他の環境条件の存在下においてはDNA配列に
よりコードされるタンパク質の転写およびそれに続く発
現を可能にしよう。特に、調節セグメントを例えばイソ
プルピルチオ−β−D−ガラクトシドの非存在下でDNA
配列の発現が起こらないかまたは非常に減少した程度で
しか起こらないような様式でベクターに挿入するのが好
ましい。この状況において、DNA配列を含有する形質転
換微生物はIL−1iの発現開始前に所望の密度で増殖でき
る。この実施態様においては、所望のタンパク質の発現
は、所望の密度が達成された後にそのDNA配列の発現を
生じることができる物質を微生物の環境に添加すること
により誘導される。
主生物により使用されうるプロモーターを含有しなけれ
ばならない。ラクトースプロモーター系が一般に使用さ
れるが、他の微生物のプロモーターが単離され、特性決
定されており、それにより、当業者が組換えIL−1iの発
現のためにそれらを使用することが可能となった。
安定化するのに役立つ。特にRosenberg,M.およびCourt,
D.,Ann.Rev.Genet.13:319−353(1979)(ここに参考文
献としてとり込まれる)に記載されている配列が本発明
における使用を意図される。
配列を遺伝子転写物に組み込むのを可能にするためにコ
ード領域の3′または5′末端を再構築することも望ま
しかろうことが注目される。これら非翻訳配列中に包含
されるものは、ここに参考文献として編入されるSchmei
ssner,U.,McKenney,K.,Rosenberg,MおよびCourt,D.のJ.
Mol.Biol.176:39−53(1984)により同定されたmRNAを
安定化する配列である。
部位を包含するがそれらに限定されないある種の操作エ
レメントを必要とする。リボソーム結合部位は、Gold,
L.ら、Ann.Rev.Microbio.35:557−580またはMarquis,D.
M.ら、Gene 42:175−183(1986)に記載されるように、
タンパク質合成の開始においてリボソームが認識して結
合する配列である。これらの文献は参考としてここに編
入される。好ましいリボソーム結合部位はGAGGCGCAAAAA
(ATG)である。
は適切な分泌リーダー(シグナル)配列をコードするDN
AがWatson,M.E.によりNucleic Acids Res.12:5145−516
3に記載されているように(この文献は参考としてここ
にとり込まれる)DNA配列の5′末端に存在することが
好ましい。リーダー配列のDNAは、リーダー配列がイン
ヒビターにじかに隣接しかつ共有結合している融合タン
パク質の生産を可能にする位置になければならない、す
なわち2つのDNAコード配列の間には転写または翻訳終
止シグナルが存在してはならない。リーダー配列の存在
は一部には下記の理由のひとつまたはそれ以上のために
所望される。第一に、リーダー配列の存在はIL−1iの宿
主プロセシングを容易にしうる。特に、リーダー配列は
リーダーペプチダーゼによる最初の翻訳産物の切断を指
示し、リーダー配列を取り除き、そして有効なタンパク
質活性を有するアミノ酸配列を有するポリペプチドを残
すことができる。第二に、リーダー配列の存在はIL−1i
を細胞の細胞質の外に導くことにより、そのタンパク質
の精製を容易にすることができる。宿主微生物のいくつ
かの種においては、適切なリーダー配列の存在により、
いくつかのエシェリヒア・コリ(E.coli)の場合におけ
るように、完成したタンパク質を細胞周辺腔へ移送する
のを可能にするであろう。ある種のE.coli、サッカロミ
セス(Saccharomyces)およびバチルス(Bacillus)お
よびシュードモナス(Pseudmonas)株の場合、適切なリ
ーダー配列により、タンパク質が細胞膜を通過して細胞
外の培地に入る移送が可能となろう。この状況におい
て、タンパク質は細胞外タンパク質から精製されうる。
第三に、本発明により精製されたいくつかのタンパク質
の場合、リーダー配列の存在は完成したタンパク質をそ
れが適切なタンパク質活性を有するその活性構造をとる
ために折り重なりうる環境に置くのに必要でありうる。
的なDNA配列が、IL−1インヒビターをコードするDNA配
列のすぐ前に位置している。この付加的なDNA配列は翻
訳カプラーとして機能できる。すなわちそのDNA配列はR
NAをコードしており、そのRNAは自分が連続するインヒ
ビターRNAのリボソーム結合部位に直接隣接してリボソ
ームの位置設定する役割をする。本発明のひとつの実施
態様においては、DNA配列TAACGAGGCGCAAAAAATGAAAAAGAC
AGCTATCGCGATCTTGGAGGATGATTAAATGおよび翻訳カプラー
に関連した当業者に現在知られた方法を用いて翻訳カプ
ラーを誘導することができる。
停止させるのに役立つ。それらはKohli,J.,Mol.Gen.Gen
et.182:430−439に記載されるような天然のものである
か、またはPettersson,R.F.,Gene 24:15−27(1983)に
記載されるような合成されたものであることができ、こ
れら両文献はここに参考文として編入される。
たは宿主微生物により選択可能な特徴の発現を生じる他
のマーカーのような選択可能なマーカーを含有するのが
好ましい。本発明のひとつの実施態様においては、アン
ピシリン耐性遺伝子がベクターに包含される一方、他の
プラスミドにはテトラサイクリン耐性またはクロラムフ
ェニコール耐性用遺伝子が包含される。
部は形質転換体の選択を容易にすることが意図される。
さらに、クローニングベクター中におけるかかる選択可
能マーカーの存在は混入微生物が培地中で増殖するのを
阻止するのに有用でありうる。この実施態様において
は、形質転換された宿主微生物の純粋な培養物は、その
誘導された表現型が生存にとって必要であるような条件
のもとで微生物を培養することにより得られよう。
献およびここに含まれる教示を考慮して当業者によりル
ーチンに選択される。これらの操作エレメントの一般的
例は、ここに参考として編入されるB.Lewin,Genes,Wile
y & Sons,New York(1983)に記載されている。好適な
操作エレメントの種々の例は上記考察したベクターに見
い出され、前記ベクターの基本的特徴を論議している刊
行物を参照することにより明らかとなろう。
合成および単離されると、ベクターは当業者に一般に知
られている方法により組立てられる。かかるベクターの
組立ては、当業者が行なう職務の範囲内であると思わ
れ、そのようなものであるので、過度の実験を伴わずに
行なうことができる。例えば、Maniatis,T.ら、Molecul
ar Cloning:Cold Spring Harbor Laboratories,N.Y.(1
984)に記載されているように、同様のDNA配列が適切な
クローニングベクターに連結されており、この文献は参
考としてここに編入される。
配列およびそれに付随する操作エレメントの多数のコピ
ーを各ベクターに挿入できることにも注目すべきであ
る。かかる実施態様においては、宿主生物はベクター当
り、所望のIL−1インヒビターをより多量に生産しよ
う。ベクターに挿入されうるDNA配列の多コピーの数は
生じたベクターが、そのサイズゆえによる、適切な宿主
細胞に移され、複写されそして転写されるその能力によ
ってのみ限定される。
発明において意図される。かかるベクターを第1表に記
載する。さらに、ある種の好ましいベクターを下記に論
ずる。
ベクタープラスミドは、シュードモナス属の宿主中でク
ローニングベヒクルとして使用するのに好ましい。これ
らのある種のものは、Tait,R.C.,Close,T.J.,Lundquis
t,R.C.,Haqiya,M.,Rodriguez,R.L.およびKado,C.I.In B
iotechnology,May,1983,pp.269−275;Panopoulos,N.J.,
Genetic Engineering in the Plant Sciences,Praeger
Publishers,New York,New York,pp.163−185(1981);
およびSakagucki,K.,Current Topic in Microbiology a
nd Immunology 96:31−45(1982)に記載されており、
各文献は参考としてここに編入される。
agdasarian,M.M.,Coleman,S.およびTimmis,K.N.,Plasmi
ds of Medical,Environmental and Commercial Importa
nce,Timmis,K.N.およびPuhler,A.(編)、Elsevier/Nor
th Holland Biomedical Press(1979)(ここに参考と
して編入される)に記載されているように、プラスミド
RSF1010およびその誘導体を使用することであろう。RSF
1010の利点は、それがE.coliおよびシュードモナスの両
種中に容易に形質転換されかつ安定的に維持される、比
較的に小さくコピー数の多いプラスミドであることであ
る。この系においては、エシェリヒアについて記載され
ている。Tac発現系を使用することが好ましいであろ
う。なぜならば、E.coli trpプロモーターは、Sakaguck
i,K.,Current Topics in Microbiology and Immunology
96:31−45(1982)およびGray,G.L.,McKeown,K.A.,Jon
es,A.J.S.,Seeburg,P.H.およびHeyneker,H.L.,Biotechn
ology,Feb.1984,pp.161−165(両文献は参考としてここ
に編入される)に記載されるようにシュードモナスRNA
ポリメラーゼにより容易に認識されると思われるからで
ある。転写活性はそのプロモーターを、例えばE.coliま
たはシュードモナス・エルギノーサ(P.aeruginosa)tr
pプロモーターと交換することを要求することにより、
さらに最大にすることができる。さらに、E.coliのlac
I遺伝子も調節を行うためにプラスミド中に包含されよ
う。
インヒビターの細胞内発現を惹起させるために選択され
た種類の多量に発現される任意のタンパク質の開始部位
に翻訳を結合できる。
場合、E.coliから単離されたプラスミド構築物での形質
転換効率は低い。したがって、Bagdasarian,M.ら、Plas
mids of Medical,Environmental and Commercial Impor
tance,pp.411−422,Timmis and Puhler(編)、Elsevie
r/North Holland Biomedical Press(1979)(参考とし
てここにとり込まれる)に記載されているように、所望
の宿主の形質転換前にシュードモナスクローニングベク
ターを、もうひとつの種のr-m+に継代させることが望ま
しい。
は、クローニングベヒクルとしてのプラスミドpUB110の
使用が包含される。他の宿主ベクター系におけるよう
に、バチルス中で本発明のIL−1iを細胞内または分泌タ
ンパク質のいずれかとして発現させることが可能であ
る。本発明の態様には両方の系が包含される。バチルス
およびE.coliの両者の中で複製するシャトルベクター
は、Dubnau,D.,Gryczan,T.,Contente,S.およびShivakum
ar,A.G.,Genertic Engineering,Vol.2,SetlowおよびHol
lander(編)、Plenum Press,New York,New York,pp.11
5−131(1980)(参考としてここに編入される)に記載
されるように、種々の遺伝子の構築および検査に利用で
きる。B.サブチリスからのIL−1iの発現および分泌のた
めには、アルファアミラーゼのシグナル配列はそのタン
パク質のコード領域に結合されるのが好ましい。細胞内
インヒビターの合成には、移動性DNA配列がアルファア
ミラーゼリーダー配列のリボソーム結合部位に翻訳によ
り結合されよう。
ーゼプロモーターまたはその誘導体により指示されるの
が好ましい。この誘導体は天然型アルファアミラーゼプ
ロモーターのRNAポリメラーゼ認識配列を含有するが、l
acオペレーター領域も組み込んでいる。ペニシリナーゼ
遺伝子プロモーターおよびlacオペレーターから構築さ
れた同様のハイブリッドプロモーターは、参考としてこ
こに詳細に編入されるYansura,D.G.およびHennerのGene
tics and Biotechnology of Bacilli,Genesan,A.T.およ
びHoch,J.A.(編)、Academic Press,pp.249−263(198
4)に記載されるように調節可能な様式でバチルス宿主
中で機能することが示されている。またE.コリのlac I
遺伝子もプラスミド中に包含されて調節を行うであろ
う。
は、ここに参考として編入されるJ.Bacteriol.159:460
−464(1984)に記載のHeefner,D.L.らの方法によりC.
パーフリンジェンス中に形質転換された、ここに参考と
して編入されるSquires,C.H.ら、J.Bacteriol.159:465
−471(1984)に記載のプラスミドpJU12である。転写は
テトラサイクリン耐性遺伝子のプロモーターにより指示
される。翻訳は、他の宿主中での使用に好適なベクター
に関して上記に大要を記載した方法に厳密に類似してい
る様式で、この同じtetr遺伝子のシャイン−ダルガルノ
配列に結合される。
て編入されるBotstein,D.およびDavis,R.W.,The Molecu
lar Biology of the Yeast Saccharomyces,Cold Spring
Harbor Laboratory,Strathern,Jones and Broach
(編)、pp.607−636(1982)に記載されるいくつかの
方法により行うことができる。サッカロミセス属の宿主
生物で使用するのに好ましい発現系の一つは、2ミクロ
ンプラスミド上にIL−1i遺伝子を含有する。2ミクロン
サークルの利点にはciro株に導入された場合、比較的コ
ピー数が高いことおよび高い安定性が包含される。これ
らのベクターはE.コリ内における複写と選択を可能にす
るためにpBR322からの複製開始点および少なくともひと
つの抗生物質耐性マーカーを組み込むことが好ましい。
さらにこのプラスミドは、2ミクロン配列、および酵母
のLEU2欠損変異種において同じ目的を果すための酵母LE
U2遺伝子を有することが好ましいであろう。
せることを意図する場合、クローニングベクターをはじ
めにE.コリ中に移入し、そこでベクターが複写され、そ
れから増殖の後ベクターを得て精製することが好まし
い。続いてベクターはIL−1インヒビターの最終的発現
のために酵母中に移入されよう。
るそのインヒビター発現のための遺伝子として役立つで
あろう。そのものはここに参考として編入されるKozak,
Nucleic Acids Research 15:8125−8132(1987)に記載
されているようなリボソーム結合に効率のよい配列を有
すべきであり、そして成熟タンパク質をプロセシングさ
れた形態で細胞の外に導くためのリーダー配列(3
(a)(vi)項参照)をコードする能力を有すべきであ
る。完全なcDNA配列を担持するDNA制限フラグメントを
転写プロモーターおよびここに参考として編入されるGu
arente,L.,Cell 52:303−305(1988)およびKadonaga,
J.T.ら、Cell 51:1079−1090(1987)に記載の転写エン
ハンサーを有する発現ベクターに挿入できる。もしイン
ヒビターの構成的発現が細胞の増殖にとって有害である
場合は、そのプロモーターはプラスミドpMSG(Pharmaci
a Cat.No.27450601)におけるようにして調節可能であ
ることができる。ベクターは、ここに参考として編入さ
れるAusubel,F.M.ら、Current Protocols in Molecular
Biology,Wiley(1987)に記載される完全なポリアデニ
ル化シグナルを有するべきであり、それによりこのベク
ターから転写されたmRNAが適切にプロセシングされる。
最後に、ベクターはE.コリ中において複製および選択が
可能であるために、pBR322からの複製開始点および少な
くともひとつの抗生物質耐性を有しよう。
るためには、発現ベクターは薬剤耐性マーカーのような
選択可能なマーカーの遺伝子を担持するたまたは上記の
Ausubelらにより記載されるbhfr-細胞系を形質転換する
ためのジヒドロ葉酸レダクターゼ(dhfr)遺伝子のよう
な欠失細胞系の相補遺伝子を担持することができる。ま
た選択可能なマーカーを担持する別のプラスミドを発現
ベクターと共に形質転換することもできる。
移入する。これらの宿主細胞は微生物または哺乳動物細
胞であることができる。
操作エレメントを発現する能力を有する任意の微生物を
選択できると考えられる。宿主生物が選択された後、当
業者に一般に知られている方法を用いてベクターを宿主
生物に移入する。かかる方法の例は、ここに参考として
編入されるAdvanced Bacterial Genetics,R.W.Davis
ら、Cold Spring Harbor Press,Cold Spring Harbor,Ne
w York(1980)に見い出されうる。ひとつの実施態様に
おいては、温度調節は、前記した操作エレメントの使用
による遺伝子発現を調節する手段と考えられるので、形
質転換は低い温度で起ることが好ましい。もうひとつの
実施態様においては、もし浸透圧調節剤がベクターに挿
入されている場合、形質転換中の塩温度を調節は外来遺
伝子の適切な制御を確実にするのに必要であろう。
しい。この方法において好ましく使用しうる特別の宿主
には酵母および細菌が包含される。詳細な酵母にはサッ
カロミセス属の酵母、特にサッカロミセス・セラビシエ
が包含される。詳細な細菌には、バチルス属、エシェリ
ヒア属およびシュードモナス属の細菌特にバチルス・サ
ブチリスおよびE.コリが包含される。他の宿主細胞は上
記第I表に記載されている。
トロポレーション、またはプロトプラスト融合法のよう
ないくつかの技法により培養中の哺乳動物細胞に導入で
きる。好ましい方法は上記のAusubelらにより記載され
ているリン酸カルシウムでの同時沈降である。
IL−1iのプロセシングおよび成熟タンパク質の分泌が可
能な多くの安定な細胞型が存在する。しかしながら、分
泌されたタンパク質のグリコシル化およびアミノ酸残基
の翻訳後修飾に関して、もしそれがあるとすれば、細胞
型によって異なる。したがって理想的な細胞型は天然型
分子と同一の組換えIL−1インヒビターを生産する細胞
型である。
で培養する。これらの条件は宿主細胞に一般に特異的で
あり、かかる生物の増殖条件に関し刊行された文献およ
びここに含まれる教示を考慮して当業者により容易に決
定される。例えばここに参考として編入されるBergey's
Manual of Determinative Bacteriology,第8版,Willi
ams & Wilkins Company,Baltimore,Marylandは細菌培
養に関する情報を含有する。酵母および哺乳動物細胞の
培養に関する同様の情報はここに参考として編入される
Pollack,R.Mammalian Cell Culture,Cold Spring Habor
Laboratories(1975)から得られうる。
エレメントの如何に応じてDNA配列の発現を調節するの
に必要な任意の条件は、形質転換および培養段階で有効
であろう。ひとつの実施態様においては、DNA配列の発
現を阻害する適切な調節条件の存在下で、細胞は高い密
度にまで増殖する。最適の細胞密度に近づいた場合、環
境条件をDNA配列の発現に適切な条件に変化させる。し
たがって、IL−1インヒビターの産生は宿主細胞の増殖
が最適密度付近になった後の時間帯に起り、そして生じ
たIL−1インヒビターは、時としてはその発現に必要な
調節条件が誘導された後に採取されるであろうことが意
図される。
インヒビターは採取の後でそれが活性構造をとる前に精
製される。発明者らは、タンパク質がはじめに精製され
る場合は再び折りたたまれタンパク質を高収率で回収す
るのが容易になると考えるので、この実施態様が好まし
い。しかしながら、ひとつの好ましい別の実施態様にお
いては、IL−1インヒビターは精製の前に再び折り重な
ってその活性構造をとることができる。さらに他の好ま
しい実施態様においては、IL−1インヒビターは培地か
ら回収される際そのふたたび折り重なった活性な状態で
存在する。
微生物で発現されそしてそのタンパク質が細胞壁もしく
は膜を通ってまたは細胞周辺腔に移送される際に、その
適正な活性構造をとるであろう。もし適切なリーダー配
列をコードするDNAが組換えタンパク質をコードするDNA
に結合されている場合、これが一般に起こるであろう。
もしIL−1インヒビターが、その適正な活性構造をとら
ない場合、形成された任意のジスルフィド結合および/
または生じた任意の非共有相互作用は、例えば塩化グア
ニジウムおよびベータメルカプトエタノールのような変
性剤および還元剤ではじめに破壊され、次いで希釈およ
びこれらの薬剤の制御された条件下での酸化に続きIL−
1インヒビターがその活性構造をとることができよう。
くつかの組合せを使用することが好ましい。すなわち陰
イオン交換クロマトグラフィー(Mono QまたはDEAE−セ
ファロース)、ゲル濾過クロマトグラフィー(Superos
e)、等電点クロマトグラフィー(Mono P)、および疎
水性相互作用クロマトグラフィー(オクチルまたはフェ
ニルセファロース)である。特に価値のあるもののうち
では、IL−1i特異的モノクローナル抗体(実施例3に記
載)を使用する抗体アフィニティークロマトグラフィー
であろう。
ロマトグラフィーおよび実施例3記載のモノクローナル
抗体を用いる免疫アフィニティークロマトグラフィーを
包含する方法により馴化培地から精製されよう。種々の
改変および変更を本発明の方法および産物になしうるこ
とが当業者には明らかであろう。したがって本発明は、
添付の請求の範囲およびそれらと同等のものの範囲内に
入る限り本発明の改変および変更を包含することが意図
される。
は、ここに含まれる教示にかんがみて当業者の能力の範
囲内であろうことは理解されるべきである。本発明の産
物の例およびそれらの単離および製造についての代表的
な方法を下記に示す。
態様を示す。この実施例中において提供される刊行物は
参考として編入される。
h,Washington,D.C.より購入した。LymphoprepはAccurat
e Chemical and Scientific Corp.,Westbury,N.Y.から
得た。ヒトIgG,MTT,ウサギ抗プロスタグランジンE2抗血
清、重炭酸アンモニウム、ジチオトレイトール、完全お
よび不完全フロインドアジュバント、ヒポキサンチン、
アミノプテリンおよびチミジンはSigma Chemical Co.,S
t.Louis,Missouriから購入した。C3H/HeJマウスはJacks
on Labs,Bar Harbor,Maineから購入した。BALB/cマウス
およびP3ミエローマ細胞はNational Jewish Center for
Immunology and Respiratory Medicine(NJC/IRM),De
nver,ColoradoのDrs.John KapplerおよびPhilippa Marr
ackから得た。組換えヒトIL−1はCistron Biotechnolo
gy,Pine Brook,N.J.から得た。精製されたフィトヘマグ
ルチニンはWellcome Diagnostics,Research Triangle P
ark,N.C.から購入した。初代培養のヒト包皮線維芽細胞
はNJC/IRM,Denver,ColoradoのDr.Richard Clarkから得
た。モノクローナルマウス抗−ウサギIgG抗体はAIA rea
gents,Aurora,Coloradoから購入した。低濃度メチオニ
ンRPMIはGIBCO Laboratories,Grand Island,N.Y.のSele
ct−Amineキットを使用してつくった。35S−メチオニ
ン、ジフェニルオキサゾールおよび[14C]−ヨード酢
酸はDuPont−NEN,Chicago,Illinoisから得た。ウシ胎児
血清はHyClone Laboratories,Logan,Utahから購入し
た。Mono QおよびSuperose12カラムはPharmacia Inc.,P
iscataway,N.J.から購入した。C4逆相カラムはSynchro
m,Inc.,Lafayette,Indianaから得た。C8逆相カラムはAp
plied Biosystems,Inc.,Foster City,Californiaから得
た。アセトニトリルおよびポリエチレングリコール8000
はJ.T.Baker Chemical Co.,Phillipsburg,N.J.から購入
した。トリフルオロ酢酸およびグアニジン塩酸塩はPier
ce Chemicals,Rockford,Illinoisから得た。エンドプロ
ティナーゼLysCはBoehringer Mannheim Biochemicals,I
ndianapolis,Indianaから得た。PGE2ELISAに使用したマ
イクロタイタープレートはIntermountain Scientific C
orporation,Bountiful,Utahから得たNunc−Immuno Plat
e Iであった。ハイブリドーマ産生に使用したプレート
はCostar,Cambridge,Massachusettsから得た。
て、ハンクス平衡塩類溶液(HBSS)中に詰まった細胞1
部に対しHBSS1部の割合で懸濁し、Lymphoprepを下に入
れて、室温で400×gにて30分間遠心した。単核細胞フ
ラクションを取り出し(代表的には4−5×109細胞が
1人の献血者当り得られる)、Ca++もMg++も入っていな
いHBSS中で洗浄し、無血清RPMI中に懸濁しそしてSephap
ex G200でのクロマトグラフィーによりLPSを取り除いた
正常ヒトIgGを被覆してあるペトリ皿に塗布した(100mm
皿当り10ml中に6×107細胞)。すべての試薬はLPSを10
pg/ml以下しか含有しなかった。細胞を24−48時間培養
し、生じた馴化培地は粗製IL−1インヒビター(IL−1
i)上清を構成した。代表的には、1人の献血者からの
細胞は700−900mlの粗製IL−1i上清を生じた。
用されている。3日間の刺激の後、3H−チミジンとり込
みまたはテトラゾリウム塩MTTの取り込みにより測定し
て(Mosmann,T.,J.Immunol.Method,65:55−61(198
3))胸腺細胞(4−6週令のC3H/HeJマウスからの1×
106細胞)は、組換えヒトIL−1の1.0ユニット/ml+1
μg/mlのフィトヘマグルチニンに半最大増殖により応答
する。粗製IL−1i上清は1/10希釈でこの増殖性応答を完
全に阻害する。ヒト皮膚線維芽細胞(96ウェルプレート
で1ウェル当り1×105細胞)は代表的には0.5ユニット
/mlの組換えヒトIL−1の6時間の刺激に対して、ELISA
により測定できる約50,000pg/mlのPGE2を分泌して応答
する。このアッセイは胸腺細胞アッセイと同じ位にIL−
1iに対して感度がよい。
5μg/mlの冷たいメチオニン(通常15μg/ml)だけを含
有し107細胞当り0.5mCi35S−メチオニン(1151 Ci/mモ
ル)を加えた無血清RPMI中で単核白血球を48時間培養す
ることにより代謝標識した。プレートがIgGでなくウシ
胎児血清で被覆されていることを除いては同一に対照標
識化を行った。細胞をウシ胎児血清で被覆したプレート
で培養した場合、かかる対照上清に関するアッセイで
は、ほとんどIL−1iを分泌しないことが示された。
間氷水でインキュベートし、10,000rpmで15分間遠心し
た。次に全てのインヒビター活性を含有するが最初のタ
ンパク質の20%だけである上清を、Mono Q陰イオン交換
カラムでタンパク質のグラジェント分画を行うために0.
1%スクロースを含有する0.025Mトリス、pH7.6(A緩衝
液)で4℃にて長く透析した。透析に続いてインヒビタ
ーを含有する溶液を10,000rpmで15分間再度遠心し、次
に0.22μのナイロンフィルターに通した。上清は代謝標
識したものを同様に調製した上清10mlと通常いっしょに
してベッド容量1.0mlまたは8.0mlであるMono Q−Supero
se(Pharmacia FPLC)カラムに負荷し、流出物のOD280
が基準値にもどるまでA緩衝液で洗浄しそして緩衝液A
中の直線状塩化ナトリウムグラジェント(0.025−0.10
M)を使用して注意深くクロマトグラフィーした。カラ
ムフラクションを収集し、放射能および生物活性につい
て分析した。また各フラクションの試料は還元型12.5%
SDS−PAGEで操作し、銀染色し、ジフェニルオキサゾー
ルを浸透させ、乾燥しそしてフィルムの上に置いてオー
トラジオグラムデータを得た。第1a図は代謝標識したIL
−1i上清各3mlと混合した40mlの精製IL−1i上清のMono
Qクロマトグラフィーのタンパク質プロフィールを示
す。重ね合せたものは各フラクション50μ中に見られ
る放射能の最ならびにPGE2産生アッセイで測定されたIL
−1iの生物活性である。生物活性の3つのピークと完全
に相関関係があるふたつの大きなおよびひとつの小さな
放射性種が示される。第1b図はIgGでなくウシ胎児血清
(FCS)を被覆したプレートで代謝標識した単球の上清3
mlと混合した粗製IL−1i 15mlの同様のクロマトグラフ
ィーを示す。上記した3種の放射性レベルは著しく減少
している。第2a図は第1aおよび1b図中で示したクロマト
グラフィー中の関心のある領域からのフラクションに対
して行った銀染色ゲルを示す。第1a図(フラクション52
および59)中のピーク放射能および生物活性フラクショ
ンは両方ともSDS−PAGEで22Kdで大きなバンド(矢印で
示す)を示すことに注目すべきである。第3の種(第1a
図中のフラクション48)はSDS−PAGEで20KDで1本のバ
ンドを示す。粗製IL−1iのゲル濾過実験は、活性分子が
18−25Kdの分子量を有することを示している。第2b図は
第2a図中に示したゲルのオートラジオグラムである。20
および22Kdでのタンパク質バンドがこれらのフラクショ
ンにおける主要な放射性種であることが容易にわかる。
に塗布した単球の代謝標識により放射性種を生じ、これ
はもしその細胞をFCS被覆ペトリ皿に塗布した場合には
わずかにしか生じないものであることを我々は示した。
これらの誘導された放射性種はIL−1i生物活性のいくつ
かの種とともにMono Qで完全に同時にクロマトグラフィ
ー移動し、そしてゲルおよび生じたオートラジオグラム
は3種の主要な分子がIL−1iの予測される分子量を有す
るタンパク質であることを示している。
精製した。第一にピーク生物活性および放射能を有する
Mono QフラクションをC4逆相カラムに負荷し、H2O/0.1
% TFA:アセトニトリル/0.1% TFAグラジェントで溶出
した。IL−1i分子はトレース標識しただけなので、各フ
ラクションの試料は放射能を直接計数し、またSDS−PAG
Eで分析した後オートラジオグラフィーした。第3a図は
放射能パターンを重ね合わせたかかるクロマトグラフィ
ーを示す。各フラクションからの試料に対して行った銀
染色ゲル(第3b図)およびそれに続くゲルのオートラジ
オグラム(第3c図)は、IL−1i分子がフラクション32−
36に見出されることを示している。これらのフラクショ
ンを乾燥しそして配列決定した。別法として、ピークMo
no Qフラクションをスピードバック(Speed Vac)で乾
燥し0.4mlの0.05M NH4HCO3中に再懸濁しそして第4aおよ
び4b図に示されるように同じ緩衝液で平衡化した10×30
0mm Superose 12ゲル濾過カラム(Pharmacia FPCL)で
2回直接クロマトグラフィーした。フラクションを収集
し各試料の放射能および生物活性を検査し、銀染色によ
り分析しそしてSDS−PAGEをオートラジオグラフィーし
た。次に適当なフラクションをスピードバックで乾燥し
て配列決定した。
に溶解し、N2の下でタンパク質に対して100倍モル過剰
のジチオトレイトールで37℃にて4時間還元し、400倍
過剰の14Cヨード酢酸で1時間アルキル化した。その場
合、反応物はC8逆相カラムで脱塩し、溶出しそして部分
的に乾燥されよう。N末端配列はApplied Biosystems P
rotein Sequencerを用いて決定されよう。内部配列を得
るためには、還元されたアルキル化された試料は当業上
知られた方法を用いて臭化シアンまたはタンパク分解酵
素で消化されよう。反応物は乾燥し、0.1% TFA/H2Oに
溶解し、そしてペプチドはC8逆相カラムを用いて分離さ
れよう。
(その活性ピークフラクションは48,52および59であ
る)に記載されているように生物学的活性が3つの主要
な種に分解される。第2a図に示されるように、これらの
フラクションの試料に対するSDS−PAGEによりそれぞれ2
0KD、22KD、および22KDにおいて関連する種が示され
る。下記実施例4に記載されるマウス抗血清を用いるか
かるゲルのウェスタン分析ではこれら3種全てが染色さ
れる。IgGを被覆したプレートで増殖している間に35S−
メチオニンで代謝標識された細胞からIL−1iが調製され
た場合、各これらのバンドは放射性がある(上記ゲルの
オートラジオグラムで第2b図に示される)。実施例1で
論じた論理にもとずいて、すなわち非誘導条件下でイン
キュベートした平行細胞はIL−1i生物活性を産生せずま
たこれらの放射性バンドも産生しないので、我々はこれ
ら3種が生物活性の原因となるものであると結論するこ
とができる。我々はこれらの種をそれぞれIL−1i−X,IL
−1i−a,およびIL−1i−bと仮りに名づける。
QフラクションをSynchropak RP−4(C4)カラムでの
逆相HPLCクロマトグラフィーによりさらに精製し、そし
て放射性種を配列分析に用いた。RP−HPLC精製IL−1i−
aおよびIL−1i−bを直接配列決定しようとする数々の
試みは失敗しており、このことはそれらのN末端が化学
的に遮断されていることを示す。しかしながら、IL−1i
−a(IL−1i−aB2p42)のひとつの調製物から下記の配
列: が得られ、そして次にC4RP−HPLCにより同様に精製され
たIL−1i−Xの調製物も同じ配列を生じた。
みにおいて見出された配列の一部である。示されている
配列データはIL−1i−Xと呼ぶ20KD種のN末端であると
いうのが発明者らの結論である。
した位置は残基を同定できないかまたは同定される基に
ついてあいまいな点が存在することを示す。2つまたは
それ以上の残基がひとつの位置に置かれている場合、こ
のことは1個以上のアミノ酸が、その配列決定段階で検
出されたことを示し、そしてより正しそうに思われる残
基が上段にある。
製、および配列決定 IL−1i−aおよびIL−1i−bはそのN末端が明らかに
化学的に遮断されているので、各ペプチドはエンドプロ
ティナーゼ消化により生成させた。詳細には、IL−1i−
aまたはIL−1i−bを含有するMono Qフラクションを前
実験全てにおいて使用されたC4カラムと許容できる代替
物である4.6×250mm C3−RP HPLCカラム(Zorbax Prote
in Plus)に通した。非常にゆるやかなグラジェント
(0.5ml/分で1分当り0.2%アセトニトリル)により主
要な挟雑放射性種であるヒトリゾチームからIL−1i−a
(第8a,b図)またはIL−1i−b(第9a図)を分離した。
精製した種の同一性はSDS−PAGEおよびそれに続くオー
トラジオグラム(第8c,dおよび9b図)で単一の、放射性
の、22KDタンパク質の存在により確認された。タンパク
質をシリコーン処理したグラスチューブに手で収集しそ
してそれぞれに0.2%ツイーン−20溶液25mlを加えた。
次にIL−1i含有フラクションをスピードバックで50mlと
なるまで容量低下させ、1% NH4HCO3の添加により300m
lとなし、次に1mgのエンドプロティナーゼを添加した。
IL−1i−aの場合、使用した酵素はEndoproteinase Lys
C(Boehringer−Mannheim)であり、一方IL−1i−bはE
ndoproteinase AspN(Boehringer−Mannheim)により切
断した。切断は37℃で16時間行い、次に反応混合物の容
量をスピードバックにより50mlに減少させた。
かけたが、IL−1i−b試料は初め2Mトリス、pH8.0中の5
0mMジチオトレイトール5mlの添加により還元し、37℃で
30分反応させ、次に10mlエタノール中の1.1μモル3H−
ヨード酢酸の添加によりカルボキシメチル化した(暗中
にて37℃で30分間反応)。ペプチドの分離はマイクロボ
アー設備およびマイクロボアーコンパチブルポンプを備
えたBeckman HPLCを用い、100ml/分の流速で2.1×250mm
Brownlee Aquapore RP−300(C8)ナローボアーカラム
で行った。200分の0−100%直線状グラジェントを用い
た(H2O/0.1% TFAからアセトニトリル/0.1% TFAま
で)。ペプチドの分離を第10および11図に示す。得られ
た配列情報は次のとおりである。
のと明らかに関連している。これらの一方であるRaLysC
−41はIL−1i−a配列でありそしてもう一方であるRbAs
pN−51はIL−1i−b配列であり、このことは3種のIL−
1iがもし単一のもとのIL−1i分子の化学的および/また
は物理的改変形態でないならば、少くとも密接に関連し
たタンパク質であることを示している。列挙した配列を
合一すると、以下の複合配列が生ずる: これら複合配列は最も最近更新されたタンパク質同定
リソースデータベース(Protein Identification Resou
rce Database)(PIR 16.0)にリストされている他の既
知ポリペプチドには何ら存在しないと思われる。本発明
者らは、これら配列またはそのマイナーな変種はIL−1
インヒビターとして作用しうる種類の分子であると考え
る。
トグラフィーにより部分精製(400倍)し、PBSで透析し
そして完全フロインドアジュバントで乳化したIL−1iを
皮下注射した。各マウスは粗製上清5mlから精製されたI
L−1iを与えられた。これらマウスには不完全フロイン
ドアジュバントで乳化した同量のIL−1iを2週間毎に追
加免疫し、そして各追加免疫の7日後に尻尾から血清試
料を採った。抗血清を第5a図に示されるように、SDS−P
AGEによるイムノゲンのウェスタントランスブロット分
析により抗−IL−1i活性について検査した。第5b図は、
すべてのマウスがIL−1iの3回注射後に抗−IL−1i抗体
を生成したことを示している。
遺伝子のクローニング、組み換えIL−1iタンパクの精
製、およびその分子の生物学の研究に非常に価値があろ
うから、我々はIL−1i特異的な一群のモノクローナル抗
体の製造を開始した。B細胞ハイブリドーマを生成させ
るには、前記マウスに食塩水中の同量のIL−1iを静脈注
射しそして24時間後に脾臓を摘出した。脾臓細胞を脾臓
から冷平衡塩類溶液(BSS)中にほぐして入れ、BSSで2
回洗浄し、脾臓B細胞108個当りP3ミエローマ細胞2×1
07個の割合でP3ミエローマ細胞と混ぜ合わせそして遠心
分離した。乾燥ペレットに温かい、ガス添加(5% C
O2)PEG 6000(40%ポリエチレングリコール6000:60%
最少必須培地)1mlを滴下することにより,細胞を融合
させた。融合した細胞をBSSで洗い、腹腔細胞2×105/m
lを含有する富培地(10% FBS)10ml中に再懸濁させそ
して10mlピペットを用いてペレットを緩やかにくずし
た。容量を培地中の腹腔細胞をさらに加えることにより
20mlに調整し、そして細胞を96ウェルプレートに0.1ml/
ウェルで塗布した。プレートをガスインキュベーター中
に入れ、そして次に下記様式で処理した。
ノプテリン、チミジン)を最終濃度×1となるまで添
加、 第5日目−富培地中の1×HAT 200μと置換すること
により培地変換、 第10日目−ハイブリッド増殖についての検査開始。腹腔
細胞1.5×106/mlを含有する富培地中の1×HAT 200μ
で置き代えることにより培地交換。
ところで上清を検査のために移し、そして細胞をピペッ
トの先端で穏やかにかきとって富培地中の1×HATプラ
ス腹腔細胞3×106/mlを含有する1mlの培養ウェルに移
した。
注射されたと同一の、Mono Q−精製物質)をマイクロタ
イターウェルに結合させたELISAを用いて抗−IL−1i活
性について検査する。正常マウス血清および高度免疫抗
血清をそれぞれ陰性および陽性対照として用いる。陽性
上清は均質に精製されたIL−1iを被覆したプレートでの
ELISAおよび精製された代謝的に標識されたIL−1iの免
疫沈降により再検査されよう。次に陽性細胞を限界希釈
法によりクローン化しそしてプリスタン処置マウスに注
射して腹水を生成させる。組織培養または大量生成およ
びマウスの腹水液の収集により大量のIL−1i特異的抗体
を生産できる。これら抗体の精製およびそれらを不溶性
ビーズに付着させると、組み換えIL−1iタンパク質精製
のためのアフィニティ吸着剤が生成されよう。
の存在下に24時間培養した単球はMono Qでのクロマトグ
ラフィーにより同定できる[35S]−IL−1iを生成する
ことが示された。
るか判定するために、塗布された単球を[35S]−メチ
オニン(パルス)に短い、2時間の間曝露させたところ
で大過剰の未標識メチオニンを加えてさらに2時間イン
キュベートした。次に培地を収集して放射性標識された
IL−1iについて分析した。この操作をIgG被覆プレート
への塗布後種々の時点で単球に適用しそして、塗布15時
間後に単球を[35S]−メチオニンに曝露させると最大
量の[35S]−IL−1iを生成することが判明し、このこ
とは単球中のIL−1i mRNAがIgGへの塗布15時間後でその
最大レベルにあることを示している。
たLPS不含IgGに塗布した。RPMI培地中37℃で15時間イン
キュベート後、細胞を燐酸緩衝食塩水で洗い、次に4Mグ
アニシニウムチオシアネート;25mMクエン酸ナトリウムp
H7,0.5%サルコシル,0.1M 2−メルカブトエタノールで
溶解させた。次に全RNAをP.ChomczynskiおよびN.Sacchi
のAnalytical Biochemistry,162:156−159(1987)記載
のAGPC法により、この溶解物から単離した。
l.Acad.Sci.(USA)69:1408−1412の方法によりオリゴd
Tセルロースクロマトグラフィーにより単離し、エタノ
ール沈澱させそして0.36μg/μの濃度に溶解させた。
Gubler,U.およびHoffman,B.J.(1983)Gene 25:263−16
9記載の方法に従いポリA+RNAに対して1マイクログラム
を用いてcDNAを調製した。
たはNew England Bio Lab No.1070からのEcoR Iリンカ
ーを用いそして製造者の説明書に従い、ラムダgt11発現
ライブラリー中に組み込んだ。
ラリーを、R.A.YoungおよびR.W.Davis[(1983)PNAS 8
0:1194−1198]により記載されるスクリーニング条件を
用いて、先に記載のIL−1iに対する適当なポリクローナ
ル抗体を用いてE.coli Y1090 rk-(Promega Biotec)で
選抜した。陽性シグナルはBayer,E.A.およびWilchek,M.
(1979)によりMethods in Biochemical Analysisに、
およびGuesdon,J.L.Ternynch,T.およびAvrameas,S.(19
79)によりJ.Histochem,Cytochem.27:1131−1138に記載
されるようにして、および製造者の説明書に従い、ビオ
チニル化第2抗体(例えばヤギ抗−マウスIgG,Bethesda
Research Labs)に続いてストレプトアビジン−アルカ
リホスファターゼ接合体(Bethrsda Research Labs)を
用いて検出されよう。
ングベクターラムダGT10に組み込んだ。このcDNAを、基
質としてS−アデノシル−メチオニンを用い、EcoR Iメ
チラーゼで初めにメチル化し、EcoR Iリンカーを連結反
応で結合させ、そして過剰のリンカーはEcoR Iエンドヌ
クレアーゼでの消化およびCL6Bスピンカラムでのクロマ
トグラフィーにより除去した。リンカー結合され、分子
量で選択されたcDNA 0.124μgおよびEcoR I切断された
ホスファターゼ処理されたラムダGT10 1μgを含有する
反応物で連結反応を行い、そしてこの連結反応の生成物
をGIGAPACK GOLDパッケージング抽出物(Stratagene)
を用いてパッケージした。それにより1×107メンバー
のライブラリーが得られた。
提示されるタンパク質およびペプチド配列に基づきオリ
ゴヌクレオチド(アンチセンス)プローブを合成した。
プローブの配列およびそれらの相当するペプチド配列は
次のとおりである。
ル化されそしてライブラリーの3×105プラークを選抜
するのに用いられた。このプローブは3個のプラークに
複製可能にハイブリダイズし、そしてそれらのうち1種
のプラークがプローブ#IL1i1−4にもハイブリダイズ
することが示された。このプラークGT10−IL1i−2Aを培
養しそして製造者の説明書に従いLambdasorb(Promeg
a)を用いてDNAを単離した。GT10−IL1i−2AはAmerican
Type Culture Collection(ATCC)、Rockville,Maryla
ndに受託番号40488の下に寄託されている。このDNAをEc
oR Iで消化し、5等分し、そして1%アガロースゲルで
電気泳動した。
した。このゲルの写真を第12a図に示す。レーン6,8,10,
12および14はEcoR I消化からの5等分物を含有する。レ
ーン5は分子量マーカーとして有用なHind III切断野生
型ラムダDNAとHae III切断φ×174RF DNA(New England
Biolabs)の混合物を含有する。第12a図は、GT10−IL1
i−2Aが長さ1850塩基対のEcoR Iフラグメントを含有す
ることを示している。
配列を担持することをもっと結論的に示すために、サザ
ンブロットを以下のようにして実施した。第12a図に示
されるゲル中のDNAフラグメントを標準的方法を用いて
ニトロセルロース上にブロットした。次にこのニトロセ
ルロースを各ストリップがレーン6,8,10,12および14か
らのDNAを含有するように5個のストリップに縦に切断
した。次にこれらストリップを、5′−末端で32P−ホ
スヘートで標識した5個のオリゴヌクレオチドプローブ
(前出)のそれぞれにハイブリダイズさせた。オリゴヌ
クレオチド濃度は1pモル/mlでありそしてハイブリダイ
ゼーション温度は以下のとおりであった。
のニトロセルロースシートを再生した。これを増感スク
リーンの存在下に−70℃で24時間オートラジオグラフィ
ーした。第12b図はこのオートグラフの写真である。こ
れにより、全てのプローブが1850bpフラグメントに特異
的にハイブリダイズする証拠が提供され、このことはこ
のフラグメントがIL1インヒビターの実質的なコード配
列を担持することを証明している。
をEcoR Iで消化し、1%アガロースゲルで電気泳動しそ
して1850bpフラグメントを単離した。このフラグメント
をEcoR I消化M13 mp19と連結し、そしてE.coli株JM 109
中に形質転換した。形質転換体をβ−ガラクトシダーゼ
活性を欠くものについて探索することにより選抜した。
5種のかかる形質転換体を単離し、一本鎖DNAを調製
し、そしてSangerらの方法に従い配列決定した。3種の
形質転換体のDNA配列はmRNAの3′末端に相当するが、
2種の形質転換体はタンパク質コード配列を提供した。
第13図は、cDNAのタンパク質コード領域に関して得られ
たDNA配列を示す。
アミノ酸アラニンから第29番目のアミノ酸プロリンまで
および第79番目のアミノ酸イソロイシンから末端までの
アミノ酸配列が仮説アミノ酸配列である。第30番目のア
ミノ酸プロリンから78番目のアミノ酸プロリンまでの予
想アミノ酸配列は実施例3記載のペプチド配列と一致す
る。
す。このDNAはIL−1iに特徴的なアミノ酸配列を含有す
るタンパク質をコードする(ヌクレオチド99−557)。
しかしながら、このタンパク質が細胞外環境中に分泌さ
れる前にいくつかの修飾がなされうると考えられる。こ
れらの修飾はそのタンパク質がIL−1iとしての活性を有
するのに必須であるかも知れないしないかも知れない。
ミノ末端に対してN末端である少くとも32個のアミノ酸
(ヌクレオチド3−98)をコードする。これら32個のア
ミノ酸中には、ヌクレオチド24−26によりコードされる
Mで始まり、新生IL−1iを細胞外環境方向へ指示しそし
て次にリーダーペプチダーゼおよび場合により他のペプ
チダーゼにより除去される分泌リーダー配列が包含され
ると考えられる。この配列がIL−1iのアルファおよびベ
ータ形態で除去される程度は現在知られていないが、こ
れら形態のN−末端はX形態のそれに近接していると考
えられる。分泌リーダー配列の除去は恐らくそのタンパ
ク質が有効なIL−1i活性を有するのに必要であろう。
スN−グリコシル化部位の一部分であるN−残基をコー
ドする。それらがN−グリカナーゼで消化され易いこと
に基づき、IL−1iのアルファおよびベータ形態がグリコ
シル化されると考えられる。X形はこの酵素での消化を
受け易いとは考えられていないので、ここに提供される
情報を用いてタンパク配列決定分野で通常の技術を有す
る者により容易に示されうる可能性が残りはするが、そ
れはグリコシル化されないと考えられる。このN残基で
のグリコシル化はそのタンパク質が有効なIL−1i活性を
示すのに必要ではないと考えられる。
参照)をコードするが、IL−1iのX形のこの位置(N−
末端)ではPは検出されていない。この残基が成熟タン
パク質では修飾されていることはありうる。この残基の
修飾は有効なIL−1i活性にとって必須要件ではないと考
えられる。
残基はエドマン分解によっては完全には検出できずそし
てGT10−IL1i−2Aによりコードされるタンパク質のN−
末端残基の幾つかの除去に続いて修飾されていそうであ
る。この修飾は有効なIL−1i活性にとって必須要件では
ないと考えられる。
の操作。
ターは強力な構成性発現作製物、誘導可能な遺伝子作製
物、ならびに特定の種類の細胞で発現させるために設計
されたものを含む幾つかの種類であることができる。す
べての場合においてプロモーターおよび他の遺伝子調節
領域例えばエンハンサー(誘導可能またはそうではな
い)およびポリアデニル化シグナルはプラスミドベクタ
ー中のcDNA配列に関して適当な位置に置かれる。かかる
作製物の2例は次のとおりである。(1)強力な構成性
プロモーター領域を用いる作製物は、ここに参考文献と
してとり込まれるGormanらのMol.Cel.Biol.2:1044−105
1,1982に記載されるプラスミドpSV2 CAT中に見られるそ
れのような配置におけるシミアンウイルス40(SV40)遺
伝子制御シグナルを用いて作られねばならない。このプ
ラスミドは第6図に示されるように標準的な分子生物学
的技法(Mamiatisら、前出)を用いてクロラムフェニコ
ールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)コード配列に
代えてIL−1i cDNAが入るように操作されねばならな
い。(2)誘導可能な遺伝子作製物はマウスメタロチオ
ネイン(MT−1)プロモーター領域(Brinsterら,Cell
27:228−231,1981)を含有するプラスミドpMKを用いて
作られねばならない。このプラスミドは出発物質として
使用できそしてメタルにより誘導可能な遺伝子作製物を
生成させるために第7図に示されるようにして操作され
ねばならない。
ターを用い多数の動物細胞系を使用してIL−1iを発現さ
せねばならない。外来遺伝子発現を促進させるそれらの
能力に関して充分に特性決定された2種の有効な細胞系
は、IL−1iの発現はこれら細胞系には限定されないが、
マウスLtk-およびチャイニーズハムスター卵巣(CHO)d
hfr-細胞である。
用いてこれら細胞系に導入されねばならない。ここで用
いられる方法にはS.L.Graham & A.S.van der Eb(Viro
logy 52:456−467,1973)の燐酸カルシウム−DNA沈澱法
が包含され、そこではIL−1iの発現ベクターが選択可能
なマーカーをコードする第2の発現ベクターと同時沈澱
される。Ltk-細胞トランスフェクションの場合、選択可
能なマーカーはチミジンキナーゼ遺伝子でありそしてそ
の選択はWigler,ら(Cell 16:777−785,1979)により記
載されており、CHO dhfr-細胞の場合には選択可能なマ
ーカーはジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)でありその
選択はRingoldらによりJ.Mol.Appl.Genet.1:165−175,1
981に記載されている。
レベルを高めるであろう条件下に増殖させねばならな
い。メタロチオネインプロモーター構築物を担持する細
胞はここでMT−1プロモーター(Mayoら,Cell 29:99−1
08)の利用を5倍高めそれによりIL−1iタンパク質レベ
ルを同じく増大させるカドミウムのような重金属の存在
下に増殖させることができる。DHFR発現ベクターと一緒
にIL−1i発現ベクター(SV40またはMT−1のいずれかに
基づく)を含有する細胞はDHFRの競合的拮抗体であるメ
トトレキセートを用い、Ringoldら(J.Mol.Appl.Genet.
1:165−175,1981)記載の遺伝子増巾プロトコルによっ
て採取できる。これにより細胞中に存在するDHFR遺伝子
のコピー数が増えそして同時にIL−1i遺伝子のコピーが
増え、それによりより多くのIL−1iタンパク質が細胞に
より生産されうる。
されるので、天然のタンパク質の精製に関して前記した
方法により組み換えタンパク質を同様な精製および特性
決定ができることが予想される。
より数回アルギニン(R)として同定されている。かか
る配列決定の結果を実施例3に示す。これと反対に、cD
NAの配列により予測されるIL−1iのアミノ末端残基はプ
ロリン(P)である。このアミノ末端残基は第13図のヌ
クレオチド85−87に相当し、そして第14図および15図で
○で囲んである。cDNA配列と直接タンパク質配列の間の
この明らかな不一致は、cDNA配列における過誤がそのmR
NAからの逆転写酵素により触媒された合成期間中にとり
込まれたと想定することにより解決できる。すなわち、
mRNA上に存在し、そこでそのアミノ末端残基をコードし
ていようCGA(アルギニン)コドンは逆転写酵素反応中
にcDNA中のCCA(プロリン)コドンに変化されることが
できたであろう。この種の逆転写酵素問題は以前に例え
ば、B.D.ClarkらのNucleic Acids Research 14:7897(1
986)により文献で報告されている。
されるプロリン残基の代りにアルギニンであることを除
いてはこのタンパク質の正確なアミノ酸配列はcDNAによ
り予測されるとおりであると考える。本発明者らは、ア
ミノ末端アルギニン配列が好ましいが、DNA配列および
それらの相当するペプチド配列の両方が本発明の範囲に
該当することを意図するものである。
すなわち (式中Xはシステイン、セリンまたはアラニンでありそ
してZはアルギニンまたはプロリンである)。
Claims (39)
- 【請求項1】インターロイキン−1(IL−1)を抑制す
ることができるポリペプチドであり、該ポリペプチドの
アミノ酸配列の少なくとも一部を決定できるに足る程に
純粋である実質的に精製されたインターロイキン−1イ
ンヒビター(IL−i)であって、該ポリペプチドが、 (A)下記のアミノ酸配列の全部を含むポリペプチドま
たは (式中(U)は存在しないかまたはMであり、(X)は
RまたはPである。) (B)(A)に記載のアミノ酸配列に少なくとも約95%
相同であるポリペプチドを含む前記のIL−1i。 - 【請求項2】前記IL−1iが哺乳動物細胞に由来する請求
の範囲1記載のIL−1i。 - 【請求項3】前記IL−1iが単球から単離される請求の範
囲1記載のIL−1i。 - 【請求項4】前記IL−1iがヒト単球から単離される請求
の範囲3記載のIL−1i。 - 【請求項5】前記IL−1iが組換えDNA法により生産され
る請求の範囲1記載のIL−1i。 - 【請求項6】インターロイキン−1インヒビター(IL−
1i)をコードするDNA分子を含有する組換え宿主細胞に
おいてIL−1iポリペプチドを生産させることを含む、IL
−1iポリペプチドを製造する方法であって、該IL−1iが
インターロイキン−1(IL−1)を抑制することができ
るポリペプチドであり、ここで、該DNA分子が、 (A) (式中XはCまたはGである。) (B)(A)の配列のコーディング領域、 (C)(A)の配列のコーディング領域において縮重し
ている配列、または (D)下記のアミノ酸配列に少なくとも95%相同である
ポリペプチドをコードする配列 (式中(U)は存在しないかまたはMであり、(X)は
RまたはPである。) から選択される配列を含むものであり、そこに含まれる
前記DNA分子を発現して前記ポリペプチドを生産するの
に適した条件下で該ポリペプチドが生産される前記の方
法。 - 【請求項7】前記DNA配列がcDNAである請求の範囲6記
載の方法。 - 【請求項8】前記DNA配列が哺乳動物細胞に由来する請
求の範囲6記載の方法。 - 【請求項9】前記DNA配列がヒト単球細胞に由来する請
求の範囲8記載の方法。 - 【請求項10】前記宿主細胞が微生物である請求の範囲
6記載の方法。 - 【請求項11】前記微生物がE.coliである請求の範囲10
記載の方法。 - 【請求項12】前記宿主細胞が哺乳動物細胞である請求
の範囲6記載の方法。 - 【請求項13】前記哺乳動物細胞がCHO細胞である請求
の範囲12記載の方法。 - 【請求項14】インターロイキン−1インヒビター(IL
−1i)をコードする単離されたDNAであって、該IL−1i
がインターロイキン−1(IL−1)を抑制することがで
きるポリペプチドであり、ここで、前記DNAが、 (A) (式中XはCまたはGである。) (B)(A)の配列のコーディング領域、 (C)(A)の配列のコーディング領域において縮重し
ている配列、または (D)下記のアミノ酸配列に少なくとも95%相同である
ポリペプチドをコードする配列 (式中(U)は存在しないかまたはMであり、(X)は
RまたはPである。) から選択される配列を含むものである前記のDNA。 - 【請求項15】前記DNAが下記配列の99位から554位まで
の核酸を包含する請求の範囲14記載の単離されたDNA。 - 【請求項16】下記の配列を有する組換えDNA分子GT10
−IL1i−2A。 - 【請求項17】Mono Q−Superoseカラムにて、緩衝液A
中の0.025−0.10Mの直線状塩化ナトリウムグラジエント
を使用して、ヒト白血球由来の単核細胞フラクションを
分離したときに流出してくる3つの生物活性ピークのう
ちの最初、2番目および3番目の生物活性ピークとして
流出し、SDS−PAGEで測定したときに、それぞれ、20K
D、22KDおよび22KDの分子量を有する、3種のインター
ロイキン−1インヒビターの少なくとも1つからなる、
請求項1記載の実質的に精製されたインターロイキン−
1インヒビター(IL−1i)。 - 【請求項18】Mono Q−Superoseカラムにて、緩衝液A
中の0.025−0.10Mの直線状塩化ナトリウムグラジエント
を使用して、ヒト白血球由来の単核細胞フラクションを
分離したときに流出してくる3つの生物活性ピークのう
ちの最初の生物活性ピークとして流出し、SDS−PAGEで
測定したときに、20KDの分子量を有するインターロイキ
ン−1インヒビターである、請求項17記載のインターロ
イキン−1インヒビター。 - 【請求項19】Mono Q−Superoseカラムにて、緩衝液A
中の0.025−0.10Mの直線状塩化ナトリウムグラジエント
を使用して、ヒト白血球由来の単核細胞フラクションを
分離したときに流出してくる3つの生物活性ピークのう
ちの2番目の生物活性ピークとして流出し、SDS−PAGE
で測定したときに、22KDの分子量を有するインターロイ
キン−1インヒビターである、請求項17記載のインター
ロイキン−1インヒビター。 - 【請求項20】Mono Q−Superoseカラムにて、緩衝液A
中の0.025−0.10Mの直線状塩化ナトリウムグラジエント
を使用して、ヒト白血球由来の単核細胞フラクションを
分離したときに流出してくる3つの生物活性ピークのう
ちの3番目の生物活性ピークとして流出し、SDS−PAGE
で測定したときに、22KDの分子量を有するインターロイ
キン−1インヒビターである、請求項17記載のインター
ロイキン−1インヒビター。 - 【請求項21】前記DNAが下記配列の99位から554位まで
の核酸を包含する請求の範囲14記載の単離されたDNA。 - 【請求項22】下記の配列を有する実質的に精製された
インターロイキン−1インヒビター。 (式中Xはシステイン、セリンまたはアラニンであり、
そしてZはアルギニンまたはプロリンである。) - 【請求項23】IL−1iが、組換え法で生産される非グリ
コシル化ポリペプチドである、請求の範囲1記載のIL−
1i。 - 【請求項24】IL−1iが、ヒト細胞により生産されるIL
−1iとは異なるグリコシル化パターンを有するIL−1iを
生産するヒト細胞以外の宿主細胞により、組換え法で生
産されるものである、請求の範囲1記載のIL−1i。 - 【請求項25】下記のアミノ酸配列に少なくとも95%相
同であるポリペプチドを含む請求項1記載のIL−1i。 (式中(U)は存在しないかまたはMであり、(X)は
RまたはPである。) - 【請求項26】下記のアミノ酸配列に少なくとも99%相
同であるポリペプチドを含む請求項1記載のIL−1i。 (式中(U)は存在しないかまたはMであり、(X)は
RまたはPである。) - 【請求項27】下記のアミノ酸配列を有するポリペプチ
ドを含む請求項1記載のIL−1i。 - 【請求項28】宿主細胞が前記核酸配列を増幅するのに
適した栄養条件下で培養される請求項6記載の方法。 - 【請求項29】前記の発現されたポリペプチドが回収さ
れる請求項6または28のいずれかに記載の方法。 - 【請求項30】IL−1i抑制活性を持つ化合物を生産する
ように回収ポリペプチドを改変する工程をさらに含む請
求項29記載の方法。 - 【請求項31】回収ポリペプチドを製剤学的に許容され
る担体と組合わせて医薬組成物を形成する工程をさらに
含む請求項29または30のいずれかに記載の方法。 - 【請求項32】下記のアミノ酸配列からなる請求項1記
載のIL−1i。 (式中(U)は存在しないかまたはMである。) - 【請求項33】DNA分子が下記のアミノ酸配列からなる
ポリペプチドをコードする請求項6記載の方法。 (式中(U)は存在しないかまたはMである。) - 【請求項34】DNA分子が下記のアミノ酸配列からなる
ポリペプチドをコードする請求項14記載の単離されたDN
A。 (式中(U)は存在しないかまたはMである。) - 【請求項35】請求項14、15、21または34のいずれかに
記載のDNAを含むベクター。 - 【請求項36】(A) (式中XはCまたはGである。) (B)(A)の配列のコーディング領域、 (C)(A)の配列のコーディング領域において縮重し
ている配列、または (D)下記のアミノ酸配列に少なくとも95%相同である
ポリペプチドをコードする配列 (式中(U)は存在しないかまたはMであり、(X)は
RまたはPである。) から選択される配列を含むDNA分子を含有する組換え宿
主細胞。 - 【請求項37】DNA分子が下記のアミノ酸配列からなる
ポリペプチドをコードする請求項36記載の宿主細胞。 (式中(U)は存在しないかまたはMである。) - 【請求項38】下記配列の99位から554位までを含むDNA
分子を含有する組換え宿主細胞。 (式中XはCまたはGである。) - 【請求項39】請求の範囲1〜5、17〜20、22〜27また
は32のいずれかに記載のIL−1インヒビターを含む、IL
−1を阻害するための医薬組成物。
Applications Claiming Priority (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US19991588A | 1988-05-27 | 1988-05-27 | |
US199,915 | 1988-05-27 | ||
US23871388A | 1988-08-31 | 1988-08-31 | |
US238,713 | 1988-08-31 | ||
US26653188A | 1988-11-03 | 1988-11-03 | |
US266,531 | 1988-11-03 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000192912A Division JP2001029093A (ja) | 1988-05-27 | 2000-06-27 | インターロイキン−1インヒビター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03505279A JPH03505279A (ja) | 1991-11-21 |
JP3192651B2 true JP3192651B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=27394086
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50639389A Expired - Lifetime JP3192651B2 (ja) | 1988-05-27 | 1989-05-25 | インターロイキン―1インヒビター |
JP2000192912A Pending JP2001029093A (ja) | 1988-05-27 | 2000-06-27 | インターロイキン−1インヒビター |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000192912A Pending JP2001029093A (ja) | 1988-05-27 | 2000-06-27 | インターロイキン−1インヒビター |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP3192651B2 (ja) |
KR (1) | KR970002917B1 (ja) |
BR (1) | BR8907457A (ja) |
DK (1) | DK172763B1 (ja) |
FI (2) | FI109206B (ja) |
HU (3) | HU215434B (ja) |
NO (2) | NO316122B1 (ja) |
OA (1) | OA09631A (ja) |
WO (1) | WO1989011540A1 (ja) |
Families Citing this family (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6159460A (en) * | 1988-05-27 | 2000-12-12 | Amgen Inc. | Method for treating interleukin-1 mediated diseases |
US6858409B1 (en) | 1988-05-27 | 2005-02-22 | Amgen Inc. | Nucleic acids encoding interleukin-1 inhibitors and processes for preparing interleukin-1 inhibitors |
US5075222A (en) | 1988-05-27 | 1991-12-24 | Synergen, Inc. | Interleukin-1 inhibitors |
US5872095A (en) * | 1990-05-01 | 1999-02-16 | Chiron Corporation | IL-1 receptor antagonists medicaments |
JPH05506986A (ja) * | 1990-05-01 | 1993-10-14 | カイロン コーポレイション | インターロイキン―1拮抗物質及びその利用 |
US5840496A (en) * | 1990-10-09 | 1998-11-24 | Chiron Corporation | Method for diagnosing endometrial cancer |
US5932537A (en) * | 1990-10-09 | 1999-08-03 | Chiron Corporation | Method for attenuating a cellular response to IL-1 |
US6294170B1 (en) | 1997-08-08 | 2001-09-25 | Amgen Inc. | Composition and method for treating inflammatory diseases |
US20030103978A1 (en) | 2000-02-23 | 2003-06-05 | Amgen Inc. | Selective binding agents of osteoprotegerin binding protein |
EP1442132A2 (en) * | 2001-10-26 | 2004-08-04 | Novartis AG | Methods for the treatment of osteoarthritis and compositions thereof |
PL375041A1 (en) | 2002-04-05 | 2005-11-14 | Amgen Inc. | Human anti-opgl neutralizing antibodies as selective opgl pathway inhibitors |
US7709611B2 (en) | 2004-08-04 | 2010-05-04 | Amgen Inc. | Antibodies to Dkk-1 |
EP3330292A1 (en) | 2007-08-21 | 2018-06-06 | Amgen, Inc | Human c-fms antigen binding proteins |
CN102209557A (zh) * | 2008-09-12 | 2011-10-05 | 埃克斯生物科技公司 | 靶向病原性单核细胞 |
WO2012025910A1 (en) | 2010-08-26 | 2012-03-01 | Centro De Investigación Y De Estudios Avanzados Del Instituto Politécnico Nacional | METHODS OF DIAGNOSIS AND TREATMENT OF OSTEOARTHRITIS AT EARLY STAGES USING INTERLEUKIN IL-1ß AS EARLY BIOMARKER OF THE DISEASE |
CN103476933B (zh) | 2011-03-14 | 2016-04-13 | 弗洛格有限公司 | 白介素1受体的拮抗剂 |
CN103492416A (zh) | 2011-04-15 | 2014-01-01 | 默克专利股份公司 | 用于癌症中使用的抗il-1r1抑制剂 |
TW201605896A (zh) | 2013-08-30 | 2016-02-16 | 安美基股份有限公司 | Gitr抗原結合蛋白 |
WO2015087187A1 (en) | 2013-12-10 | 2015-06-18 | Rinat Neuroscience Corp. | Anti-sclerostin antibodies |
AU2017229575A1 (en) | 2016-03-08 | 2018-09-27 | Janssen Biotech, Inc. | GITR antibodies, methods, and uses |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2220662A (en) * | 1987-08-26 | 1990-01-17 | Biogen Inc | Biological materials,processes for producing biological materials and for using such materials in therapy |
-
1989
- 1989-05-25 KR KR1019960703435A patent/KR970002917B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1989-05-25 HU HU3412/89A patent/HU215434B/hu unknown
- 1989-05-25 HU HU9803037A patent/HU222810B1/hu active Protection Beyond IP Right Term
- 1989-05-25 WO PCT/US1989/002275 patent/WO1989011540A1/en active IP Right Grant
- 1989-05-25 BR BR898907457A patent/BR8907457A/pt not_active Application Discontinuation
- 1989-05-25 JP JP50639389A patent/JP3192651B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1989-05-25 HU HU9803037A patent/HU9803037D0/hu unknown
-
1990
- 1990-11-23 NO NO19905090A patent/NO316122B1/no not_active IP Right Cessation
- 1990-11-23 OA OA59901A patent/OA09631A/en unknown
- 1990-11-26 FI FI905812A patent/FI109206B/fi not_active IP Right Cessation
-
1991
- 1991-01-18 DK DK199100085A patent/DK172763B1/da not_active IP Right Cessation
-
2000
- 2000-06-27 JP JP2000192912A patent/JP2001029093A/ja active Pending
-
2001
- 2001-10-01 NO NO20014783A patent/NO316917B1/no not_active IP Right Cessation
-
2002
- 2002-03-21 FI FI20020545A patent/FI20020545A/fi unknown
Non-Patent Citations (5)
Title |
---|
European Journal of Immunology,20,(1990),683−689 |
J.Exp.Med.,163,(1986),511−519 |
Journal of Immunology,134(6),(1985),3882−3886 |
Journal of Immunology,139(5),(1987),1541−1545 |
Journal of Immunology,139(5),(1987),1546−1549 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
NO20014783D0 (no) | 2001-10-01 |
NO905090L (no) | 1991-01-28 |
JP2001029093A (ja) | 2001-02-06 |
AU3746989A (en) | 1989-12-12 |
DK8591D0 (da) | 1991-01-18 |
HU893412D0 (en) | 1991-05-28 |
DK172763B1 (da) | 1999-07-05 |
DK8591A (da) | 1991-01-18 |
BR8907457A (pt) | 1991-04-02 |
NO316122B1 (no) | 2003-12-15 |
HU222810B1 (hu) | 2003-11-28 |
NO905090D0 (no) | 1990-11-23 |
WO1989011540A1 (en) | 1989-11-30 |
OA09631A (en) | 1993-04-30 |
AU633831B2 (en) | 1993-02-11 |
FI905812A0 (fi) | 1990-11-26 |
FI109206B (fi) | 2002-06-14 |
HU9803037D0 (en) | 1999-11-29 |
JPH03505279A (ja) | 1991-11-21 |
KR970002917B1 (ko) | 1997-03-12 |
FI20020545A (fi) | 2002-03-21 |
HU215434B (hu) | 1999-04-28 |
NO20014783L (no) | 1991-01-28 |
NO316917B1 (no) | 2004-06-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0343684B1 (en) | Interleukin-1 inhibitors | |
JP3192651B2 (ja) | インターロイキン―1インヒビター | |
US5075222A (en) | Interleukin-1 inhibitors | |
KR100230156B1 (ko) | 종양괴사인자 억제제 및 그 제조방법 | |
JP3542127B2 (ja) | ヒトインターフェロン―β2/インターロイキン―6受容体 | |
Hannum et al. | Interleukin-1 receptor antagonist activity of a human interleukin-1 inhibitor | |
JP2866706B2 (ja) | 腫瘍壊死因子結合蛋白 | |
US4490289A (en) | Homogeneous human interleukin 2 | |
Jobling et al. | Biological activity and receptor binding of human prointerleukin-1 beta and subpeptides. | |
IL80218A (en) | DNA encoding pre-inhibin, mature inhibin chains, their variants and dimers, and a method for synthesizing polypeptides using this type of DNA | |
US6143866A (en) | Tumor necrosis factor (TNF) inhibitor and method for obtaining the same | |
Lillquist et al. | Structure-activity studies of human IL-1 beta with mature and truncated proteins expressed in Escherichia coli. | |
KR100382628B1 (ko) | 인터페론α/β결합단백질과이의제조및용도 | |
RU2286388C2 (ru) | Ингибитор интерлейкина-1, способ его получения, молекула днк, кодирующая ингибитор интерлейкина-1 и его предшественник | |
AU633831C (en) | Interleukin-1 inhibitors | |
Robb et al. | T-cell growth factor: purification, interaction with a cellular receptor, and in vitro synthesis | |
IE83721B1 (en) | Interleukin-1 inhibitors | |
IE20030600A1 (en) | Interleukin-1 inhibitors | |
Stern et al. | Purification to homogeneity and amino acid sequence analysis of a receptor protein for interleukin 1 | |
JP2601199B2 (ja) | ヒトインターロイキン−2蛋白質 | |
IE19950317A1 (en) | Interleukin-1 inhibitors | |
PL164003B1 (pl) | Sposób wytwarzania inhibitorów interleukiny-1 PL |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090525 Year of fee payment: 8 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |