JP3192381B2 - 倣い加工方法 - Google Patents
倣い加工方法Info
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- JP3192381B2 JP3192381B2 JP30976296A JP30976296A JP3192381B2 JP 3192381 B2 JP3192381 B2 JP 3192381B2 JP 30976296 A JP30976296 A JP 30976296A JP 30976296 A JP30976296 A JP 30976296A JP 3192381 B2 JP3192381 B2 JP 3192381B2
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- axis
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は高効率化した倣い
加工方法に関する。
加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】工具をXYZ軸方向に制御する3軸制御
のフライス盤等を用いたNC加工により金型等を製作す
る場合、まずCAD(computer aided design )システ
ムにより作成された3次元形状データを基にして、CA
M(computer aided manufacturing)システムにより工
具軌跡のデータを作成し、金型製作工程を短縮化及び簡
略化するようになってきた(一例として、特開平7−2
19612号、同8−123526号)。
のフライス盤等を用いたNC加工により金型等を製作す
る場合、まずCAD(computer aided design )システ
ムにより作成された3次元形状データを基にして、CA
M(computer aided manufacturing)システムにより工
具軌跡のデータを作成し、金型製作工程を短縮化及び簡
略化するようになってきた(一例として、特開平7−2
19612号、同8−123526号)。
【0003】一方、CADシステムによる3次元形状デ
ータが存在しない場合は、マスターモデルを用いた倣い
加工により金型製作することもおこなわれている。
ータが存在しない場合は、マスターモデルを用いた倣い
加工により金型製作することもおこなわれている。
【0004】例えば、図3に平面形状を、図4にその断
面形状(図3の4−4線断面)をそれぞれ示したマスタ
ーモデルの細部倣い領域1を倣い加工する場合、この細
部倣い領域1が凹部2を有し、その凹部2の周囲に小ア
ール3が形成されていると、まず全体形状を倣い加工し
た後、この小アール3より小さな半径のボールエンドミ
ルカッタ等の工具により小アール3を含む範囲で細部倣
い加工をする必要がある。
面形状(図3の4−4線断面)をそれぞれ示したマスタ
ーモデルの細部倣い領域1を倣い加工する場合、この細
部倣い領域1が凹部2を有し、その凹部2の周囲に小ア
ール3が形成されていると、まず全体形状を倣い加工し
た後、この小アール3より小さな半径のボールエンドミ
ルカッタ等の工具により小アール3を含む範囲で細部倣
い加工をする必要がある。
【0005】図5は、この細部倣い加工における従来方
法の一例として、加工範囲4を対角線で長方形に設定し
た場合であり、加工方向はX軸及びY軸方向のパラレル
加工となっている。
法の一例として、加工範囲4を対角線で長方形に設定し
た場合であり、加工方向はX軸及びY軸方向のパラレル
加工となっている。
【0006】図6は、同様の例であって対角指定をしな
い場合であり、オペレーターが加工範囲5〜8のように
細かく指定する。このときの加工方向もX軸及びY軸方
向のパラレル加工となる。
い場合であり、オペレーターが加工範囲5〜8のように
細かく指定する。このときの加工方向もX軸及びY軸方
向のパラレル加工となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5のような対角線指
定の場合は、加工範囲に無駄な部分9を多く含むことに
なるので、加工の無駄が大きくなる。しかも、加工方向
はX軸及びY軸方向に限定され、かつこの2方向加工が
品質維持の上で必須となり、加工方法もパラレル加工に
限定される。したがって、加工時間が著るしく長くな
り、細部倣い加工における工数増大の原因になってい
る。
定の場合は、加工範囲に無駄な部分9を多く含むことに
なるので、加工の無駄が大きくなる。しかも、加工方向
はX軸及びY軸方向に限定され、かつこの2方向加工が
品質維持の上で必須となり、加工方法もパラレル加工に
限定される。したがって、加工時間が著るしく長くな
り、細部倣い加工における工数増大の原因になってい
る。
【0008】一方、図6に示すような非対角線指定の場
合は、加工範囲の無駄を少なくできる反面、加工範囲の
設定に著るしく長い時間が必要になり、この点でやはり
細部倣い加工における工数増大の原因になっている。
合は、加工範囲の無駄を少なくできる反面、加工範囲の
設定に著るしく長い時間が必要になり、この点でやはり
細部倣い加工における工数増大の原因になっている。
【0009】また、加工方向はやはりX軸及びY軸方向
であり、加工方法もパラレル加工に制限されるため、こ
の点でも加工に無駄が生じる。
であり、加工方法もパラレル加工に制限されるため、こ
の点でも加工に無駄が生じる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本願発明に係る倣い加工法は、マスターモデルを用いた
倣い加工方法において、工具のX軸及びY軸方向をCA
D及びCAMシステムの2次元加工プログラムにより制
御し、Z軸方向をマスターモデルに追従動作させる。
本願発明に係る倣い加工法は、マスターモデルを用いた
倣い加工方法において、工具のX軸及びY軸方向をCA
D及びCAMシステムの2次元加工プログラムにより制
御し、Z軸方向をマスターモデルに追従動作させる。
【0011】このとき、まず、全体形状をマスターモデ
ルを用いて倣い加工するとともに、細部倣い加工領域の
加工についてのみ上記加工を行う。
ルを用いて倣い加工するとともに、細部倣い加工領域の
加工についてのみ上記加工を行う。
【0012】
【発明の効果】CADシステムの2次元データに基づい
て、CAMシステムにより2次元加工プログラム(以
下、CAD/CAMシステムの2次元加工プログラムと
いう)を作成し、この2次元加工プログラムにより工具
のX軸及びY軸方向を制御し、同時に、マスターモデル
を用いてZ軸方向のみを倣い加工する。
て、CAMシステムにより2次元加工プログラム(以
下、CAD/CAMシステムの2次元加工プログラムと
いう)を作成し、この2次元加工プログラムにより工具
のX軸及びY軸方向を制御し、同時に、マスターモデル
を用いてZ軸方向のみを倣い加工する。
【0013】これにより、加工範囲は、CAD/CAM
システムの2次元加工プログラムにより設定できるた
め、最適範囲を自由かつ簡単に設定することが可能にな
り、設定時間もほとんどかからないようにすることがで
きる。
システムの2次元加工プログラムにより設定できるた
め、最適範囲を自由かつ簡単に設定することが可能にな
り、設定時間もほとんどかからないようにすることがで
きる。
【0014】しかも、Z軸方向の倣い加工だけで済むた
め、加工方向は自由方向が可能であり、加工方向を一方
向のみとしても十分な品質を維持できる。
め、加工方向は自由方向が可能であり、加工方向を一方
向のみとしても十分な品質を維持できる。
【0015】そのうえ、加工方法は加工部位に応じて、
パラレル加工、放射線状加工、法線状加工など最適な加
工方法を定義できる。
パラレル加工、放射線状加工、法線状加工など最適な加
工方法を定義できる。
【0016】したがって、CADシステムの3次元デー
タが存在しない場合であっても、極めて高効率で倣い加
工を行うことが可能である。そのうえ、この加工を細部
倣い加工のみに行うことによりさらに効率化できる。
タが存在しない場合であっても、極めて高効率で倣い加
工を行うことが可能である。そのうえ、この加工を細部
倣い加工のみに行うことによりさらに効率化できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2に基づき、マ
スターモデル11の一部に対して、先に述べた図3及び
図4の細部倣い領域1として倣い加工する場合を例にし
て本願発明の一実施形態を説明する。
スターモデル11の一部に対して、先に述べた図3及び
図4の細部倣い領域1として倣い加工する場合を例にし
て本願発明の一実施形態を説明する。
【0018】図1はこの倣い加工における概念図、図2
は、細部倣い加工における加工範囲、加工方向及び加工
方法等の加工条件を示す図5,6に対応する図である。
は、細部倣い加工における加工範囲、加工方向及び加工
方法等の加工条件を示す図5,6に対応する図である。
【0019】まず、図1において、公知の倣い加工機1
0は、マスターモデル11の曲面12上をスタイラス1
3でなぞらせ、このスタイラス13の変位に追従する工
具14が加工材料15を切削加工する。
0は、マスターモデル11の曲面12上をスタイラス1
3でなぞらせ、このスタイラス13の変位に追従する工
具14が加工材料15を切削加工する。
【0020】但し、小アール3に沿う細部倣い加工で
は、スタイラス13による制御がZ軸方向のみに限定さ
れ、X軸及びY軸方向はCAD/CAMシステムの2次
元加工プログラム16で制御される。
は、スタイラス13による制御がZ軸方向のみに限定さ
れ、X軸及びY軸方向はCAD/CAMシステムの2次
元加工プログラム16で制御される。
【0021】このCAD/CAMシステムの2次元加工
プログラム16は、CADシステムの2次元データに基
づいて、CAMシステムにより作成され、この際、図2
に示すような加工条件が定義される。
プログラム16は、CADシステムの2次元データに基
づいて、CAMシステムにより作成され、この際、図2
に示すような加工条件が定義される。
【0022】すなわち、図2の場合は、小アール3に沿
って無駄のない加工範囲17が設定され、かつ加工方向
は矢示する任意の一方向で、加工方法は放射線状加工で
ある。
って無駄のない加工範囲17が設定され、かつ加工方向
は矢示する任意の一方向で、加工方法は放射線状加工で
ある。
【0023】このような加工条件の定義は、CADシス
テムの2次元データを利用することによりほとんど時間
を要することなく、簡単にできる。
テムの2次元データを利用することによりほとんど時間
を要することなく、簡単にできる。
【0024】そこで、この倣い加工機10を用いて金型
の製作を行うと、図2に示す予め定義された加工条件に
より、X軸及びY軸方向は2次元加工プログラム16に
より、かつZ軸方向はスタイラス13に追従することに
より3軸制御された工具14で加工される。
の製作を行うと、図2に示す予め定義された加工条件に
より、X軸及びY軸方向は2次元加工プログラム16に
より、かつZ軸方向はスタイラス13に追従することに
より3軸制御された工具14で加工される。
【0025】この場合、加工範囲7は、小アール3を含
む最も無駄のない最適範囲で設定され、かつ加工方向及
び加工方法も加工部位に最適なものを選択できる。しか
も、加工方向は一方向でも十分に品質を維持できる。
む最も無駄のない最適範囲で設定され、かつ加工方向及
び加工方法も加工部位に最適なものを選択できる。しか
も、加工方向は一方向でも十分に品質を維持できる。
【0026】したがって、加工時間は著しく短縮され、
かつ、加工条件の設定もCADシステムの2次元データ
を利用することにより、ほとんど時間を要さずに設定で
きる。
かつ、加工条件の設定もCADシステムの2次元データ
を利用することにより、ほとんど時間を要さずに設定で
きる。
【0027】ゆえに、細部倣い加工の工数を著しく減ら
すことができ、マスターモデルを用いた倣い加工であっ
ても、極めて高効率な倣い加工が可能になる。
すことができ、マスターモデルを用いた倣い加工であっ
ても、極めて高効率な倣い加工が可能になる。
【0028】なお、この際の加工方法は、パラレル加
工、放射線状加工、弦線状加工等が任意に最適なものが
選択可能である。
工、放射線状加工、弦線状加工等が任意に最適なものが
選択可能である。
【0029】さらに、加工の対象物は金型に限らず最終
製品であってもよい。
製品であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の倣い加工の概念図
【図2】 その加工条件を示す図
【図3】 マスターモデルの要部平面図
【図4】 その4−4線断面図
【図5】 従来の加工条件を示す図
【図6】 従来の他の加工条件を示す図
1:金型、2:凹部、3:小アール、10:倣い加工
機、11:マスターモデル、13:スタイラス、14:
工具、15:加工材料、16:2次元加工プログラム
機、11:マスターモデル、13:スタイラス、14:
工具、15:加工材料、16:2次元加工プログラム
Claims (2)
- 【請求項1】マスターモデルを用いた倣い加工方法にお
いて、全体形状をマスターモデルを用いて倣い加工する
とともに、細部倣い加工領域の加工について、工具のX
軸及びY軸方向をCAD及びCAMシステムの2次元加
工プログラムにより制御し、Z軸方向をマスターモデル
に追従動作させることを特徴とする倣い加工方法。 - 【請求項2】前記加工用の工具は、X軸及びY軸方向を
前記2次元加工プログラムにより、かつZ軸方向をマス
ターモデル上を移動するスタイラスに追従することによ
り3軸制御された工具であることを特徴とする請求項1
に記載した倣い加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30976296A JP3192381B2 (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 倣い加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30976296A JP3192381B2 (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 倣い加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10151547A JPH10151547A (ja) | 1998-06-09 |
JP3192381B2 true JP3192381B2 (ja) | 2001-07-23 |
Family
ID=17996973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30976296A Expired - Fee Related JP3192381B2 (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 倣い加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3192381B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100882885B1 (ko) | 2007-08-17 | 2009-02-09 | 노환 | 보철물 고정프레임 회전장치가 구비된 치기공용 밀링 시스템 |
CN103792886B (zh) * | 2014-03-06 | 2016-08-24 | 苏州新代数控设备有限公司 | 用于工具机的工件程序解译方法 |
CN109870979A (zh) * | 2019-01-17 | 2019-06-11 | 郑州飞机装备有限责任公司 | 螺旋铣削的方法 |
JP7424589B2 (ja) | 2021-11-19 | 2024-01-30 | 三菱重工業株式会社 | 加工方法 |
-
1996
- 1996-11-20 JP JP30976296A patent/JP3192381B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10151547A (ja) | 1998-06-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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