JP3192160B2 - 熱転写画像の消去方法及び消去用シート - Google Patents

熱転写画像の消去方法及び消去用シート

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JP3192160B2 JP08742791A JP8742791A JP3192160B2 JP 3192160 B2 JP3192160 B2 JP 3192160B2 JP 08742791 A JP08742791 A JP 08742791A JP 8742791 A JP8742791 A JP 8742791A JP 3192160 B2 JP3192160 B2 JP 3192160B2
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秀夫 藤村
吉徳 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写画像の消去方法及
び消去用シートに関し、更に詳しくは昇華性染料を用い
て形成された画像の消去及び書き込みが可能な熱転写画
像の処理方法及びそれに使用する消去用シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的印字方法や印刷方法に代え
て、優れたモノカラー或いはフルカラー画像を簡便且つ
高速に与える方法として、インクジェット方式や熱転写
方式等が開発されているが、これらの中では、優れた連
続階調性を有し、カラー写真に匹敵するフルカラー画像
を与えるものとして昇華性染料を用いた、いわゆる昇華
熱転写方式が最も優れている。上記の昇華型熱転写方式
で使用する熱転写シートは、ポリエステルフイルム等の
基材フイルムの一方の面に昇華性染料とバインダーとか
らなる染料層を形成し、他方、サーマルヘッドの粘着を
防止する為に基材フイルムの他の面に耐熱層を設けたも
のが一般に用いられている。この様な熱転写シートの染
料層面をポリエステル樹脂等からなる染料受容層を有す
る受像シートに重ね、熱転写シートの背面からサーマル
ヘッドにより画像状に加熱することによって、染料層中
の染料が受像シートに移行して所望の画像が形成され
る。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】上記熱転写方法
による画像は、染料受容層内に染料が吸着されることに
よって形成されることから、耐摩擦性等の耐久性に優れ
ている一方、これらの画像の一部を消去して、その部分
に別の画像を貼り込む(又は刷り込む)という作業が困
難であるという問題がある。従って、本発明の目的は、
昇華性染料を用いて形成された画像の消去及び書き込み
が可能な熱転写画像の処理方法及びそれに使用する消去
用シートを提供することである。
【0004】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、熱可塑性樹脂か
らなる染料受容層に昇華転写方法で形成された染料画像
面の所望部分に、上記受容層よりも染料吸収性に優れた
熱可塑性樹脂からなる消去用シートを重ね、加圧及び/
又は加熱して画像を形成している染料を上記消去用シー
に移行させた後、該消去用シートを除去することを特
徴とする熱転写画像の消去方法、及び該消去方法に用い
られることを特徴とする熱転写画像の消去用シートであ
る。
【0005】
【作用】昇華転写方法で形成された染料画像面の所望部
分に、染料吸収性に優れた熱可塑性樹脂からなる消去用
シートを重ね、加圧及び/又は加熱して画像を形成して
いる染料を上記消去用シートに移行させた後、該消去用
シートを除去することにより、画像が容易に消去され、
必要に応じでその消去部分に再度画像を形成することが
できる。
【0006】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明で使用する熱転写受
像シートは、基材シートと、該基材シートの少なくとも
一方の面に形成された染料受容層とからなる。本発明で
使用する基材シートとしては、合成紙(ポリオレフィン
系、ポリスチレン系等)、上質紙、アート紙、コート
紙、キャストコート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂又は
エマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成
樹脂内添紙、板紙等、セルロース繊維紙、ポリオレフィ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リスチレン、ポリメタクリレート、ポリカーボネート等
の各種のプラスチックのフイルム又はシート等が使用出
来、又、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて
成膜した白色不透明フイルム或いは発泡させた発泡シー
ト等も使用出来特に限定されない。
【0007】上記基材シートの表面に形成する染料受容
層は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受容
し、形成された画像を維持する為のものである。染料受
容層を形成する為の樹脂としては、例えば、ポリプロピ
レン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリアクリルエステル等のビニルポリマー、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等
のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他の
ビニルモノマーとの共重合体系樹脂、アイオノマー、セ
ルロースジアセテート等のセルロース系樹脂、ポリカー
ボネート等が挙げられ、特に好ましいものは、ビニル系
樹脂及びポリエステル系樹脂である。以上の如く形成さ
れる染料受容層は任意の厚さでよいが、一般的には1〜
50μmの厚さである。
【0008】上記の如き熱転写受像シートを使用して熱
転写を行う際に使用する熱転写シートは、紙やポリエス
テルフイルム上に昇華性染料を含む染料層を設けたもの
であり、従来公知の熱転写シートはいずれも本発明でそ
のまま使用することが出来る。又、熱転写時の熱エネル
ギーの付与手段は、従来公知の付与手段がいずれも使用
出来、例えば、サーマルプリンター(例えば、日立製作
所製、ビデオプリンターVY−100)等の記録装置に
よって、記録時間をコントロールすることにより、5〜
100mJ/平方ミリメートル程度の熱エネルギーを付
与することによって所期の目的を十分に達成することが
出来る。
【0009】本発明では、図1Aに示す様に、上記の如
く受像シート1に形成された染料画像面の所望部分2
に、染料吸収性に優れた熱可塑性樹脂からなる消去用シ
ート3を重ね、加圧及び/又は加熱して画像を形成して
いる染料を上記消去用シートに移行させた後、該消去用
シート3を除去することによって、図1Bに示す様に画
像の所望部分2が容易に消去される。かかる消去用シー
3としては、前記受像シートの染料受容層よりも染料
吸着性の高い熱可塑性樹脂からなるシートであればよ
く、例えば、数μm〜数mmの厚みのフイルム又はシー
ト状物が好適である。かかる画像消去用シートとして
は、例えば、可塑剤を数%〜数十重量%含む軟質の塩化
ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、ブタジエン、イソプレン等のゴム等のフイル
ム又はシートが好適である。この様な軟質熱可塑性樹脂
は昇華性染料の吸着性が染料受容層よりも著しく大であ
るので、画像を形成している染料を速やかに吸収するこ
とができる。又、かかる消去用シートの形状は特に限定
されず、矩形、円形、星型、ハート型等任意であり、シ
ートの形状に従って画像の所望部分が容易に消去され
る。加圧又は加熱の条件は時間との関数であるので、単
に重ねあわせた状態でその上に本等の物体を重しとして
数時間載せておくだけでもよい。勿論、加熱することに
よって加圧時間は容易に短縮することが出来る。更に、
一般事務用のプラスチック消しゴムで所望部分を擦るこ
とでも容易に消去出来る。以上の如く消去された部分に
は図2に示す様に再度熱転写方式で別の染料画像4を形
成することも可能である。
【0010】
【実施例】次に実施例及を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断りの無
い限り重量基準である。 実施例1 基材フイルムとして染料層を形成する面の背面に耐熱処
理を施した6μm厚のポリエチレンテレフタレートフイ
ルムの面に、3色の染料層インキを乾燥時厚みが1.0
g/m2になる様にグラビア印刷にて面順次に塗布及び
乾燥し、更に100℃で2分間加熱処理して連続フイル
ム状の熱転写シートを調製した。シアン染料層インキ : カヤセットブルー714(日本化薬製、C.I.ソルベントブルー63) 4部 エチルヒドロキシセルロース(ハーキュレス社製) 5部 トルエン/イソプロピルアルコール(重量比1/1) 80部 尚、同様にしてイエローの熱転写シートをイエロー分散
染料(Macrolex Yellow 6G、 バイエル社製、C.I.Dispe
rse Yellow 201)から、そしてマゼンタの熱転写シート
をマゼンタ分散染料(C.I.Disperse Red 60)を使用し
て形成した。
【0011】次に基材として合成紙ユポ(厚さ150μ
m)を用い、この一方の面に下記の組成の受容層用塗工
液を乾燥時4.5g/m2になる割合で塗布し、100
℃で30分間乾燥して熱転写受像シートを得た。受容層用塗工液組成 ポリエステル樹脂(東洋紡製、Vylon103) 100部 アミノ変性シリコーンオイル(信越化学工業製、X−22−343) 3部 エポキシ変性シリコーンオイル(信越化学工業製、KF−393) 3部 トルエン/メチルエチルケトン(重量比1/1) 500部
【0012】前記の熱転写シートと上記受像シートとを
染料層と受容層とを対向させて重ね合わせ、フルカラー
画像を形成した。この画像の所望部分に横5cm×縦2
cmの矩形で厚み0.5mmの市販の軟質塩化ビニル樹
脂シート(可塑剤33%含有)を重ね、この重ねたもの
の上に大型の辞書を載せ1夜放置した。放置後塩化ビニ
ル樹脂シートを剥離したところ、画像は上記シートと同
一形状に白抜きされていた。更に上記の処理済画像の白
抜き部分に再度別の画像を熱転写方法で形成したとこ
ろ、鮮明な画像が形成された。
【0013】実施例2 受容層組成を以下の塗工液組成にした以外は、実施例と
同様にして熱転写シート及び受像シートを調製した。受容層用塗工液組成 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(電気化学工業製、#1000A) 100部 ビニル変性シリコーンオイル(信越化学工業製、X−22−1201)3部 白金系硬化触媒(信越化学工業製、PL−50T) 0.5部 トルエン/メチルエチルケトン(重量比1/1) 400部 前記の熱転写シートと上記の受像シートとを染料層と受
容層とを対向させて重ね合せ、フルカラー画像を形成し
た。この画像の所望部分をプラスチック消しゴム(Seed
Rubber Industry Co.,LTD製、S−50)で擦り画像を
消去した。更に、上記の処理済み画像の白抜き部分に、
再度別の画像(文字)を熱転写方法で形成したところ、
鮮明な文字を有する画像が形成された。
【0014】
【効果】以上の如き本発明によれば、昇華転写方法で形
成された染料画像面の所望部分に、染料吸収性に優れた
熱可塑性樹脂からなる消去用シートを重ね、加圧及び/
又は加熱して画像を形成している染料を上記消去用シー
に移行させた後、該消去用シートを除去することによ
り、画像が容易に消去され、必要に応じでその消去部分
に再度画像を形成することができる。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法を図解的に説明する図。
【図2】 本発明の方法を図解的に説明する図。
【符号の説明】
1:熱転写受像シート 2:消去部分 3:消去用シート 4:別の画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40 B44C 1/17

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなる染料受容層に昇華
    転写方法で形成された染料画像面の所望部分に、上記受
    容層よりも染料吸収性に優れた熱可塑性樹脂からなる消
    去用シートを重ね、加圧及び/又は加熱して画像を形成
    している染料を上記消去用シートに移行させた後、該
    去用シートを除去することを特徴とする熱転写画像の消
    去方法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂からなる消去用シートが可
    塑剤を含む請求項1に記載の熱転写画像の消去方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の方法により、熱転写画
    像が消去された領域に再度熱転写画像を形成することを
    特徴とする熱転写画像の処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の熱転写画像の消去方法
    に用いられる消去用シートであって、染料画像が形成さ
    れた染料受容層よりも染料吸収性に優れた熱可塑性樹脂
    からなることを特徴とする熱転写画像の消去用シート。
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