JP3191890B2 - ヒドロキシ官能性コポリマーの製造方法 - Google Patents

ヒドロキシ官能性コポリマーの製造方法

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    • C08G2150/20Compositions for powder coatings

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒドロキシ官能性コポ
リマーの新規な溶剤フリーの製造方法、ポリウレタン粉
末コーチングにおける結合剤成分としてのその使用、こ
れらコポリマーを使用して作成される粉末コーチング、
および耐熱性支持体を被覆するためのこれら粉末コーチ
ングの使用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ヒドロキシ官能性コポリマー(ポ
リアクリレート)はコーチング部門にて確固たる地位を
獲得している。環境学的理由から、ヒドロキシ官能性ポ
リアクリレートの製造および処理に必らず使用される有
機溶剤を減少させることが益々重要になりつつある。ヒ
ドロキシ官能性コポリマーは一般に不活性有機溶剤中で
製造される。いわゆる連続添加法の過程で多量の溶剤が
重合反応器に添加され、所望の重合温度まで加熱され
る。次いでモノマー混合物と開始剤とが同時に一定温度
で反応器に添加され、この添加溶剤中でラジカル開始共
重合により所望のコポリマーを生成させる。モノマー混
合物および開始剤の添加が完了した後、所定の追加時間
にわたり攪拌を続けてモノマー変換を完結させる。得ら
れるポリマー溶液は一般に狭い分子量分布を有すると共
に、関連用途につき製造直後に使用することができる。
【0003】しかしながら、溶剤フリーのポリマーを回
収および処理することが望ましければ、溶剤を除去する
必要がある。溶剤は一般に蒸留により或いは蒸発装置で
除去される。この手順は相当な装置に対する出費を必要
とする。さらに、回収された溶剤は、一般に残留モノマ
ーで汚染されているため再処理なしには他の重合反応に
使用することができない。溶剤フリーのヒドロキシ官能
性ポリアクリレートを製造する一つの方法は連続反応器
における塊重合である。この方法においては、重合過程
で変換されなかったモノマーを留去して定量すると共に
正確な比率で重合過程に再添加せねばならないため、高
価な装置コストが欠点となる。連続塊重合法はたとえば
EP−A−0068024号、EP−A−009690
1号、EP−A−0156170号、米国特許第4,4
14,370号、米国特許第4,529,787号およ
び米国特許第4,546,160号各公報に記載されて
いる。
【0004】しかしながら、この種の塊重合は蒸発冷却
を伴って不連続で行なうこともできる。この種の方法は
たとえばDE−OS1,965,740号、DE−AS
1,771,374号およびDE−AS2,422,0
43号各公報に記載されている。これら方法の欠点は、
重合温度の制限および重合の際の重合温度の変動であ
る。極めて発熱性の高い反応は、大きい粘度上昇により
反応熱の逸散が困難になるため、相当な冷却問題を提起
する。溶剤フリーのヒドロキシ官能性ポリアクリレート
を製造するための他の可能性は「反応性溶剤」の使用で
あり、これら溶剤は先ず最初にモノマーのラジカル重合
に対する反応媒体として作用し、次いで生成ポリアクリ
レートに対しポリマー状反応によって付加される(PC
T出願公開WO90/03991号)。この場合、ε−
カプロラクトンは「反応性溶剤」として作用する。ラジ
カル重合の後、ε−カプロラクトンは接触開環重合によ
りポリアクリレートのOH基に付加されると共に、新た
なヒドロキシル基を形成する。この方法の欠点は、
(1)所望の溶剤フリーの最終生成物を得るには2つの
順次の反応段階を必要とすること、および(2)第2の
反応段階には亜鉛触媒を必要とすることである。これら
触媒は最終生成物中にも残存し、たとえばポリイソシア
ネートと合した際にウレタン反応を触媒して関連ラッカ
ー調製物の可使時間を著しく減少させる。このポリマー
状反応の結果、ポリマーの分子量および粘度が増大して
反応容器における生成物の攪拌性に対し悪影響を及ぼ
す。
【0005】「反応性溶剤」における他の種類の重合反
応がEP−A−0056971号公報に記載されてい
る。反応媒体はジアルキルマレエートであって、一般に
単独重合する傾向を持たない。この方法においては、低
粘度のジアルキルマレエートが他の添加モノマーとの反
応によりポリマー連鎖中に徐々に組込まれて、重合の終
了時にほぼ100%の生成物が存在するようになる。重
合の開始時点における良好な攪拌性にも拘らず、高分子
量のほぼ100%のポリマーが形成されて高溶融粘度に
より反応の終了時点で攪拌問題をひき起こす。反応媒体
またはグラフト化骨格としての飽和もしくは不飽和ポリ
エステルの使用は、溶剤フリーのコポリマーを製造する
ための他の可能性を与える。この種の方法は、たとえば
特許出願EP−A−0206072号およびEP−A−
0391271号に記載されている。この方法において
は、工程の開始時における「反応媒体ポリエステル」の
高粘度が反応熱の貧弱な逸散をもたらし、極めて不均一
な分子量分布の生成物を生ぜしめる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、公知
方法で遭遇するような粘度問題を持たないヒドロキシ官
能性コポリマーの新規な溶剤フリーの製造方法を提供す
ることにある。さらに本発明の課題は、触媒を用いる必
要がないヒドロキシ官能性コポリマーの溶剤フリーの製
造方法を提供することにある。本発明の他の課題は、粉
末コーチングの作成に有用なヒドロキシ官能性コポリマ
ーを提供することにある。さらに本発明の課題は、たと
えば自動車部品のような耐熱性支持体のための粉末コー
チングを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】当業者には明らかである
これらおよび他の課題は、(A)12未満の酸価にて約
40〜約180のヒドロキシル価および約−40〜約8
0℃のガラス転移温度を有する約5〜約30重量部の少
なくとも1種のポリエステルポリオールと、(B)1〜
12個の炭素原子を(シクロ)アルキル基中に有する約
1〜約10重量部のオレフィン系不飽和マレイン酸ジ
(シクロ)アルキルエステルとの混合物を約130〜約
200℃の重合温度まで加熱することにより解決され
る。次いで、この混合物に(C)モノマー混合物〔この
混合物は(1)0〜約70重量部のメチルメタクリレー
トと、(2)0〜約60重量部の2〜18個の炭素原子
を(シクロ)アルキル基中に有するアクリル酸および/
またはメタクリル酸の少なくとも1種の(シクロ)アル
キルエステルと、(3)約10〜約60重量部の少なく
とも1種の芳香族ビニル化合物と、(4)約6〜約40
重量部の(i)2〜6個の炭素原子をヒドロキシアルキ
ル基中に有するアクリル酸および/またはメタクリル酸
のヒドロキシアルキルエステルおよび/または(ii)2
〜6個の炭素原子をヒドロキシル基中に有するアクリル
酸および/またはメタクリル酸の1種のヒドロキシアル
キルエステルとε−カプロラクトンとの500以下の分
子量を有する反応生成物と、(5)0〜約5重量部のオ
レフィン系不飽和カルボン酸とで構成され、成分
(1),(2),(3),(4)および(5)の合計は
100重量部である〕、および(D)約0.5〜約8重
量部のラジカル重合用の開始剤を添加する。成分(C)
および(D)を添加する際、成分(A)および(B)は
約130〜約200℃の温度である。成分(A),
(B),(C)および(D)の合計は100である。次
いで、得られたヒドロキシ官能性コポリマーをポリイソ
シアネートと合して、たとえば自動車部品のような耐熱
性支持体を被覆するのに有用な粉末コーチングを作成す
る。
【0008】本発明は不飽和モノマーのラジカル開始共
重合によるヒドロキシ官能性コポリマーの溶剤フリーの
製造方法であり、この方法においては (A)12の酸価にて40〜180のヒドロキシル価お
よび−40〜+80℃のガラス転移温度を有する少なく
とも1種のポリエステルポリオールで構成された約5〜
約30重量部のポリエステル成分と、 (B)1〜12個の炭素原子を(シクロ)アルキル基中
に有する少なくとも1種のマレイン酸ジ(シクロ)アル
キルエステルで構成された約1〜約10重量部のオレフ
ィン系不飽和エステル成分とを重合反応器中へ反応媒体
として充填し、130〜200℃の重合温度まで加熱す
る。次いで、 (C)(1)0〜約70重量部のメチルメタクリレート
と、(2)0〜約60重量部の2〜18個の炭素原子を
(シクロ)アルキル基中に有するアクリル酸および/ま
たはメタクリル酸の(シクロ)アルキルエステルと、
(3)約10〜約60重量部のビニル芳香族化合物と、
(4)約6〜約40重量部の2〜6個の炭素原子をヒド
ロキシアルキル基中に有するアクリル酸および/または
メタクリル酸のヒドロキシアルキルエステル、および/
またはその最大分子量500を有するε−カプロラクト
ンとの反応生成物と、(5)0〜約5重量部のオレフィ
ン系不飽和カルボン酸とで構成された約42〜約93.
5重量部のモノマー混合物〔成分(1)〜(5)の重量
部の合計は100である〕、および (D)約0.5〜約8重量部のラジカル重合用の開始剤
を反応器中へ130〜200℃にて添加する。成分
(A)〜(D)の重量部の合計は100である。
【0009】さらに本発明は、この方法により得られる
ヒドロキシ官能性コポリマーの、ポリウレタン粉末コー
チングにおける結合剤成分としての使用にも関するもの
である。さらに本発明は、(i)ポリオール成分と、
(ii)少なくとも1種の封鎖および/または未封鎖のポ
リイソシアネートである硬化剤と、(iii)必要に応じ助
剤および添加剤とで構成された粉末コーチングにも関す
るものであり、ここで成分(i)は本発明の方法により
得られた少なくとも1種のヒドロキシ官能性コポリマー
で構成される。さらに本発明は、耐熱性支持体を被覆す
るための、特に自動車部品を被覆するための粉末コーチ
ングの使用にも関するものである。
【0010】本発明の方法により得られるヒドロキシ官
能性コポリマーは約30〜約200mgKOH/g、好
ましくは約40〜約150mgKOH/gのヒドロキシ
ル価と約1,500〜約75,000、好ましくは約
2,000〜約50,000のゲル透過クロマトグラフ
ィー(GPC)により測定しうる分子量(重量平均、ポ
リスチレン基準)と約20〜約100℃、好ましくは約
25〜約75℃の示差熱分析(DTA)により測定しう
るガラス転移温度Tgとを有する。本発明の方法におい
ては、好ましくは約5〜約25重量部の成分(A)と約
1〜約5重量部の成分(B)と約64〜約93重量部の
成分(C)と約1〜約6重量部の成分(D)とを使用す
る。
【0011】ポリエステル成分(A)は12未満の酸価
にて約40〜約180のヒドロキシル価と約−40〜約
+80℃のガラス転移温度とを有する少なくとも1種の
ヒドロキシ官能性ポリエステルである。使用する出発物
質の化学量論から計算しうるポリエステルポリオールの
分子量は好ましくは約500〜約4,000である。ヒ
ドロキシ官能性ポリエステルの製造においては、全部で
次の4群のモノマー成分を使用する:すなわち
【0012】(a)約62〜約286の分子量範囲にお
ける(シクロ)アルカンジオール〔すなわち(シクロ)
脂肪族結合したヒドロキシル基を有する二価のアルコー
ル〕、たとえばエチレングリコール、1,2−および
1,3−プロパンジオール、1,2−、1,3−および
1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、
シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、1,2−およ
び1,4−シクロヘキサンジオール、2,2−ビス(4
−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパンまたはこれらジ
オールとε−カプロラクトン、酸化エチレンおよび/ま
たは酸化プロピレンとの520の最大分子量を有する反
応生成物、
【0013】(b)約92〜約254の分子量範囲にお
ける三価およびそれ以上のアルコール、たとえばトリメ
チロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール
およびジペンタエリスリトール、
【0014】(c)約116〜約600の分子量範囲に
おけるジカルボン酸および/またはその無水物、たとえ
ばフタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テトラヒド
ロフタル酸、無水テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロ
フタル酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、テレフタル酸、
フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、コハク酸、無
水コハク酸、アジピン酸、水素化ダイマー脂肪酸、およ
び必要に応じ
【0015】(d)モノカルボン酸、たとえば安息香
酸、2−エチルヘキサン酸、カプロン酸、オクタン酸、
カプリル酸またはラウリン酸。
【0016】ポリエステルポリオール(A)の製造にお
いては、モノマー成分(a)〜(c)と必要に応じ
(d)との任意の混合物を使用することができ、ただし
得られるポリエステルが12未満の酸価にて約40〜約
180の範囲のヒドロキシル価と約−40〜約+80℃
のガラス転移温度とを有するよう選択する。この条件
は、ポリエステルの製造に際し「軟化用」モノマー成分
(これはポリエステルのガラス転移温度を低下させる)
と「硬化用」モノマー(これはガラス転移温度を上昇さ
せる)との適する比を使用すれば満足される。 「軟化用」モノマー成分は次のものを包含する:脂肪族
ジオール、たとえば1,4−ブタンジオール、1,5−
ペンタンジオールおよび1,6−ヘキサンジオール、並
びに脂肪族ジカルボン酸、たとえばコハク酸およびアジ
ピン酸。 「硬化用」モノマー成分は次のものを包含する:環式芳
香族ジカルボン酸、たとえばフタル酸、イソフタル酸お
よびテレフタル酸、並びにジオール、たとえば1,4−
シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメ
タノールおよびネオペンチルグリコール。
【0017】ポリエステル(A)は、たとえば「ウルマ
ン・エンサイクロペディア・オブ・インダストリアル・
ケミストリー」、フェアラーク・ヘミー・ワインハイ
ム、第4版(1980)、第19巻、第61巻以降、並
びにH.ワグナーおよびH.F.サルクシン、「ラック
クンストハルツェ」、カール・ハンサー・フェアラー
ク、ミュンヘン(1971)、第86〜152頁に詳細
に記載された方法により公知方法で製造される。必要に
応じエステル化を触媒量の任意慣用のエステル化触媒、
たとえば酸類、塩基類および遷移金属化合物(たとえば
チタンテトラブチレート)の存在下に約80〜約260
℃、好ましくは約100〜約240℃にて行なう。エス
テル化反応は、ヒドロキシル価と酸価との所望値に達す
るまで行なわれる。ポリエステルポリオールの分子量
は、出発物質の化学量論から計算することができる(得
られるヒドロキシル価および酸価を考慮する)。
【0018】成分(B)は、(シクロ)アルキル基中に
1〜12個、好ましくは1〜8個の炭素原子を有する少
なくとも1種のマレイン酸ジ(シクロ)アルキルエステ
ルで構成される。この種のエステルの例は次のものを包
含する:ジメチルマレエート、ジエチルマレエート、ジ
−n−ブチルマレエート、ジ−2−エチルヘキシルマレ
エート、ジ−n−デシルマレエート、ジ−n−ドデシル
マレエートおよびジシクロヘキシルマレエート。モノマ
ー混合物(C)は好ましくは約10〜約60重量部のモ
ノマー(1)と0〜約50重量部のモノマー(2)と約
10〜約50重量部のモノマー(3)と約10〜約35
重量部のモノマー(4)と0〜約4重量部のモノマー
(5)とで構成され、ここで成分(1)〜(5)の重量
部の合計は100である。このモノマー混合物におい
て、モノマー(1)はメチルメタクリレートである。モ
ノマー(2)は、(シクロ)アルキル基中に2〜18
個、好ましくは2〜12個の炭素原子を有するアクリル
酸もしくはメタクリル酸の1種もしくはそれ以上の(シ
クロ)アルキルエステルを包含する。適するモノマー
(2)の例はエチル(メタ)アクリレート、n−プロピ
ル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレ
ート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシルメタクリ
レート、ネオペンチルメタクリレート、イソボルニルメ
タクリレート、3,3,5−トリメチルシクロヘキシル
(メタ)アクリレートおよびステアリル(メタ)アクリ
レートである。
【0019】モノマー(3)はスチレン、ビニルトルエ
ン(m−およびp−メチルスチレン60:40の工業異
性体混合物)またはα−メチルスチレンとすることがで
き、スチレンが好適である。適するモノマー(4)はヒ
ドロキシアルキル基中に2〜6個、好ましくは2〜4個
の炭素原子を有する、モノマーの製造につき適するとし
て上記した酸のヒドロキシアルキルエステル、たとえば
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート〔(メタ)アクリル酸
に対する酸化プロピレンの付加により生成する異性体混
合物〕、4−ヒドロキシブチルアクリレートおよびこの
種の単純なヒドロキシアルキルエステルに対するε−カ
プロラクトンの最大分子量500を有する付加生成物を
包含する。ここで用いる「ヒドロキシアルキルエステ
ル」という用語は、単純なヒドロキシアルキルエステル
に対するε−カプロラクトンの付加により生成するエス
テル基を持ったラジカルを包含することを意図する。グ
リシジル(メタ)アクリレートと飽和モノカルボン酸と
の反応生成物、並びに(メタ)アクリル酸と飽和モノエ
ポキシドとのOH基を有しうる反応生成物も、モノマー
(d)として適する「(メタ)アクリル酸のヒドロキシ
アルキルエステル」であると考えられる。
【0020】適するモノマー(5)はオレフィン系不飽
和カルボン酸、たとえばアクリル酸およびメタクリル酸
を包含する。モノマー混合物(C)は(1)約15〜約
55重量部のメチルメタクリレートと、(2)0〜約4
0重量部の2〜18個の炭素原子をアルキル基中に有す
るアクリル酸および/またはメタクリル酸のアルキルエ
ステルと、(3)約10〜約45重量部のスチレンと、
(4)約10〜約30重量部の2−ヒドロキシエチルメ
タクリレートおよび/またはヒドロキシプロピルメタク
リレート〔約3:1の比における2−ヒドロキシプロピ
ルメタクリレートと2−ヒドロキシ−1−メチルエチル
メタクリレートとで構成される、メタクリル酸への酸化
プロピレンの付加生成物〕と、(5)0〜約3重量部の
アクリル酸および/またはメタクリル酸とで構成する
〔成分(1)〜(5)の重量部の合計は100である〕
ことが特に好適である。
【0021】上記比率の範囲内にあるモノマー(1)〜
(5)の任意の混合物を本発明の方法に成分(C)とし
て使用することができ、ただし各成分の量は得られるポ
リオール結合剤が上記範囲内のヒドロキシル価とガラス
転移温度とを有するよう選択される。この重要な条件
は、コポリマーの製造に際し「軟化用」モノマー(これ
はコポリマーのガラス転移温度を低下させる)と「硬化
用」モノマー(これはガラス転移温度を上昇させる)と
の適する比を用いれば満足される。適する比は当業者に
より容易に決定することができる。「軟化用」モノマー
はアクリル酸のアルキルエステル、たとえばエチルアク
リレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリ
レートおよび2−エチルヘキシルアクリレートを包含す
る。「硬化用」モノマーはメタクリル酸のアルキルエス
テル、たとえばメチルメタクリレート、エチルメタクリ
レート、イソブチルメタクリレート、シクロヘキシルメ
タクリレート、イソプロピルメタクリレート、t−ブチ
ルメタクリレート、ネオペンチルメタクリレート、イソ
ボルニルメタクリレートおよび3,3,5−トリメチル
シクロヘキシルメタクリレート、並びにビニル芳香族化
合物、たとえばスチレン、ビニルトルエンおよびα−メ
チルスチレンを包含する。
【0022】適する開始剤(D)は慣用のラジカル開始
剤、たとえば脂肪族アゾ化合物〔たとえばアゾイソブチ
ロニトリル、アゾビス(2−メチルバレロニトリル)、
1,1′−アゾビス(1−シクロヘキサンニトリル)お
よび2,2′−アゾビス(イソ酪酸アルキルエステ
ル)〕、対称ジアシルペルオキシド〔たとえばアセチ
ル、プロピオニルおよびブチリルペルオキシド、ブロ
モ、ニトロ、メチルもしくはメトキシ基で置換されたベ
ンゾイルペルオキシド、ラウリルペルオキシド〕、対称
ペルオキシジカーボネート〔たとえばジエチル、ジイソ
プロピル、ジシクロヘキシルおよびジベンゾイルペルオ
キシジカーボネート、t−ブチルペルオキシ2−エチル
ヘキサノエート、t−ブチルペルベンゾエート〕、ヒド
ロペルオキシド〔たとえばt−ブチルヒドロペルオキシ
ド、クメンヒドロペルオキシド〕、並びにジアルキルペ
ルオキシド〔たとえばジクミルペルオキシド、t−ブチ
ルクミルペルオキシドおよびジ−t−ブチルペルオキシ
ド〕を包含し、ジ−t−ブチルペルオキシドが好適であ
る。本発明のポリオール結合剤の分子量を調整するに
は、その製造に際し慣用の調整剤を使用することができ
る。この種の調整剤を使用する場合は、これらをモノマ
ー混合物(C)に添加する。t−ドデシルメルカプタ
ン、n−ドデシルメルカプタンおよびメルカプトエタノ
ールが適する調整剤の例である。調整剤は一般にモノマ
ー混合物(C)の全量に対し約0.1〜約5重量%の量
で添加することができる。
【0023】本発明の方法の重合温度は130〜200
℃、好ましくは140〜180℃である。本発明の方法
を実施するには、ポリエステル成分(A)および少なく
とも1種のマレイン酸エステル(B)を重合反応器に添
加し、所望の重合温度まで加熱する。これら条件下で、
添加した成分(A)と(B)との混合物は反応媒体を構
成し、その粘度は実施すべきラジカル共重合の反応熱を
良好に逸散させると共に一定の重合温度を確保するのに
充分な低さである。特に、一般に低粘度の液体であるマ
レイン酸エステルの含有量は、反応媒体の所望の低粘度
に寄与する。
【0024】所望の重合温度に達した際、モノマー混合
物(C)と開始剤(D)とを添加し、好ましくは成分
(A)と(B)との反応媒体中へ同時に出発しながら添
加する。次いでモノマー混合物(C)の添加成分がラジ
カル開始共重合により反応媒体中で共重合する。一般に
単独重合の傾向を持たない添加されたジアルキルマレエ
ートエステルも、生成するポリマー連鎖中へ徐々に組込
まれる。本発明の方法において、ポリエステル成分
(A)は好ましくは不飽和二重結合を持たない。しかし
ながら、特定の生成物特性を得るには、重合しうる少量
の二重結合を有し、したがって共重合反応を受けうるポ
リエステルを使用するのが有利である。モノマー混合物
(C)および開始剤(D)を添加した後、所定時間にわ
たり攪拌を所望の重合温度で続けて重合反応を完結させ
る。重合が完結した際、揮発性成分(たとえば残留モノ
マーおよび開始剤から残存しうる開裂生成物)を減圧の
印加および蒸留によって除去する。次いで、重合温度に
まだ保たれると共に均質混合物になった最終生成物を、
できれば少ない過圧の印加により重合反応器から放出さ
せて分配する(たとえばアルミニウム皿へ)。冷却(た
とえば室温まで)の後、所望のポリオール結合剤が個体
樹脂として得られ、次いでこれを用いて粉末コーチング
および粉末被覆された耐熱性物品を製造することができ
る。
【0025】一般に、本発明の重合法は密閉圧力反応器
で行なわれ、添加期に圧力を連続上昇させると共に20
バールの数値まで到達させることができる。選択された
重合温度未満で還流しない高沸点モノマーを使用する場
合は、重合を大気圧下で行なうこともできる。本発明の
方法により得られるポリヒドロキシ化合物はポリウレタ
ン粉末コーチングのための貴重な結合剤成分であり、必
要に応じ他のヒドロキシル基を有するポリエステルおよ
び/またはポリアクリレートと組合せて本発明の粉末コ
ーチングにおける重要なポリオール成分を形成する。本
発明の粉末コーチングは、本発明のポリヒドロキシコポ
リマーをたとえば遊離および/または封鎖イソシアネー
ト基を持ったポリイソシアネートのような適する物質と
反応させて製造することができる。特に、室温にて個体
でありかつt−脂肪族炭素原子に結合したイソシアネー
ト基を有するポリイソシアネートを未封鎖型で使用する
ことができる。
【0026】本発明による粉末コーチングの作成に有用
なブロックドポリイソシアネートはたとえば次の公報に
記載されている:DE−OS2105777号、DE−
OS2542191号、DE−OS2735497号、
DE−OS2812252号、DE−OS294608
5号、DE−OS3004876号、DE−OS303
9824号およびDE−OS3434881号。粉末コ
ーチングの作成に有用な封鎖剤を含まないポリイソシア
ネートは、たとえば次の公報に記載されている:EP−
A−0045994号、EP−A−0045996号、
EP−A−0045998号およびEP−A−0254
152号。本発明の粉末コーチングは、粉末被覆技術で
慣用の補助物質および添加剤を他の成分として含有する
ことができる。たとえばC6 〜C12−アルカンカルボン
酸の錫(II)塩〔ヘキサン酸錫(II)、エチルヘキサン
酸錫(II)〕および錫(IV)化合物〔ジラウリン酸ジブ
チル錫〕のようなポリウレタン反応用の触媒を用いるこ
とができる。均展剤、たとえばポリ(ブチルアクリレー
ト)もしくはポリシリコーンに基づくもの;光安定化
剤、たとえば立体障害アミン;UV吸収剤、たとえばベ
ンズトリアゾールもしくはベンゾフェノン;並びに顔
料、たとえば二酸化チタンも用いることができる。
【0027】直ちに使用しうる本発明の粉末コーチング
を作成する一つの方法においては、個々の成分をたとえ
ば押出機もしくは混練機にて個々の成分の溶融範囲より
高い温度(たとえば80〜120℃)で緊密混合して合
し、均質物質を形成させる。放出された固化した固体を
磨砕すると共に、所望の粒子寸法より大きい粒子フラク
ション(たとえば0.1mmより大)を1つもしくはそ
れ以上に篩に磨砕固体を通過させて除去する。この方法
において、各成分間の認めうる反応は一般に生じない。
粉末コーチングの作成に使用する各成分の種類および比
率は、一般に約0.5〜約1.5個、好ましくは約0.
8〜約1.2個のイソシアネート基(ブロックドイソシ
アネート基を含む)が各ヒドロキシル基当りに与えられ
るよう選択される。本発明の粉末コーチングは、被覆す
べき耐熱性支持体に対し慣用の粉末塗布法(たとえば静
電粉末噴霧または回動焼結)により施すことができる。
コーチングは、約120〜約220℃、好ましくは約1
40〜約200℃の温度まで加熱して硬化させることが
できる。かくして硬質、光沢、溶剤耐性、薬品耐性を持
った充分弾性のコーチングが得られる。さらに、これら
コーチングは優秀な腐蝕防止性を有すると共に色に関し
良好な熱安定性をも有する。
【0028】本発明により任意の耐熱性支持体、たとえ
ばガラスおよび金属を被覆することができる。本発明の
粉末コーチングは、特に自動車部品のような金属の被覆
に特に有用である。
【0029】
【実施例】以上、本発明を説明したが、以下の実施例に
より例示としてさらに説明する。特記しない限り、以下
の実施例で示す部数および%は重量部および重量%であ
る。 I.ポリヒドロキシコポリマーの一般的製造手順 部Iを攪拌、冷却および加熱装置と電子温度制御器とが
装着された10リットルのステンレス鋼反応器に添加
し、反応温度まで加熱した。次いで、同時に出発して部
II(全部で2.5時間かけて添加)と部 III(全部で3
時間かけて添加)とを一定温度にて計量しながら入れ
た。部 IIIの添加の後、混合物を重合温度にてさらに1
時間攪拌した。次いで恐らく開始剤から生成した揮発性
分解生成物と恐らく存在する残留モノマーとを、重合温
度で約15ミリバールの減圧を短時間加えて蒸留により
除去した。
【0030】次いで、冷却のため生成した熱い低粘度生
成物を反応器からアルミニウム皿中へ放出した。樹脂溶
融物が固化した後、これを機械的に粉砕した。より大き
い生産規模にて、放出された熱い生成物を冷却コンベヤ
で好適に冷却し、次いで粒状化プラントで粉砕した。反
応温度および部I〜III の組成を、得られた生成物の特
性データと共に表Iに示す。
【0031】出発物質 ポリエステルP1 :OH価143mgKOH/gと酸価
3mgKOH/gとを有し、4モルの1,6−ヘキサン
ジオールと1モルのトリメチロールプロパンと2.5モ
ルのイソフタル酸と0.5モルの無水フタル酸と1モル
のアジピン酸との反応により製造したポリエステルポリ
オール。
【0032】ポリエステルP2:OH価109mgKO
H/gと酸価1.9mgKOH/gとを有し、4モルの
1,6−ヘキサンジオールと0.75モルのトリメチロ
ールプロパンと2モルのイソフタル酸と1モルの無水ヘ
キサヒドロフタル酸と1モルのアジピン酸との反応によ
り製造したポリエステルポリオール。
【0033】ポリイソシアネートI:4,4′−ジイソ
シアナトジシクロヘキシルメタンと1,6−ヘキサンジ
オールとの、9.7%の封鎖イソシアネート基(NCO
として計算、分子量=42)を有するε−カプロラクタ
ムで封鎖された反応生成物。
【0034】
【表1】表 1 : 本発明の方法によるポリエステル/ポリアクリレート−ポリオール (量,g) コポリマー I II III IV V ─────────────────────────────────── 部I ポリエステルP1 1600 800 ポリエステルP2 1600 800 800 ジメチルマレエート 320 800 320 320 320 部II メチルメタクリレート 2800 2428 2800 3183 3983 スチレン 2000 2428 2000 2275 1475 ヒドロキシエチルメタクリレート 960 1224 960 1091 1091 アクリル酸 80 80 80 91 91 部 III ジ-t- ブチルペルオキシド 240 240 240 240 240 重合温度(℃) 160 160 160 160 160 固形物含有量(%) 99.1 99.8 99.3 99.3 99.2 酸価(mg KOH/g) 9.4 10.3 5.9 12.0 11.6 OH価(mg KOH/g) 78 79 81 68 69 ガラス転移温度TG(℃) 39 54 30 44 36
【0035】II.本発明による粉末コーチングの作成 コポリマーI〜Vをそれぞれ溶融させると共に、ポリイ
ソシアネートI並びに他の助剤および添加剤(表IIに示
す)と一緒に通常の市販押出機にて100〜110℃で
ホモゲナイズした。放出した溶融物が固化した後、生成
物を磨砕し、篩分により0.1mmより大きい粒径を有
するフラクションを除去し、静電噴霧装置により試験シ
ートに施し、次いで180℃にて15分間硬化させた。
ラッカー膜(厚さ約50μm)の溶剤耐性を、アセトン
浸漬綿棒を用いるワイプ試験により試験した。表IIに示
した数値は、可視変化なしにラッカー膜が残存した二重
摩擦の回数である。膜1枚につき50回以下の二重摩擦
を行なった。表IIは各場合における組成(重量%)およ
びラッカー膜につき測定した試験結果を示す。
【0036】
【表2】表II : 本発明による粉末コーチングの組成および対応ラッカー膜の試験結果 組成 1 2 3 4 5 ──────────────────────────────────── コポリマー(wt%) 43.1 I 61.2 II 60.5 III 63.7 IV 63.7 V ポリイソシアネートI (wt%) 25.5 37.8 37.5 34.3 34.3 オクタン酸錫(II)(wt%) 0.7 1.0 1.0 1.0 ペレノールF 451(wt%) 0.7 1.0 1.0 1.0 1.0 二酸化チタン(wt%) 30.0 試験結果 ──────────────────────────────────── 膜厚さ(μm) 58-62 58-62 56-62 58-66 56-62 光沢(ガードナー, 20°/60°) 49/82 79/97 75/95 78/97 75/95 付着性(クロスカット)2 0 0 0 0-1 0 カッピング指数(mm) 8.6 9.0 9.5 9.0 9.2 アセトンワイプ試験 二重摩擦の回数 50 50 50 50 50 1) 通常の市販均展剤;製造業者,ヘンケル・カンパニ
ー・デュッセルドルフ 2) 0=最良値,5=最悪値
【0037】以上、例示の目的で本発明を詳細に説明し
たが、この詳細は単に例示の目的に過ぎず、本発明の思
想および範囲を逸脱することなく多くの改変をなしうる
ことが当業者には了解されよう。以下、本発明の実施態
様を要約すれば次の通りである。
【0038】1.溶剤の不存在下にモノマーのラジカル
開始共重合によりヒドロキシ官能性コポリマーを製造す
るに際し、 (a)約130〜約200℃の重合温度まで(A)12
未満の酸価にて約40〜約180のヒドロキシル価およ
び約−40〜約80℃のガラス転移温度を有する約5〜
約30重量部の少なくとも1種のポリエステルポリオー
ルと(B)1〜12個の炭素原子を(シクロ)アルキル
基中に有する約1〜約10重量部のオレフィン系不飽和
マレイン酸ジ(シクロ)アルキルエステルとからなる混
合物を加熱し、(b)工程(a)からの混合物に (C)約42〜約93.5重量部の (1)0〜約70重量部のメチルメタクリレートと、 (2)0〜約60重量部の2〜18個の炭素原子を(シ
クロ)アルキル基中に有する少なくとも1種のアクリル
酸および/またはメタクリル酸の(シクロ)アルキルエ
ステルと、 (3)約10〜約60重量部の少なくとも1種のビニル
芳香族化合物と、 (4)約6〜約40重量部の(i)2〜6個の炭素原子
をヒドロキシアルキル基中に有するアクリル酸および/
またはメタクリル酸のヒドロキシアルキルエステル、お
よび/または(ii)少なくとも1種の上記(i)のエス
テルとε−カプロラクトンとの500以下の分子量を有
する反応生成物と、 (5)0〜約5重量部のオレフィン系不飽和カルボン酸
とよりなるモノマー混合物〔成分(1),(2),
(3),(4)および(5)の重量部の合計は100で
ある〕、および(D)約0.5〜約8重量部のラジカル
重合用の開始剤〔成分(A),(B),(C)および
(D)の合計は100である〕を約130〜約200℃
の温度にて添加することを特徴とするヒドロキシ官能性
コポリマーの製造方法。
【0039】2.約5〜約25重量部の(A)と約1〜
約5重量部の(B)と約64〜約93重量部の(C)と
約1〜約6重量部の(D)とを用いる上記第1項に記載
の方法。 3.モノマー混合物(C)が(1)約15〜約55重量
部のメチルメタクリレートと、(2)0〜約40重量部
の2〜8個の炭素原子を有するアクリル酸および/また
はメタクリル酸のアルキルエステルと、(3)約10〜
約45重量部のスチレンと、(4)約10〜約30重量
部のヒドロキシエチルメタクリレートおよび/またはヒ
ドロキシプロピルメタクリレートと、(5)0〜約3重
量部のアクリル酸および/またはメタクリル酸とで構成
される〔成分(1),(2),(3),(4)および
(5)の重量部の合計は100である〕上記第1項に記
載の方法。 4.工程(a)および(b)のそれぞれにおける重合温
度が約140〜約180℃である上記第3項に記載の方
法。 5.開始剤(D)がペルオキシドに基づく開始剤である
上記第4項に記載の方法。 6.工程(a)および(b)のそれぞれにおける重合温
度が約140〜約180℃である上記第1項に記載の方
法。 7.開始剤(D)がペルオキシドに基づく開始剤である
上記第6項に記載の方法。 8.開始剤(D)がペルオキシドに基づく開始剤である
上記第1項に記載の方法。 9.上記第1項に記載のヒドロキシ官能性コポリマーを
ポリイソシアネートと合することを特徴とする粉末コー
チングの作成方法。
【0040】10.(a)上記第1項に記載の方法によ
り製造されたヒドロキシ官能性コポリマーと、(b)封
鎖されても未封鎖であってもよい少なくとも1種のポリ
イソシアネートと、(c)必要に応じ助剤および添加剤
とで構成される粉末コーチング。 11.上記第10項に記載の粉末コーチングで被覆され
た耐熱性支持体である被覆物品。 12.耐熱性支持体が自動車部品である上記第11項に
記載の被覆物品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス−ウルリツヒ・マイエル−ヴエス トヒユース ドイツ連邦共和国デイー5090 レーフエ ルクーゼン3、アム・ローセンヒユーゲ ル 10 (72)発明者 ユールゲン・マイクスネル ドイツ連邦共和国デイー4150 クレフエ ルト、ヨセフ−ブロツケル−デーワイカ ー 56 (72)発明者 ギユンテル・ラフ ドイツ連邦共和国デイー4150 クレフエ ルト1、エイベンドンク 20 (56)参考文献 特開 昭61−291601(JP,A) 特開 昭57−143309(JP,A) 特表 平5−507959(JP,A) 米国特許3993849(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 283/02 C08G 18/63 C09D 5/03 C09D 151/08 C09D 175/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶剤の不存在下にモノマーのラジカル開
    始共重合によりヒドロキシ官能性コポリマーを製造する
    に際し、 (a)約130〜約200℃の重合温度まで(A)12
    未満の酸価にて約40〜約180のヒドロキシル価およ
    び約−40〜約80℃のガラス転移温度を有する約5〜
    約30重量部の少なくとも1種のポリエステルポリオー
    ルと(B)1〜12個の炭素原子を(シクロ)アルキル
    基中に有する約1〜約10重量部のオレフィン系不飽和
    マレイン酸ジ(シクロ)アルキルエステルとからなる混
    合物を加熱し、 (b)工程(a)からの混合物に(C)約42〜約9
    3.5重量部の (1)0〜約70重量部のメチルメタクリレートと、 (2)0〜約60重量部の2〜18個の炭素原子を(シ
    クロ)アルキル基中に有する少なくとも1種のアクリル
    酸および/またはメタクリル酸の(シクロ)アルキルエ
    ステルと、 (3)約10〜約60重量部の少なくとも1種のビニル
    芳香族化合物と、 (4)約6〜約40重量部の(i)2〜6個の炭素原子
    をヒドロキシアルキル基中に有するアクリル酸および/
    またはメタクリル酸のヒドロキシアルキルエステル、お
    よび/または(ii)少なくとも1種の上記(i)のエス
    テルとε−カプロラクトンとの500以下の分子量を有
    する反応生成物と、 (5)0〜約5重量部のオレフィン系不飽和カルボン酸
    とよりなるモノマー混合物〔成分(1),(2),
    (3),(4)および(5)の重量部の合計は100で
    ある〕、および(D)約0.5〜約8重量部のラジカル
    重合用の開始剤〔成分(A),(B),(C)および
    (D)の合計は100である〕を約130〜約200℃
    の温度にて添加することを特徴とするヒドロキシ官能性
    コポリマーの製造方法。
  2. 【請求項2】 (a)請求項1に記載の方法により製造
    されたヒドロキシ官能性コポリマーと、 (b)封鎖されても未封鎖であってもよい少なくとも1
    種のポリイソシアネートと、 (c)必要に応じ助剤および添加剤とを合することを特
    徴とする粉末コーチングの作成方法
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