JP3191030B2 - 未精練・未漂白綿製品の一工程精練・漂白・染色方法 - Google Patents

未精練・未漂白綿製品の一工程精練・漂白・染色方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生機等の未精練・未漂
白綿製品を一工程で精練・漂白とともに染色(捺染や浸
染)する新規な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】綿製品の捺染や浸染などの染色を行うに
は、その前工程で精練及び漂白処理を行うことが必要で
ある。従来、精練工程、漂白工程は夫々別個独立に行わ
れていた。しかし最近では、処理工程や処理時間を短縮
するために、一浴精練・漂白を行うことが多くなってき
ている。
【0003】この一浴精練・漂白処理では、更に水洗と
乾燥工程を経てから浸染や捺染等の染色工程に入る。従
って、染色も精練・漂白と同時に一工程で行うことがで
きれば、処理工程や処理時間を更に短縮することがで
き、大幅なコスト低減が図れることになる。しかし、染
色までも含めて一工程で行うことは、ウィンス等のバッ
チ方式によるバッチ式の染色では行われているが、捺染
に関しては全く行われていない。これは、漂白に問題が
あることによる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一工程で精練、漂白及
び捺染(プリント)を同時進行的に行うには、これらに
用いる薬品を混合した捺染糊を使用しなければならな
い。ところが、漂白に用いられる次亜塩素酸ソーダは、
酸化力が強すぎて染料が変褪色する。また、次亜塩素酸
ソーダとともに漂白に多く用いられる過酸化水素では、
ある特定種類の染料(例えば直接染料)の変褪色はほと
んど起こらないが、水素ガスが発生して捺染糊が発泡
し、気泡の部分がかすれて商品価値を喪失する。
【0005】即ち、過酸化水素による漂白は、過酸化水
素分子の解離によって生成するパーヒドロキシイオン
(HO2 - )による酸化反応により行われる。この解離
はpHが高いほど生じ易いため、漂白処理の場合は浴の
pHを11前後或いはそれ以上に調整している。この解
離時に、同時に水素イオンが生成され、これがガス化す
る。この水素ガスは、漂白単独浴或いは一浴精練・漂白
の場合には殆ど障害にはならないが、捺染糊の場合は発
泡の原因となる。即ち、気泡が付着した布の部分に糊が
充分に浸透せず、色ムラや精練ムラ、漂白ムラを生じ
る。
【0006】このように、従来の方法では捺染糊が発泡
する(過酸化水素の場合)とか染料が変褪色する(次亜
塩素酸の場合)ため、一工程で精練、漂白、捺染を行う
ことは不可能であった。一方、浸染の場合はウインスや
デッカー等によるバッチ染色では既に実用化されている
が、連続染色(パットスチーム法)は現在のところ実用
化されていない。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、過酸
化水素の発泡がpHが10前後以上で急激に促進され、
中性や弱酸性では発泡せず捺染糊の性状が安定している
こと、及び捺染や連続染色の場合染料の固着(染着)に
スチーミング処理を行うことに着目し、鋭意研究して本
発明を完成させたものである。
【0008】即ち本発明は、常温では水溶液が中性以下
或いは精々弱アルカリを示すが、加熱により分解して強
いアルカリ性を示して捺染糊或いは浸漬時の含浸物のp
Hを10前後以上に上昇させるpHスライド剤を採用し
た点に最大の特徴がある。
【0009】本発明は、このpHスライド剤を、精練剤
(浸透剤兼精練剤)、過酸化水素水、直接染料、その他
の助剤(必要ならば)とともに混入した捺染糊を用い
て、生機等の上に任意模様を捺染し、ついでスチーミン
グ時の熱によりpHスライド剤を分解して捺染糊のpH
を上昇させ、これによりパーヒドロキシイオンの生成を
促進させて捺染部を漂白するとともに、スチーミングで
精練及び染着をなさしめるものである。また本発明は、
このpHスライド剤を、精練剤(浸透剤兼精練剤)、過
酸化水素水、直接染料、その他の助剤(必要ならば)と
ともに混入した染色浴に未精練・未漂白綿製品を浸漬し
て絞った後、スチーミング時の加熱によりpHスライド
剤を分解して含浸物のpHを上昇させ、これによりパー
ヒドロキシイオンの生成を促進させて漂白するととも
に、スチーミングで精練及び染着をなさしめるものであ
る。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて綿製品とは、綿繊維100%のものに限らず、他
の繊維と混紡品や交織品を含む。また一般に、生機〔キ
バタ〕とは、未精練・未漂白の綿布やメリヤス、綿マイ
ヤー(綿カットパイル布、いわゆる綿毛布)等の編織物
を意味する。本発明の場合、捺染の対象は生機に限らず
整経した状態の経糸等も含まれる。また浸染の場合に
は、糸状のもの等も対象になる。
【0011】次に、本発明でpHスライド剤とは、加熱
により分解してアルカリを生成してpHを上昇させる物
質のことを言う。捺染染色では、一般に捺染後の布等を
スチーマーに供給し、ここで蒸気加熱して綿繊維に対す
る染料(顔料を含む)の固着、即ち染着を行わせる。ま
た、連続染色の場合も、パッドスチーム染色では、同様
にスチーマーで処理する。このスチーミング時の熱を利
用して、pHスライド剤を分解して捺染糊のpHを上昇
させる。pHが上昇して9.5以上になると、過酸化水素
の解離に伴うパーヒドロキシイオンの生成が活発にな
り、漂白作用が進む。この意味で、pHスライド剤は漂
白助剤或いは漂白活性剤とも言える。尚、パーヒドロキ
シイオンの生成により好ましいpHは、10.5〜11.5
である。あまりpHが高くなりすぎると綿繊維の脆化が
起こる。最も好ましいのは、10.8〜11.2程度であ
る。
【0012】pHスライド剤としては、トリクロル酢酸
のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、酢酸ソーダ、
これらの混合物が使用される。この内、トリクロル酢酸
ソーダは、90℃以上(より好ましくは100℃前後)
のスチーミングでソーダ灰となり、その水溶液はアルカ
リ性を示す。トリクロル酢酸カリウムやカルシウムは、
同様に炭酸カリウムやカルシウムに分解される。酢酸ソ
ーダは、加熱により酢酸が一部蒸発してpHが上昇す
る。但し、酢酸ソーダの場合は混入割合にもよるがpH
が幾分低い(pH9.8程度)ため、漂白力が幾分不足す
るので、トリクロル酢酸ソーダ等と混用するとよい。
【0013】本発明における漂白剤は、過酸化水素水で
あり、通常は、濃度35%のものを用いる。次に、精練
剤としては、一般に浸透剤兼精練剤として用いられてい
る界面活性剤を使用する。また、本発明に使用できる染
料は、主として直接染料である。顔料も使用可能であ
る。セルロース系繊維の染色には、直接染料以外に反応
染料やバット染料、硫化染料等多くの種類の染料が使用
されるが、これらは、過酸化水素が解離したパーヒドロ
キシイオンや水素イオンと反応するので、本発明では使
用できない。好ましく使用できるのは、シリアス系やダ
イレクトカラー系の直接染料である。
【0014】尚、本発明では捺染糊或いは染色浴中に鉄
その他の重金属イオンが存在すると、その触媒作用によ
り、過酸化水素が水と酸素に分解して漂白作用が低下す
る。そこで、助剤として、金属封鎖剤(キレート剤)を
捺染糊や染色浴中に混入するとよい。染料の還元を防止
する還元防止剤も、助剤として使用するとよい。
【0015】本発明の捺染方法は、生機等の上に上述し
た捺染糊を用いて捺染を施し、そのままの状態でスチー
ミング(濡れ蒸し)する。スチーミングは、染料の濃度
や生機等の種類、捺染糊の厚み等により、95〜110
℃、より好ましくは100〜105℃程度の温度で、1
0〜40分、通常は20〜30分間程度行う。次いで、
水洗やソーピングを施し、最後に柔軟剤や染料固着剤、
蛍光染料等を溶解した仕上げ浴に浸漬して絞り、これを
乾燥する。尚、本発明の捺染の場合、柄以外の部分は精
練も漂白もなされず、生のままである。これは、柄のデ
ザインによっては雅趣が生じる。しかし、柄以外の部分
も精練・漂白したい場合には、柄以外の部分を地型で捺
染した全面柄仕上げにするとよい。通常、地型の部分に
は、染料や顔料を加えないか或いは蛍光染料のみを加え
た無着色捺染糊を使用する。
【0016】無着色捺染糊と着色捺染糊の組み合わせ
で、色の濃淡を表出することもできる。これは、無着色
捺染糊を生機等の上にプリントした上に、着色捺染糊を
一部ダブらせてプリントし、この状態でスチーミングす
る。すると、ダブリの部分の色が淡色(約半分の濃度)
に染着する。この操作で、白と濃淡の着色の3色が得ら
れる。捺染糊の色を2色にすると、白と2色の濃淡の計
5色、更に、色同志の重なりをつくると2色増えて計7
色となり、少ない種類の着色捺染糊で多色プリントが可
能になる。尚、逆に着色捺染糊を先にプリントし、この
上に無着色捺染糊をダブらせてプリントしても、何故か
ダブリ部分の色はあまり淡くならない。
【0017】本発明の浸染は、上述した染色浴に生機等
被染色物を連続浸漬してこれを絞り、或いはこれを数回
繰り返したのちスチーミングする。スチーミングの条件
は、染料の濃度、生機等の種類や染色浴の配合にもよる
が、95〜110℃、より好ましくは100〜105℃
程度の温度で、10〜40分、通常は20〜30分間程
度行う。次いで、水洗や湯洗、ソーピングを施し、最後
に柔軟剤や染料固着剤、蛍光染料等を溶解した仕上げ浴
に浸漬して絞り、これ乾燥する。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明する。 〔実施例1〕 多色プリント 下記の配合で、着色捺染糊及び無着色捺染糊を調製す
る。 着色捺染糊(赤色) 赤色シリアス系直接染料(シリヤススープラレッドF4B
L:バイエル社製)4g/l 浸透剤兼精練剤(トライポンBA−44:一方社油脂工
業(株)製)4g/l キレート剤(kayachelatorC-1000 :日本化薬(株)
製)1g/l 還元防止剤(メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ)6
g/l 35%過酸化水素水 20g/l トリクロル酢酸ソーダ 40g/l(水に1:1で溶解
して使用、pH5) これらに、グア系ガム又はハーフエマルジョンを加えて
全量を1000gにする。得られた捺染糊はpH5〜6
で、発泡もみられず非常に安定している。尚、同様にし
て青色の着色捺染糊(シリヤススープラブルーG、4g
/l)、黄色の着色捺染糊(シリヤススープライエロー
FGR-LL、4g/l)を調製する。 無着色捺染糊 浸透剤兼精練剤(トライポンBA−44:一方社油脂工
業(株)製)4g/l キレート剤(kayachelatorC-100:日本化薬(株)製)
1g/l 35%過酸化水素水 40g/l トリクロル酢酸ソーダ 80g/l(水に1:1で溶解
して使用、pH5) これらに、グア系ガム又はハーフエマルジョンを加えて
全量を1000gにする。蛍光染料(直接染料)を0.8
g/l加えてもよい。pHは着色捺染糊と同様5〜6で
あった。
【0019】次に、3種の着色捺染糊を用いて、未精練
・未漂白の綿カットパイル布上に、一部重て絵柄をプリ
ントする。柄以外の部分は地型で無着色捺染糊をプリン
トする。そのままの状態でスチーミング(100℃、2
0分)する。スチーミングの加熱で、捺染糊のpHが1
1くらいに上昇して発泡し始めた。これは、トリクロル
酢酸ソーダが熱分解してソーダ灰が生成し、過酸化水素
が解離したことを示す。次いで、水洗、ソーピング(界
面活性剤2g/l、60℃)、水洗、更に柔軟剤(ビク
ロンF-815:一方社油脂工業(株)製、30g/l)と染
料固着剤(パンフィックスHF-2:一方社油脂工業(株)
製、10g/l)を溶解した仕上げ浴に浸漬して絞り、
これを乾燥する。この処理により、絵柄が、クリヤな
赤、青、黄、紫、緑、橙の6色から構成され、地色が白
く漂白された綿毛布が得られた。
【0020】〔実施例2〕 無着色捺染糊と着色捺染糊
の部分ダブリプリント 未精練・未漂白の綿ニットの上に、実施例1で調製した
無着色捺染糊を用いて、柄の一部と柄以外の地の部分に
プリントする。次に、同じく実施例1で調製した赤色と
青色の着色捺染糊で柄の部分をプリントする。柄の一部
は、無着色捺染糊とダブリになっている。また、2種の
着色捺染糊も部分的に重なってプリントされている。プ
リント終了後、実施例1と同様に処理して乾燥した。こ
の処理により、絵柄が、クリヤな赤、うす赤、青、うす
青、紫、うす紫の6色から構成され、地色が白く漂白さ
れた綿ニット地が得られた。
【0021】〔実施例3〕 精練・漂白 実施例1の無着色捺染糊のトリクロル酢酸ソーダを、酢
酸ソーダ(80g/l)に変えてそのpHを測定したと
ころ7.5であった。この捺染糊を用いて同様にプリント
シ、スチーミング時のpHを測定したら、9.8であっ
た。発泡は実施例1に比べて幾分少なく、得られた綿カ
ットパイル布の白度は幾分劣ったが、実用的な程度には
精練、漂白されていた。
【0022】〔実施例4〕 顔料を使用した捺染糊 下記の配合で、緑色の着色捺染糊を調製する。 色顔料(ポリモグリンFBH) 20g/1 浸透剤兼精錬剤(トライポンBA−44:一方社油脂工業(株)製) 4g/1 エマルコンPコンク(増粘剤) 10g/1 35%過酸化水素水 20g/1 トリクロル酢酸ソーダ 40g/1(水に1:1で溶解して使用、pH5) これらに、バインダーRK−7(エマルジョン糊とアク
リル酸系樹脂との混合物)を加えて全量を1000gに
する。得られた染色糊はpH5〜6で、発泡もみられず
非常に安定している。この着色捺染糊を用いて、未精錬
・未漂白の綿カットパイル布上に絵柄をプリントする。
柄以外の部分はプリントしない。そのままの状態で実施
例1と同様にスチーミングし、水洗、ソーピング、水
洗、仕上げ浴への浸漬を経て乾燥する。この処理によ
り、絵柄がクリヤな緑色で仕上げられ、地が生機のまま
の雅趣のある綿毛布が得られた。
【0023】〔実施例5〕下記の配合で、染色浴を調製
する。 シリアス系直接染料(実施例1の赤色と同じもの)4g
/l 浸透剤兼精練剤(実施例1と同じ界面活性剤)4g/l 糊剤(グア系ガム) 1g/l 還元防止剤(メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ)6
g/l 35%過酸化水素水 20g/l トリクロル酢酸ソーダ 40g/l これらに、水を加えて全量を1000gにする。浴のp
Hは5〜6であり、発泡も見られず安定していた。
【0024】この染色浴を用い、未精練・未漂白の綿平
織物をパッドスチーム染色した。絞った後のスチーミン
グは、100℃、20分で行った。スチーミング時に、
織物上の含浸物のpHを測定したところ、11程度であ
り、発泡が見られた。次いで、水洗、ソーピング(界面
活性剤2g/l、60℃)、湯洗い、水洗を施し、最後
実施例1と同様の仕上げ浴に浸漬して絞り、これ乾燥し
た。得られた無地染色布は、染色状態も良好で、染色ム
ラ等は見られなかった。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の染色方法
は、捺染糊或いは染色浴中に、精練剤、染料などと共
に、過酸化水素水とpHスライド剤を配合したものであ
る。そして、スチーミング時の熱によりpHスライド剤
を分解して捺染糊のpHを上昇させ、これによりパーヒ
ドロキシイオンの生成を促進させて捺染部を漂白するも
のである。これにより、従来捺染や連続染色では不可能
とされていた綿製品の精練、漂白及び染色の一工程化が
可能になり、大幅な省力化省エネルギー化が図れ、染色
産業に大きな貢献をなすものである。
【0026】しかも、得られる捺染物や浸染物は、過酸
化水素の発泡による染ムラや漂白ムラなどが見られず高
品位なものであり、更に、無着色捺染糊と着色捺染糊の
プリントの手順や組合せを工夫して、少種類の捺染糊で
多色プリントを表出するなど、多くの利点を有するもの
である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06P 5/00 D06L 3/02 D06L 3/14 D06P 3/62

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精練剤、過酸化水素水、及びpHスライ
    ド剤を主成分とし且つ直接染料或いは顔料を含む捺染糊
    を用いて、生機等の上に任意模様を捺染し、ついでスチ
    ーミング時の熱によりpHスライド剤を分解して捺染糊
    のpHを上昇させ、これによりパーヒドロキシイオンの
    生成を促進させて捺染部を漂白するとともに、スチーミ
    ングで精練及び染着をなさしめることを特徴とする未精
    練・未漂白綿製品の一工程精練・漂白・捺染方法。
  2. 【請求項2】 染料や顔料を含まないか又は蛍光染料を
    含む無着色捺染糊を生機等の上にプリントした上に、直
    接染料或いは顔料を含む着色捺染糊を一部ダブらせてプ
    リントし、ダブリの部分の色を淡色に染着して色の濃淡
    を表出するものである請求項1記載の未精練・未漂白綿
    製品の一工程精練・漂白・捺染方法。
  3. 【請求項3】 精練剤、過酸化水素水、pHスライド
    剤、及び直接染料或いは顔料を主成分として含む染色浴
    に、未精練・未漂白綿製品を浸漬した後、スチーミング
    時の加熱によりpHスライド剤を分解して含浸物のpH
    を上昇させ、これによりパーヒドロキシイオンの生成を
    促進させて漂白するとともに、スチーミングで精練及び
    染着をなさしめることを特徴とする未精練・未漂白綿製
    品の一工程精練・漂白・染色方法。
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